JP2019158309A - 空気調和機、及び、空気調和機における運転データ処理方法 - Google Patents

空気調和機、及び、空気調和機における運転データ処理方法 Download PDF

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邦英 和田
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直也 芝田
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Abstract

【課題】空気調和機に異常が発生した場合に、適切な解析を可能にする運転データを記憶部に記憶させる。【解決手段】空気調和機10は、運転を制御する制御装置40と、運転状態に関する運転データを検出するセンサ45〜49とを備え、制御装置40は、運転データを記憶する記憶部42と、運転中に発生した異常を所定の条件に基づいて確定させる異常処理部41aと、異常処理部41aにより異常が確定されたときに、当該異常が確定される前の所定の時点における第1の運転データを記憶部42に記憶させる第1記憶処理部41bと、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、空気調和機、及び、空気調和機における運転データ処理方法に関する。
一般に、空気調和機は、内部に収容された圧縮機やファン等の機器の運転状態に異常が発生すると、当該機器の保護等のために運転を停止するように構成されている。また、空気調和機の運転状態を示す運転データは各種センサにより検出され、異常が発生したときの運転データは制御装置のメモリに記憶されて異常の発生要因を解析するために用いられる。
例えば、下記特許文献1に記載された空気調和機は、圧縮機の吐出圧力、吐出管温度、電流値等の運転データが所定の時間間隔毎(例えば1秒毎)に所定時間分(例えば10分間分)RAM等の揮発性メモリに蓄積され、機器に異常が発生すると、運転を停止するとともに揮発性メモリ内の運転データをEEPROM等の不揮発性メモリに記憶させ、異常の発生要因を事後的に解析できるように構成されている。
特開2012−107800号公報
以上のような空気調和機は、異常が発生したとしても、一旦運転を停止してから所定時間経過後に再び運転させることが行われている(以下、この運転を「リトライ運転」ともいう)。これは、当該異常の発生が一過性の場合もあるからである。そして、リトライ運転を所定の回数(例えば3回)行ったとしても依然として異常が発生する場合にはその異常を正式な異常と「確定」したうえで運転を停止し、異常確定時点の運転データを先頭としてそれ以前に揮発性メモリ内に蓄積した所定時間分の運転データを不揮発性メモリに記憶させている。
しかしながら、異常の種類によっては、異常が確定したときの運転データでは正確に異常の発生要因を解析することができない場合がある。
例えば、異常の発生と同時に空気調和機が運転を停止するような場合、その後に異常が確定したとしてもその確定時点における運転データは異常発生時点における運転データから変化してしまっていることがある。また、所定回数のリトライ運転後に異常が確定する場合に、異常確定時点の運転データが最初(リトライ運転前)に異常が発生したときの運転データから変化してしまっていることがある。これらの場合、異常確定時点の運転データを記憶部に記憶させても適切に異常の発生要因を解析できない可能性がある。
本開示は、空気調和機に異常が発生した場合に、適切な解析を可能にする運転データを記憶部に記憶させることを目的とする。
(1)本開示に係る空気調和機は、
運転を制御する制御装置と、
運転状態に関する運転データを検出するセンサとを備え、
前記制御装置は、
前記運転データを記憶する記憶部と、
運転中に発生した異常を所定の条件に基づいて確定させる異常処理部と、
前記異常処理部により異常が確定されたときに、当該異常が確定される前の所定の時点における第1の運転データを前記記憶部に記憶させる第1記憶処理部と、を備えている。
以上の構成を有する空気調和機は、異常が確定されたときの運転データでは適切に異常の発生要因を解析できないような場合に、異常が確定する前の所定の時点における運転データを用いて当該解析を行うことができる。
(2)上記(1)の空気調和機において、好ましくは、前記制御装置は、前記異常処理部により異常が確定されたときに、当該異常が確定された時点における第2の運転データを前記記憶部に記憶させる第2記憶処理部をさらに備え、
発生した異常の種類に応じて、前記第1及び第2記憶処理部のいずれか一方が前記第1の運転データ又は前記第2の運転データを前記記憶部に記憶させる。
このような構成によって、発生した異常の種類に応じて発生要因を適切に解析することができる。
(3)上記(1)又は(2)の空気調和機において、好ましくは、前記制御装置は、異常の発生に伴う空気調和機の運転停止後にリトライ運転させる起動制御部をさらに備え、
前記異常処理部は、所定回数リトライ運転を繰り返しても異常が発生することを条件に前記異常を確定させ、
前記第1記憶処理部は、最初のリトライ運転前の異常についての運転データを前記第1の運転データとして前記記憶部に記憶させる。
