JP2019162166A - スライダ構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライダ本体の成形用の金型の構造を簡素化できると共に、生産効率の良いスライダ構造体を提供する。【解決手段】スライダ本体1は、左右一方の第1側壁部21側に第1誘導路11、及び絞り部から側外方へ第1シート部S1の端縁部を挿通させるための第1側方開口部31を有し、ファスナ雌雄一方部Faが前記第1誘導路から前記第1側方開口部を介して側外方へ抜けるのを防止する第1当り凸部41を有し、第2側壁部22側に第2誘導路12及び前記絞り部から側外方へ第2シート部S2の端縁部を挿通させるための第2側方開口部32を有し、ファスナ雌雄他方部Fbが前記第2誘導路から抜けるのを防止する第2当り凸部42を有し、さらに、前記第1側壁部に前記第2当り凸部の内側面に対応する金型抜き用の第1窓部51を有すると共に、前記第2側壁部に前記第1当り凸部の内側面に対応する金型抜き用の第2窓部52を有するものである。【選択図】図4

Description

本発明は、ファスナを開閉するためのスライダ構造体に関する。
従来、図20に示すように、第1シート部S1の外端縁部に設けられたファスナ雄部faと、第2シート部S2の外端縁部に設けられたファスナ雌部fbと、を相互に押圧して係合させるためのスライダ本体90を有するスライダ構造体があった(例えば、特許文献1参照)。
このような従来のスライダ構造体は、スライダ本体90に、ファスナ雄部faとファスナ雌部fbとを係合させるための絞り部と、ファスナ雄部faを絞り部へ誘導する第1誘導路91と、ファスナ雌部fbを絞り部へ誘導する第2誘導路92と、第1誘導路91と絞り部から側外方へ第1シート部S1の端縁部Saを挿通させるための第1側方スリット部93と、第2誘導路92と絞り部から側外方へ第2シート部S1の端縁部Sbを挿通させるための第2側方スリット部94と、を有していた。
実開平4−64208号公報
しかし、従来のスライダ構造体は、スライダ本体90を成形用金型にて作製する際に、図21に示すように、左右一方側の第1金型81と、左右他方側の第2金型82と、第1誘導路91を形成するための第1引き抜き中子(スライドコア)83と、第2誘導路92を形成するための第2引き抜き中子(スライドコア)84と、が必要であった。さらに、第1・第2誘導路91,92は、絞り部に向かって相互に接近する傾斜状であるため、第1・第2引き抜き中子83,84が、夫々、傾斜状に引き抜けるように金型を構成する必要があり、金型の製作が困難であると共に、金型の段取りや保守点検等に多大な手間と時間がかかるといった問題があった。また、このような金型セットは、1つの金型セットで1つのスライダ本体90しか製作できず(採り数が1つで)、生産効率が非常に悪いといった問題もあった。
そこで、本発明は、スライダ本体の成形用金型の構造を簡素化できると共に、生産効率の良いスライダ構造体の提供を目的とする。
本発明のスライダ構造体は、第1シート部の外端縁部に設けられたファスナ雌雄一方部と第2シート部の外端縁部に設けられたファスナ雌雄他方部とを相互に押圧して係合させるための絞り部と、上記ファスナ雌雄一方部を上記絞り部へ誘導する第1誘導路と、上記ファスナ雌雄他方部を上記絞り部へ誘導する第2誘導路と、を有するスライダ本体を備えた、スライダ構造体に於て、上記スライダ本体は、左右一方の第1側壁部側に上記第1誘導路及び上記絞り部から側外方へ上記第1シート部の端縁部を挿通させるための第1側方開口部を有すると共に、上記ファスナ雌雄一方部が上記第1誘導路から上記第1側方開口部を介して側外方へ抜けるのを防止する第1当り凸部を有し、上記スライダ本体は、左右他方の第2側壁部側に上記第2誘導路及び上記絞り部から側外方へ上記第2シート部の端縁部を挿通させるための第2側方開口部を有すると共に、上記ファスナ雌雄他方部が上記第2誘導路から上記第2側方開口部を介して側外方へ抜けるのを防止する第2当り凸部を有し、さらに、上記スライダ本体は、上記第1側壁部に上記第2当り凸部の内側面に対応する金型抜き用の第1窓部を有すると共に、上記第2側壁部に上記第1当り凸部の内側面に対応する金型抜き用の第2窓部を有するものである。
