JP2019158285A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートポンプ式給湯機1は、運転効率の高い除霜運転を実現するようにしたヒートポンプ式給湯機1を提供する。【解決手段】インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器90に霜が着いているとしてステップS120でYESと判定したとき、ステップS140(除霜制御部)を実行する。ステップS140において、減圧弁80の弁開度を制御して圧縮機60から吐出される冷媒を、水/冷媒熱交換器70、減圧弁80、空気/冷媒熱交換器90、および圧縮機60の冷媒入口の順に流すことにより、空気/冷媒熱交換器90から霜を除く。空気/冷媒熱交換器90に霜が着いているとしてYESとステップS120で判定したとき、ステップS140(除霜制御部)が実行される前に、ステップS130(昇温制御部)を実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、ヒートポンプ式給湯機に関するものである。
従来、ヒートポンプ式給湯機では、圧縮機から吐出される高圧冷媒と水との間で熱交換して水を加熱する水/冷媒熱交換器と、水/冷媒熱交換器からの冷媒を減圧する膨張弁と、膨張弁によって減圧された冷媒と電動ファンから送風される空気流との間で熱交換する空気/冷媒熱交換器とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ヒートポンプ式給湯機には、水/冷媒熱交換器と貯湯タンクとの間で水を循環させる循環ポンプが設けられている。
このものにおいて、電子制御装置は、水/冷媒熱交換器に霜が着いた着霜状態であると判定すると、電動ファンおよび循環ポンプを停止し、膨張弁の開度、圧縮機の回転数を所定値に変更して除霜運転を開始する。
この除霜運転では、圧縮機から吐出される冷媒が水/冷媒熱交換器→膨張弁→空気/冷媒熱交換器→圧縮機の順に圧送される。高圧冷媒が空気/冷媒熱交換器を通過する際に冷媒が空気/冷媒熱交換器を加熱することにより除霜を行う。
特開2017−3158号公報
上記ヒートポンプ式給湯機では、上述の如く、圧縮機から吐出される冷媒が水/冷媒熱交換器→膨張弁→空気/冷媒熱交換器→圧縮機の順に圧送されることにより、空気/冷媒熱交換器の除霜を行うことができる。
しかし、圧縮機から吐出される冷媒が水/冷媒熱交換器を通過する際、冷媒の放熱が促進され、冷媒の温度が低下する。このため、冷媒によって空気/冷媒熱交換器を除霜する除霜能力が低下する。
特に、沸上げ運転の目標沸上げ温度を低く設定した場合や水/冷媒熱交換器への入水温度が低い冬期などは、除霜運転前の水/冷媒熱交換器内部の水温がより低温となる為、不利となる。
尚、除霜能力を増加させる為、圧縮機の回転数を増大させることも考えられるが、除霜運転時には、ヒートポンプサイクルでなく、熱ポンプ運転である為、運転効率は低下することになる。
本発明は上記点に鑑みて、運転効率の高い除霜運転を実現するようにしたヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ヒートポンプ式給湯機において、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(60)と、
圧縮機から吐出される冷媒と水との間で熱交換させて冷媒により水を加熱する水/冷媒熱交換器(70)と、
水/冷媒熱交換器を通過した冷媒を減圧させる減圧弁(80)と、
減圧弁により減圧された冷媒と空気流との間で熱交換させて空気流から冷媒に熱を移動させる空気/冷媒熱交換器(90)と、
空気/冷媒熱交換器に霜が着いているか否かを判定する判定部(S120)と、
空気/冷媒熱交換器に霜が着いていると判定部が判定したとき、減圧弁の弁開度を制御して圧縮機から吐出される冷媒を、水/冷媒熱交換器、減圧弁、空気/冷媒熱交換器、および圧縮機の冷媒入口の順に流すことにより、空気/冷媒熱交換器から霜を除く除霜制御部(S140)と、
空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると判定部が判定したとき、除霜制御部が実行される前に、水/冷媒熱交換器内の水の温度および水/冷媒熱交換器自体の温度を上昇させる昇温制御部(S130)と、を備える。
以上により、除霜制御部が実行されて、圧縮機から吐出される冷媒が水/冷媒熱交換器を通過する際に、水/冷媒熱交換器内の水(或いは、水/冷媒熱交換器自体)から冷媒に熱を移動させることができる。したがって、空気/冷媒熱交換器を通過する冷媒の温度を上昇させることができる。これにより、空気/冷媒熱交換器から霜を良好に除去することができる。このため、運転効率の高い除霜運転を実現するようにしたヒートポンプ式給湯機を提供することができる。
ここで、減圧弁の弁開度とは、水/冷媒熱交換器の冷媒出口および空気/冷媒熱交換器の冷媒入口の間で冷媒を流通させる冷媒流路の断面積を示す指標である。冷媒流路の断面積とは、冷媒流路のうち冷媒流れ方向に対して直交する断面の面積のことである。減圧弁の弁開度が大きくなるほど、冷媒流路の断面積が大きくなり、減圧弁の弁開度が小さくなるほど、冷媒流路の断面積が小さくなる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態におけるヒートポンプ式給湯機の全体構成を示す図である。 図1中のヒートポンプユニットの詳細を示す図である。 図2中の空気/冷媒熱交換器の部分的内部構成を示す図であり、空気/冷媒熱交換器に霜が着くメカニズムの説明を補助するための図である。 図2中のインバータECUによる沸き上げ運転制御処理を示すフローチャートである。 図4中の昇温制御処理の詳細を示すフローチャートである。 従来の除霜運転の冷媒圧力および比エンタルピーの変化を示す圧力−比エンタルピー線図である。 第1実施形態の昇温運転の冷媒圧力および比エンタルピーの変化を示す圧力−比エンタルピー線図である。 第1実施形態の除霜運転の冷媒圧力および比エンタルピーの変化を示す圧力−比エンタルピー線図である。 本発明の第2実施形態におけるインバータECUによる昇温制御処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態におけるインバータECUによる昇温制御処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本第1実施形態のヒートポンプ式給湯機1について図1、図2等を参照して説明する。
ヒートポンプ式給湯機1は、家屋内の流し台・洗面所等に出湯する温水や風呂桶に湯張りする温水を生成するためのものである。ヒートポンプ式給湯機1は、図1に示すように、ヒートポンプユニット10、貯湯タンク20、貯湯ECU30、およびリモートコントローラ40a、40bを備える。
ヒートポンプユニット10は、貯湯タンク20内の缶体21内の水を加熱して缶体21内のお湯を貯める。缶体21は、風呂や洗面所等に給湯するためのお湯を貯める。
貯湯ECU30は、マイクロコンピュータやメモリ等から構成され、缶体21の水温センサ50a〜50fの検出温度、リモートコントローラ40a、40bの検出信号等に基づいて貯湯学習制御を実行して缶体21の内の目標沸き上げ温度を演算する。
ここで、目標沸き上げ温度は、缶体21の内の温水温度の目標値である。缶体21の内の温水温度は、水温センサ50a〜50fの検出温度によって求められる。
水温センサ50a〜50fは、それぞれ、缶体21内の水の温度を検出する温度センサである。水温センサ50a〜50fは、それぞれ、缶体21の外側にて天地方向に間隔を開けて並べられている。
リモートコントローラ40a、40bは、それぞれ、使用者からの操作に基づいて湯張り等の指令を貯湯ECU30に出力したり、使用者からの操作に基づいて給湯温度を設定してこの設定される給湯温度を示す検出信号を貯湯ECU30に出力する。
ここで、給湯温度とは、缶体21内の温水の温度を調整して洗面所等の蛇口から出湯させる温水の温度である。湯張りとは、缶体21内の温水の温度を調整して風呂桶に貯めることである。
ヒートポンプユニット10は、図2に示すように、圧縮機60、水/冷媒熱交換器70、減圧弁80、空気/冷媒熱交換器90、循環ポンプ100、およびインバータECU110を備える。
圧縮機60は、空気/冷媒熱交換器90の冷媒出口から冷媒を吸入して圧縮して空気/冷媒熱交換器90の冷媒入口に吐出する。本実施形態の圧縮機60としは、冷媒を圧縮する圧縮機構とこの圧縮機構を駆動する電動モータとからなる電動圧縮機が用いられる。
水/冷媒熱交換器70は、圧縮機60から吐出される高圧冷媒と貯湯タンク20内の缶体21内からの水との間で熱交換して高圧冷媒から水に放熱させる熱交換器である。
減圧弁80は、水/冷媒熱交換器70の冷媒出口および空気/冷媒熱交換器90の冷媒入口の間の冷媒流路の断面積を調整する弁体と、この弁体を駆動するアクチュエータとを備える可変式膨張弁である。本実施形態の減圧弁80は、その弁体による弁開度を調整して水/冷媒熱交換器70の冷媒出口から空気/冷媒熱交換器90の冷媒入口に流れる減圧する。
ここで、弁開度は、水/冷媒熱交換器70の冷媒出口および空気/冷媒熱交換器90の冷媒入口の間で冷媒を流通させる冷媒流路81の流路断面積を示す尺度である。弁開度が大きくなるほど、冷媒流路81の流路断面積が大きくなる一方、弁開度が小さくルほど、冷媒流路81の流路断面積が小さくなる。
空気/冷媒熱交換器90は、減圧弁80により減圧された冷媒と電動ファン91から送風される空気流との間で熱交換させて空気流から冷媒に熱を移動させる。空気/冷媒熱交換器90および電動ファン91は、それぞれ、家屋の外側に配置されている。
具体的には、空気/冷媒熱交換器90は、冷媒が流れる複数本のチューブ94と、チューブ94の外表面に配置される熱交換フィン92とを備える。熱交換フィン92は、チューブ94内の冷媒とチューブ94の外側の空気流との間で熱交換させて空気流から冷媒に熱を移動させる。本実施形態の電動ファン91は、家屋の外側において、空気/冷媒熱交換器90を通過する空気流を発生させる。
