JP2019163107A - シートスタッカ - Google Patents
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Abstract
【課題】枚葉のシートをシート同士が重ならずにシート搬送方向の前後のシート間に隙間がある状態で搬送し、そのシートを傷つけずに順に積み上げることが可能なシートスタッカを提供する。【解決手段】上下方向に架け渡された部分6aでシート搬送コンベヤ4の排出端から排出された段ボールシート3の前端を受け止めるように上下のローラ36,37間に巻き掛けられた環状のクッションベルト6と、クッションベルト6を上下のローラ36,37間で循環して走行させるクッションベルト駆動モータ40とを有するシートスタッカを提供する。【選択図】図3
Description
この発明は、枚葉のシートをシート同士が重ならずにシート搬送方向の前後のシート間に隙間がある状態で搬送し、そのシートを傷つけずに順に積み上げることが可能なシートスタッカに関する。
一般に、段ボールシートの印刷機の出口には、印刷機から1枚ずつ排出される枚葉の段ボールシートを積み上げてシート山を形成するシートスタッカが設置される(例えば、特許文献1)。特許文献1のシートスタッカは、印刷機から1枚ずつ段ボールシートを受け入れて搬送するシート搬送コンベヤと、そのシート搬送コンベヤの排出端から排出された段ボールシートの前端を受け止めるストッパプレートと、そのストッパプレートに受け止められて落下する段ボールシートが順に積み上がるシート積み上げ部とを有する。
特許文献1のシートスタッカのシート搬送コンベヤは、各段ボールシートの後部上面に、その後続の段ボールシートの前部が重なった状態(いわゆるラップ状態)で段ボールシートを搬送する。すなわち、シート搬送コンベヤは、印刷機内での段ボールシートの搬送速度よりも低速で段ボールシートを搬送するように駆動され、印刷機から排出された段ボールシートがシート搬送コンベヤに受け入れられるときに、先にシート搬送コンベヤに受け入れられた段ボールシートの後部上面に、後続の段ボールシートの前部が重なり、ラップ状態を形成するようになっている。
ところで、上記特許文献1のシートスタッカのシート搬送コンベヤのように、段ボールシート同士が一部重なるラップ状態で段ボールシートを搬送する場合、シート搬送コンベヤ上の段ボールシートの上面(すなわち印刷面)の印刷が乾いていない箇所に、後続の段ボールシートが擦れることで、印刷汚れが発生する場合がある。また、印刷機の出口近傍に、段ボールシートの印刷に欠けやずれ等の印刷不良が無いか否かを検査する印刷検査装置を設け、その印刷検査装置で不良と判定された段ボールシートを、シートスタッカで自動的に除去しようとする場合、上記特許文献1のように、段ボールシート同士が一部重なるラップ状態で段ボールシートを搬送するのでは、シート搬送コンベヤで搬送中の段ボールシートの位置を正確に追跡することが難しく、搬送中の一連の段ボールシートから特定の段ボールシートのみを抜き出すこと自体も難しい。
そこで、本願の発明者は、シートスタッカのシート搬送コンベヤにおいて、印刷機から受け入れた段ボールシートを、段ボールシート同士が重ならず、シート搬送方向の前後の段ボールシート間に隙間がある状態で搬送することができないかを検討した。このようにすれば、段ボールシート同士の重なる部分に印刷汚れが発生する問題を解消することができ、また、シートスタッカのシート搬送コンベヤで搬送中の段ボールシートの位置を正確に追跡することが可能となり、搬送中の一連の段ボールシートから特定の段ボールシートのみを抜き出すことも比較的容易となる。
しかしながら、シートスタッカのシート搬送コンベヤにおいて、印刷機から受け入れた段ボールシートを、段ボールシート同士が重ならず、シート搬送方向の前後の段ボールシート間に隙間がある状態で搬送する場合、シート搬送コンベヤの搬送速度を、段ボールシート同士が一部重なるラップ状態で搬送する場合のシート搬送コンベヤの搬送速度に比べて、段ボールシート同士の重なりを無くすための速度分と、シート搬送方向の前後の段ボールシート間に隙間を設けるための速度分とだけ大きく設定する必要があることから、シート搬送コンベヤにおける段ボールシートの搬送速度が高速となる(例えば500m/分程度かそれ以上となる)。
そして、段ボールシートの搬送速度が高速になると、シート搬送コンベヤから排出される段ボールシートの前端が、ストッパプレートで受け止められたときに、ストッパプレートとの衝突で受ける衝撃により段ボールシートに傷や折れが生じたり、段ボールシートがストッパプレートから跳ね返り、その段ボールシートに後続の段ボールシートが追突して、段ボールシートのジャムアップが発生したりする問題があることが分かった。
