JP2019162066A - 養殖方法および養殖設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 陸上養殖において魚介類の成長速度を高められると共に、成長が止まってしまう個体の割合を可及的に小さくできる養殖方法を提供する。【解決手段】貯水されている飼育水において魚介類を養殖する養殖方法を対象とする。飼育水には、砕石された所定量の麦飯石(16)を浸漬する。また、オゾンを含む空気(17)を供給する。麦飯石(16)は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1m3あたり35kg以上浸漬するようにし、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1m3あたり70kg以上浸漬するように構成する。なお、オゾンを含む空気(17)は麦飯石(16)の下方(20)から供給するようにし、飼育水のオゾン濃度が0.005ppm以下になるように調整する。【選択図】 図1

Description

本発明は、水槽、養殖池等のように貯水された飼育水によって魚介類を養殖している陸上養殖設備における養殖方法、および養殖設備に関するものである。
陸上に設置した水槽や養殖池において食用となる魚介類を商業的に養殖する技術は、いわゆる陸上養殖として周知であり、ウナギ、トラフグ、イワナ、ヤマメ、チョウザメ等色々な魚種に応用されている。養殖に要するコストを低下させて利益を確保するためには、飼育水あたりの個体数、つまり個体密度をある程度大きくする必要があるが、個体密度が過剰に大きいとと病気になったり死滅する危険がある。そこで、商業的には適切な範囲の個体密度がある。陸上養殖における標準的な固体密度、つまり標準養殖個体密度は魚介類の種類によって異なるが、例えばウナギの場合には70〜130匹/m、ヤマメの場合には10〜30匹/mにすることが一般的である。このような標準養殖個体密度は、自然の海、河川、池等において生息している同種の固体密度に比較すると過剰に大きい。従って飼育水に必要な酸素を供給するためのエアレーション装置が設けられている。また糞等の堆積物を毎日池の底からかき集めて廃棄している。あるいはろ過装置が設けられ、飼育水から糞や食べ残された餌が除去されるようになっている。
ところで、陸上養殖においても飼育水は適宜所定量を外部に排水すると共に外部から新鮮な水を補給して新鮮な状態が維持されるが、排水と補給の頻度が高いと飼育水の水温が変化してしまい、対象の魚種に適した水温に加熱・冷却するためにエネルギーコストが嵩む。エネルギーコストを抑えるには飼育水の排水をしないようにするか、排水を実施するとしても頻度を小さくする必要がある。しかしながらこの場合、硝酸性窒素の濃度が高くなるという問題がある。硝酸性窒素は飼育水中の濁質中に含まれるタンパク質が微生物によって分解されて生成される。まず、好気性従属栄養細菌によって毒性の強いアンモニアが生成されるが、これは比較的速やかにニトロソモナス属の硝化菌によって毒性の小さい亜硝酸に変化する。亜硝酸はニトロスピラ属に属する硝化菌によって最終的に無害な硝酸塩に変化するが、後者の硝化菌の処理能力はそれほど大きくはない。そうすると亜硝酸の濃度が高くなり易く、魚介類が死滅してしまう。そこで多くの陸上養殖設備においては、硝酸性窒素を処理する所定の処理剤が適宜添加され、魚介類にとって毒性がある硝酸性窒素の濃度が高くならないように飼育水が調整されている。
特開2015−73458号公報 特開2001−314136号公報 特開平5−115870号公報
処理剤の添加によらずに、飼育水における硝酸性窒素の濃度の上昇を抑制する装置が色々な特許文献によって提案されている。特許文献1には、陸上養殖にも使用できる水浄化装置であって、砂ろ過装置とバイオ浄化処理装置とを備えた水浄化装置が記載されている。砂ろ過装置はろ砂からなるろ過材が入れられたろ過装置であり、飼育水中に浮遊する糞や、餌の残りが除去されるようになっている。バイオ浄化処理装置は、麦飯石からなる活性石が入れられた容器からなる。飼育水には空気あるいは必要によりオゾンが供給されており、このような飼育水がバイオ浄化処理装置に供給されると、麦飯石においてニトロスピラ属の硝化菌が活性化して飼育水中の亜硝酸が硝酸塩に変化する。この硝化菌は大量の酸素を必要とするいわゆる偏性好気性のバクテリアであるが、飼育水には十分な酸素を含まれていると共に、麦飯石は多孔質であるので硝化菌が十分に活性化するからである。従って、特許文献1に記載の水浄化装置を使用すると、飼育水において硝酸性窒素を処理する処理剤を添加する必要がない。あるいは添加するとしても少量で済む。