本実施形態の圧縮機60、水/冷媒熱交換器70、減圧弁80、および空気/冷媒熱交換器90は、冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成する。
循環ポンプ100は、水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20内の缶体21とともに、水を循環させる温水回路を構成する。
循環ポンプ100は、缶体21の水出口と水/冷媒熱交換器70の水入口との間に配置されて、缶体21の水出口から水/冷媒熱交換器70の水入口に流れる水流れを発生させる。
本実施形態の循環ポンプ100は、水流を発生させる羽根車と、この羽根車を駆動する電動アクチュエータとを備える電動ポンプである。
インバータECU110は、メモリやマイクロコンピュータ等によって構成され、メモリに予め記憶されるコンピュータプログラムにしたがって、沸き上げ運転制御処理を実行する。
インバータECU110は、沸き上げ運転制御処理の実行に伴って、貯湯ECU30との間で通信しつつ、センサ120、121、122、123、124、125の各々の検出信号に基づいて、圧縮機60、減圧弁80、循環ポンプ100を制御する。センサ120、121、122、123、124、125は、入口水温センサ120、出口水温センサ121、外気温センサ122、冷媒温度センサ123、冷媒温度センサ124、冷媒圧力センサ125を纏めた記載である。
ここで、入口水温センサ120は、缶体21の水出口から水/冷媒熱交換器70の水入口に流れる水の温度を検出する。本実施形態の入口水温センサ120は、循環ポンプ100の水出口および水/冷媒熱交換器70の水入口の間に流れる水の温度を検出する。
出口水温センサ121は、水/冷媒熱交換器70の水出口から缶体21の水出口に流れる水の温度を検出する。
外気温センサ122は、空気/冷媒熱交換器90の周辺の外気の温度を検出する。冷媒温度センサ123は、空気/冷媒熱交換器90を流れる冷媒温度を検出する。
本実施形態の冷媒温度センサ123は、減圧弁80の冷媒出口から空気/冷媒熱交換器90の冷媒入口に流れる冷媒温度を検出する。或いは、冷媒温度センサ123は、減圧弁80の冷媒出口から空気/冷媒熱交換器90の冷媒入口に流れる冷媒温度ではなく、空気/冷媒熱交換器90の冷媒出口から圧縮機60の冷媒入口に流れる冷媒温度を検出するようにしてもよい。
冷媒温度センサ124は、圧縮機60から吐出される高圧冷媒の温度を検出する。本実施形態の冷媒温度センサ124は、圧縮機60の冷媒出口および水/冷媒熱交換器70の冷媒入口の間の冷媒配管に配置されている。
冷媒圧力センサ125は、圧縮機60から吐出される高圧冷媒の温度を検出する。本実施形態の冷媒圧力センサ125は、水/冷媒熱交換器70の冷媒出口および減圧弁80の冷媒入口の間の冷媒配管に設けられている。
なお、入口水温センサ120、出口水温センサ121、外気温センサ122、および冷媒温度センサ123、冷媒温度センサ124としては、例えばサーミスタ等の温度センサが用いられる。
次に、本実施形態のヒートポンプ式給湯機1の作動について図3〜図8を用いて説明する。
インバータECU110は、図4、図5のフローチャートにしたがって、沸き上げ運転制御処理を実行する。
まず、インバータECU110は、ステップS100において、沸き上げ運転の実行を開始する。具体的には、インバータECU110は、圧縮機60、減圧弁80、循環ポンプ100、および電動ファン91をそれぞれ制御する。
これにより、圧縮機60は、空気/冷媒熱交換器90の冷媒出口から冷媒を吸入して圧縮して水/冷媒熱交換器70の冷媒入口に吐出する。
水/冷媒熱交換器70は、圧縮機60から吐出される高圧冷媒と循環ポンプ100から流れる水流れとの間で熱交換して高圧冷媒から水に放熱させる。
循環ポンプ100は、矢印Mの如く、水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20内の缶体21の間で水を循環させる。
一方、水/冷媒熱交換器70を通過した高圧冷媒は減圧弁80に流れる。この際、減圧弁80の弁開度は、インバータECU110によって所定開度に制御されている。このため、水/冷媒熱交換器70からの冷媒が減圧弁80を通過する際に減圧される。この減圧弁80によって減圧された冷媒は、空気/冷媒熱交換器90に流れる。
この空気/冷媒熱交換器90では、冷媒が電動ファン91から送風される空気流から吸熱して冷媒が蒸発する。この空気/冷媒熱交換器90を通過した冷媒は、圧縮機60の冷媒入口に流れる。
このように、圧縮機60から吐出される冷媒が矢印Rの如く、水/冷媒熱交換器70→減圧弁80→空気/冷媒熱交換器90→圧縮機60の順に流れる。
以上により、水/冷媒熱交換器70で冷媒により加熱された温水が貯湯タンク20内の缶体21に貯めることができる。
その後、インバータECU110は、ステップS110において、沸き上げ運転を終了すべきか否かを判定する。
具体的には、インバータECU110は、缶体21の温水温度が目標巻き上げ温度に到達したか否かを判定する。缶体21の温水温度および目標巻き上げ温度は、インバータECU110が貯湯ECU30との間の通信によって、貯湯ECU30から取得した情報である。
ここで、インバータECU110は、缶体21の温水温度が目標巻き上げ温度未満であるときには、ステップS110において、NOと判定して、次のステップS120(着霜判定部)に移行する。
ここで、例えば、外気温が極めて低い厳冬期では、空気/冷媒熱交換器90において、熱交換フィン92に霜93(図3参照)が着いてチューブ94の周囲を空気流が流れることを妨げる場合がある。この場合、空気/冷媒熱交換器90において、冷媒と空気流との間の熱交換が阻害される。
そこで、インバータECU110は、ステップS120において、空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値(例えば、−10℃)以下であるか否かを判定することにより、空気/冷媒熱交換器90に霜が着いた否かを判定する。
インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値以上であるときには、空気/冷媒熱交換器90に霜が着いていないとして、ステップS120でNOと判定する。これ伴い、ステップS100に戻る。
このため、缶体21の温水温度が目標巻き上げ温度未満であり、かつ空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値よりも高い状態が継続される限り、インバータECU110は、沸き上げ運転処理(ステップS100)、ステップS110のNO判定、およびステップS120のNO判定を繰り返す。
その後、空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値以下になると、インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器90に霜が着いたとしてステップS120においてYESと判定する。
すると、インバータECU110は、次のステップS130に移行して昇温制御処理を実行する。昇温制御処理は、除霜運転(ステップS140)の実行前に、水/冷媒熱交換器70内の水温および水/冷媒熱交換器70自体の温度をそれぞれ上昇させる昇温制御部である。
次に、インバータECU110は、次のステップS140(除霜制御部)において、除霜運転処理を実行する。
具体的には、インバータECU110は、圧縮機60、減圧弁80、および電動ファン91をそれぞれ制御する。
これにより、圧縮機60は、インバータECU110によって制御されて、予め決められた除霜回転数にて電動モータを回転させて圧縮機構により冷媒を吸入して圧縮して吐出させる。
減圧弁80の弁開度は、インバータECU110によって制御されて、予め決められた所定開度に設定される。この除霜運転処理の実行時に設定される減圧弁80の弁開度は、沸き上げ運転制御時に設定される減圧弁80の弁開度に比べて大きくなっている。電動ファン91は、インバータECU110によって制御されて、停止される。
この場合、水/冷媒熱交換器70では、圧縮機60から吐出される高圧冷媒と水との間で熱交換して高圧冷媒が水から吸熱する。そして、水/冷媒熱交換器70を通過した冷媒は、減圧弁80によって減圧される。この減圧弁80によって減圧された冷媒は、空気/冷媒熱交換器90に流れる。
このとき、冷媒が空気/冷媒熱交換器90を流れる際に、冷媒が空気/冷媒熱交換器90自体を加熱する。このため、空気/冷媒熱交換器90から霜を除くことができる。その後、空気/冷媒熱交換器90を通過した冷媒は、圧縮機60に吸入される。
その後、インバータECU110は、ステップS150において、除霜運転を終了すべきか否かを判定する。
具体的には、インバータECU110は、次の(a)(b)のうち少なくとも一方が成立するか否かを判定する。
(a)空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値(例えば、−10℃)よりも高いか否かを判定する。
(b)除霜運転処理(ステップS140)を継続して実行した時間(以下、継続実行時間という)が所定時間(例えば、10分)以上であるか否かを判定する。
例えば、インバータECU110は、除霜運転処理(ステップS140)の継続実行時間が所定時間未満であり、かつ空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値よりも高いとき、ステップS150においてYESと判定する。
インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値よりも低く、かつ除霜運転処理(ステップS140)の継続実行時間が所定時間以上であるとき、ステップS150においてYESと判定する。
インバータECU110は、除霜運転処理(ステップS140)の継続実行時間が所定時間以上であり、かつ空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値よりも高いとき、ステップS150においてYESと判定する。