また、上記スライダ本体は、上記第1誘導路を天壁部側に有すると共に、上記第2誘導路を底壁部側に有し、かつ、上記第1誘導路の下面を形成すると共に上記第2誘導路の上面を形成する仕切壁部を有し、さらに、上記スライダ本体は、上記底壁部に、上記天壁部の前端及び上記仕切壁部の前端よりも前方側へ延伸状に突設され上記第2シート部が載置される誘引突片部を有するものである。
本発明によれば、スライダ本体を作製するための成形用の金型の構造を簡素化でき、金型を容易に製作できると共に、金型の保守点検も容易かつ迅速に行うことができる。一対(1セット)の分割金型で、複数個のスライダ本体を同時成形でき(複数個採りでき)、生産効率を大幅に向上できる。
本発明の実施の一形態の使用状態を示す平面図である。 使用状態の一例を示す斜視図である。 図1のX−X断面図である。 図3のY−Y断面図である。 図3のZ−Z断面図である。 スライダ本体の一例を示す左上方側から見た斜視図である。 スライダ本体の一例を示す右下方側から見た斜視図である。 スライダ本体の一例を示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は左側面図であり、(d)は平面図であり、(e)は底面図であり、(f)は背面図である。 成形用の金型の一例を示す図であって、(a)は金型組付状態の端面図であり、(b)は金型分解状態の端面図である。 本発明のスライダ構造体の第2の実施形態を示し、左上方側から見た斜視図である。 右下方側から見た斜視図である。 使用状態の断面側面図である。 図12のA−A断面図である。 図12のB−B断面図である。 スライダ本体を示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は左側面図である。 背面図である。 平面図である。 底面図である。 作用を説明するための断面側面図であって、(a)は第2シート部載置状態の断面側面図であり、(b)は第2シート部差込み状態の断面側面図であり、(c)は第1シート部載置状態の断面側面図であり、(d)は第1シート部差込み状態の断面側面図である。 従来のスライダ本体を示す断面正面図である。 従来技術の問題点を説明するための図であって、(a)は従来技術の金型組付状態の端面図であり、(b)は従来技術の金型分解状態の端面図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係るスライダ構造体は、図1乃至図5に示すように、第1シート部S1の外端縁部に設けられたファスナ雌雄一方部Fa(以下、雌雄一方部Faと呼ぶ場合もある)と、第2シート部S2の外端縁部に設けられたファスナ雌雄他方部Fb(以下、雌雄他方部Fbと呼ぶ場合もある)とを、係合・分離させるためのスライダ本体1を備え、さらに、スライダ本体1に取着される操作力付与用の把持部材2を備えている。なお、図2乃至図4に於て、把持部材2は図示省略している。
スライダ本体1は、前方側Naへスライドすることで後方側NbのファスナFを係合状態(閉状態)にし、後方側Nbへスライドすることで前方側NaのファスナFを分離状態(開状態)にする。
図6乃至図8に示すように、スライダ本体1は、樹脂製であって、左右一方側の第1側壁部21と、左右他方側の第2側壁部22と、天壁部23と、底壁部24と、天壁部23に上方凸状に設けられ把持部材2が取着する被取付部29と、を有する金型成形品(樹脂成形品)である。
