JP2019162212A - 洗面キャビネット及び洗面化粧台 - Google Patents

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Koichi Jinno
晃一 神野
敦 島▲崎▼
Atsushi Shimazaki
敦 島▲崎▼
愛子 北村
Aiko Kitamura
愛子 北村
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Abstract

【課題】下部照明の照明範囲を広くすることが可能な洗面キャビネット及び洗面化粧台を提供する。【解決手段】洗面台10の上方に配されるキャビネット本体23と、発光体31及び前記発光体31を収容したケース32を有して前記キャビネット本体23の下部に備えられている照明ユニット30と、を具備し、前記照明ユニット30が、前記キャビネット本体23の下方を照らす第1状態から、前後方向に移動、又は軸線が左右方向に延びた回動軸63を中心に回動して、前記第1状態とは異なる第2状態になるものである。【選択図】図12

Description

本発明は、洗面キャビネット及び洗面化粧台に関する。
従来、洗面台の上方に配された洗面キャビネットの下部に照明装置が備えられた洗面化粧台が知られている。例えば下記特許文献1には、洗面キャビネットの下部に蛍光灯を配置したものが記載されている。蛍光灯の下方には、半透明の照明カバーが備えられている。蛍光灯の光は、照明カバーを下方に透過し、洗面台の水洗器具等を照らすようになっている。
特開2007−296041号公報
しかしながら、上記のような構成では、洗面キャビネットの下部照明が洗面台の奥側のみを照らすようになっており、照明範囲が狭いという問題がある。下部照明の照明範囲が狭いと、例えば使用者の手元や顔等を照らすことが難しいなど、使い勝手がよくないため、照明範囲を広げたいという要望があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、下部照明の照明範囲を広くすることが可能な洗面キャビネット及び洗面化粧台を提供することを目的とする。
本発明の洗面キャビネットは、洗面台の上方に配されるキャビネット本体と、発光体及び前記発光体を収容したケースを有して前記キャビネット本体の下部に備えられている照明ユニットと、を具備し、前記照明ユニットが、前記キャビネット本体の下方を照らす第1状態から、前後方向に移動、又は軸線が左右方向に延びた回動軸を中心に回動して、前記第1状態とは異なる第2状態になるものである。
本発明の洗面化粧台は、洗面ボウルを有する洗面台と、前記洗面キャビネットと、を備えているものである。
本発明によれば、キャビネット本体の下部に備えられた照明ユニットの向き又は位置を変えることができるから、下部照明の照明範囲を広くすることができる。
実施例1における洗面化粧台を示す正面図 洗面化粧台を示す分解斜視図 洗面化粧台を示す側面図 照明ユニットを示す平面図 照明ユニットを示す断面図であって、図4のB−B位置における断面に相当する断面図 照明ユニットの第1状態を示す断面図であって、図3のA−A位置における断面に相当する断面図 照明ユニットの第2状態を示す断面図であって、図3のA−A位置における断面に相当する断面図 照明ユニットを示す断面図であって、図6のC−C位置における断面に相当する断面図 ガイド部を示す断面図であって、図6のD−D位置における断面に相当する断面図 回動ストッパ部の一例を示す斜視図 照明ユニットを前方に移動した状態の洗面化粧台を示す一部拡大側面図 照明ユニットを下方に回動した状態の洗面化粧台を示す一部拡大側面図 照明ユニットを上方に回動した状態の洗面化粧台を示す一部拡大側面図 実施例2における洗面化粧台を示す側面図 照明ユニットの取付構造を示す分解斜視図 照明ユニットの第1状態を示す断面図であって、図14のE−E位置における断面に相当する断面図 照明ユニットが第2状態である洗面化粧台を示す一部拡大側面図 照明ユニットが[図17]とは異なる第2状態である洗面化粧台を示す一部拡大側面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の洗面キャビネットは、前記回動軸が、前記照明ユニットの前端部に設けられているものとしてもよい。ここで、仮に照明ユニットの後端部に回動軸がある場合、第1状態において下方を照らす光を前方に向けるためには、照明ユニットを上向きに回動する必要があり、照明ユニットの上方に回動のための空間を要する。しかしながら、本発明の構成によれば、照明ユニットの前端部に回動軸があるから、そのような空間がなくても、光を前方に向けることができる。