インバータECU110は、除霜運転処理(ステップS140)の継続実行時間が所定時間未満であり、かつ空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値よりも低いとき、ステップS150においてNOと判定する。
このような除霜終了判定(ステップS150)においてNOと判定すると、ステップS140に移行して除霜運転処理を実行する。このため、ステップS150でNOと判定する限り、除霜運転処理(ステップS140)の実行を繰り返す。
その後、インバータECU110は、除霜終了判定(ステップS150)においてYESと判定すると、ステップS160に移行して、除霜運転を終了する。その後、ステップS100に移行する。
このため、缶体21の温水温度が目標巻き上げ温度未満であり、かつ空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒温度が所定値以上である限り、インバータECU110は、沸き上げ運転処理(ステップS100)、ステップS110のNO判定、およびステップS120のNO判定を繰り返す。
その後、缶体21の温水温度が目標巻き上げ温度に到達すると、ステップS110のYESと判定してステップS170に移行して圧縮機60を停止して沸き上げ運転を停止する。
次に、インバータECU110における昇温制御処理(ステップS130)の詳細について図4を参照して説明する。
まず、インバータECU110は、ステップS200において、循環ポンプ100の出力を予め決められた出力Waに設定する(循環水量制御部)。予め決められた出力Waとしては、沸き上げ運転制御処理(ステップS100)の実行時の循環ポンプ100の出力Wbに比べて小さな値が設定されている。本実施形態の出力Waとしては、正の値が用いられている(Wa>0)。
このため、循環ポンプ100の作動に伴って、水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20内の缶体21の間で水が循環される。
この場合、水/冷媒熱交換器70では、圧縮機60から吐出される高圧冷媒と水との間で熱交換されることにより、冷媒が水を加熱する。これに伴い、冷媒および水が水/冷媒熱交換器70自体を加熱することになる。
なお、上記ステップS200では、循環ポンプ100の出力を予め決められた出力Waに設定するのではなく、後述するように、循環ポンプ100を停止してもよい。
この際に、水/冷媒熱交換器70を通過する水流量が沸き上げ運転制御処理の実行時に比べて少なくなる。このため、昇温制御処理の実行時には、圧縮機60から吐出される冷媒の温度、圧力に異常が生じたり、水/冷媒熱交換器70内の水が高温異常となり沸騰した状態になることを避けることが必要となる。
つまり、冷媒によって水/冷媒熱交換器70内の水や水/冷媒熱交換器70自体を加熱する際に、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒の温度、圧力や水/冷媒熱交換器70内の水を正常状態に維持することが必要になる。
そこで、インバータECU110は、ステップS210において、次の(c)(d)(e)の判定結果に応じて、圧縮機60から吐出される冷媒温度、冷媒圧力正常状態であるか否かを判定する。
(c)冷媒温度センサ124の検出温度に基づいて、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度が所定値Kaよりも高いか否かを判定することにより、圧縮機60から吐出される冷媒が温度異常であるか否かを判定する。
(d)冷媒圧力センサ125の検出圧力に基づいて、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒圧力が所定値Kbよりも高いか否かを判定することにより、圧縮機60から吐出される冷媒が圧力異常であるか否かを判定する。
本実施形態では、圧縮機60から吐出される冷媒温度が所定値Ka以下であり、かつ圧縮機60から吐出される冷媒圧力が所定値Kb以下であるとき、ステップS210においてYESと判定する。
このことにより、圧縮機60から吐出される冷媒温度、冷媒圧力が正常であると判定されることになる。
一方、次の(c1)(d1)(e1)のうちいずれか1つが成立すると、圧縮機60から吐出される冷媒圧力、冷媒温度が異常であると判定されるとして、ステップS210においてNOと判定される。
(c1)圧縮機60から吐出される冷媒温度が所定値Kaよりも高いと判定される。(d1)圧縮機60から吐出される冷媒圧力が所定値Kbよりも高いと判定される。
このように判定されるステップS210において、NOと判定されると、ステップS220(冷媒調整部)に移行して、次のように、冷媒温度を所定値Ka以下にし、かつ冷媒圧力を所定値Kb以下にするために低下させる。
すなわち、ステップS210においてNOと判定されると、インバータECU110は、ステップS220において、冷媒温度を所定値Ka以下にし、かつ冷媒圧力を所定値Kb以下にするために、圧縮機60、電動ファン91、および減圧弁80をそれぞれ制御する。
具体的には、圧縮機60の回転速度を減速して圧縮機60の吐出容量を下げる。電動ファン91の回転数を速度を減速して電動ファン91の送風量を減らす。減圧弁80の弁開度を大きくする。
すなわち、冷媒温度、冷媒圧力、水温を所定値(Ka、Kb、Kc)以下にするように、圧縮機60、電動ファン91、および減圧弁80を制御する。
なお、上記ステップS210では、冷媒圧力、冷媒温度を用いて判定するのではなく、後述するように、水/冷媒熱交換器70内の水温を用いて判定してもよい。
その後、ステップS210に戻る。このため、ステップS210でYESと判定されるまで、冷媒温度の低下処理(ステップS220)を繰り返す。
その後、圧縮機60から吐出される冷媒温度が所定値Ka以下であり、かつ圧縮機60から吐出される冷媒圧力が所定値Kb以下であるときには、ステップS210においてYESと判定する。
すると、インバータECU110は、次のステップS230において、次の(f)(g)(h)(i)の判定結果に応じて、昇温制御処理を終了すべきか否かを判定する。
(f)入口水温センサ120の検出温度に基づいて、水/冷媒熱交換器70の水入口側の水温(以下、入水温度という)が所定値Ka以上であるか否かを判定する。
(g)出口水温センサ121の検出温度の検出温度に基づいて、水/冷媒熱交換器70の水出口側の水温(以下、出湯温度という)が所定値Kb以上であるか否かを判定する。
(h)入口水温センサ120の検出温度および出口水温センサ121の検出温度の平均温度(以下、出湯入水平均温度という)が所定値Kc以上であるか否かを判定する。
(i)ステップS200において循環ポンプ100の出力を出力Waに設定してから経過した時間(以下、昇温運転時間という)が所定時間Ta以上であるか否かを判定する。
つまり、昇温運転時間は、昇温度制御(ステップS130)が継続して実行された時間である。
ここで、入水温度が所定値Ka未満であり、かつ出湯温度が所定値Kb未満であり、かつ出湯入水平均温度が所定値Kc未満であり、かつ昇温運転時間が所定時間Ta未満であるときには、ステップS230でNOと判定して、ステップS230の判定を繰り返す。
つまり、入水温度が所定値Ka未満であり、かつ出湯温度が所定値Kb未満であり、かつ出湯入水平均温度が所定値Kc未満であり、かつ昇温運転時間が所定時間Ta未満である限り、循環ポンプ100の所定出力処理(ステップS200)の実行を継続する。
このことにより、水/冷媒熱交換器70内の水および水/冷媒熱交換器70自体を高圧冷媒によってを加熱することを継続することになる。
その後、次の(f1)(g1)(h1)(i1)のうちいずれか1つが成立すると、ステップS230でYESと判定して、昇温制御処理を終了する。
(f1)入水温度が所定値Ka以上である判定する。(g1)出湯温度が所定値Kb以上であると判定する。(h1)出湯入水平均温度が所定値Kc以上であると判定する。(i1)昇温運転時間が所定時間Ta以上であると判定する。
このようにステップS230でYESと判定すると、循環ポンプ100の作動を再開させる。これにより、水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20内の缶体21の間で水が循環される。
ここで、図6、図7、図8に縦軸を冷媒圧力とし、横軸を冷媒の比エンタルピーとする圧力−比エンタルピー線図を示す。図6は、従来の除霜運転の実行時の圧力−比エンタルピー線図である。図7は、昇温制御処理(ステップS130)実行時の圧力−比エンタルピー線図である。図8は、本実施形態の除霜運転(ステップS140)の実行時の圧力−比エンタルピー線図である。図6、図7、図8において、RKは臨界点、HEは飽和液線、HZは飽和蒸気線である。
図6において、圧縮機60が冷媒を吸入して圧縮し吐出する工程がP1状態からP2状態に遷移する工程であり、水/冷媒熱交換器70内の水(或いは、水/冷媒熱交換器70自体)に冷媒が放熱する工程は、P2状態からP3状態に遷移する工程である。
水/冷媒熱交換器70を通過した冷媒を減圧弁80が減圧する工程がP3状態からP4状態に遷移する工程である。空気/冷媒熱交換器90で冷媒が除霜する工程がP3状態からP4状態に遷移する工程である。
図7において、圧縮機60が冷媒を吸入して圧縮し吐出する工程がQ1状態からQ2状態に遷移する工程であり、冷媒が水/冷媒熱交換器70内の水(或いは、水/冷媒熱交換器70自体)の温度を上げる昇温制御処理がQ2状態からQ3状態に遷移する工程である。
水/冷媒熱交換器70を通過した冷媒を減圧弁80が減圧する工程がQ3状態からQ4状態に遷移する工程である。空気/冷媒熱交換器90で空気から冷媒が吸熱する工程がQ3状態からQ4状態に遷移する工程である。
図8において、圧縮機60が冷媒を吸入して圧縮し吐出する工程がR1状態からR2状態に遷移する工程であり、水/冷媒熱交換器70内の水(或いは、水/冷媒熱交換器70自体)から冷媒に熱が移動する工程は、R2状態からR3状態に遷移する工程である。
水/冷媒熱交換器70を通過した冷媒を減圧弁80が減圧する工程がR3状態からR4状態に遷移する工程である。空気/冷媒熱交換器90で冷媒が除霜する工程がR3状態からR4状態に遷移する工程である。
