JP2019163036A - ロボット式三輪車 - Google Patents

Abstract

【課題】スイベル状態およびステアリング状態において動作可能な三輪車を提供する。【解決手段】三輪車は、三輪車フレームと、三輪車フレームに回転可能に接続された２つの後輪と、前輪と、ハンドルバーと、ホイールフォークの一端において前輪に回転可能に接続され、ホイールフォークの第２の端部においてスイベル機構を介してハンドルバーに接続されているホイールフォークとを備え、スイベル機構は、三輪車フレームに向かって押し下げられ、結果、ハンドルバーをホイールフォークに結合し、三輪車の搭乗者がステアリングすることを可能にし、三輪車フレームから外方に押し下げられ、結果、ハンドルバーをホイールフォークから取り外し、前輪がスイベル回転することを可能にするように構成されている押しボタンを備え、前輪スイベル回転軸はハンドルバー回転軸とは異なる。【選択図】図１９

Description

本発明は、一般に三輪車に関し、特に折り畳み式三輪車に関する。

関連出願の相互参照
本特許出願は、２０１６年９月１５日に出願された米国仮特許出願第６２／３９４，７７３号の優先権を主張し、これに関連しており、この米国仮特許出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。

折り畳み式三輪車は市場でよく知られている製品である。それにもかかわらず、折り畳まれている間に比較的小さい全体寸法を有する三輪車を作成する試みは失敗している。

中国特許出願第２０１５１０９５９９４０号は、以下のように開示している。「折り畳み式乳母車は、キャリッジ本体を備える。ひっくり返すことができる第１の後部椅子が、旋回モードにおいてキャリッジ本体に接続される。折り畳み式乳母車は、ひっくり返すことができるキャリッジハンドルをさらに備え、キャリッジハンドルは、キャリッジハンドル本体と、キャリッジハンドル本体の下方に配置されたケーシングパイプとを備える。フレームパイプが、前輪フレームの上部に配置され、旋回モードにおいてケーシングパイプと接続されている。フレームパイプには固定シャフトが設けられており、ケーシング部品の自由端は固定シャフトに当接している。折り畳み式キャリッジハンドル、折り畳み式後輪装置、および第１の後部椅子の旋回接続モードによって、乳母車を折り畳み、大きく引き込むことができ、サイズが縮小し、輸送および運搬が容易になる。」

中国特許出願第２０１６１００３５４２６号は、以下のように開示している。「子ども用の折り畳み式三輪車およびその折り畳み式三輪車の折り畳み式方法。子ども用の折り畳み式三輪車は、フレームと、フレームの前方に配置されたハンドルバーとを備え、フレームは、ハンドルバーにスリーブ状に配置されたヘッドチューブと、ヘッドチューブに回転可能に接続された上側接続ロッドアセンブリと、ヘッドチューブに回転可能に接続された下側接続ロッドアセンブリと、上側接続ロッドアセンブリおよび下側接続ロッドアセンブリの後方に接続されているプッシュロッドアセンブリと、上側接続ロッドアセンブリと下側接続ロッドアセンブリとの間に回転可能に接続されており、プッシュロッドアセンブリの前方に配置されている支持ロッドとを備え、上側接続ロッドアセンブリ、ヘッドチューブ、下側接続ロッドアセンブリ、および支持ロッドは四節リンク機構を形成し、プッシュロッドアセンブリは、上側接続ロッドアセンブリと回転可能に接続され、ロック装置を介して下側接続ロッドアセンブリと固定的に接続されるか、またはそれから分離されており、折り畳みの間、最初にロック装置がロック解除され、その後、プッシュロッドアセンブリが下側接続ロッドアセンブリから分離するために上方に持ち上げられて前方にひっくり返され、それによりプッシュロッドアセンブリ、ハンドルバー、上側接続ロッドアセンブリおよび下側接続ロッドアセンブリが上から下に順番に積み重ねられ、折り畳み後にサイズが小さくなる。」

中国特許出願第２０１４２０３７０５９９号は、以下のように開示している。「自転車本体を備えることを特徴とする折り畳み型子ども用自転車。自転車本体は、ハンドルバー、フレーム、およびサドルから構成されている。フレームは、折り畳み機構、前輪および後輪を備え、前輪および後輪はフレームの前部および後部に接続されている。折り畳み機構は、前部フレーム、ロック部、上側支持部および後部フレームを含む。前部フレームの一端は自転車本体の前方に接続されており、それによって、自転車本体のハンドルバー、前輪および後部は一体に接続することができる。前部フレームのロック端部は、ロック部を介して上側支持部のロック端部および後部フレームのロック端部に可動に接続されている。後部フレームの他端は後輪に接続されている。上側支持部の他端はフレームに接続されている。折り畳み型子ども用自転車は構造が単純で使いやすく、様々な状況に広く適用することができる。」

特願２００４−３０３２９９号は、「展開使用状態での強度および剛性に優れ、容易に折り畳み不使用状態にし得る三輪車」を開示している。「車体フレームが、前部フレームと後部フレームとを有し、前部フレームの後端部と後部フレームの前端部が１つの枢結軸にて展開使用状態と山型折り畳み不使用状態に切換え自在に枢結される。また、前部フレームに座部を枢着する。また、座部を後部フレームと係合させて展開使用状態に保持するためのロック機構を備える。また、後部フレームの前端部は、前部フレームに、枢結軸を越えて前方へ延伸して、前部フレームの後端部の上面に展開使用状態で当接する展開保持用当接部を有する。」

米国特許出願第１４／０５３，８０４号は、以下のように開示している。「使用方向と輸送または格納方向との間で移行する折り畳み式三輪車。三輪車は、フレームの第１の端部および第２の端部を含むフレームと、フレームの第１の端部に隣接して回転可能に接続されたフォークと、フォークに回転可能に接続された前輪と、フォークのステアリングを可能にするためにフォークに接続されたハンドルバーアセンブリとを有する。三輪車はまた、使用位置においてフレームの第２の端部に隣接する第１の後輪および第２の後輪を有する。後輪は、使用位置においてフレームの長手方向軸から第１の距離に配置される。第１の車輪および第２の車輪は、フレームの第１の端部に隣接しかつ格納位置においてフレームの長手方向軸から第２の距離にある格納位置に移行することができ、フレームからの第１の距離は、フレームからの第２の距離よりも大きい。三輪車はまた、第１の旋回位置においてフレームの第２の端部に旋回可能に結合された折り畳みアセンブリを有してもよい。したがって、第１の後輪および第２の後輪を折り畳みアセンブリに接続して、第１の後輪および第２の後輪を折り畳みアセンブリと共に格納位置に同時に移行させることができる。」

特願２０１２−２３８３７７号は、以下のように開示している。「折り畳み三輪車は、メインフレーム、前部フレーム、後部フレームからなる車体が四辺リンクによって折り畳み可能と成し、メインフレームの前端を前部フレームの連結筒部に連結する車体幅方向に２分割された第１の折り畳み軸付近に位置するジョイント部で屈曲可能と成してメインフレーム内に通される連結ロッドによって手押し棒と操作ハンドルを連動可能としてなる。三輪車は、車体幅方向の第２の折り畳み軸を中心にして後部フレームと一体に回動するロック板に係脱自在に係合して車体の折り畳み状態と展開状態をロックするロックレバーの引上げ操作端側から手押し棒に沿わせて上方に延設させたロック解除操作部材を備える。

