JP2019161783A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】スキュー構造を備えたブラシレスモータにおいて、ロータのスラスト位置を安定させ、音や振動を抑制する。【解決手段】ブラシレスモータ2は、ステータ11とスキュー構造を備えたロータ12を有する。ロータ12は、マグネット17の磁極境界位置Pが回転方向にずれる方向を互いに異にする第1スキュー部31と第2スキュー部32を有するVスキュー構造となっている。マグネット17の軸方向両端部には、ステータコア14の軸方向端部からの延出量を互いに異にする第1オーバーハング部33と第2オーバーハング部34が設けられている。磁極境界位置Pの折り返し点M(屈折位置)は、マグネットの軸方向中心位置Cから、オーバーハング部のうちオーバーハング量OHの大きい第2オーバーハング部34側にオフセットした位置に配される。【選択図】図2

Description

本発明は、ブラシレスモータに関し、特に、ウォームギヤ等による変速機構を備えた電動モータに関する。
従来より、ブラシレスモータ(以下、モータと略記する)のトルクリップルやコギングを低減する手段として、磁極の極性が切り替わる位置(磁極境界位置)を、軸方向に沿って回転方向にずらす、いわゆるスキュー構造が知られている。ところが、このようなスキュー構造のモータでは、磁極境界位置の傾斜に伴い、磁気的な吸引反発による回転力と共に、その軸方向成分によってスラスト力(回転軸延伸方向に沿った力:スラスト電磁力)が発生する。そこで、例えば、特許文献1のように、スキューの傾斜方向を軸方向に沿って切り替える、いわゆるVスキュー着磁によりスラスト力を相殺する構成が提案されている。
特開2014−107951号公報
ところが、前述のVスキュー着磁では、スラスト方向の力を相殺できる反面、モータ回転中、ロータのスラスト力がほとんどない状態となる。このため、ロータのスラスト位置が不安定となり、Vスキュー構造を有するモータでは、減速機構におけるギヤの噛み合い状態が不連続となるなど、スラスト力がないことが却って音や振動の発生要因となるという課題があった。また、スラスト電磁力は相殺されてほとんどなくなるものの、図7に示すように、残留分にリップルが存在するため、ロータ位置がさらに不安定となり音や振動が悪化する、という問題もあった。
本発明の目的は、スキュー構造を備えたブラシレスモータにおいて、ロータのスラスト位置を安定させ、音や振動を抑制することにある。
本発明のブラシレスモータは、ステータコアと、該ステータコアに巻装された巻線と、を備えるステータと、前記ステータの径方向内側に配置された回転軸と、該回転軸に固定され、磁極の極性が切り替わる磁極境界位置が、前記回転軸の延伸方向に沿って回転方向にずれるスキュー構造を有するマグネットと、を備えるロータと、を有するブラシレスモータであって、前記マグネットは、その軸方向両端部に、前記ステータコアの軸方向端部のそれぞれから軸方向に延出されたオーバーハング部を有し、該オーバーハング部は、前記ステータコアの軸方向端部に対するそれぞれの延出量を互いに異にし、前記スキュー構造は、前記磁極境界位置が回転方向にずれる方向を互いに異にする第1スキュー部と第2スキュー部を有し、前記第1スキュー部と前記第2スキュー部の接続点は、前記マグネットの軸方向中心位置から、前記オーバーハング部のうち前記延出量の大きいオーバーハング部側に軸方向にオフセットした位置に配されることを特徴とする。
本発明の他のブラシレスモータは、ステータコアと、該ステータコアに巻装された巻線と、を備えるステータと、前記ステータの径方向内側に配置された回転軸と、該回転軸に固定され、磁極の極性が切り替わる磁極境界位置が、前記回転軸の延伸方向に沿って回転方向にずれるスキュー構造を有するマグネットと、を備えるロータと、を有するブラシレスモータであって、前記マグネットは、その軸方向一端部に、前記ステータコアの軸方向端部から軸方向に延出されたオーバーハング部を有し、前記スキュー構造は、前記磁極境界位置が回転方向にずれる方向を互いに異にする第1スキュー部と第2スキュー部を有し、前記第1スキュー部と前記第2スキュー部の接続点は、前記マグネットの軸方向中心位置から、前記オーバーハング部側に軸方向にオフセットした位置に配されることを特徴とする。
