JP2019162896A - ハイブリッド自動車の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電装置が放電性能の低下を示す所定状態となったときに、車外へ十分な電力を供給する。【解決手段】蓄電装置の蓄電割合が所定値以上のときには、エンジンの運転を停止して蓄電装置の電力が車外へ供給されるように外部給電装置を制御する。そして、蓄電装置の電力が車外へ供給されるように外部給電装置を制御している場合において、蓄電装置が放電性能の低下を示す所定状態であるときには、エンジンを始動してモータによる発電電力が車外へ供給されるようにエンジンとモータと外部給電装置とを制御する。これにより、蓄電装置が所定状態となったときに、車外へ十分な電力を供給することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、ハイブリッド自動車の制御装置に関し、詳しくは、エンジンと、モータと、蓄電装置と、外部給電装置と、を備えるハイブリッド自動車に搭載されるハイブリッド自動車の制御装置に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車の制御装置としては、エンジンと、モータ(モータジェネレータ)と、蓄電装置と、外部給電装置(電力変換装置)と、を備えるハイブリッド自動車に搭載されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。モータは、エンジンからの動力で発電が可能である。蓄電装置は、モータと電力のやりとりを行なう。外部給電装置は、エンジンの運転を停止してモータで発電する電力を車外へ供給する。この装置では、蓄電装置の蓄電割合が閾値以下のときには、エンジンを始動してエンジンからの動力でモータが発電した電力を車外へ供給する。モータで発電した電力を蓄電装置を介さずに車外へ供給するから、モータで発電した電力で蓄電装置を充電した後に蓄電装置からの電力を車外へ供給するものに比して、エネルギ損失を抑制している。
上述のハイブリッド自動車の制御装置では、エンジンを始動する前に、蓄電装置の放電性能が低下していることを示す所定状態となると、蓄電装置の蓄電割合が閾値を超えているときであっても、蓄電装置から車外への電力の供給を継続すべきではないと考えられる。こうした場合において、蓄電装置の放電を制限すると、車外へ十分な電力を供給できなくなってしまう。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、蓄電装置が放電性能の低下を示す所定状態であるときに、車外へ十分な電力を供給することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、
エンジンと、
前記エンジンからの動力で発電可能なモータと、
前記モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
前記モータで発電する発電電力および前記蓄電装置からの電力の少なくとも一方を車外へ供給する外部給電装置と、
を備えるハイブリッド自動車に搭載され、
前記蓄電装置の蓄電割合が所定値以上のときには、前記エンジンの運転を停止して前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御する制御部、
を備えるハイブリッド自動車の制御装置であって、
前記制御部は、前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御している場合において、前記蓄電装置が放電性能の低下を示す所定状態であるときには、前記エンジンを始動して前記モータによる発電電力が前記車外へ供給されるように前記エンジンと前記モータと前記外部給電装置とを制御する、
ことを要旨とする。
エンジンと、
前記エンジンからの動力で発電可能なモータと、
前記モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
前記モータで発電する発電電力および前記蓄電装置からの電力の少なくとも一方を車外へ供給する外部給電装置と、
を備えるハイブリッド自動車に搭載され、
前記蓄電装置の蓄電割合が所定値以上のときには、前記エンジンの運転を停止して前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御する制御部、
を備えるハイブリッド自動車の制御装置であって、
前記制御部は、前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御している場合において、前記蓄電装置が放電性能の低下を示す所定状態であるときには、前記エンジンを始動して前記モータによる発電電力が前記車外へ供給されるように前記エンジンと前記モータと前記外部給電装置とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車の制御装置では、蓄電装置の蓄電割合が所定値以上のときには、エンジンの運転を停止して蓄電装置の電力が車外へ供給されるように外部給電装置を制御する。そして、蓄電装置の電力が車外へ供給されるように外部給電装置を制御している場合において、蓄電装置が放電性能の低下を示す所定状態であるときには、エンジンを始動してモータによる発電電力が車外へ供給されるようにエンジンとモータと外部給電装置とを制御する。これにより、蓄電装置が所定状態となったときに、車外へ十分な電力を供給することができる。この場合において、前記制御部は、前記蓄電装置に出力が許容される許容最大出力電力が所定電力以下であること、および、前記蓄電装置の端子間電圧が所定電圧以下であること、および、前記蓄電装置の温度が所定範囲外であることの少なくとも1つが成立したときに、前記蓄電装置が前記所定状態であると判定してもよい。ここで、「所定電力」は、蓄電装置の放電性能が低下しているか否かを判定するための電力閾値である。「所定電圧」は、蓄電装置の放電性能が低下しているか否かを判定するための電圧閾値である。「所定範囲」は、蓄電装置の放電性能が良好な(低下していない)温度範囲として予め定めた範囲である。
