JP2019162901A - ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019162901A
JP2019162901A JP2018050788A JP2018050788A JP2019162901A JP 2019162901 A JP2019162901 A JP 2019162901A JP 2018050788 A JP2018050788 A JP 2018050788A JP 2018050788 A JP2018050788 A JP 2018050788A JP 2019162901 A JP2019162901 A JP 2019162901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
bearing
display device
pressing
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018050788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6505279B1 (ja
Inventor
知康 難波
Tomoyasu Nanba
知康 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2018050788A priority Critical patent/JP6505279B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6505279B1 publication Critical patent/JP6505279B1/ja
Publication of JP2019162901A publication Critical patent/JP2019162901A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】主に、ミラーを押圧するための弾性部材の組付性を良くし得るようにする。【解決手段】ミラー6の側面6aから突設された回転軸21と、回転軸21を軸支する軸受23と、ミラー6を回転軸21の軸線方向25へ押圧する弾性部材26と、を有するヘッドアップディスプレイ装置2のミラー支持構造20に関する。弾性部材26が、軸受23に回転軸21を軸支した状態で外方から軸線方向25と交差する方向に装着可能な板バネ26aで構成される。板バネ26aは、ミラー6と軸受23との間の隙間27へ挿入してミラー6を軸線方向25へ押圧可能な一端側の押圧部31と、軸受23に対して取付可能な他端側の取付部32とを、中間の折返部33で二つ折りにした形状の部分を有している。【選択図】図5A

Description

この発明は、ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造に関するものである。
近年、自動車などの車両に対してヘッドアップディスプレイ装置を搭載することが促進されている。
ヘッドアップディスプレイ装置には、様々なものが有るが、運転情報を表示可能な表示装置と、表示装置からの運転情報(表示画像)を車室の前方へ向けて反射可能なミラーとを備えたものが存在している。
このような構成を有するヘッドアップディスプレイ装置では、表示装置からの運転情報を、ミラーで車室の前方へ向けて反射することで、車室の前方に運転情報の虚像を生じさせて、正面を向いて運転している乗員に大きな視線移動を起こさせることなく運転情報を視認させることができる。この際、光路の途中にミラーを設けることで、表示装置からの運転情報の光路を長くしたり、運転情報を拡大表示したりすることが可能になる。以って、ヘッドアップディスプレイ装置は、運転情報の遠方表示化や運転情報の大画角化などが図れるようになる。
ヘッドアップディスプレイ装置には、ミラーの側面から突設された回転軸と、回転軸を軸支する軸受と、ミラーを回転軸の軸線方向に押圧する弾性部材とを有するミラー支持構造を備えたものが存在している(例えば、特許文献1参照)。
特許第5446837号公報
上記特許文献1に記載されたヘッドアップディスプレイ装置では、ミラー支持構造に用いる弾性部材を、山型に屈曲された板バネとしていた。そして、山型の板バネの頂部に軸穴を形成し、軸穴へ回転軸を通した状態で回転軸を軸受に装着することで、ミラーを軸受に保持させるようにしていた。
しかし、弾性部材は特に固定されていないため、回転軸を軸受へ装着する際に、弾性部材がミラーを押圧している状態から回ってしまわないように弾性部材を押さえながら作業する必要があり、組付けに手間がかかっていた。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
ミラーの側面から突設された回転軸と、該回転軸を軸支する軸受と、前記ミラーを前記回転軸の軸線方向へ押圧する弾性部材と、を有するヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造において、
前記弾性部材が、前記軸受に前記回転軸を軸支した状態で外方から前記軸線方向と交差する方向に装着可能な板バネで構成され、
該板バネは、前記ミラーと前記軸受との間の隙間へ挿入して前記ミラーを前記軸線方向へ押圧可能な一端側の押圧部と、前記軸受に対して取付可能な他端側の取付部とを、中間の折返部で二つ折りにした形状の部分を有していることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、ミラーを押圧するための弾性部材の組付性を良くすることなどができる。
ヘッドアップディスプレイ装置の構成図である。 図1のミラー支持構造の斜視図である。 弾性部材がミラーの側面を押圧する状態を示す、ミラーを正面から見た部分拡大図である。 使用位置(標準位置)におけるミラーの側面に対する弾性押圧片の押え位置を示す側面図である。 使用位置(高さ調整位置)におけるミラーの側面に対する弾性押圧片の押え位置を示す側面図である。 待機位置におけるミラーの側面に対する弾性押圧片の押え位置を示す側面図である。 図2のミラー支持構造に用いる弾性部材の斜視図である。 図5Aの弾性部材の正面図である。 図5Aの弾性部材の背面図である。 図5Aの弾性部材の側面図である。 図5Aの弾性部材の平面図である。 弾性部材の変形例の斜視図である。 図2のミラー支持構造に用いる軸受の斜視図である。 図7Aの軸受の正面図である。 図7Aの軸受の背面図である。 図7Aの軸受の側面図である。 図7Aの軸受の平面図である。 図7Aの軸受に図5Aの弾性部材を装着した状態を示す斜視図である。 図8Aの正面図である。 図8Aの背面図である。 図8Aの側面図である。 図8Aの平面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図8Eは、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1に示すように、自動車などの車両1に対して、ヘッドアップディスプレイ装置2を搭載する。
ヘッドアップディスプレイ装置2には、様々なものが有るが、この実施例では、運転情報3を表示可能な表示装置4と、表示装置4からの運転情報3(表示画像)を車室1aの前方へ向けて反射可能なミラー6(反射部材)とを備えたものとする。
ここで、方向については、ヘッドアップディスプレイ装置2を車両1に搭載した状態を基準として説明する。車両前後方向がヘッドアップディスプレイ装置2のほぼ前後方向Xまたは奥行方向となり、車幅方向がヘッドアップディスプレイ装置2のほぼ幅方向Yとなり、車両1の上下方向がヘッドアップディスプレイ装置2のほぼ上下方向Zとなる。但し、ヘッドアップディスプレイ装置2は、傾けた状態で車両1に搭載する場合もあるので、これらの方向は、それぞれある程度ズレる場合がある。
ヘッドアップディスプレイ装置2は、正面を向いて運転している乗員7に大きな視線移動を起こさせることなく運転情報3を視認させるものである。このヘッドアップディスプレイ装置2は、ケーシング11の内部に表示装置4とミラー6とを収容した状態で、ケーシング11ごと車室1aの前部に設けられたインストルメントパネル12の内部に設置する。そして、ケーシング11の上面やインストルメントパネル12の上面には、運転情報3を通す開口部13,14が設けられる。開口部13,14の少なくとも一方には透明または半透明の防塵カバー15などを固定状態または開閉可能状態で設置する。防塵カバー15は、平坦なものとしても良いが、フロントウィンドウ16への防塵カバー15の映り込みを防止するなどのために、側方から見て下に凹んだ凹形状などにしても良い。
