JP2019157838A - 流路切換弁及び自動車用熱媒体システム - Google Patents

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Abstract

【課題】オーバーヒートを生じる恐れがある時に充分な量の冷却水をラジエータに送り、オーバーヒートの発生を可及的に抑制することができる新規な流路切換弁、及びこの流路切換弁を使用した自動車用熱媒体システムを提供する。【解決手段】熱保護用通路09Dの通路面積が、常に冷却水が循環する循環用通路09Cの通路面積よりも大きく設定されている。熱保護用通路09Dの通路面積が、冷却水が循環する循環用通路09Cの通路面積よりも大きく設定されているため、サーモエレメントバルブ13の作動時において、熱保護用通路09Dを介してラジエータ04へ導かれる冷却水の流量が多くなる。このため、ラジエータ04による冷却水の冷却が充分に行われ、オーバーヒートを可及的に抑制することができるようになる。【選択図】図6

Description

本発明は流路切換弁、及びこの流路切換弁を使用した自動車用熱媒体システムに係り、例えば、内燃機関や電動モータの駆動用電池等の熱源を冷却する冷却水を種々の熱補機類に分配するために用いられる流路切換弁、及この流路切換弁を使用した自動車用熱媒体システムに関するものである。
一般的な自動車においては、内燃機関の暖機性能の向上や内燃機関を最適な温度で動作させることによる燃費向上等を目的として、内燃機関と熱交換器(以下、ラジエータと表記する)との間で冷却水を循環させる主連通路とは別に、ラジエータを迂回して冷却水をそのまま内燃機関に戻す循環用通路を設けると共に、主連通路に流路切換弁を設けて各種熱補機類に冷却水を分配するようにしている。尚、電動モータの駆動用電池等の熱源を冷却する冷却水についても類似の構成となっているので、以下では代表して内燃機関の場合について説明する。
例えば、流路切換弁は、内燃機関を冷却する冷却水の熱を外部に放熱するために冷却水をラジエータに循環させる、或いは車室内を暖房するために温度の高い冷却水を暖房装置に循環させるといった目的で使用されている。
このような内燃機関を冷却する冷却水を各種熱補機類に分配する流路切換弁としては、例えば特開2013−238138号公報(特許文献1)に記載されている構成が知られている。
そして、この特許文献1に記載された流路切換弁においては、各種熱補機類に冷却水を分配する分配通路とは別に、冷却水を常にスロットルチャンバを介して冷却水ポンプの吸入側に循環するように流す循環用通路と、流路切換弁が故障して冷却水が主連通路を介してラジエータに循環されない故障時に、内燃機関にオーバーヒートの恐れが生じるのを防ぐために、主連通路とは別に冷却水をラジエータ側に流す熱保護用通路とを設けている。
つまり、流路切換弁が故障して冷却水をラジエータに流すことができなくなり、オーバーヒートを生じる恐れがある時は、循環用通路を循環している冷却水の温度上昇をサーモエレメントバルブで検出し、所定温度以上に冷却水の温度が上昇すると、サーモエレメントバルブによって熱保護用通路を開くように構成されている。これによって、冷却水が熱保護用通路を介してラジエータに流され、冷却水の温度を低下させるようにしている。したがって、流路切換弁が故障した場合であっても、内燃機関のオーバーヒートを防止することができるようになる。
特開2013−238138号公報
ところで、特許文献1に記載の流路切換弁においては、流路切換弁の故障時に冷却水が流れる熱保護用通路の通路断面積(最も狭い領域の通路面積)が、常に冷却水が循環する循環用通路の通路断面積(最も狭い領域の通路面積)よりも小さい構成とされている。
このため、サーモエレメントバルブの作動時において、熱保護用通路を介してラジエータへ導かれる冷却水の流量が、循環用通路に導かれる冷却水の流量より少ないので、ラジエータによる冷却水の冷却が充分に行われないという課題がある。このため、場合によってはオーバーヒートを解消できないという恐れも生じるようになる。
本発明の目的は、流路切換弁が故障してオーバーヒートを生じる恐れがある時に、充分な量の冷却水が熱保護用通路を介してラジエータに送られる構成として、オーバーヒートの発生を可及的に抑制することができる新規な流路切換弁、及びこの流路切換弁を使用した自動車用熱媒体システムを提供することにある。