図3乃至図8に示すように、スライダ本体1は、内部に、雌雄一方部Faと雌雄他方部Fbとをシート厚み方向(上下方向)に相互に押圧して係合させるための絞り部13を後部に有し、さらに、雌雄一方部Faを絞り部13へ誘導する第1誘導路11と、雌雄他方部Fbを絞り部13へ誘導する第2誘導路12と、を有している。
第1誘導路11を天壁部23側(上部側)に配設し、第2誘導路12を底壁部24側(下部側)に配設して、第1誘導路11の後部と第2誘導路12の後部とを絞り部13の手前で上下方向に接近させて合流させている。
また、スライダ本体1は、第1誘導路(上側誘導路)11の下面を形成すると共に第2誘導路(下側誘導路)12の上面を形成する仕切壁部25(図3参照)を有し、仕切壁部25の後部25gは、後方へ向かって上面と下面が相互に接近する後方先細状に形成され、絞り部13の手前で消失している。
そして、スライダ本体1は、左右一方の第1側壁部21側に、第1誘導路11と絞り部13を、側外方へ開口させる第1側方開口部31を有している。第1側方開口部31は、第1誘導路11と絞り部13から側外方へ第1シート部S1の端縁部(シート状部位)Saを挿通させる。つまり、第1側方開口部31は、使用状態で雌雄一方部Faが前後方向に通過する通路を、左右一方側へ開口するように設けている。
また、スライダ本体1は、左右他方の第2側壁部22側に、第2誘導路12と絞り部13を、側外方へ開口させる第2側方開口部32を有している。第2側方開口部32は、第2誘導路12と絞り部13から側外方へ第2シート部S2の端縁部(シート状部位)Sbを挿通させる。つまり、第2側方開口部32は、使用状態で雌雄他方部Fbが前後方向に挿通する通路を、左右他方側へ開口するように設けている。
さらに、スライダ本体1は、雌雄一方部Faが第1誘導路11から第1側方開口部31を介して側外方へ抜けるのを防止する第1当り凸部41を有している。
第1当り凸部41は、第1誘導路11の前方開口部11a近傍から第1誘導路11の前後中間部にまで対応して設けている。第1当り凸部41は、(第1誘導路11の下面と同一面状の)第1側方開口部31の下面から、上方突出状に設けている。そして、第1当り凸部41の上面は、(第1誘導路11の上面と同一面状の)第1側方開口部31の上面との間で、第1シート部S1の端縁部Saが横断面一文字状に挿通可能に設けている(図4参照)。従って、図20の従来技術のように第1シート部S1の端縁部SaがL字状に折り曲げられず、スライダ本体1をスムーズに走行可能としている。また、第1当り凸部41は、雌雄一方部Faを前後方向にガイド(案内)し、挿通をスムーズにする。
また、スライダ本体1は、雌雄他方部Fbが第2誘導路12から第2側方開口部32を介して側外方へ抜けるのを防止する第2当り凸部42を有している。
第2当り凸部42は、第2誘導路12の前方開口部12a近傍から第2誘導路12の前後中間部にまで対応して設けている。第2当り凸部42は、(第2誘導路12の上面と同一面状の)第2側方開口部32の上面から、下方突出状に設けている。そして、第2当り凸部42の下面は、(第2誘導路12の下面と同一面状の)第2側方開口部32の下面との間で、第2シート部S2の端縁部Sbが横断面一文字状に挿通可能に設けている(図4参照)。従って、図20の従来技術のように第2シート部S2の端縁部SbがL字状に折り曲げられず、スライダ本体1をスムーズに走行可能としている。また、第2当り凸部42は、雌雄他方部Fbを前後方向にガイドし、挿通をスムーズにする。
また、第1誘導路11の左右他方側の内側面を形成する第2側壁部22の内側面22dは、雌雄一方部Faを、左右他方側へ位置ズレするのを阻止すると共に、前後方向にガイド(案内)する。
第2誘導路12の左右一方側の内側面を形成する第1側壁部21の内側面21dは、雌雄他方部Fbを、左右一方側へ位置ズレするのを阻止すると共に、前後方向にガイドする。