開口部13,14を通った運転情報3は、フロントウィンドウ16に反射されたり、開口部13,14の前側に設置したコンバイナーなどと呼ばれる専用の反射板に反射されたりすることで、乗員7に虚像18として視認される。運転情報3を反射させるために、フロントウィンドウ16には、少なくとも運転情報3が投影される所要範囲に、例えば、反射膜を設けたり、細かい反射面などを設けたりする。
運転情報3は、運転の支援となる情報全般のことである。運転情報3には、例えば、速度情報や、道路情報(例えば、車線表示や、先行車表示や、対向車表示や、歩行者表示や、障害物表示など)、進路情報(例えば、交差点情報や右左折表示など)や、目的地情報(例えば、到着時刻や目的地までの走行距離など)や、渋滞情報や、サービス情報(例えば、駐車場情報や、ガソリンスタンド情報や、周辺施設案内)や、その他の表示などがある。
表示装置4は、液晶パネルや、有機ELパネルなどを用いることができる。表示装置4に液晶パネルを用いた場合、液晶パネルの背面側にはバックライトとなる照明装置4aが設けられる。また、表示装置4には、レーザー光をマイクロミラーで反射させるDLPユニットを用いたプロジェクターなどを用いることもできる。表示装置4の表示画像(運転情報3)は、制御部4bによって制御される。
車室1aは、車両1における乗員7が搭乗する空間である。ミラー6は、反射鏡などの光学部品(反射部材)のことである。ミラー6には、表示装置4からの運転情報3(表示画像)を等倍で反射する平面鏡や、拡大して反射する曲面鏡(凹面鏡)などが、単数または複数枚適宜組み合わせて用いられる(この実施例では、ミラー6は前後に二枚設けられている)。ミラー6は、例えば、図中の右側のもののようにケーシング11の内部に直接固定(固定ミラー)できる。また、ミラー6は、例えば、図中の左側のもののようにミラー支持構造20によって可動するように設置できる(可動ミラー)。
上記のようなヘッドアップディスプレイ装置2に対して、この実施例では、ミラー支持構造20を、以下のようにしている。
(1)図2に示すように、ミラー支持構造20は、ミラー6の側面6aから突設された回転軸21,22と、回転軸21,22を軸支する軸受23,24と、ミラー6を回転軸21,22の軸線方向25へ押圧する弾性部材26と、を有している。
そして、弾性部材26が、軸受23に回転軸21を軸支した状態で外方から軸線方向25と交差する方向に装着可能な板バネ26aで構成されている。
図3に示すように、板バネ26aは、ミラー6と軸受23との間の隙間27へ挿入してミラー6を軸線方向25へ押圧可能な一端側の押圧部31と、軸受23に対して取付可能な他端側の取付部32とを、中間の折返部33で二つ折りにした形状の部分(装着部29)を有している。
ここで、ミラー支持構造20は、回転軸21,22を中心としてミラー6(の少なくとも1つ)を回動可能に支持するものである。
ミラー6は、ケーシング11の内部への外光の入射による表示装置4への影響を避けるために、装置非使用時や、装置使用時におけるケーシング11の内部への外光の入射量が多い時などに、ミラー6を使用位置34(例えば、図4A、図4Bのように僅かに寝かせた状態)から待機位置35(例えば、図4Cのように立てた状態)へと退避させて、外光を表示装置4へ向けて逆反射させないようにする必要がある。
そのため、図2に示すようなミラー支持構造20によって支持されたミラー6(可動ミラー)を、ミラー可動機構36(またはミラー回動機構)を用いて、使用位置34と待機位置35との間で自動的に可動(回動)させ得るようにする。表示装置4への影響とは、具体的には、ケーシング11の内部へ入射した外光をミラー6が表示装置4へ向けて反射することによる表示装置4の損傷などであり、特に、ミラー6に凹面鏡を用いている場合には、外光が凹面鏡で集光されて表示装置4に照射されるため、表示装置4の損傷が大きくなる。
ミラー可動機構36は、リンク機構で構成しても良いし、ギヤ機構で構成しても良い。この実施例では、ミラー可動機構36は、回転軸21に取付けたアーム部37と、アーム部37を介して回転軸21およびミラー6を回動させるアクチュエータ38とを備えている。ミラー可動機構36をリンク機構とする場合、アーム部37をシリンダなどのアクチュエータ38で動かすようにする。
ミラー可動機構36をギヤ機構とする場合、アーム部37は、例えば、回転軸21の半径方向へ延びて、先端にギヤ歯37aを有するセクタギヤなどの歯車にする。セクタギヤは、少なくとも待機位置35と使用位置34との間の回動範囲をカバーする角度(ほぼ25°から30°)に形成する。アクチュエータ38にはモータを使用する。モータは、出力軸に取付けた駆動ギヤ38aなどの歯車をセクタギヤのギヤ歯37aに噛み合わせてアーム部37を回動駆動する。アーム部37や駆動ギヤ38aなどの回動部材(または軸着部材)は駆動力伝達部(または駆動力伝達機構)を構成する。なお、上記とは反対に、アーム部37をモータの出力軸に取付け、駆動ギヤ38aを回転軸21に取付けるようにしても良い。アーム部37は復帰バネ39によって使用位置34または待機位置35へ向けて付勢される。モータは、取付ブラケット40を介してケーシング11に固定される。
更に、ミラー6は、車両1に搭載することで、車両振動の影響を受ける。車両振動でミラー6が動くと、運転情報3(表示画像)がブレてしまう。特に、運転情報3(の虚像18)の大画角化などのためにミラー6を大型化すると、その分だけミラー6が重くなるので、より車両振動の影響を受け易くなる。そこで、車両振動の影響を防止するために、弾性部材26を用いてミラー6を軸線方向25へ押圧することでミラー6が車両振動で動かないように保持する。
ミラー6の側面6aは、回転軸21を設けた一対の対辺であり、例えば、ミラー6の縦の辺とする。回転軸21は、ミラー6の両側面6aからそれぞれ横へ向けて同一の軸線上に位置するように突設される。回転軸21は、ミラー6の側面6aのどの位置に設けても良いが、この実施例では、ミラー6の側面6aの(上下方向Zの)中間部に設けている。回転軸21は、ミラー6と別体に設けても良いが、ミラー6を樹脂製にした場合、回転軸21はミラー6と一体に成形可能である。
弾性部材26は、ミラー6の一方の側面6a(押圧側)に設けられて、ミラー6を他方の側面6a(被押圧側)へ向けて押圧付勢する。弾性部材26は、どちらの側に設けても良いが、この実施例では、弾性部材26は、アーム部37の側(駆動側)に設置されている。なお、軸受23,24は、弾性部材26が設けられる一側(押圧側)と、弾性部材26が設けられない他側(被押圧側)とで、異なる構造にしても良い。
軸線方向25は、車両1へ搭載した状態でほほ幅方向Yへ向かってほぼ水平に設置される。ミラー6は、ほぼ幅方向Yへ延びる横長状とされて、回転軸21を中心としてほぼ上下方向Zに回動される。ミラー6を上下方向Zに回動させることで、上記した外光の影響を防止する(図4A,図4Bの使用位置34から図4Cの待機位置35への回動)他に、乗員7の体格(または目の高さ)に応じて運転情報3が最適位置に表示されるように表示高さの調整(図4Aと図4Bとの間における使用位置34内での回動)を行うことができる。
弾性部材26については、後述する。外方は、軸受23の外側のことである。軸線方向25と交差する方向は、軸線方向25以外の方向を広く含むが、軸受23に対して弾性部材26を装着する方向は、軸線方向25とほぼ直交する方向(回転軸21の半径方向)またはそれに近い方向とするのが好ましい。この実施例では、軸受23に対する板バネ26aの装着方向28を、ほぼ上下方向Z(の下方)として説明する。
板バネ26aは、均一な厚みの金属板(バネ鋼)で構成した弾性部材26であり、図5A〜図5Eに示すような形状とされている(以下、図2、図3も併せて参照)。板バネ26aは、所要の平面形状にしたものを、面外方向へ曲げることなどで、弾性変形可能な所要の立体形状に加工される。板バネ26aの曲げ部分には、尖ったコーナー部ができないように適宜アール加工などを施しても良い。
この実施例の板バネ26aは、金属板を二つ折り状に曲げ加工することで、軸受23(図7A〜図7E、詳しくは後述する)に外方から装着可能な側面視ほぼU字状の部分を有する(装着した状態については図8A〜図8E)。