以上説明した本実施形態によれば、ヒートポンプ式給湯機1は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機60と、水を貯める貯湯タンク20と、貯湯タンク20からの水と圧縮機60から吐出される冷媒との間で熱交換させて冷媒により水を加熱する水/冷媒熱交換器70と、水/冷媒熱交換器70を通過した冷媒を減圧させる減圧弁80とを備える。
ヒートポンプ式給湯機1は、貯湯タンク20と水/冷媒熱交換器70との間で水を循環させる循環ポンプ100と、減圧弁80により減圧された冷媒と空気流との間で熱交換させて空気流から冷媒に熱を移動させる空気/冷媒熱交換器90とインバータECU110とを備える。
インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器90に霜が着いているか否かを判定する判定部としてのステップS120と、インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器90に霜が着いているとしてステップS120でYESと判定したとき、ステップS140(除霜制御部)とを実行する。
インバータECU110は、ステップS140において、減圧弁80の弁開度を制御して圧縮機60から吐出される冷媒を、水/冷媒熱交換器70、減圧弁80、空気/冷媒熱交換器90、および圧縮機60の冷媒入口の順に流すことにより、空気/冷媒熱交換器90から霜を除く。
インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器90に霜が着いているとしてYESとステップS120で判定したとき、ステップS140(除霜制御部)が実行される前に、ステップS130(昇温制御部)を実行する。インバータECU110は、ステップS130の実行に伴って、水/冷媒熱交換器70内の水の温度および水/冷媒熱交換器70自体の温度を上昇させる。
ここで、従来の除霜運転の実行時には、図6に示すように、圧縮機60から吐出される冷媒が水/冷媒熱交換器70を通過する際に、冷媒から水/冷媒熱交換器70内の水(或いは、水/冷媒熱交換器70自体)に放熱される。
つまり、空気/冷媒熱交換器90に冷媒が流れる前に、水/冷媒熱交換器70において冷媒から放熱される。このため、除霜運転の運転効率が下がる。
これに対して、本実施形態では、インバータECU110がステップS140(除霜制御部)を実行して、圧縮機60から吐出される冷媒が水/冷媒熱交換器70を通過する際に、水/冷媒熱交換器70内の水(或いは、水/冷媒熱交換器70自体)から冷媒に熱を移動させることができる。したがって、空気/冷媒熱交換器90を通過する冷媒の温度を上昇させることができる。これにより、空気/冷媒熱交換器90から霜を良好に除去することができる。このため、運転効率の高い除霜運転を実現するようにしたヒートポンプ式給湯機1を提供することができる。
本実施形態では、インバータECU110は、ステップS220において、冷媒温度を所定値Ka以下にし、かつ冷媒圧力を所定値Kb以下にするために、圧縮機60、電動ファン91、および減圧弁80をそれぞれ制御する。このため、冷媒温度および冷媒圧力を正常状態に維持しつつ、昇温度制御を実行することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、インバータECU110は、ステップS220において、圧縮機60、電動ファン91、減圧弁80を制御して圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒の温度、圧力を低下させる例について説明したが、これに代えて、本第2実施形態では、次のようにしてもよい。
すなわち、本実施形態のインバータECU110は、ステップS220に代わるステップS220A(冷媒調整部)において、圧縮機60、電動ファン91、減圧弁80、循環ポンプ100を制御して圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒の温度、圧力を低下させる。
本実施形態と上記第1実施形態とは、インバータECU110による昇温制御処理が相違し、その他の構成は同じである。このため、以下、インバータECU110による昇温制御処理について説明する。
インバータECU110は、図5に代わる図10のフローチャートにしたがって、昇温制御処理を実行する。
図9のフローチャートは、図5において、ステップS220に代わるステップS220Aを備える。図9において、図5と同一のステップは、同一の処理を示し、その説明を省略する。
インバータECU110は、ステップS220Aにおいて、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度を所定値Ka以下にし、かつ冷媒圧力を所定値Kb以下にするために、圧縮機60、電動ファン91、循環ポンプ100、および減圧弁80をそれぞれ制御する。
具体的には、圧縮機60の回転速度を減速して圧縮機60の吐出容量を下げる。電動ファン91の回転数を速度を減速して電動ファン91の送風量を減らす。減圧弁80の弁開度を大きくする。循環ポンプ100の羽根車を回転させる速度を上げて、循環ポンプ100によって水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20内の間で循環される水量(すなわち、循環水量)を増大させる。
すなわち、冷媒温度、冷媒圧力、水温を所定値(Ka、Kb、Kc)以下にするように、圧縮機60、電動ファン91、減圧弁80、および循環ポンプ100を制御する。
以上説明した本実施形態によれば、インバータECU110がステップS140(除霜制御部)を実行して、圧縮機60から吐出される冷媒が水/冷媒熱交換器70を通過する際に、水/冷媒熱交換器70内の水(或いは、水/冷媒熱交換器70自体)から冷媒に熱を移動させることができる。したがって、上記第1実施形態と同様に、運転効率の高い除霜運転を実現するようにしたヒートポンプ式給湯機1を提供することができる。
本実施形態のインバータECU110は、ステップS220Aにおいて圧縮機60、電動ファン91、循環ポンプ100、および減圧弁80をそれぞれ制御する。これにより、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒の温度、圧力をより一層下げることができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、インバータECU110は、ステップS120でYESと判定したとき、ステップS200において循環ポンプ100の出力を予め決められた出力Waに設定した例について説明したが、これに代えて、本第3実施形態では、インバータECU110は、次のように循環ポンプ100を制御する。
すなわち、本実施形態のインバータECU110は、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒の温度、圧力の上昇を抑えつつ、循環ポンプ100の循環水流量を徐々に減少させる。
本実施形態と上記第1実施形態とは、インバータECU110による昇温制御処理が相違し、その他の構成は同じである。このため、以下、インバータECU110による昇温制御処理について説明する。
インバータECU110は、図5に代わる図10のフローチャートにしたがって、昇温制御処理を実行する。
図10のフローチャートは、図5において、ステップS300、S310、S320、S330を追加したものである。ステップS300、S310、S320、S330は、図4中のステップS120と図5ステップS200との間に配置されている。
インバータECU110は、図4のステップS120でYESと判定したとき、ステップS300(減水制御部)に進んで、循環ポンプ100の出力を単位秒当たり所定値Sa(例えば、5%)低下させる。
つまり、インバータECU110は、循環ポンプ100を制御して水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20の間で循環される水量(以下、循環水量という)を単位秒当たり所定水量Ba(例えば、5%)低下させる。
次に、インバータECU110は、ステップS310において、循環ポンプ100の出力が予め決められた出力Waに到達したか否かを判定する。予め決められた出力Waとしては、沸き上げ運転制御処理の実行時の循環ポンプ100の出力Wbに比べて小さな値が設定されている。本実施形態の出力Waとしては、正の値が用いられている(Wa>0)。
このとき、インバータECU110は、循環ポンプ100の出力が予め決められた出力Waに到達していないときには、ステップS310においてNOと判定する。
ここで、循環ポンプ100の出力を低下させると、水/冷媒熱交換器70を通過する水量が減る。このため、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒が高温異常や高圧異常になる恐れがある。
そこで、本実施形態では、インバータECU110は、ステップS320において、次の(j)(k)の判定を実行する。
(j)冷媒温度センサ124の検出温度に基づいて圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度が所定値ka以下であるか否かを判定する。
(k)冷媒圧力センサ125の検出圧力に基づいて圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒圧力が所定値kb以下であるか否かを判定する。
ここで、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度が所定値ka以下であり、かつ圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒圧力が所定値kb以下であるときには、ステップS320においてYESと判定する。
一方、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度が所定値kaよりも高いときには、ステップS320においてNOと判定する。また、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒圧力が所定値kbよりも高いときには、ステップS320においてNOと判定する。