さらに、スライダ本体1は、第1側壁部21に第2当り凸部42の内側面42dに対応するように開口する(対面状に開口する)金型抜き用の第1窓部51を有している。スライダ本体1を左右一方側から見る(例えば、図8(b)のように見る)と、第1窓部51は、第2当り凸部42の内側面42dの全面が見える(露出する)ように開口(開放)している。第1窓部51の上面は、第2誘導路12の上面と同一面状(上)であり、第1窓部51の下面は、第2誘導路12の下面と同一面状である(段差無く連続している)。
また、スライダ本体1は、第2側壁部22に第1当り凸部41の内側面41dに対応するように開口する金型抜き用の第2窓部52を有している。スライダ本体1を左右他方側から見る(例えば、図8(c)のように見る)と、第1当り凸部41の内側面41dの全面が見えるように開口している。第2窓部52の上面は、第1誘導路11の上面と同一面状であり、第2窓部52の下面は、第1誘導路11の下面と同一面状に(段差無く)開口している。
このように、左右一方側へ開口する第1窓部51と、左右他方側へ開口する第2窓部52と、を設けたので、図9に示すように、左右方向に分割される一対の分割金型71,72によって、スライダ本体1の金型成形(樹脂成形)が可能となる。なお、図面を見やすくするために、図9に於て、第1・第2金型71,72を端面図で図示し、スライダ本体1を断面図で図示している。
例えば、左右一方側の第1分割金型71に、第2当り凸部42の内側面42dを形成するための成形用端面71dを有する第1成形用凸部71eを設けている。
第1成形用凸部71eは、第2誘導路12において第2当り凸部42の内側面42dと対応する(接する)部分を成形するためのものでもある。
そして、左右他方側の第2分割金型72に、第1当り凸部41の内側面41dを形成するための成形用端面72dを有する第2成形用凸部72eを設けている。第2成形用凸部72eは、第1誘導路11において第1当り凸部41の内側面41dに対応する部分を成形するためのものでもある。
また、第1分割金型71に、第2成形用凸部72eで成形しない第1誘導路11の残部(第2側壁部22の内側面22d等)と、第1側方開口部31とを、形成するための第1凸状成形部を設けている。
そして、その第1凸状成形部を左右一方側へ抜くための金型抜き用開口部を、第1側方開口部31としている。つまり、第1側方開口部31は、使用時でのシート挿通用と、製造時での金型抜き用と、を併用している。
また、第2分割金型72に、第1成形用凸部71eで成形しない(対応しない)第2誘導路12の残部(第1側壁部21の内側面21d等)と、第2側方開口部32とを、形成するための第2凸状成形部を、設けている。
そして、その第2凸状成形部を左右他方側へ抜くための金型抜き用開口部を、第2側方開口部32としている。つまり、第2側方開口部32は、シート挿通用と、金型抜き用と、を併用している。
図9(a)に示すように、第1・第2分割金型71,72を相互に接近させて組付状態にしてキャビティ70を形成する。キャビティ70内に溶融樹脂等の素材を充填して固化した後に、第1・第2分割金型71,72を左右方向に離間させる。
つまり、第1窓部51を介して第1成形用凸部71eを左右一方側へ引き出すと共に、第1側方開口部31を介して第1凸状成形部を左右一方側へ引き出す。また、第2窓部52を介して第2成形用凸部72eを左右他方側へ引き出すと共に、第2側方開口部32を介して第2凸状成形部を左右他方側へ引き出す。
従って、図21に示す従来技術のような、第1誘導路91を形成するために前後方向に引き抜かれる第1引き抜き中子(スライドコア)83と、第2誘導路92を形成するために前後方向に引き抜かれる第2引き抜き中子(スライドコア)84と、が不必要となる。