そして、板バネ26aの側面視ほぼU字状の部分は、押圧部31の基部31aと折返部33と取付部32の基部32aとで構成されて、軸受23(の上部)を3方向から包持(または軸受23の両面を挟持)可能な装着部(包持部または挟持部)29を構成する。押圧部31および取付部32の基部31a,32aは、それぞれ折返部33側の部分のことであり、押圧部31および取付部32は、軸受23に沿って装着方向28へ延びた側(折返部33から離れた側)に先端部を有している。
ミラー6と軸受23との間の隙間27は、少なくとも弾性部材26の装着に必要な大きさに形成される。押圧部31は、ミラー6を有効に軸線方向25へ押圧できれば、どのような形状や構造でも良い。押圧部31の好ましい形状や構造については後述する。取付部32は、軸受23に対して有効に取付けができれば、どのような形状や構造でも良い。取付部32の好ましい形状や構造については後述する。
折返部33は、板バネ26aの面をほぼ180°またはそれ以上の角度で二つ折りにする部分であり、押圧部31と取付部32とに隣接してこれらを繋ぐ部分である。折返部33によって、押圧部31と取付部32とは、互いにほぼ平行な状態または平行に対して先端側が狭くなった状態で対峙される。押圧部31の基部31aと取付部32の基部32aと折返部33とは、ほぼ同じ幅寸法に形成される。また、折返部33は、例えば、ミラー6に衝撃荷重が作用した場合に、板バネ26aの弾性変形の起点としても機能する。衝撃荷重は、車両1の走行中に作用することが想定される最大の荷重(約50G)である。
折返部33(図5D参照)は、押圧部31と取付部32との間に、軸受23の上部(または、装着方向28の手前側)に装着(包持または挟着)するのに必要な間隔を確保・形成するための折幅部分33aを有する。折幅部分33aは、軸受23の上部の厚みとほぼ等しいかそれよりも若干広い幅を有する。折幅部分33aは、平坦面としても、凸曲面としても、凹曲面としても良い。この実施例では、折幅部分33aをほぼ平坦面にして、折幅部分33aの両側に押圧部31および取付部32との間に内角が90°またはそれ以下の角度(例えば、90°〜60°など)となる2つの折曲部33b,33cをそれぞれ設けることで、折返部33を角型状にしている。2つの折曲部33b,33cは、同じ角度にしても良いし、異なる角度にしても良い。折曲部33b,33cに90°よりも小さい内角を設けた場合には、軸受23に対する挟着力が発生されるように、押圧部31と取付部32との間に軸受23の上部の厚みよりも間隔が狭くなる部分を設けても良い。
(2)押圧部31は、ミラー6を軸線方向25へ押圧可能な弾性押圧片41,42を、異なる長さで複数有しても良い。
ここで、異なる長さの複数の弾性押圧片41,42は、押圧部31の先端側に一体に設けられる。図4Aに示すように、複数の弾性押圧片41,42には、回転軸21の中心よりも上側まで延びる短い第一の弾性押圧片41と、回転軸21の中心よりも下側まで延びる長い第二の弾性押圧片42との少なくとも2つが形成される。
第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42は、回転軸21の両側部を(前後方向Xに)挟むように二股状に形成されると共に、押圧部31を正面または背面から見た状態で装着方向28(下方)へ向けて互いにほぼ平行に延ばされる。これにより、第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42は、(使用位置34にて傾斜配置とされた)ミラー6の側面6aにほぼ沿うように回転軸21の(中心を挟んで反対側となる)斜め上側の位置と斜め下側の位置とを押圧する。
弾性押圧片41,42は、それぞれ同じ幅寸法にするのが好ましい。そして、押圧部31は、弾性押圧片41,42を有する分だけ回転軸21の直径よりも広幅に形成される。なお、第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42は、使用位置34におけるミラー6の傾斜配置に合った長さ関係にしているが、第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42の長さは、状況によっては逆にしても良い。また、弾性押圧片41,42がミラー6の側面6aを押圧した時の反力によって、押圧部31の基部31aは軸受23へ向けて押し付けられる。
(2a)長さの異なる複数の前記弾性押圧片41,42は、それぞれ長さ設定部と弾性押圧部とを有している。このうち、弾性押圧部は、同じ形状とされる。
ここで、図5Aに示すように、弾性押圧片41,42は、それぞれ折返部33に近い側から順に、平行部分41a,42aと、屈曲部41b,42bと、傾斜部41c,42cと、逆屈曲部41d,42dと、戻し部41e,42eとを連続して有する押えバネとなっている。このうち、平行部分41a,42aが長さ設定部となり、屈曲部41b,42bと、傾斜部41c,42cと、逆屈曲部41d,42dと、戻し部41e,42eとが弾性押圧部となる。弾性押圧片41,42におけるミラー6の側面6aへの押圧力は、屈曲部41b,42bの屈曲角度や傾斜部41c,42cの長さなどによって設定される。
平行部分41a,42aは、軸線方向25と垂直で装着方向28へ延びる面を有する。長さ設定部を構成する平行部分41a,42aは、弾性押圧片41,42の長さをそれぞれ最適に設定する。
屈曲部41b,42bは、平行部分41a,42aと傾斜部41c,42cとが成すコーナー部分である。屈曲部41b,42bは、ミラー6の側面6aを押圧する際の弾性押圧片41,42の弾性変形の起点になる。屈曲部41b,42bには、アール加工などを施しても良い。
傾斜部41c,42cは、ミラー6の側面6aへ向かって斜めに延びる腕部である。傾斜部41c,42cは、押圧力を発生したり押圧力の強さを設定したりするために、ミラー6の側面6aと干渉する長さおよび角度に形成される。弾性押圧部としての第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42とがほぼ同じ押圧力を発生するように、屈曲部41b,42bの屈曲角度および傾斜部41c,42cの長さなどの形状は、互いにほぼ同じにするのが好ましい。
逆屈曲部41d,42dは、屈曲部41b,42bとは反対側へ屈曲する部分であり、傾斜部41c,42cの先端部分と戻し部41e,42eとが成すコーナー部分である。逆屈曲部41d,42dは、ミラー6の側面6aに直接当たって押圧力を与える部分(押圧端)である。逆屈曲部41d,42dには、アール加工などを施しても良い。
戻し部41e,42eは、ミラー6とは反対側へ延びて、軸受23への板バネ26aの取付時に、ミラー6の側面6aに対して弾性押圧片41,42の先端部(逆屈曲部41d,42d周辺)を案内する装着案内部や、ミラー6の側面6aへの先端部の食込みや突掛りを防止する食込防止部などとして機能する短いガイド部である。
(3)押圧部31は、回転軸21を板バネ26aの軸受23に対する装着方向28に押圧保持可能な別の弾性押圧片43を有しても良い。
ここで、回転軸21を押圧保持する機構は、板バネ26aとは別に設けても良いが、この実施例では、板バネ26aに別の弾性押圧片43を一体に設けることで、構造および機能の集約化を図っている。図5Bに示すように、別の弾性押圧片43は、例えば、第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42との間に位置して、正面から見て装着方向28(下方)へ弾性押圧片41,42とほぼ平行に延びると共に、ミラー6とは反対の側へ曲げられる。別の弾性押圧片43は、第一の弾性押圧片41および第二の弾性押圧片42とは別に、回転軸21を押圧保持するのに必要な幅寸法に形成される。押圧部31における、弾性押圧片41,42の付根部分と別の弾性押圧片43の付根部分との間には、応力集中を防止するためのアーチ形状の切込み部分を設けても良い。
(3a)別の弾性押圧片43は、長さ設定部と弾性押圧部とを有している。
別の弾性押圧片43は、折返部33に近い側から順に、平行部43aと、屈曲部43bと、傾斜部分43cと、逆屈曲部43dと、押え部43eとを連続して有する押えバネとされている。このうち、平行部43aが長さ設定部となり、屈曲部43bと、傾斜部43cと、逆屈曲部43dと、押え部43eとが弾性押圧部となる。別の弾性押圧片43による回転軸21への押圧力は、屈曲部43bの屈曲角度や傾斜部分43cの長さなどによって設定される。押え部43eが回転軸21(の最上部)を押圧した時の反力によって、押圧部31の基部31aは軸受23へ向けて押し付けられる。