この発明が解決しようとする課題は、枚葉のシートをシート同士が重ならずにシート搬送方向の前後のシート間に隙間がある状態で搬送し、そのシートを傷つけずに順に積み上げることが可能なシートスタッカを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明では、以下の構成のシートスタッカを提供する。
すなわち、枚葉のシートをシート同士が重ならずにシート搬送方向の前後のシート間に隙間がある状態で搬送するシート搬送コンベヤと、
上下方向に架け渡された部分を有し、その部分で前記シート搬送コンベヤの排出端から排出されたシートの前端を受け止めるように上下のローラ間に巻き掛けられた環状のクッションベルトと、
前記クッションベルトを前記上下のローラ間で循環して走行させるクッションベルト駆動モータと、
前記クッションベルトに受け止められて落下するシートが順に積み上がるシート積み上げ部と、
を有するシートスタッカを提供する。
すなわち、枚葉のシートをシート同士が重ならずにシート搬送方向の前後のシート間に隙間がある状態で搬送するシート搬送コンベヤと、
上下方向に架け渡された部分を有し、その部分で前記シート搬送コンベヤの排出端から排出されたシートの前端を受け止めるように上下のローラ間に巻き掛けられた環状のクッションベルトと、
前記クッションベルトを前記上下のローラ間で循環して走行させるクッションベルト駆動モータと、
前記クッションベルトに受け止められて落下するシートが順に積み上がるシート積み上げ部と、
を有するシートスタッカを提供する。
このようにすると、シート搬送コンベヤの排出端から排出されたシートの前端を受け止める部分が、クッションベルトの上下方向に架け渡された部分なので、シートの前端を受け止めるときの衝撃がクッションベルトの柔軟性により緩衝され、シートが受ける衝撃が小さく、シートの跳ね返りも生じにくい。そのため、シート同士が重ならずに前後のシート間に隙間がある状態で搬送されるシートを傷つけずに順に積み上げることが可能である。しかも、クッションベルトは循環して走行するので、シートの衝突による摩耗を、クッションベルトの全体に分散することができ、シートの前端を受け止める部分(クッションベルト)の寿命を確保することが可能である。
前記シート搬送コンベヤの排出端から排出された直後のシートの後部を下方に押圧するように前記シートの後部上面に空気を吹き付けるエアノズルを設けると好ましい。
このようにすると、エアノズルから吹き付けられる空気が、シート搬送コンベヤの排出端から排出された直後のシートの後部を下方に押圧するので、シート搬送コンベヤの排出端から排出されたシートの後端は、その後続のシートの前端が追い付くまでの間に速やかに下方に移動する。そのため、シート搬送コンベヤの排出端から排出された直後のシートの後端に、その後続のシートの前端が追突するのを防止することができる。
前記シート搬送コンベヤから排出された直後のシートの上面に対向するように配置され、前記シートの上面に対向する部分が、前記シート搬送コンベヤの側から前記クッションベルトの側に向けて走行するように駆動される環状の上ガイドベルトを更に設けると好ましい。
このようにすると、上ガイドベルトのシートの上面に対向する部分が、前記シート搬送コンベヤの排出端から前記クッションベルトに向かって排出されるシートの上方への移動を規制するので、シートがクッションベルトから上方に逸れた方向に進行するのを防止することができる。そのため、シートに反りが存在する場合にも、シートの前端を確実にクッションベルトに案内することが可能となる。しかも、上ガイドベルトのシートの上面に対向する部分が、シート搬送コンベヤの側からクッションベルトの側に向けて走行しているので、上ガイドベルトにシートが接触したときにも、シートが減速しにくく、そのシートの後端に、後続のシートの前端が追突するのを防止することができる。
前記クッションベルトに接触して設けられるテンションプーリと、電気的操作により前記テンションプーリを移動させて前記クッションベルトの張力を変化させるプーリアクチュエータとを更に設けると好ましい。
このようにすると、プーリアクチュエータを電気的に操作することにより、クッションベルトの張力を変化させることができる。そのため、シートの重量や速度に応じて、クッションベルトの張力を変化させることが可能となる。