特許文献2には、穀物かす燃焼炭からなる第1のろ過材と、麦飯石からなる第2のろ過材とからなるろ過装置が記載されている。このろ過装置は、陸上養殖に使用される装置ではなく、観賞用の飼育水槽に用いられる装置であると考えられるが、このろ過装置に飼育水を供給すると、第1のろ過材において糞やゴミが除去され、第2のろ過材において微生物の働きにより硝酸性窒素が処理されることになる。特許文献3にも観賞用の飼育水槽用の水処理装置が記載されており、この水処理装置にも麦飯石が入れられており、硝酸性窒素が処理されるようになっている。
陸上養殖設備において、エアレーション装置とろ過装置とを設けると共に、従来の方法のように、硝酸性窒素を処理する処理剤を適宜添加するようにしても飼育水を所定の水質に維持することができる。また、硝酸性窒素の処理剤を使用しなくても、特許文献1に記載の水浄化装置を設けるようにすれば、十分に飼育水を所定の水質に維持することはできる。さらには、特許文献2に記載のろ過装置や、特許文献3に記載の水処理装置を使用しても、陸上養殖の飼育水を所定の水質に維持できる可能性はある。これらの方法のいずれかを採用すれば、陸上養殖における飼育水は、排水の頻度を小さくしても水質を所定の水準に維持することができ、そうすると魚介類の死滅は防止できる。しかしながら、魚介類の死滅が防止されたとしても、陸上養殖には他に解決すべき問題がある。魚介類の成長の速度、成長の度合いが必ずしも十分でないという問題である。例えば、ウナギはいわゆるシラスと呼ばれる稚魚が養殖池に放流される。シラスは成長してやがてクロコと呼ばれる黒っぽく変色した状態になり、さらに少し成長して体長が7〜10cmになるビリと呼ばれる。ビリが成長すると約200g程度の成魚のウナギになり出荷される。しかしながら、ウナギの養殖においては、クロコの状態やビリの状態で成長が止まる個体が所定の割合、例えば10〜30%存在する。このような個体は養殖を1年以上継続してもほとんど大きくなることがない。そうするとこのような個体は廃棄するしかない。成魚に成長したウナギについても、必ずしも成長が十分でなく大きくならない個体が所定の割合で発生する。従って、価格が低くなってしまう。ヤマメのような他の魚種について養殖する場合でも、成長の速度、成長の度合いは必ずしも十分でない。つまり、陸上養殖においては成魚になるまでに時間がかかり、コストを小さくすることができないという問題がある。
本発明は、上記したような問題点を解決した、養殖方法および養殖設備を提供することを目的としている。具体的には、陸上養殖において魚介類の成長速度を高められると共に、成長が止まってしまう個体の割合を可及的に小さくすることができ、それによって養殖に要するコストを小さくして利益を大きくすることができる、養殖方法およびそのような養殖設備を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、貯水された飼育水において魚介類を養殖する養殖方法を対象とする。飼育水には、砕石された所定量の麦飯石を浸漬する。また、オゾンを含む空気を供給する。麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬するようにし、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬するように構成する。なお、オゾンを含む空気は麦飯石の下方から供給するようにし、飼育水のオゾン濃度が0.005ppm以下になるように調整する。