このような構成によって、リトライ運転後に異常が確定した時点における運転データが、最初のリトライ運転前の異常についての第1の運転データから変化しているような場合であっても、当該第1の運転データを用いて異常の発生要因を適切に解析することができる。
(4)上記(3)の空気調和機において、好ましくは、前記記憶部は、揮発性メモリからなる第1記憶部と、不揮発性メモリからなる第2記憶部とを有し、
前記第1記憶処理部は、最初のリトライ運転前の異常についての第1の運転データを第1記憶部に記憶させ、かつ、リトライ運転後に異常が確定されたことをもって前記第1記憶部に記憶された前記第1の運転データを前記第2記憶部に記憶させる。
このような構成によって、第2記憶部に記憶された第1の運転データを用いて異常の発生要因の解析を事後的に行うことができる。また、異常が確定されたときのみ解析に必要な第1の運転データが第2記憶部に記憶されるので、第2記憶部には、実際に確定された異常についての第1の運転データを記憶させることができる。
(5)上記(1)〜(4)の空気調和機において、好ましくは、運転中の異常の発生と同時に前記制御装置による制御によらずに空気調和機の運転を停止させる保護装置をさらに備え、
前記異常処理部は、前記保護装置が所定時間作動していることを条件に前記異常を確定させ、
前記第1記憶処理部は、前記保護装置の作動開始時点における前記運転データを前記第1の運転データとして前記記憶部に記憶させる。
このような構成によって、異常が確定された時点における運転データが異常発生時点の運転データから変化しているような場合であっても、第1の運転データを用いて異常の発生要因を適切に解析することができる。
(6)上記(5)の空気調和機において、好ましくは、前記記憶部は、揮発性メモリからなる第1記憶部と、不揮発性メモリからなる第2記憶部とを有し、
前記第1記憶処理部は、前記保護装置の作動開始時点における前記第1の運転データを前記第1記憶部に記憶させ、かつ、異常が確定されたことをもって前記第1記憶部に記憶された前記第1の運転データを前記第2記憶部に記憶させる。
このような構成によって、第2記憶部に記憶された第1の運転データを用いて異常の発生要因の解析を事後的に行うことができる。また、異常が確定されたときのみ解析に必要な第1の運転データを第2記憶部に記憶させることができる。
(7)上記(5)の空気調和機において、前記記憶部は、揮発性メモリからなる第1記憶部と、不揮発性メモリからなる第2記憶部とを有し、
前記第1記憶部には、空気調和機の運転中、所定の時間間隔毎に第3の運転データが記憶され、
前記第1記憶処理部は、前記保護装置の作動開始時点における前記第1の運転データを前記第1記憶部に記憶させ、かつ、異常が確定されたことをもって前記第1記憶部に記憶された前記第1の運転データ及び当該第1の運転データより前に前記第1記憶部に記憶された前記第3の運転データを前記第2記憶部に記憶させる。
このような構成によって、第2記憶部に記憶された所定の時間間隔毎の第3の運転データと第1の運転データとを用いて、異常に至るまで経過を含めて異常の発生要因の解析を事後的に行うことができる。また、異常が確定されたときのみ解析に必要な運転データを第2記憶部に記憶させることができる。
(8)上記(7)の空気調和機において、好ましくは、前記第3の運転データを前記第1記憶部に記憶させる前記時間間隔が、前記異常処理部による異常の確定条件である前記保護装置の作動時間よりも長い。
仮に第3の運転データを第1記憶部に記憶させる時間間隔が、異常処理部による異常の確定条件である保護装置の作動時間よりも短い場合、異常が発生してから異常が確定されるまでの間に1つ以上の第3の運転データが第1記憶部に記憶されることになり、保護装置が作動を開始した時点における第2の運転データを第1記憶部に記憶させておく意義が小さくなるとともに、第3の運転データを保存するための記憶部の領域をより多く確保する必要が生じる。したがって、上記(8)の構成を採用したときに、上記(5)〜(7)における運転データの収集がより有効となる。
(9)本開示に係る空気調和機における運転データ処理方法は、
空気調和機の運転中に異常が発生したときに、当該異常を所定の条件に基づいて確定させるステップと、
前記異常が確定されたときに、当該異常が確定される前の所定の時点でセンサにより検出された第1の運転データを記憶部に記憶させるステップと、
を含む。
(10)本開示に係る空気調和機における運転データ処理方法は、
空気調和機の運転中に異常が発生したときに、当該異常を所定の条件に基づいて確定させるステップと、
前記異常が確定されたときに、当該異常の種類に応じて、当該異常が確定される前の所定の時点でセンサにより検出された第1の運転データ、及び、当該異常が確定された時点でセンサにより検出された第2の運転データのいずれかを記憶部に記憶させるステップと、を含む。
(11)上記(9)又は(10)の運転データ処理方法において、好ましくは、前記所定の条件が、異常の発生に伴う空気調和機の運転停止後にリトライ運転を所定回数繰り返しても異常が発生することであり、
前記記憶部に記憶される第1の運転データが、最初のリトライ運転前に発生した異常についての運転データである。