米国特許出願第１０／６５８，６２０号は、以下のように開示している。「折り畳み式三輪車は、中央フレームと、前輪が回転可能に取り付けられた前部フレームと、２つの後輪が回転可能に取り付けられた後部フレームと、前部フレームと一体化された第１のバー、中央フレームと一体化された第２のバー、後部フレームと一体化された第３のバー、および第４のバーを含む四節リンクとを含む。第４のバーは板状であり、他のバーを覆い、同時に、リンクは展開位置と折り畳み位置との間で動作する。リンクを展開位置または折り畳み位置のいずれかにロックするロック装置が提供され、これは、ピンと、ピンを受ける２つの凹部と、ピンを凹部に押し込む引っ張りばねとを含む。半円形ガイドが２つの位置の間でピンを案内し、また第３のバーを覆う。」

米国特許出願第１０／８７７，２５１号は、以下のように開示している。「立位において搭乗者を輸送するためのバッテリ駆動自動車は、搭乗者の体重を選択的に分配することによって、または代替的にステアリングコンソールを回転させることによってステアリングすることができる。貨物ラックを取り付けることによって、バッテリ駆動自動車を貨物輸送用の手押し車に変形させることができる。手押し車モードでは、バッテリ駆動自動車は、電力供給され、車両が後退するか、または手で押されて車両が中立状態にあるかのいずれかであり得る。」

国際出願ＦＩ２００２／００１０１３号は、以下のように開示している。「輸送手段を走行位置から格納位置へ、またはその逆に折り畳むための装置および方法。折り畳みは、電気モータを使用するかまたは手動で行うのが好ましく、前部フレーム、後部フレームおよび可逆ロッドの相互運動は、好ましくは、歯付きベルトプーリおよび可逆ロッドを使用して同期される。同期のために、輸送手段の重心は安定しており、折り畳み操作全体の間に車輪によって画定される領域内に留まり、それによって、折り畳みは完全に外部からの一切の支持なしに行われる。」

国際出願ＳＥ２００３／０００６９２号は、以下のように開示している。「折り畳み位置ではショッピングカートとして使用され、展開位置では個人輸送および手荷物輸送に使用される装置。装置は、様々な負荷表面および負荷容積と適合することができる荷台を備えている。補助駆動装置がなければ、装置は展開位置において使用されます。プラットホーム内の制御装置がジョイント内のロックを解除し、それによって車両は、折り畳み位置と展開位置との間の中間にあるレバーの形で、スクータとして休止位置ａを採用する。２つの使用形態間の変換は、単一の操作として行われる。この車両は、市内中心部での短距離の個人輸送および商品輸送の移動に使用される。折り畳まれると、家に格納することができ、電車／バスに乗せて、または自動車の手荷物室に入れて輸送することができる。」

本発明は、上記の特許出願および従来技術のいくつかの限定および他の欠点を克服し、これまで利用できなかった新規特徴を提供しようとするものである。本発明の特徴および利点の十分な説明は、添付の図面を参照しながら進行する以下の詳細な説明に委ねられる。

中国特許出願第２０１５１０９５９９４０号 中国特許出願第２０１６１００３５４２６号 中国特許出願第２０１４２０３７０５９９号 特願２００４−３０３２９９号 米国特許出願第１４／０５３，８０４号 特願２０１２−２３８３７７号 米国特許出願第１０／６５８，６２０号 米国特許出願第１０／８７７，２５１号 国際出願ＦＩ２００２／００１０１３号 国際出願ＳＥ２００３／０００６９２号

本発明の一態様によれば、折り畳み三輪車であって、第１の後部フレームであり、当該第１の後部フレームの第１の端部において第１の底部フレームの第１の端部と回転可能に接続されている、第１の後部フレームと、第２の後部フレームであり、当該第２の後部フレームの第１の端部において第２の底部フレームの第１の端部と回転可能に接続されている、第２の後部フレームと、ここで、第１の後部フレームは、当該第１の後部フレームの第２の端部において第１の後輪と回転可能に接続されており、第２の後部フレームは、当該第２の後部フレームの第２の端部において第２の後輪と回転可能に接続されており、第１の底部フレームおよび第２の底部フレームは、当該フレームの第２の端部において前部フレームの第１の端部と回転可能に接続されており、座席フレームであり、当該座席フレームの前端部において前部フレームの第２の端部および前部ベアリング部材とのうちの一方と回転可能に接続されている、座席フレームと、前部フレームおよび前部ベアリング部材の一方を介してハンドルバーと接続されている前輪と、第１の支持フレームおよび第２の支持フレームであり、当該フレームの第１の端部においてそれぞれ第１の後部フレームおよび第２の後部フレームと接続されており、展開位置において三輪車を安定させるように構成されている、第１の支持フレームおよび第２の支持フレームと、三輪車を展開位置にロックするように構成されているロック機構とを備え、三輪車は、前輪が第１の後輪と第２の後輪との間に位置決めされる位置に折り畳まれるように構成されている、折り畳み三輪車が提供される。

折り畳み三輪車は、第１のアンカーおよび第２のアンカーをさらに備えることができ、第１のアンカーおよび第２のアンカーは、それぞれ第１の支持フレームおよび第２の支持フレームに対して固定されており、第１の後部フレーム、第１の支持フレーム、第１のアンカー、および第１の底部フレームは、当該フレームの第１の端部において互いに接続され、結果、第１の折り畳み機構を形成し、第２の後部フレーム、第２の支持フレーム、第２のアンカー、および第２の底部フレームは、当該フレームの第１の端部において互いに接続され、結果、第２の折り畳み機構を形成し、第１の支持フレームおよび第２の支持フレームは当該フレームの第２の端部においてロック機構と接続されており、第１の折り畳み機構および第２の折り畳み機構の各々は、ロック機構がロックフレームを座席フレームの後端部、および座席フレームと接続されている座席の一方に固定するときに当該ロック機構の底部フレームを当該ロック機構の後部フレームに対して固定位置に位置決めし、ロックフレームが座席フレームの後端部または座席から取り外され、当該ロック機構のそれぞれのアンカーおよびロックフレームが地面に接触すると、当該ロック機構の底部フレームが動くことを可能にするように構成されている。

折り畳み機構は、三輪車の全体寸法を最小にするために、第１の後輪および第２の後輪を互いに向けて折り畳むことを可能にするようにさらに構成され得る。

折り畳み三輪車は、前輪とハンドルバーとの間に接続されたホイールフォークをさらに備えることができ、ホイールフォークは、前部フレームおよび前部ベアリング部材の一方を通じてハンドルバーと接続されている。

折り畳み三輪車は、前輪と接続され、前輪を回転させるように構成された一対のペダルをさらに備えることができる。

ハンドルバーは伸縮式であってもよい。

折り畳み三輪車は、座席フレームと接続された２つの安全バーをさらに備えることができる。

折り畳み三輪車は、座席フレームおよび座席のうちの一方に接続された少なくとも１つの伸縮バーをさらに備えることができる。

折り畳み三輪車は、少なくとも１つの伸縮バーと接続されたハンドルをさらに備えることができる。

折り畳み三輪車は、少なくとも１つの伸縮バーと接続されたキャノピーをさらに備えることができる。

本発明の別の態様によれば、折り畳み三輪車を折り畳む方法であって、ロックフレームを座席フレームの後端部および座席の一方から取り外すことと、ロックフレームを地面まで下げることであり、結果、第１のアンカーおよび第２のアンカーが地面まで下がる、下げることと、座席フレームを第１の後輪および第２の後輪に向かって引くことであり、結果、前輪が第１の後輪および第２の後輪の間に配置される、引くことと、座席フレームをハンドルバーに向かって押すことであり、結果、座席がハンドルバーに向かって折り畳まれる、押すこととを含む、方法が提供される。

