JP3150430U - 生体液分析用ユニットキュベット及び体外分析用自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マガジンへの取付、取りはずしが容易で、かつ、生体液のさまざまな自動分分析に使用できるユニットキュベット並びにその応用装置を提供する。【解決手段】生体液を分析するために生体液を収容することができるユニットキュベットであって、実質的に、その底部に、曲線状通路を画定する手段を有し、その通路の凹面が上方を向き、前記通路8が、ほぼその中心に、その最下点を有し、キュベット1に挿入されたボールの振動運動をガイドするように設計されたユニットキュベットにおいて、少なくとも一つの他のユニットキュベット1に第一の方向D1で連結するための連結手段12,15を備え、かつ、少なくとも一つの他のユニットキュベット1に、前記第一の方向D1とほぼ直交する第二の方向D2で連結する連結手段17,18を備えて構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、生体液を分析するために生体液を収容することができるユニットキュベット(unit cuvette)に関し、かつ、体外分析のためにこのようなキュベットを備えた自動分析装置に関する。
欧州特許EP0325874号は、血液の凝固時間を測定するためのキュベットを教示している。この目的のために、キュベットは、その底部に、上向きの凹面を備えた湾曲通路を備え、前記湾曲通路の上に、強磁性体ボールが配置され、外部磁場の作用の下、周期運動で駆動される。ボールの動きの振幅及び/又は振動数の変化を検出することによって、凝固時間を測定することが可能になる。この測定は、比重計を用いて、実行される。前記比重計は、それが通路の最下点にある時に、それが発する光ビームが、ほぼボールの接線になるように配置される。キュベットは、単独、又は、幾つかのキュベットのブロックで使用され得る。
この種のキュベットは、一般的には満足できるものであるが、それでもなお、幾つかの欠点を有する。
始めに、欧州特許EP0325874号に開示されているキュベットが単独で使用される場合は、制御装置を用いて相互にキュベットを分離するという扱い難さはないが、空間を確保する順序付けられた方法で、それらを格納するのは困難であるか、又は、時間を消費する。逆に、幾つかのキュベットが一つのブロックとして形成されている場合、たとえ、より大きな体積が必要とされ得るとしても、格納はより簡単である。しかし、このようなブロックの扱いは、幾つかの応用で扱い難いことが分かっており、どんな場合でも、非常に特別な分析装置を設けない限りは、与えられたブロックのキュベットで異なるテストを実行することが不可能ではないとしても、困難である。
さらにまた、これらのキュベットは、単に、血液凝固時間を測定することを目的とするだけのものであり、この目的のために、それらは全てボールを有している。勿論、これらのキュベットを、それらが収容している生体液の他の分析や測定を実行するために使用することは可能であるが、これには、以下のような欠点がある。
・一方で不必要なボールがあり、他方でボールが逃げるのを防止する手段をキュベットに設けているので、キュベットのコストが不必要に高くなる。
・特定のテスト(特に、磁性粒子を使用する免疫学テスト)の場合に、ボールの存在が問題になることが証明されている。
・光度測定の場合に、ボールを回避して光学測定を実行するのに十分な高さでボールをカバーするように、反応物の容量を増加させる必要がある。従って、テストのコストが、不必要な量の反応物のせいで、高くなる。
欧州特許EP0325874号
本考案は、上述した問題点を改善することを目的としている。
この目的のために、第一の特徴によれば、本考案は、生体液を分析するために生体液を収容することができるユニットキュベットであって、実質的に、その底部に、曲線状通路を画定する手段を有し、その通路の凹面が上方を向き、前記通路が、ほぼその中心に、その最下点を有し、キュベットに挿入されたボールの振動運動をガイドするように設計されたユニットキュベットにおいて、少なくとも一つの他のユニットキュベットに第一の方向で連結するための連結手段を備え、かつ、少なくとも一つの他のユニットキュベットに、前記第一の方向とほぼ直交する第二の方向で連結する連結手段を備えていることを特徴とするユニットキュベットに関する。
従って、本考案による幾つかのキュベットは、限定空間における格納が非常に簡単なトレイを形成するように一緒に組み立てられ得る。加えて、自動化しても、ユニットキュベットは、このようなトレイから非常に簡単に取り外すことができ、それにより、この種のキュベットを、体外分析用自動分析装置で使用することが特に容易になる。
