JP2019157882A - ガス供給方法およびガス供給システム - Google Patents
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Abstract
Description
(1)ガスメータの上流側に設けられるメータコックを「閉」にして、ガスメータへのガスの供給を停止する、
(2)次に、既設のガスメータを取り外した後、新たなガスメータを取り付ける、
(3)その後、休眠状態であったガスメータを復帰する作業や、メータコックを「開」にする作業等をおこない、ガスメータの下流側の配管にガスを供給する、
(4)そして、宅内等に設置されるガス消費機器(例えば、ガスコンロ)を用いて、ガスを燃焼させつつ、新たなガスメータなどにある空気を排気(エアパージ)する、
といった手順を踏むことによりおこなわれる。
(1)「管路」(例えば、ガス管)の所定位置(「開閉弁」の下流側)に配設された「接続部位」に「ガス貯留装置」を接続する、
(2)次に、「接続部位」を介して「ガス貯留装置」に貯留された「ガス」を「管路」に供給するとともに、「接続部位」の上流側に配設された開閉弁(例えば、ガスメータの下流側に設けられたバルブ)を閉塞する、
といった手順を踏むように構成されている。
すなわち、上記構成では、「開閉弁」の開放中はもちろんのこと、閉塞中であっても、正当に取得したガスを「管路」に供給するように構成されているため、ガスの盗難といった問題が生じることがない。
(1)予め減圧状態(大気圧よりも低い空間の状態)にしておいた「ガス貯留装置」に「ガス」を吸引させる方法や、
(2)ポンプ等の加圧装置を用いて「ガス」を「ガス貯留装置」に圧送する方法、
が考えられる。なお、加圧装置を用いて「ガス」の圧力を高めると、「吸着材料」に対する「ガス」の吸着量を増大させることが期待でき、かかる場合、より多くの「ガス」を貯留することが可能となる。
このようにすれば、広範な作業環境においても十分に対応することができ、汎用性に富んだものとすることが可能となる。
この点、上記構成では、比較的小形な「ガス吸着容器」を用いて「管路」の工事をおこなうことが可能なため、作業員の労力を確実に低減することができるものといえる。
図1〜図6に示すように、ガス供給システム1は、上記一次側バルブ54および二次側バルブ55のほか、第1ガス吸着容器2Aと、第2ガス吸着容器2Bとを備えている。なお、上記第1ガス吸着容器2Aが特許請求の範囲に記載の「ガス貯留装置」に該当する。
一次側バルブ閉塞工程Eと、ガスメータ交換工程Gとが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「ガス貯留装置接続工程」と、「ガス貯留工程」と、「ガス供給工程」と、「開閉弁閉塞工程」と、「第2開閉弁閉塞工程」と、「分断工程」とに該当する。
まず、第1ガス吸着容器接続工程Aについて図1を参照しつつ説明する。
図1および図7に示すように、第1ガス吸着容器接続工程Aでは、第1ガス吸着容器2Aを二次側配管52に接続する作業をおこなう。
具体的には、第1ガス吸着容器2Aのコック4Aと、二次側配管52(下流側分岐配管57)に設けられた下流側分岐バルブ59とを、耐圧ホース71を介して接続する作業をおこなう。
図1および図7に示すように、ガス貯留工程Bでは、第1ガス吸着容器2Aにガスを貯留する作業をおこなう。
具体的には、二次側配管52側の下流側分岐バルブ59および第1ガス吸着容器2A側のコック4Aを、それぞれ、「閉」状態から「開」状態にする作業をおこなう。
これにより、二次側配管52を流れるガスが、耐圧ホース71を介して、第1ガス吸着容器2Aに吸引(流入)され、その内部に充填される吸着材料Amによって効果的に吸着されることとなる。
さらに、この値に、例えば、「30%」〜「50%」程度の安全値を見込めば、第1ガス吸着容器2Aに貯留するガスの貯留量を「200L」といったように求めることができる。
すなわち、第1ガス吸着容器2Aは、このようにして算出されたガス貯留量を貯留することが可能な最適な容量のものを適宜選択して作業場所に持ち込めばよい。
図2および図7に示すように、ガス供給工程Cでは、ガス貯留工程Bで第1ガス吸着容器2Aに貯留したガスを二次側配管52に供給する作業をおこなう。
具体的には、第1ガス吸着容器2A側のコック4Aと、二次側配管52側の下流側分岐バルブ59とを、加圧供給システム60を介して接続し、その後、加圧供給システム60を用いて、第1ガス吸着容器2Aに貯留されたガスを二次側配管52に供給する(送り込む)作業をおこなう。
図2に示すように、二次側バルブ閉塞工程Dでは、「開」状態にある二次側バルブ55を手動で操作して「閉」状態にする作業をおこなう。
これにより、ガス消費機器には、第1ガス吸着容器2Aおよび加圧供給システム60を介した系統のみから、ガスが供給されることとなる。
二次側バルブ閉塞工程Dは、二次側バルブ55を「閉」状態にすることで終了し、その後、次工程である一次側バルブ閉塞工程Eがおこなわれる。