ここで、本発明は内燃機関の冷却水に限定されず、例えばリチウム電池及び燃料電池のような熱源を冷却する冷却水にも適用可能なものである。よって、冷却水は熱媒体であり、内燃機関やリチウム電池及び燃料電池は熱源と言い換えることができる。
本発明の特徴は、流路切換弁の故障時に冷却水が流れる熱保護用通路を流れる冷却水の流量が、循環用通路を流れる冷却水の流量よりも大きく設定されている、更に詳しくは、熱保護用通路の通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)が、常に冷却水が循環する循環用通路の通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)よりも大きく形成されている、ところにある。
本発明によれば、熱保護用通路の通路断面積が、冷却水が循環する循環用通路の通路段面積よりも大きく設定されているため、サーモエレメントバルブの作動時において、熱保護用通路を介してラジエータへ導かれる冷却水の流量が多くなる。このため、ラジエータによる冷却水の冷却が充分に行われ、オーバーヒートを可及的に抑制することができるようになる。
本発明の流路切換弁が適用される一例としての内燃燃関の冷却システムの構成図である。 本発明の実施形態になる流路切換弁の上面斜視図である。 図2に示す流路切換弁の上面図である。 図2に示す流路切換弁の分解斜視図である。 本発明の実施形態になる循環用通路と熱保護用通路を断面したもので、サーモエレメントバルブが動作していない状態を示す断面図である。 本発明の実施形態になる循環用通路と熱保護用通路を断面したもので、サーモエレメントバルブが動作している状態を示す断面図である。 本発明の変形例になる循環用通路と熱保護用通路を断面したもので、サーモエレメントバルブが動作していない状態を示す断面図である。 本発明の変形例になる循環用通路と熱保護用通路を断面したもので、サーモエレメントバルブが動作している状態を示す断面図である。 本発明の更なる変形例の循環用通路と熱保護用通路を断面したもので、サーモエレメントバルブが動作していない状態を示す断面図である。 本発明の更なる変形例の循環用通路と熱保護用通路を断面したもので、サーモエレメントバルブが動作している状態を示す断面図である。 本発明のサーモエレメントバルブの変形例を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明が適用される流路切換弁の構成について簡単に説明するが、上述した様に以下の説明では熱媒体として内燃機関の冷却水を使用する場合を例示的に示している。しかしながら、本発明は内燃機関の冷却水に限定されず、リチウム電池および燃料電池のような熱源を冷却するシステムにも適用可能なものである。
図1において、内燃機関01のシリンダジャケットには冷却水ポンプ02から冷却水が供給されており、シリンダジャケットを冷却した冷却水は、冷却水流入通路09Aを介して流路切換弁MCVに送られ、一部は主連通路9Bを介してラジエータ04に送られ、一部は「熱保護部」であるサーモエレメント部08を通り、常時循環用としての循環用通路09Cを介して冷却水ポンプ02の吸入側に戻されて、再び内燃機関に循環されるようになっている。
尚、本実施形態では、循環用通路09Cはスロットルチャンバ10に接続されており、スロットルチャンバ10と熱交換された後に冷却ポンプ02の吸入側に戻されている。スロットルチャンバ10に冷却水を循環させる理由は、スロットルチャンバ10を加熱して、アイシング等が発生するのを抑制するためである。
また、サーモエレメント部08には、後述するようなサーモエレメントバルブが設けられており、循環用通路09Cを流れる冷却水の温度が、所定温度を超えると熱保護用通路09Dを介して冷却水をラジエータ04に供給して、冷却水をラジエータ04で冷却する構成とされている。
残りの冷却水は暖房装置03やオイルクーラ05等の熱補機類に分配通路を介して送られている。尚、これらの熱補機類は代表的なものを例示的に示しているものであり、これ以外の熱補機類を使用しても差し支えないものである。
これらの熱補機類への冷却水の分配は、電子流路切換手段06によって制御されている。例えば、この電子流路切換手段06には、流路切換弁MCVに設けた水温センサ07からの水温情報、内燃機関01の運転状態情報、車室内の各種操作機器の操作状態情報が入力されており、電子流路切換手段06によって演算された制御信号に応じて、流路切換弁MCVから各熱補機類への流路を切り換えるものである。ただ、上述したように、循環用通路09Cには常に所定量の冷却水が流れる構成とされている。