折り畳み三輪車は、座席フレームおよび座席の一方に回転可能に接続された２つのスライド部分と、第１の支持フレームおよび第２の支持フレームの第２の端部と接続されている親バーとをさらに備えることができ、ロック機構は、スライド部分に接続され、展開位置においてスライド部分を親バーに固定し、スライド部分を親バーから解放し、結果、スライド部分が親バーに沿ってスライドすることを可能にし、三輪車が、前輪が第１の後輪と第２の後輪との間に位置決めされる位置に折り畳まれることを可能にするようにさらに構成されている。

折り畳み三輪車は、各々がそれぞれの後部フレームに対して固定されている２つの背もたれをさらに備えることができ、各背もたれは、それぞれの底部フレームの動きを制限するように意図されている。

折り畳み三輪車は、前部フレームおよび座席フレームの動きを制限し、第１の底部フレームおよび第２の底部フレームと前部フレームとの間の角度、および、前部フレームと座席フレームとの間の角度を固定し、したがって、展開位置において安定した三輪車構造を形成するように構成された前部支持体をさらに備えることができる。

本発明の他の態様によれば、折り畳み三輪車を折り畳む方法であって、ロック機構を解除することであり、結果、スライド部分を親バーから解放し、スライド部分が親バーに沿ってスライドすることを可能にする、解除することと、第１の底部フレームおよび第２の底部フレームと前部フレームとの間の角度が反転する点まで、スライド部分を親バーに沿って上向きにスライドさせることと、スライド部分を親バーに沿って下向きにスライドさせることとを含む、方法が提供される。

本発明の別の態様によれば、スイベル状態およびステアリング状態において動作可能な三輪車であって、三輪車フレームと、三輪車フレームに回転可能に接続された２つの後輪と、前輪と、ハンドルバーと、ホイールフォークであり、当該ホイールフォークの一端において前輪に回転可能に接続され、当該ホイールフォークの第２の端部においてスイベル機構を介してハンドルバーに接続されている、ホイールフォークとを備え、スイベル機構は、三輪車フレームに向かって押し下げられ、結果、ハンドルバーをホイールフォークに結合し、三輪車の搭乗者がステアリングすることを可能にし、三輪車フレームから外方に押し下げられ、結果、ハンドルバーをホイールフォークから取り外し、前輪がスイベル回転することを可能にするように構成されている押しボタンを備え、前輪スイベル回転軸はハンドルバー回転軸とは異なる、三輪車が提供される。

前輪スイベル回転軸は、地面に対して実質的に垂直であり得る。

本発明の別の態様によれば、スイベル状態およびステアリング状態を選択する方法であって、押しボタンを三輪車フレームに向かって押し下げることであり、結果、ステアリング状態を選択する、押し下げることと、押しボタンを三輪車フレームから外方に押し下げることであり、結果、スイベル状態を選択する、外方に押し下げることとを含む、方法が提供される。

本発明の別の態様によれば、スイベル状態およびステアリング状態において動作可能な三輪車であって、三輪車フレームと、三輪車フレームに回転可能に接続された２つの後輪と、前輪と、ハンドルバーと、ホイールフォークであり、当該ホイールフォークの一端において前輪に回転可能に接続され、当該ホイールフォークの第２の端部においてスイベル機構を介してハンドルバーに接続されている、ホイールフォークとを備え、スイベル機構は、押し下げられ、結果、ハンドルバーをホイールフォークに結合し、三輪車の搭乗者がステアリングすることを可能にし、引き上げられ、結果、ハンドルバーをホイールフォークから取り外し、前輪がスイベル回転することを可能にするように構成されている押しボタンを備え、前輪スイベル回転軸はハンドルバー回転軸とは異なる、三輪車が提供される。

前輪スイベル回転軸は、地面に対して実質的に垂直であり得る。

本発明の別の態様によれば、スイベル状態およびステアリング状態を選択する方法であって、押しボタンを押し下げることであり、結果、ステアリング状態を設定する、押し下げることと、押しボタンを引き上げることであり、結果、スイベル状態を設定する、引き上げることとを含む、方法が提供される。

本発明をよりよく理解するために、また本発明をどのように実施することができるかを示すために、ここで純粋に例として添付図面を参照する。

ここで詳細に図面を特に参照するにあたって、示された詳細は単なる例示であり、本発明の好ましい実施形態の例示的な説明のみを目的とし、本発明の原理および概念的態様の最も有用で容易に理解される説明であると考えられるものを提供するために提示される。この点に関して、本発明の基本的な理解のために必要とされるよりも詳細に本発明の構造的詳細を示すことは試みられておらず、図面と共に取り上げられる説明は、本発明のいくつかの形態を実際に具現化することができる方法を、当業者に明らかにする。

本発明の実施形態による「鎖状」折り畳み式三輪車の側面図である。 図１の分解側面図である。 「鎖状」折り畳み式三輪車が閉位置にあるときの図１の三輪車の正面斜視図である。 「鎖状」折り畳み式三輪車が閉位置にあるときの図１の折り畳み機構の正面拡大図である。 「鎖状」折り畳み式三輪車が閉位置にあるときの図１の折り畳み機構の正面拡大内面図である。 折り畳み工程の第１の段階を示す三輪車の側面図である。 折り畳み工程の第１の段階中の折り畳み機構の正面拡大内面図である。 折り畳み工程の第２の段階を示す三輪車の側面図である。 折り畳み工程の第２の段階中の折り畳み機構の正面拡大内面図である。 折り畳み工程の第２の段階における折り畳み機構の異なる角度からの別の正面拡大内面図である 折り畳み工程の第３の段階を示す三輪車の側面図である。 折り畳み工程の第４の段階を示す三輪車の側面図である。 折り畳み工程の第４の段階の終わりにおける三輪車の位置を示す、三輪車の側面図である。 折り畳み工程の第５の段階を示す三輪車の側面図である。 折り畳み工程の終わりにおける三輪車の正面斜視図である。 「鎖状」折り畳み式三輪車が閉位置にあるときの後部フレームの前端部の正面拡大内面図である。 折り畳み工程の第２の段階中の後部フレームの前端部の正面拡大内面図である。 本発明の実施形態による折り畳み式三輪車の側面図である。 図１１の三輪車の分解側面図である。 展開位置にある図１１の三輪車の後方斜視図である。 折り畳み工程の始まりを示す図１１の三輪車の側面図である。 折り畳み工程の続きを示す図１１の三輪車の側面図である。 折り畳み工程の続きを示す図１１の三輪車の側面図である。 折り畳み工程の続きを示す図１１の三輪車の側面図である。 折り畳み工程の続きを示す図１１の三輪車の側面図である。 折り畳み工程の続きを示す図１１の三輪車の側面図である。 本発明の実施形態による折り畳み工程の終わりにおける図１１の三輪車の正面斜視図である。 本発明の実施形態による、スイベル状態にあるスイベル機構を含む三輪車の前部の斜視図である。 スイベル状態にあるスイベル機構を含む三輪車の前部の拡大図である。 スイベル状態にあるスイベル機構１１００の内面図を示す、図１９Ａの概略断面図である。 本発明の実施形態による、ステアリング状態にあるスイベル機構１１００を含む三輪車の前部の斜視図である。 ステアリング状態にあるスイベル機構１１００を含む三輪車の前部の拡大図である。 ステアリング状態にあるスイベル機構１１００の内面図を示す、図２０Ａの概略断面図である。 本発明の実施形態による、スイベル状態にある別のスイベル機構１３００を含む三輪車の前部の斜視図である。 スイベル状態にあるスイベル機構１３００を含む三輪車の前部の拡大図である。 スイベル状態にあるスイベル機構１３００の内面図を示す、図２１Ａの概略断面図である。 本発明の実施形態による、ステアリング状態にあるスイベル機構１３００を含む三輪車の前部の斜視図である。 ステアリング状態にあるスイベル機構１３００を含む三輪車の前部の拡大図である。 ステアリング状態にあるスイベル機構１３００の内面図を示す、図２２Ａの概略断面図である。