本発明にあっては、ロータのマグネット(ロータマグネット)における磁極境界位置の傾斜方向を軸方向に沿って切り替えるいわゆるVスキュー構造を採用し、スラスト電磁力のバランスを取る一方で、マグネットの端部に軸方向に非対称なオーバーハング部を設ける。すなわち、マグネットの両端部に延出量(オーバーハング量)を異にするオーバーハング部を設けたり、マグネットの一端部のみにオーバーハング部を設けたりする。これにより、一定のスラスト電磁力が発生し、モータ回転中におけるロータのスラスト位置が安定する。その結果、減速機構におけるギヤの噛み合い状態が安定するなど、音や振動の発生が抑制される。また、Vスキュー構造における磁極境界位置の屈折位置を、マグネットの両端部にオーバーハング部がある場合には、オーバーハング量の大きい方の側、あるいは、一方にのみオーバーハング部がある場合には、オーバーハング部の存在する側に寄せる。これにより、スラスト電磁力のリップルを低減させることができ、ロータのスラスト位置をさらに安定し、音や振動がより効果的に抑制される。
本発明のブラシレスモータによれば、ロータマグネットの磁極境界位置が回転軸の延伸方向に沿って回転方向にずれるスキュー構造を有するブラシレスモータにて、磁極境界位置の傾斜方向を軸方向に沿って切り替えるいわゆるVスキュー構造を採用すると共に、マグネットの少なくとも一方の端部にオーバーハング部を設けることにより、モータ回転中におけるロータのスラスト位置が安定し、音や振動を抑制することが可能となる。また、Vスキュー構造における磁極境界位置の屈折位置を、マグネットの両端部にオーバーハング部がある場合には、オーバーハング量の大きい方の側、あるいは、一方にのみオーバーハング部がある場合には、オーバーハング部の存在する側に寄せることにより、スラスト電磁力のリップルを低減させることができ、ロータのスラスト位置をさらに安定させ、音や振動がより効果的に抑制することが可能となる。
本発明の一実施の形態であるモータユニットの構成を示す断面図である。 図1のモータユニットにおけるロータとステータの関係を示す説明図である。 非対称オーバーハングを設けた場合のスラスト電磁力と、オーバーハング部を設けない場合のスラスト電磁力を比較して示したグラフである。 マグネットのスキュー構造を示す説明図である。 Vスキュー着磁における屈折位置とスラスト電磁力の4次成分及び12次成分との関係を示すグラフである。 スラスト電磁力のリップルを屈折位置ごとに比較して示したグラフである。 従来のモータにおけるスラスト電磁力の残留分に生じるリップルを示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるブラシレスモータを用いたモータユニット1の構成を示す断面図である。図1のモータユニット1は、ブラシレスモータ2(以下、モータ2と略記する)と、減速機構部(変速機構)3とから構成されており、例えば、自動車のサンルーフやワイパ装置、パワーウインド、パワーシートなどの駆動源として使用される。モータユニット1では、モータ2の回転軸4の回転は減速機構部3内にて変速され、出力軸5からユニット外に出力される。