すなわち請求項1に記載の発明は、貯水された飼育水において魚介類を養殖する養殖方法であって、砕石された所定量の麦飯石を前記飼育水に浸漬すると共にオゾンを含む空気を前記飼育水に供給し、前記麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬するようにし、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬するようにすることを特徴とする魚介類の養殖方法として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の養殖方法において、前記オゾンを含む空気は前記麦飯石の下方から供給して、前記麦飯石が前記オゾンを含む空気の気泡に曝されるようにすることを特徴とする魚介類の養殖方法として構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の養殖方法において、前記飼育水中のオゾン濃度は0.005ppm以下になるように前記オゾンを含む空気の供給を調整することを特徴とする魚介類の養殖方法として構成される。
請求項4に記載の発明は、飼育水が貯水されている魚介類の養殖用設備であって、前記養殖用設備の水槽または池には、砕石された所定量の麦飯石が前記飼育水に浸漬されていると共にオゾンを含む空気が前記飼育水に供給され、前記麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬され、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬されていることを特徴とする魚介類の養殖用設備として構成される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の養殖用設備において、前記オゾンを含む空気は前記麦飯石の下方から気泡によって供給されていることを特徴とする魚介類の養殖用設備として構成される。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の養殖用設備において、前記飼育水中のオゾン濃度が0.005ppm以下になるように前記オゾンを含む空気の供給が調整されていることを特徴とする魚介類の養殖用設備として構成される。
以上のように本発明は、貯水された飼育水において魚介類を養殖する養殖方法であって、砕石された所定量の麦飯石を飼育水に浸漬すると共にオゾンを含む空気を飼育水に供給するように構成されている。麦飯石は多孔質であると共にミネラルを含んでいる。そして飼育水にオゾンを含む空気が供給されるので、偏性好気性のバクテリアである硝化菌が麦飯石において繁殖しやすい。これによって硝酸性窒素が適切に処理されることになる。そして本発明は、麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬するようにし、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬するように構成されている。飼育水に対するこのような麦飯石の量は従来では考えられないほどの大量であり、硝酸性窒素の処理を目的とするだけであれば過剰な量であると言える。しかしながらこのように大量の麦飯石を飼育水に浸漬すると、後で説明する実験によって明らかになったように、魚介類の成長を促進するという効果が得られる。成長の速度が早くなるだけでなく、成魚の大きさが均一になり、かつ大きくなる。従って、養殖に要するコストを小さくすることができ、高い利益を上げることが可能になる。他の発明によると、オゾンを含む空気は麦飯石の下方から供給して、麦飯石がオゾンを含む空気の気泡に曝されるように構成されている。麦飯石において繁殖する硝化菌に対して効率よく酸素を供給することができ、硝化能力が高まる効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る養殖設備を示す正面図である。
本実施の形態を説明する。本発明の実施の形態に係る養殖設備1は、どのような魚介類でも対象とすることができるが、本実施の形態においてはウナギの養殖を対象としている。つまり本実施の形態に係る養殖設備1は養鰻場からなる。養殖設備1は、図1に示されているように、飼育水が入れられてウナギが飼育される池2、池2内の飼育水を循環ろ過するろ過装置3、等から概略構成されている。池2は、側面および底面がコンクリートから形成されており十分な量の飼育水が入れられている。本実施の形態におけるろ過装置3は圧力容器5と、この圧力容器5内に入れられているろ過材6とからなり、ろ過材6は下層から順に小石層7、砂利層8、ろ砂層9からなる。つまり本実施の形態においてはろ過装置3は砂ろ過装置として構成されている。池3の底面からポンプ11を介装して所定の管路13が圧力容器5の頂部に接続され、圧力容器の下部には他の管路14が接続されて池2に戻されている。