平行部43aは、軸線方向25と垂直で装着方向28へ延びる面を有する。長さ設定部を構成する平行部43aは、別の弾性押圧片43の長さを最適に設定・調整する。別の弾性押圧片43の長さを設定・調整する必要がない場合や、屈曲部43bなどによって長さの設定・調整ができる場合には、平行部43aは特に設けなくても良い。
屈曲部43bは、平行部43a(または押圧部31の基部31a)と傾斜部分43cとが成すコーナー部分である。屈曲部43bは、回転軸21を押圧する際の別の弾性押圧片43の弾性変形の起点になる。屈曲部43bは、屈曲部41b,42bとは反対側へ屈曲される。屈曲部43bには、アール加工などを施しても良い。
傾斜部分43cは、回転軸21へ向かって斜めに延びる腕部である。傾斜部分43cは、押圧力を発生したり押圧力の強さを設定したりするために、回転軸21と干渉する長さおよび角度に形成される。傾斜部分43cは、弾性押圧片41,42とは反対側に傾斜される。
逆屈曲部43dは、屈曲部43bとは反対側へ屈曲する部分であり、傾斜部分43cの先端部分と押え部43eとが成すコーナー部分である。逆屈曲部43dには、アール加工などを施しても良い。
押え部43eは、ほぼ軸線方向25へ延びて、回転軸21の最上部を上から線接触状態で直接押圧保持するもの(押圧端)である。押え部43eは、回転軸21の押圧保持に必要な長さに形成される。なお、押え部43eは、弾性押圧片41,42と同様の戻し部にしても良い。
(4)図3に示すように、板バネ26aは、取付部32が軸受23に固定され、押圧部31のミラー6を押圧する部分が軸受23に対して非接触とされても良い。
ここで、取付部32には、折返部33側の部分(基部32a)に、軸受23(の上部など)に対して固定可能な固定部44を設けても良い。固定部44は、図6に示すように、取付部32の全域に亘って設けることができる。また、固定部44は、図5A〜図5Eに示すように、取付部32の一部に対して単数または複数設けることができる。
取付部32に対して固定部44を部分的に設ける場合には、装着部29が持っている保持力や挟着力よりも強い力で軸受23の上部に(挟着)固定できるものにする。この実施例では、固定部44は、取付部32の両側部に対して、取付部32の中央部から分離独立した状態で複数(または一対)設けている。取付部32は、固定部44を含めた幅を、押圧部31の基部31aや取付部32と同じ幅寸法にすることができる。
固定部44(図5A参照)は、折返部33に近い側から順に、折幅拡大部分44aと折曲部44bと傾斜部44cと逆屈曲部44dと戻し部44eとを連続して有する弾性片とされている。固定部44は、板バネ26aの装着部29を軸受23の上部に装着(3方向から包持または両面を挟着)した時に、軸受23のミラー6とは反対側の面に装着部29よりも強く弾接されることで、押圧部31の基部31aとの間で、軸受23の上部を板厚方向に挟み付けて(挟着)固定可能な締付けバネとしている。軸受23に対する固定部44の挟着力は、折曲部44bの屈曲角度や傾斜部44cの長さなどによって設定される。
折幅拡大部分44aは、折返部33(の折幅部分33a)と連続する延長部分であり、折返部33の幅を折幅部分33aよりも(全体的または部分的に)拡げることで、折曲部44bを90°よりも小さい内角(例えば、90°〜60°など)で屈曲させ得るようにするものである。これにより、固定部44は、より大きな挟着力を発生可能となる。
折曲部44bは、折幅拡大部分44aと傾斜部44cとが成すコーナー部分である。折曲部44bは、軸受23の上部を挟着する際の固定部44の弾性変形の起点になる。折曲部44bには、アール加工などを施しても良い。
傾斜部44cは、軸受23へ向かって斜めに延びる腕部である。傾斜部44cは、挟着力を発生したり挟着力の強さを設定したりするために、軸受23と干渉する長さおよび角度に形成される。
逆屈曲部44dは、折曲部44bとは反対側へ屈曲する部分であり、傾斜部44cと戻し部44eとが成すコーナー部分である。逆屈曲部44dは、軸受23に直接当たって挟着力を作用させる部分(挟着端)である。逆屈曲部44dには、アール加工などを施しても良い。
戻し部44eは、軸受23とは反対側へ延びて、軸受23に対する板バネ26aの取付時に固定部44の先端部(逆屈曲部44d周辺)を案内する装着案内部や、軸受23への先端部の食込みや突掛りを防止する食込防止部などとして機能する短いガイド部である。
一方、押圧部31のミラー6を押圧する部分は、ミラー6を直接押圧する弾性押圧片41,42のことであり、特に、弾性押圧片41,42の屈曲部41b,42bよりも先端側の部分(傾斜部41c,42cや逆屈曲部41d,42dや戻し部41e,42e)のことである。これらは、屈曲部41b,42bが傾斜部41c,42cを軸受23とは反対の側へ向かわせることによって、軸受23から離れて非接触部となる(図3参照)。
(5)図8A(図5A、図7Aも併せて参照)に示すように、押圧部31の折返部33側の部分と、軸受23との間に係止部45を設けても良い。
ここで、係止部45は、必要に応じて設けられる。係止部45は、例えば、押圧部31に設けた係止穴部45a(図5A)と、軸受23に一体に設けた係止爪部45b(図7A)とで構成できる。軸受23に弾性部材26を取付けた時に、軸受23の係止爪部45bに押圧部31の係止穴部45aが嵌合係止されるように、位置を合わせて係止爪部45bと係止穴部45aを設ける。係止爪部45bと係止穴部45aの嵌合係止によって、弾性部材26は、軸受23に対し軸線方向25、および、軸線方向25と直交する方向(回転軸21の半径方向)に係止固定される。
なお、係止部45は、軸受23を挟んで固定部44と軸線方向25(または前後方向X)の反対側の位置に設けるのが好ましい。これにより、弾性部材26は、係止部45と固定部44とによって軸受23の両面を軸線方向25に二重に固定(挟着固定および係止固定)する。この実施例では、係止部45は、固定部44に合わせて回転軸21の両側の位置に一対(複数)設けている。
(6)更に、取付部32は、軸受23にネジ固定しても良い。
ここで、取付部32には、必要に応じて、軸受23やケーシング11に対してネジ固定するためのネジ固定部46(図5A参照)を設けることができる。ネジ固定の方向は、例えば、軸線方向25や装着方向28やその他の方向などとする。この実施例では、ネジ固定部46を、頂部46aと左右の脚部46bと左右の足部46cとを連続的に有するハット型にして、装着方向28に固定させるようにしている。
頂部46aは、取付部32の基部32aとほぼ垂直な面を有して、取付部32の基部32aの幅よりも長く前後方向Xへ延ばされる。左右の脚部46bは、頂部46aの両端部からほぼ下方へ屈曲される。足部46cは、各脚部46bの下端部から頂部46aとは反対側(前後方向Xの外方)へ頂部46aとほぼ平行に屈曲される。
足部46cは、頂部46aよりも広幅となっており、脚部46bは、頂部46aから足部46cへ向けて拡幅する拡幅形状を有している。足部46cは軸受23やケーシング11に対する取付面とされ、足部46cには、装着方向28にネジ固定するためのネジ孔46dが設けられる。
ハット型のネジ固定部46は、取付部32とは別体に設けて取付部32に設置しても良いが、取付部32の先端側に一体形成するのが好ましい。そのために、取付部32の基部32aは、ネジ固定部46が軸受23に当接可能な長さとなるように、押圧部31の基部31aの下縁部の位置よりも長く延長され(延長部32b)、屈曲部を介してネジ固定部46の頂部46aの側縁の中間部に接続される。
取付部32の延長部32bやネジ固定部46の頂部46aには、別の弾性押圧片43を下側へ入り込ませるための干渉防止用の切欠部47を設けることができる。
なお、ネジ固定部46や固定部44や係止部45などのような固定構造部分は、いずれか1つ以上を設ければ、軸受23に対する弾性部材26の固定が可能になるが(例えば、図6参照)、数多く設ける程、固定状態が強くなる。ネジ固定部46は最も強力な固定構造部分として有効性が高い。
(7)軸受23について
上記ミラー支持構造20では、上記弾性部材26を取付ける軸受23を、例えば、図7A〜図7Eのようにしている。この軸受23に対して、弾性部材26は図8A〜図8Eのように取付けられる。
ミラー6の両側部に取付けた左右の軸受23のうち、弾性部材26が設けられる押圧側の軸受23は、例えば、ケーシング11に取付けるための取付座部51と、取付座部51に回転軸21を軸支するための軸支部52と、を有するものとしても良い。