モータ2はブラシレスモータであり、ステータ11と、ステータ11内に回転自在に配置されたロータ12とから構成されている。ステータ11は、有底筒状のモータハウジング13と、モータハウジング13の内面に固定されたステータコア14を備えている。ステータコア14は、磁性体にて形成されたプレートを複数枚積層して形成され、軸方向に延びる複数(ここでは、6個)のスロット15を有している。スロット15内には、複数相の巻線を形成するコイル16が巻装されている。ロータ12は、回転軸4と、回転軸4に固定されたマグネット17とを備えている。回転軸4の一端側は、モータハウジング13の端部に配された軸受18によって回転自在に支持されている。マグネット17は、ネオジウムや、ジスプロシウム、サマリウムなどの希土類系の永久磁石であり、周方向に沿って極性が異なるように着磁されたリングマグネット(ここでは、4極着磁)が使用されている。
減速機構部3は、回転軸4に形成されたウォーム6と、ウォーム(駆動ギヤ)5と噛合するウォームホイール(被動ギヤ)6とから構成されており、合成樹脂やアルミダイカストにて形成されたギヤケース21内に配されている。図1に示すように、ギヤケース21には、モータハウジング13の一端開口側が固定されている。モータ2の回転軸4はギヤケース21内に延伸しており、回転軸4は、ギヤケース21内に設けられたベアリング22と軸受23によって回転自在に支持されている。ウォームホイール7は出力軸5に固定されており、出力軸5は、ウォームホイール7と共に回転する。ウォーム6やウォームホイール7は、各歯面6a,7aがスラスト方向X(回転軸4の延伸方向)とは平行ではなく、スラスト方向に対し傾斜している。
図2は、ロータ12とステータ11の関係を示す説明図である。図2に示すように、モータ2では、ロータ12側のマグネット17の軸方向長Lmが、ステータ11側のステータコア14の軸方向長Lcよりも長くなっている。そして、マグネット17の軸方向両端部には、ステータコア14と対向することなく軸方向に延出されたオーバーハング部(第1オーバーハング部33,第2オーバーハング部34)がそれぞれ設けられている。さらに、モータ2においては、第1オーバーハング部33と第2オーバーハング部34のオーバーハング量(延出量)OH1,OH2が異なっており、第2オーバーハング部34のオーバーハング量OH2の方が大きくなっている(OH1<OH2)。つまり、第1及び第2オーバーハング部33,34は軸方向に非対称に設けられている。
このように、第1及び第2オーバーハング部33,34のうち一方を大きく形成することにより、ロータ12にはスラスト電磁力が常に一方向に発生する。図3は、非対称オーバーハングを設けた場合のスラスト電磁力と、オーバーハング部を設けない場合のスラスト電磁力を比較して示したグラフである。なお、図3における従来構造の波形をY軸方向にスケール拡大したものが図7の波形である。図3に示すように、オーバーハング部なしの場合はスラスト電磁力がほぼ0であるのに対し、モータ2のように非対称なオーバーハング部を設けたモータでは、常に一定方向に一定のスラスト電磁力が発生する。このため、モータ回転中におけるロータのスラスト位置が安定し、減速機構におけるギヤの噛み合い状態等が安定する。したがって、不連続なギヤの噛み合いなどによって生じる音や振動を抑制することが可能となる。
また、図2に示すように、モータ2では、マグネット17の磁極境界線Pが、軸方向に沿って径方向にずれるスキュー着磁がなされている。図4は、マグネット17におけるスキュー構造を示す説明図である。図2,4に示すように、マグネット17では、磁極境界線Pの傾斜方向が軸方向に沿って切り替えられており、磁極境界線PがV字形に形成されている。すなわち、マグネット17には、いわゆるVスキュー着磁が施されており、軸方向沿って、傾斜方向の異なる第1スキュー部31と第2スキュー部32が設けられている。磁極境界線Pの始点Q1と終点Q2は、軸方向の同じ位置に存在しており、始点Q1・終点Q2と折り返し点Mとの間の周方向の角度θがスキュー角となっている。なお、点Q1と点Q2は、何れが始点でも終点でも良い。