ポンプ11を駆動すると、池2の底部近傍の飼育水が管路13を流れてろ過装置3に供給される。供給された飼育水はろ過材6によって濁質が漉しとられる。ろ過された飼育水はろ過装置3の下部から管路14を流れて池2に戻される。すなわち、飼育水は循環し、ろ過装置3によって浄化されるようになっている。ろ過装置3は、飼育水の濁質を漉し採ることができれば、不織布からなるフィルタをろ過材とするろ過装置から構成されていてもよいし、他の種類のろ過装置から構成されていてもよい。飼育水に含まれる糞や、餌の残りを除去して飼育水を清浄に維持することができればどのようなろ過装置であっても使用することができる。
図1には示されていないが、養殖設備1には水温調整装置も設けられている。ウナギは水温20℃以上、好ましくは24〜28℃にする必要があり、専用のボイラーによって飼育水の水温を調整することができる。本実施の形態においては、ヒートポンプが採用されており、低コストで水温調整できるようになっている。池2には、必要により飼育水を排出することができるように排水管が、飼育水が減少したら新鮮な水を供給することができるように給水管が、それぞれ設けられているが、図1には示されていない。
本実施の形態に係る養殖設備1には、従来の養殖設備とは異なるものが設けられている。いわゆる麦飯石からなる大量の活性石16と、空気だけでなくオゾンを飼育水に供給するようになっているエアレーション装置17である。これらについて説明する。
従来の養鰻場の池は、底面に所定厚さで砂利の層が設けられ、この砂利の層の上に土の層が敷かれて平坦になっている。平坦にしているのは飼育水の流れの妨げにならないようにしているためであり、糞や残餌が水流により中央に堆積しやすくして糞や残餌を汲み取りやすくするためである。本実施の形態に係る養殖設備1の池2は、このような従来の養鰻場の池と異なり、その底面に砕石された所定の粒径の麦飯石からなる活性石16が入れられている。つまり池2の底面は平坦ではない。これによって飼育水の流れを若干妨げることにはなるが、飼育水を活性化することができるという本発明に特有の効果が得られる。麦飯石は、花崗斑岩あるいは石英斑岩からなり、熱水作用、風化作用などを受けたものである。豆粒或いは米粒大の粒状結晶があって、全体的に黄白色であり、それによって麦飯をあつめたような外観を呈しているものが特に麦飯石と呼ばれている。麦飯石は多孔質で吸着作用があり、ミネラル溶出量が多いことで知られている。麦飯石の組成は麦飯石の産地によって少しずつ異なるが、概ね二酸化ケイ素を65〜73%、酸化アルミニウムを14〜17%、酸化第二鉄を1〜3%、酸化マグネシウムを0.2〜4%、酸化ナトリウムを2〜4%、酸化カリウムを2〜5%、酸化カルシウムを2〜3%、酸化チタンを0.1〜0.5%、五酸化二リンを0.03〜0.22%等、含んでいる。このような麦飯石が、粒径が1〜5cm程度に砕石されており、本発明においてこれを活性石16と呼んでいる。本実施の形態において活性石16は所定の大きさの網体に小分けして入れられて、池2に浸漬されている。網体に入れられているので、池2のメンテナンス等において活性石16を取り出す必要がある場合には、容易に搬出できるようになっている。
ところで麦飯石は、特許文献1〜3に関して説明したように従来においても飼育水を浄化する作用があることが知られており、飼育用水槽等において利用されている。このような浄化を目的として使用される場合には、麦飯石はそれほど大量には必要としない。つまり所定量があれば足りる。しかしながら本発明者は、麦飯石を使用して養殖の実験を重ねるうちに、麦飯石を大量に使用して、麦飯石の使用量がある臨界点を超えると、魚介類の成長が促進される効果が生じることを見いだした。つまり麦飯石からなる活性石16には、飼育水を浄化する効果の他に、魚介類の成長を促す効果、つまり飼育水を活性化する効果があることを発見した。従って、本実施の形態に係る養殖設備1では、麦飯石つまり活性石16を従来の技術常識からは考えられないほど大量に使用する。具体的には、飼育水の水温によって次のような量を使用する。ウナギのように養殖に適した水温が20℃以上の温水の場合には、飼育水1mあたり35kg以上になるように、さらに好ましくは50kg以上になるように活性石16を浸漬する。一方、イワナやヤマメ等のように養殖に適した水温が20℃未満の冷水の場合には、飼育水1mあたり70kg以上になるように、さらに好ましくは100kg以上になるように活性石16を浸漬する。本実施の形態に係る池2はウナギの養殖をするので、飼育水は温水であり、飼育水1mあたり35kg以上になるように大量の活性石16が浸漬されている。
