JP2019162803A - 媒体支持機構および印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体が媒体支持面から浮き上がらないように支持する媒体支持機構は、媒体をセットしにくく作業性が悪かった。【解決手段】搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部材と、前記媒体が搬送される方向と交差する方向の前記媒体の側縁部を覆うカバー部を有して、前記カバー部と前記媒体支持面との間に形成される間隙で前記媒体を保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記媒体支持部材の当接面を押圧して当接する当接位置と前記当接面から離間する離間位置との間を移動する当接部を有し、前記媒体支持部材は、前記当接面より前記媒体支持面に近い位置に、前記媒体支持面に対する裏側面を有し、前記当接部が前記当接位置にある時、前記カバー部の位置が前記媒体支持面に対して固定され、前記当接部が前記離間位置にある時、前記カバー部の位置が前記媒体支持面から離れる方向に移動するための空間を、前記当接部と前記裏側面との間に備える媒体支持機構。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送される媒体を保持する媒体支持機構および印刷装置に関する。
従来、印刷装置の一例として、媒体支持面に支持された媒体にインクを吐出することで、媒体に印刷を行うインクジェット式の印刷装置が知られている。また、インクジェット式の印刷装置の中には、媒体の印刷時や搬送時に媒体が媒体支持面から浮き上がらないように支持する媒体支持機構を備えるものがある(例えば、特許文献1)。これにより、このような印刷装置では、搬送される媒体を浮き上がらないように支持したり、カールした媒体を支持したりできる。
特開2016−68420号公報
上述したような印刷装置の媒体支持機構では、媒体が媒体支持面から浮き上がらないように支持するために、媒体が搬送される方向と交差する方向の媒体の側縁部において媒体を覆って保持する保持部材を備える。ところが、媒体が保持される媒体支持面と保持部材とで形成される間隙(隙間)は、媒体が浮き上がらないようにするために狭く設定されており、折れや皺により側縁部が波打っているような媒体は、媒体支持面と保持部材との間隙にセットしにくく、作業性が悪いという課題があった。
本願の媒体支持機構は、搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部材と、前記媒体が搬送される方向と交差する方向の前記媒体の側縁部を覆うカバー部を有して、前記カバー部と前記媒体支持面との間に形成される間隙で前記媒体を保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記媒体支持部材の当接面を押圧して当接する当接位置と前記当接面から離間する離間位置との間を移動する当接部を有し、前記媒体支持部材は、前記当接面より前記媒体支持面に近い位置に、前記媒体支持面に対する裏側面を有し、前記当接部が前記当接位置にある時、前記カバー部の位置が前記媒体支持面に対して固定され、前記当接部が前記離間位置にある時、前記カバー部の位置が前記媒体支持面から離れる方向に移動するための空間を、前記当接部と前記裏側面との間に備えることを特徴とする。
上記の媒体支持機構において、前記裏側面は、少なくとも一部が、一辺が前記当接面と接合し前記媒体支持面と成す角が鋭角の面であることが好ましい。
上記の媒体支持機構において、前記保持部材は、前記当接部と連結されたレバーを有し、前記レバーの動きに連動して、前記当接部が前記当接位置と前記離間位置との間を移動することが好ましい。
本願の印刷装置は、媒体に印刷データを印刷する印刷装置であって、上記のいずれかの媒体支持機構を備えることを特徴とする。
印刷装置の概略構成を示す断面図。 媒体支持機構および印刷部を拡大して示す断面図。 媒体支持機構の構成を示す斜視図。 係止部の構成を示す平面図。 係止部が当接状態にある媒体支持機構を示す図。 係止部が離間状態にある媒体支持機構を示す図。 係止部が当接状態にある媒体支持機構を示す図。 係止部が離間状態から当接状態に移行する過程の媒体支持機構を示す図。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明を適用した印刷装置10として、ポスター、サイン(看板や案内図など)、横断幕・懸垂幕、およびタペストリーなどの印刷に使用される大判プリンター(LFP:Large Format Printer)を例に挙げて説明する。