取付座部51は、平面視で、回転軸21の両側に及ぶように、回転軸21とほぼ垂直な方向(前後方向X)へ、回転軸21の直径よりも長い寸法で延びるものとされ、その下面がケーシング11に固定される。
軸支部52は、軸線方向25へ延びる軸穴を有するものとしても良いが、この実施例では、以下のようにしている。軸支部52は、回転軸21の両側に位置するように、回転軸21の直径とほぼ等しい間隔を有して取付座部51の上面(の前後方向X)のほぼ中央に一体形成された一対の軸支持壁52aを有している。一対の軸支持壁52aの間には、軸受23に対する板バネ26aの装着方向28の手前側(上側)に、回転軸21の外周面を上方から装着可能な開放部52bが形成されている。また、一対の軸支持壁52aの間には、装着方向28の奥側(下側)に、回転軸21の外周面を回転自在に支承可能な軸受溝52cが形成されている。
一対の軸支持壁52aには、その先端(上端)に、開放部52bから装着方向28の手前側へ一体に延びるバネ受部54がそれぞれ設けられている。バネ受部54は、板バネ26aの折返部33の周辺(の装着部29)を受ける部位であり、取付部32の延長部32bまでの長さとほぼ等しい長さで装着方向28の手前側へ延びる。一対のバネ受部54の間は、開放部52bとほぼ等しい間隔に形成され、開放部52bを部分的に延長している。
ここで、軸受23は、取付座部51および軸支部52が、正面側または背面側から見て、ハット型のネジ固定部46の各部と合致する凸形状とされている。そして、軸受23の凸形状の部分がネジ固定部46に対する当接面となる。例えば、軸支部52の一対の軸支持壁52aの上端間には、ネジ固定部46の頂部46aが跨ぐように当接配置される。一対の軸支持壁52aの外側面には、脚部46bが挟むように当接配置される。取付座部51の両側部の上面には、足部46cが上に載るように当接配置される。軸受23では、板バネ26aの装着方向28は、取付座部51に対して軸支持壁52aやバネ受部54が延びる方向となっている。
取付座部51は、回転軸21を所要の高さに保持してケーシング11に取付けるための台座部である。取付座部51の両側部には、ケーシング11にネジ固定するためのネジ孔51aが形成される。このネジ孔51aは、足部46cのネジ孔46dと合致する位置に形成され、ネジ51b(図7A)などの締結部材によってケーシング11に軸受23と板バネ26aとを装着方向28に同時に締結固定(共締め)するのに用いられる。取付座部51の下面側からは、ケーシング11に嵌込んで固定したり位置決めしたりするための各種のピン51c(挿入ピンや位置決めピンなど)が突設される(図7B)。
軸支部52は、軸受23において実際に回転軸21を軸支する部分である。一対の軸支持壁52aは、軸受溝52cの底からの高さが、回転軸21の直径とほぼ同じかそれよりも若干長くなるように、取付座部51の上面から装着方向28へ突設される。一対の軸支持壁52aは、その対向面が、それぞれ開放部52bと軸受溝52cとの間を装着方向28に沿って結ぶ平行面となっている。平行な対向面は、回転軸21の直径とほぼ等しい間隔を隔てて、回転軸21の半径とほぼ同じかそれよりも若干長く延ばされる。一対の軸支持壁52aは、その軸線方向25の寸法が取付座部51の軸線方向25の寸法とほぼ同じとされている。
開放部52bは、回転軸21の直径とほぼ同じ間隔かそれよりも若干広い間隔を有して軸受溝52cを外部に開放する間口部分である。軸受溝52cは、回転軸21とほぼ同径のほぼ半円筒面状または半円筒面状に近い角丸矩形面状をした軸収容凹部を有する。
バネ受部54は、軸支部52のミラー6側の面とほぼ面一に連なるように立ち上げられ、軸線方向25とほぼ直交する面を有している。バネ受部54は、各軸支持壁52aからそれぞれ立設されることで一対設けられる。なお、軸支部52に開放部52bを設けずに軸穴のみ形成した場合には、バネ受部54は、軸支部52の幅方向のほぼ全域に亘る幅寸法のもの(連結部)となる。バネ受部54は、強度確保のために、軸受23の他の部分の肉厚よりも厚肉とされる。一対のバネ受部54間に板バネ26aを架設・連結するように装着することで、板バネ26aの装着部29によって開放部52bが閉塞され、閉塞によって回転軸21は軸受23から外れないように軸支部52に収容保持される。
上記のような構成とすることにより、ミラー支持構造20は以下のようにして組み立てられる。先ず、ケーシング11に軸受23の取付座部51を設置し、この状態で、軸支部52(の一対の軸支持壁52a間)に回転軸21の外周面を手前側から装着方向28に装着して、ミラー6を軸受23に軸支・保持する。回転軸21には、予めアーム部37を取付けておいても良い。
次に、一対の軸支持壁52a(の先端部に設けたバネ受部54)の間に外方から板バネ26aを装着して、板バネ26aで開放部52bを閉塞する。これにより、回転軸21は軸受23から外れないように軸支部52に収容保持されると共に、ミラー6は板バネ26a(の押圧部31)によって軸線方向25に押圧される。
この際、ケーシング11に対し軸受23は動かないように安定して設置され、軸受23に対し回転軸21は外れないように安定して収容設置され、軸受23およびミラー6に対し板バネ26aは外れないように安定して装着されるので、軸受23および板バネ26aを、ケーシング11に対して容易にネジ固定でき、組付性が良い。
また、ミラー6を軸受23に軸支・保持する際に、回転軸21に予めアーム部37を取付けておいた状態であっても軸支部52に回転軸21を装着できるので、回転軸21の組付性が良い。そして、アーム部37のギヤ歯37aに、アクチュエータ38の駆動ギヤ38aが噛み合わされると、アーム部37が駆動ギヤ38aで拘束されて、軸受23から回転軸21が外れなくなるので、回転軸21が安定する。
更に、バネ受部54のミラー6側の面には、係止部45として、押圧部31に設けた係止穴部45aに嵌合係止される係止爪部45bが一体に設けられている。係止爪部45bは、係止穴部45aに嵌合する突起とされている。これにより、軸受23に板バネ26aを装着した時に、係止穴部45aへ係止爪部45bが嵌合されることで、係止部45で押圧部31をバネ受部54に確実に係止できる。
また、軸受23には、補強リブ56を一体に設けても良い。これにより、軸受23を補強リブ56で補強できる。
具体的には、補強リブ56は、軸線方向25へ延びる第一補強リブ56aを有しても良い。第一補強リブ56aは、主に、バネ受部54を軸線方向25に対して補強するものである。第一補強リブ56aは、軸受23(またはバネ受部54)のミラー6側の面や、ミラー6とは反対側の面に設けることができる。軸受23のミラー6側の面は、側方から見て取付座部51と軸支部52とバネ受部54とがほぼ面一に連なっており、ミラー6とは反対側の面は、取付座部51および軸支部52とバネ受部54とのが段差状になっている。そのため、この実施例では、第一補強リブ56aを、軸受23のミラー6側の面に設けている。このように、第一補強リブ56aを設けることで、押圧部31によるミラー6への押圧力の反力によってバネ受部54などがミラー6とは反対側に変形しないように軸受23を軸線方向25に補強できる。
また、第一補強リブ56aには、軸受23に板バネ26aを装着する時のガイド(装着ガイド)の機能を持たせても良い。そのために、第一補強リブ56aは、軸受23のミラー6側の面に対し、板バネ26aの押圧部31の両側に位置するように、押圧部31の幅とほぼ等しい間隔を有して平行に一対突設する。第一補強リブ56aは、ミラー6と軸受23との隙間27に収まる範囲内の高さにすることができるが、第一補強リブ56aを装着ガイドにする場合、第一補強リブ56aは、少なくとも、板バネ26aの厚みとほぼ同じかそれよりも若干高い高さの突条にすれば良い。第一補強リブ56aは、少なくとも、軸受23への装着時の板バネ26aの移動範囲に亘る大きさにする。この実施例では、第一補強リブ56aは、少なくとも、バネ受部54と軸支部52(の軸支持壁52a)との間のほぼ全域に亘る範囲となるように連続的に形成されている。このように、第一補強リブ56aを装着ガイドとして使うことで板バネ26aを軸受23に対して容易に装着できる。
更に、補強リブ56は、軸線方向25と直交する面を有する第二補強リブ56bを有しても良い。第二補強リブ56bは、主に、取付座部51と軸支部52とバネ受部54との間を補強するものとされる。第二補強リブ56bは、軸受23のミラー6側の部分に、各バネ受部54および各軸支持壁52aの外側部分と取付座部51の両端上部とを繋ぐ面をそれぞれ構成するように設けられる。このように、第二補強リブ56bを設けることで、軸支部52を構成する一対の軸支持壁52aやバネ受部54が近接離反する方向へ変形しないように軸受23を軸線方向25と直交する方向に補強できる。