しかも、左右方向に分離する一対の分割金型71,72で、第1・第2誘導路11,12を形成(成形)できるため、図3に示すように、第1・第2誘導路11,12を、前方開口部11a,12aから後方側Nbへ向かって、前後方向に水平状(平行状)の前側誘導部11e,12eと、その前側誘導部11e,12eの後端から絞り部13へ向かって傾斜する傾斜状誘導部11f,12fと、を有する中間屈折形状とすることができる。
このような中間屈折形状の誘導路11,12は、前側誘導部11e,12eにて、第1シート部S1と第2シート部S2とを相互に平行面状に整えた後に、傾斜状誘導部11f,12fにて、絞り部13へ誘導でき、ファスナFの係合をスムーズかつ確実に行うことが可能となる。
次に、本発明のスライダ構造体の第2の実施形態について説明する。
先ず、図10乃至図12と図17と図18に示すように、スライダ本体1は、天壁部23の前端23aよりも仕切壁部25の前端25aを前方側Naに配設し、さらに、底壁部24に、仕切壁部25の前端25aよりも前方側Naへ延伸状に突設された誘引突片部24kを設けている。
仕切壁部25の前部25k(以下、仕切前部25kと呼ぶ場合もある)の上面と、誘引突片部24kの上面とは、相互に平行な平坦面状に形成している。また、誘引突片部24kの上面と、第2誘導路12の前方開口部12aの下面とは、同一平面状に形成している。
天壁部23に対して、仕切前部25kの上面と、誘引突片部24kの上面とを、前方側Naへ向かって下る階段状に設けるこことで、平面視(上方から見て)、仕切前部25kの上面と、誘引突片部24kの上面と、が露出する(目視可能である)。
ここで、図示省略するが、従来例(比較例)のスライダ本体において、天壁部の前端と、仕切壁部の前端と、底壁部の前端と、を前後方向同位置に配設した場合は、下側誘導路(第2誘導路)に第2シート部を差込むために、シート部の裏面側から覗き込むようにしながら差込み作業を行う必要があり、スライダ装着作業が困難という問題があった。
しかし、上述のように、図10乃至図18に示す(第2の実施形態の)スライダ構造体は、第2誘導路12の前方開口部12aの前方位置に、第2シート部S2を載置可能な誘引突片部24kを有しているので、図19(a)に示すように、先ず、第2シート部S2の係合開始端(一端)を、上方から誘引突片部24kの上面に載置し、その後、図19(b)に示すように、第2シート部S2を後方側Nbへ移動させて第2誘導路12内へ導入する(差込む)。
そして、図19(c)に示すように、第1シート部S1の係合開始端(一端)を、上方から仕切前部25kの上面に載置し、その後、図19(d)に示すように、第1シート部S1を後方側Nbへ移動させて第1誘導路11内へ導入する(差込む)ことが可能となる。
従って、スライダ装着作業者が、第2シート部S2の裏面側を覗き込むように視線や姿勢を大きく変化させる必要が無く、上方から見るだけで(視線や姿勢を大きく動かさず)、容易に装着できる。特に、第1シート部S1を有するシート体と、第2シート部S2を有するシート体とが、非常に大きい(広い)シート体である場合に、大きく重いシート体をめくり返したり、作業者が、シート裏面側へ、頭を潜らせる必要が無くなって、好適である。また、図13と図14に示すようにファスナFが、2条の雄部と2条の雌部で構成される2連タイプのような、幅広のファスナFにも好適である。
なお、先に差込んだ第2シート部S2の係合開始端と、後から差込んだ第1シート部S1の係合開始端を合わせる(揃える)には、図13と図14に示すように、第2誘導路12から第2側方開口部32を介して露出している第2シート部S2の係合開始端に、第1誘導路11から第1側方開口部31を介して露出している第1シート部S1の係合開始端を、目視にて合わせることができる。