(12)上記(9)又は(10)の運転データ処理方法において、好ましくは、前記所定の条件が、運転中の異常の発生と同時に制御装置による制御によらずに空気調和機の運転を停止させる保護装置が所定時間作動していることであり、
前記記憶部に記憶される第1の運転データが、前記保護装置の作動開始時点における前記運転データである。
一実施形態に係る空気調和機の概略的な構成図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 制御装置の第1記憶部の機能を示すブロック図である。 制御装置の制御部の機能を示すブロック図である。 ケース1に該当する異常が発生した場合の制御装置の処理内容を示す説明図である。 ケース1に該当する異常が発生した場合の制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 ケース2に該当する異常が発生した場合の空気調和機の運転状態等を示すグラフである。 ケース2に該当する異常が発生した場合の制御手順を示すフローチャートである。 ケース3に該当する異常が発生した場合の空気調和機の運転状態等を示すグラフである。 ケース3に該当する異常が発生した場合の制御手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しつつ、空気調和機の実施形態を詳細に説明する。
(空気調和機の全体構成)
図1は、一実施形態に係る空気調和機の概略的な構成図である。
本実施形態の空気調和機10は、室内機12と、室外機13とを備えている。室内機12と室外機13とは冷媒配管を介して接続されている。この冷媒配管を流れる冷媒の循環により蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路11が構成されている。室内機12は、室内側熱交換器16と、室内ファン20とを備えている。
室内側熱交換器16は、例えばクロスフィンチューブ式の熱交換器とされており、室内の空気と熱交換するために用いられる。
室内ファン20は、室内の空気を室内機12の内部に取り込み、室内側熱交換器16との間で熱交換を行った後に室内に吹き出すように構成されている。室内ファン20は、インバータ制御によって運転回転数を調整可能なモータを備えている。また、室内ファン20は、モータの電流値を計測する電流センサ48を備えている。
室外機13は、圧縮機15と、室外側熱交換器18と、四路切換弁23と、室外ファン21と、室外膨張弁17とを備えている。圧縮機15は可変容量型(能力可変型)であり、内蔵されているモータをインバータ制御することによって、このモータの運転回転数を変更することができる。圧縮機15は、モータの電流値を計測する電流センサ49を備えている。
室外側熱交換器18は、例えばクロスフィン型のフィンアンドチューブ熱交換器であり、空気を熱源として冷媒と熱交換するために用いられる。
室外ファン21は、インバータ制御によって運転回転数を調整可能なモータを備えている。室外ファン21は、屋外の空気を室外機13の内部に取り込み、空気と室外側熱交換器18との間で熱交換を行った後、室外機13の外部に空気を吹き出すように構成されている。
四路切換弁23は、冷媒配管における冷媒の流れを反転させ、圧縮機15から吐出される冷媒を室外側熱交換器18と室内側熱交換器16とに切り換えて供給する。四路切換弁23の切換によって、空気調和機10は冷房運転と暖房運転とを切り換えて行うことができる。
室外機22は、さらに温度センサと圧力センサと保護装置とを備えている。温度センサは、圧縮機15の吐出管に設けられた吐出管温度センサ47を含む。圧力センサは、圧縮機15の吸引側に設けられた低圧圧力センサ46と、圧縮機15の吐出側に設けられた高圧圧力センサ(吐出圧力センサ)45とを含む。また、保護装置は、圧縮機15の吐出側に設けられた高圧保護スイッチ44を含む。高圧保護スイッチ44は、圧縮機15の吐出圧力が所定値を超えたとき圧縮機15への通電を遮断し、圧縮機15を停止させる機能を有する。
各センサ45〜49によって検出された信号は、空気調和機10の運転状態に関する運転データとして後述する制御装置40に入力される。そして、圧縮機15、四路切換弁23、室外ファン21、膨張弁17、室内ファン20等の各機器は、各センサ45〜49の出力等に応じて制御装置40により動作制御される。
(制御装置の構成)
図2は、制御装置の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御装置40は、制御部41及び記憶部42を有している。制御部41は、CPU等を含む演算ユニットを備えている。制御部41は、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することによって空気調和機10の運転を制御する。また、制御部41は、空気調和機10に異常が発生したときに、その発生要因を解析するために用いられる運転データ、すなわち各種センサ45〜49の検出信号を記憶部42に記憶させる。
記憶部42は、第1記憶部42aと、第2記憶部42bとを含む。
第1記憶部42aは、RAM等の揮発性メモリからなる。また、第2記憶部42bは、EEPROM等の不揮発性メモリからなる。制御部41は、各センサ45〜49によって検出された運転データを、異常の種類に応じて異なった態様で第1記憶部42a及び第2記憶部42bに記憶させる。