そして、サーモエレメント部08が作動するのは、例えば、流路切換弁MCVが故障して、ラジエータ04に冷却水が流れなくなったときであり、この場合は、サーモエレメント部08を流れる循環用通路09Cの冷却水の温度をサーモエレメント部08内のサーモエレメントバルブで検出して、熱保護用通路09Dを介して冷却水をラジエータ04に供給して、冷却水を冷却するようになっている。
流路切換弁MCVには後述するように電動モータが内蔵されており、この電動モータは電子流路切換手段06からの制御信号によって、その回転が制御されるものである。電動モータは伝動機構を介して弁本体と連結されており、弁本体を回転させることで流路切換弁MCVに形成した各熱補機類に接続される分配通路に冷却水を流し、内燃機関からの冷却水を各熱補機類に分配するものである。
図2は流路切換弁MCVを斜め上方から見た外観を示し、図3はその上面を示している。図2、図3において、ハウジング本体11には、スロットルチャンバ10(図1参照)に繋がるスロットルチャンバ接続連通路12A、暖房装置03に繋がる暖房装置接続連通路12B、ラジエータ04に繋がるラジエータ接続連通路12C、オイルクーラ05に繋がるオイルクーラ接続連通路12Dが、一体的に設けられている。また、流路切換弁MCVには内燃機関01から冷却水が流入しており、ハウジング本体11の内部に設けられた弁本体によって、夫々の接続連通路12A〜12Dに冷却水が分配されている。
流路切換弁MCVには、ワックスが封入されたサーモエレメントバルブを覆うカバー17が設けられており、サーモエレメントバルブは、スロットルチャンバ接続連通路12Aに流れる冷却水の温度を感知して動作される。また、流路切換弁MCVのハウジング本体11の頂部には電子流路切換手段06が固定されており、ハウジング本体11の内部に収納された電動モータを制御している。
図4は、図2に示す流路切換弁MCVを分解して斜め方向から眺めた構成を示している。ハウジング本体11には、中空円筒状の弁本体14を収納する弁収納部(図示せず)と、電動モータ15が収納されるモータ収納部16が形成されている。また、ハウジング本体11には、外側から電子流路切換手段06が固定ボルトによって固定され、いわゆる機電一体型に構成されている。
更に、ハウジング本体11の外周囲には、スロットルチャンバに繋がるスロットルチャンバ接続連通路12A、暖房装置03に繋がる暖房装置接続連通路12B、ラジエータ04に繋がるラジエータ接続連通路12C、オイルクーラ05に繋がるオイルクーラ接続連通路12Dが、一体的に取り付けられている。
ここで、スロットルチャンバ10に繋がるスロットルチャンバ接続連通路12Aは、冷却水が常に循環される構成となっており、スロットルチャンバ10を経由して冷却水ポンプの吸入側に接続されている。したがって、スロットルチャンバ接続連通路12Aは循環用通路09Cの一部を構成している。
尚、ラジエータ接続連通路12Cは主連通路09Bの一部を構成しており、ラジエータ接続連通路12Cにはサーモエレメントバルブ13を覆うカバー17が一体的に形成されている。ここで、ハウジング本体11と夫々の接続連通路12B〜12Dの間には、シール部材18と圧縮ばね19が配置されている。
シール部材18は、両端が開口した円形筒状に形成されており、圧縮ばね19によって、その先端面は弁本体14の外側周部20に押圧、接触されている。一方、スロットルチャンバ接続連通路12Aは常に冷却水が流れるので、このようなシール部材18や圧縮ばね19は不要である。
弁本体14は有底円筒状に形成されており、その外側周部20に上述した夫々の接続連通路12B〜12Dに接続される開口部21が形成されている。したがって、冷却水ポンプ02から圧送されて内燃機関から冷却水流入通路09Aを流れてきた矢印CAで示す冷却水は、弁本体14の内部に流入して開口部21を介して夫々の接続連通路12B〜12Dに流れ出るものである。
弁本体14の一方には閉塞壁22が設けられており、この閉塞壁22は回転軸23に固定されており、回転軸23の回転に同期してハウジング本体11の弁収納部内で回転されるものである。
この回転に同期して弁本体14は、各接続連通路12B〜12Dとの接続関係を選択(流路の切り換え)するものである。尚、弁本体14の回転状態によって開口部21はシール部材18の開口との重なり度合いを制御できるので、流量を制御するように動作される場合もある。
