JP2019158013A - ボールベアリング - Google Patents

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Abstract

【課題】幅寸法を縮小して小型化を図ることができるボールベアリングを提供する。【解決手段】回転軸または回転体(キャリヤ)7の軸部7aに外嵌された内輪12と、該内輪12の外周に同心的に配置された外輪13と、これらの内輪12と外輪13との間の環状空間S内に収容された複数のボール14と、これらのボール14を保持するリテーナ15と、ボール14とリテーナ15の少なくとも一側に配置されたリング状のゴムシール16と、を備えたボールベアリング11において、リテーナ15とゴムシール16とを一体化する。また、リテーナ15を樹脂によって構成する。ここで、ゴムシール16を、これとは別個に成形されたリテーナ15に被着または焼き付けすることによって該ゴムシール16とリテーナ15とを一体化する。或いは、リテーナ15とゴムシール16とをインサート成形によって一体化する。【選択図】図3

Description

本発明は、内輪と外輪との間の環状空間内に収容された複数のボールを備えるボールベアリングに関する。
例えば、モータ等の回転機械においては、モータ軸などの回転軸がボールベアリングによってモータケースなどに回転可能に支持されている。この種のボールベアリングに関して、特許文献1には、PEEKなどの耐熱樹脂で構成されたリテーナ(保持器)の外周面に0.5〜10μm程度の薄いDLC膜を形成することによって、境界潤滑になり易い環境下においても焼付きなどの発生を防ぐようにしたものが提案されている。また、特許文献2には、部品点数の削減と小型化を図った複列ボールベアリングが提案されている。
ところで、ボールベアリングにおいては、転動する複数のボール(鋼球)と内輪および外輪との接触部に摩擦熱が発生し、この摩擦熱によって焼付きが発生する可能性があるため、内部にグリースなどの潤滑剤を充填したり、内部に潤滑オイルを供給することが行われている。このような潤滑方式を採用する場合、潤滑剤や潤滑オイルの外部への流出を防ぐため、或いは外部からの異物の侵入を防ぐためにゴムシールを設けることがある。ここで、ゴムシールを設けた従来のボールベアリングの例を図5(a),(b)に示す。
すなわち、図5(a),(b)はゴムシールを備えた従来のボールベアリングの半裁断面図であり、図5(a)に示すボールベアリング111は、支持すべき回転軸または回転体の軸部に外嵌された内輪112と、該内輪112の外周に同心的に配置された外輪113と、これらの内輪112と外輪113との間の環状空間S内に収容された複数のボール114と、これらのボール114を保持する金属製のリテーナ115と、ボール114とリテーナ115の一側(図5(a)の右側)に配置されたリング状のゴムシール116とを備えている。
また、図5(b)に示すボールベアリング111Aは、リテーナ115Aが樹脂製である以外は図5(a)に示すボールベアリング111と同様に構成されている。したがって、図5(b)においては、図5(a)において示したものと同一要素には同一符号を付している。
特開2002−227845号公報 特開2014−228067号公報
図5(a)に示す従来のボールベアリング111においては、金属製のリテーナ115とゴムシール116、図5(b)に示すボールベアリング111Aにおいては、樹脂製のリテーナ115Aとゴムシール116とが別体として構成されているため、金属製のリテーナ115とゴムシール116の間および樹脂製のリテーナ115Aとゴムシール116との間には、ゴムシール116とリテーナ115,115Aとの接触を防ぐために軸方向に図示の隙間δがそれぞれ必要になる。このため、両ボールベアリング111,111Aの幅寸法W2が隙間δの分だけ広くなり、これに伴ってボールベアリング111,111Aを備える回転機械などの装置の幅寸法も広がり、装置の小型化、コンパクト化の妨げになるという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、幅寸法を縮小して小型化を図ることができるボールベアリングを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、内輪(12)と、該内輪(12)の外周に同心的に配置された外輪(13)と、これらの内輪(12)と外輪(13)との間の環状空間(S)内に収容された複数のボール(14)と、これらのボール(14)を保持するリテーナ(15)と、前記ボール(14)と前記リテーナ(15)の少なくとも一側に配置されたリング状のシール部材(16)と、を備えたボールベアリング(11)において、前記リテーナ(15)と前記シール部材(16)とを一体化したことを特徴とする。