図3は、制御装置の第1記憶部の機能を示すブロック図である。
第1記憶部42aは、運転データを記憶させるための周期運転データ保存領域42a1と、異常発生時運転データ保存領域42a2との2つの領域を含む。周期運転データ保存領域42a1は、空気調和機10の運転中に所定の時間間隔(サンプリング周期)で取得された運転データを記憶させるための領域である。異常発生時運転データ保存領域42a2は、異常が発生したときの運転データを記憶させるための領域である。
(制御部の機能)
図4は、制御装置の制御部の機能を示すブロック図である。
制御部41は、異常の発生に関する機能部として、異常処理部41a、第1記憶処理部41b、第2記憶処理部41c、及び起動制御部41dを有している。
異常処理部41aは、空気調和機10に異常が発生したときに、その異常が一過性のものではなく継続して発生するような異常である場合に、正式に異常が発生したことを「確定」する処理を行う機能を有する。
第1記憶処理部41bは、異常に関する「第1の運転データ」を記憶部42に記憶させる機能を有する。また、第2記憶処理部41cは、異常に関する「第2の運転データ」を記憶部42に記憶させる機能を有する。第1の運転データ及び第2の運転データについては具体的な事例をもって後で詳細に説明する。
起動制御部41dは、空気調和機10に所謂リトライ運転を行わせる機能を有する。このリトライ運転は、例えば運転データに異常がある場合に一旦空気調和機10の運転を停止させ、その後、所定時間だけ待機させてから再度空気調和機10を起動させるものである。起動制御部41dは、リトライ運転を所定の回数(例えば、2回)行わせ、それでもまだ同様の異常が発生する場合には、前述の異常処理部41aがその異常を確定させる。なお、本明細書において「空気調和機10の運転を停止」とは、少なくとも圧縮機15が停止した状態をいい、圧縮機15が停止しかつ少なくとも一方のファン20,21が運転している状態をも含む。
(制御装置の処理)
以下、制御装置40のより具体的な処理を、次の3つのケースについて説明する。
(ケース1)
図5は、ケース1に該当する異常が発生したときの制御装置の処理内容を示す説明図である。この図5は、特に、高圧保護スイッチ44が作動したときの異常に関する制御を示す。
空気調和機10の運転中、制御部41は、各センサ45〜49により検出される運転データ(以下、「第3の運転データ」ともいう)を第1記憶部42aの周期運転データ保存領域42a1に所定のサンプリング周期tで記憶させる。例えば、制御部41は、1秒毎に第3の運転データを第1記憶部42aに記憶させる。また、制御部41は、第1記憶部42aに10分間の第3の運転データが蓄積されると、古いデータから順に新しい第3の運転データで上書きする処理行う。なお、サンプリング周期t1は、1秒とするに限らず、適宜変更可能である。
図5には、最新の0秒前(T)から1秒前(T)、2秒前(T)…n秒前(T)の第3の運転データが第1記憶部42aの周期運転データ保存領域42a1に記憶される状態が示されている。また、図5には、高圧保護スイッチ44の状態、制御部41(異常処理部41a)の状態、吐出圧力センサ45による吐出圧力の検出値が併せて示されている。
図6は、ケース1に該当する異常が発生したときの制御手順を示すフローチャートである。
前述したように、空気調和機10の運転中は、制御部41が所定のサンプリング周期tで第3の運転データを取得し、第1記憶部(RAM)42aの周期運転データ保存領域42a1に記憶させる(ステップS1)。
そして、ステップS2において、圧縮機15の吐出圧力が所定値を超え、高圧保護スイッチ44が作動すると、圧縮機15が強制的に停止する。このとき、制御部41は、ステップS3において、高圧保護スイッチ44が動作したことを検知し、第1記憶処理部41bが、高圧保護スイッチ44が作動した時点における運転データ(この運転データを「第1の運転データ」ともいう)を第1記憶部42aの異常発生時運転データ保存領域42a2に記憶させる。
制御部41の異常処理部41aは、ステップS4において、高圧保護スイッチ44が作動してから所定の時間(異常確定時間)tが経過したか否かを判断する。そして、所定の時間tが経過しても異常が解除されず、高圧保護スイッチ44が復帰しない場合には、ステップS5において、その異常を正式な異常として「確定」する。所定の時間tは、第3の運転データのサンプリング周期tよりも短い時間である(t<t)。
従来、制御部41は、異常が確定した時点における運転データを図5に示す0秒前(T)の運転データとして周期運転データ保存領域42a1に記憶させていた。しかし、高圧保護スイッチ44が作動すると圧縮機15はすぐに停止するため、異常が確定するまでの時間tの間に吐出圧力は低下する。そのため、異常が確定した時点における運転データを周期運転データ保存領域42a1に記憶しても、実際に異常が発生したときの高圧状態を正確に把握することが困難となる。
本実施形態では、異常が「確定」した場合に、その時点における運転データを0秒前(T)の運転データとして記憶するのではなく、異常発生時運転データ保存領域42a2に記憶された異常が「発生」した時点における第1の運転データを0秒前(T)の運転データとして周期運転データ保存領域42a1に記憶させる(ステップS6)。さらに、周期運転データ保存領域42a1に保存されている0秒前(T)〜n秒前(T)の第1及び第3の運転データを全て第2記憶部42bに記憶させる(ステップS7)。