本実施の形態においてエアレーション装置17は、空気だけでなく空気に所定の濃度のオゾンを添加して飼育水に供給するようになっている。エアレーション装置17は、オゾンを生成してこれを空気と混合して供給する供給部19と、オゾンを含んだ空気を気泡状態で飼育水中に供給するノズル部20とを備えている。ノズル部20は、池2の底面に沿って所定間隔で張り巡らされた管路からなり、管路に細孔が多数空けられている。供給部19から所定の管路を介してオゾンを含んだ空気がノズル部20に供給されると、ノズル部20の細孔から気泡になって発生し、池2の底面から飼育水中に混合されることになる。既に説明した活性石16は、網体に入れられた状態で、このノズル部20の上に載置されている。従って気泡は活性石16に触れた後、上方に上がるようになっている。なお、オゾンは濃度が高いと魚介類に悪影響を及ぼすので、池2における飼育水のオゾン濃度は0.005ppm以下にすべきであり、好ましくは0.0003〜0.003ppm、より好ましくは0.0009〜0.002ppmになるように調整する。
本実施の形態に係る養殖設備1において、ウナギに対する標準養殖個体密度でウナギを飼育する。すなわち飼育水の水量に対して、70〜130匹/mになるようにして養殖する。池2にウナギの稚魚すなわちシラス、または幼魚クロコを標準養殖個体密度で放流し、ポンプ11を駆動して飼育水をろ過する。エアレーション装置17からオゾンを含んだ空気を飼育水に供給する。活性石16の周りでアンモニアを亜硝酸に硝化するニトロソモナス属、亜硝酸を硝酸塩に硝化するニトロスピラ属等の硝化菌等が繁殖する。飼育水における硝酸性窒素の濃度が抑制される。飼育水は硝酸性窒素の濃度が抑制されるだけでなく、大量の活性石16によって活性化される。これによってウナギの食欲が昂進され、ウナギの成長が促進される。一般的に、シラスまたはクロコは成魚のウナギになるのに約9〜15ヶ月かかるが、本実施の形態に係る養殖設備1においては3〜6ヶ月で成魚になる。また、クロコやビリで成長が止まってしまう個体の割合が大幅に減少し、個体毎の成長のバラツキが小さくなり、一様に大きく成長する。これによって品質の高いウナギを早期に出荷することができる。
本実施の形態に係る養殖設備1によって、魚介類の成長が促進されることを確かめるために実験を行った。
実験方法:次の池A、B、C、Dのそれぞれにおいて飼育水の水温を24〜27℃にしてクロコを飼育水1mあたり100匹放流し、数ヶ月間養殖を行い、成長の状態を記録した。なお、放流したクロコは、従来の養鰻場において6ヶ月間以上成長が止まったもの、つまり本来は廃棄されるものを使用した。
池A 飼育水に1mあたり35kgの活性石16を浸漬し、オゾンを含む空気を供給。飼育水のオゾン濃度は0.001〜0.002ppm。
池B 飼育水に1mあたり20kgの活性石16浸漬し、オゾンを含む空気を供給。飼育水のオゾン濃度は0.001〜0.002ppm。
池C 飼育水に1mあたり50kgの活性石16を浸漬し、オゾンを含む空気を供給。飼育水のオゾン濃度は0.001〜0.002ppm。
池D 飼育水に1mあたり50kgの活性石16を浸漬し、空気のみを供給。
実験結果:
池Aでは、6ヶ月後、クロコの50%が200g以上のウナギに成長し、20%が80〜200gのウナギに成長した。30%はクロコの状態、あるいはビリの状態であった。
池Bでは、6ヶ月後、クロコの10%だけが200g以上のウナギに成長したが、40%が80〜200gのウナギに成長し、50%はクロコの状態、あるいはビリの状態で成長が止まっていた。
池Cでは、6ヶ月後、クロコの80%が200g以上のウナギに成長した。80〜200gのウナギに成長したのは10%、クロコの状態、あるいはビリの状態のままで成長が止まったものは10%であった。