そして、第二補強リブ56bは、一対のバネ受部54の頂部と取付座部51の両端部との間をそれぞれ斜めに結ぶ傾斜縁部56cを有しても良い。この傾斜縁部56cによって、第二補強リブ56bがトラス構造を構成する三角リブとなり、取付座部51と軸支部52(の軸支持壁52a)とのコーナー部分の拡縮変形を防止することで、コーナー部分への応力集中を防止できる。また、傾斜縁部56cによって第二補強リブ56bを無駄のないシンプルな形状にできる。
加えて、補強リブ56は、軸線方向25と直交する面を有する第三補強リブ56dを有しても良い。第三補強リブ56dは、主に、取付座部51と軸支部52との間を補強するものとされる。第三補強リブ56dは、軸受23のミラー6とは反対側の部分に、各軸支持壁52aの外側部分と取付座部51の両端上部とを繋ぐ面を構成するように設けられる。第三補強リブ56dは、第二補強リブ56bに対し間隔を有して平行に設けられる。このように、第三補強リブ56dを設けることで、取付座部51に対して軸支部52が変形しないように軸受23を軸線方向25と直交する方向に補強できる。
そして、第三補強リブ56dは、一対の軸支持壁52aの頂部と取付座部51の両端部との間をそれぞれ斜めに結ぶ傾斜縁部56eを有しても良い。この傾斜縁部56eによって、第三補強リブ56dがトラス構造を構成する三角リブとなり、取付座部51と軸支部52(の軸支持壁52a)とのコーナー部分の拡縮変形を防止することで、コーナー部分への応力集中を防止できる。また、傾斜縁部56eによって第三補強リブ56dを無駄のないシンプルな形状にできる。
更に、軸受23には、板バネ26aを軸線方向25に位置規制するストッパ57を設けても良い。
ストッパ57は、例えば、平行に形成された第二補強リブ56bおよび第三補強リブ56dの間隔をネジ固定部46の足部46cの幅とほぼ等しくして足部46cを軸線方向25の両側から挟むことによって形成できる。
また、ストッパ57として、軸受23に突起部などを設けて、突起部によってネジ固定部46の頂部46aや脚部46bや足部46cの少なくとも1つを位置規制することで、板バネ26aがミラー6とは反対側へ移動しないように位置規制しても良い。突起部は、ネジ固定部46に対する軸受23の当接面や第三補強リブ56dの内面などに設けられる。これにより、ストッパ57でネジ固定部46を介して板バネ26aを軸線方向25に位置規制できる。そのため、板バネ26aは位置精度が高まるので、製品ごとにバラ付きが出ないように一定の押圧力を発揮できる。
(8)ミラー6について
上記ミラー支持構造20では、弾性部材26によって押圧されるミラー6を、例えば、図3のようにすることができる。
ミラー6の側面6aには、回転軸21の周囲に、押圧部31の先端部(の弾性押圧片41,42)によって押圧される押圧面58を設けるようにしても良い。押圧面58は、軸線方向25と垂直な面とされる。押圧面58は、ミラー6の側面6aに回転軸21の外周を取囲むように設けた突出部59の(軸受23との対向面となる)端面に形成される。
ミラー6の側面6aに突出部59および押圧面58を設けたのは、以下の理由による。
ミラー6で反射された運転情報3は、フロントウィンドウ16に投影され、フロントウィンドウ16で反射されることで乗員7に虚像18として視認される。しかし、フロントウィンドウ16は、前後方向Xに対して垂直な平面ではなく、前後方向X、幅方向Y、上下方向Zのそれぞれに対して傾斜や屈曲を有する複雑な3次元曲面形状となっている。そのため、ミラー6の外形を単純な矩形状にすると、却ってフロントウィンドウ16に反射した運転情報3に歪みが生じることになる。そこで、車両1の前方に位置するフロントウィンドウ16に反射した時に運転情報3に歪みが生じないようにするために、ミラー6の外形を、矩形状から変形させて、フロントウィンドウ16の運転情報3を反射する部分の曲面形状に応じた非矩形状の外形を有する複雑な曲面形状に設定している。
更に、ミラー6に対する表示装置4の位置関係や角度なども、虚像18が歪む要因になるため、このような場合にも、運転情報3に歪みが生じないようにミラー6を変形させることになる。
そのため、ミラー6は、回転軸21が突設される側面6aが、軸線方向25に対して垂直ではなく、上記した変形によって傾斜した状態になり易い。しかし、側面6aが傾斜していると、ミラー6を回動した時に側面6aと押圧部31の先端部(の弾性押圧片41,42)との距離が変化するため、押圧部31の先端部はミラー6の傾斜した側面6aを一定の押圧力で押えられなくなる。
そこで、ミラー6の側面6aに、軸線方向25と垂直な押圧面58を設けて、弾性押圧片41,42に押圧面58を押圧させるようにする。この際、突出部59を、(装着方向28に対して)ミラー6の側面6aの傾斜と逆の傾斜を有する形状にすることで、軸線方向25と垂直な押圧面58が容易に形成できる。突出部59は部分的にであればミラー6の側面6aから背面側へ若干ハミ出すようにしても良い(図4A参照)。押圧面58は、回転軸21の周囲を弾性押圧片41,42以上の幅寸法を有して取り囲む部分を有する。押圧面58は、回転軸21の全周に設けても良いし、少なくとも、待機位置35と使用位置34との間のミラー6の回動範囲をカバーする所要の角度範囲のみに設けても良い。
これにより、ミラー6を回動した時に押圧面58と押圧部31の先端部との距離が常に一定に保たれるので、弾性押圧片41,42の先端部によってミラー6の側面6aを常に一定の押圧力で安定して押圧し続けられるようになる。
なお、ミラー6の外形が単純な矩形状であれば、ミラー6の側面6aをそのまま押圧面58として使うことができる。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置2は、表示装置4からの運転情報3を、ミラー6で車室1aの前方へ向けて反射することで、車室1aの前方に運転情報3の虚像18を生じさせて、正面を向いて運転している乗員7に大きな視線移動を起こさせることなく運転情報3を視認させることができる。この際、光路の途中にミラー6を設けて光路を曲げることで、(表示装置4からの運転情報3を直接車室1aの前方へ向かわせるのと比べて)表示装置4からの運転情報3の光路を長くしたり、運転情報3を拡大表示したりすることが可能となる。以って、ヘッドアップディスプレイ装置2は、運転情報3の遠方表示化や運転情報3の大画角化などが図れるようになる。
ミラー6は、使用位置34と待機位置35との間で角度変更できるように、ミラー支持構造20によって回動自在に支持されている。そして、ミラー6は、車両振動の影響を防止するために弾性部材26によって押圧側から被押圧側へ向けて押圧付勢されている。しかし、既存のミラー支持構造20では、弾性部材26を組付け易くする構造を特に備えてはいなかった。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)弾性部材26を二つ折り形状の部分(装着部29)を有する板バネ26aで構成した。これにより、軸受23に回転軸21が軸支された状態でも、軸受23に対して二つ折り形状の部分を外方から軸線方向25と交差する方向へ装着することで、軸受23やミラー6に対して、板バネ26aを安定して取付けることができる。よって、板バネ26aの後付けが可能になるため、弾性部材26の組付性が向上する。この際、板バネ26aは、一端側の押圧部31をミラー6と軸受23との間の隙間27へ挿入して、他端側の取付部32を軸受23に取付けるだけで、ミラー6を軸線方向25へ押圧させて、車両振動による影響などを除去できる。
(効果2)板バネ26aは、押圧部31に、長さの異なる複数の弾性押圧片41,42を有しても良い。これにより、複数の弾性押圧片41,42をそれぞれ最適な長さに形成して、長さの異なる複数の弾性押圧片41,42で回転軸21の両側の位置を同時に押さえることができて効果的である。また、複数の弾性押圧片41,42の長さをそれぞれ最適化することで、ミラー6の側面6aに沿った位置を押さえることができるため、弾性押圧片41,42によって押さえられる部位を確保するためにミラー6を無理に厚肉形状にしなくて済むようになるので、ミラー6にとっても構造的に有利となる。