また、本発明の洗面キャビネットは、前記照明ユニットが、前記キャビネット本体の下面に取り付けられ、前記前後方向の移動が、前記キャビネット本体の下面に略平行をなす移動とされているものとしてもよい。このような構成によれば、前後方向の移動が、例えばキャビネット本体の下面に対して斜め方向の移動である場合に比して、照明ユニットの移動に係る構造をシンプルにすることができる。
また、本発明の洗面キャビネットは、前記照明ユニットが、前記前後方向の移動及び前記回動の両方を行うことができるものとしてもよい。このような構成によれば、照明ユニットが、移動又は回動のいずれか一方のみを行うものに比して、下部照明の照明範囲をより広くすることができる。
また、本発明の洗面キャビネットは、前記ケースの上下両面に、光を通過させる透光部が設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、ケースの下面のみに透光部が設けられている場合に比して、下部照明の照明範囲をより広くすることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について、図1〜図13を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における洗面化粧台Vは、洗面ボウル11を有する洗面台10と、洗面台10の上方に配される洗面キャビネット20とを備えている。以下、各構成部材において、洗面化粧台Vの使用状態において使用者に面する側を前方、その反対側を後方とし、また上側(図1の上側)を上方、下側(図1の下側)を下方として説明する。
洗面台10は、洗面ボウル11と、洗面ボウル11の下方に設けられた支持台12とを備えている。支持台12は、本実施例では観音開き式のキャビネットとされている。支持台12は、洗面ボウル11を支持するものであればどのようなものであってもよく、例えば引き出し式のキャビネットやフレームのみで構成された台等であってもよい。
洗面ボウル11は、支持台12の上面に設けられ、下方に凹んだ形態をなしている。洗面ボウル11は、平面視、横長の方形状をなし、洗面台10の上面全体に広がる大きさを有している。洗面ボウル11の下面は使用者が向かって右側(図1の右側)に向かって下がる傾斜をなし、右端部には排水孔13が設けられている。
洗面台10の上面の後端部には、図3に示すように、バックガード14が立設されている。バックガード14は、洗面ボウル11の後縁に沿って、洗面台10の全幅にわたっている。バックガード14には水栓装置15が備えられている。水栓装置15は、洗面ボウル11に向けて水を吐出する吐水口16を備えている。吐水口16は、バックガード14の前面から洗面ボウル11の上方に突出している。
洗面キャビネット20は、図2に示すように、内部に収納部21を有するとともに前面に鏡22が備えられたミラーキャビネットである。洗面キャビネット20は、キャビネット本体23を有し、キャビネット本体23の下部には照明ユニット30が備えられている。
キャビネット本体23の幅寸法は、洗面台10の全幅にわたる寸法とされている。キャビネット本体23の前後方向の寸法は、図3に示すように、バックガード14の前後方向の寸法より大きく、キャビネット本体23の前側の部分がバックガード14より前方に突出している。
キャビネット本体23は、図2に示すように、底面部24と、底面部24の左右両端から上方に立つ一対の側面部25と、底面部24の後端から上方に立つ背面部26と、一対の側面部25及び背面部26の上端にわたされた天面部27と、収納部21を開閉する扉部28とを備えている。キャビネット本体23の内部には、左右一対の仕切り壁が設けられ、収納部21は3つに区画されている。また、キャビネット本体23の天面部27の上側には、上部照明ユニット29が備えられている。
扉部28は、キャビネット本体23の前面に3枚が横並びに設けられている(図1参照)。各扉部28は、軸線が上下方向を向いた図示しない回動軸を中心に、収納部21を開放する開放状態と閉塞する閉塞状態とに回動自在とされている。各扉部28の前面に鏡22が備えられている。
照明ユニット30は、図4及び図5に示すように、発光体31と、発光体31を収納するケース32とを備えている。照明ユニット30は、全体として横長の扁平な箱状をなし、図3に示すように、キャビネット本体23の下面に沿って配される。
照明ユニット30の断面(長手方向に直交する方向の断面)は、図8に示すように、前後方向に長い長方形状をなしている。照明ユニット30の前面には、照明のオンオフを切り替える操作を行うためのスイッチ33が備えられている。
発光体31は、図5に示すように、本実施例では複数のLED34を基板35に並べてなるLED基板とされ、全体として細長い形状をなしている。発光体31は、洗面台10の概ね全幅にわたる長さ寸法を有している。LED34は、発光色が白色(昼光色または電球色等を含む)のものである。複数のLED34は、基板35の一面に長手方向に沿って所定の間隔をあけて配置されている。
