JP2019161956A - プロテクタ及びワイヤーハーネス付プロテクタ - Google Patents
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Abstract
Description
前記移動支持部は、例えば前記当接部が摺動するように支持する構成や、前記当接部が前記ワイヤ挿通部の内側から外側へ平行移動するように支持する構成などを含む。
詳述すると、前記コルゲートを所定の位置まで挿入することで、前記コルゲートの外周面と当接した前記当接部が前記ワイヤ挿通部の外側に移動することとなる。これにより、外部から当接部を目視や触手により確認でき、前記ワイヤ挿通部の所定の位置まで前記コルゲートが挿通されていることを確実に確認できる。
上述の前記貫通孔に対応するように内部に配置されたとは、前記プロテクタの内部であって前記貫通孔の位置に合わせた位置に配置されたことをさし、例えば、前記当接部が前記貫通孔を形成する縁部に枢支されることにより、前記貫通孔に向けて移動できるように配置された場合や、前記当接部が前記貫通孔と向き合って配置された場合などのように、前記貫通孔に対して前記当接部を移動可能となるように配置されたことをさす。
また前記当接部が前記貫通孔まで移動することにより、前記貫通孔が前記当接部によって少なくとも部分的に塞がれるため、前記貫通孔から前記ワイヤ挿通部の内部に異物が侵入することを防止できる。
上述の前記貫通孔の形状に比べて小さいとは、例えば貫通孔が矩形状である場合には、前記貫通孔の長手方向又は短手方向の少なくとも一方側の長さに対して、対応する前記当接部の長さが短ければよい。なお、前記貫通孔と前記当接部の形状が相似形である必要はない。
また、前記プロテクタを車体に取り付けた状態において、前記蓋部又は前記底面部の一方は前記車体側と当接する面となる。すなわち、前記蓋部又は前記底面部の他方が前記車体の外側を向くように配置されることとなるため、他方側に前記貫通孔及び前記移動支持部を備えることで、前記車体に取り付けた状態でも前記コルゲートが所定の位置まで挿通されているかを容易かつ確実に確認できる。
また、前記当接部が意図しない前記コルゲートの外周面と当接することにより移動することを防止できる。
この発明により、容易な構成で前記当接部を前記ワイヤ挿通部の外側へ枢動できる。
この発明により、前記連結部の他端側に設けられた前記当接部の移動幅を大きくすることができる。すなわち、前記当接部が前記コルゲートの外周面と当接前後における変化量が大きくできるため、より確実に当接部を目視や触手により確認できる。したがって、前記コルゲートが所定位置まで挿通されていることをより確実に確認することができる。
この発明により、前記枢支部が設けられた前記連結部の一端側の強度を向上させることができる。
この発明により、前記当接部を安定して外側へ移動させることができるため、より確実に前記コルゲートが所定の位置まで挿通されたことを確認することができる。
図1はワイヤーハーネス付プロテクタ1の概略斜視図を示し、図2はワイヤーハーネス付プロテクタ1の概略分解斜視図を示し、図3はワイヤーハーネス100を挿通させたコルゲート200の先端側の概略底面図を示す。
なお、この軸および方向は、図2乃至図10においても同様とする。
なお、図7乃至図10においてワイヤーハーネス100は省略する。
本実施形態においてワイヤーハーネス100は、図1及び図2に示すように、例えば一端をバッテリーなどと接続するメインハーネス110と、メインハーネス110から分岐した2本のサブハーネス120とで構成されている。
メインコルゲート210は、挿通させるメインハーネス110の外径と同径の内径を有する樹脂製の円筒体であり、図3に示すように、外径方向に隆起する隆起部211と、内径方向に凹んだ溝部212とが長手方向Xに沿って交互に所定のピッチで配置された蛇腹構造で構成されている。この隆起部211同士の間隔及び溝部212同士の間隔、すなわち、隆起部211の中心から隣接する隆起部211の中心までの長さをピッチL1とする。また、溝部212の長手方向Xの幅をギャップL2とする。