この発明のシートスタッカは、シート搬送コンベヤの排出端から排出されたシートの前端を受け止める部分が、クッションベルトの上下方向に架け渡された部分なので、シートの前端を受け止めるときの衝撃がクッションベルトの柔軟性により緩衝され、シートが受ける衝撃が小さく、シートの跳ね返りも生じにくい。そのため、シート同士が重ならずに前後のシート間に隙間がある状態で搬送されるシートを傷つけずに順に積み上げることが可能である。しかも、クッションベルトは循環して走行するので、シートの衝突による摩耗を、クッションベルトの全体に分散することができ、シートの前端を受け止める部分(クッションベルト)の寿命を確保することが可能である。
図1に、この発明の実施形態のシートスタッカ1を印刷機2の出口に設置した例を示す。印刷機2は、上流側から1枚ずつ連続的に送り込まれる枚葉の段ボールシート3の上面に印刷を行い、その段ボールシート3を順に下流側に送り出す段ボールシート印刷機であり、シートスタッカ1は、印刷機2から連続的に排出される枚葉の段ボールシート3を順に積み上げてシート山を形成する。印刷機2の出口近傍には、段ボールシート3の印刷に欠けやずれ等の印刷不良が無いか否かを検査する印刷検査装置(図示せず)が組み込まれている。
シートスタッカ1は、印刷機2から段ボールシート3を受け入れて搬送するシート搬送コンベヤ4と、シート搬送コンベヤ4で搬送中の段ボールシート3を選択的に除去するシート除去装置5と、シート搬送コンベヤ4の排出端から排出された段ボールシート3の前端を受け止めるクッションベルト6と、クッションベルト6に受け止められて落下する段ボールシート3が順に積み上がるシート積み上げ部7とを有する。
シート搬送コンベヤ4は、印刷機2の側からシート積み上げ部7の側に向かって順に並ぶ第1〜第4のコンベヤ11,12,13,14で構成されている。第1〜第4のコンベヤ11,12,13,14は、互いに同じ搬送速度で段ボールシート3を搬送するように駆動される。
第1のコンベヤ11は、シート搬送方向に間隔をおいて配置されたヘッドプーリ15およびテールプーリ16と、ヘッドプーリ15とテールプーリ16の間に巻き掛けられた搬送ベルト17とを有する。第1のコンベヤ11は、印刷機2から排出される段ボールシート3を搬送ベルト17の上面に着地させ、その段ボールシート3を搬送ベルト17の上面に載せて第2のコンベヤ12に搬送する。
図2に示すように、第2のコンベヤ12は、シート搬送方向に間隔をおいて配置されたヘッドプーリ18およびテールプーリ19と、ヘッドプーリ18とテールプーリ19の間に巻き掛けられた搬送ベルト20と、搬送ベルト20の下面に段ボールシート3を吸引するサクションボックス21とを有する。第2のコンベヤ12は、第1のコンベヤ11から送り出される段ボールシート3を搬送ベルト20の下面に吸着して受け取り、その段ボールシート3を搬送ベルト20の下面に吸着した状態で第3のコンベヤ13に搬送する。
サクションボックス21は、段ボールシート3を負圧によって吸引する箱体である。サクションボックス21は、搬送ベルト20の内周に接するように配置されている。サクションボックス21の搬送ベルト20に対する接触面には、搬送ベルト20を介して段ボールシート3を吸引する吸気口(図示せず)が形成されている。搬送ベルト20には通気性が付与されている。搬送ベルト20に通気性を付与する手段としては、空気が通過できる多数の貫通孔を搬送ベルト20に形成する方法や、空気透過性の素材(例えばメッシュ素材)で搬送ベルト20を形成する方法が挙げられる。サクションボックス21の内部は、図示しないブロワによって常時負圧に保持されている。
搬送ベルト20は、シート搬送方向と直交する方向に間隔をおいて平行に走行する複数のベルトである。サクションボックス21は、隣り合う搬送ベルト20同士の間にシート除去装置5を収容する空間が形成されるように、シート搬送方向と直交する方向に間隔をおいて配置されている。第1のコンベヤ11と第3のコンベヤ13の間には、段ボールシート3を落下させることが可能な空間が形成され、この第1のコンベヤ11と第3のコンベヤ13の間で段ボールシート3を受け渡すように第2のコンベヤ12が配置されている。