(効果2a)第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42とを、長さ設定部と弾性押圧部とを有するものとし、弾性押圧部を同じ形状にした。これにより、第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42とを容易に最適な長さに設定できると共に、第一の弾性押圧片41と第二の弾性押圧片42とにほぼ同じ押圧力を発生させることができる。
(効果3)板バネ26aは、押圧部31に、回転軸21を押圧保持する別の弾性押圧片43を設けても良い。これにより、回転軸21およびミラー6の、装着方向28(回転軸21の半径方向)への動きを別の弾性押圧片43で規制できる。即ち、板バネ26aに回転軸21の動きを規制する機能を付加して多機能化できる。また、回転軸21を別の弾性押圧片43で装着方向28に押圧保持することで、衝撃荷重が作用して回転軸21やミラー6が軸受23に対して位置ズレした場合でも、回転軸21やミラー6を容易に元の位置へ戻すことができる。
(効果4)押圧部31のミラー6を押圧する部分を軸受23に対して非接触(離間状態)にしても良い。これにより、板バネ26aは弾性押圧片41,42およびその周辺が片持状態になり、また、弾性押圧片41,42と軸受23との間に摩擦の発生がなくなるので、摩擦を原因とする押圧力のバラ付きを抑制・低減でき、弾性押圧片41,42は、常に安定してミラー6を押圧保持できる。また、板バネ26aの取付部32を軸受23に固定すると共に、押圧部31のミラー6を押圧する部分を軸受23と非接触にすることで、弾性押圧片41,42や板バネ26aは弾性変形し易い取付状態になるので、ミラー6に衝撃荷重が作用した場合に、弾性押圧片41,42や板バネ26aが弾性変形して荷重吸収することで、弾性押圧片41,42や板バネ26aの塑性変形を抑制・防止できる。
(効果5)押圧部31の折返部33側の部分と、軸受23との間に係止部45を設けても良い。これにより、軸受23に対する取付部32の固定と係止部45による押圧部31の係止固定との二重の固定によって板バネ26aをより確実に軸受23に固定できる。また、係止部45によって押圧部31と折返部33とを機能的に分離できる。そして、押圧部31の折返部33側の部分と、軸受23との間に係止部45が設けられることによって、ミラー6に衝撃荷重が作用した場合に、係止部45が外れて折返部33が弾性変形することで板バネ26aの塑性変形を防止できる。そして、衝撃荷重によって(軸受23に対して)ミラー6が位置ズレした場合でも、外れた係止部45を再び係止させることによって容易かつ確実にミラー6を元の位置へ戻すことができる。
(効果6)取付部32を軸受23にネジ固定しても良い。これにより、板バネ26aをより確実に軸受23に固定できる。また、ミラー6に衝撃荷重が作用した場合に、板バネ26aの塑性変形を抑制・防止しつつ、ネジ固定によって板バネ26aが軸受23から外れるのを防止できる。よって、板バネ26aを衝撃荷重に強い構造にできる。
2 ヘッドアップディスプレイ装置
6 ミラー
6a 側面
20 ミラー支持構造
21 回転軸
23 軸受
25 軸線方向
26 弾性部材
26a 板バネ
27 隙間
28 装着方向
29 装着部
31 押圧部
32 取付部
33 折返部
41,42 弾性押圧片
41a,42a 平行部分(長さ設定部)
41b,42b 屈曲部(弾性押圧部)
41c,42c 傾斜部(弾性押圧部)
41d,42d 逆屈曲部(弾性押圧部)
41e,42e 戻し部(弾性押圧部)
43 別の弾性押圧片
45 係止部
51b ネジ
x 前後方向
y 幅方向
z 上下方向
この発明は、ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体に関するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、
ミラーの側面と、該ミラーの側面から突設された回転軸軸支する軸受との間に設置されて、前記ミラーの側面を前記回転軸の軸線方向へ押圧するヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体において、
前記弾性体は、前記軸受に取付けられる装着部と、該装着部から延びる少なくとも2つの弾性押圧片を備えて、前記軸線方向と交差する方向に装着され、
前記弾性押圧片は、前記回転軸を跨いで前記ミラーの側面を前記軸線方向へ押圧することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明は、
ミラーの側面と、該ミラーの側面から突設された回転軸を軸支する軸受との間に設置されて、前記ミラーの側面を前記回転軸の軸線方向へ押圧するヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体において、
前記弾性体は、前記軸受に取付けられる装着部と、該装着部から延びる少なくとも2つの弾性押圧片を備えて、前記軸線方向と交差する方向に装着され、
前記弾性押圧片は、押圧部が前記回転軸を跨いで前記ミラーの側面を前記軸線方向へ押圧することを特徴とする。
逆屈曲部41d,42dは、屈曲部41b,42bとは反対側へ屈曲する部分であり、傾斜部41c,42cの先端部分と戻し部41e,42eとが成すコーナー部分である。逆屈曲部41d,42dは、ミラー6の側面6aに直接当たって押圧力を与える部分(押圧端または押圧部)である。逆屈曲部41d,42dには、アール加工などを施しても良い。

Claims (7)

  1. ミラーの側面から突設された回転軸と、該回転軸を軸支する軸受と、前記ミラーを前記回転軸の軸線方向へ押圧する弾性部材と、を有するヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造において、
    前記弾性部材が、前記軸受に前記回転軸を軸支した状態で外方から前記軸線方向と交差する方向に装着可能な板バネで構成され、
    該板バネは、前記ミラーと前記軸受との間の隙間へ挿入して前記ミラーを前記軸線方向へ押圧可能な一端側の押圧部と、前記軸受に対して取付可能な他端側の取付部とを、中間の折返部で二つ折りにした形状の部分を有していることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造。
  2. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造において、
    前記押圧部は、前記ミラーを前記軸線方向へ押圧可能な弾性押圧片を、異なる長さで複数有していることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造において、
    前記押圧部は、前記回転軸を前記板バネの前記軸受に対する装着方向に押圧保持可能な別の弾性押圧片を有していることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造において、
    前記取付部が前記軸受に固定されると共に、前記押圧部の前記ミラーを押圧する部分が前記軸受に対して非接触とされていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造において、
    前記押圧部の前記折返部側の部分と、前記軸受との間に係止部が設けられていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造において、
    前記取付部は、前記軸受にネジ固定されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造。
  7. 請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造において、
    長さの異なる複数の前記弾性押圧片は、それぞれ長さ設定部と弾性押圧部とを有し、該弾性押圧部は同じ形状を有していることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造。