プロテクタ本体10は、図2及び図4に示すように、底面部11と底面部11の端部から上方に立設する側壁部12とで断面凹状に形成された収容部であり、側壁部12には、蓋部20を係止するための被係止部13が複数個設けられている。
このように構成されたメイン側固定用リブ43は、溝部212と嵌合することで、メインコルゲート210をメイン挿通口45に固定することができる。
なお、位置決め部44はメインコルゲート210を十分に挿通させるための目安であって、必ずしもこの位置まで挿通させる必要はない。
このヒンジ部72は、貫通孔60の−X方向側縁部から+X方向側に延出する平板状の基部721と、基部721の+X方向側において設けられた曲折部722とで構成されており、曲折部722の長手方向Xの中央部分において上面を下方側に窪ませた凹部723が形成されている。
このように構成されたヒンジ部72は、凹部723を枢支軸として支持板71を上下方向Zに枢動させることができる。
なお、図4(b)に示すように、挿入確認部70は貫通孔60よりもわずかに小さく構成されている。
なお、収容部底面31とメイン挿通部底面41とサブ挿通部底面51とで底面部11を構成するとともに、収容部側面32とメイン挿通部側面42とサブ挿通部側面52とで側壁部12を構成している。
なお、サブ側固定用リブ53は、対応するサブコルゲート220のサイズに合わせているものの、メイン側固定用リブ43と同じ構成であるため、説明を省略する。
なお、蓋側側面部22には、プロテクタ本体10に対して被せた状態において、プロテクタ本体10に設けられた被係止部13に対応する位置に蓋側係止部23が設けられている。
この蓋側固定リブ24、25は、蓋部20のメイン側固定用リブ43及びサブ側固定用リブ53と対応する位置において、挿通方向から視て上方向に向けて凸状の円弧で形成されたU字状のリブであり、メイン側固定用リブ43及びサブ側固定用リブ53と同様に、長手方向Xに沿って5つ等間隔で配置されている。なお、蓋側固定リブ24、25の内径は、メイン側固定用リブ43及びサブ側固定用リブ53の円弧部分の内径と同様に、対応するメインコルゲート210、サブコルゲート220の外径と等しくなるように構成されている。
プロテクタ2にワイヤーハーネス100を収容するために、コルゲート200に挿通されたワイヤーハーネス100をプロテクタ本体10の形状に合わせて変形させる。すなわち、ハーネス収容部30に対してワイヤーハーネス100が収容されるとともに、メイン挿通部40及びサブ挿通部50の形状に合わせてメインハーネス110及びサブハーネス120とが挿通するように変形させる
これにより、コルゲート200に挿通させたワイヤーハーネス100をプロテクタ2に組み付けたワイヤーハーネス付プロテクタ1を製造することができる。
なお、嵌合部73は、メイン挿通部底面41における幅方向Yの中央部分に配置されているため突出部731は溝部212の下方側の円頂部分と当接することとなる。
また支持板71が、一端側(−X方向)が他端側よりも幅広の台形状であることにより、ヒンジ部72が設けられた支持板71の一端側の強度を向上させることができる。
コルゲートは、メインコルゲート210に対応し、
コルゲート固定部は、メイン側固定用リブ43に対応し、
挿入口は、メイン挿通口45に対応し、
ワイヤ挿通部は、メイン挿通部40に対応し、
当接部は、嵌合部73に対応し、
移動支持部及び枢支部は、ヒンジ部72に対応し、
連結部は、支持板71に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
さらにまた、本実施形態におけるメイン挿通部40には位置決め部44が設けられているが、位置決め部44は必ずしも必須ではなく、サブ挿通部50のように位置決め部44設けていない状態であっても、貫通孔60及び挿入確認部70を設けることで、メインコルゲート210が所定の位置まで挿入されていることを確実に確認できる。
さらに、本実施形態に示すように、嵌合部73を摺動させるように支持するヒンジ部72とする以外に、嵌合部73をメイン挿通部40における内側から外側へと平行移動するように支持する構成としてもよい。