第2のコンベヤ12には、シート除去装置5が組み込まれている。シート除去装置5は、段ボールシート3に接触しないように搬送ベルト20の下面よりも上側に退避する退避位置と、段ボールシート3に接触するように搬送ベルト20の下面よりも下方に突出する突出位置との間で移動可能に支持されたシート払出しガイド22と、シート払出しガイド22を退避位置と突出位置との間で移動させる払出しアクチュエータ23とを有する。シート払出しガイド22は、シート搬送方向と直交する方向に隣り合うサクションボックス21同士の間に収容して配置されている。シート払出しガイド22は、シート搬送方向と直交する方向に間隔をおいて複数配置されている。シート払出しガイド22は、払出しアクチュエータ23で駆動される回転軸24に固定した偏心円板を採用することができる。偏心円板は、回転軸24に対して偏心した位置に中心をもつ形状の円板状の部材である。このシート除去装置5は、回転軸24の回転により、シート払出しガイド22を退避位置から突出位置に移動させることで、段ボールシート3を搬送ベルト20の下面から落下させ、搬送中の段ボールシート3を選択的に除去することが可能である。
第2のコンベヤ12の下方には、第2のコンベヤ12から除去された段ボールシート3を収容する除去シート収容部25が設けられている。除去シート収容部25は、第2のコンベヤ12から落下した段ボールシート3の前端を緩衝して受け止めるクッション部材26と、クッション部材26と衝突して制止された段ボールシート3を下側から支持するシート受け台27とを有する。クッション部材26は、布地で形成された平面状の部材である。クッション部材26の上端は、第3のコンベヤ13のテールプーリ31の近傍に配置された支持ステー28に接続され、クッション部材26の下端は、シート受け台27に接続されている。
第3のコンベヤ13は、シート搬送方向に間隔をおいて配置されたヘッドプーリ30およびテールプーリ31と、ヘッドプーリ30とテールプーリ31の間に巻き掛けられた搬送ベルト32とを有する。第3のコンベヤ13は、第2のコンベヤ12から送り出される段ボールシート3を搬送ベルト32の上面で受け取り、その段ボールシート3を搬送ベルト32の上面に載せて第4のコンベヤ14(図1参照)に搬送する。
図3に示すように、第4のコンベヤ14は、第3のコンベヤ13と同様、シート搬送方向に間隔をおいて配置されたヘッドプーリ33およびテールプーリ34と、ヘッドプーリ33とテールプーリ34の間に巻き掛けられた搬送ベルト35とを有する。第4のコンベヤ14は、第3のコンベヤ13から送り出される段ボールシート3を搬送ベルト35の上面で受け取り、その段ボールシート3を搬送ベルト35の上面に載せて搬送し、クッションベルト6に向けて送り出す。
クッションベルト6は、上下方向に架け渡された部分6aで段ボールシート3の前端を受け止めるように上下のローラ36,37間に巻き掛けられた環状のベルトである。上下のローラ36,37の間には、クッションベルト6に接触して設けられるテンションプーリ38と、電気的操作によりテンションプーリ38を移動させてクッションベルト6の張力を変化させるプーリアクチュエータ39とが設けられている。プーリアクチュエータ39は、圧縮エアの圧力でテンションプーリ38をクッションベルト6に向けて押圧する空気圧シリンダと、空気圧シリンダに圧縮エアを供給する管路に設けた電空レギュレータ(図示せず)とからなるものを採用することができる。電空レギュレータは、空気圧シリンダに供給する圧縮エアの圧力を、外部から入力される電気信号に応じて変化させる減圧弁である。
図5に示すように、クッションベルト6は、シート搬送コンベヤ4のシート搬送方向と直交する方向に間隔をおいて複数配置されている。上側のローラ36は、複数のクッションベルト6を共通して支持する長さをもつ1本のローラである。下側のローラ37は、複数のクッションベルト6を個別に支持するように、シート搬送方向と直交する方向に間隔をおいて配置された複数本のローラである。下側のローラ37の本数とクッションベルト6の条数は同数とされている。上側のローラ36には、クッションベルト6を上下のローラ36,37間で循環して走行させるクッションベルト駆動モータ40が接続されている。クッションベルト駆動モータ40は、クッションベルト6の段ボールシート3の前端を受け止める部分6aが上側から下側に移動する向きにクッションベルト6を駆動する。
図3、図7に示すように、シート積み上げ部7は、段ボールシート3を積み上げる際に最初の段ボールシート3を受け支える一次受け41と、一次受け41に段ボールシート3が所定高さまで積み上がったときにその段ボールシート3を一次受け41から受け取るホッパー42と、ホッパー42上で積み上がった段ボールシート3をホッパー42から受け取る昇降コンベヤ43とを有する。