こうした本発明のハイブリッド自動車の制御装置において、前記制御部は、前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御している場合において、前記蓄電装置が前記所定状態であるときであっても、前記エンジンが運転を制限すべき所定の運転制限状態であるときには、前記エンジンを始動せずに前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御し、前記エンジンが前記所定の運転制限状態でないときには、前記エンジンを始動して前記モータによる発電電力が前記車外へ供給されるように前記エンジンと前記モータと前記外部給電装置とを制御してもよい。こうすれば、より適正にエンジンを運転することができる。この場合において、前記制御部は、前記エンジンの冷却水温が所定水温未満であること、および、前記エンジンへの燃料の残量が所定残量未満であること、の少なくとも一方が成立したときに、前記エンジンが前記所定の運転制限状態であると判断してもよい。ここで、「所定水温」は、エンジンの保護の観点からエンジンを運転可能か否かを判定するための閾値である。「所定残量」は、車外への電力供給後の走行のために確保すべき燃料の残量の下限値である。
また、本発明のハイブリッド自動車の制御装置において、前記制御部は、前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御している場合において、前記蓄電装置が前記所定状態であるときであっても、前記モータが駆動を制限すべき所定の駆動制限状態であるときには、前記エンジンを始動せずに前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御し、前記モータが前記所定の駆動制限状態でないときには、前記エンジンを始動して前記モータによる発電電力が前記車外へ供給されるように前記エンジンと前記モータと前記外部給電装置とを制御してもよい。こうすれば、より適正にモータを駆動することができる。この場合において、前記制御部は、前記モータの負荷率が所定率未満であるときに、前記モータが前記所定の駆動制限状態であると判断してもよい。ここで、「所定率」は、モータを効率良く駆動可能な負荷率の下限値である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、充放電器60と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、燃料タンク25のガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcrやスロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH,エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ23からのエンジン水温Twe,燃料タンク25内の燃料の残量量を検出する燃料センサ25aからの残量Vfなどを挙げることができる。
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24から出力される制御信号としては、スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの制御信号や燃料噴射弁への制御信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号など、その他にも種々のものを挙げることができる。
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサからのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、電力ライン54を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。モータECU40に入力される信号としては、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2を挙げることができる。また、モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流も挙げることができる。モータMG1,MG2の温度を検出する温度センサ43,44からのモータ温度Tmg1,Tmg2やインバータ41,42の温度を検出する温度センサ45,46からのインバータ温度Tinv1,Tinv2も挙げることができる。
モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、2つの回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ50は、上述したように、電力ライン54を介してインバータ41,42と接続されている。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vbやバッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどを挙げることができる。
バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと、温度センサ51cからの電池温度Tbと、に基づいて入出力制限Win,Woutを演算している。入力制限Winは、バッテリ50を充電してもよい最大許容電力(負の値)であり、出力制限Woutは、バッテリ50から放電してもよい最大許容電力(正の値)である。バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、例えば、バッテリ50の温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値Wintmp,Wouttmpを設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて補正係数kin,koutを設定し、基本値Wintmp,Wouttmpに係数kin,koutを乗じて得られた値を設定することができる。具体的には、バッテリ50の出力制限Woutは、バッテリ50の温度Tbが許容温度範囲から高い側や低い側に離間するほど小さくなり、バッテリ50の蓄電割合SOCが低いほど小さくなる。また、バッテリ50の入力制限Winは、バッテリ50の温度Tbが許容温度範囲から高い側や低い側に離間するほど大きく(絶対値としては小さく)なり、バッテリ50の蓄電割合SOCが高いほど大きく(絶対値としては小さく)なる。