図3に示すように、一次側バルブ閉塞工程Eでは、「開」状態にある一次側バルブ54を手動で操作して「閉」状態にする作業をおこなう。
これにより、旧ガスメータGMaへのガスの供給が停止されることとなる。
一次側バルブ閉塞工程Eは、一次側バルブ54を「閉」状態にすることで終了し、その後、次工程であるガス回収工程Fがおこなわれる。
図3および図7に示すように、ガス回収工程Fでは、一次側配管51のうちの一次側バルブ54よりも下流側の配管、二次側配管のうちの二次側バルブ55よりも上流側の配管、および、旧ガスメータGMa内のそれぞれに残存するガスを回収するための作業をおこなう。
これにより、第2ガス吸着容器2Bに吸引されたガスは、その内部に充填される吸着材料Amに効果的に吸着(回収)されることとなる。
図4に示すように、ガスメータ交換工程Gでは、一次側配管51および二次側配管52から旧ガスメータGMaを取り外した後、これらの配管に新ガスメータGMbを取り付ける作業をおこなう。
具体的には、一次側配管51および二次側配管52に設けられる管用継手53,53を所定の治具で緩めて旧ガスメータGMaを取り外した後、これとは逆の手順で、これらの配管にゴムパッキンを介在させた状態で新ガスメータGMbを取り付ける作業をおこなう。
ガスメータ交換工程Gは、一次側配管51および二次側配管52に新ガスメータGMbを取り付けることで終了し、その後、次工程である一次側バルブ開放工程Hがおこなわれる。
図5に示すように、一次側バルブ開放工程Hでは、「閉」状態にある一次側バルブ54を操作して「開」状態にする作業をおこなう。
これにより、一次側配管51のうちの一次側バルブ54よりも下流側の配管、新ガスメータGMb、および、二次側配管のうちの二次側バルブ55よりも上流側の配管にガスが供給されることとなる。
一次側バルブ開放工程Hは、一次側バルブ54を「開」状態にすることで終了し、その後、次工程であるエアパージ工程Iがおこなわれる。
図5および図7に示すように、エアパージ工程Iでは、二次側配管52側の上流側分岐バルブ58および第2ガス吸着容器2B側のコック4Bの双方を「閉」状態から「開」状態にする作業をおこなう。
その結果、ガス回収工程Fと同様に、一次側配管51のうちの一次側バルブ54よりも下流側の配管、二次側配管のうちの二次側バルブ55よりも上流側の配管、および、新ガスメータGMb内に混在する空気が「真空状態」にある第2ガス吸着容器2Bによって良好に吸引されるようになる。
これにより、第2ガス吸着容器2Bに吸引された空気混じりのガスは、その内部に充填される吸着材料Amに効果的に吸着(回収)されることとなる。
図6および図7に示すように、二次側バルブ開放工程Jは、「閉」状態にある二次側バルブ55を「開」状態にした後、二次側配管52側の下流側分岐バルブ59および第1ガス吸着容器2A側のコック4Bを「閉」状態にする作業をおこなう。
これにより、ガス消費機器には、一次側配管51およびガスメータGMを介した系統のみから、ガスが供給されることとなる。
その後、第1ガス吸着容器2Aおよび加圧供給システム60を二次側配管52から取り外すことによって、本ガス供給方法による作業が終了する。
(1)二次側バルブ55の下流側に設けられる下流側分岐配管57(下流側分岐バルブ59)に第1ガス吸着容器2Aを接続する(「第1ガス吸着容器接続工程A」)、
(2)下流側分岐配管57を介して、二次側配管52内を流れるガスを第1ガス吸着容器2Aに貯留する(「ガス貯留工程B」)、
(3)下流側分岐配管57を介して、第1ガス吸着容器2Aに貯留されたガスを二次側配管52に供給する(「ガス供給工程C」)、
(4)二次側バルブ55を閉塞するとともに(「二次側バルブ閉塞工程D」)、一次側バルブ54も閉塞する(「一次側バルブ閉塞工程E」)、
(5)一次側バルブ54と二次側バルブ55との間に配設される旧ガスメータGMaを新ガスメータGMbに交換する(「ガスメータ交換工程G」)、
(6)その後、一次側バルブ54および二次側バルブ55を開いて(「一次側バルブ開放工程H」および「二次側バルブ開放工程J」)、第1ガス吸着容器2Aからのガスの供給を停止する、
といった手順を踏むように構成されている。
(1)ガス配管の途中に、2つのバルブ(上流側バルブおよび下流側バルブ、例えば、「一次側バルブ54」および「二次側バルブ55」)が設けられていること、また、
(2)ガス配管に、本実施形態のような第1ガス吸着容器2Aを接続することが可能な接続部位(本実施形態の「下流側分岐配管57」および「下流側分岐バルブ59」)が設けられていること、
を条件に、上記2つのバルブ間の配管を工事(例えば、配管修理や配管の分岐取出)する場合にも適用することが可能である。
このような自動化は、例えば、図2に示すように、
(1)二次側バルブ55を、電気的に開閉動作可能な二次側バルブ101(例えば、電磁弁や電動弁)に変更する、
(2)二次側配管52に向けてガスが流れていることを検知する流体センサ102(例えば、フロースイッチ)を下流側分岐配管57に設ける、