図3に示すように、シート積み上げ部7に積み上がった段ボールシート3の後部上方には、シート搬送コンベヤ4の排出端から排出された直後の段ボールシート3の後部を下方に押圧するように段ボールシート3の後部上面に空気を吹き付けるエアノズル45が設けられている。エアノズル45は、シート幅方向に延びる細長い箱体であり、下方に空気を吹き出す吹出口46(図6参照)を有する。エアノズル45には、ブロワ(図示せず)からエアノズル45に空気を供給するためのエアホース47が接続されている。
シート積み上げ部7に積み上がった段ボールシート3の上方には、シート搬送コンベヤ4から排出された直後の段ボールシート3の上面に対向するように配置された環状の上ガイドベルト50が設けられている。上ガイドベルト50は、シート搬送コンベヤ4の上方に配置されたローラ51と、シート積み上げ部7に積み上がった段ボールシート3の前部上方に配置されたローラ52とに巻き掛けられている。上ガイドベルト50は、ローラ51に接続された電動モータ(図示せず)で、段ボールシート3の上面に対向する部分が、シート搬送コンベヤ4の側からクッションベルト6の側に向けて走行する方向に駆動される。上ガイドベルト50の走行速度は、シート搬送コンベヤ4におけるシート搬送速度と同速かそれよりも速く設定される。図4、図8に示すように、上ガイドベルト50は、シート搬送方向と直交する方向に間隔をおいて平行に複数配置されている。
上記のシートスタッカ1の使用例を説明する。
図1に示すように、印刷機2は、1枚ずつ連続的に枚葉の段ボールシート3を排出し、シート搬送コンベヤ4は、印刷機2から排出される段ボールシート3を順に受け入れて搬送する。ここで、シート搬送コンベヤ4における段ボールシート3の搬送速度は、印刷機2から順に排出される段ボールシート3同士が重ならずに、シート搬送方向の前後の段ボールシート3間に隙間がある状態で段ボールシート3を搬送する速度に設定される。例えば、段ボールシート3の1枚あたりの長さがL(m)、1分間あたりに印刷機2から排出される段ボールシート3の枚数がN(枚/分)の場合、L×N(m/分)よりも大きい速度で段ボールシート3が搬送されるようにシート搬送コンベヤ4が駆動される。
印刷機2で印刷不良が検出されたときは、その段ボールシート3をシート除去装置5で除去する。すなわち、印刷機2で印刷不良を検出したときは、シート搬送コンベヤ4の搬送速度を検出する速度センサ(図示せず)の出力を積算することで、シート搬送コンベヤ4で搬送中の不良の段ボールシート3の位置を追跡し、さらにシート除去装置5の直前に設けた光電センサ(図示せず)で不良の段ボールシート3の前端を検出することで、不良の段ボールシート3の前端位置を正確に追跡することが可能である。そして、不良の段ボールシート3の前端がシート除去装置5に到達したときに、図2の鎖線に示すように、シート除去装置5のシート払出しガイド22を退避位置から突出位置に移動させる。このようにして、シート搬送コンベヤ4で搬送中の一連の段ボールシート3から、不良の段ボールシート3のみを除去シート収容部25に除去することができる。
図3に示すように、シート積み上げ部7では、シート搬送コンベヤ4の排出端から段ボールシート3が1枚ずつ排出され、その段ボールシート3の前端がクッションベルト6の中間部分(ローラ36とローラ37の間に架け渡された部分6a)で受け止められて落下し、順に積み上がる。
図9に示すように、段ボールシート3は、クッションベルト6に衝突した後、その位置で落下して一次受け41の上の段ボールシート3の上に積み重なる。そして、図10、図11に示すように、その後も連続して段ボールシート3が積み上がり、このとき一次受け41の上に積み上がった段ボールシート3の一番上の段ボールシート3の上下方向の位置が変化せずに一定となるように、一次受け41の位置が次第に下降する。
一次受け41の位置が更に下降すると、図12に示すように、前側の一次受け41が前側のホッパー42に形成された切り欠き44(図5、図7参照)に収容されるとともに、図13に示すように、後側の一次受け41が後側のホッパー42よりも低い位置まで下降し、一次受け41からホッパー42に段ボールシート3が受け渡される。
その後、図14、図15に示すように、ホッパー42が水平向きから下向きに揺動し、段ボールシート3を解放して昇降コンベヤ43上に落下させる。その後、昇降コンベヤ43の上に積み上がった段ボールシート3の一番上の段ボールシート3の上下方向の位置が変化せずに一定となるように、昇降コンベヤ43の位置が次第に下降する。昇降コンベヤ43の上の段ボールシート3が所定の積み上げ高さに達すると、一次受け41が移動し、段ボールシート3が再び一次受け41の上に積み上がる。