第2記憶部42bは、不揮発性メモリからなるので、空気調和機10への電力供給が停止したとしても記憶された運転データは消去されない。したがって、異常の発生要因の事後的な解析のために第2記憶部42bに記憶されている運転データを活用することができる。
制御部41は、異常が確定した時点で室外ファン21等の他の機器も停止させ、完全に空気調和機10の運転を停止させる。
なお、以上のケース1では、次に説明するケース2及び3のようにリトライ運転を行い、所定回数のリトライ運転後に発生した異常を正式な異常として「確定」するようにしてもよい。
また、ケース1に該当する異常は、上記に説明した高圧異常に限らず、他の異常であってもよい。例えば、室内ファン20の過電流異常や圧縮機15の過電流異常もケース1に該当し、保護装置がこれらの異常を検出して室内ファン20や圧縮機15を停止させる。
以上に説明したケース1では、高圧保護スイッチ44のように異常の発生によって即座に圧縮機15が停止(空気調和機10が停止)する例について示したが、センサ45〜49の検出信号に基づいて異常の発生が検知される場合は、次のケース2及びケース3のような制御が行われる。
(ケース2)
このケース2は、センサ45〜49の検出値から異常の発生を検知した場合に、複数回、リトライ運転を行わせ、それでも異常が発生する場合に、リトライ運転後の運転データを記憶部42に記憶させるケースである。
図7は、ケース2に該当する異常が発生した場合の空気調和機の運転状態等を示すグラフである。また、図8は、ケース2に該当する異常が発生した場合の制御手順を示すフローチャートである。なお、図8には特に示していないが、空気調和機10の運転中は、ケース1と同様に、制御部41が所定のサンプリング周期tで第3の運転データを取得し、第1記憶部42aの周期運転データ保存領域42a1に記憶させる。
図7に示す例では、ケース2に該当する異常として、圧縮機15の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ45の検出値が所定の上限閾値を超える場合を示している。空気調和機10の運転中、圧縮機15の運転周波数が上昇し、吐出圧力センサ45の検出値が上限閾値を超えると、制御部41が異常の発生を検知する(図8のステップS11)。そして、制御部41の起動制御部41dは、吐出圧力センサ45の検出値が上限閾値を超えた状態で所定時間(例えば30秒)経過すると(ステップS12)、圧縮機15の運転を停止し、その時点の運転データを第1記憶部42aに記憶させる(ステップS13)。
制御部41の起動制御部41dは、リトライ回数が所定回数(本例では2回)に達したか否かを判断し(ステップS14)、所定回数に達していない場合には、所定の待機時間(例えば3分間)が経過したのちに、リトライ運転を開始、すなわち、圧縮機15を再び起動させる(ステップS15)。
その後、圧縮機15の運転周波数が上昇し、吐出圧力センサ45の検出値が再度上限閾値を超えると、上記と同様に圧縮機15の運転停止及びリトライ運転を繰り返し行う(ステップS11〜S15)。
2度目のリトライ運転を行ってからも吐出圧力センサ45の検出値が上限閾値を超えた状態で所定時間(30秒)経過すると(ステップS11,S12)、制御部41が圧縮機15を停止し、リトライ運転が所定回数に達したと判断する(ステップS14)。そして、制御部41の異常処理部41aが、異常の発生を「確定」する(ステップS16)。
このケース2の場合、吐出圧力センサ45の検出値は、最初のリトライ運転の前も、各リトライ運転後もほぼ同様の挙動で上昇する。そのため、ケース2においては、最後のリトライ運転後に発生した異常が確定した時点における最新の運転データ(この運転データを「第2の運転データ」という)を記憶部42に記憶させる(ステップS17)。
より具体的には、制御部41は、異常が確定したときに、その確定時点の第2の運転データを0秒前(T)(図5参照)の運転データとして周期運転データ保存領域42a1に保存する。そして、制御部41の第2記憶処理部41cが、第1記憶部42aの周期運転データ保存領域42a1に保存されている第2及び第3の運転データを第2記憶部42bに記憶させる(図7の「保存データ」で示すデータ)。これにより、空気調和機10の運転を停止したあとも、第2記憶部42bに記憶された運転データを異常の発生要因の解析等のために活用することができる。
(ケース3)
図9は、ケース3に該当する異常が発生した場合の空気調和機の運転状態等を示すグラフである。図10は、ケース3に該当する異常が発生した場合の制御手順を示すフローチャートである。なお、図10には特に示していないが、空気調和機10の運転中は、ケース1と同様に、制御部41が所定のサンプリング周期tで第3の運転データを取得し、第1記憶部42aの周期運転データ保存領域42a1に記憶させる。
図9では、膨張弁17の開度及び圧縮機15の運転周波数と合わせて吐出管温度センサ47及び吐出圧力センサ45の検出値が示されている。また、図9には、圧縮機15の吸入前の冷媒の状態として、「正常な状態」(冷媒に過熱度が付与された状態)から「湿り状態」に変動した場合が示されている。