なお、突起支持部732の板厚をメイン挿通部底面41よりも薄くすることで、段差を作ってもよい。
また、貫通孔60は矩形状である必要はなく、円形や楕円形、小判形など適宜その形状を変更できる。
2 プロテクタ
10 プロテクタ本体
11 底面部
12 側壁部
20 蓋部
40 メイン挿通部
43 メイン側固定用リブ
45 メイン挿入口
60 貫通孔
70 挿入確認部
71 支持板
72 ヒンジ部
73 嵌合部
100 ワイヤーハーネス
210 メインコルゲート
211 隆起部
212 溝部
X 長手方向
Claims (11)
- 外周方向に隆起する隆起部と内周方向に凹む溝部とが長手方向に沿って交互に配置された蛇腹構造のコルゲートに挿通されたワイヤーハーネスを内部に収容するプロテクタであって、
前記コルゲートを固定するコルゲート固定部及び前記コルゲートの端部が挿入される挿入口を有するとともに、内部に前記ワイヤーハーネスを挿通するワイヤ挿通部が設けられ、
前記ワイヤ挿通部に、前記挿入口から前記コルゲートが所定位置まで挿入されたことを外部から確認する挿入確認部が備えられ、
前記挿入確認部は、
前記挿入口から所定位置まで挿入された前記コルゲートの外周面に当接する当接部と、
該当接部を外部から確認可能となるように外側へ移動可能に支持する移動支持部とで構成された
プロテクタ。 - 前記ワイヤ挿通部に、
外部と内部とを貫通する貫通孔が設けられ、
前記移動支持部は、
前記貫通孔に対応するように内部に配置された前記当接部を前記貫通孔まで移動可能に支持する
請求項1に記載のプロテクタ。 - 前記当接部が前記貫通孔の形状に比べて小さい
請求項2に記載のプロテクタ。 - 前記プロテクタは、底面部と両側の側壁部とで断面凹状に形成されたプロテクタ本体と、開口を覆う蓋部とで構成され、
前記プロテクタ本体における前記底面部又は前記蓋部に、前記貫通孔及び前記挿入確認部を備えた
請求項2又は請求項3のうちのいずれかに記載のプロテクタ。 - 前記当接部は、
前記プロテクタ本体に対して前記蓋部を装着させる装着方向における前記コルゲートの前記隆起部又は前記溝部の円頂部分に対応する位置に設けられた
請求項4に記載のプロテクタ。 - 前記移動支持部は、
前記ワイヤ挿通部に支持されるとともに、前記当接部を枢動させる枢支部で構成された
請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載のプロテクタ。 - 前記移動支持部は、板状の連結部の一端側と連結するように構成され、
前記連結部の他端側に前記当接部が連結された
請求項6に記載のプロテクタ。 - 前記連結部が、一端側が他端側よりも幅広の台形状である
請求項7に記載のプロテクタ。 - 前記当接部が、前記挿入口から挿通される前記ワイヤーハーネスの挿通方向の基端側に設けられ、
前記枢支部が、前記挿入口から挿通される前記ワイヤーハーネスの挿通方向の先端側に設けられた
請求項7又は請求項8に記載のプロテクタ。 - 前記当接部は、前記隆起部又は前記溝部に対して嵌合する嵌合部で構成された
請求項1乃至請求項9のうちのいずれかに記載のプロテクタ。 - 外周方向に隆起する隆起部と内周方向に凹む溝部とが長手方向に沿って交互に配置された蛇腹構造のコルゲートに挿通されたワイヤーハーネスと、
前記コルゲートの端部が挿入される挿入口を有するとともに、内部に前記ワイヤーハーネスを挿通するワイヤ挿通部が設けられたプロテクタとで構成されたワイヤーハーネス付プロテクタであって、
前記ワイヤ挿通部に、前記挿入口から前記コルゲートが所定位置まで挿入されたことを外部から確認する挿入確認部が備えられ、
前記挿入確認部は、
前記挿入口から所定位置まで挿入された前記コルゲートの外周面に当接する当接部と、
該当接部を支持するとともに、前記コルゲートの外周面に当接する前記当接部を外部から確認可能となるように外側へ移動させる移動支持部とで構成された
ワイヤーハーネス付プロテクタ。
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