ところで、上記のシートスタッカ1は、印刷機2から受け入れた段ボールシート3を、段ボールシート3同士が重ならず、シート搬送方向の前後の段ボールシート3間に隙間がある状態で搬送するので、従来のシートスタッカ(段ボールシート3同士が一部重なるラップ状態で搬送するもの)に比べて、シート搬送コンベヤ4における搬送速度が高速である(例えば500m/分程度かそれ以上の速度で搬送される)。そのため、クッションベルト6の位置に、従来のシートスタッカに採用されるストッパプレートを設けた場合、シート搬送コンベヤ4から排出される段ボールシート3の前端が、ストッパプレートで受け止められたときに、ストッパプレートとの衝突で受ける衝撃により段ボールシート3に傷や折れが生じたり、段ボールシート3がストッパプレートから跳ね返り、その段ボールシート3に後続の段ボールシート3が追突して、段ボールシート3のジャムアップが発生したりする問題がある。
この問題に対し、この実施形態のシートスタッカ1は、シート搬送コンベヤ4の排出端から排出された段ボールシート3の前端を受け止める部分が、クッションベルト6の上下方向に架け渡された部分6aなので、段ボールシート3の前端を受け止めるときの衝撃がクッションベルト6の柔軟性により緩衝され、段ボールシート3が受ける衝撃が小さく、段ボールシート3の跳ね返りも生じにくい。そのため、段ボールシート3同士が重ならずに前後の段ボールシート3間に隙間がある状態で搬送される段ボールシート3を傷つけずに順に積み上げることが可能である。
しかも、クッションベルト6が循環して走行するので、段ボールシート3の衝突による摩耗を、クッションベルト6の全体に分散することができ、段ボールシート3の前端を受け止める部分(クッションベルト6)の寿命を確保することが可能である。
また、このシートスタッカ1は、エアノズル45から吹き付けられる空気が、シート搬送コンベヤ4の排出端から排出された直後の段ボールシート3の後部を下方に押圧するので、シート搬送コンベヤ4の排出端(第4コンベヤのヘッドプーリ33)から排出された段ボールシート3の後端は、その後続の段ボールシート3の前端が追い付くまでの間に速やかに下方に移動する。そのため、シート搬送コンベヤ4の排出端から排出された直後の段ボールシート3の後端に、その後続の段ボールシート3の前端が追突するのを防止することができる。
また、このシートスタッカ1は、上ガイドベルト50の段ボールシート3の上面に対向する部分が、シート搬送コンベヤ4の排出端からクッションベルト6に向かって排出される段ボールシート3の上方への移動を規制するので、段ボールシート3がクッションベルト6から上方に逸れた方向に進行するのを防止することができる。そのため、段ボールシート3に反りが存在する場合にも、段ボールシート3の前端を確実にクッションベルト6に案内することが可能となる。
また、このシートスタッカ1は、上ガイドベルト50の段ボールシート3の上面に対向する部分が、シート搬送コンベヤ4の側からクッションベルト6の側に向けて走行しているので、上ガイドベルト50に段ボールシート3が接触したときにも、段ボールシート3が減速しにくく、その段ボールシート3の後端に、後続の段ボールシート3の前端が追突するのを防止することができる。
また、このシートスタッカ1は、電気的操作によりテンションプーリ38を移動させてクッションベルト6の張力を変化させるプーリアクチュエータ39を有するので、プーリアクチュエータ39を電気的に操作することにより、クッションベルト6の張力を変化させることができる。そのため、段ボールシート3の重量や速度に応じて、クッションベルト6の張力を変化させることが可能である。
上記実施形態では、段ボールシート3を積み上げるシートスタッカ1を例に挙げて説明したが、本発明は、段ボールシート3以外のシートを積み上げるシートスタッカにも適用することも可能である。
1 シートスタッカ
3 段ボールシート
4 シート搬送コンベヤ
6 クッションベルト
6a クッションベルトの部分
7 シート積み上げ部
36,37 ローラ
38 テンションプーリ
39 プーリアクチュエータ
40 クッションベルト駆動モータ
45 エアノズル
50 上ガイドベルト
3 段ボールシート
4 シート搬送コンベヤ
6 クッションベルト
6a クッションベルトの部分
7 シート積み上げ部
36,37 ローラ
38 テンションプーリ
39 プーリアクチュエータ
40 クッションベルト駆動モータ
45 エアノズル
50 上ガイドベルト
Claims (4)
- 枚葉のシート(3)をシート(3)同士が重ならずにシート搬送方向の前後のシート(3)間に隙間がある状態で搬送するシート搬送コンベヤ(4)と、