本発明の少なくとも１つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、その適用において、以下の説明に記載されるかまたは図面に示される構成要素の構造および配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態にも、または、様々な方法で実践または実行されることにも適用可能である。また、本明細書で利用されている表現および用語は説明を目的としており、限定と見なされるべきではないことを理解されたい。

本発明は、三輪車の前輪が後輪の間に折り畳まれるように意図される、三輪車の容易な直立折り畳みを可能にするいくつかのヒンジを含む折り畳み三輪車を提供する。

以下の説明では、異なる実施形態において同じ要素に同じ符号を付した。

本発明の実施形態によれば、折り畳み三輪車は「鎖状」折り畳み三輪車である。「鎖状」構造は、鎖が閉じている間は安定した構造を可能にし、鎖が開いている間は折り畳み式構造を可能にする。三輪車を折り畳むために、ユーザはアンカーを地面に下げて、これによって、鎖が閉じられたときに安定した構造を、鎖が開かれたときには折り畳み式構造を達成することを可能にする機構を解放する。

図１は、本発明の実施形態による「鎖状」折り畳み三輪車１００の側面図である。三輪車１００は、ハンドルバー１１０、前部ベアリング部材１１５、ホイールフォーク１２０、前輪１２５、前部フレーム１３０、２つの底部フレーム１３５（一方のみを示す）、２つの後部フレーム１４０（一方のみを示す）、２つの支持フレーム１４５（一方のみを示す）、２つのアンカー（図示せず、図１Ａの１４２）、座席フレーム１５０、座席１５５、２つの後輪１６０（一方のみを示す）、２つの折り畳み機構１６５（一方のみを示す）、およびロックフレーム１７０を含む。本発明の実施形態によれば、三輪車１００は、限定ではないが、ペダル１７５（一方のみを示す）、ハンドル１８５、および、バーフレーム（図示せず、図１Ａの１８０Ａ）に接続されている少なくとも１つの伸縮親バー１８０、キャノピー１９０、２本の安全バー１９５（一方のみを示す）、リクライニング座席（図示せず）、フットレスト（図示せず）、背もたれ（図示せず）ならびにカゴ（図示せず）のいずれかをも含んでもよい。

支持フレーム１４５は、展開位置において三輪車１００を安定させるように意図されていることが理解されるであろう。

本発明の実施形態によれば、ハンドルバー１１０は固定または伸縮式とすることができる。

本発明の実施形態によれば、複数の底部フレーム１３５は一体部品として形成されてもよい。

本発明の実施形態によれば、支持フレーム１４５およびロックフレーム１７０は一体部品として形成されてもよい。

本発明の実施形態によれば、支持フレーム１４５、アンカー１４２およびロックフレーム１７０は一体部品として形成されてもよい。

本発明の実施形態によれば、支持フレーム１４５およびアンカー１４２は一体部品として形成されてもよい。

本発明の実施形態によれば、前部ベアリング部材１１５および前部フレーム１３０は一体部品として形成されてもよい。

図１Ａは、図１の分解側面図である。図から分かるように、各後部フレーム１４０およびそのそれぞれの支持フレーム１４５は、それぞれの折り畳み機構１６５（図１に示す）を介してそれらのそれぞれの底部フレーム１３５の後端部に接続されている。前部フレーム１３０は、底部ヒンジ１３０Ａを介して両底部フレーム１３５の前端部に接続されている。前部フレーム１３０は、前部ベアリング部材１１５と接続されている。ハンドルバー１１０は、前部ベアリング部材１１５を通じてホイールフォーク１２０と接続されている。前部ベアリング部材１１５は、前部ヒンジ１１５Ａを介して座席フレーム１５０に接続されている。ロック機構が固定されたときに安定した構造を可能にし、ロック機構が開かれたときに折り畳むことを可能にするために、座席１５５の裏側は、雄部分および雌部分を有するロック機構を介してロックフレーム１７０に脱着可能に接続される。ロックフレーム１７０は、両支持フレーム１４５の上端部に接続されている。本発明の実施形態によれば、バーフレーム１８０Ａは、座席ヒンジ１５０Ａを介して座席フレーム１５０と接続されている。キャノピー１９０は、キャノピーヒンジ（図示せず）を介して伸縮式親バー（複数可）１８０に接続されている。

図１Ｂは、「鎖状」折り畳み三輪車が閉位置にあるとき、すなわち鎖が閉じているときの図１の三輪車１００の正面斜視図である。

図１Ｃは、「鎖状」折り畳み三輪車が閉位置にあるときの図１の折り畳み機構１６５の正面拡大図である。左側の折り畳み機構に関して提供された説明は右側の折り畳み機構にも当てはまることが理解されよう。アンカー１４２の後端部１４２Ａは、図１Ｄに詳細に示される折り畳み機構を取り囲み、後部フレーム１４０の前端部１４０Ａおよび底部フレーム１３５の後端部１３５Ａに回転可能に接続される。アンカー１４２および支持フレーム１４５は同じ端部１４２Ａを共有し、互いに対して固定されている。

図１Ｄは、「鎖状」折り畳み三輪車が閉位置にあるときの図１の折り畳み機構１６５の正面拡大内面図である。底部フレーム１３５の後端内側部分１３５Ｂは、歯車外形を有するコネクタである。後部フレーム１４０の前端部１４０Ａに接続される部分１４０Ｂは、歯車外形を有するコネクタである。本発明の実施形態によれば、部分１４０は、ヒンジを介して後部フレーム１４０の前端部１４０Ａと接続されている。リング１４６が、コネクタ１３５Ｂおよび１４０Ｂを取り囲み、内側歯車形状を有し、ここで、リング１４６の突出部がコネクタ１３５Ａおよび１４０Ａの陥凹部に位置決めされ、その逆も同様であり、したがって、コネクタ１３５Ａおよび１４０Ａが互いに固定されて、三輪車が閉位置にある間、底部フレーム１３５が動くのを防止する。後端部１４２Ａの内側面１４２Ｂに面するリング１４６の側面は、徐々に狭くなる広い部分を有する。後端部１４２Ａの内側面１４２Ｂも、徐々に狭くなる広い部分を有する。ばね１３６は、リング１４６と内側面１４２Ｂとの間の一定の接触を確実にするように意図されている。この位置において、「鎖状」折り畳み三輪車が閉位置にあるとき、ばね１３６がリング１４６を後端部１４２Ａの内側面１４２Ｂに押し付けている間、リング１４６および内側面１４２Ｂの両方の最も広い部分が互いに面している。