電動モータ15と弁本体14とはウォームギア機構で連結されている。すなわち、弁本体14が固定された回転軸23の反対側の端部には、ウォームホイール24が固定されており、このウォームホイール24はウォーム軸の一方に形成されたウォーム25と噛み合わされている。また、ウォーム軸の他方に形成されたウォームホイール26は電動モータ15に固定されたウォーム27と噛み合わされている。したがって、電動モータ15が回転すると、この回転はウォーム27⇒ウォームホイール26⇒ウォーム25⇒ウォームホイール24を経て回転軸23に伝えられ、最終的に弁本体14を回転させるものである。
また、電動モータ15やウォームギア機構を覆うようにして、電子流路切換手段06を備えたカバーがハウジング本体11に固定されている。電子流路切換手段06からの制御信号は、電動モータ15に与えられて所定の回転動作を行うように動作される。
以上のような構成の流路切換弁MCVは、良く知られた構成であり、またその動作も良く知られているのでこれ以上の説明は省略する。次に、本実施形態の特徴である循環用通路09Cと、熱保護部08、及び熱保護用通路09Dの構成について説明する。
図5においては、スロットルチャンバ接続連通路12A、ラジエータ接続連通路12Cを通る斜めに切断した切断面を示しており、このため弁本体14の切断面は楕円形となっている。
流路切換弁MCVのハウジング本体11内には、弁本体14が内蔵されており、弁本体14内に流入してきた冷却水は、開口部21を介して夫々の接続連通路12B〜12Dに分配されるものである。ここで、弁本体14の開口部21は複数個設けられており、夫々の開口部21が、弁本体14の回転に対応して接続連通路12B〜12Dに選択的に接続されるものである。
ハウジング本体11には、サーモエレメントバルブ13を覆うカバー17が一体的に形成されたラジエータ接続連通路12Cが取り付けられている。ラジエータ接続連通路12Cとハウジング本体11の間には、圧縮ばね19と、この圧縮ばね19によって弁本体14の外側周部20に摺接するように付勢されたシール部材18が介装されている。したがって、弁本体14が回転して開口部21とシール部材18の開口が位置的に整合すると、弁本体14内の冷却水が開口部21を通ってラジエータ接続連通路12Cに流出するようになっている。
また、ハウジング本体11の外周面には、シール部材18の配置領域に隣接、言い換えれば、ラジエータ接続連通路12Cに隣接して、第1迂回室28が形成されており、この第1迂回室18はカバー17によって密閉されている。第1迂回室28は、ハウジング本体11に形成した弁体収納部からの冷却水が常に供給されている。更に、カバー17の内側にも第2迂回室29が形成されており、この第2迂回室29と第1迂回室28は連通状態となっている。第2迂回室29は迂回接続通路30によってラジエータ接続連通路12Cと接続されている。
したがって、第1迂回室28は、第2迂回室29、迂回接続通路30、及びラジエータ接続連通路12Cを介してラジエータ04(図1参照)に接続されている。尚、ラジエータ接続連通路12Cを介さずに、直接的にラジエータ04(図1参照)に接続することも可能である。このように、本実施形態では、第1迂回室28、第2迂回室29、迂回接続通路30、及びラジエータ接続連通路12Cの全体をまとめて熱保護用通路09Dの一部を形成している。
第1迂回室28と第2迂回室29の間には、環状の弁座31が設けられており、この弁座31がサーモエレメントバルブ13によって開閉される構成とされている。サーモエレメントバルブ13の構成は一般的に良く知られているので、ここでは簡単に説明する。サーモエレメントバルブ13は、サーモワックス部32、及びサーモワックス部32によって駆動される出力ロッド(出力部材)33、及び出力ロッド33によって開閉される平板状の弁体34、及び弁体34を弁座31側に付勢する閉弁ばね35、及び閉弁ばね35を保持するばね保持板36から構成されている。
そして、サーモワックス部32とばね保持板36は、図示しない保持部材によって一体化されている。更に、サーモワックス部32は、図示しない爪部によって第1迂回室28の壁面に固定されている。したがって、サーモワックス部32内のサーモワックスが膨張しない状態では、出力ロッド33と弁体34は、閉弁ばね35によって図中右側に付勢されているので、弁体34は弁座31に密着して第1迂回室28と第2迂回室29との連通を遮断している。