このように判定されるステップS320においてNOと判定すると、ステップS330(増水制御部)に進んで、循環ポンプ100の出力を単位秒当たり所定値Sb(例えば、5%)増大させる。
つまり、インバータECU110は、循環ポンプ100を制御して水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20の間で循環される循環水量を単位秒当たり所定水量Ba(例えば、5%)増大させる。
このことにより、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒の温度、圧力を下げることができる。その後、ステップS320に戻る。このため、ステップS320でNOと判定する限り、循環ポンプ100の出力増大処理(ステップS330)の実行を繰り返す。
その後、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度が所定値ka以下になり、かつ圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒圧力が所定値kb以下になると、ステップS320においてYESと判定する。すると、ステップS300に戻る。
このため、循環ポンプ100の出力が出力Waよりも大きく、かつ圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度が所定値ka以下であり、かつ圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒圧力が所定値kb以下である状態が継続すると、循環ポンプ100の出力減少処理(ステップS300)、ステップS310のNO判定、ステップS320のYES判定を繰り返す。
その後、循環ポンプ100の出力が出力Waに到達すると、ステップS310においてYESと判定する。
これに伴い、インバータECU110は、ステップS200に進んで循環ポンプ100の出力を予め決められた出力Waに設定してから、上記第1実施形態と同様に、ステップS210以降の各制御処理を実行する。
以上により、インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器90が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定したとき、ステップS200(循環水量制御部)の実行前に、循環ポンプ100の出力(循環水量)が出力Wa(所定水量)に到達する迄、ステップS300(減水制御部)、或いはステップS330(増水制御部)を実行する。
なお、上記ステップS320では、水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度、冷媒圧力を用いて判定するのではなく、水/冷媒熱交換器70内の水温を用いて判定してもよい。
以上説明した本実施形態によれば、インバータECU110がステップS140(除霜制御部)を実行して、圧縮機60から吐出される冷媒が水/冷媒熱交換器70を通過する際に、水/冷媒熱交換器70内の水(或いは、水/冷媒熱交換器70自体)から冷媒に熱を移動させることができる。したがって、上記第1実施形態と同様に、運転効率の高い除霜運転を実現するようにしたヒートポンプ式給湯機1を提供することができる。
本実施形態のインバータECU110は、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度が所定値Kaよりも高いとき、或いは圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒圧力が所定値Kbよりも高いときには、循環ポンプ100の循環水量を増加させるステップS300(増水制御処理)を備える。
インバータECU110は、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒温度が所定値Ka以下であり、かつ圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒圧力が所定値Kb以下であるときには、循環ポンプ100の循環水量を減少させるステップS330(減水制御処理)を備える。
インバータECU110は、空気/冷媒熱交換器が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定したとき、ステップS200(循環水量制御処理)の実行前に、循環ポンプ100の出力が所定出力Waに到達する迄、ステップS300(増水制御処理)、或いはステップS330(減水制御処理)を実行する。
以上により、循環ポンプ100の循環水量を徐々に減少させることにより、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒が高温異常や高圧異常になることなく、循環ポンプ100の出力が所定出力Waに到達させることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜第3実施形態では、インバータECU110は、ステップS210において、圧縮機60から水/冷媒熱交換器70に流れる冷媒の温度、圧力を用いて判定した例について説明したが、これに代えて、水/冷媒熱交換器70内の水温を用いてステップS210の判定を行ってもよい。
具体的には、水/冷媒熱交換器70内の水温が所定値Kcよりも高いか否かを判定することにより、水/冷媒熱交換器70内の水が沸騰しているか否かを判定する。
ここで、水/冷媒熱交換器70内の水温としては、例えば、入口水温センサ120および出口水温センサ121のうち一方の水温センサの検出温度が用いられる。なお、水/冷媒熱交換器70内の水温としては、入口水温センサ120の検出温度および出口水温センサ121の検出温度の平均温度を用いてもよい。
この場合、水/冷媒熱交換器70内の水温が所定値Kc以下であるとき、ステップS210においてYESと判定する。水/冷媒熱交換器70内の水温が所定値Kcよりも高いとき、ステップS210においてNOと判定する。
例えば、上記第1実施形態(或いは、上記第3実施形態)の場合には、水/冷媒熱交換器70内の水温が所定値Kcよりも高いときには、ステップS210でNOと判定して、ステップS220(水温調整部)に進む。
この場合、水温を所定値Kc以下にするために低下させる。すなわち、ステップS210においてNOと判定されると、インバータECU110は、ステップS220において、水温を所定値Kc以下にするために、圧縮機60、電動ファン91、および減圧弁80をそれぞれ制御する。
上記第2実施形態の場合には、水/冷媒熱交換器70内の水温が所定値Kcよりも高いときには、ステップS210でNOと判定して、ステップS220A(水温調整部)に進む。
この場合、水温を所定値Kc以下にするために低下させる。すなわち、ステップS210においてNOと判定されると、インバータECU110は、ステップS220Aにおいて、水温を所定値Kc以下にするために、圧縮機60、電動ファン91、および循環ポンプ100減圧弁80をそれぞれ制御する。
また、上記第3実施形態におけるステップS320の処理も、ステップS210と同様である。
すなわち、インバータECU110は、ステップS320において、圧縮機60からの冷媒の温度、圧力を用いて判定するのではなく、水/冷媒熱交換器70内の水温を用いてステップS320の判定を行う。
具体的には、ステップS320において、水/冷媒熱交換器70内の水温が所定値Kcよりも高いか否かを判定することにより、水/冷媒熱交換器70内の水が沸騰しているか否かを判定する。
ここで、水/冷媒熱交換器70内の水温としては、例えば、入口水温センサ120および出口水温センサ121のうち一方の水温センサの検出温度が用いられる。なお、水/冷媒熱交換器70内の水温としては、入口水温センサ120の検出温度および出口水温センサ121の検出温度の平均温度を用いてもよい。
この場合、水/冷媒熱交換器70内の水温が所定値Kc以下であるとき、ステップS320においてYESと判定する。
この場合、インバータECU110は、ステップS300(減水制御部)に進んで、循環ポンプ100を制御して水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20の間で循環される水量(以下、循環水量という)を単位秒当たり所定水量Ba(例えば、5%)低下させる。
一方、水/冷媒熱交換器70内の水温が所定値Kcよりも高いとき、ステップS320においてNOと判定する。
この場合、インバータECU110は、循環ポンプ100を制御して水/冷媒熱交換器70および貯湯タンク20の間で循環される循環水量を単位秒当たり所定水量Ba(例えば、5%)増大させる。このことにより、水/冷媒熱交換器70を流れる水温を下げることができる。
このため、空気/冷媒熱交換器90が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定されたとき、ステップS200(循環水量制御部)の実行前に、循環ポンプ100の出力(循環水量)が出力Wa(所定水量)に到達する迄、
ステップS300(減水制御部)、或いはステップS330(増水制御部)を実行させる。
一方、ステップS310において、循環ポンプ100の出力が出力Waに到達したか否かを判定するのではなく、循環ポンプ100が停止した状態に到達したか否かを判定する場合には、次のようになる。
すなわち、空気/冷媒熱交換器90が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定されたとき、ステップS200(循環水量制御部)の実行前に、循環ポンプ100が停止した状態に到達する迄、ステップS300(減水制御部)、或いはステップS330(増水制御部)を実行させる。
また、ステップS310において、循環ポンプ100の出力が出力Waに到達したか否かを判定するのではなく、空気/冷媒熱交換器90が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定してから経過した着霜判定経過時間が所定時間Tb以上であるか否かを判定する場合には、次のようにする。