充放電器60は、電力ライン54に接続されており、充電設備や給電要求設備の設備側コネクタと車両側コネクタ61とが接続されているときに、充電設備からの電力を用いてバッテリ50を充電する外部充電およびバッテリ50やモータMG1からの電力を給電要求設備に給電する外部給電を実行可能に構成されている。この充放電器60は、HVECU70により制御される。ここで、充電設備は、ハイブリッド自動車20に電力を供給可能な設備を意味し、給電要求設備は、ハイブリッド自動車20からの給電を要求している(所望している)設備を意味する。なお、設備がハイブリッド自動車20からの給電を要求する場合としては、例えば、太陽光発電装置と太陽光発電装置による発電電力を蓄電する蓄電池とを備える設備において、曇天や雨天などで蓄電池の蓄電量が少ない場合などを挙げることができる。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,車速センサ88からの車速Vを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accやブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPも挙げることができる。
HVECU70からは、充放電器60への制御信号が出力されている。
HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
HVECU70は、モータMG1のモータ温度Tmg1やインバータ41のインバータ温度Tinv1に基づいて当該モータMG1の負荷率Lmg1(出力が許容される上限トルクの定格トルクに対する割合)を演算している。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド走行(HV走行)で走行したり、モータ走行(EV走行)で走行したりする。HV走行では、エンジン22の運転を伴って走行する。EV走行では、エンジン22を運転停止して走行する。
HV走行での走行時には、基本的には以下のように走行制御を行なう。HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTd*を設定する。続いて、設定した要求トルクTd*に駆動軸36の回転数Ndを乗じて、運転者が走行に要求する走行要求パワーPd*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Ndとしては、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数を用いることができる。そして、計算した走行要求パワーPd*からバッテリ50
の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて、車両に要求されるエンジン要求パワーPe*を設定する。次に、エンジン要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについては、エンジンECU24に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。エンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。このHV走行での走行時には、エンジン要求パワーPe*が閾値Pref未満に至ったときに、エンジン22の停止条件が成立したと判断し、エンジン22の運転を停止してEV走行での走行に移行する。
の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて、車両に要求されるエンジン要求パワーPe*を設定する。次に、エンジン要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについては、エンジンECU24に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。エンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。このHV走行での走行時には、エンジン要求パワーPe*が閾値Pref未満に至ったときに、エンジン22の停止条件が成立したと判断し、エンジン22の運転を停止してEV走行での走行に移行する。
EV走行での走行時には、基本的には以下のように走行制御を行なう。HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて要求トルクTd*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する。そして、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。モータECU40は、上述したように、インバータ41,42を制御する。このEV走行での走行時には、HV走行での走行時と同様に計算したエンジン要求パワーPe*が閾値Pref以上に至ったときに、エンジン22の始動条件が成立したと判断し、エンジン22を始動してHV走行での走行に移行する。