圧縮機15の運転周波数が上昇すると、通常、吐出管温度及び吐出圧力は上昇するが、図9に示す例ではいずれの検出値も低下している。制御部41は、吐出管温度センサ47及び吐出圧力センサ45の検出値から求められる圧縮機15の吐出後の冷媒の過熱度に基づいて冷媒が湿り状態にあることを検知する。圧縮機15の吐出後の冷媒の過熱度は、吐出管温度センサ47の検出値と、吐出圧力センサ45の検出値から求められる飽和温度とから求められ、この過熱度が所定の閾値以下の場合に圧縮機15の吸入前の冷媒が湿り状態にあると判別される。
制御部41の起動制御部41dは、ケース3に該当する異常(冷媒の湿り状態)の発生を検知し(図10のステップS21)、その後、所定時間(例えば、30秒)経過すると(ステップS22)、圧縮機15の運転を停止し、その時点の運転データを第1記憶部42aに記憶させる(ステップS23)。
制御部41の起動制御部41dは、リトライ回数が所定回数(本例では2回)に達したか否かを判断し(ステップS24)、所定回数に達していない場合には、所定の待機時間(例えば3分間)が経過したのちに、リトライ運転を開始、すなわち、圧縮機15を再び起動させる(ステップS25)。
その後、圧縮機15の運転周波数が上昇し、再び冷媒の湿り状態についての異常を検知すると、上記と同様に圧縮機15の運転停止及びリトライ運転を繰り返し行う(ステップS21〜S25)。
制御部41は、2度目のリトライ運転を行ってからも冷媒の湿り状態についての異常を検知し、その後、所定時間(30秒)経過すると(ステップS21,S22)、圧縮機15を停止し、リトライ運転が所定回数に達したと判断する(ステップS24)。そして、制御部41の異常処理部41aが、異常の発生を「確定」する(ステップS26)。
図9に示すように、ケース3の場合、吐出管温度センサ47及び吐出圧力センサ45の検出値は、最初のリトライ運転の前に異常が発生したときと、2回のリトライ運転後とで異なる。そのため、ケース2のように最後のリトライ運転後に発生した異常が確定した時点における最新の運転データ(この運転データを「第2の運転データ」という)を記憶部42に記憶したのでは、当該運転データを用いて異常の解析を行うことが困難となる。そのため、ケース3の場合には、第1記憶処理部41bが、最初のリトライ運転前の異常についての運転データ(第1の運転データ)を記憶部42に記憶させる(ステップS27)。
より具体的には、図5に示した例と同様に、制御部41は、空気調和機10の運転中に第1記憶部42aの周期運転データ保存領域42a1に所定のサンプリング周期tで第3の運転データを記憶させており、ケース3に該当する異常を最初に検知した場合に、当該異常に基づいて圧縮機15を停止させるときの第1の運転データを0秒前(T)の運転データとして周期運転データ保存領域42a1に記憶させ、上書きせずに保持しておく。そして、最後のリトライ運転後に異常が確定したとき、第1記憶処理部41bは、第1記憶部42aの周期運転データ保存領域42a1に保持された、最初のリトライ運転前の異常についての第1及び第3の運転データを第2記憶部42bに記憶させる。これにより、空気調和機10の運転を停止したあとも、第2記憶部42bに記憶された運転データを異常の発生要因の解析等に活用することができる。
なお、ケース3に該当する異常としては、上記のほか、吐出管温度の異常や低圧圧力の異常等がある。
(本実施形態の作用効果)
以上に説明した本実施形態の空気調和機10は、運転を制御する制御装置40と、運転状態に関する運転データを検出するセンサ45〜49とを備える。制御装置40は、運転データを記憶する記憶部42と、運転中に発生した異常を所定の条件に基づいて確定させる異常処理部41aと、異常処理部41aにより異常が確定されたときに、当該異常が確定される前の所定の時点における第1の運転データを記憶部42に記憶させる第1記憶処理部41bとを備える。そのため、異常が確定されたときの運転データでは適切に異常の発生要因を解析できないような場合(上記のケース1及びケース3の場合)に、異常が確定する前の所定の時点における運転データを用いて当該解析を行うことができる。
また、制御装置40は、異常処理部41aにより異常が確定されたときに、当該異常が確定された時点における第2の運転データを前記記憶部42に記憶させる第2記憶処理部41cをさらに備える。そして、発生した異常の種類に応じて、すなわち上記のケース2及びケース3のいずれの異常に該当するかによって、第1及び第2記憶処理部41b、41cのいずれか一方が第1の運転データ又は第2の運転データを記憶部42に記憶させる。このような構成によって、発生した異常の種類に応じて発生要因を適切に解析することができる。
また、制御装置40は、異常の発生に伴う空気調和機10の運転停止後にリトライ運転させる起動制御部41dをさらに備える。異常処理部41aは、所定回数リトライ運転を繰り返しても異常が発生することを条件に当該異常を確定させる。そして、上記ケース3に該当する異常が発生した場合、第1記憶処理部41bは、最初のリトライ運転前の異常についての運転データを第1の運転データとして記憶部42に記憶させる。そのため、リトライ運転後に異常が確定した時点における運転データが、最初のリトライ運転前の異常についての第1の運転データから変化しているような場合であっても、当該第1の運転データを用いて異常の発生要因を適切に解析することができる。