第1スキュー部31と第2スキュー部32の接続点は、磁極境界線Pの折り返し点Mとなっている。折り返し点Mの位置(スキュー屈折位置:以下、屈折位置と称する)は、マグネット17の軸方向の中心位置Cに対し、第2オーバーハング部34寄りに偏倚量δだけずれた位置となっている。すなわち、磁極境界線Pの屈折位置は、マグネット17の軸方向中心位置Cから第2オーバーハング部34側にオフセットされた形となっており、第1スキュー部31と第2スキュー部32は、軸方向に沿って非対称に形成されている。したがって、第1スキュー部31の軸方向長Ls1と、第2スキュー部32の軸方向長Ls2は、オーバーハング量OHが小さい側に位置する第1スキュー部31の方が長くなっている(Ls1>Ls2)。ここでは、両者の軸方向長の比Ls1:Ls2は、Ls1が大きく、Ls1:Ls2=6.5:3.5に設定されている。
図5は、Vスキュー構造における磁極境界線Pの屈折位置(Ls1:Ls2)とスラスト電磁力の4次成分及び12次成分との関係を示すグラフ、図6は、スラスト電磁力のリップル(回転角度(電気角)とスラスト電磁力との関係)を屈折位置ごとに比較して示したグラフである。なお、何れも4極6スロットモータにおいて、第1及び第2オーバーハング部33,34の各オーバーハング量OH1,OH2の比が1:2(OH1:OH2=1:2の場合を示している。
図5に示すように、スラスト電磁力の4次成分は、Ls1:Ls2=6:4〜7:3の範囲で低下し、6.5:3.5の場合が最も小さくなっている。また、スラスト電磁力の12次成分も、屈折位置が6:4〜7:3の範囲が比較的低く、6.5:3.5の場合が最も小さくなっている。一方、図6に示すように、電磁力のリップルも、屈折位置が6:4、6.5:3.5、7:3の場合が他の比率の場合よりも小さく抑えられる。すなわち、スラスト電磁力のリップルを抑えるには、Vスキューの屈折位置を6:4〜7:3の範囲、好ましくは、6.5:3.5に設定することが好適である。これを受けて、本実施の形態のモータ2も、前述のようにLs1:Ls2=6.5:3.5に設定されている。
このように、Vスキュー構造を採用しつつ、磁極境界線Pの屈折位置を、大きい方の第2オーバーハング部34側に寄せ、しかも、その位置をLs1:Ls2=6:4〜7:3に設定することにより、スラスト電磁力のリップル(スラスト振動)を低減することが可能になる。その結果、ウォーム等の減速機構における歯の噛み合い不連続などから生じる音や振動を抑えることが可能になる。
上述のように、本発明によるモータ2は、Vスキュー構造によりスラスト電磁力のバランスを取る一方で、非対称オーバーハング構造を採用することにより、常に一定のスラスト電磁力が発生させる。これにより、モータ回転中におけるロータのスラスト位置が安定し、音や振動を抑制することが可能となる。また、Vスキュー構造における磁極境界線Pの屈折位置を、大きい方のオーバーハング部側に寄せることにより、スラスト電磁力のリップルを低減させることができ、ロータのスラスト位置をさらに安定させることができ、音や振動をより効果的に抑制することが可能となる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、マグネット17の軸方向両端部にオーバーハング部33,34を設けた構成を示したが、マグネット17の軸方向一端部にのみオーバーハング部を設けたブラシレスモータに本発明を適用することも可能である。この場合、磁極境界線Pの折り返し点M(屈折位置)は、オーバーハング部が存在する側にオフセットした位置に設けられ、オーバーハング部のない側のスキュー部(第1スキュー部)を、オーバーハング部のある側のスキュー部(第2スキュー部)よりも軸方向に長く形成する(Ls1>Ls2)。そして、第1及び第2スキュー部の軸方向長の比Ls1:Ls2を、6:4〜7:3の範囲、好ましくは、6.5:3.5に設定する。
また、図2では、磁極境界線PのN側が凸、S側が凹となっているが、磁極境界線Pの傾斜方向はこの逆であっても良い。さらに、前述の実施形態では、マグネット17にリングマグネットを用いた構成を示したが、セグメントマグネットを用いても良く、その場合、軸方向に沿って複数個のマグネットを径方向にずらしながら配置するいわゆるステップスキュー構造としても良い。
