JP2019160545A - セラミックヒータ - Google Patents
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図4に示すように、このセラミックヒータとしては、円筒状のセラミック製碍管130にヒータ配線回路となる発熱抵抗体400を印刷したセラミックシート190を巻き付け、一体焼成したものが用いられている(特許文献1参照)。
そして、熱交換器の内壁と、セラミックヒータの外周との隙間や、セラミック製碍管内に流れる水がセラミックヒータで加熱される。
そこで、特許文献1記載のヒータでは、巻合わせ部191を挟んで対向する末端配線401、402の寸法や、印加電圧等を規定して上記電位差を抑制している。
しかしながら、特許文献1記載のヒータを直流で使用すると、上述のマイグレーションが顕著になるおそれがある。これは、交流であれば、セラミックシート190中のセラミック成分および配線インク成分がイオン化しても、交流で逆極性に印加された際にイオンが反対方向に戻り、マイグレーションが低減する効果がある。一方、直流の場合、極性が一定であるので、イオンが戻る効果が生じず、マイグレーションが徐々に進行する。
そこで、本発明は、直流用と交流用の2つの発熱抵抗体を有し、直流通電によるヒータ特性の低下を抑制すると共にコンパクト化を図ったセラミックヒータの提供を目的とする。
さらに、直流用と交流用に2つのセラミックヒータを設置する必要がなく、ヒータのコンパクト化を図ると共にコストを低減できる。
通電時に直流用発熱抵抗体が600℃以上となる場合、マイグレーションがより発生し易くなるので、本発明がさらに有効となる。
第2両端に第1両端よりも高い電圧が印加される場合も、マイグレーションがより発生し易くなるので、本発明がさらに有効となる。
図1は本発明の実施形態に係るセラミックヒータ11、及び電源装置100を示す正面図、図2はセラミックヒータ11のセラミックシート19を示す展開図、図3は図1のA−A線に沿う断面図である。
本発明の実施形態に係るセラミックヒータ11は、例えば温水洗浄便座の熱交換ユニットの熱交換器において、洗浄水を温めるために用いることができる。
まず、電源装置100は、交流電源102及び直流電源104を備え、交流電源102及び直流電源104は電源制御部106によって通電制御されている。又、交流電源102からの交流電線102a、及び直流電源104からの直流電線104aが、それぞれセラミックヒータ11に接続されている。
なお、電源装置100は温水洗浄便座に設置されている。
セラミック基体13は、軸線L方向に延びる円筒状のセラミック製の支持体17と、支持体17の外周に巻きつけられたセラミックシート19とを備え、支持体17はその軸線L方向に貫通孔17h(図3参照)を有してなる。そして、熱交換器にて、貫通孔17hの内部に流れる水がセラミックヒータ11で加熱され、さらに熱交換器の内壁と、セラミックヒータの外周との隙間の水もセラミックヒータ11で加熱される。
支持体17及びセラミックシート19は例えばアルミナから形成することができる。なお、セラミックシート19は支持体17の外周を完全に覆わず、セラミックシート19の巻合わせ部19aには、支持体17の軸線L方向に沿って延びるスリット状の溝部13sが形成されている。
具体的には、交流用発熱抵抗体41を構成するヒータ配線回路41aは、互いに軸線L方向に沿って延びる複数の配線の両端の折り返し部が幅方向に延び、隣接する配線の端部に接続される形態をなす。そして、ヒータ配線回路41aの周方向の両端をなす2つの第1両端41eが、軸線L方向の一端でパッド状の2個の接続端子41bにそれぞれ一体に接続されている。
同様に、直流用発熱抵抗体42を構成するヒータ配線回路42aは、互いに軸線L方向に沿って延びる複数の配線の両端の折り返し部が幅方向に延び、隣接する配線の端部に接続される形態をなす。そして、ヒータ配線回路42aの周方向の両端をなす第2両端42eが、軸線L方向の一端でパッド状の2個の接続端子42bにそれぞれ一体に接続されている。
同様に、2個の接続端子42bは、図示しないビア導体等を介して、セラミックシート19の外周面に形成された2個の外部端子44にそれぞれ電気的に接続されている。
さらに、外部端子43が交流電線102aに接続されることにより、交流用発熱抵抗体41に交流電流が流れる。又、図示しない外部端子44が直流電線104aに接続されることにより、直流用発熱抵抗体42に直流電流が流れる。
交流用発熱抵抗体41、直流用発熱抵抗体42(接続端子41b、42b含む)は、例えばタングステンを主成分として形成することができる。
つまり、直流用発熱抵抗体42を交流用発熱抵抗体41と別箇に設け、その第2両端42eと溝部13sの間に第1両端41eを配置する。