図中には、説明の便宜上、互いに直交する三軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示する。各軸の方向を示す矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」といい、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。本実施形態においては、重力方向に沿う上下方向をZ軸とし+Z側を「上」、−Z側を「下」とする。
さらに、Z軸方向およびX軸方向の双方と交差する方向をY軸とし+Y側を「前」、−Y側を「後」とする。また、媒体Sの搬送方向に沿う位置関係を「上流側」、「下流側」ともいう。本実施形態では、媒体Sは、−Y側である後側から+Y側である前側に搬送されるので、−Y側が上流側、+Y側が下流側である。
なお、以下の説明で参照する図面では、説明および図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。さらに、説明に必要な構成要素以外は、図示を省略する場合がある。
図1は、印刷装置10の概略構成を示す断面図である。図2は、媒体支持機構40および印刷部50を拡大して示す断面図である。図3は、媒体支持機構40の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、印刷装置10は、ロール・ツー・ロール方式で媒体Sを搬送する搬送部30、媒体Sを印刷部50に対して支持する媒体支持機構40、媒体Sの所定領域に対して印刷データに基づきインクを吐出して画像や文字等を印刷する印刷部50を備えている。
搬送部30は、ロール状の媒体Sを印刷部50に送り出す給送部20と、印刷部50で印刷されて送り出された媒体Sを巻き取る巻取部60とを有している。また、搬送部30は、給送部20および巻取部60間の搬送経路の途中で媒体Sを搬送方向に搬送する搬送ローラー31および従動ローラー32を有している。
搬送ローラー31は、X軸方向に長い略円柱状を成し、駆動モーター(不図示)の駆動により、X軸方向を回転軸方向として回転する。従動ローラー32は、媒体押さえ板33(図2参照)に回転自在に支持され、媒体Sを搬送ローラー31に押し付ける。また、媒体押さえ板33は、X軸方向に延在する回転軸34を中心に揺動自在に支持されており、従動ローラー32の下を搬送される媒体Sの厚さに応じて揺動する。媒体Sは、搬送ローラー31と従動ローラー32とで挟持され、搬送ローラー31の回転駆動に伴って搬送方向(+Y軸方向)に搬送される。なお、本実施形態に示す搬送部30は、搬送ローラー31が一つの例であるが、複数の搬送ローラー31と従動ローラー32とを有していてもよい。
給送部20は、搬送ローラー31よりも上流側に配置される。給送部20には、媒体Sが円筒状に巻き重ねられたロール体R1が保持されている。給送部20には、媒体Sの幅(X軸方向における媒体Sの長さ)や巻き数の異なるロール体R1が交換可能に装填される。ロール体R1が、給送モーター(不図示)の動力によって図1の正面視で反時計回りに回転されることによって、媒体Sがロール体R1から巻き解かれ印刷部50に給送される。
巻取部60は、搬送ローラー31よりも下流側に配置される。巻取部60には、印刷部50で印刷された媒体Sが円筒状に巻き取られてロール体R2が形成される。巻取部60は、媒体Sにテンション(張力)を与えるテンション付与機構61を有している。テンション付与機構61は、揺動自在に支持されたアーム部材63と、アーム部材63の先端部に回転自在に支持されたテンションローラー64とを有している。
テンション付与機構61が、媒体Sにテンションローラー64を押し付けてテンションを付与した状態で、芯材が、巻取モーター(不図示)の動力により、図1の正面視で反時計回りに回転されることによって、媒体Sが芯材に巻き取られロール体R2を形成する。なお、本実施形態の印刷装置10では、媒体Sを巻き取ることなく排出することも可能である。例えば、印刷後の媒体Sは、巻取部60に替えて取り付けられる排出バスケット(不図示)に収容することもできる。
印刷部50は、X軸方向に沿って延在するガイド軸51と、ガイド軸51に支持されるキャリッジ52と、媒体Sに対してインクを吐出する印刷ヘッド53と、媒体Sの幅を検出する光学センサー54とを備えている。