また、第1迂回室28にはスロットルチャンバ接続連通路12Aが接続されており、第1迂回室28に流入している冷却水が、スロットルチャンバ接続連通路12Aを介してスロットルチャンバ10に供給される構成となっている。第1迂回室28には弁本体14とハウジング本体11の間の隙間、或いは別に形成した通路から、弁体収納部から冷却水が常時流入しており、この冷却水は上述した通り、スロットルチャンバ接続連通路12Aを介してスロットルチャンバ10に供給され、更に冷却水ポンプ02の吸入側に戻されている。
スロットルチャンバ接続連通路12Aを流れる冷却水は、内燃機関のシリンダジャケットを流れてきた冷却水であるので、この冷却水の温度を感知すれば、内燃機関のオーバーヒートが発生する予兆を推測することができる。
そして、図5に示す状態は流路切換弁MCVが正常に動作している場合を示し、この場合はサーモエレメントバルブ13が動作していないものである。つまり、流路切換弁MCVが正常に動作しているので、流路切換弁MCVからの冷却水はラジエータ接続連通路12Cを介してラジエータ04に供給されるので、この冷却水の熱はラジエータ04で放熱されて正常な温度に保たれている。この時、第1迂回室28を流れる冷却水の温度も正常であるため、サーモエレメントバルブ13のサーモワックス部32に内蔵されたサーモワックスは膨張せず、図5に示す状態となっている。
一方、流路切換弁MCVが故障してラジエータ接続連通路12Cから冷却水をラジエータ04に流すことができなくなる状態が発生する場合がある。このような状態においては、図6に示すようにサーモエレメントバルブ13によって、第1迂回室28と第2迂回室29とが連通される状態となる。
つまり、流路切換弁MCVの故障によって、内燃機関のシリンダジャケットを流れてきた冷却水の温度が高くなるが、この冷却水は第1迂回室28を流れているため、サーモエレメント13のサーモワックス部32に内蔵されたサーモワックスが膨張して出力ロッド33を図中左側に押し出すように動作する。
このため、弁体34は閉弁ばね36を圧縮して開かれた状態に遷移する。これによって、冷却水が第1迂回室28、弁座31、第2迂回室29、迂回接続通路30を通ってラジエータ接続連通路12Cに流れるようになる。このように、弁体34は弁座31と切離可能に当接されている。したがって、流路切換弁MCVが故障した場合であっても、冷却水の一部がラジエータ04に流れて冷却されるので、内燃機関のオーバーヒートを防止することができるようになる。
ところが、上述したように、従来の流路切換弁においては、第1迂回室28、第2迂回室29、迂回接続通路30、及びラジエータ接続連通路12Cからなる熱保護用通路09Dの通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)が、常に冷却水が循環するスロットルチャンバ接続連通路12Aからなる循環用通路09Cの通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)よりも小さい構成とされている。
最近の内燃機関においては、希薄混合気を採用する傾向にあり、このため燃焼温度が高くなって内燃機関を構成するシリンダブロック等の構成部材の温度も高くなる傾向にあるので、サーモエレメントバルブ13の作動時において、熱保護用通路09Dを介してラジエータへ導かれる冷却水の流量が、循環用通路09Cに導かれる冷却水の流量より少ないと、ラジエータによる冷却水の冷却が充分に行われないという課題が生じる。
そこで、本実施形態では、流路切換弁MCVの故障時に冷却水が流れる熱保護用通路09Dを流れる冷却水の流量が、循環用通路09Cを流れる冷却水の流量よりも大きく設定されている、更に詳しくは、熱保護用通路09Dの通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)が、常に冷却水が循環する循環用通路09Cの通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)よりも大きく形成することによって、サーモエレメントバルブ13の作動時において、熱保護用通路09Dを介してラジエータへ導かれる冷却水の流量を多くでき、このため、ラジエータによる冷却水の冷却が充分に行われ、オーバーヒートを可及的に抑制することができるようになる。以下、図6を用いて本実施形態の構成を詳細に説明する。
図6において、まず、循環用通路09Cの通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)は、スロットルチャンバ接続連通路12Aに形成された連通路の最狭部通路断面積(Sn)を循環用通路09Cの通路断面積として設定している。
