JP2019162062A - 収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】分注ピペットを収納する収容容器であって、安定して自立可能な収容容器を提供する。【解決手段】収容容器200は、複数の収容部220と、複数の脚部230と、を有する本体を備え、前記収容部220は、前記本体の上面にのみ開口を有し、前記開口は、第一方向と、前記第一方向とは異なる第二方向と、に配列し前記脚部230は、前記第一方向に隣り合う二つの前記収容部220を連結する第一脚部と、前記第二方向に隣り合う二つの前記収容部220を連結する第二脚部と、を有し、前記脚部230は、高さ方向における下方向に対して前記収容部220より突出する突出部を有し、前記突出部は、前記上面と平行な底面を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、分注ピペットを収納する収容容器に関するものである。
近年の遺伝子検査技術の発達により、例えば患者から採取した生体試料などの被検体から核酸を抽出して一塩基多型のような遺伝子の差異を検出することで、医薬品に対する感受性をあらかじめ予測できる可能性が示唆されている。
被検体から核酸を抽出する場合、検体間の交差汚染を防止したり、感染源の拡散を防止したりする必要がある。そのため、被検体から核酸を抽出するために必要な試薬類を試薬カートリッジ内に収容し、被検体から核酸を抽出するたびにこれら試薬類を使いきり、使用後の試薬カートリッジは廃棄される(例えば特許文献1参照)。
試薬類の分注に用いる分注ピペットについても、検体間の交差汚染を防止したり、感染源の拡散を防止したりするために、試薬カートリッジと同様、一回の使用ごとに廃棄される(例えば特許文献2参照)。特許文献2に記載の分注ピペットは、分注ピペットチップラック(収容容器)に格納され、収容容器と共に廃棄される。
国際公開第2005/118772号 特許第4911264号公報
特許文献2に記載の収容容器は、複数の分注ピペットを格納しやすく、取り出しやすい形状である。しかしながら、収容容器自体は、使い捨て容器であるため、簡易な構造となっており、分注ピペットの収容部の外周に設けられた薄板状の脚部により自立する構造となっている。使用者が収容容器を一時的に机上などに置く場合などにおいて、収容容器は必ずしも安定して自立可能な構造とはなっていなかった。
上記事情を踏まえ、本発明は、分注ピペットを収納する収容容器であって、安定して自立可能な収容容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の収容容器は、複数の収容部と、複数の脚部と、を有する本体を備え、前記収容部は、前記本体の上面にのみ開口を有し、前記開口は、第一方向と、前記第一方向とは異なる第二方向と、に配列し前記脚部は、前記第一方向に隣り合う二つの前記収容部を連結する第一脚部と、前記第二方向に隣り合う二つの前記収容部を連結する第二脚部と、を有し、前記脚部は、高さ方向における下方向に対して前記収容部より突出する突出部を有し、前記突出部は、前記上面と平行な底面を形成する。
本発明の収容容器によれば、収容容器を安定して自立させやすい。
本発明の第一実施形態に係る分注ピペットラックと、分注ピペットラックとともに用いる試薬カートリッジの全体構成を示す斜視図である。 同分注ピペットラックの平面図である。 図2に示す分注ピペットラックにおけるY軸に垂直なA−A´断面における断面図である。 図2に示す分注ピペットラックにおけるX軸に垂直なB−B´断面における断面図である。 同分注ピペットラックの底面側から見た底面図である。 同分注ピペットラックの変形例の底面図である。 本発明の第二実施形態に係る分注ピペットラックの底面側から見た底面図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る分注ピペットラック200と、分注ピペットラック200とともに使用する試薬カートリッジ100の全体構成を示す斜視図である。図1に示す分注ピペットラック200には、分注ピペットチップ201と穴開け用ピペットチップ202とが収容されている。
試薬カートリッジ100には、被検体から核酸を抽出するための試薬などが格納されている。試薬カートリッジ100に被検体を投入し、試薬カートリッジ100および分注ピペットラック200を核酸抽出装置(不図示)に装着することで、分注ピペットチップ201を用いた核酸抽出作業を核酸抽出装置に機械的に実施させることができる。
<試薬カートリッジ>
試薬カートリッジ100は、開口を有する箱状に形成された本体101と、本体101の外面から側方へ突出して形成された爪部102とを有している。爪部102は、核酸抽出装置に試薬カートリッジ100を固定するためなどに用いられる。