また、スライダ本体1は、天壁部23に、スライダ操作者が指で把持して前後スライド操作が可能な摘まみ部28を一体に有している。摘まみ部28は、上方凸片状に設けられ正面視半円形状である。
図10乃至図19の第2の実施形態において、他の構成及び作用効果は、上述の図1乃至図9の実施形態と同様であって、例えば、スライダ本体1は、第1・第2当り凸部41,42や第1・第2窓部51,52等を有し、左右方向に分離する一対の分割金型71,72で成型可能である。なお、図12と図19の断面側面図は、図15のC−Cを切り口とした切断面を図示している。
なお、本発明は、設計変更可能であって、図1〜図9の実施形態において、底壁部24に誘引突片部24kを前方延伸状に設けても良い。また、被取付部29に替えて摘まみ部28を突設するも良い。スライダ本体1の被取付部29の構成(形状)は、分割金型で成形可能であれば自由である。また、被取付部29への把持部材2の取着は、樹脂や金属等の素材の弾性変形を利用して(工具や接着剤等を使用せずに)、人の手で取着可能な構成が好ましい。把持部材2は、成形用の金型による樹脂成形(型)品が好ましいが金属製とするも良い。また、摘まみ部28の形状は自由である。また、図例では、ファスナ雌雄一方部Faを雄部とし、ファスナ雌雄他方部Fbを雌部として図示しているが、雌雄が逆であっても良い。ファスナF(Fa,Fb)は樹脂製であって、形状や係合・離脱構成は、図例に限らず自由である。
なお、本発明のスライダ構造体が使用される相手部材は、ファスナ係合状態(閉状態)で、第1シート部S1の外端縁部と、第2シート部S2の外端縁部とが、ファスナ幅方向に所定ラップ寸法をもって、シート厚み方向に重なって(ラップして)配設されるものであれば良く、ファスナFを有する開口部が形成された袋体や衣類、シート体等自由である。
また、本発明の説明を容易にするために、ファスナ長手方向を前後方向と呼び、ファスナ幅方向を左右方向と呼び、シート厚み方向(ファスナ高さ方向)を上下方向とし、被取付部29側を、上方と呼んでいる。したがって、方向を基に、使用状態の姿勢を限定するものではない。
以上のように、本発明のスライダ構造体は、第1シート部S1の外端縁部に設けられたファスナ雌雄一方部Faと第2シート部S2の外端縁部に設けられたファスナ雌雄他方部Fbとを相互に押圧して係合させるための絞り部13と、上記ファスナ雌雄一方部Faを上記絞り部13へ誘導する第1誘導路11と、上記ファスナ雌雄他方部Fbを上記絞り部13へ誘導する第2誘導路12と、を有するスライダ本体1を備えた、スライダ構造体に於て、上記スライダ本体1は、左右一方の第1側壁部21側に上記第1誘導路11及び上記絞り部13から側外方へ上記第1シート部S1の端縁部Saを挿通させるための第1側方開口部31を有すると共に、上記ファスナ雌雄一方部Faが上記第1誘導路11から上記第1側方開口部31を介して側外方へ抜けるのを防止する第1当り凸部41を有し、上記スライダ本体1は、左右他方の第2側壁部22側に上記第2誘導路12及び上記絞り部13から側外方へ上記第2シート部S2の端縁部Sbを挿通させるための第2側方開口部32を有すると共に、上記ファスナ雌雄他方部Fbが上記第2誘導路12から上記第2側方開口部32を介して側外方へ抜けるのを防止する第2当り凸部42を有し、さらに、上記スライダ本体1は、上記第1側壁部21に上記第2当り凸部42の内側面42dに対応する金型抜き用の第1窓部51を有すると共に、上記第2側壁部22に上記第1当り凸部41の内側面41dに対応する金型抜き用の第2窓部52を有するので、スライダ本体1を作製するための金型の構成を簡素化でき、容易に製作できると共に、保守点検も容易かつ迅速に行うことができる。1セット(左右一対)の分割金型71,72で、複数個のスライダ本体1を同時成形(複数採り)でき、大量生産に好適で、生産効率を大幅に向上できる。