さらに、これらのキュベットは、多目的キュベットである。これらのキュベットは、ボールの動きを検知することによって、血液の凝固時間を測定するための通路を有する。しかし、ボールの存在は任意であり、キュベットは、ボールが原因で、又は、キュベットの底部の特別な形状が原因で、正常な使用が妨げられることなく、任意の形式のテストに対して使用することができる。加えて、通路によって形成されるキュベットの底部にある最下点の存在によって、非常に小さいデッドボリュームと共に液体を吸引することが可能になり、かつ、磁性粒子の洗浄が容易になるという利点を持つ。
従って、本考案は、同一のキュベットが単一のマガジンにトレイ形態で格納されているので、体外分析用の自動分析装置で使用する時に、特に、有用であり、要求に応じて様々なテスト(生化学、免疫化学、凝固)を実行することができるキュベットを提供する。
実施可能な実施例によれば、第一の方向に沿ってキュベットを連結する連結手段は、キュベットの上方部分のエッジの一つに設けられた少なくとも一つの下向きタブを有する。
さらにまた、キュベットは、キュベットの上方部分のタブを有するエッジの反対側のエッジに設けられたノッチを有し、キュベットのタブは、第一の方向に沿って隣接するキュベットのノッチと協働するようにされている。
第二の方向に沿ったキュベットの連結手段は、二つのオーバーハングを有し、一方のオーバーハングは上向きに開くフックを形成し、他方のオーバーハングは下方に開くフックを形成し、キュベットの一方のオーバーハングの上向きに開くフックは、隣接するキュベットのオーバーハングの下方に開くフックに係合することができるようにされ、オーバーハングが、キュベットのベース上の、タブを有するキュベットの上側エッジに直交する二つの向き合ったエッジに設けられる。
第二の特徴によれば、本考案は、前述したユニットキュベットのアレイが格納される供給マガジンと、
・回転駆動手段に接続され、径方向外方に開き、特に供給マガジンからのユニットキュベットを受け取ることができるようにされたキャビティを画定する水平歯付きリングを有するほぼ垂直な軸線を持つロータと、
・分析するべき生体液を少なくとも一つのキュベットに導入する装置と、
・リングの周りに配置され、キュベット内に収容された生体液の測定及び/又は分析を実行するためのステーションであって、ステーションの少なくとも一つが、リングから離して、ステーションで測定及び/又は分析を実行するためにキュベットを搭載/取出する手段を有するステーションと、
・各キュベットに対する所望の処理のシーケンスを管理するために内蔵ソフトウェアによって制御される制御装置と
を備えている体外分析用自動分析装置に関する。
様々な測定技術を使用する様々な種類のテストで使用することができるこの自動分析装置と、使用されるキュベットとのおかげで、これらの様々なテストを実行することが可能になり、それらを従来技術に比べて改善された方法で制御することが可能になる。非常に長い(免疫学)測定、又は測定すべき現象(凝固)の連続的な観察を必要とする測定を含む処理は、対応するステーションで、リングから離して実行され得、従って、急速処理(生化学)テストの場合に、一部の処理の進行の遅れが他の処理の進行を妨げることはない。キュベットは、トレイの形態で供給マガジンに格納され得、要求に応じて、相互に簡単に取り外すことができる。
本考案による自動分析装置は多目的であるが、製造及び保守が簡単で安価である。さらにまた、作動コストが、従来技術の制御装置のコストに比べて実質的に安い。これは、研究所あたりの装置の数を減らすことができることを意味し、従って、公共医療費を低減させるのに役立つ。
有利には、分析装置は、強磁性体ボールを供給するステーションを備え、前記ステーションは、キャビティに配置されたキュベット内にボールを挿入することができるようにリングの近くに配置され、また、分析装置は、さらに、キュベットに設けられた通路上での振動運動をボールに与えることによって、前記キュベットに収容された生体液の物理状態を変化させるために必要な時間を測定するステーションを有する。
従って、供給マガジンに収容された同一で多目的のユニットキュベットのアレイから取り出した一つのキュベットを、歯付きリングを介して、ボール供給ステーションに向き合う位置まで持って行き、そこでキュベットがボールを受け取ることが可能になる。その後、キュベットは、そのキュベット内に収容された生体液の物理的状態の変化に必要な時間を測定するステーション、例えば、血液凝固時間を測定するステーションに向かわされる。従って、実行すべきテストの要求に従ったキュベット内にボールが導入され、体系的でなく、これがコストに関する利点である。