したがって、本実施形態では、この最狭部通路断面積(Sn)より大きい断面積を熱保護用通路09Dに設定する構成としている。そして、熱保護用通路09Dの通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)は、代表的には以下の2つの構成によって設定することができる。
第1の構成は、弁座31の冷却水が流れる流線方向Afにおいて、弁座31の形成領域(Ls)で、流線方向Afに直交する弁座31の通路断面積から、これも流線に直交するサーモエレメントバルブ13の断面積を減じた略環状の通路断面積(Sc)を、熱保護用通路09Dの通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)として設定することができる。そして、略環状の通路断面積(Sc)と最狭部通路断面積(Sn)とは、「Sc>Sn」の関係を有している。
また、第2の構成は、弁座31とこれに対向している弁体34のそれぞれの対向表面の間の長さ(Lv)によって設定される通路断面積(Sv)を、熱保護用通路09Dの通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)として設定することができる。そして、通路断面積(Sv)と最狭部通路断面積(Sn)とは、Sv>Snの関係を有している。
したがって、熱保護用通路09Dの通路断面積は、上述したいずれかの構成を採用することによって、熱保護用通路09Dの通路断面積を、循環用通路09Cの通路断面積よりも大きく形成することができる。これによって、サーモエレメントバルブ13の作動時において、熱保護用通路09Dを介してラジエータ04へ導かれる冷却水の流量を多くでき、ラジエータ04による冷却水の冷却が充分に行われ、オーバーヒートを可及的に抑制することができるようになる。
ここで、本実施形態では、循環用通路09Cを通過する冷却水の流量と、熱保護用通路09Dを通過する冷却水の流量との割合を「1:1.5〜2」に設定している。言い換えれば、流量は概ね「Q=A・V」(Q:流量、A:面積、V:流速)で表されるので、流速を一定と仮定すると、流量Qと面積Aは比例関係となる。したがって、熱保護用通路09Dの通路断面積は、循環用通路09Cの通路断面積の1.5倍〜2倍程度に設定される。
このように、本実施形態では、循環用通路09Cを通過する冷却水の流量と、熱保護用通路09Dを通過する冷却水の流量との割合を「1:1.5〜2」に設定しているので、サーモエレメントバルブ13の作動時において、熱保護用通路09Dを介してラジエータ04へ導かれる冷却水の流量が多くなる。このため、ラジエータによる冷却水の冷却が充分に行われ、オーバーヒートを可及的に抑制することができるようになる。
また、本実施形態では図5にある通り、ラジエータ接続連通路12Cとスロットルチャンバ接続連通路12Aとの間に、第1迂回室28と第2迂回室29を配置しているため、ハウジング本体11における通路構成が簡単となる効果を奏する。
更に、第1迂回室28と第2迂回室29は、サーモエレメントバルブ13の出力ロッド33の移動方向と同じ方向に配置され、ラジエータ接続通路12Cに対して、第1迂回室28、第2迂回室29が隣接して配置され、更にスロットルチャンバ接続連通路12Aが、第1迂回室28、第2迂回室29に隣接して配置されている。したがって、ラジエータ接続通路12Cに対して、スロットルチャンバ接続連通路12Aが最も遠い位置に離れて配置されていることになる。
これによって、サーモエレメントバルブ13が動作した時に、第1迂回室28、第2迂回室29を通過した冷却水を素早くラジエータ接続通路12Cに送り出すことができるという効果を奏する。
次に、本実施形態の変形例を図7、及び図8に基づき説明する。図7、図8にある変形例は、弁体34の動きに連動してスロットルチャンバ接続連通路12Aの連通状態を変更することを特徴としている。
図7、図8において、サーモエレメントバルブ13の弁体34には、スロットルチャンバ接続連通路12Aの連通路37を開閉する開閉弁38が設けられている。この開閉弁38は、弁体34に溶着等の方法で弁体34と固定されており、サーモエレメントバル13が動作していない状態では、図7にある通り、開閉弁38はスロットルチャンバ接続連通路12Aの連通路37の開口と重なっていない状態とされている。このため、第1迂回室28とスロットルチャンバ接続連通路12Aの連通路37とは、連通状態に維持されている。したがって、この状態では図5に示す実施形態と全く同じ動作を行うことになる。