また、スライダ本体1は、第1誘導路11を天壁部23側に有すると共に、第2誘導路12を底壁部24側に有し、かつ、第1誘導路11の下面を形成すると共に第2誘導路12の上面を形成する仕切壁部25を有し、さらに、スライダ本体1は、底壁部24に、天壁部23の前端23a及び仕切壁部25の前端25aよりも前方側Naへ延伸状に突設され第2シート部S2が載置される誘引突片部24kを有するので、スライダ装着作業者が、視線や姿勢を大きく変化させる必要が無く、容易かつ迅速にスライダ本体1を第1・第2シート部S1,S2に装着できる。特に、非常に大きい(広い)シートである場合に、大きく重いシートをめくり返したり、作業者が、シート裏面側へ、頭を潜らせる必要が無く、好適である。また、ファスナFが幅広のものであっても容易に装着できる(各誘導路11,12へ容易に差込むことができる)。
1 スライダ本体
11 第1誘導路
12 第2誘導路
13 絞り部
21 第1側壁部
22 第2側壁部
23 天壁部
23a 前端
24 底壁部
24k 誘引突片部
25 仕切壁部
25a 前端
31 第1側方開口部
32 第2側方開口部
41 第1当り凸部
41d 内側面
42 第2当り凸部
42d 内側面
51 第1窓部
52 第2窓部
Fa ファスナ雌雄一方部
Fb ファスナ雌雄他方部
Na 前方側
S1 第1シート部
S2 第2シート部
Sa 端縁部
Sb 端縁部

Claims (2)

  1. 第1シート部(S1)の外端縁部に設けられたファスナ雌雄一方部(Fa)と第2シート部(S2)の外端縁部に設けられたファスナ雌雄他方部(Fb)とを相互に押圧して係合させるための絞り部(13)と、上記ファスナ雌雄一方部(Fa)を上記絞り部(13)へ誘導する第1誘導路(11)と、上記ファスナ雌雄他方部(Fb)を上記絞り部(13)へ誘導する第2誘導路(12)と、を有するスライダ本体(1)を備えた、スライダ構造体に於て、
    上記スライダ本体(1)は、左右一方の第1側壁部(21)側に上記第1誘導路(11)及び上記絞り部(13)から側外方へ上記第1シート部(S1)の端縁部(Sa)を挿通させるための第1側方開口部(31)を有すると共に、上記ファスナ雌雄一方部(Fa)が上記第1誘導路(11)から上記第1側方開口部(31)を介して側外方へ抜けるのを防止する第1当り凸部(41)を有し、
    上記スライダ本体(1)は、左右他方の第2側壁部(22)側に上記第2誘導路(12)及び上記絞り部(13)から側外方へ上記第2シート部(S2)の端縁部(Sb)を挿通させるための第2側方開口部(32)を有すると共に、上記ファスナ雌雄他方部(Fb)が上記第2誘導路(12)から上記第2側方開口部(32)を介して側外方へ抜けるのを防止する第2当り凸部(42)を有し、
    さらに、上記スライダ本体(1)は、上記第1側壁部(21)に上記第2当り凸部(42)の内側面(42d)に対応する金型抜き用の第1窓部(51)を有すると共に、上記第2側壁部(22)に上記第1当り凸部(41)の内側面(41d)に対応する金型抜き用の第2窓部(52)を有することを特徴とするスライダ構造体。
  2. 上記スライダ本体(1)は、上記第1誘導路(11)を天壁部(23)側に有すると共に、上記第2誘導路(12)を底壁部(24)側に有し、かつ、上記第1誘導路(11)の下面を形成すると共に上記第2誘導路(12)の上面を形成する仕切壁部(25)を有し、
    さらに、上記スライダ本体(1)は、上記底壁部(24)に、上記天壁部(23)の前端(23a)及び上記仕切壁部(25)の前端(25a)よりも前方側(Na)へ延伸状に突設され上記第2シート部(S2)が載置される誘引突片部(24k)を有する請求項1記載のスライダ構造体。
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