本体101の内部には、生体試料などの被検体が投入されるサンプルウェル(被検体収容部)110と、被検体から核酸を抽出するための試薬などが収容されている試薬ウェル部120と、被検体から核酸を抽出する工程で分離された不要な溶液を廃棄する廃液ウェル(廃液収容部)130と、被検体から抽出された核酸を回収する回収ウェル140とが一体に設けられている。また、試薬カートリッジ100は、核酸を吸着させる担体を含有する抽出フィルターカートリッジ150を有する。試薬カートリッジ100には、抽出フィルターカートリッジ150が収容される保持部160が設けられている。
試薬ウェル部120は、複数の試薬ウェル(試薬収容部)121、122、123、124、125、126と、オイルウェル(オイル収容部)127と、オイル除去部128とを有している。
試薬ウェル部120において、複数の試薬ウェル121〜126の開口、オイルウェル127およびオイル除去部128の開口は、図1に示す封止フィルム104によって封止されている。封止フィルム104により、試薬ウェル121〜126及びオイルウェル127への気体の侵入が抑制されている。封止フィルム104は、後述する分注ピペットチップ201や穴開け用ピペットチップ202により突き破ることができる材質で形成される。封止フィルム104は、例えば、金属製の薄膜や、プラスチックフィルム等で形成することができる。
試薬ウェル121、122、123、124、125及び126には、細胞膜などの生体物質を溶解する溶解液121A、溶解液121Aで溶解しきれず担体へ目詰まりを起こしている細胞質などの生体物質を溶解する溶解液122A、担体に吸着された核酸以外の不要物を洗い流すための洗浄液123A、洗浄液124A、担体から核酸を溶出させる溶出液125A、溶出液中の核酸濃度を調整するための希釈液126Aがそれぞれ収容されている。
オイルウェル127には、例えばPCR反応において反応溶液に重層して用いられる周知のオイル127Aが収容されている。オイル127Aとしては、例えばミネラルオイルやシリコンオイルなどを好適に採用することができる。
オイル除去部128は、分注ピペットチップ201にオイル127Aを供給する際に、分注ピペットチップ201の外面に付着したオイル127Aを除去するためのものであり、内部に図示しないフィルターを有する。
廃液ウェル130は、抽出フィルターカートリッジ150の底部の外形に対応する形状を有し、抽出フィルターカートリッジ150を支持可能な凹部である。廃液ウェル130に抽出フィルターカートリッジ150が取り付けられた状態では、抽出フィルターカートリッジ150は試薬カートリッジ100内で転倒しないようになっている。
回収ウェル140は、廃液ウェル130と同様に抽出フィルターカートリッジ150を支持可能な形状の凹部である。回収ウェル140の底部は、抽出フィルターカートリッジ150の担体から溶出液125Aによって溶出された核酸溶液を貯留できる形状を有する。
廃液ウェル130と回収ウェル140とは、試薬カートリッジ100内で隣り合う位置関係に設けられている。この配置は、抽出フィルターカートリッジ150の洗浄を廃液ウェル130において行った後に、抽出フィルターカートリッジ150を回収ウェル140に移動させるときの抽出フィルターカートリッジ150の動線を短くするためである。これにより、試薬カートリッジ100上を通過する抽出フィルターカートリッジ150が試薬カートリッジ100などを汚染する可能性を低減することができる。
抽出フィルターカートリッジ150は、内部に抽出フィルターユニット(図示せず)を有する。この抽出フィルターユニットには、サンプルウェル110から分注されたサンプルに含まれる核酸を一時的に吸着するためのものである。
<分注ピペットラック>
分注ピペットラック200(収容容器)には、図1に示すように、複数の分注ピペットチップ201と、穴開け用ピペットチップ202とが収容される。
分注ピペットチップ201は、試薬カートリッジ100に収容された液体を、分注したり攪拌したりするためのものである。試薬カートリッジ100に収容された液体は、複数の分注ピペットチップ201のいずれかによって分注あるいは攪拌され、分注ピペットチップ201によって液体の間で交差汚染が生じない。
穴開け用ピペットチップ202は、試薬ウェル121〜126の開口、オイルウェル127およびオイル除去部128の開口を封止する封止フィルム104を突き破って穴を開けるために用いるものである。穴開け用ピペットチップ202を用いて各ウェル上の封止フィルム104に穴を開けた後、この穴を通じて分注ピペットチップ201が各ウェル内に挿入される。
分注ピペットラック200は、使用後の分注ピペットチップ201および穴開け用ピペットチップ202を回収するための容器でもあり、核酸抽出装置における分注ピペットチップ201の使用終了後には感染性廃棄物として分注ピペットチップ201および穴開け用ピペットチップ202を分注ピペットラック200と共に廃棄することができる。