本考案によるキュベットの斜視図である。 キュベットの縦断面図である。 キュベットの横断面図である。 連結された三つのキュベットの斜視図である。 複数のキュベットから成る複数のトレイで構成されたスタックと、複数のキュベットを相互に分離するための運動学的システムとの斜視図である。 体外分析用自動分析装置の概略斜視図であり、歯付きリングと、このリングの周りに配置された様々なステーションとを示している。 リングのキャビティに係合されたキュベットの斜視図である。 キュベット供給マガジンの斜視図である。
以下に、添付図面を参照しながら非限定的な実施例を用いて、本考案の実施可能な実施形態を説明していく。
図1に示すように、キュベット1は、ほぼ平行六面体形状から成る下方部分2を備え、この下方部分2は大きい面3、小さい面4及び底部5を有する。下方部分2は、約8mmの長さと、約4mmの幅とを有する。これにより、200μlの最低容量を持った反応混合物を得ることが可能になり、それによって、反応物の消費を制限し、分光光度測定及び濁度(凝固)測定に十分な光路を常に維持する。
キュベット1の下方部分2は、底部5から反対側にラッパ状に広がるじょうご型上方部分6によって延長され、この上方部分6は、円錐台又は角錐台の形態であり、かつ、上側開口7を形成している。これにより、洗浄容量又は反応容量を増加させることが可能になり、幅広開口を作り出すことが可能になり、免疫学テストのためのナノ粒子の洗浄をより簡単にすることが可能になる。約22mmの高さを有するキュベット1は、650μlまで収容し得る。
横方向D1は大きい面3に直交する方向として定義され、縦方向D2は小さい面4に直交する方向として定義されている。また、キュベット1の縦中間面及び横中間面は、それぞれP1及びP2で定義されている(図2及び図3参照)。
キュベット1は、底部5がほぼ水平で、開口7の下方に配置されている位置で説明される。
キュベット1の底部5は、面P1及びP2の交差点に配置された低点を有し、それによって、キュベット1に収容された全部の液体を、ほとんど吸引によって取り除き、キュベット内に残る残量物を非常に小さな容量にすることを可能にする。典型的な実施例では、キュベット1の底部5は、軸線がD1とほぼ平行なシリンダの一部分である。
その凹面が上方を向いている曲線状通路(曲線レースウェイ)8が、キュベット1の底に実質的に設けられている。通路8はシリンダの一部の形態を有し、8〜10mmの間の半径を持ち、ここでは、前記シリンダの軸線はD1とほぼ平行であり、平面P2の中に包含される。従って、通路8は、キュベット1の下方部分2の縦方向に細長く、そのほぼ中心にその最低点を有する。通路8は、キュベット1の下方部分に、底部5に近接して設けられた二つの側部レール9及び10によって画定されている。これら二つのレール9,10によって、キュベット1の内部に挿入されたボール11の振動運動をガイドすることを可能にしている。ボール11の直径は、摩擦を抑えるように、ボール11がレール9,10には載るが、底部5にはつかないよう適合される。ボール11は、例えば、1〜2.5mmの間の直径を有する。
キュベット1及びレール9,10は、キュベットが収容し得る生体液を分析するための様々な反応物と相性がよい透明プラスチックを成形することによって一部品として形成されている。適当な材料は、ポリプロピレンであるが、光学密度測定をするのに十分な透明特性を有し、タンパク質に対して過度に高い親和性を持たない任意の他のプラスチックでもよい。
キュベット1は、その上方部分6に、下方に向かう可撓性タブ12を有し、前記タブ12は、その一方の縦方向上側エッジ13から突出している。キュベット1は、反対側の縦方向上側エッジ14にノッチ15を備え、このノッチ15は、タブ12の寸法に合わせた寸法を有する。キュベット1のタブ12は、(方向D1において)隣接するキュベット1のノッチ15にかぶせることを目的としており、図4に示すように二つのキュベット1を連結するようにしてある。
さらにまた、キュベット1は、下方部分に基部16を備え、この基部16には、方向D1と並行な二つの対向するエッジに沿って、上側開口フックを形成する第一オーバーハング17と、下側開口フックを形成する第二オーバーハング18とが設けられている。図4に示すように二つのキュベット1を連結するために、第一オーバーハング17の上側開口フックは、(方向D2に沿って)隣接するキュベット1の第二オーバーハング18の下側開口フックに係合するように設計されている。
二つの方向D1及びD2における連結手段のおかげで、手動で、又は自動的に、複数のキュベット1を相互に連結することが可能になり、図5に示すように、トレイ19が形成される。さらにまた、オーバーハング17,18によって、複数のキュベット1の全部の寸法が、それらの上方部分6及びそれらの下方部分2において同じ寸法を持ち、組み立てた時に、複数のキュベット1がフラットトレイを構成するようにすることを可能にしている。これにより、複数のキュベット1を、簡単でコンパクトな方法で格納するようにキュベット1を整理することを可能にし、同時に、キュベット1をトレイ19から簡単に取り外すことができるようにしている。