池Dでは、1ヶ月間養殖を行ったが餌の消費が少なく、クロコの成長はほとんど見られなかった。そこで2ヶ月目以降、飼育水にオゾンを含む空気を供給し、オゾン濃度が0.001〜0.002ppmになるようにした。オゾンを供給した翌日から餌の消費が多くなり、5ヶ月後にはクロコの70%が200g以上のウナギに成長した。そしてクロコの20%が80〜200gのウナギに成長した。クロコの状態、あるいはビリの状態のままで成長が止まったものは10%であった。
考察:
従来は廃棄していたクロコであっても、活性石16が浸漬された池で養殖すると成長が促進されることが分かった。ただし、活性石16が飼育水1mあたり20kg程度と少ない場合は、成長するクロコの割合は小さいが、活性石16が35kgを越えると成長するクロコの割合が急激に大きくなることが分かった。また、活性石16の浸漬量が多くても、オゾンを供給していない場合にはクロコの成長は促進されないことが分かった。池A、C、Dにおいて200g以上のウナギに成長した個体の多くは腹が白色で背が紺色になっており、背が黒色のウナギに比べて健康状態が非常に良い、高品質なウナギであった。
なお、実験期間中、池A〜Dの全てにおいて硝酸性窒素濃度を測定したが、概ねアンモニアは0.2〜1.0ppm、亜硝酸は0.2〜2.5ppm程度であり、池による違いは見られなかった。つまり飼育水における硝酸性窒素濃度の抑制に関しては、池A、C、Dにおいてはもちろん、池Bにおいても十分な効果があった。
実験終了後、池A〜Dに浸漬されていた活性石16を調べたところ、それらの表面にぬめりは生じておらず、いずれも藻等の付着は見られなかった。オゾンを含む気泡が曝されることによってぬめりや藻等の付着が妨げられた可能性がある。麦飯石は多孔質であるが、その微細な孔のほとんどが長期に渡って閉塞しなかったことが予想される。
ろ過装置3において、日々糞や残餌が漉し採られたが、池A、Dにおいて漉し採られた糞や残餌の量は池Bに比して1/4程度と少なかった。十分な量の活性石とオゾンとによって糞が適切に分解されていると考えられる。またクロコの食欲が旺盛になり、残餌が少なくなったからであると考えられる。
オゾンの濃度の違いによる影響を調べる実験を行った。
実験方法:池E、F、Gに飼育水1mあたり50kgの活性石16を浸漬し、オゾンを含む空気を供給し、それぞれクロコを100匹/m放流して5日間クロコの健康状態を調べた。
池E、F、Gは、それぞれ飼育水中のオゾン濃度が、0.0019、0.0038、0.0077ppmになるようにした。
実験結果:
池E、Fではいずれもクロコは元気であり、餌は十分に消費された。一方、池Gではクロコ数匹が死に、活動が活発ではなかった。
考察:
オゾンの濃度が高いとクロコに影響が出ることが分かった。安全のためにオゾン濃度は0.005ppm以下にすべきであると言える。
冷水で養殖する魚介類に対して、本実施の形態に係る養殖設備1が効果があることを確認する実験を行った。
実験方法:
次の池H、I、Jのそれぞれにおいて飼育水の水温を14〜17℃にして、飼育水のオゾン濃度を0.001〜0.002ppmになるようにオゾンを含んだ空気を供給した。飼育水は毎日全体の20〜40%が入れ替えられるように、排水と給水を実施した。これらの池H、I、Jに4〜5cmのヤマメとイワナをそれぞれ飼育水1mあたり20匹放流し、数ヶ月間養殖を行い、成長の状態を記録した。
池H 飼育水に1mあたり50kgの活性石16を浸漬した。
池I 飼育水に1mあたり70kgの活性石16を浸漬した。
池J 飼育水に1mあたり100kgの活性石16を浸漬した。
実験結果:
池H、I、Jのそれぞれにおいて6ヶ月後にヤマメとイワナを水揚げし、平均体重を測定したところ、池Hは平均109g、池Iは平均121g、池Jは平均131gであった。ヤマメとイワナの全個体数に対して、300g以上に成長したヤマメとイワナの割合は、池H、I、Jのそれぞれで約10%、20%、25%であった。なお300g以上のヤマメとイワナの個体は共に体長が30cm以上の成魚である。
考察:
活性石16を飼育水1mあたり70kgを超えて浸漬するようにすると、ヤマメの成長が促されることが分かった。冷水で養殖する場合には、温水で養殖する場合に比してより大量の活性石16が必要であることが分かった。
本実施の形態に係る養殖設備1によって、標準養殖個体密度を超える過剰な個体密度で魚介類の養殖が可能であるか否か確認し、それによって活性石の効果を確かめる実験を行った。
実験方法:池Kに飼育水に1mあたり50kgの活性石16を浸漬し、水温が24〜27℃になるようにし、オゾン濃度が0.001〜0.002ppmになるようにオゾンを含んだ空気を供給した。池Kにクロコを飼育水1mあたり500匹放流した。