本発明によれば、リテーナとゴムシールとを一体化したため、両者間に必要であった軸方向の隙間が不要となり、その隙間分だけボールベアリングの幅を縮小してその小型化を図ることができる。
また、本発明では、前記リテーナ(15)を合成樹脂材によって構成し、前記シール部材(16)をゴム材によって構成してもよい。リテーナを合成樹脂材によって構成することによってリテーナの潤滑性を高めるとともに、摩擦抵抗を低く抑えることができる。
また、本発明では、前記シール部材(16)を、これとは別個に成形された前記リテーナ(15)に被着または焼付けすることによって該シール部材(16)と前記リテーナ(15)とを一体化してもよい。或いは、前記リテーナ(15)と前記シール部材(16)とをインサート成形によって一体化してもよい。
さらに、本発明では、前記シール部材(16)の内外周に二股状のリップ(16a)をそれぞれ一体に形成し、これらのリップ(16a)を前記内輪(12)の外周と前記外輪(13)の内周に形成された環状溝(12b,13b)内に嵌め込むことによって、前記シール部材(16)を前記内輪(12)と前記外輪(13)に固定してもよい。
このように構成することによって、ボールベアリングが横方向のスラスト荷重を受けたためにリテーナがボールに接触して大きく倒れた場合であっても、このリテーナと一体化されたゴムシールの内外周に形成された二股状のリップが内輪と外輪の環状溝に確実に嵌合して当該ゴムシールを確実に保持する。このため、ゴムシールが脱落したり、そのシール機能が阻害されるなどの問題が発生することがない。
本発明によれば、ボールベアリングの幅寸法を縮小してその小型化を図ることができる。
本発明にかかるボールベアリングを備える遊星ギヤ機構の正面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明にかかるボールベアリングの半裁断面図である。 本発明にかかるボールベアリングのゴムシールを固定する前の状態を示す部分断面図である。 (a),(b)はゴムシールを備えた従来のボールベアリングの半裁断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明にかかるボールベアリングを備える遊星ギヤ機構の正面図、図2は図1のA−A線断面図であり、これらの図に示す遊星ギヤ機構1は、ケース2の中心部に横方向(図2の左右方向)に沿って回転可能に配置された中空の回転軸3の軸方向一端(図2の左端部)に一体に形成されたサンギヤ4と、該サンギヤ4の周囲に同軸的に配置されたリングギヤ5と、サンギヤ4とリングギヤ5の双方に噛合して自転しながらサンギヤ4の周りを公転する3つの遊星ギヤ6と、これらの遊星ギヤ6を回転(自転)可能に支持するキャリヤ7(図2参照)とで構成されている。
上記回転軸3は、図2に示すように、ケース2の中心部に横方向に長く配置された中実軸8の外周に回転可能支持されており、例えばモータ等の駆動源の出力軸を構成している。また、前記リングギヤ5においては、図1に示すように、その内周に複数の内歯5aが刻設されており、その外周がケース2の内周にスプライン嵌合によって回転不能に固定されている。
また、3つの前記遊星ギヤ6は、図1に示すように、周方向に等角度ピッチ(120°ピッチ)で配されており、図2に示すように、各遊星ギヤ6は、キャリヤ7に支持された支軸9にニードルベア10によって回転可能に支持されている。したがって、キャリヤ7は、支軸9によって各遊星ギヤ6を回転(自転)可能に支持しており、図2に示すように、その円筒状の軸部7aが本発明にかかるボールベアリング11によってケース2に回転可能に支持されている。
以上のように構成された遊星ギヤ機構1においては、回転軸3が回転駆動されると、この回転軸3に一体に形成されたサンギヤ4が回転軸3と共に一体に回転する。すると、このサンギヤ4とリングギヤ5に噛合する3つの遊星ギヤ6が支軸9を中心として自転しながらサンギヤ4の周りを公転するため、これらの遊星ギヤ6を支持するキャリヤ7が回転する。この結果、回転軸3の回転が減速されてキャリヤ7に伝達され、該キャリヤ7が所定の速度で回転して不図示の駆動源などからの出力を伝達する。
次に、本発明にかかる前記ボールベアリング11の構成の詳細を図3に基づいて以下に説明する。