これにより、断水時等にセラミックヒータ11が乾燥状態で加熱された際、第2両端42e間に電位差が生じても、第2両端42e間の距離が第1両端41eによって遠ざけられる。従って、第2両端42e付近のセラミックシート19の発熱が減少し、マイグレーションによるヒータ特性の低下を抑制することができる。又、第2両端42e間に第1両端41eが介在することによっても、マイグレーションが低減する。
さらに、直流用と交流用に2つのセラミックヒータを設置する必要がなく、ヒータのコンパクト化を図ると共にコストを低減できる。
なお、交流が印加される交流用発熱抵抗体41では、第1両端41e間で極性が交互に変化するので、第1両端41e間が近接してもマイグレーションの発生は少ない。
又、図2に示すように、2つの第2両端42eのそれぞれが、周方向に第1両端41eよりも溝部13sの反対側の位置で対向するためには、ヒータ配線回路42aがヒータ配線回路41aよりも内側に配置されている必要がある。但し、接続端子42bは接続端子41bと重ならければその位置は問わない。
又、第2両端42eに第1両端41eよりも高い電圧が印加される場合も、マイグレーションがより発生し易くなるので、本発明がさらに有効となる。例えば、第2両端42eに400V程度の直流電圧を印加し、第1両端41eに100V程度の交流電圧を印加することができる。
まず、アルミナ等のセラミック粉末のスラリーから、支持体17となる部材を押出成形し、仮焼成する。また、上記同様のスラリーから、セラミックシート19となるグリーンシートを形成し、その表面に図2に示すような交流用発熱抵抗体41、直流用発熱抵抗体42となる上記メタライズインクを印刷して乾燥させる。そして、このグリーンシートの印刷面に他のグリーンシートを積層して押圧し、交流用発熱抵抗体41、直流用発熱抵抗体42を両グリーンシートの間に埋設させる。さらに、両グリーンシートの積層体の片面にビアを設けてビア導体を充填し、直上に外部端子43、44となる導電性ペーストを印刷して乾燥させる。
そして、両グリーンシートの積層体の反対面にセラミックペーストを塗布し、支持体17に巻き付けて接着し、全体を焼成する。
また、アルミナ等のセラミック粉末を金型にて加圧成形し、焼成することによりフランジ30を得る。
交流用発熱抵抗体41、直流用発熱抵抗体42の形状は限定されない。
抵抗体インクの材質も限定されない。
17 支持体
19 セラミックシート
41 発熱抵抗体(交流用発熱抵抗体)
41e 第1両端
42 発熱抵抗体(直流用発熱抵抗体)
42e 第2両端
102 交流電源
104 直流電源
L 軸線
Claims (4)
- 軸線方向に延びる筒状のセラミック製の支持体と、前記支持体の外周に配置された発熱抵抗体と、を少なくとも備えるセラミックヒータにおいて、
前記発熱抵抗体として、外部の交流電源に接続される交流用発熱抵抗体と、外部の直流電源に接続される直流用発熱抵抗体と、を備え、
前記軸線方向に垂直であって前記発熱抵抗体を含む断面で見たとき、
前記交流用発熱抵抗体の両端をなす第1両端が周方向に隣接して配置されることを特徴とするセラミックヒータ。 - 前記セラミックヒータは、前記支持体の外周に接して配置されるセラミックシートをさらに備え、
前記発熱抵抗体は、前記セラミックシートに埋設されていることを特徴とする請求項1に記載のセラミックヒータ。 - 通電時に、少なくとも前記直流用発熱抵抗体が600℃以上となることを特徴とする請求項1または2に記載のセラミックヒータ。
- 前記直流用発熱抵抗体の両端をなす第2両端には、前記第1両端よりも高い電圧が印加されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のセラミックヒータ。
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Citations (3)
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JPH1092551A (ja) * | 1996-07-23 | 1998-04-10 | Fuji Electric Co Ltd | 赤外線光源用セラミックス発熱体の駆動方法 |
US20110174799A1 (en) * | 2010-01-21 | 2011-07-21 | Ali Syed Zeeshan | Micro-hotplates |
JP2017183070A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 日本特殊陶業株式会社 | セラミックヒータ |
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