池Lに飼育水に1mあたり100kgの活性石16を浸漬し、水温が14〜17℃になるようにし、オゾン濃度が0.001〜0.002ppmになるようにオゾンを含んだ空気を供給した。池Lにヤマメを飼育水1mあたり100匹放流した。
実験結果:
6ヶ月後に水揚げしたところ、池Kではクロコの30%が200g以上のウナギに成長し、5%が80〜200gのウナギに成長した。しかしながら65%はクロコの状態、あるいはビリの状態であった。池Lでは、ヤマメの平均体重は80gであった。なお、クロコもヤマメも養殖中に死んだ個体は1%以下であった。
考察:
十分な量の活性石を飼育水に浸漬し、所定の濃度になるようにオゾンを供給するようにすれば標準養殖個体密度を超える過剰な個体密度で養殖しても、ある程度は養殖が可能であることが分かった。活性石とオゾンの効果であると言える。しかしながら過剰な個体密度で養殖すると、大きく成長する個体の割合が減少することも分かった。
本実施の形態に係る養殖設備1は色々な変形が可能である。例えば、活性石16は池2に浸漬するように説明したが、池2とは別に魚介類を入れない専用の池を設けたり、大型のろ過装置を設けて、これらの中に入れる、つまり浸漬するようにしてもよい。このようにすると魚介類を養殖するための池2においては活性石16が入れられていないので、池2のメンテナンスが容易になる。活性石1は、網体に入れられているように説明したが、このような網体を複数まとめて比較的丈夫な金属製のカゴに入れてもよい。このようにすると重機等によってカゴを吊り下げることによって容易に活性石1を搬出/搬入することができる。ろ過装置3を省略することも可能である。つまり従来の養鰻場の池のように、糞や残餌を人力で汲み取るようにし、飼育水は毎日所定量を外部から供給して所定量を排水してもよい。オゾンを含んだ空気についても変形が可能である。オゾンを含んだ空気は、ノズル部20に空けられた微細孔から気泡状にして飼育水に噴出するように説明したが、専用の気泡発生装置によっていわゆるマイクロバブルと呼ばれている超微細な気泡にして飼育水に供給するようにしてもよい。
1 養殖設備 2 池
3 ろ過装置 5 圧力容器
6 ろ過材 11 ポンプ
16 活性石 17 エアレーション装置
20 ノズル部
本発明は上記目的を達成するために、貯水された飼育水において魚介類を養殖する養殖方法を対象とする。飼育水には、砕石された所定量の麦飯石を浸漬する。また、オゾンを含む空気を供給する。麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬するようにし、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬するように構成する。なお、オゾンを含む空気は麦飯石の下方から供給するようにし、飼育水のオゾン濃度が0.001〜0.005ppmになるように調整する。
すなわち請求項1に記載の発明は、貯水された飼育水において魚介類を養殖する養殖方法であって、砕石された所定量の麦飯石を前記飼育水に浸漬すると共にオゾンを含む空気を前記飼育水に供給し、前記麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬するようにし、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬するようにするようにし、前記オゾンを含む空気の供給は、前記飼育水のオゾン濃度が0.001〜0.005ppmになるように調整することを特徴とする魚介類の養殖方法として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の養殖方法において、前記オゾンを含む空気は前記麦飯石の下方から供給して、前記麦飯石が前記オゾンを含む空気の気泡に曝されるようにすることを特徴とする魚介類の養殖方法として構成される。