(3)流体センサ102によって所定方向(第1ガス吸着容器2Aから二次側配管52に向かう方向)にガスが流れていることが検知されると、二次側バルブ101を閉塞する制御をおこなう制御装置103(例えば、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)が搭載されたマイコン(Microcomputer))を設ける、
ことにより実現することが可能である。なお、上記二次側バルブ101と、流体センサ102と、制御装置103とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の、電気的に開閉動作可能に構成された「開閉弁」と、「検知手段」と、「制御手段」とに該当する。
このような自動化は、例えば、
(1)二次側配管52の所定位置にその内部を流れるガスの濃度を検出する濃度センサ104を設ける、
(2)二次側バルブ101を閉塞した後、濃度センサ104によって、一旦、低下したガスの濃度が正常値に復帰したことが検知されると、二次側バルブ101を開放する制御((「二次側バルブ閉塞工程D」における)二次側バルブ101の閉塞→(「ガスメータ交換工程G」をおこなうことによる)ガス濃度の低下→(エアパージ工程Iをおこなうことによる)ガス濃度の復帰→(「二次側バルブ開放工程J」における)二次側バルブの開放、といった制御)をおこなう制御装置103を設ける、
ことにより実現することが可能である。
2A 第1ガス吸着容器
2B 第2ガス吸着容器
3A,3B 配管
4A,4B コック
51 一次側配管
52 二次側配管
53,53 管用継手
54 一次側バルブ
55,101 二次側バルブ
56 上流側分岐配管
57 下流側分岐配管
58 上流側分岐バルブ
59 下流側分岐バルブ
60 加圧供給システム
61 加圧ポンプ
62 圧力計
63 圧力調整用タンク
64 圧力調整器
71,72 耐圧ホース
102 流体センサ
103 制御装置
104 濃度センサ
GM ガスメータ
GMa 旧ガスメータ
GMb 新ガスメータ
Am 吸着材料
Claims (9)
- 管路に所定のガスを供給するガス供給方法であって、
前記ガスを貯留することが可能なガス貯留装置を前記管路に配設された接続部位に接続するガス貯留装置接続工程と、
前記接続部位を介して前記ガス貯留装置に貯留された前記ガスを前記管路に供給するガス供給工程と、
前記管路における前記接続部位よりも上流側に配設された開閉弁を閉塞する開閉弁閉塞工程と、を含む、
ことを特徴とするガス供給方法。 - 前記ガス貯留装置は、その内部に前記ガスを吸着する吸着部材が収納されていることを特徴とする請求項1に記載のガス供給方法。
- 前記ガス供給工程をおこなう前に、前記接続部位を介して前記管路内を流れる前記ガスを前記ガス貯留装置に貯留するガス貯留工程をおこなうことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス供給方法。
- 前記管路における前記開閉弁よりも上流側に配設された第2開閉弁を閉塞する第2開閉弁閉塞工程と、
前記開閉弁閉塞工程および前記第2開閉弁閉塞工程をおこなった後、前記管路のうちの前記開閉弁と前記第2開閉弁とを接続する接続管路を分断する分断工程と、を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のガス供給方法。 - 前記分断工程は、前記接続管路に配設されたガスメータを取り外す工程を含むことを特徴とする請求項4に記載のガス供給方法。
- 前記開閉弁は、電気的に開閉動作可能に構成され、
前記ガス貯留装置から前記管路に前記ガスが供給されているか否かを検知する検知手段と、
前記検知手段による検知結果に基づいて前記開閉弁の開閉動作を制御する制御手段と、を備え、
前記開閉弁閉塞工程における前記開閉弁の閉塞は、前記検知手段によって前記ガス貯留装置から前記管路に前記ガスが供給されていることが検知されると、前記制御手段による制御によりおこなわれることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のガス供給方法。 - 管路に所定のガスを供給するガス供給システムであって、
前記管路に開閉動作可能に配設される開閉弁と、
前記ガスを貯留することが可能なガス貯留装置と、を備え、
前記ガス貯留装置は、
前記管路における前記開閉弁よりも下流側に配設された接続部位に対して着脱自在に設けられ、
前記接続部位を介して、貯留された前記ガスを前記管路に供給する、
ことを特徴とするガス供給システム。 - 前記ガス貯留装置は、その内部に前記ガスを吸着する吸着部材が収納されていることを特徴とする請求項7に記載のガス供給システム。
- 前記ガス貯留装置は、前記接続部位を介して前記管路内を流れる前記ガスを貯留するとともに当該貯留された前記ガスを前記管路に供給することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のガス供給システム。
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