記憶部42は、揮発性メモリからなる第1記憶部42aと、不揮発性メモリからなる第2記憶部42bとを有する。そして、上記のケース3において、第1記憶処理部41bは、最初のリトライ運転前の異常についての第1の運転データを第1記憶部42aに記憶させ、かつ、リトライ運転後に異常が確定されたことをもって第1記憶部42aに記憶された第1の運転データを第2記憶部42bに記憶させる。そのため、第2記憶部42bに記憶された第1の運転データを用いて異常の発生要因の解析を事後的に行うことができる。また、異常が確定されたときのみ解析に必要な第1の運転データを第2記憶部42bに記憶させることができる。
空気調和機10は、運転中の異常の発生と同時に制御装置40による制御によらずに空気調和機10の運転を停止させる保護装置としての高圧保護スイッチ44をさらに備える。そして、上記ケース1において、異常処理部41aは、高圧保護スイッチ44が所定時間作動していることを条件に当該異常を確定させ、第1記憶処理部41bは、高圧保護スイッチ44の作動開始時点における運転データを第1の運転データとして記憶部42に記憶させる。そのため、異常が確定された時点における運転データが異常発生時点の運転データから変化しているような場合であっても、第1の運転データを用いて異常の発生要因を適切に解析することができる。
記憶部42は、揮発性メモリからなる第1記憶部42aと、不揮発性メモリからなる第2記憶部42bとを有する。そして、上記ケース1の場合に、第1記憶処理部41bは、高圧保護スイッチ44の作動開始時点における第1の運転データを第1記憶部42aに記憶させ、かつ、異常が確定されたことをもって第1記憶部42aに記憶された第1の運転データを第2記憶部42bに記憶させる。そのため、第2記憶部42bに記憶された第1の運転データを用いて異常の発生要因の解析を事後的に行うことができる。また、異常が確定されたときのみ解析に必要な第1の運転データを第2記憶部42bに記憶させることができる。
また、記憶部42は、揮発性メモリからなる第1記憶部42aと、不揮発性メモリからなる第2記憶部42bとを有し、第1記憶部42aには、運転中における所定の時間間隔(サンプリング周期t)毎に取得された複数の第3の運転データが記憶される。そして、上記ケース1の場合に、第1記憶処理部41bは、保護装置44の作動開始時点における第1の運転データを第1記憶部42aに記憶させ、かつ、異常が確定されたことをもって第1記憶部42aに記憶された第1及び第3の運転データを第2記憶部42bに記憶させる。そのため、第2記憶部42bに記憶された所定の時間間隔毎の第3の運転データと第1の運転データとを用いて、異常に至るまで経過を含めて異常の発生要因の解析を事後的に行うことができる。また、異常が確定されたときのみ解析に必要な運転データを第2記憶部42bに記憶させることができる。
ケース1において、第3の運転データを第1記憶部42aに記憶させる時間間隔(サンプリング周期)tは、異常処理部41aによる異常の確定条件である高圧保護スイッチ44の作動時間tよりも長くなっている。仮に第3の運転データを第1記憶部42aに記憶させる時間間隔tが、異常処理部41aによる異常の確定条件である高圧保護スイッチ44の作動時間tよりも短い場合、異常が発生してから異常が確定されるまでの時間tの間に1つ以上の第3の運転データが第1記憶部42aに記憶されることになり、高圧保護スイッチ44が作動を開始した時点における第2の運転データを第1記憶部42aに記憶させておく意義が小さくなる。また、時間間隔tが短くなることで第3の運転データを保存するための記憶部42の領域をより多く確保する必要が生じる。したがって、t>tとした場合、ケース1で説明した運転データの処理がより有効となる。
なお、本開示は、以上の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 :空気調和機
40 :制御装置
41 :制御部
41a :異常処理部
41b :第1記憶処理部
41c :第2記憶処理部
41d :起動制御部
42 :記憶部
42a :第1記憶部
42b :第2記憶部
44 :高圧保護スイッチ(保護装置)
45 :高圧圧力センサ
46 :低圧圧力センサ
47 :吐出管温度センサ
48 :電流センサ
49 :電流センサ
:作動時間

Claims (12)

  1. 運転を制御する制御装置(40)と、
    運転状態に関する運転データを検出するセンサ(45〜49)とを備え、
    前記制御装置(40)は、
    前記運転データを記憶する記憶部(42)と、
    運転中に発生した異常を所定の条件に基づいて確定させる異常処理部(41a)と、
    前記異常処理部(41a)により異常が確定されたときに、当該異常が確定される前の所定の時点における第1の運転データを前記記憶部(42)に記憶させる第1記憶処理部(41b)と、を備えている、空気調和機。
  2. 前記制御装置(40)は、前記異常処理部(41a)により異常が確定されたときに、当該異常が確定された時点における第2の運転データを前記記憶部(42)に記憶させる第2記憶処理部(41c)をさらに備え、