図２は、折り畳み工程の第１の段階を示す三輪車１００の側面図である。折り畳み工程は連続的であることが理解されよう。折り畳み工程は段階的に示され、アンカー１４２、支持フレーム１４５およびロックフレーム１７０は、明示および説明の目的のためだけに示されているように位置決めされ、この厳密な位置に限定されない。折り畳み工程の第１の段階では、ユーザはロックフレーム１７０のロックを解除し、それを矢印２１０の方向に引き下げる。ロックフレーム１７０は、ロックフレーム１７０を座席１５５の裏側に固定するために、雄部分１７０Ａ（またはその逆）と接続されるように意図された雌部分（図示せず）を含む。ユーザがロックフレーム１７０を引き下げると、アンカー１４２は地面と接触し、三輪車の構造を支持する。本発明の実施形態によれば、表示位置から、前部ヒンジ１１５Ａは矢印２２０の方向への運動のみを可能にし、したがって座席フレーム１５０が矢印２１０の方向に折れるのを防止する。ロック機構は、例えばパドルラッチ、トグルラッチ、レバー作動式ラッチなど、当該技術分野において既知であり、ロックフレーム１７０を座席１５５に固定することができる任意のロック機構であってもよいことが理解されよう。

図２Ａは、折り畳み工程の第１の段階中の折り畳み機構１６５の正面拡大内面図である。ユーザがロックフレーム１７０を図２の矢印２１０の方向に引き下げると、アンカー１４２は地面と接触し、三輪車の構造を支持する。この段階では、後端部１４２Ａの内側面１４２Ｂは、回転中に幅が狭くなるように回転され、したがって、リング１４６が矢印２４０の方向に動くことを可能にする。ばね１３６は、リング１４６を後端部１４２Ａの内側面１４２Ｂに押し付け、したがって、リング１４６と内側面１４２Ｂとの間の一定の接触を確実にする。

図３は、折り畳み工程の第２の段階を示す三輪車１００の側面図である。第２の段階では、ユーザはロックフレーム１７０を地面まで下げて、三輪車の残りの部分を折り畳むための、ロックフレーム１７０とアンカー１４２とを含む安定した基礎を形成する。

図３Ａは、折り畳み工程の第２の段階中の折り畳み機構１６５の正面拡大内面図である。この段階では、後端部１４２Ａの内側面１４２Ｂは、内側面１４２Ｂの最も狭い部分がリング１４６の最も広い部分と接触し、その逆もまた同じであるように回転し、したがって、コネクタ１３５Ｂのコネクタ１４０Ｂへの固定を解除し、底部フレーム１３５の運動を可能にする。ここでも、ばね１３６がリング１４６を後端部１４２Ａの内側面１４２Ｂに押し付け、したがって、リング１４６を矢印２４０の方向に押す。

図３Ｂは、折り畳み工程の第２の段階における折り畳み機構１６５の異なる角度からの別の正面拡大内面図である。図から分かるように、コネクタ１３５Ｂの歯車外形は、リング１４６の内歯車の形状から解放され、したがって、底部フレーム１３５の運動を可能にする。

図４は、折り畳み工程の第３の段階を示す三輪車１００の側面図である。ここでも、折り畳み工程は連続的であることが理解されよう。座席フレーム１５０、前部フレーム１３０および底部フレーム１３５は、明示および説明の目的のためだけに示されているように位置決めされ、この厳密な位置に限定されない。第３の段階では、ユーザはキャノピー１９０を折り畳み、座席１５５を矢印４１０の方向に引き、したがって、底部フレーム１３５を矢印４２０の方向に動かす。引く方向は、明示の目的で提供される矢印４１０の厳密な角度に限定されないことが理解されるであろう。三輪車１００は、伸縮式親バー（複数可）１８０、ハンドル１８５、およびキャノピー１９０を含むように限定されないことが理解されよう。伸縮式親バー（複数可）１８０、ハンドル１８５、およびキャノピー１９０がない場合、ユーザは座席フレーム１５０または座席１５５を矢印４１０の方向に引くことができる。

三輪車１００がキャノピー１９０を含む場合、キャノピー１９０は折り畳み段階１〜３のいずれかにおいて折り畳まれ得ることが理解されるであろう。

図５は、折り畳み工程の第４の段階を示す三輪車１００の側面図である。第４の段階では、ユーザは座席フレーム１５０または座席１５５を矢印５１０の方向において後方に引き、したがって、底部フレーム１３５が矢印５２０の方向において後方に折り畳まれるようにする。さらに、ユーザは、矢印５３０の方向に座席フレーム１５０を押し、したがって、提示されたように座席フレームを折り畳む。

図６は、折り畳み工程の第４の段階の終わりにおける三輪車１００の位置を示す、三輪車１００の側面図である。伸縮式親バー（複数可）１８０、ハンドル１８５、およびキャノピー１９０がない場合、第４の段階は折り畳み工程の最後の段階である。

図７は、折り畳み工程の第５の段階を示す三輪車１００の側面図である。三輪車１００が伸縮式親バー（複数可）１８０、ハンドル１８５およびキャノピー１９０を含む場合、第５の段階において、ユーザは伸縮式親バー（複数可）１８０を矢印５４０の方向に折り畳み（図５）、工程を完了する。

図８は、折り畳み工程の終わりにおける三輪車１００の正面斜視図である。

座席ヒンジ１５０Ａとハンドルバー１１０との間の距離は、ハンドルバー１１０上およびハンドルバー１１０に対する伸縮式ハンドルバー（複数可）１８０の折り畳みを可能にするように設計されていることが理解されよう。

本発明の実施形態によれば、上述の折り畳み工程中に、三輪車の全体寸法を最小にするために、両方の後輪１６０を互いに向かって折り畳むことができる。

本発明の実施形態によれば、ユーザは折り畳まれた三輪車をロックすることができる。

図９は、「鎖状」折り畳み三輪車１００が閉位置（図１）にあるときの後部フレーム１４０の前端部１４０Ａの正面拡大内面図である。左後部フレーム１４０の左前端部１４０Ａに関してなされる説明は、右後部フレーム１４０の右前端部１４０Ａにも当てはまることが理解されよう。後部フレーム１４０の前端部１４０Ａは、部分１４０Ｄと前端部１４０Ａとの間に押圧されるばね１４０Ｃを含む。ばね１４０Ｃおよびヒンジ１４０Ｆに起因して、後部フレーム１４０は矢印９１０の方向に動く傾向があるが、この位置において、アンカー１４２はこの動きを妨げる。

図１０は、折り畳み工程の第２の段階（図３）中の後部フレーム１４０の前端部１４０Ａの正面拡大内面図である。ユーザが図３に関連して上述したように折り畳み工程の第２の段階を実行すると、アンカー１４２は地面と接触し、もはや後部フレーム１４０が矢印１０１０の方向に動くのを妨げない。したがって、ばね１４０Ｃは前端部１４０Ａを押して、後輪１６０（図示せず）に接続されている後部フレーム１４０を矢印１０１０の方向に折り畳む。