すなわち、空気/冷媒熱交換器90が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定されたとき、ステップS200(循環水量制御部)の実行前に、
着霜判定経過時間が所定時間Tbに到達する迄、ステップS300(減水制御部)、或いはステップS330(増水制御部)を実行させる。
(2)上記第1〜第3実施形態では、インバータECU110は、水/冷媒熱交換器70の入水温度、出湯温度、出湯入水平均温度、および昇温運転時間を用いてステップS230の判定を行う例について説明したが、これに代えて、次の(n)(m)(p)(q)のようにしてもよい。
(n)入水温度、出湯温度、出湯入水平均温度、および昇温運転時間のうち入水温度だけを用いてステップS230の判定を行う。
この場合、水/冷媒熱交換器70の入水温度が所定値Ka以下であるとき、ステップS230でYESと判定する。一方、水/冷媒熱交換器70の入水温度が所定値Kaよりも高いとき、ステップS230でNOと判定する。
(m)入水温度、出湯温度、出湯入水平均温度、および昇温運転時間のうち出湯温度だけを用いてステップS230の判定を行う。
この場合、水/冷媒熱交換器70の出湯温度が所定値Ka以下であるとき、ステップS230でYESと判定する。一方、水/冷媒熱交換器70の出湯温度が所定値Kaよりも高いとき、ステップS230でNOと判定する。
(p)入水温度、出湯温度、出湯入水平均温度、および昇温運転時間のうち出湯入水平均温度だけを用いてステップS230の判定を行う。
この場合、水/冷媒熱交換器70の出湯入水平均温度が所定値Ka以下であるとき、ステップS230でYESと判定する。一方、水/冷媒熱交換器70の出湯入水平均温度が所定値Kaよりも高いとき、ステップS230でNOと判定する。
(q)入水温度、出湯温度、出湯入水平均温度、および昇温運転時間のうち昇温運転時間だけを用いてステップS230の判定を行う。
この場合、昇温運転時間が所定時間Ta以上であとき、ステップS230でYESと判定する。一方、昇温運転時間が所定時間Ta未満であるとき、ステップS230でNOと判定する。
(3)上記第3実施形態では、インバータECU110は、ステップS310において、ステップS300の実行によって循環ポンプ100の出力が予め決められた出力Wa(>0)に到達したか否かを判定した例について説明したが、これに代えて、次の(r)(s)ようにしてもよい。
(r)インバータECU110は、ステップS310において、ステップS300の実行によって循環ポンプ100が停止した状態に到達したか否かを判定する。
つまり、ステップS310において、ステップS300の実行によって循環ポンプ100の出力が零に到達したか否かを判定する。
例えば、ステップS300の実行によって循環ポンプ100が停止した状態に到達したとき、ステップS310においてYESと判定する。一方、ステップS300の実行によっても循環ポンプ100が停止した状態ではなく、循環ポンプ100による水の循環が継続されている場合には、ステップS310においてYESと判定する。
このため、空気/冷媒熱交換器90が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定されたとき、ステップS200(循環水量制御部)の実行前に、
循環ポンプ100が停止した状態に到達する迄、ステップS300(減水制御部)、或いはステップS330(増水制御部)を実行させる。
(s)空気/冷媒熱交換器90が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定してから経過した時間(以下、着霜判定経過時間という)が所定時間Tb以上であるか否かを判定する。
着霜判定経過時間が所定時間Tb以上であるときには、ステップS310においてYESと判定する。着霜判定経過時間が所定時間Tb未満であるときには、ステップS310においてNOと判定する。
このため、空気/冷媒熱交換器90が霜が着いているとしてステップS120でYESと判定されたとき、ステップS200(循環水量制御部)の実行前に、
着霜判定経過時間が所定時間Tbに到達する迄、ステップS300(減水制御部)、或いはステップS330(増水制御部)を実行させる。
(4)上記第1〜第3実施形態では、インバータECU110は、ステップS310において、循環ポンプ100の出力が予め決められた出力Waに到達したか否かを判定した例について説明したが、これに代えて、次の(t)、(u)のようにしてもよい。
(t)インバータECU110は、ステップS310において、循環ポンプ100が停止状態に到達したか否かを判定する。
つまり、ステップS300の減速処理を繰り返し実行して循環ポンプ100の出力を徐々に減少させて、その後、ステップS310において、循環ポンプ100が停止状態に到達したか否かを判定することになる。
この場合、インバータECU110は、ステップS200において、循環ポンプ100を停止状態に設定して、次のステップS210以降の処理を実行する。
(u)ステップS120でYESと判定したのち、ステップS310において、昇温制御処理(ステップS130)の実行を継続して実行した時間(以下、継続実行時間という)が所定時間Tc以上であるか否かを判定する。
継続実行時間が所定時間Tc以上であるときステップS310においてYESと判定する。一方、継続実行時間が所定時間Tc未満であるときステップS310においてNOと判定する。
(5)上記第1〜第3実施形態では、インバータECU110は、ステップS200において、循環ポンプ100の出力を予め決められた出力Waに設定した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、インバータECU110は、ステップS200において、循環ポンプ100を停止した状態に設定して、次のステップS210以降の処理を実行する。
(6)上記第1、第3実施形態では、ステップS220において、圧縮機60、電動ファン91、および減圧弁80をそれぞれ制御した例について説明したが、これに代えて、圧縮機60、電動ファン91、および減圧弁80のうちいずれか1つを制御してもよい。
(7)上記第2実施形態では、ステップS220Aにおいて、圧縮機60、電動ファン91、減圧弁80、循環ポンプ100をそれぞれ制御した例について説明したが、これに代えて、圧縮機60、電動ファン91、減圧弁80、循環ポンプ100のうちいずれか1つを制御してもよい。
(8)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記第1〜第3実施形態、および他の実施形態の一部または全部に記載された第1の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、水を貯める貯湯タンクと、貯湯タンクからの水と圧縮機から吐出される冷媒との間で熱交換させて冷媒により水を加熱する水/冷媒熱交換器とを備える。
ヒートポンプ式給湯機は、貯湯タンクと水/冷媒熱交換器との間で水を循環させる循環ポンプと、水/冷媒熱交換器を通過した冷媒を減圧させる減圧弁と、減圧弁により減圧された冷媒と空気流との間で熱交換させて空気流から冷媒に熱を移動させる空気/冷媒熱交換器とを備える。
ヒートポンプ式給湯機は、空気/冷媒熱交換器に霜が着いているか否かを判定する着霜判定部と、空気/冷媒熱交換器に霜が着いていると着霜判定部が判定したとき、減圧弁の弁開度を制御して圧縮機から吐出される冷媒を、水/冷媒熱交換器、減圧弁、空気/冷媒熱交換器、および圧縮機の冷媒入口の順に流すことにより、空気/冷媒熱交換器から霜を除く除霜制御部とを備える。
ヒートポンプ式給湯機は、空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると着霜判定部が判定したとき、除霜制御部が実行される前に、圧縮機から吐出される冷媒によって、水/冷媒熱交換器内の水の温度および水/冷媒熱交換器自体の温度を上昇させる昇温制御部とを備える。
第2の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、減圧弁の弁開度を制御して圧縮機から吐出される冷媒を、水/冷媒熱交換器、減圧弁、空気/冷媒熱交換器、および圧縮機の冷媒入口の順に流し、かつ循環ポンプを制御して貯湯タンクと水/冷媒熱交換器との間で水を循環させて水/冷媒熱交換器で冷媒により水を加熱する沸き上げ運転制御部を備える。
昇温制御部は、沸き上げ運転制御部の実行後に、空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると着霜判定部が判定したとき、沸き上げ運転制御部の実行時に比べて少ない所定水量を貯湯タンクと水/冷媒熱交換器との間で循環させる、或いは循環ポンプを停止させるように循環ポンプを制御する循環水量制御部を備える。
これにより、除霜制御部が実行される前に、水/冷媒熱交換器内の水の温度および水/冷媒熱交換器自体の温度を上昇させることができる。
第3の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、空気/冷媒熱交換器を通過する空気流を発生させるファンを備える。
昇温制御部は、循環水量制御部の実行後、水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値以下になるように、圧縮機の吐出冷媒量、ファンの送風量、循環ポンプによる循環水流量、および減圧弁の弁開度のうち少なくとも1つを制御する水温調整部を備える。
これにより、昇温制御部の実行時に、水/冷媒熱交換器内の水が高温異常になることを未然に防ぐことができる。
第4の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、空気/冷媒熱交換器を通過する空気流を発生させるファンを備える。