図2は、分注ピペットラック200の平面図である。
分注ピペットラック(収容容器)200は、図1および図2に示すように、底面を有さない箱状に形成された本体210を備えている。本体210には、分注ピペットチップ201もしくは穴開け用ピペットチップ202を収納可能な複数の収容部220と、脚部230と、マーカー240と、が一体に形成されている。
本体210は、図1および図2に示すように、上面210aが略正方形形状に形成されており、本体210の側面の四隅は、持ちやすさの観点から、R面取り加工が施されている。
収容部220は、図1および図2に示すように、本体210の上面210aにのみ開口を有する空洞である。収容部220は、分注ピペットチップ201を収納可能な第一収容部221と、穴開け用ピペットチップ202を収容可能な第二収容部222を備えている。収容部220は、図1および図2に示すように、7個の第一収容部221と、1個の第二収容部222を備えている。
本体210の上面210aには、図2に示すように、7個の第一収容部221の開口221aと、1個の第二収容部222の開口222aと、1個のマーカー240と、が3行3列の格子状に形成されている。具体的には、7個の開口221a、1個の開口222aおよび1個のマーカー240の各中心が、3行3列の格子Lの交点のいずれかと一致している。ここで、3行3列の格子Lにおける、格子Lが延びる一方の方向(行方向)を「第一方向」と、他方の方向(列方向)を「第二方向」と、称す。本実施形態において、第一方向と第二方向とは垂直に交わる。
7個の開口221a、1個の開口222aおよび1個のマーカー240の各中心は、図2に示すように、第一方向と、第一方向とは異なる第二方向とに配列している。
以降の説明において、図2に示すように、収容部220の開口が配置される格子Lの第一方向を「X軸」、上面210aにおいてX軸と直交する方向を「Y軸」、X軸およびY軸と直交する本体210の高さ方向を「Z軸」、とも称する。本実施形態において、第二方向とY軸方向とは一致している。
第二収容部222の開口222aおよびマーカー240は、図2に示すように、3行3列の格子Lの隅の一つに対応する位置に形成されている。第二収容部222の開口222aとマーカー240とは、図2に示すように、第一方向(X軸)に異なり、かつ、第二方向(Y軸)に同じである位置に形成されている。
図3は、図2に示す分注ピペットラック200におけるY軸に垂直なA−A´断面における断面図である。A−A´断面には、3個の第一収容部221がX軸方向に配列している。
図4は、図2に示す分注ピペットラック200におけるX軸に垂直なB−B´断面における断面図である。B−B´断面には、1個の第一収容部221と1個の第二収容部222がY軸方向に配列している。
第一収容部221は、図3に示すように、本体210の上面210aにおいて円形の開口221aを有する略円柱状の空洞である。第一収容部221は、図3に示すように、底面部(Z軸方向において上面の反対側の先端部分)が閉塞している。第一収容部221は、内径がZ軸方向の下側ほど小さくなっており、先端ほど外径が小さくなっている分注ピペットチップ201を収容しやすい。
第二収容部222は、図4に示すように、本体210の上面210aにおいて円形の開口222aを有する略円柱状の空洞である。第二収容部222は、図4に示すように、底面部(Z軸方向において上面の反対側の先端部分)が閉塞している。第二収容部222は、内径がZ軸方向の下側ほど小さくなっており、先端ほど外径が小さくなっている穴開け用ピペットチップ202を収容しやすい。穴開け用ピペットチップ202の外径は、分注ピペットチップ201の外径よりも大きい。そのため、図4に示すように、第二収容部222の内径は、第一収容部221の内径よりも大きい。
第一収容部221と第二収容部222とは、図3および図4に示すように、本体210の上面210aから底面部までのZ軸方向の長さが同じである。
脚部230は、図3および図4に示すように、第一脚部231と、第二脚部232と、を有する。第一脚部231および第二脚部232は、薄板状の部材である。
第一脚部231は、第一方向(X軸)に隣り合う二つの収容部220を連結する。
第二脚部232は、第二方向(Y軸)に隣り合う二つの収容部220を連結する。
脚部230は、図3および図4に示すように、第一収容部221および第二収容部222の底面部より、Z軸方向において下方向に突出する突出部230bを有し、複数の脚部230の突出部230bは、同一平面(「底面P」と称す)を形成する。底面Pは、本体210の上面210aと平行である。分注ピペットラック200は、複数の脚部230の突出部230bで形成される底面Pを机等に接地させて自立可能である。