照明ユニット30は、図8に示すように、発光体31を支持するフレーム36を備えている。フレーム36は、細長い箱状をなしている。フレーム36は、ケース32の後端部に収納されるようになっており、フレーム36の前面に発光体31が固定されている。フレーム36の外面(上下両面)は、ケース32の内面(上下両面)に沿って配される。
ケース32は、図8に示すように、キャビネット本体23の下面(底面部24の下面)に沿う上板部37と、上板部37と上下方向に対向する下板部38と、上板部37の前端から下板部38の前端に垂下する前板部39と、上板部37の後端から下板部38の後端に垂下する後板部41と、上板部37の左右両端から下板部38の左右両端に垂下する一対の側板部42(図6参照)とを備えている。
ケース32は、図8に示すように、発光体31からの光を通過させる透光部43を有している。透光部43は、ケース32の上下両面に設けられている。透光部43は、板状に成形されたケース32の内部を視認できない程度の半透明の合成樹脂製であり、ケース32の上板部37及び下板部38の一部を構成している。
透光部43の左右方向の寸法(幅寸法)は、図4に示すように、ケース32の幅全体にわたる寸法とされている。透光部43は、前後方向においてはケース32の後端部を除く概ね全体に配されている。ケース32の上面の透光部43と下面の透光部43とは、図8に示すように、ケース32の上下方向における中心を基準に対称をなしている。なお、ケース32の内部には、発光体31の光を上下の透光部43に向けて反射する反射板44が備えられている。
照明ユニット30は、図3に示すように、キャビネット本体23の上方及び下方を照らす第1状態から、図11に示すように、前方に移動、又は図12及び図13に示すように、左右方向に延びた回動軸63を中心に回動して、第1状態とは異なる第2状態になる。
洗面キャビネット20の左右両端部には、図6及び図7に示すように、照明ユニット30の前後方向の移動を案内するガイド部50が設けられている。ガイド部50は、前後方向に長く直線状に延びている。照明ユニット30の前後方向の移動は、キャビネット本体23の下面に略平行をなす移動とされている。
ガイド部50は、洗面キャビネット20に固定された固定ガイド部51と、照明ユニット30に固定されるとともに固定ガイド部51に対して前後方向にスライド移動自在な移動ガイド部52とを備えている。
固定ガイド部51は、洗面キャビネット20の左右両端部に設けられ、前端が開口した細長い空間を形成している(図9参照)。固定ガイド部51は、バックガード14の奥行き全長にわたっている。固定ガイド部51には、前後方向に長いレール部53が設けられるとともに、移動ガイド部52が前方へ離脱することを防ぐストッパ部(図示せず)が設けられている。
固定ガイド部51は、図2に示すように、バックガード14の上面に立設された第1ガイド壁54と、キャビネット本体23の下部に配される配置部55に立設された第2ガイド壁56とを有している。第1ガイド壁54と第2ガイド壁56とは左右方向に対向して配され、第1ガイド壁54と第2ガイド壁56との間に移動ガイド部52が挿入される。
第1ガイド壁54は、バックガード14の左右両端部に設けられ、バックガード14の左右両側面に沿って略垂直に立ち上がっている。各第1ガイド壁54の後端には、バックガード14の後面に沿って略垂直に立ち上がったガイド後壁57が連なっている。
第2ガイド壁56は、配置部55の左右両端部に設けられている。配置部55は、キャビネット本体23の下面とバックガード14の上面との間に配される配置板部58と、配置板部58の後端縁に沿って上方に立つ後板部59とを備えている。キャビネット本体23の底面部24は、配置部55の後板部59及び第2ガイド壁56の上端に載置される。
移動ガイド部52は、図2に示すように、前後方向に長い形状をなし、長さ寸法が伸縮自在なものである。移動ガイド部52は、図7に示すように、照明ユニット30に固定される第1移動部61と、第1移動部61に対してスライド移動自在に係合された第2移動部62とを備えている。
第1移動部61の前端部は、図6に示すように、照明ユニット30の後端部に回動自在に固定されている。第1移動部61の前端部には、照明ユニット30の後端部に設けられた回動軸63が嵌合される軸孔64が設けられている。軸孔64は、円形状をなして第1移動部61を左右方向に貫通している。回動軸63は、断面円形状をなし、軸線を左右方向に向けて側板部42の内面に突設されている。回動軸63が軸孔64に嵌合することにより、照明ユニット30は移動ガイド部52に対して回動軸63を中心に回動自在となる。