図5は、キュベット1のトレイ19を積み重ねてスタック20の形態にしたものを示している。下端のトレイは、それを単にスタックの他のトレイに対して垂直に移動させることで解放され得る。次に、キュベットの列21を、同じトレイの他のキュベットに対して垂直に移動させることで列21を外すことが可能になる。最後に、キュベット1を横方向に動かすことによって、同じ列21の他のキュベットから、キュベット1が分離され得る。
以下、図6〜図8に示された体外分析用の自動分析装置22を説明していく。
分析装置22は、生体液の試料を保存して取り出すための保存及びサンプリング第一部分(図示せず)と、図6に示された測定及び分析第二部分とを備えている。試料と反応物とをサンプリングして分注する装置が、様々なテストを行うことを目的として、分析装置22の第二部分に配置されたキュベット1内に、それら試料と反応物とを入れるために使用される。
分析装置22は、垂直軸線24を中心に回動するように設けられ、モータ(図示せず)によって駆動されるロータ23を有する。ロータ23は歯付きリング25に固定されており、前記歯付きリング25は、径方向外方に開き、キュベット1を挿入するためのキャビティ26を画定している。この目的のために、図7に示したように、歯付きリング25のキャビティ26の幅は、キュベット1のタブ12を備えた上方部分の幅とほぼ等しい。このため、キュベット1をキャビティ26内に係合させる時、タブ12がキャビティ26の壁に当てられ、ばね効果によってキュベット1を固定し、ロータ23の回転中に前記キュベット1が動けないようにして、安定した光学測定を実行することを可能にしている。従って、タブ12は、二つの作用を有する。即ち、タブ12は、二つの隣接するキュベット1を連結する作用と、キャビティ26内の所定の位置にキュベット1を維持する作用とを有する。
リング25の周囲には、キュベット1に収容された生体液の様々な測定、テスト、又は分析を実行するための、径方向に方向付けされたステーションと、供給マガジン27とが配置されている。
図8に示すように、供給マガジン27は、連結手段によって一緒に組み立てられた一群のキュベット1のトレイ19から成るスタック20を備えている。キュベット1は、図5を参照して説明した運動学的システムに従って解放され得る。即ち、下側プレート19が支持部材上に落とされ、次いで、下側プレート19は、列21が下向きにずらされてトレイ19の残りの部分から取り外され得るまで、(図8における)左側に押される。次に、列21はリング25に向かって押され、その後、第一のキュベット1が、第一プッシャによって他のキュベット1から横方向に外され、その外されたキュベット1は、第一プッシャと直交する第二プッシャ28と並べられ、そのキュベット1をリング25のキャビティ26内に押し込むことができるようにする。
非限定的な実施例として、リング25の周囲に配置されたステーションは、
・光度測定用ステーション29、
・免疫検出のためにアビジン結合又はストレプトアビジン結合磁性ナノ粒子を供給するステーション30、
・磁性沈殿用及び洗浄用ステーション31、
・発光現像及び読取用ステーション32、
・4分割サブステーション又は希釈サブステーションを備えたステーション33、
・使用済みキュベットをゴミ箱へ移動させるステーション34であって、リング25から引き出された後に、ステーション33を通してキュベットを移動させることができるように配置されているステーション34、
・補助反応物又は磁性粒子用、輝度の発達用、サンプリングシステムの配管中のタンパク質の汚染除去及び脱着用のステーション35、
・強磁性体ボール11の移送用ステーション36、
・キュベット1に収容された生体液の物理的状態の変化のために必要とされる時間を測定し、キュベット1に設けられた通路8上のボール11の振動運動を使用するステーション37及び
・試料及び移送針(図示せず)を洗浄及び/又は消毒するウェル
であり得る。
リング25は、上方に開くU字状横断面を有するドーナツ状要素38の上で動く(図8参照)。温度調整されたボリューム、例えば、37℃に調整されたボリュームが、リング25とドーナツ状要素38との間に画定され、このボリュームにおいて、キュベット1はリング25の作用の下で動くことができる。ドーナツ状要素38は、複数の開口を備えている。前記開口は、少なくともドーナツ状要素38の外壁に設けられ、キュベット1の導入及び/又は抜き取りを必要とするステーションに面して配置されている。作動シリンダのような線形作動装置が、ドーナツ状要素38上に、又は問題のステーション用の支持要素上に設けられ、この作動装置が、リング25と問題のステーションとの間でキュベット1が動くことを可能にする。