脚部230は、図3および図4に示すように、Z軸において、上面210aから底面Pまでの間に設けられている。そのため、脚部230は、各収容部220を、上面210aから底面部に至る全体において、各収容部220の相対位置が移動しないように固定することができる。また、細長く形成された収容部220の湾曲変形を好適に防止できる。そのため、分注ピペットチップ201および穴開け用ピペットチップ202を安定して収容部220に収容できる。
図5は、底面P側から見た本体210の底面図である。脚部230は、図5に示すように、第一脚部231が第一方向(X軸)に隣り合う収容部220を連結し、第二脚部232が第二方向(Y軸)に隣り合う収容部220を連結する。脚部230は、図5に示すように、最外部の収容部220の内側のみに形成されており、最外部の収容部220の外側には形成されていない。そのため、使用者が分注ピペットラック200を手に取る際、脚部230が使用者の手に接触しにくい。薄板状に形成された脚部230により、使用者の手を傷めることを好適に防止できる。
マーカー240は、種別や消費期限等の情報を含む二次元コードである。また、マーカー240は、使用者が分注ピペットラック200を取り扱う際に、第一方向と第二方向との間違い等を防止するために使用することもできる。マーカー240は、図2に示すように、3行3列の格子Lにおける隅(図2において右上隅)に形成されており、3行3列の格子Lの交点における中心以外に形成されている。収容部220の開口が配置される位置は、3行3列の格子Lの交点における中心から点対称になっていない。そのため、使用者はマーカーの位置を目視することで、第一方向と第二方向とを認識することができる。
本体210においてマーカー240に形成されている場所には、収容部220が形成されていない。そのため、使用者は、マーカー240を目視しなくても、分注ピペットラック200を手に取るだけで、マーカー240の位置を把握して、第一方向と第二方向とを認識することができる。また、分注ピペットラック200を核酸抽出装置等に装着する場合においても、非対称な形状の分注ピペットラック200の特徴を用いることで、分注ピペットラック200を装着する方向の間違いを防止する機構(誤装着防止機構)を核酸抽出装置等に設けることができる。
本体101、分注ピペットラック200等を形成する材料としては試料や試薬等に影響を与えないものであれば特に制限はないが、特にポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリルのいずれかを含む樹脂材料を用いれば、良好な可視光透過性を確保することができ、溶液の状態を確認することができる。ポリプロピレンとしては、ホモポリプロピレンやポリプロピレンとポリエチレンとのランダム共重合体を使用することができる。また、アクリルとしては、ポリメタクリル酸メチル、または、メタクリル酸メチルとその他のメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、スチレンなどのモノマーとの共重合体を使用することができる。また、これらの樹脂材料を使用する場合、チップの耐熱性や強度を確保することもできる。
次に、以上に説明した構成の分注ピペットラック200の作用について説明する。以下では、分注ピペットチップ201を運搬する分注運搬機能を有する核酸抽出装置に、試薬カートリッジ100および分注ピペットラック200を装着し、核酸を抽出する作業を例に挙げて試薬カートリッジ100の作用を説明する。
まず、試薬カートリッジ100のサンプルウェル110に、例えば被検体である生体試料をユーザーの手作業によって注入する。生体試料が投入された試薬カートリッジ100は、核酸抽出装置に装着される。また、分注ピペットチップ201および穴開け用ピペットチップ202が収容された分注ピペットラック200も、核酸抽出装置に装着される。核酸抽出装置が上述の誤装着防止機構を有していれば、使用者は分注ピペットラック200を装着する方向の間違いを防止することができる。
核酸抽出装置の分注搬送機構によって穴開け用ピペットチップ202が分注ピペットラック200から搬送され、穴開け用ピペットチップ202によって試薬カートリッジの例えば試薬ウェル121の封止フィルム104が突き破られる。核酸抽出装置の分注搬送機構は、穴開け用ピペットチップ202を分注ピペットラック200に収容し、次に分注ピペットチップ201を分注ピペットラック200から搬送する。
続いて、試薬ウェル121に貯留された各種の試薬が、所定の手順に従って核酸抽出装置の分注搬送機構によって分注ピペットチップ201を用いて分注、混合される。これにより、サンプルウェル110に供給された生体試料中の細胞は溶解され細胞溶解液が得られる。
使用者は、分注ピペットラック200を核酸抽出装置に装着する前後において、分注ピペットラック200を机等に一時的に置く場合がある。分注ピペットラック200は、複数の脚部230の突出部230bで形成される底面Pを机等に接地させることで、安定して自立可能である。底面Pを形成する突出部230bは格子状に形成されているため、底面Pを机等に接地させて分注ピペットラック200を置く際などに安定性が増し、転倒などによる血液の汚染等を好適に防ぐことができる。