三輪車１００を展開するために、ユーザは同じ命令を逆の順序で実行してもよいことが理解されるであろう。

図１１は、本発明の実施形態による折り畳み三輪車２００の側面図である。三輪車２００は、ハンドルバー１１０、前部ベアリング部材１１５、ホイールフォーク１２０、前輪１２５、前部フレーム１３０、底部ヒンジ１３０Ａを介して前部フレーム１３０に回転可能に接続されている２つの底部フレーム２３５（一方のみを示す）、 それぞれ２つの後部ヒンジ１３０Ｂ（一方のみを示す）を介して底部フレーム２３５に回転可能に接続されている２つの後部フレーム１４１（一方のみを示す）、それぞれその一端において後部フレーム１４１と接続されており、その第２の端部において親バー２８０と接続されている２つの支持フレーム２４５（一方のみを示す）、前部ヒンジ１１５Ａを介して前部ベアリング部材１１５（または前部フレーム１３０）と回転可能に接続された座席フレーム１５０、座席フレーム１５０に接続された座席１５５、後部フレーム１４１にそれぞれ回転可能に接続された２つの後輪１６０（一方のみを示す）、座席ヒンジ１４４（一方のみを示す）を介して座席フレーム１５０または座席１５５に接続された２つのスライド部分１９６Ａ（一方のみを示す）、およびロック機構２０５を含む。本発明の実施形態によれば、三輪車２００は、限定ではないが、２つのペダル１７５（一方のみを示す）、キャノピー（図示せず）、２本の安全バー１９５（一方のみを示す）、リクライニング座席（図示せず）、少なくとも１つのフットレスト（図示せず）、背もたれ１９６、各々がそれぞれの底部フレーム２３５に対して固定されている２つの底部支持体１９７（一方のみを示す）、ならびにカゴ（図示せず）のいずれかをも含んでもよい。

本発明の実施形態によれば、三輪車２００はまた、２つの背もたれ１９８（一方のみを示す）および前部支持体１９９をも含むことができる。背もたれ１９８は、各々がそれぞれの後部フレーム１４１に対して固定されており、各々がそのそれぞれの底部フレーム２３５の動きを制限するように意図されている。前部支持体１９９は、前部フレーム１３０および座席フレーム１５０の動きを制限し、底部フレーム２３５と前部フレーム１３０との間の角度、および、前部フレーム１３０と座席フレーム１５０との間の角度を固定し、したがって、展開位置において安定した三輪車構造を形成するように意図されている。

支持フレーム２４５は、展開位置において三輪車２００を安定させるように意図されていることが理解されるであろう。

本発明の実施形態によれば、親バー２８０は伸縮式親バーであってもよい。

本発明の実施形態によれば、親バーは２つの別個のバーとして設計されてもよい。

本発明の実施形態によれば、ハンドルバー１１０は固定または伸縮式とすることができる。

本発明の実施形態によれば、前部ベアリング部材１１５および前部フレーム１３０は一体部品として形成されてもよい。そのような実施形態では、座席フレーム１５０は、前部ヒンジ１１５Ａを介して前部ベアリング部材１１５を備える前部フレーム１３０と回転可能に接続されている。

図１１Ａは、図１１の分解側面図である。上述のように、各後部フレーム１４１は、それぞれの後部ヒンジ１３０Ｂを介してそのそれぞれの底部フレーム２３５の後端部に回転可能に接続されている。前部フレーム１３０は、底部ヒンジ１３０Ａを介して両底部フレーム２３５の前端部と回転可能に接続されている。ハンドルバー１１０は、前部ベアリング部材１１５を通じてホイールフォーク１２０と接続されている。前部ベアリング部材１１５（または、本発明の実施形態によれば、前部フレーム１３０）は、前部ヒンジ１１５Ａを介して座席フレーム１５０と回転可能に接続されている。座席１５５の裏側または座席フレーム１５０は、ロック機構２０５およびスライド部分１９６Ａ（一方のみを示す）と接続されている。本発明の実施形態によれば、キャノピー（図示せず）は、キャノピーヒンジ（図示せず）を介して背もたれ１９６の上端部または親バー２８０の上端部と接続することができる。本発明の実施形態によれば、底部支持体１９７は、図１５に関連して以下に示されるように、折り畳み位置において三輪車２００を支持する。

図１１Ｂは、展開位置にある図１１の三輪車２００の後方斜視図である。図から分かるように、ロック機構２０５は、スライド部分１９６Ａを親バー２８０に固定し、したがって、スライド部分１９６Ａが親バー２８０に沿ってスライドするのを防止する。

図１２は、折り畳み工程の始まりを示す三輪車２００の側面図である。折り畳み工程は連続的であり、段階的に示され、三輪車は、明示および説明の目的のためだけに示されているように位置決めされ、この厳密な位置に限定されないことが理解されよう。折り畳み工程の始まりにおいて、ユーザは、ロック機構２０５を解除し、それによってスライド部分１９６Ａ（一方のみを示す）を親バー２８０から解放し、背もたれ１９６を矢印１２１１の方向に引く。ユーザが背もたれ１９６を矢印１２１１の方向に引くと、スライド部分１９６Ａが親バー２８０上を上方に摺動し、前輪１２５を矢印１２１２の方向に引く。ロック機構２０５は、例えばパドルラッチ、トグルラッチ、レバー作動式ラッチなど、当該技術分野において既知であり、スライド部分１９６Ａを親バー２８０に固定することができる任意のロック機構であってもよいことが理解されよう。

背もたれ１９６は任意選択であることが理解されよう。本発明の実施形態によれば、背もたれ１９６が存在しない場合、ユーザは、例えば、スライド部分１９６Ａを矢印１２１１の方向に引き、折り畳み工程を開始するために、座席１５５を使用することができる。

図１３は、折り畳み工程の続きを示す三輪車２００の側面図である。ユーザが背もたれ１９６を矢印１２１１の方向に引き続けると、スライド部分１９６Ａが親バー２８０上を上方に摺動し、前輪１２５を矢印１２１２の方向に引く。ユーザは、前部フレーム１３０に対する底部フレーム２３５の位置が線１３１１によって示される位置から線１３１２によって示される位置まで変化する点まで背もたれ１９６を引き続ける。位置が変わると、ユーザは背もたれ１９６を引くのをやめることができる。

引く方向は、明示の目的で提供される矢印１２１１によって示される厳密な角度に限定されないことが理解されるであろう。

三輪車２００は、ユーザが背もたれ１９６を可能な限り最大の高さまで引くと、前部フレーム１３０に対する底部フレーム２３５の位置が線１３１１によって示されている位置から線１３１２によって示される位置に変化するように設計され得る。

図１４は、折り畳み工程の続きを示す三輪車２００の側面図である。前部フレーム１３０に対する底部フレーム２３５の位置が線１３１１によって示されている位置から線１３１２によって示されている位置に変化すると、ユーザは背もたれ１９６を矢印１３１３の方向に戻すことができ、したがって、スライド部分１９６Ａが、親バー２８０上で下方にスライドすることが可能になり、前輪１２５を矢印１３１４の方向に動かす。