すなわち、図3は本発明にかかるボールベアリングの半裁断面図であり、図示のボールベアリング11は、支持すべきキャリヤ7の軸部7a(図2参照)に外嵌された内輪12と、該内輪12の外周に同心的に配置された外輪13と、これらの内輪12と外輪13との間の環状空間S内に収容された複数のボール14と、これらのボール14を保持するリテーナ15と、ボール14とリテーナ15の一側(図3の右側)に配置されたリング状のゴムシール(シール部材)16とを備えている。
上記内輪12と外輪13および各ボール14は、例えば軸受鋼やステンレス鋼などの金属で構成されている。ここで、内輪12の外周面には、縦断面が円弧状をなす内側環状溝12aが全周に亘って形成され、外輪13の内周面にも同様の縦断面円弧状の外側環状溝13aが全周に亘って形成されている。そして、これらの内側環状溝12aと外側環状溝13aに、その表面が接触するように複数のボール14が転動可能に設けられており、これらのボール14は、前記リテーナ15によって周方向に等間隔に保持されている。
上記リテーナ15は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、熱可塑性ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ナイロンなどの耐熱性樹脂によって構成されており、前述のように内輪12と外輪13との間に転動可能に配置された複数のボール14を周方向に等間隔に保持している。
また、前記ゴムシール16は、当該ボールベアリング11に供給される潤滑オイルの外部への流出を防ぐため、或いは外部からの異物の侵入を防ぐために設けられるものであって、その内外周には、径方向内方と径方向外方に向かって開く二股状のリップ16aがそれぞれ一体に形成されている。そして、これらのリップ16aを内輪12の外周と外輪13の内周の相対向する箇所に形成された縦断面矩形の環状溝12b,13bにそれぞれ嵌め込むことによって、ゴムシール16がその内外周を内輪12と外輪13によってそれぞれ保持された状態で固定されている。
ここで、ゴムシール16を内輪12と外輪13に固定する前の状態(ゴムシール16の内外周のリップ16aを内輪12と外輪13の各環状溝12b,13bに嵌め込む前の状態)においては、図4に示すように、ゴムシール16の内外のリップ16aの幅Bは、内輪12と外輪13の各環状溝12b,13bの幅bよりも大きく設定されている。したがって、ゴムシール16を内輪12と外輪13に固定する際には、該ゴムシール16の内外周のリップ16aをその幅が内輪12と外輪13の各環状溝12b,13bの幅bよりも小さくなるまで圧縮した状態で、これらのリップ16aを内輪12と外輪13の各環状溝12b,13bにそれぞれ嵌め込む。すると、ゴムシール16の内外周のリップ16aがその弾性復元力によって内輪12と外輪13の各環状溝12b,13b内で元の状態に戻ろうとするため、これらのリップ16aが内輪12と外輪13の各環状溝12b,13bに密に嵌合して保持される。この結果、ゴムシール16が内輪12と外輪13によって固定された状態でボール14とリテーナ15の一側(図3の右側)に配置されて所定のシール機能を果たす。
そして、本実施の形態にかかるボールベアリング11においては、リテーナ15とゴムシール16とが一体化されている。ここで、リテーナ15とゴムシール16とを一体化する方法には、ゴムシール16を、これとは別個に成形されたリテーナ15に被着する方法、ゴムシール16をリテーナ15に焼き付ける方法、リテーナ15とゴムシール16をインサート成形する方法などが考えられる。ここで、リテーナ15とゴムシール16とをインサート成形することによって一体化する方法においては、予め作製しておいたゴムシール16を不図示の成形型の内部にセットしておき、このゴムシール16がセットされた成形型内に溶融樹脂を充填して固化させることによって、リテーナ15とゴムシール16とが一体化される。なお、従来のゴムシールには、補強用の金属板が内部に設けられているが、本実施の形態のようにリテーナ15とゴムシール16とを一体化した場合には、ゴムシール16の内部に樹脂製のリテーナ15の一部が骨として存在して従来の金属板の機能を果たす。
以上のように構成されたボールベアリング11において、図2に示すキャリヤ7が回転すると、このキャリヤ7と共に内輪12が一体に回転するため、この内輪12とケース2(図2参照)に固定された外輪13との間に相対回転が生じ、この相対回転によって複数のボール14がその表面を内輪12の内側環状溝12aと外輪13の外側環状溝13aに接触させながら転動し、これに伴ってリテーナ15が内輪12と外輪13の周方向に回転する。この結果、図2に示すキャリヤ7がボールベアリング11によって図2に示すケース2に対して円滑に回転するとともに、そのラジアル荷重がボールベアリング11によって受けられる。このとき、ボールベアリング11には、図3に示すように、潤滑オイルが供給されるため、該潤滑オイルの潤滑作用によってボール14の転動が円滑になされるとともに、ボール14と内輪12および外輪13との接触部に発生する摩擦熱が潤滑オイルによって奪われるために焼付きなどの不具合の発生が防がれる。そして、この潤滑オイルの外部への漏れや外部から当該ボールベアリング11の内部へのゴミなどの異物の侵入がゴムシール16のシール作用によって防がれる。