加えて、モータ2では、マグネット17をステータコア14に直接対向させるSPM(Surface Permanent Magnet)構成としたが、ロータ側に鋼製のロータコアを設け、その内側にマグネットを埋設したIPM(Interior Permanent Magnet)構成のモータにも本発明は適用可能である。なお、本発明において、マグネットが「回転軸に固定」されている、とは、回転軸に直接マグネットが固定されている形態のみならず、回転軸に取り付けたロータコア等の内部あるいは外周部など、ロータコア等を介して回転軸にマグネットを固定する形態も含んだ意味である。
本発明によるブラシレスモータは、自動車の車載モータのみならず、家電製品や産業機械等に使用される電動モータにも広く適用可能である。
1 モータユニット
2 ブラシレスモータ
3 減速機構部
4 回転軸
5 出力軸
6 ウォーム(駆動ギヤ)
6a 歯面
7 ウォームホイール(被動ギヤ)
7a 歯面
11 ステータ
12 ロータ
13 モータハウジング
14 ステータコア
15 スロット
16 コイル
17 マグネット
18 軸受
21 ギヤケース
22 ベアリング
23 軸受
31 第1スキュー部
32 第2スキュー部
33 第1オーバーハング部
34 第2オーバーハング部
C マグネット軸方向中心位置
Lm マグネット軸方向長
Lc ステータコア軸方向長
Ls1 第1スキュー軸方向長
Ls2 第2スキュー軸方向長
M 磁極境界線の折り返し点
OH マグネットオーバーハング量
OH1 第1オーバーハング部オーバーハング量
OH2 第2オーバーハング部オーバーハング量
P 磁極境界線
Q1 磁極境界線の始点
Q2 磁極境界線の終点
X スラスト方向
δ :偏倚量

Claims (2)

  1. ステータコアと、該ステータコアに巻装された巻線と、を備えるステータと、
    前記ステータの径方向内側に配置された回転軸と、該回転軸に固定され、磁極の極性が切り替わる磁極境界位置が、前記回転軸の延伸方向に沿って回転方向にずれるスキュー構造を有するマグネットと、を備えるロータと、を有するブラシレスモータであって、
    前記マグネットは、その軸方向両端部に、前記ステータコアの軸方向端部のそれぞれから軸方向に延出されたオーバーハング部を有し、該オーバーハング部は、前記ステータコアの軸方向端部に対するそれぞれの延出量を互いに異にし、
    前記スキュー構造は、前記磁極境界位置が回転方向にずれる方向を互いに異にする第1スキュー部と第2スキュー部を有し、
    前記第1スキュー部と前記第2スキュー部の接続点は、前記マグネットの軸方向中心位置から、前記オーバーハング部のうち前記延出量の大きいオーバーハング部側に軸方向にオフセットした位置に配されることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. ステータコアと、該ステータコアに巻装された巻線と、を備えるステータと、
    前記ステータの径方向内側に配置された回転軸と、該回転軸に固定され、磁極の極性が切り替わる磁極境界位置が、前記回転軸の延伸方向に沿って回転方向にずれるスキュー構造を有するマグネットと、を備えるロータと、を有するブラシレスモータであって、
    前記マグネットは、その軸方向一端部に、前記ステータコアの軸方向端部から軸方向に延出されたオーバーハング部を有し、
    前記スキュー構造は、前記磁極境界位置が回転方向にずれる方向を互いに異にする第1スキュー部と第2スキュー部を有し、
    前記第1スキュー部と前記第2スキュー部の接続点は、前記マグネットの軸方向中心位置から、前記オーバーハング部側に軸方向にオフセットした位置に配されることを特徴とするブラシレスモータ。
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