分析装置22の動作を以下に説明していく。
オペレータは、分析装置22に接続されたコンピュータ制御システム上で、採取した生体液試料に実行すべき測定及びテストを指示する。内蔵ソフトウェアが、様々な分析を連続して並行に実行することを目的として、自動制御装置の動作を管理するために使用される。オペレータは、予め、反応物を入れておき、例えば、バーコードリーダを使用してそれらを識別する。
供給マガジン27は、必要な数の空のキュベット1をリング25のキャビティ26に導入する。内部に、生体液と、必要に応じて適当な反応物が入れられているキュベット1は、リング25の回転動作によって、実行すべきテストや測定に対応するステーションと向き合う位置まで移動させられる。状況に依存して、分析を実行するため(そして、リング25の動きを止めることなく必要な時間、その場所に留め、同時に、他のキュベットを、他の測定/分析ステーションまで移送したり保持したりするため)、キュベット1はステーションに排出され、キュベット1がキャビティ26にある間に分析が実行される。従って、比較的長い時間を必要とする分析が、的確なステーションで並行的に実行され得る一方で、他の瞬間的な分析が、他のステーションで実行される。分析が完了すると、キャビティ1は、必要に応じて、リング25に戻され、リング25は、戻されたキャビティ1をリムーバルステーション34まで運ぶ。
従って、リング25は、キュベット1を動かすだけでなく、通常、急速な生化学テストを実行する装置である。リング25は、所望の試料処理率が得られるように、全てのキュベットの移送と、反応培養とを同時に管理することができるのに十分な数のキャビティ26を有する。
キュベット1に収容された生体液の物理的状態を変えるために必要とされる時間の測定に関し、具体的には、血液凝固に必要な時間の決定に関しては、以下のような手順である。
このような決定を行わなければならない時、この場合に限り、リング25が、最初に、キュベット1を、強磁性体ボール11を引き渡すためのステーション36に移動させる。その後、ボール11がキュベット1内に入れられ、次いで、キュベット1は、測定が実行されるステーション37に動かされる。
ステーション37は、磁気パルスでボール11を励起し、ボール11の振動の振幅を検出する手段39を備えている。ボール11は、ボールの固有振動数(約2.5〜5Hz)に近い振動数で、公知の方法で、外部磁場の効果の下で通路8に沿って周期的に動かされる。システムは、マイクロビスコメータとして動く。媒体の粘度が変わらない時、ボール11の振幅は一定である。媒体の粘度が増加すると、励起振動数が固有振動数に近いせいで、振幅は非常に急速に落ち、ボールの振幅を測定することによって、凝固反応の始まりや、非常にルーズな凝血塊の存在を正確に検出することが可能になる。特に、このシステムは、非常に小さなフィブリノゲンレベルを非常に正確に測定することを可能にする。
従って、本考案は、簡単な設計と実装で、作業コストを低減することができる多目的のユニットキュベットと分析装置を提供することによって、従来技術に重要な改良を与える。
本考案が上述した典型的な実施例に制限されることなく、それどころか、全ての変形実施例を包含することは言うまでもない。具体的には、タブとノッチは、キュベットの横方向エッジに配置してもよく、キュベットの縦方向エッジにオーバーハングを配置してもよい。

Claims (11)

  1. 生体液を分析するために生体液を収容することができるユニットキュベットであって、
    実質的に、その底部(5)に、曲線状通路(8)を画定する手段を有し、その通路(8)の凹面が上方を向き、
    前記通路(8)が、ほぼその中心に、その最下点を有し、キュベット(1)に挿入されたボール(11)の振動運動をガイドするように設計された
    ユニットキュベットにおいて、
    少なくとも一つの他のユニットキュベット(1)に第一の方向(D1)で連結するための連結手段(12,15)を備え、かつ、
    少なくとも一つの他のユニットキュベット(1)に、前記第一の方向(D1)とほぼ直交する第二の方向(D2)で連結する連結手段(17,18)を備えている
    ことを特徴とするユニットキュベット。
  2. 第一の方向(D1)に沿ってキュベット(1)を連結する連結手段が、キュベット(1)の上方部分のエッジの一つ(13)に設けられた少なくとも一つの下向きタブ(12)を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のユニットキュベット。