実施例のハイブリッド自動車20では、自宅或いは予め設定された充電ポイントでシステムオフ中において、HVECU70は、接続検出センサから接続検出信号が入力されると(車両側コネクタ61が外部電源に接続されると)、外部電源からの電力を用いて、バッテリ50が満充電状態またはそれよりも若干低い所定充電状態となるように充放電器60を制御する。そして、バッテリ50の充電後にシステム起動したときには、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv(例えば25%や30%,35%など)以下に至るまでは、バッテリ50の蓄電割合SOCの低下を優先するCDモード(Charge Depletingモード)で走行し、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Shv以下に至った以降は、バッテリ50の蓄電割合SOCを保持するCSモード(Charge Sustainingモード)で走行する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、給電要求設備へ給電する外部給電を実行する際の動作について説明する。図2は、HVECU70により実行される外部給電ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、停車時に給電要求設備の設備側コネクタと車両側コネクタ61とが接続されているときに、繰り返し実行される。なお、本ルーチンが実行されているときには、モータMG2は駆動を停止している。
本ルーチンが実行されると、HVECU70は、バッテリ50の蓄電割合SOC,出力制限Wout,電池電圧Vb,電池温度Tb,モータMG1の負荷率Lmg1,エンジン水温Twe,燃料の残量Vfを入力する処理を実行する(ステップS100)。蓄電割合SOCは、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいてバッテリECU52により演算されたものを通信により入力している。電池電圧Vbは電圧センサ51aにより検出されたものを、電池温度Tbは温度センサ51cにより検出されものを、それぞれバッテリECU52を介して入力している。負荷率Lmg1は、上述の処理で演算されたものを入力している。エンジン水温Tweは水温センサ23により検出されたものを、残量Vfは燃料センサ25aにより検出されたものを、それぞれエンジンECU24を介して入力している。
続いて、出力制限Woutが給電停止閾値Wsより大きく、且つ、電池電圧Vbが給電停止閾値Vsより大きく、且つ、電池温度Tbが許容範囲内であるか否か(ステップS110)を判定する。給電停止閾値Ws,Vsは、バッテリ50の保護の観点からバッテリ50の放電を停止すべきか否かを判定するための閾値であり、予め低い値に設定されている。許容範囲は、バッテリ50の保護の観点からバッテリ50からの放電を許容してもよい温度範囲として予め定めた範囲である。したがって、ステップS110は、バッテリ50の保護の観点からバッテリ50からの電力(バッテリ50の放電電力)で外部給電を行なっても差し支えないか否かを判定する処理となっている。
ステップS110で出力制限Woutが給電停止閾値Wsより大きく、且つ、電池電圧Vbが給電停止閾値Vsより大きく、且つ、電池温度Tbが許容範囲内であるときには、バッテリ50の保護の観点からバッテリ50からの電力(バッテリ50の放電電力)で外部給電を行なっても差し支えないと判断して、続いて、蓄電割合SOCが閾値Sthより大きいか否かを判定する(ステップS120)。閾値Sthは、外部給電後の走行のために確保しておくことが望ましい蓄電割合の下限値である。
ステップS120で蓄電割合SOCが閾値Sthより大きいときには、蓄電割合SOCは外部給電後の走行に十分な値であると判断して、出力制限Woutが閾値Wthより大きく、且つ、電池電圧Vbが閾値Vthより大きく、且つ、電池温度Tbが所定範囲内であるか否かを判定する(ステップS130)。閾値Wth,Vthは、バッテリ50の放電性能が低下し始めているか否かを判定するための閾値である。閾値Wthは、給電停止閾値Wsより給電停止閾値Wsの10%だけ大きい値として設定されている。閾値Vthは、給電停止閾値Vsより給電停止閾値Vsの10%だけ大きい値として設定されている。所定範囲は、バッテリ50の放電性能が良好な(低下していない)温度範囲として予め定めた範囲である。所定範囲の上限値Tbthmaxは、ステップS110の許容範囲の上限値Tbmaxより上限値Tbmaxの10%だけ小さく設定され、所定範囲の下限値Tbthminは、ステップS110の許容範囲の下限値Tbminより下限値Tbminの10%だけ大きく設定されている。
ステップS130で出力制限Woutが閾値Wthより大きく、且つ、電池電圧Vbが閾値Vthより大きく、且つ、電池温度Tbが所定範囲内であるときには、バッテリ50の放電性能が低下していないと判断して、バッテリ50からの電力で外部給電が行なわれるように充放電器60を制御して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。ステップS140の制御では、給電要求設備との通信により給電要求設備の給電要求電力Ptagを取得して、エンジン22の運転やモータMG1,MG2の駆動を停止して、バッテリ50から給電要求設備へ給電要求電力Ptagが供給されるとなるように充放電器60を制御する。こうした制御により、バッテリ50からの電力を給電要求設備へ外部給電することができる。
ステップS130で出力制限Woutが閾値Wth以下であったり、電池電圧Vbが閾値Vth以下であったり、電池温度Tbが所定範囲外であるときには、バッテリ50の放電性能が低下していると判断して、続いて、モータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いか否かを判定する(ステップS150)。給電停止閾値Lmgsは、モータMG1を効率良く駆動するための閾値であり、モータMG1の体格などに基づいて設定されている。給電停止閾値Twesは、エンジン22の保護の観点からエンジン22を運転可能か否かを判定するための閾値であり、エンジン22の体格などに基づいて比較的高い値に設定されている。給電停止閾値Vfsは、外部給電後の走行のために確保しておくのが望ましい燃料の残量の下限値である。