分注ピペットラック200は、上面210aの上部に蓋をさらに備えることで、使用前の異物の混入や汚染を防ぎ、また抽出後には分注ピペットチップに付着した溶液の飛散による汚染を防ぐことができる。
(第一実施形態の効果)
本実施形態の分注ピペットラック200によれば、分注ピペットラック200を安定して自立させやすい。収容部220が、脚部によって相対移動しないように固定されており、細長く形成された収容部220の湾曲変形を好適に防止でき、分注ピペットチップ201および穴開け用ピペットチップ202を安定して収容部220に収容しやすく、また、取り出しやすい。
本実施形態の分注ピペットラック200によれば、脚部230は、図5に示すように、最外部の収容部220の内側のみに形成されており、最外部の収容部220の外側には形成されていない。そのため、使用者が分注ピペットラック200を手に取る際、脚部230が使用者の手に接触しにくい。薄板状に形成された脚部230により、使用者の手を傷めることを好適に防止できる。
本実施形態の分注ピペットラック200によれば、分注ピペットラック200は、複数の脚部230の突出部230bで形成される底面Pを机等に接地させることで、安定して自立可能である。
本実施形態の分注ピペットラック200によれば、マーカー240等により、第一方向と第二方向とを認識することができる。
以上、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の第一実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
(変形例1)
例えば、上記実施形態では、分注ピペットラック200は、本体210と、第一収容部221と、第二収容部222と、脚部230と、マーカー240と、を備えていたが、分注ピペットラックの態様はこれに限定されない。分注ピペットラックは、第二収容部およびマーカーを備えず、脚部と9個の第一収容部とを有する本体を備え、本体の上面に第一収納部の開口が3行3列の格子状に形成されていてもよい。
(変形例2)
例えば、上記実施形態では、収容部220の開口と、マーカー240とは、上面210aにおいて3行3列の格子状に形成されていたが、収容部とマーカーの態様はこれに限定されない。収容部の開口とマーカーは、本体の上面において、例えば5行5列や2行4列の格子状に形成されていてもよい。
(変形例3)
例えば、上記実施形態では、収容部220の開口が配置される格子Lにおける第一方向と第二方向とは垂直に交わっていたが、収容部の開口の配置態様はこれに限定されない。収容部の開口は、第一方向と第二方向が平行でなければよく、垂直に交わらない格子状に配置されていてもよい。
(変形例4)
上記実施形態では、収容部220の開口が配置される格子Lの外周形状は正方形状であったが、収容部の開口の配置態様はこれに限定されない。収容部220の開口は、例えば長方形や台形のような外周形状の格子の交点に配置されていてもよい。
(変形例5)
例えば、上記実施形態では、収容部220の開口は第一方向と第二方向とに等間隔に配列していたが、収容部の開口の配置態様はこれに限定されない。収容部220の開口は、第一方向と第二方向とに不等間隔に配列していてもよい。
(変形例6)
図6は、分注ピペットラック200の変形例である分注ピペットラック200Bを底面側から見た本体210の底面図である。分注ピペットラック200Bの収容部220Bは、図6に示すように、第一収容部221を三個備えている。分注ピペットラック200Bにおいて、第一方向に隣り合う二つの収容部220Bを連結する第一脚部231は一個であり、第二方向に隣り合う二つの収容部220Bを連結する第二脚部232も一個である。収容部220Bは、第一方向と、第一方向とは異なる第二方向と、に配列しており、二方向に延びる脚部(第一脚部231および第二脚部232)の突出部が形成する底面により、分注ピペットラック200Bを安定して自立させることができる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態について、図7を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
第二実施形態に係る分注ピペットラック200Cは、第一実施形態に係る分注ピペットラック200と比較して、脚部230の一部が省略されている点が異なる。
図7は、分注ピペットラック200Cの底面側から見た底面図である。
分注ピペットラック200Cは、分注ピペットチップ201等を収納可能な複数の収容部220Cと、脚部230Cとを有する本体210を備える。