図１５は、折り畳み工程の続きを示す三輪車２００の側面図である。ユーザが背もたれ１９６を矢印１３１３の方向に戻し続けている間、スライド部分１９６Ａは親バー２８０上で下方にスライドし、前輪１２５を後輪１６０（一方のみを示す）の間で矢印１３１４の方向に動かす。本発明の実施形態によれば、見てとれるように、底部支持体１９７は、折り畳み位置において三輪車２００を支持する。

上述のように、背もたれ１９６は任意選択であり、明示の目的のためだけに提示されていることが理解されよう。本発明の実施形態によれば、背もたれ１９６が存在しない場合、ユーザは、例えば、スライド部分１９６Ａを矢印１２１１の方向に引き、折り畳み工程を開始するために、座席１５５を使用することができる。

本発明の実施形態によれば、折り畳み工程は、例えば、背もたれ１９６が存在しない場合には、この時点で完了することができる。

背もたれ１９６が存在する場合、ユーザはそれを図１６に示すように矢印１４１４の方向に折り畳むことができる。

ユーザはまた、図１７に示すように、親バー２８０を矢印１７１７の方向に押すこともできる。

図１８は、本発明の実施形態による折り畳み工程の終わりにおける三輪車２００の正面斜視図である。

三輪車２００は、ハンドルバー１１０の前面上およびそれに対する背もたれ１９６の折り畳みを可能にするように設計されていることが理解されよう。

本発明の実施形態によれば、ロック機構２０５は、三輪車２００を折り畳み位置にロックするために使用することができる。

三輪車２００を展開するために、ユーザは、ハンドルバー１１０を外向きに引きながら、同じ命令を逆の順序で実行してもよいことが理解されるであろう。

本発明の実施形態によれば、前部ベアリング部材１１５とホイールフォーク１２０とは、スイベル機構を介して接続されてもよい。スイベル機構は、搭乗者がハンドルバー１１０を用いて前輪１２５を動かすことができるステアリング状態と、ハンドルバー１１０がホイールフォーク１２０から取り外されて車輪が自由に動くことができるスイベル状態とを可能にする。

図１９は、本発明の実施形態による、スイベル状態にあるスイベル機構１１００を含む三輪車１００または２００の前部の斜視図である。

図１９Ａは、スイベル状態にあるスイベル機構１１００を含む三輪車１００または２００の前部の拡大図である。

図１９Ｂは、スイベル状態にあるスイベル機構１１００の内面図を示す、図１９Ａの概略断面図である。スイベル機構１１００は、状態を変える（スイベルまたはステアリング）ために双頭矢印１１１５の方向に動かされるように意図された機構部分１１１０を含む。提示されている位置（スイベル状態）において、機構部分１１１０がハンドルバー１１０およびホイールフォーク１２０から取り外され、したがって、ハンドルバー１１０が自由に動くことを可能にし、ホイール１２５が自由にスイベル回転することを可能にする。機構部分１１１０は、状態をロックすることを目的とした押しボタン１１２０を含む。スイベル機構がスイベル状態にあるとき、押しボタン１１２０は前部ベアリング部材１１５の陥凹部１１５Ｂに引っ掛かる（図１９Ａにも示される）。押しボタン１１２０とロッド１１３０との間に取り付けられたばね１１２５は、押しボタン１１２０を可能な限り高く維持しながら、押しボタン１１２０が双頭矢印１１３５の方向に動くことを可能にする。図２０Ｂに示されるように、スイベル状態からステアリング状態に変化させるために、ユーザは押しボタン１１２０を矢印１１４０の方向に押し下げる。押しボタン１１２０が押し下げられると、それはホイールフォーク１２０の陥凹部１１４５内に挿入され、したがって、押しボタン１１２０をホイールフォーク１２０に固定する。その後、押しボタン１１２０が矢印１１４０の方向に動くと、その陥凹部１１２０Ａと機構部分の後端部１１１０Ａとがハンドルバー１１０の底端部１１０Ａに引っ掛かり、したがって、ハンドルバー１１０と前輪１２５とが結合されてステアリングが可能となる。

図２０は、本発明の実施形態による、ステアリング状態にあるスイベル機構１１００を含む三輪車１００または２００の前部の斜視図である。

図２０Ａは、ステアリング状態にあるスイベル機構１１００を含む三輪車１００または２００の前部の拡大図である。ステアリング状態では、押しボタン１１２０は陥凹部１１５Ｂから解放されてハンドルバー１１０に結合され、したがって、搭乗者は前輪１２５を双頭矢印１２１０の方向にステアリングすることが可能になる。本発明の実施形態によれば、ステアリングは前部ベアリング部材１１５によって制限され得る。

図２０Ｂは、ステアリング状態にあるスイベル機構１１００の内面図を示す、図２０Ａの概略断面図である。図１９Ｂに関連して上述したように、ユーザがスイベル状態からステアリング状態に変更するとき、ユーザは押しボタン１１２０を矢印１１４０の方向に押し下げ、したがって、押しボタン１１２０が押し下げられると、押しボタン１１２０は、ホイールフォーク１２０の陥凹部１１４５に挿入され、押しボタン１１２０をホイールフォーク１２０に固定し、押しボタン１１２０が矢印１１４０の方向に動くと、その陥凹部１１２０Ａおよび機構部分の後端部１１１０Ａがハンドルバー１１０の底端部１１０Ａに引っ掛かり、ハンドルバー１１０を前輪１２５に結合してステアリングを可能にする。ユーザがスイベル状態に変更することを所望するとき、ユーザは押しボタン１１２０を押し下げる。ばね１２２０は部品１１２５を押し下げることを可能にし、したがってハンドルバー１１０の底端部１１０Ａからの陥凹部１１２０Ａの解放を可能にし、前部ベアリング部材１１５と押しボタン１１２０との間に取り付けられたばね１２３０が、押しボタン１１２０を矢印１２４０の方向に押し出す。ハンドルバー１１０の回転軸１１２と前輪１２５のスイベル回転軸１１４は異なる軸であることが理解されよう。

本発明の実施形態によれば、スイベル状態において、前輪１２５のスイベル回転軸１１４は地面に対して垂直であるか、または少なくとも本質的に垂直である。

本発明の実施形態によれば、ステアリング状態において、前輪１２５のステアリング回転軸はハンドルバー回転軸１１２である。

ホイールフォーク１２０の形状は、図１９から図２０Ｂに示される形状に限定されないことが理解されるであろう。

図２１は、本発明の実施形態による、スイベル状態にある別のスイベル機構１３００を含む三輪車１００または２００の前部の斜視図である。

図２１Ａは、スイベル状態にあるスイベル機構１３００を含む三輪車１００または２００の前部の拡大図である。

図２１Ａは、スイベル状態にあるスイベル機構１３００の内面図を示す、図２１Ａの概略断面図である。スイベル機構１３００は、状態を変える（スイベルまたはステアリング）ために双頭矢印１３１５の方向に動かされるように意図された押しボタン１３１０を含む。提示されている位置（スイベル状態）において、押しボタン１３１０がハンドルバー１１１およびホイールフォーク１２１から取り外され、その後端部１３１０Ａがスリット１１１Ｃと位置整合され、したがって、ハンドルバー１１１が自由に動くことを可能にし、ホイール１２５が自由にスイベル回転することを可能にする。押しボタン１３１０は状態をロックするように意図されている。そうするために、押しボタン１３１０は、スイベル状態では上側陥凹部１３２５に、ステアリング状態では下側陥凹部１３３０に引っ掛かるように意図された突出部１３２０を含む。押しボタン１３１０がスイベル状態にあるとき、突出部１３２０は上側陥凹部１３２５に引っ掛かり、その上部１３１０Ｂは前部ベアリング部材１１６（図２１Ａにも示す）の陥凹部１１６Ａに引っ掛かる。図２２Ｂに示されるように、スイベル状態からステアリング状態に変化させるために、ユーザは押しボタン１３１０を押し下げ、突出部１３２０はホイールフォーク１２１の陥凹部１３３０内に押し込まれる。さらに、押しボタンの後端部１３１０Ａがハンドルバー１１１の底端部１１１Ｄに引っ掛かり、したがって、押しボタン１３１０をホイールフォーク１２１に固定し、ハンドルバー１１１を前輪１２５に結合してステアリングを可能にする。