キャリッジ52は、キャリッジモーター(不図示)の駆動により、ガイド軸51に沿ってX軸方向に往復移動する。印刷ヘッド53は、媒体支持部材41上を搬送される媒体Sと対向するように、キャリッジ52の下方に設置されている。印刷ヘッド53は、キャリッジ52のX軸方向における往復移動の際に、適切なタイミングでインクを吐出することで、媒体Sに文字や画像を形成する。なお、本実施形態では、印刷ヘッド53として、往復移動するキャリッジ52に保持され媒体Sの幅方向に移動しながらインクを吐出するシリアルヘッド式を例示したが、印刷ヘッド53は、X軸方向に延在し固定して配列されたラインヘッド式であってもよい。
図2に示すように、光学センサー54は、媒体支持部材41の検出溝43と対向するように、キャリッジ52の下方に設置されている。光学センサー54は、媒体Sに光を照射した時と検出溝43に光を照射した時との反射光の強度の差異で、検出溝43上における媒体Sの有無を検出する。これにより、媒体Sの幅方向における端部の位置を検出する。
媒体支持機構40は、搬送された媒体Sを下方から支持する媒体支持部材41、媒体支持部材41に係合する保持部材100を備えている(図2、図3参照)。
媒体支持部材41は、X軸方向に長い略矩形の板状を成している。媒体支持部材41の印刷部50と対向する面は、媒体Sの印刷面と反対側の裏面に接して媒体Sを支持する媒体支持面42である。媒体支持部材41の媒体支持面42には、媒体Sの搬送方向と交差する幅方向に沿って互いに平行な第1ガイドレール46と第2ガイドレール44とが設けられている。第1ガイドレール46は、第2ガイドレール44よりも下流側に位置する。また、第1ガイドレール46と第2ガイドレール44との間には、第1ガイドレール46および第2ガイドレール44に平行な検出溝43が設けられている。
図2および図3に示すように、保持部材100は、媒体Sの幅方向(X軸方向)における側縁部を覆うカバー部114、媒体支持部材41と接触する基板部110、斜め上方に傾斜する誘導面123、第1ガイドレール46に係合する当接部163、第2ガイドレール44に係合する係合部112を有する。
保持部材100は、搬送方向に長い長方形をなし、下流側の端部にレバー161を含む係止部140が取り付けられている。カバー部114は、媒体支持面42との間に媒体Sを挟み込む間隙(以下、隙間と称する)を設けて基板部110の一方の長辺から媒体Sの幅方向に張り出している。カバー部114の上流側の角は、斜め上方に傾斜する誘導面123を有し、搬送方向の下流側に搬送される媒体Sの側縁部をカバー部114と媒体支持面42との隙間に誘導する。保持部材100は、金属板を打ち抜き加工したり折り曲げ加工したりすることで形成される。
図2に示すように、当接部163は、保持部材100から突出し、上流側に張り出している。すなわち、当接部163は、X軸方向から見てL字形状を成している。第1ガイドレール46は、X軸方向から見て当接部163に倣うL字形状の溝を形成している。これにより、当接部163は、第1ガイドレール46と係合して媒体Sの幅方向にスライド可能である。また、保持部材100が上方に動かされると、当接部163と裏側面165(後述)とが当接して、当接部163が第1ガイドレール46から上方に抜けにくくなるように構成されている。そのため、保持部材100が、媒体支持部材41から外れて無くなってしまうおそれが低減される。
このように組み合わされて構成された当接部163、第1ガイドレール46、およびレバー161を含む構成を、以降、係止部140と称する。係止部140の一部は、上方から蓋153に覆われている(図3参照)。
第1ガイドレール46の内側上方の壁は、媒体支持面42に対して反対側の面である裏側面165であり、当接部163と裏側面165との間には、距離dの空間が形成されている(図2、図5参照)。そのため、当接部163は、後述する離間位置にある時、当該空間内を裏側面165まで上方に移動可能である。当接部163が上方へ移動すると、それに伴って、保持部材100は、媒体支持面42から離れる方向(上方)に移動する。
詳細は後述するが、当接部163は、レバー161の動きに連動して、当接位置と離間位置との間を移動する。当接位置は、当接部163が第1ガイドレール46内の−Y側の壁である当接面164を押圧して当接する位置であり、離間位置は、当接部163が当接面164から離間する位置である。
当接部163が当接位置にて当接面164を押圧して当接すると、係合部112と共に媒体支持部材41を挟み込んで、保持部材100の位置を固定する。そのため、カバー部114と媒体支持面42との間の隙間が固定される。一方、当接部163が離間位置に移動して当接面164から離れると、押圧力がなくなるため、当接部163は、裏側面165との間の空間内を上方に移動可能となる。したがって、保持部材100は、媒体支持面42から離れる方向に移動可能となる。そのため、ユーザーは、保持部材100を持ち上げて、カバー部114と媒体支持面42との間の隙間を広げることができる。