収容部220Cは、収容部220同様、本体210の上面210aにのみ開口を有する空洞である。収容部220Cは、図7に示すように分注ピペットチップ201を収納可能な第一収容部221を16個備えている。本体210には、図7に示すように、収容部220Cが、4行4列の格子状に形成されている。
脚部230Cは、図7に示すように、第一脚部231Cと、第二脚部232Cと、を有する。
第一脚部231Cは、第一方向(X軸)に隣り合う二つの第一収容部221を連結する。
第二脚部232Cは、第二方向(Y軸)に隣り合う二つの第一収容部221を連結する。
収容部220Cは、第一方向に隣り合っていても、第一脚部231C(脚部230C)によって連結されていない箇所があり、第二方向に隣り合っていても、第二脚部232C(脚部230C)によって連結されていない箇所がある。ただし、どの収容部220Cとも連結されていない収容部220Cは存在しない。
脚部230Cは、収容部220Cの底面部より、Z軸方向において下方向に突出する突出部を有し、複数の脚部230Cの突出部は、同一平面(「底面P」)を形成する。底面Pは、本体210の上面210aと平行である。分注ピペットラック200Cは、複数の脚部230Cの突出部で形成される底面Pを机等に接地させて自立可能である。
分注ピペットラック200Cは、第一実施形態の分注ピペットラック200と比較して、脚部230の一部が省略されているが、底面Pを形成する突出部は部分的に格子状に形成されているため、底面Pを机等に接地させて分注ピペットラック200Cを置く際などに安定性が増し、転倒などによる血液の汚染等を好適に防ぐことができる。
(第二実施形態の効果)
本実施形態の分注ピペットラック200Cによれば、分注ピペットラック200Cを安定して自立させやすい。一部の収容部220Cが、脚部230Cによって相対移動しないように固定されており、細長く形成された収容部220Cの湾曲変形を好適に防止でき、分注ピペットチップ201を安定して収容部220Cに収容しやすく、また、取り出しやすい。
本実施形態の分注ピペットラック200Cによれば、脚部230Cは、図7に示すように、最外部の収容部220Cの内側のみに形成されており、最外部の収容部220Cの外側には形成されていない。そのため、使用者が分注ピペットラック200Cを手に取る際、脚部230Cが使用者の手に接触しにくい。薄板状に形成された脚部230Cにより、使用者の手を傷めることを好適に防止できる。
本発明は、複数の分注ピペットチップ等を格納する収納容器に適用することができる。
100 試薬カートリッジ
101 本体
104 封止フィルム
200,200B,200C 分注ピペットラック(収容容器)
201 分注ピペットチップ
202 穴開け用ピペットチップ
210 本体
210a 上面
220,220B,220C 収容部
221 第一収容部
221a 開口
222 第二収容部
222a 開口
230,230C 脚部
231,231C 第一脚部
232,232C 第二脚部
230b 突出部
240 マーカー
P 底面
L 格子

Claims (7)

  1. 複数の収容部と、複数の脚部と、を有する本体を備え、
    前記収容部は、前記本体の上面にのみ開口を有し、
    前記開口は、第一方向と、前記第一方向とは異なる第二方向と、に配列し
    前記脚部は、
    前記第一方向に隣り合う二つの前記収容部を連結する第一脚部と、
    前記第二方向に隣り合う二つの前記収容部を連結する第二脚部と、
    を有し、
    前記脚部は、高さ方向における下方向に対して前記収容部より突出する突出部を有し、
    前記突出部は、前記上面と平行な底面を形成する、
    収容容器。
  2. 前記第一方向と前記第二方向とは垂直に交わる、
    請求項1に記載の収容容器。
  3. 前記開口は、前記第一方向と前記第二方向とに延びる格子の交点のいずれかに配置される、
    請求項1または請求項2に記載の収容容器。
  4. 前記格子の前記交点すべてに、前記収容部の前記開口が配置されている
    請求項3に記載の収容容器。
  5. 前記本体はマーカーをさらに有し、
    前記収容部の前記開口および前記マーカーは、前記格子の前記交点のいずれかに配置され、
    前記マーカーは、前記格子の前記交点の中心以外に配置される、
    請求項3に記載の収容容器。
  6. 前記格子の前記交点すべてに、前記収容部の前記開口と前記マーカーの少なくとも一方が配置されている、
    請求項5に記載の収容容器。
  7. 前記収容部は、内径の異なる第一収容部と第二収容部とを有する、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の収容容器。
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