ステップS150でモータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgs以下であったり、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twes以上であったり、残量Vfが給電停止閾値Vfs以下であるときには、モータMG1の効率が低く駆動すべきではなかったり、エンジン22の保護の観点からエンジン22を運転すべきではなかったり、エンジン22を運転すると外部給電後の走行で燃料が枯渇する可能性があると判断して、ステップS140へ進み、バッテリ50からの電力による外部給電を行なうように充放電器60を制御して、本ルーチンを終了する。このように、モータMG1を駆動すべきではなかったり、エンジン22の保護の観点からエンジン22を運転すべきではなかったり、エンジン22を運転すると外部給電後の走行で燃料が枯渇する可能性があるときには、エンジン22の運転やモータMG1の駆動を行なわないから、モータMG1やエンジン22の保護を図ったり、外部給電後の走行で燃料が枯渇することを抑制できる。
ステップS150でモータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いときには、エンジン22を運転したりモータMG1を駆動しても差し支えないと判断して、エンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電された電力により外部給電を行なうようにエンジン22,インバータ41,充放電器60を制御して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。ステップS160の制御では、給電要求設備との通信により給電要求設備の給電要求電力Pstagを取得して、給電要求電力Pstagをエンジン22の要求パワーPe*に設定し、エンジン22から要求パワーPe*が出力されるようにエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*とモータMG2の回転数Nm2(駐車中だから値0)とプラネタリギヤ30のギヤ比とを用いてモータMG1の目標回転数Nm1*を設定する。そして、エンジン22が目標回転数Ne*,目標トルクTe*で運転されると共にモータMG1の回転数Nm1が目標回転数Nm1*となるようにエンジン22とインバータ41とを制御する。そして、バッテリ50から給電要求設備へ給電要求電力Ptagが供給されるように充放電器60を制御する。こうした制御により、エンジン22の動力を用いてモータMG1で発電された電力より外部給電を行なうことができる。
ステップS120で蓄電割合SOCが閾値Sth以下であるときは、蓄電割合SOCは外部給電後にHV走行するのに十分はないため、バッテリ50からの電力(バッテリ50の放電電力)で外部給電を行なうべきではないと判断して、ステップS170へ進む。
ステップS170では、ステップS150と同様の処理で、モータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いか否かを判定する(ステップS170)。
ステップS170でモータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いときには、ステップS160と同様の処理で、エンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電された電力により外部給電が行なわれるようにエンジン22,インバータ41,充放電器60を制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。こうした制御により、外部給電後のハイブリッド走行に備えてバッテリ50の蓄電割合SOCを確保しつつ、エンジン22の動力を用いてモータMG1で発電された電力より外部給電を行なうことができる。
ステップS170でモータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgs以下であったり、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twes以上であったり、残量Vfが給電停止閾値Vfs以下であるときには、モータMG1の効率が低く駆動すべきではなかったり、エンジン22の保護の観点からエンジン22を運転すべきではなかったり、エンジン22を運転すると外部給電後の走行で燃料が枯渇する可能性があると判断して、外部給電を実行中であれば外部給電を停止して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。これにより、外部給電後の走行に備えてバッテリ50の蓄電割合SOCを確保しつつ、モータMG1やエンジン22の保護を図ったり、外部給電後に燃料が枯渇することを抑制することができる。
ステップS110で出力制限Woutが給電停止閾値Ws以下であったり、電池電圧Vbが給電停止閾値Vs以下であったり、電池温度Tbが許容範囲外であるときには、バッテリ50の保護の観点からバッテリ50からの電力(バッテリ50の放電電力)で外部給電を行なうべきではないと判断して、ステップS170へ進み、モータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いか否かを判定する。
ステップS170でモータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いときには、ステップS180へ進み、エンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電された電力により外部給電が行なわれるようにエンジン22,インバータ41,充放電器60を制御して、本ルーチンを終了する。こうした制御により、バッテリ50の保護を図りつつ、エンジン22の動力を用いてモータMG1で発電された電力より外部給電を行なうことができる。
ステップS170でモータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgs以下であったり、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twes以上であったり、残量Vfが給電停止閾値Vfs以下であるときには、外部給電を実行中であれば外部給電を停止して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。これにより、バッテリ50の保護を図ると共に、モータMG1やエンジン22の保護を図ったり、外部給電後に燃料が枯渇することを抑制することができる。