図4は、係止部140の構成を示す平面図であり、係止部140を上方から見た図である。係止部140は、基端部が回動軸154に回動可能に支持された一対のレバー161、基端部に連結された当接部163、当接部163が当接する当接面164、および弾性部材としてのコイルばね152を含む。
なお、図4は、係止部140の一部を覆う蓋153(図3参照)を透視して図示している。また、図4では、レバー161が移動する方向を矢印で示し、レバー161および当接部163の移動後の位置を2点鎖線で示している。
レバー161と当接部163とは連結されており、例えば、硬質樹脂などの同一部材で形成されている。図2〜図4に示すように、レバー161は、保持部材100の上方に設けられ、当接部163は、保持部材100の下方に設けられている。
レバー161は一対で設けられ、一対のレバー161は、その基端部が一対の回動軸154に回動可能に支持され、先端が回動軸154から伸びる回動レバーである。係止部140は、レバー161に係合されるコイルばね152を有している。コイルばね152の両端は、レバー161の先端近傍において互いに対向する内側の面に係合され、コイルばね152の弾性力によって、一対のレバー161の先端が互いにX軸方向に広がるように構成されている。レバー161の先端近傍における外側の面には、ユーザーによって把持され、レバー161の先端を互いにX軸方向に狭めるための把持部が設けられている。
当接部163は、回動軸154に対して略X軸方向に位置しているため、コイルばね152によって一対のレバー161の先端が互いにX軸方向に広げられると、当接部163は、当接面164に当接し押圧する。これにより、保持部材100の位置が固定されて、媒体Sを支持するカバー部114と媒体支持面42との隙間が固定される。
一方、一対のレバー161が、ユーザーによって把持されてX軸方向に狭められるように回動すると、当接部163は、当接面164から離れる。これにより、保持部材100は、媒体支持部材41に対して上下方向に自由に移動できるようになる。つまり、当接部163が当接面164を押圧して保持部材100を固定することが解除されるため、保持部材100が上下方向に移動できる。
次に、図5および図6を参照して、係止部140の効果を詳細に説明する。図5および図6は、図2における係止部140近傍を拡大して示した図である。なお、以下の説明において、図1〜図4と同一の構成部位については、同一の符号を付し、或いはその旨を明記して、重複する説明は省略する。
図5は、係止部140が当接状態にある媒体支持機構40を説明する図である。当接状態とは、当接部163が当接位置にある状態を指す。つまり、当接部163が、媒体支持部材41の当接面164を押圧して当接している状態である。
図6は、係止部140が離間状態にある媒体支持機構40を説明する図である。離間状態とは、当接部163が離間位置にある状態を指す。つまり、当接部163が、媒体支持部材41の当接面164から離れた状態である。
ユーザーが、一対のレバー161の把持部を把持して基板部110を媒体支持部材41に押し付けてから把持をやめると、コイルばね152の弾性力により、当接部163は当接面164を押圧して保持部材100の位置を固定し、図5に示す状態となる。これにより、媒体Sは、側縁部がカバー部114と媒体支持面42との隙間で保持されて印刷時に浮き上がらないため、印刷品質が確保される。図5に示すように、この状態において当接部163と裏側面165との間に距離dの空間が確保されるように、第1ガイドレール46の溝が形成されている。
また、ユーザーが、一対のレバー161の把持部を把持してX軸方向に狭めると、当接部163が当接面164から離れるため、当接部163は、裏側面165に当接するまで上方に距離dだけ移動可能となる。したがって、当接部163が裏側面165に当接するまで移動されると、図6に示すように、保持部材100が媒体支持面42からおおよそ距離d離れ、カバー部114と媒体支持面42との隙間が広がる。そのため、ユーザーが媒体Sを当該隙間にセットすることが容易になり作業性が向上する。
(変形例)
次に、図7および図8を参照して、媒体支持機構40の変形例について説明する。なお、以下の説明において、図1〜図6と同一の構成部位については、同一の符号を付し、或いはその旨を明記して、重複する説明は省略する。
図7は、変形例において、係止部140が当接状態にある媒体支持機構40を説明する図である。図8は、変形例において、係止部140が離間状態から当接状態に移行する過程の媒体支持機構40を説明する図である。