照明ユニット30には、回動時に移動ガイド部52の前端部が入り込むスリット65が形成されている(図4参照)。スリット65は、ケース32の上板部37及び下板部38に設けられ、ケース32の後端から前方に切り込まれた形態で形成されている。なお、第1移動部61の前端縁は円弧形状をなしている。
第1移動部61及び照明ユニット30には、照明ユニット30を回動できる範囲内の任意の位置で留めることができる回動ストッパ部が設けられている。回動ストッパ部は、どのような構成のものであってもよいが、例えば、図10に示すように、回動軸63及び軸孔64の周縁部にセレーション66を設けて嵌め合わせる構成としてもよい。
第1移動部61には、図9に示すように、第2移動部62のスライド移動を案内する移動案内部67が設けられている。移動案内部67は、第1移動部61に突出して設けられている。移動案内部67は、前後方向に長い形状をなしている。
第2移動部62は、図9に示すように、第1移動部61の移動案内部67に対して前後方向にスライド移動自在に係合している。第2移動部62は、第1移動部61の移動案内部67に対して上下方向に係止している。また、第2移動部62は、固定ガイド部51のレール部53にスライド移動自在に係合している。第2移動部62は、固定ガイド部51のレール部53に対して上下方向に係止している。
照明ユニット30の第1状態においては、図6に示すように、第1移動部61と第2移動部62とが重なって移動ガイド部52の概ね全長が固定ガイド部51内に収まった状態になる。照明ユニット30を前方に引き出す力が作用すると、図7に示すように、第1移動部61は第2移動部62に対して前方に移動し、また第2移動部62はレール部53に対して前方に移動する。照明ユニット30の前後方向の移動においては、第2移動部62と第1移動部61とが摺動し、第2移動部62とレール部53とが摺動する。また、移動ガイド部52は固定ガイド部51の第1ガイド壁54に摺動する。これにより、照明ユニット30は、上下方向または左右方向に傾くことなく前後方向の移動がなされる。
次に、本実施例の洗面化粧台Vの使用例について説明する。
照明ユニット30は、第1状態では、図3に示すように、キャビネット本体23の下部に納まっている。この状態では、照明ユニット30の上面の大部分(半分以上)はキャビネットの下面に近接または接触している。照明ユニット30の前面は鏡22より前方に位置し、上面の透光部43の一部は露出している。これにより、上面の透光部43により鏡22の前方を照らすことができる。また、下面の透光部43は、吐水口16の上方に位置している。これにより、下面の透光部43により吐水口16や洗面ボウル11の若干後ろ寄りの部分を照らすことができる。照明ユニット30の第1状態は、例えば洗面ボウル11や鏡22を掃除したいときなどに好適である。
照明ユニット30を第1状態から前方に移動すると、上面の透光部43の露出面積が次第に増加する。照明ユニット30は、図11に示すように、概ね全体が鏡22より前方に配される位置まで前進できる。照明ユニット30を最大限前方に移動した状態では、上面の透光部43の全体が露出している。これにより、鏡22の前方を第1状態に比してより広く照らすことができる。また、下面の透光部43は、吐水口16より前方に位置している。これにより、下面の透光部43により洗面ボウル11の概ね全体を照らすことができる。照明ユニット30を第1状態より前方に移動した第2状態では、例えば使用者の顔を下方から照らしたいときや、洗面台10の全体を掃除したいときに好適である。また、軽い物などは照明ユニット30の上面に置くことができる。なお、照明ユニット30の前進は、第1状態から最大限前側に引き出すまでの途中の任意の位置で止めることができる。
照明ユニット30を前側に移動した状態で下向き(照明ユニット30が下方に変位する向き)に回動した状態では、図12に示すように、上面の透光部43が斜め上前方を向き、使用者の顔に向けて鏡22の前方を広く照らすことができる。また、下面の透光部43は、斜め下後方を向き、洗面ボウル11の中央付近からバックガード14にわたる広い範囲を照らすことができる。照明ユニット30を下向きに回動した第2状態では、例えば使用者の顔に光をあてたいときや、洗面台10の奥方を掃除したいときなどに好適である。
照明ユニット30を前側に移動した状態で上向き(照明ユニット30が上方に変位する向き)に回動した状態では、図13に示すように、上面の透光部43が斜め上後方を向き、鏡22を広く照らすことができる。また、下面の透光部43は、斜め下前方を向き、洗面台10の手前側を照らすことができる。照明ユニット30を上向きに回動した第2状態では、例えば鏡22の拭き掃除を行いたいときや、コンタクトレンズの洗浄など細かい手作業を行いたいときなどに好適である。
また、図示はしないが、照明ユニット30を回動して立てた姿勢にすることができる。例えば照明ユニット30を90度下方に回動した第2状態では、上面の透光部43が前方を照らし、下面の透光部43が後方を照らすことができる。