こうした制御によると、出力制限Woutが給電停止閾値Wsより大きく、且つ、電池電圧Vbが給電停止閾値Vsより大きく、且つ、電池温度Tbが許容範囲内であり、且つ、蓄電割合SOCが閾値Sthより大きい場合において(ステップS110,S120)、出力制限Woutが閾値Wthより大きく、且つ、電池電圧Vbが閾値Vthより大きく、且つ、電池温度Tbが所定範囲内であるときには(ステップS130)、バッテリ50からの電力で外部給電が行なわれるように充放電器60を制御する(ステップS140)。こうしてバッテリ50からの電力で外部給電を実行しているときに、蓄電割合SOCが閾値Sthより大きい場合であっても、出力制限Woutが閾値Wth以下となったり、電池電圧Vbが閾値Vth以下となったり、電池温度Tbが所定範囲外となる、即ち、バッテリ50の放電性能が低下することがある。このような状態になった場合において(ステップS120、ステップS130)、モータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いときには(ステップS150)、エンジン22の動力を用いてモータMG1で発電された電力で外部給電を行なう(ステップS160)。これにより、モータMG1やエンジン22の保護を図れ、外部給電後に燃料が枯渇しないことを確認した上で、外部給電を継続することができ、給電要求設備へ十分な電力を供給することができる。
また、給電要求設備の設備側コネクタと車両側コネクタ61とが接続されて外部給電を開始するときに、出力制限Woutが給電停止閾値Ws以下であったり、電池電圧Vbが給電停止閾値Vs以下であったり、電池温度Tbが許容範囲外である場合や(ステップS110)、蓄電割合SOCが閾値Sth以下である場合において(ステップS120)、モータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いときには(ステップS170)、エンジン22の動力を用いてモータMG1で発電された電力で外部給電を行なう(ステップS180)。これにより、外部給電を開始するときに、バッテリ50からの電力で外部給電を行なうと、モータMG1の保護が図れないときや外部給電後の走行に備えてバッテリ50の蓄電割合SOCを確保することができなくなるときには、モータMG1やエンジン22の保護を図れ、外部給電後に燃料が枯渇しないことを確認した上で、外部給電を開始することができ、給電要求設備へ十分な電力を供給することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、バッテリ50の電力が車外の給電要求設備へ供給されるように外部給電している場合において、バッテリ50の放電性能が低下しているときには、エンジン22を始動してモータMG1による発電電力が給電要求設備へ供給されるようにエンジン22とモータMG1と充放電器60とを制御することにより、バッテリ50の放電性能が低下しているときに、車外へ十分な電力を供給することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS130で、出力制限Woutが閾値Wthより大きいか否かと、電池電圧Vbが閾値Vthより大きいか否かと、電池温度Tbが所定範囲内であるか否かと、の3つの条件を判定している。しかし、バッテリ50の放電性能が低下しているか否かを判定可能な条件であれば、これらの3つの条件と異なる条件を判定してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS130で出力制限Woutが閾値Wthより大きく、且つ、電池電圧Vbが閾値Vthより大きく、且つ、電池温度Tbが所定範囲内であるときには、ステップS140でバッテリ50からの電力で外部給電が行なわれるように充放電器60を制御している。しかしながら、ステップS130で出力制限Woutが閾値Wthより大きいこと、電池電圧Vbが閾値Vthより大きいこと、電池温度Tbが所定範囲内であること、の少なくとも1つが成立したときに、ステップS140でバッテリ50からの電力で外部給電が行なわれるように充放電器60を制御してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS130で出力制限Woutが閾値Wth以下であったり、電池電圧Vbが閾値Vth以下であったり、電池温度Tbが所定範囲外であるときには、ステップS150でモータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いか否かを判定している。しかしながら、ステップS130で出力制限Woutが閾値Wth以下であったり、電池電圧Vbが閾値Vth以下であったり、電池温度Tbが所定範囲外であるときには、ステップS150を実行せずにステップS160を実行して、エンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電された電力により外部給電が行なわれるようにエンジン22,インバータ41,充放電器60を制御してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS110で出力制限Woutが給電停止閾値Wsより大きいか否かと、電池電圧Vbが給電停止閾値Vsより大きいか否かと、電池温度Tbが許容範囲内であるか否かと、の3つの条件を判定している。しかし、バッテリ50の保護の観点からバッテリ50からの電力(バッテリ50の放電電力)で外部給電を行なっても差し支えないか否かを判定可能な条件であれば、これらの3つの条件と異なる条件を判定してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS110で出力制限Woutが給電停止閾値Wsより大きく、且つ、電池電圧Vbが給電停止閾値Vsより大きく、且つ、電池温度Tbが許容範囲内であるときには、ステップS120へ進んでいる。