図7および図8に示すように、本変形例では、係止部140を構成する裏側面165の一部が、一辺が当接面164と接合し媒体支持面42と成す角が鋭角の面(以下、斜面と称する)であることが、上述の実施形態と異なる。つまり、裏側面165は、平坦面と斜面とで構成されている。
なお、当接部163が第1ガイドレール46から上方に抜けにくくする効果は薄れるが、裏側面165全体が斜面であってもよい。
図7は、図5と同様に、一対のレバー161がコイルばね152によって広げられ、当接部163が当接面164を押圧して、基板部110と媒体支持部材41とが接触して保持部材100の位置が固定されている状態を示している。これにより、媒体Sは、側縁部がカバー部114と媒体支持面42との隙間で保持されて印刷時に浮き上がらないため、印刷品質が確保される。図7に示すように、この状態において当接部163と裏側面165の平坦面との間に距離dの空間が確保されるように、第1ガイドレール46の溝が形成されている。
また、ユーザーが、一対のレバー161の把持部を把持してX軸方向に狭めると、当接部163が当接面164から離れるため、当接部163が裏側面165に当接するまで上方に移動可能となる。したがって、当接部163が裏側面165に当接するように移動されると、図8の状態では、当接部163が裏側面165の平坦面まで距離d移動するため、保持部材100が媒体支持面42からおおよそ距離d離れ、カバー部114と媒体支持面42との隙間が広がる。そのため、ユーザーが媒体Sを当該隙間にセットするのが容易になり作業性が向上する。
また、ユーザーが、媒体Sをカバー部114と媒体支持面42との隙間にセットした後把持をやめると、一対のレバー161がコイルばね152によって広げられ、当接部163が裏側面165の斜面に当接する。当接部163は、継続的にコイルばね152の弾性力によって裏側面165の斜面に押圧されるため、当接部163が当該斜面部分を下方に摺動する。当接部163が当接面164に到達するまで摺動すると、当接部163の摺動が停止して図7に示す当接状態になり、保持部材100の位置が固定されて安定する。
これにより、ユーザーが、レバー161の把持部を把持して基板部110を媒体支持部材41に押し付けてからレバー161の把持をやめるという二つの動作を行う必要がなく、ユーザーが把持をやめる動作だけで自律的にカバー部114と媒体支持面42との間の隙間が規定されるため、作業性が向上する。
なお、上記では、当接部163が裏側面165の斜面部分を下方に摺動して当接面164に到達した時にカバー部114と媒体支持面42との間の隙間が規定される例を説明したが、当接部163が裏側面165の斜面部分を摺動している途上で基板部110が媒体支持部材41に接触するように裏側面165の斜面部分が形成されてもよい。このようにすれば、基板部110が媒体支持部材41に押し付けられる力が常時働くため、媒体Sがセットされた隙間が常に安定する。
(作用効果)
上述のように、本実施形態および変形例によれば、カバー部114と媒体支持面42との隙間を広げることができるため、ユーザーは、媒体Sを当該隙間にセットする時に当該隙間を広げることで媒体Sのセットを容易にすることができ、作業性が向上する。
さらに、変形例によれば、係止部140が離間状態から当接状態に移行する時、当接部163が自律的に当接位置に摺動して、カバー部114と媒体支持面42との間の隙間が規定されるため、ユーザーの行う作業が減って作業性が向上する。
以上、本発明の実施形態と変形例について説明したが、本発明は、前述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、実施形態や変形例中の技術的特徴は、前述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、前述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
本願の媒体支持機構は、搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部材と、前記媒体が搬送される方向と交差する方向の前記媒体の側縁部を覆うカバー部を有して、前記カバー部と前記媒体支持面との間に形成される間隙で前記媒体を保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記媒体支持部材の当接面を押圧して当接する当接位置と前記当接面から離間する離間位置との間を移動する当接部を有し、前記媒体支持部材は、前記当接面より前記媒体支持面に近い位置に、前記媒体支持面に対する裏側面を有し、前記当接部が前記当接位置にある時、前記カバー部の位置が前記媒体支持面に対して固定され、前記当接部が前記離間位置にある時、前記カバー部の位置が前記媒体支持面から離れる方向に移動するための空間を、前記当接部と前記裏側面との間に備えることを特徴とする。