こうして、本実施例の洗面化粧台Vでは、照明ユニット30を前後方向に移動し、また回動して、照らしたい対象物に近づけることができ、使用用途に応じて照明ユニット30の状態を選択することができる。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例の洗面キャビネット20は、洗面台10の上方に配されるキャビネット本体23と、発光体31及び発光体31を収容したケース32を有してキャビネット本体23の下部に備えられている照明ユニット30と、を具備し、照明ユニット30が、キャビネット本体23の下方を照らす第1状態から、前後方向に移動、又は軸線が左右方向に延びた回動軸63を中心に回動して、第1状態とは異なる第2状態になるものである。この構成によれば、キャビネット本体23の下部に備えられた照明ユニット30の向き又は位置を変えることができるから、下部照明の照明範囲を広くすることができる。
また、照明ユニット30が、キャビネット本体23の下面に取り付けられ、前後方向の移動が、キャビネット本体23の下面に略平行をなす移動とされている。この構成によれば、前後方向の移動が、例えばキャビネット本体23の下面に対して斜め方向の移動である場合に比して、照明ユニット30の移動に係る構造をシンプルにすることができる。
また、照明ユニット30が、前後方向の移動及び回動の両方を行うことができる。この構成によれば、照明ユニット30が、移動又は回動のいずれか一方のみ行うものに比して、下部照明の照明範囲をより広くすることができる。
また、ケース32の上下両面に、光を通過させる透光部43が設けられている。この構成によれば、ケース32の下面のみに透光部43が設けられている場合に比して、下部照明の照明範囲をより広くすることができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2に係る洗面化粧台80を図14〜図18によって説明する。
本実施例の洗面化粧台80は、回動軸81が、照明ユニット30の前端部に設けられている点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例の洗面キャビネット20は、実施例1と同様、洗面台10の上方に配されるキャビネット本体23と、発光体31及び発光体31を収容したケース32を有してキャビネット本体23の下部に備えられている照明ユニット30と、を具備している。
本実施例の洗面キャビネット20は、照明ユニット30が前後方向に移動しないようになっており、図14に示すように、キャビネット本体23の下方を照らす第1状態から、図17又は図18に示すように、軸線が左右方向に延びた回動軸81を中心に回動して、第1状態とは異なる第2状態になる。
洗面キャビネット20の左右両端部には、照明ユニット30を回動自在な状態で固定する固定部82が設けられている(図15参照)。固定部82は、図14に示すように、バックガード14の前面から前方に突出している。固定部82は、前後方向に長い板状をなし、照明ユニット30を左右両側から挟持する形態をなしている。固定部82は、配置部55の左右両端に設けられた側板部83の前端から前方に突出している。
固定部82の前端部には、図15に示すように、回動軸81が嵌合する軸孔84が設けられている。軸孔84は、円形状をなして固定部82に凹設されている。なお、軸孔84は、固定部82を貫通したものでもよい。
照明ユニット30の回動軸81は、前端部における上側の角部に設けられている。回動軸81は、断面円形状をなし、軸線を左右方向に向けて照明ユニット30の側板部42から外側に突出している。回動軸81が軸孔84に嵌合することにより、照明ユニット30は固定部82に対して回動軸81を中心に回動自在に保持される。
照明ユニット30は、第1状態においては、実施例1と同様、キャビネット本体23の下部に納まっている(図14参照)。
図17に示すように、照明ユニット30を第1状態から90度の範囲内で下向きに回動した状態では、上面の透光部43が斜め上後方を向き、キャビネット本体23の下面及び鏡22を照らすことができる。また、下面の透光部43は、斜め下前方を向き、洗面台10の中央付近から前方にわたり広く照らすことができる。
図18に示すように、照明ユニット30を第1状態から90度〜180度の範囲内で下向きに回動した状態では、上面の透光部43が斜め下後方を向き、バックガード14の概ね全体及び洗面台10の奥の部分を広く照らすことができる。また、下面の透光部43は、斜め上前方を向き、鏡22の前方を広く照らすことができる。