昇温制御部は、循環水量制御部の実行後、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定温度以下になり、かつ圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定圧力以下になるように、圧縮機の吐出冷媒量、ファンの送風量、循環ポンプによる循環水流量、および減圧弁の弁開度のうち少なくとも1つを制御する冷媒調整部を備える。
これにより、昇温制御部の実行時に、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が高温異常になることを未然に防ぐとともに、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が高圧異常になることを未然に防ぐことができる。
第5の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、空気/冷媒熱交換器を通過する空気流を発生させるファンを備える。昇温制御部は、循環水量制御部の実行後、水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値以下になるように、圧縮機の吐出冷媒量、ファンの送風量、循環ポンプによる循環水流量、および減圧弁の弁開度のうち少なくとも1つを制御する水温調整部を備える。
これにより、昇温制御部の実行時に、水/冷媒熱交換器内の水が高温異常になることを未然に防ぐことができる。
第6の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、空気/冷媒熱交換器を通過する空気流を発生させるファンを備える。昇温制御部は、循環水量制御部の実行後、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定値以下になり、かつ圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定値以下になるように、圧縮機の吐出冷媒量、ファンの送風量、循環ポンプによる循環水流量、および減圧弁の弁開度のうち少なくとも1つを制御する冷媒調整部を備える。
これにより、昇温制御部の実行時に、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が高温異常になることを未然に防ぐとともに、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が高圧異常になることを未然に防ぐことができる。
第7の観点によれば、昇温制御部は、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定温度よりも高いとき、或いは圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定圧力よりも高いときには、循環ポンプの循環水量を増加させる増水制御部を備える。
昇温制御部は、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定温度以下であり、かつ圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定圧力以下であるときには、循環ポンプの循環水量を減少させる減水制御部を備える。
空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると着霜判定部が判定したとき、循環水量制御部の実行前に、循環ポンプの循環水量が所定水量に到達、或いは循環ポンプの停止状態に到達する迄、増水制御部、或いは減水制御部を実行させる。
第8の観点によれば、昇温制御部は、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定温度よりも高いとき、或いは圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定圧力よりも高いときには、循環ポンプの循環水量を増加させる増水制御部を備える。
昇温制御部は、圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定温度以下であり、かつ圧縮機から水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定圧力以下であるときには、循環ポンプの循環水量を減少させる減水制御部を備える。
循環水量制御部の実行前に、空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると着霜判定部が判定したときから経過した経過時間が所定時間以上になる迄、増水制御部、或いは減水制御部を実行させる。
第9の観点によれば、昇温制御部は、水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値よりも高いときには、循環ポンプの循環水量を増加させる増水制御部と、水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値以下であるときには、循環ポンプの循環水量を減少させる減水制御部とを備える。
空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると着霜判定部が判定したとき、循環水量制御部の実行前に、循環ポンプの循環水量が所定水量に到達、或いは循環ポンプの停止状態に到達する迄、増水制御部、或いは減水制御部を実行させる。
第10の観点によれば、昇温制御部は、水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値よりも高いときには、循環ポンプの循環水量を増加させる増水制御部と、水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値以下であるときには、循環ポンプの循環水量を減少させる減水制御部とを備える。
循環水量制御部の実行前に、空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると着霜判定部が判定したときから経過した経過時間が所定時間以上になる迄、増水制御部、或いは減水制御部を実行させる。
第11の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、水/冷媒熱交換器内の水、或いは水/冷媒熱交換器自体の温度が所定温度以上であるか否かを判定する温度判定部を備える。水/冷媒熱交換器内の水、或いは水/冷媒熱交換器自体の温度が所定温度以上であると温度判定部が判定したとき、昇温制御部の実行を終了する。
第12の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、水/冷媒熱交換器の水出口と貯湯タンクの水入口との間で水を流通させる水流路内の水の温度を検出する出口水温センサを備える。温度判定部は、出口水温センサの検出温度に基づいて、水/冷媒熱交換器内の水、或いは水/冷媒熱交換器自体の温度が所定温度以上であるか否かを判定する。
第13の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、貯湯タンクの水出口と水/冷媒熱交換器の水入口との間で水を流通させる水流路内の水の温度を検出する入口水温センサを備える。温度判定部は、入口水温センサの検出温度に基づいて、水/冷媒熱交換器内の水、或いは水/冷媒熱交換器自体の温度が所定温度以上であるか否かを判定する。
第14の観点によれば、ヒートポンプ式給湯機は、水/冷媒熱交換器の水出口と貯湯タンクの水入口との間で水を流通させる水流路内の水の温度を検出する出口水温センサと、貯湯タンクの水出口と水/冷媒熱交換器の水入口との間で水を流通させる水流路内の水の温度を検出する入口水温センサを備える。
温度判定部は、出口水温センサの検出温度と入口水温センサの検出温度との平均温度に基づいて、水/冷媒熱交換器内の水、或いは水/冷媒熱交換器自体の温度が所定温度以上であるか否かを判定する。
第15の観点によれば、昇温制御部が継続して実行された時間が所定時間以上であるか否かを時間判定部を備える。昇温制御部が継続して実行された時間が所定時間以上であると時間判定部が判定したときに、昇温制御部の実行を終了する。
1 ヒートポンプ式給湯機
10 ヒートポンプユニット
20 貯湯タンク
30 貯湯ECU
60 圧縮機
70 水/冷媒熱交換器
80 減圧弁
90 空気/冷媒熱交換器
100 循環ポンプ
110 インバータECU

Claims (15)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(60)と、
    水を貯める貯湯タンク(20)と、
    前記貯湯タンクからの水と前記圧縮機から吐出される冷媒との間で熱交換させて前記冷媒により水を加熱する水/冷媒熱交換器(70)と、
    前記貯湯タンクと前記水/冷媒熱交換器との間で水を循環させる循環ポンプ(80)と、
    前記水/冷媒熱交換器を通過した冷媒を減圧させる減圧弁(80)と、
    前記減圧弁により減圧された冷媒と空気流との間で熱交換させて前記空気流から前記冷媒に熱を移動させる空気/冷媒熱交換器(90)と、
    前記空気/冷媒熱交換器に霜が着いているか否かを判定する着霜判定部(S120)と、
    前記空気/冷媒熱交換器に霜が着いていると前記着霜判定部が判定したとき、前記減圧弁の弁開度を制御して前記圧縮機から吐出される冷媒を、前記水/冷媒熱交換器、前記減圧弁、前記空気/冷媒熱交換器、および前記圧縮機の冷媒入口の順に流すことにより、前記空気/冷媒熱交換器から霜を除く除霜制御部(S140)と、
    前記空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると前記着霜判定部が判定したとき、前記除霜制御部が実行される前に、前記圧縮機から吐出される冷媒によって、前記水/冷媒熱交換器内の水の温度および前記水/冷媒熱交換器自体の温度を上昇させる昇温制御部(S130)と、
    を備えるヒートポンプ式給湯機。
  2. 前記減圧弁の弁開度を制御して前記圧縮機から吐出される冷媒を、前記水/冷媒熱交換器、前記減圧弁、前記空気/冷媒熱交換器、および前記圧縮機の冷媒入口の順に流し、かつ前記循環ポンプを制御して前記貯湯タンクと前記水/冷媒熱交換器との間で水を循環させて前記水/冷媒熱交換器で冷媒により水を加熱する沸き上げ運転制御部(S100)を備え、