請求項3に記載の発明は、飼育水が貯水されている魚介類の養殖用設備であって、前記養殖用設備の水槽または池には、砕石された所定量の麦飯石が前記飼育水に浸漬されていると共にオゾンを含む空気が前記飼育水に供給され、前記麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬され、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬され、前記オゾンを含む空気の供給は、前記飼育水のオゾン濃度が0.001〜0.005ppmになるように調整されていることを特徴とする魚介類の養殖用設備として構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の養殖用設備において、前記オゾンを含む空気は前記麦飯石の下方から気泡によって供給されていることを特徴とする魚介類の養殖用設備として構成される。
以上のように本発明は、貯水された飼育水において魚介類を養殖する養殖方法であって、砕石された所定量の麦飯石を飼育水に浸漬すると共にオゾンを含む空気を飼育水に供給するように構成されている。麦飯石は多孔質であると共にミネラルを含んでいる。そして飼育水にオゾンを含む空気が供給されるので、偏性好気性のバクテリアである硝化菌が麦飯石において繁殖しやすい。これによって硝酸性窒素が適切に処理されることになる。そして本発明は、麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬するようにし、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬するように構成され、そしてオゾンを含む空気の供給は、飼育水のオゾン濃度が0.001〜0.005ppmになるように調整されている。飼育水に対するこのような麦飯石の量は従来では考えられないほどの大量であり、硝酸性窒素の処理を目的とするだけであれば過剰な量であると言える。しかしながらこのように所定のオゾン濃度の下、大量の麦飯石を飼育水に浸漬すると、後で説明する実験によって明らかになったように、魚介類の成長を促進するという効果が得られる。成長の速度が早くなるだけでなく、成魚の大きさが均一になり、かつ大きくなる。従って、養殖に要するコストを小さくすることができ、高い利益を上げることが可能になる。他の発明によると、オゾンを含む空気は麦飯石の下方から供給して、麦飯石がオゾンを含む空気の気泡に曝されるように構成されている。麦飯石において繁殖する硝化菌に対して効率よく酸素を供給することができ、硝化能力が高まる効果が得られる。

Claims (6)

  1. 貯水された飼育水において魚介類を養殖する養殖方法であって、
    砕石された所定量の麦飯石を前記飼育水に浸漬すると共にオゾンを含む空気を前記飼育水に供給し、
    前記麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬するようにし、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬するようにすることを特徴とする魚介類の養殖方法。
  2. 請求項1に記載の養殖方法において、前記オゾンを含む空気は前記麦飯石の下方から供給して、前記麦飯石が前記オゾンを含む空気の気泡に曝されるようにすることを特徴とする魚介類の養殖方法。
  3. 請求項1または2に記載の養殖方法において、前記飼育水中のオゾン濃度は0.005ppm以下になるように前記オゾンを含む空気の供給を調整することを特徴とする魚介類の養殖方法。
  4. 飼育水が貯水されている魚介類の養殖用設備であって、
    前記養殖用設備の水槽または池には、砕石された所定量の麦飯石が前記飼育水に浸漬されていると共にオゾンを含む空気が前記飼育水に供給され、
    前記麦飯石は、水温20℃以上が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり35kg以上浸漬され、水温20℃未満が適温の魚介類の場合には飼育水1mあたり70kg以上浸漬されていることを特徴とする魚介類の養殖用設備。
  5. 請求項4に記載の養殖用設備において、前記オゾンを含む空気は前記麦飯石の下方から気泡によって供給されていることを特徴とする魚介類の養殖用設備。
  6. 請求項4または5に記載の養殖用設備において、前記飼育水中のオゾン濃度が0.005ppm以下になるように前記オゾンを含む空気の供給が調整されていることを特徴とする魚介類の養殖用設備。
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