JP2018050788A 2018-03-19 2018-03-19 ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体 Active JP6505279B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018050788A JP6505279B1 (ja) 2018-03-19 2018-03-19 ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018050788A JP6505279B1 (ja) 2018-03-19 2018-03-19 ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6505279B1 JP6505279B1 (ja) 2019-04-24
JP2019162901A true JP2019162901A (ja) 2019-09-26

Family

ID=66324164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018050788A Active JP6505279B1 (ja) 2018-03-19 2018-03-19 ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6505279B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021241494A1 (ja) * 2020-05-25 2021-12-02 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
WO2023022003A1 (ja) * 2021-08-18 2023-02-23 株式会社小糸製作所 表示装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001242406A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Fuji Xerox Co Ltd 光学走査装置
JP2014234114A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 Nsウエスト株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2016109974A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2017222252A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 株式会社デンソー 表示位置調整ユニット及びヘッドアップディスプレイ装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001242406A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Fuji Xerox Co Ltd 光学走査装置
JP2014234114A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 Nsウエスト株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2016109974A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2017222252A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 株式会社デンソー 表示位置調整ユニット及びヘッドアップディスプレイ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021241494A1 (ja) * 2020-05-25 2021-12-02 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
WO2023022003A1 (ja) * 2021-08-18 2023-02-23 株式会社小糸製作所 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6505279B1 (ja) 2019-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6930836B2 (en) Head-up display device
US6580562B2 (en) On-vehicle display unit
JP6505280B1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造
JP2006248323A (ja) 車両用表示装置
JP6888785B2 (ja) 車載用表示装置
KR20110073328A (ko) 헤드업 디스플레이 장치
JP2019162901A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持用弾性体
JP2018501510A (ja) 自動車のヘッドアップディスプレイ
JP7001034B2 (ja) 虚像表示装置
US10901208B2 (en) Head-up display apparatus
JP7347142B2 (ja) 虚像表示装置
JP6482702B1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置のミラー支持構造
WO2016132947A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
US10828987B2 (en) Vehicular display device
JPH10329607A (ja) 自動車用外側ミラー
JP2017146476A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2019199090A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置のミラー可動機構
JP2019162903A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置のミラー可動機構
KR20230076580A (ko) 모빌리티의 사이드 프로젝션 램프 장치
JP7200775B2 (ja) 投射装置、表示システムおよび移動体
JP2004098834A (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ
JP7419756B2 (ja) 虚像表示装置
WO2017145732A1 (ja) 格納装置
JP7327263B2 (ja) 虚像表示装置
JP7327262B2 (ja) 虚像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181121

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181210

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6505279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S343 Written request for registration of root pledge or change of root pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316354

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

SZ02 Written request for trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316Z02

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316803

SZ02 Written request for trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316Z02

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316Z03

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350