図２２は、本発明の実施形態による、ステアリング状態にあるスイベル機構１３００を含む三輪車１００または２００の前部の斜視図である。

図２２Ａは、ステアリング状態にあるスイベル機構１３００を含む三輪車１００または２００の前部の拡大図である。ステアリング状態では、押しボタン１３１０は陥凹部１１６Ａから解放されてハンドルバー１１１に結合され、したがって、搭乗者は前輪１２５を双頭矢印１３５０の方向にステアリングすることが可能になる。本発明の実施形態によれば、ステアリングは前部ベアリング部材１１６によって制限され得る。

図２２Ｂは、ステアリング状態にあるスイベル機構１３００の内面図を示す、図２２Ａの概略断面図である。図２１Ｂに関連して上記で説明したように、ユーザがスイベル状態からステアリング状態に変更するとき、ユーザは押しボタン１３１０を押し下げ、したがって、突出部１３２０を上側陥凹部１３２５から下側突出部１３３０に押し、押しボタン１３１０をホイールフォーク１２１に固定する。さらに、ユーザが押しボタン１３１０を押し下げるとき、ユーザは、押しボタンの後端部１３１０Ａをハンドルバー１１１の底端部内に配置し、したがって、ハンドルバー１１１を前輪１２５に結合してステアリングを可能にする。ユーザがスイベル状態に変更することを所望するとき、ユーザは、押しボタン１３１０を引き上げ、したがって、突出部１３２０を下側陥凹部１３３０から上側突出部１３２５に引き上げ、押しボタン１３１０をホイールフォーク１２１から解放し、押しボタン１３１０の後端部１３１０Ａをスリット１１１Ｃと位置整合させ、したがって、ハンドルバー１１１が自由に動くことが可能になり、ホイール１２５がスイベル回転することが可能になる。ハンドルバー１１１の回転軸１１２Ａと前輪１２５のスイベル回転軸１１４Ａは異なる軸であることが理解されよう。

本発明の実施形態によれば、スイベル状態において、前輪１２５のスイベル回転軸１１４Ａは地面に対して垂直であるか、または少なくとも本質的に垂直である。

本発明の実施形態によれば、ステアリング状態において、前輪１２５のステアリング回転軸はハンドルバー回転軸１１２Ａである。

ホイールフォーク１２１の形状は、図２１から図２２Ｂに示される形状に限定されないことが理解されるであろう。

スリット１１１Ｃは、異なる回転制限を提供するために異なるサイズを有してもよいことが理解されよう。

本発明の実施形態によれば、図１９から図２２Ｂに関連して説明されたスイベル機構は、前輪が３６０度または制限された回転角度で回転することを可能にし得る。

本発明の実施形態によれば、図１９から図２２Ｂに関連して説明されたスイベル機構は、当該技術分野で知られている三輪車内に設置することができ、本発明の折り畳み三輪車に設置することに限定されない。

上述の両方のスイベル機構において、スイベル状態にある前輪と後輪との間の距離は、ステアリング状態にある前輪と後輪との間の距離超とまでは行かなくとも、少なくとも同じであることが理解されるであろう。

上述の折り畳み機構は、三輪車に設置されることに限定されないことが理解されるであろう。例えば、折り畳み機構は自転車に設置することができる。そのような場合、自転車が安定して折り畳まれるための基礎を提供するために、アンカー形状は異なってもよい。

当業者には理解されるように、本発明は、上に具体的に示し説明したものに限定されない。むしろ、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって規定され、本明細書において上述した様々な特徴の組み合わせおよび部分組み合わせ、ならびに前述の説明を読むと当業者が思い付くであろうその変形および修正を含む。

Claims (6)

1. スイベル状態およびステアリング状態において動作可能な三輪車であって、
   三輪車フレームと、
   前記三輪車フレームに回転可能に接続された２つの後輪と、
   前輪と、
   ハンドルバーと、
   ホイールフォークであり、前記ホイールフォークの一端において前記前輪に回転可能に接続され、前記ホイールフォークの第２の端部においてスイベル機構を介して前記ハンドルバーに接続されている、ホイールフォークと
   を備え、前記スイベル機構は、
   前記三輪車フレームに向かって押し下げられ、結果、前記ハンドルバーを前記ホイールフォークに結合し、前記三輪車の搭乗者がステアリングすることを可能にし、
   前記三輪車フレームから外方に押し下げられ、結果、前記ハンドルバーを前記ホイールフォークから取り外し、前記前輪がスイベル回転することを可能にするように構成されている押しボタンを備え、
   前記前輪スイベル回転軸は前記ハンドルバー回転軸とは異なる、三輪車。
2. 前記前輪スイベル回転軸は、地面に対して実質的に垂直である、請求項１に記載の三輪車。
3. スイベル状態およびステアリング状態を選択する方法であって、
   請求項１に記載の三輪車を提供することと、
   前記押しボタンを前記三輪車フレームに向かって押し下げることであり、結果、ステアリング状態を選択する、押し下げることと、
   前記押しボタンを前記三輪車フレームから外方に押し下げることであり、結果、スイベル状態を選択する、外方に押し下げることと
   を含む、方法。
4. スイベル状態およびステアリング状態において動作可能な三輪車であって、
   三輪車フレームと、
   前記三輪車フレームに回転可能に接続された２つの後輪と、
   前輪と、
   ハンドルバーと、
   ホイールフォークであり、前記ホイールフォークの一端において前記前輪に回転可能に接続され、前記ホイールフォークの第２の端部においてスイベル機構を介して前記ハンドルバーに接続されている、ホイールフォークと
   を備え、前記スイベル機構は、
   押し下げられ、結果、前記ハンドルバーを前記ホイールフォークに結合し、前記三輪車の搭乗者がステアリングすることを可能にし、
   引き上げられ、結果、前記ハンドルバーを前記ホイールフォークから取り外し、前記前輪がスイベル回転することを可能にするように構成されている押しボタンを備え、
   前記前輪スイベル回転軸は前記ハンドルバー回転軸とは異なる、三輪車。
5. 前記前輪スイベル回転軸は、地面に対して実質的に垂直である、請求項４に記載の三輪車。
6. スイベル状態およびステアリング状態を選択する方法であって、
   請求項４に記載の三輪車を提供することと、
   前記押しボタンを押し下げることであり、結果、ステアリング状態を設定する、押し下げることと、
   前記押しボタンを引き上げることであり、結果、スイベル状態を設定する、引き上げることと
   を含む、方法。