上下方向に架け渡された部分(6a)を有し、その部分(6a)で前記シート搬送コンベヤ(4)の排出端から排出されたシート(3)の前端を受け止めるように上下のローラ(36,37)間に巻き掛けられた環状のクッションベルト(6)と、
前記クッションベルト(6)を前記上下のローラ(36,37)間で循環して走行させるクッションベルト駆動モータ(40)と、
前記クッションベルト(6)に受け止められて落下するシート(3)が順に積み上がるシート積み上げ部(7)と、
を有するシートスタッカ。 - 前記シート搬送コンベヤ(4)の排出端から排出された直後のシート(3)の後部を下方に押圧するように前記シート(3)の後部上面に空気を吹き付けるエアノズル(45)を更に有する請求項1に記載のシートスタッカ。
- 前記シート搬送コンベヤ(4)から排出された直後のシート(3)の上面に対向するように配置され、前記シート(3)の上面に対向する部分が、前記シート搬送コンベヤ(4)の側から前記クッションベルト(6)の側に向けて走行する方向に駆動される環状の上ガイドベルト(50)を更に有する請求項1または2に記載のシートスタッカ。
- 前記クッションベルト(6)に接触して設けられるテンションプーリ(38)と、
電気的操作により前記テンションプーリ(38)を移動させて前記クッションベルト(6)の張力を変化させるプーリアクチュエータ(39)と、
を更に有する請求項1から3のいずれかに記載のシートスタッカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018050830A JP2019163107A (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | シートスタッカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018050830A JP2019163107A (ja) | 2018-03-19 | 2018-03-19 | シートスタッカ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019163107A true JP2019163107A (ja) | 2019-09-26 |
Family
ID=68065828
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2019163107A (ja) |
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---|---|---|---|---|
JPS5519279U (ja) * | 1978-07-26 | 1980-02-06 | ||
JPH09136720A (ja) * | 1995-11-13 | 1997-05-27 | Rengo Co Ltd | シートスタッカ |
JP2004026391A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Rengo Co Ltd | 不良シートの除去装置 |
JP2013245031A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-09 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd | シート集積ユニット及びこのシート集積ユニットを備える印刷機 |
-
2018
- 2018-03-19 JP JP2018050830A patent/JP2019163107A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5519279U (ja) * | 1978-07-26 | 1980-02-06 | ||
JPH09136720A (ja) * | 1995-11-13 | 1997-05-27 | Rengo Co Ltd | シートスタッカ |
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JP2013245031A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-09 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd | シート集積ユニット及びこのシート集積ユニットを備える印刷機 |
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