しかしながら、ステップS110で出力制限Woutが給電停止閾値Wsより大きいこと、電池電圧Vbが給電停止閾値Vsより大きいこと、電池温度Tbが許容範囲内であること、の少なくとも1つが成立したときに、ステップS120へ進んでもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS110で出力制限Woutが給電停止閾値Ws以下であったり、電池電圧Vbが給電停止閾値Vs以下であったり、電池温度Tbが許容範囲外であるときや、ステップS120で蓄電割合SOCが閾値Sth以下であるときには、ステップS170でモータMG1の負荷率Lmg1が給電停止閾値Lmgsより大きく、且つ、エンジン水温Tweが給電停止閾値Twesより低く、且つ、残量Vfが給電停止閾値Vfsより多いか否かを判定している。しかしながら、ステップS110で出力制限Woutが給電停止閾値Ws以下であったり、電池電圧Vbが給電停止閾値Vs以下であったり、電池温度Tbが許容範囲外であるときや蓄電割合SOCが閾値Sth以下であるときには、ステップS170を実行せずにステップS180を実行してエンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電された電力により外部給電が行なわれるようにエンジン22,インバータ41,充放電器60を制御してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS110を実行しているが、ステップS110を実行してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、蓄電装置としてリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されたバッテリ50を用いるものとしたが、キャパシタなどの蓄電可能な装置を用いてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、外部充電と外部給電とが可能な充放電器60を備えているが、充放電器60に代えて外部給電が可能な放電器を備えているものとしてもよい。この場合、ハイブリッド自動車20は、外部充電は行なわず外部給電を行なうものとすればよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪38a,38bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続する構成としている。しかし、駆動輪38a,38bに連結された駆動軸36に変速機を介して発電可能なモータを接続すると共にこのモータの回転軸にクラッチを介してエンジン22を接続する構成など、エンジンと、エンジンからの動力で発電可能なモータと、を備えるハイブリッド自動車の構成であれば如何なる構成としてもよい。また、こうしたハイブリッド自動車の制御装置の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「モータ」に相当し、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、充放電器60が「外部給電装置」に相当し、エンジンECU24とモータECU40とバッテリECU54とHVECU70とが「制御部」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の制御装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 水温センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 燃料タンク、25a 燃料センサ、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 温度センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU52)、54 電力ライン、60 充放電器、61 車両側コネクタ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。
Claims (1)
- エンジンと、
前記エンジンからの動力で発電可能なモータと、
前記モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
前記モータで発電する発電電力および前記蓄電装置からの電力の少なくとも一方を車外へ供給する外部給電装置と、
を備えるハイブリッド自動車に搭載され、
前記蓄電装置の蓄電割合が所定値以上のときには、前記エンジンの運転を停止して前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御する制御部、
を備えるハイブリッド自動車の制御装置であって、
前記制御部は、前記蓄電装置の電力が車外へ供給されるように前記外部給電装置を制御している場合において、前記蓄電装置が放電性能の低下を示す所定状態であるときには、前記エンジンを始動して前記モータによる発電電力が前記車外へ供給されるように前記エンジンと前記モータと前記外部給電装置とを制御する、
ハイブリッド自動車の制御装置。
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JP2023180504A (ja) * | 2022-06-09 | 2023-12-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両制御装置 |
-
2018
- 2018-03-19 JP JP2018050687A patent/JP2019162896A/ja active Pending
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JP7626101B2 (ja) | 2022-06-09 | 2025-02-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両制御装置 |
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