以上において、本実施の形態にかかるボールベアリング11においては、リテーナ15とゴムシール16とを一体化したため、両者間に必要であった軸方向の隙間(図5参照)が不要となり、その幅W1を図5(a),(b)に示す従来のボールベアリング111,111Aの幅W2よりも縮小して小さく抑えることができる(W1<W2)。このため、ボールベアリング11の小型化が図られるとともに、該ボールベアリング11を備える図1および図2に示す遊星ギヤ機構1の小型化をも図ることができる。
また、本実施の形態では、リテーナ15を樹脂で構成したため、その潤滑性が高められて摩擦抵抗を小さく抑えることができる。
さらに、本実施の形態では、ゴムシール16をその内外周に形成したリップ16aを内輪12と外輪13にそれぞれ形成された各環状溝12b,13bに嵌め込むことによって内輪12と外輪13に固定したため、当該ボールベアリング11が横方向のスラスト荷重を受けたためにリテーナ15がボール14に接触して大きく倒れた場合であっても、このリテーナ15と一体化されたゴムシール16の内外周に形成された二股状のリップ16aが内輪12と外輪13の各環状溝12b,13bに嵌合して当該ゴムシール16を確実に保持する。このため、ゴムシール16が脱落したり、そのシール機能が阻害されるなどの問題が発生することがない。
なお、以上の実施の形態では、本発明を遊星ギヤ機構のキャリヤを回転可能に支持するボールベアリングに対して適用した形態について説明したが、本発明は、他の任意の装置に設けられた回転軸や回転体の軸部を回転可能に支持するボールベアリングに対しても同様に適用可能である。
また、以上は本発明をボールの片側だけにゴムシールが設けられたボールベアリングに対して適用した形態について説明したが、本発明は、ボールの両側にゴムシールを設けたボールベアリングもその適用対象に含むものである。
その他、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲および明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
1 遊星ギヤ機構
7 キャリヤ(回転体)
7a キャリヤの軸部(回転体の軸部)
11 ボールベアリング
12 内輪
12a 内輪の内側環状溝
12b 内輪の環状溝
13 外輪
13a 外輪の外側環状溝
13b 外輪の環状溝
14 ボール
15 リテーナ
16 ゴムシール(シール部材)
16a ゴムシールのリップ
S 環状空間

Claims (5)

  1. 内輪と、
    前記内輪の外周に同心的に配置された外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間の環状空間内に収容された複数のボールと、
    前記複数のボールを保持するリテーナと、
    前記複数のボールと前記リテーナの少なくとも一側に配置されたリング状のシール部材と、を備えたボールベアリングにおいて、
    前記リテーナと前記シール部材とを一体化したことを特徴とするボールベアリング。
  2. 前記リテーナを合成樹脂材によって構成し、前記シール部材をゴム材によって構成したことを特徴とする請求項1に記載のボールベアリング。
  3. 前記シール部材を、これとは別個に成形された前記リテーナに被着または焼き付けることによって該シール部材と前記リテーナとを一体化したことを特徴とする請求項1または2に記載のボールベアリング。
  4. 前記リテーナと前記シール部材とをインサート成形によって一体化したことを特徴とする請求項1または2に記載のボールベアリング。
  5. 前記シール部材の内外周に二股状のリップをそれぞれ一体に形成し、これらのリップを前記内輪の外周と前記外輪の内周に形成された環状溝内に嵌め込むことによって、前記シール部材を前記内輪と前記外輪に固定したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のボールベアリング。
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