この構成によれば、保持部材が有する当接部が当接位置にある時は、保持部材が有するカバー部の位置が媒体支持面に対して固定される。そのため、媒体の側縁部が、カバー部と媒体支持面との隙間で保持されて媒体が印刷時に浮き上がることがないので、印刷品質が確保される。一方、当接部が離間位置にある時は、当接部を、当接部と裏側面との間に備わる空間内を保持部材が媒体支持面から離れる方向に移動させて、カバー部と媒体支持面との隙間を広げることができる。そのため、ユーザーが媒体を当該隙間にセットすることが容易になり作業性が向上する。
上記の媒体支持機構において、前記裏側面は、少なくとも一部が、一辺が前記当接面と接合し前記媒体支持面と成す角が鋭角の面であることが好ましい。
この構成によれば、裏側面が媒体支持面と成す角が鋭角の面であるため、当接部が離間位置から当接位置に移行する時、当接部は、裏側面に当接して摺動し自律的に当接面に到達して安定する。そのため、ユーザーが媒体をカバー部と媒体支持面との隙間にセットした後の作業が簡略化される。
上記の媒体支持機構において、前記保持部材は、前記当接部と連結されたレバーを有し、前記レバーの動きに連動して、前記当接部が前記当接位置と前記離間位置との間を移動することが好ましい。
この構成によれば、当接部は、レバーの動きに連動して当接位置と離間位置との間を移動する。そのため、ユーザーが、レバーを操作して当接部を離間位置へ移動させ、カバー部と媒体支持面との隙間を広げて、媒体を当該隙間にセットすることを容易にすることができる。
本願の印刷装置は、媒体に印刷データを印刷する印刷装置であって、上記のいずれかの媒体支持機構を備えることを特徴とする。
この構成によれば、印刷装置は、保持部材が有する当接部が当接位置にある時は、カバー部の位置が媒体支持面に対して固定される。そのため、媒体の側縁部が、カバー部と媒体支持面との隙間で保持されて媒体が印刷時に浮き上がることがないので、印刷品質が確保される。一方、当接部が離間位置にある時は、当接部を、当接部と裏側面との間に備わる空間内を保持部材が媒体支持面から離れる方向に移動させて、カバー部と媒体支持面との隙間を広げることができる。そのため、ユーザーが媒体を当該隙間にセットすることが容易になり作業性が向上する。
10…印刷装置、20…給送部、30…搬送部、40…媒体支持機構、41…媒体支持部材、42…媒体支持面、44…第2ガイドレール、46…第1ガイドレール、50…印刷部、52…キャリッジ、53…印刷ヘッド、100…保持部材、110…基板部、114…カバー部、123…誘導面、140…係止部、161…レバー、163…当接部、164…当接面、165…裏側面、R1,R2…ロール体。

Claims (4)

  1. 搬送される媒体を媒体支持面で支持する媒体支持部材と、
    前記媒体が搬送される方向と交差する方向の前記媒体の側縁部を覆うカバー部を有して、前記カバー部と前記媒体支持面との間に形成される間隙で前記媒体を保持する保持部材と、
    を備え、
    前記保持部材は、前記媒体支持部材の当接面を押圧して当接する当接位置と前記当接面から離間する離間位置との間を移動する当接部を有し、
    前記媒体支持部材は、前記当接面より前記媒体支持面に近い位置に、前記媒体支持面に対する裏側面を有し、
    前記当接部が前記当接位置にある時、前記カバー部の位置が前記媒体支持面に対して固定され、
    前記当接部が前記離間位置にある時、前記カバー部の位置が前記媒体支持面から離れる方向に移動するための空間を、前記当接部と前記裏側面との間に備えることを特徴とする媒体支持機構。
  2. 請求項1において、
    前記裏側面は、少なくとも一部が、一辺が前記当接面と接合し前記媒体支持面と成す角が鋭角の面であることを特徴とする媒体支持機構。
  3. 請求項1または2において、
    前記保持部材は、前記当接部と連結されたレバーを有し、
    前記レバーの動きに連動して、前記当接部が前記当接位置と前記離間位置との間を移動することを特徴とする媒体支持機構。
  4. 媒体に印刷データを印刷する印刷装置であって、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の媒体支持機構を備えることを特徴とする印刷装置。
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