    前記昇温制御部は、前記沸き上げ運転制御部の実行後に、前記空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると前記着霜判定部が判定したとき、前記沸き上げ運転制御部の実行時に比べて少ない所定水量を前記貯湯タンクと前記水/冷媒熱交換器との間で循環させる、或いは前記循環ポンプを停止させるように前記循環ポンプを制御する循環水量制御部(S200)を備える請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記空気/冷媒熱交換器を通過する前記空気流を発生させるファン(91)を備え、
    前記昇温制御部は、
    前記循環水量制御部の実行後、前記水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値(Kc)以下になるように、前記圧縮機の吐出冷媒量、前記ファンの送風量、および前記減圧弁の弁開度のうち少なくとも1つを制御する水温調整部(S220)を備える請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  4. 前記空気/冷媒熱交換器を通過する前記空気流を発生させるファン(91)を備え、
    前記昇温制御部は、
    前記循環水量制御部の実行後、前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定値(Ka)以下になり、かつ前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定値(Kb)以下になるように、前記圧縮機の吐出冷媒量、前記ファンの送風量、および前記減圧弁の弁開度のうち少なくとも1つを制御する冷媒調整部(S220)を備える請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  5. 前記空気/冷媒熱交換器を通過する前記空気流を発生させるファン(91)を備え、
    前記昇温制御部は、
    前記循環水量制御部の実行後、前記水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値(Kc)以下になるように、前記圧縮機の吐出冷媒量、前記ファンの送風量、前記循環ポンプによる循環水流量、および前記減圧弁の弁開度のうち少なくとも1つを制御する水温調整部(S220A)を備える請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  6. 前記空気/冷媒熱交換器を通過する前記空気流を発生させるファン(91)を備え、
    前記昇温制御部は、
    前記循環水量制御部の実行後、前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定値(Ka)以下になり、かつ前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定値(Kb)以下になるように、前記圧縮機の吐出冷媒量、前記ファンの送風量、前記循環ポンプによる循環水流量、および前記減圧弁の弁開度のうち少なくとも1つを制御する冷媒調整部(S220A)を備える請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  7. 前記昇温制御部は、
    前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定値よりも高いとき、或いは前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定値よりも高いときには、前記循環ポンプの循環水量を増加させる増水制御部(S330)と、
    前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定値以下であり、かつ前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定値以下であるときには、前記循環ポンプの循環水量を減少させる減水制御部(S300)と、を備え、
    前記空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると前記着霜判定部が判定したとき、前記循環水量制御部の実行前に、前記循環ポンプの循環水量が前記所定水量に到達、或いは前記循環ポンプの停止状態に到達する迄、前記増水制御部、或いは前記減水制御部を実行させる請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  8. 前記昇温制御部は、
    前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定値よりも高いとき、或いは前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定値よりも高いときには、前記循環ポンプの循環水量を増加させる増水制御部(S330)と、
    前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒温度が所定値以下であり、かつ前記圧縮機から前記水/冷媒熱交換器に流れる冷媒圧力が所定値以下であるときには、前記循環ポンプの循環水量を減少させる減水制御部(S300)と、を備え、
    前記循環水量制御部の実行前に、前記空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると前記着霜判定部が判定したときから経過した経過時間が所定時間以上になる迄、前記増水制御部、或いは前記減水制御部を実行させる請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  9. 前記昇温制御部は、
    前記水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値(Kc)よりも高いときには、前記循環ポンプの循環水量を増加させる増水制御部(S330)と、
    前記水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値(Kc)以下であるときには、前記循環ポンプの循環水量を減少させる減水制御部(S300)と、を備え、
    前記空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると前記着霜判定部が判定したとき、前記循環水量制御部の実行前に、前記循環ポンプの循環水量が前記所定水量に到達、或いは前記循環ポンプの停止状態に到達する迄、前記増水制御部、或いは前記減水制御部を実行させる請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  10. 前記昇温制御部は、
    前記水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値(Kc)よりも高いときには、前記循環ポンプの循環水量を増加させる増水制御部(S330)と、
    前記水/冷媒熱交換器内の水温度が所定値(Kc)以下であるときには、前記循環ポンプの循環水量を減少させる減水制御部(S300)と、を備え、
    前記循環水量制御部の実行前に、前記空気/冷媒熱交換器が霜が着いていると前記着霜判定部が判定したときから経過した経過時間が所定時間以上になる迄、前記増水制御部、或いは前記減水制御部を実行させる請求項2に記載のヒートポンプ式給湯機。
  11. 前記水/冷媒熱交換器内の水、或いは前記水/冷媒熱交換器自体の温度が所定温度以上であるか否かを判定する温度判定部(S230)を備え、
    前記水/冷媒熱交換器内の水、或いは前記水/冷媒熱交換器自体の温度が所定温度以上であると前記温度判定部が判定したとき、前記昇温制御部の実行を終了する請求項1ないし10のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯機。
  12. 前記水/冷媒熱交換器の水出口と前記貯湯タンクの水入口との間で水を流通させる水流路内の水の温度を検出する出口水温センサ(121)を備え、
    前記温度判定部は、前記出口水温センサの検出温度に基づいて、前記水/冷媒熱交換器内の水、或いは前記水/冷媒熱交換器自体の温度が所定値以上であるか否かを判定する請求項11に記載のヒートポンプ式給湯機。
  13. 前記貯湯タンクの水出口と前記水/冷媒熱交換器の水入口との間で水を流通させる水流路内の水の温度を検出する入口水温センサ(120)を備え、
    前記温度判定部は、前記入口水温センサの検出温度に基づいて、前記水/冷媒熱交換器内の水、或いは前記水/冷媒熱交換器自体の温度が所定値以上であるか否かを判定する請求項11に記載のヒートポンプ式給湯機。
  14. 前記水/冷媒熱交換器の水出口と前記貯湯タンクの水入口との間で水を流通させる水流路内の水の温度を検出する出口水温センサ(121)を備え、
    前記貯湯タンクの水出口と前記水/冷媒熱交換器の水入口との間で水を流通させる水流路内の水の温度を検出する入口水温センサ(120)を備え、
    前記温度判定部は、前記出口水温センサの検出温度と前記入口水温センサの検出温度との平均温度に基づいて、前記水/冷媒熱交換器内の水、或いは前記水/冷媒熱交換器自体の温度が所定値以上であるか否かを判定する請求項11に記載のヒートポンプ式給湯機。
  15. 前記昇温制御部が継続して実行された時間が所定時間以上であるか否かを時間判定部(S230)を備え、
    前記昇温制御部が継続して実行された時間が所定時間以上であると前記時間判定部が判定したときに、前記昇温制御部の実行を終了する請求項1ないし14のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯機。
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