  3. キュベット(1)が、キュベットの上方部分のタブ(12)を有するエッジ(13)の反対側のエッジ(14)に設けられたノッチ(15)を有し、
    キュベット(1)のタブ(12)が、第一の方向(D1)に沿って隣接するキュベット(1)のノッチ(15)と協働するようにされている
    ことを特徴とする請求項2に記載のユニットキュベット。
  4. 第二の方向(D2)に沿ったキュベット(1)の連結手段が、二つのオーバーハングを有し、
    一方のオーバーハング(17)が、上向きに開くフックを形成し、
    他方のオーバーハング(18)が、下方に開くフックを形成し、
    キュベット(1)の一方のオーバーハング(17)の上向きに開くフックが、隣接するキュベット(1)のオーバーハング(18)の下方に開くフックに係合することができるようにされ、
    オーバーハング(17,18)が、キュベット(1)のベース(16)上の、タブ(12)を有するキュベット(1)の上側エッジ(13)に直交する二つの向き合ったエッジに設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のユニットキュベット。
  5. キュベット(1)及び通路(8)を画定する手段が、キュベット(1)が収容し得る生体液の分析のための様々な反応物との相性が良い透明プラスチックを成形することによって単一部材として形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のユニットキュベット。
  6. 通路(8)の方向に細長いほぼ平行六面体形状から成る下方部分(2)を有し、
    前記下方部分(2)が、底部(5)から反対側にラッパ状に広がるじょうご型上方部分(6)によって延長されている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のユニットキュベット。
  7. 通路(8)が、1〜2.5mmの間の直径を有するボール(11)に対して、8〜10mmの間の半径を有するシリンダの一部の形状を成す
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のユニットキュベット。
  8. 通路(8)を画定する手段が、キュベット(1)の下方部分に設けられた二つの横方向レール(9,10)を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のユニットキュベット。
  9. ・請求項1〜7の何れか一項に記載のユニットキュベット(1)のアレイが格納される供給マガジン(27)と、
    ・回転駆動手段に接続され、径方向外方に開き、特に供給マガジン(27)からのユニットキュベット(1)を受け取ることができるようにされたキャビティ(26)を画定する水平歯付きリング(25)を有するほぼ垂直な軸線(24)を持つロータ(23)と、
    ・分析するべき生体液を少なくとも一つのキュベット(1)に導入する装置と、
    ・リング(25)の周りに配置され、キュベット(1)内に収容された生体液の測定及び/又は分析を実行するためのステーション(29−37)であって、ステーションの少なくとも一つが、リング(25)から離して、ステーションで測定及び/又は分析を実行するためにキュベット(1)を搭載/取出する手段を有するステーションと、
    ・各キュベット(1)に対する所望の処理のシーケンスを管理するために内臓ソフトウェアによって制御される制御装置と
    を備えている
    ことを特徴とする体外分析用自動分析装置。
  10. 歯付きリング(25)のキャビティ(26)の幅が、キュベット(1)のタブ(12)を備えた上方部分の幅とほぼ等しい
    ことを特徴とする請求項2に記載のユニットキュベット(1)を使用する請求項9に記載の自動分析装置。
  11. 分析装置が、強磁性体ボール(11)を供給するステーション(36)を備え、
    前記ステーション(36)が、キャビティ(26)に配置されたキュベット(1)内にボールを挿入することができるようにリング(25)の近くに配置され、
    分析装置が、さらに、キュベット(1)に設けられた通路(8)上での振動運動をボール(11)に与えることによって、前記キュベット(1)に収容された生体液の物理状態を変化させるために必要な時間を決めるステーション(37)を有する
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の自動分析装置。
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