以上のように本実施例においては、照明ユニット30が、キャビネット本体23の下方を照らす第1状態から、軸線が左右方向に向いた回動軸81を中心に回動して、第1状態とは異なる第2状態になるものであるから、実施例1と同様、下部照明の照明範囲を広くすることができる。
また、回動軸81が、照明ユニット30の前端部に設けられている。ここで、仮に照明ユニットの後端部に回動軸がある場合、第1状態において下方を照らす光を前方に向けるためには、照明ユニットを上向きに回動する必要があり、照明ユニットの上方に回動のための空間を有する。しかしながら、本発明の構成によれば、照明ユニット30の前端部に回動軸81があるから、そのような空間がなくても、光を前方に向けることができる。すなわち、照明ユニット30は、キャビネット本体23の下側に配された状態で回動し、光を前方に向けることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、照明ユニット30が、洗面化粧台V(80)の全幅にわたる幅寸法を有しているが、これに限らず、照明ユニットは、洗面化粧台の全幅より小さい幅寸法のものであってもよく、また洗面化粧台の左右方向に複数が備えられてもよい。
(2)上記実施例では、洗面キャビネット20の前面の全体に鏡22が備えられているが、これに限らず、洗面キャビネットの形態はどのようなものであってもよく、例えば洗面キャビネットの前面の左右方向における中央のみに鏡が配され、左右両側は収納部とされたものでもよい。
(3)上記実施例では、キャビネット本体23が収納部21を開閉する扉部28を備えているが、これに限らず、キャビネット本体は扉部を備えなくてもよい。
(4)上記実施例では、照明ユニット30の構成を例示したが、照明ユニット30の構成は適宜変更してもよく、例えばケースの内部に反射板以外の光学部材を配置してもよいし、LED基板の形態、位置また向き等を変更してもよい。
(5)上記実施例では、発光体31がLED基板とされているが、これに限らず、発光体は、例えば蛍光灯であってもよい。
(6)上記実施例では、照明ユニット30が上下両側に透光部43を有し、第1状態では上下両方を照らすものとされているが、これに限らず、照明ユニットは少なくとも第1状態において下方を照らすものであればよく、すなわち上方を照らさないものであってもよく、また下方のみならず前方を照らすものであってもよい。
(7)上記実施例では、照明ユニット30に回動軸63(81)が突設され、ガイド部50または固定部82に軸孔64(84)が凹設されているが、これとは逆に、照明ユニットに軸孔を凹設し、ガイド部または固定部に回動軸を突設してもよい。
(8)上記実施例では、照明ユニット30の上下両面に透光部43が設けられているが、このようなものにおいて、上側の透光部のみ、下側の透光部のみ、または上下両側の透光部に同時に、光が透過するように切り替え自在な構成にしてもよい。
(9)上記実施例1では、照明ユニット30が前後方向の移動及び回動の両方を行うものとしているが、これに限らず、照明ユニットが回動しないで前後方向の移動のみを行うものとしてもよい。
V,80…洗面化粧台
10…洗面台
11…洗面ボウル
20…洗面キャビネット
23…キャビネット本体
30…照明ユニット
31…発光体
32…ケース
43…透光部
63,81…回動軸

Claims (6)

  1. 洗面台の上方に配されるキャビネット本体と、
    発光体及び前記発光体を収容したケースを有して前記キャビネット本体の下部に備えられている照明ユニットと、を具備し、
    前記照明ユニットが、前記キャビネット本体の下方を照らす第1状態から、前後方向に移動、又は軸線が左右方向に延びた回動軸を中心に回動して、前記第1状態とは異なる第2状態になる洗面キャビネット。
  2. 前記回動軸が、前記照明ユニットの前端部に設けられている請求項1に記載の洗面キャビネット。
  3. 前記照明ユニットが、前記キャビネット本体の下面に取り付けられ、
    前記前後方向の移動が、前記キャビネット本体の下面に略平行をなす移動とされている請求項1に記載の洗面キャビネット。
  4. 前記照明ユニットが、前記前後方向の移動及び前記回動の両方を行うことができる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の洗面キャビネット。
  5. 前記ケースの上下両面に、光を通過させる透光部が設けられている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の洗面キャビネット。
  6. 洗面ボウルを有する洗面台と、
    請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の洗面キャビネットと、
    を備えている洗面化粧台。
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