    発生した異常の種類に応じて、前記第1及び第2記憶処理部(41b、41c)のいずれか一方が前記第1の運転データ又は前記第2の運転データを前記記憶部(42)に記憶させる、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御装置(40)は、異常の発生に伴う空気調和機の運転停止後にリトライ運転させる起動制御部(41d)をさらに備え、
    前記異常処理部(41a)は、所定回数リトライ運転を繰り返しても異常が発生することを条件に前記異常を確定させ、
    前記第1記憶処理部(41b)は、最初のリトライ運転前の異常についての運転データを前記第1の運転データとして前記記憶部(42)に記憶させる、請求項1又は2に記載の空気調和機。
  4. 前記記憶部(42)は、揮発性メモリからなる第1記憶部(42a)と、不揮発性メモリからなる第2記憶部(42b)とを有し、
    前記第1記憶処理部(41b)は、最初のリトライ運転前の異常についての第1の運転データを第1記憶部(42a)に記憶させ、かつ、リトライ運転後に異常が確定されたことをもって前記第1記憶部(42a)に記憶された前記第1の運転データを前記第2記憶部(42b)に記憶させる、請求項3に記載の空気調和機。
  5. 運転中の異常の発生と同時に前記制御装置(40)による制御によらずに空気調和機の運転を停止させる保護装置(44)をさらに備え、
    前記異常処理部(41a)は、前記保護装置(44)が所定時間(t)作動していることを条件に前記異常を確定させ、
    前記第1記憶処理部(41b)は、前記保護装置(44)の作動開始時点における前記運転データを前記第1の運転データとして前記記憶部(42)に記憶させる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記記憶部(42)は、揮発性メモリからなる第1記憶部(42a)と、不揮発性メモリからなる第2記憶部(42b)とを有し、
    前記第1記憶処理部(41b)は、前記保護装置(44)の作動開始時点における前記第1の運転データを前記第1記憶部(42a)に記憶させ、かつ、異常が確定されたことをもって前記第1記憶部(42a)に記憶された前記第1の運転データを前記第2記憶部(42b)に記憶させる、請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記記憶部(42)は、揮発性メモリからなる第1記憶部(42a)と、不揮発性メモリからなる第2記憶部(42b)とを有し、
    前記第1記憶部(42a)には、空気調和機の運転中、所定の時間間隔(t)毎に第3の運転データが記憶され、
    前記第1記憶処理部(41b)は、前記保護装置(44)の作動開始時点における前記第1の運転データを前記第1記憶部(42a)に記憶させ、かつ、異常が確定されたことをもって前記第1記憶部(42a)に記憶された前記第1の運転データ及び当該第1の運転データより前に前記第1記憶部(42a)に記憶された前記第3の運転データを前記第2記憶部(42b)に記憶させる、請求項5に記載の空気調和機。
  8. 前記第3の運転データを前記第1記憶部(42a)に記憶させる前記時間間隔(t)が、前記異常処理部(41a)による異常の確定条件である前記保護装置(44)の作動時間(t)よりも長い、請求項7に記載の空気調和機。
  9. 空気調和機の運転中に異常が発生したときに、当該異常を所定の条件に基づいて確定させるステップと、
    前記異常が確定されたときに、当該異常が確定される前の所定の時点でセンサ(45〜49)により検出された第1の運転データを記憶部(42)に記憶させるステップと、
    を含む空気調和機における運転データ処理方法。
  10. 空気調和機の運転中に異常が発生したときに、当該異常を所定の条件に基づいて確定させるステップと、
    前記異常が確定されたときに、当該異常の種類に応じて、当該異常が確定される前の所定の時点でセンサ(45〜49)により検出された第1の運転データ、及び、当該異常が確定された時点でセンサ(45〜49)により検出された第2の運転データのいずれかを記憶部(42)に記憶させるステップと、
    を含む空気調和機における運転データ処理方法。
  11. 前記所定の条件が、異常の発生に伴う空気調和機の運転停止後にリトライ運転を所定回数繰り返しても異常が発生することであり、
    前記記憶部(42)に記憶される第1の運転データが、最初のリトライ運転前に発生した異常についての運転データである、請求項9又は10に記載の空気調和機における運転データ処理方法。
  12. 前記所定の条件が、運転中の異常の発生と同時に制御装置(40)による制御によらずに空気調和機の運転を停止させる保護装置(44)が所定時間作動していることであり、
    前記記憶部(42)に記憶される第1の運転データが、前記保護装置(44)の作動開始時点における運転データである、請求項9又は10に記載の空気調和機における運転データ処理方法。
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