一方、図8に示すように、流路切換弁MCVが故障して第1迂回室28に流れてくる冷却水の温度が高くなると、サーモエレメントバルブ13のサーモワックス部32に内蔵されたサーモワックスが膨張して出力ロッド33を図中左側に押し出すように動作する。
このため、弁体34は閉弁ばね36を圧縮して開かれた状態に遷移する。これによって、冷却水が第1迂回室28、弁座31、第2迂回室29、迂回接続通路30を通ってラジエータ接続連通路12Cに流れるようになる。この時、弁体34に固定された開閉弁38は弁体34と共に、スロットルチャンバ接続連通路12Aの連通路37の開口を閉じるように移動される。したがって、第1迂回室28に流入してくる冷却水の水圧が上昇して、サーモエレメントバルブ13の弁体34を流れる冷却水の流量が増加してラジエータ04に供給されるので、更に冷却水の放熱を行なうことができ、内燃機関のオーバーヒートを更に防止することができるようになる。
次に、本実施形態の他の変形例を図9、及び図10に基づき説明する。図9、図10にある変形例は、サーモエレメントバルブ13のサーモワックス部側を弁体としたことを特徴としている。
図9、図10において、サーモエレメントバルブ13の出力ロッド39は、カバー17に固定され、サーモワックス部40が移動される構成となっている。サーモワックス部40は、第1迂回室41に配置され、出力ロッド39は第2迂回室42に配置されている。第1迂回室41には、スロットルチャンバ接続連通路に繋がる連通路43が接続されている。したがって、上述した実施例と同様に冷却水は常時スロットルチャンバに流れている。一方、第2迂回室42はラジエータ接続連通路に繋がる連通路44が接続されている。当然のことながら、連通路44を通過する冷却水の流量は、連通路43を通過する冷却水の流量より多くなるように設定されている。
第1迂回室41と第2迂回室42の間には弁座45が形成されており、この弁座45にサーモワックス部40に形成された弁部46が開閉自在に切離可能に当接されている。そして、図9は、サーモエレメントバルブが作動していない状態を示しており、第1迂回室41の冷却水は連通路43を介してスロットルチャンバに供給されている。この状態では図5に示す実施形態と全く同じ動作を行うことになる。
一方、図10に示すように、流路切換弁MCVが故障して第1迂回室41に流れてくる冷却水の温度が高くなると、サーモエレメントバルブ13のサーモワックスが膨張して、出力ロッド33を起点としてサーモワックス部40が図中下側に向けて移動する動作を行う。
このため、サーモワックス部40に形成した弁部46は閉弁ばね47を圧縮して開かれた状態に遷移する。これによって、冷却水が第1迂回室41、弁座45、第2迂回室42を通ってラジエータ接続連通路12Cに流れるようになる。この場合、冷却水の流量は弁座45と弁部46で形成される通路断面積によって決まるように構成されている。
この変形例においても、サーモエレメントバルブの作動時において、熱保護用通路を介してラジエータへ導かれる冷却水の流量が多くなる。このため、ラジエータによる冷却水の冷却が充分に行われ、オーバーヒートを可及的に抑制することができるようになる。
次に、本実施形態の他の変形例を図11に基づき説明する。図11にある変形例は、サーモエレメントバルブ13の弁体34、閉弁ばね35、ばね保持板36を2系統としたものである。出力ロッド33は二又形状に形成されている。一方の出力ロッド33Aには、出力ロッド33Aによって開閉される平板状の弁体34A、及び弁体34Aを弁座31A側に付勢する閉弁ばね35A、及び閉弁ばね35Aを保持するばね保持板36Aから構成されている。また、他方の出力ロッド33Bには、出力ロッド33Bによって開閉される平板状の弁体34B、及び弁体34Bを弁座31B側に付勢する閉弁ばね35B、及び閉弁ばね35Bを保持するばね保持板36Bから構成されている。
これらの動作は、基本的には図5、図6に示したものと同様である。ただ、この場合、図5、図6に示す弁座31との通路断面積は、1系統の場合においては、従来と同様に循環用通路であるスロットルチャンバ接続連通路12Aの最狭部通路断面積(Sn)より小さく設定されている。ただ、2系統を合計すると、循環用通路であるスロットルチャンバ接続連通路12Aの最狭部通路断面積(Sn)より大きくなるものである。
以上述べた通り、本発明によれば、流路切換弁の故障時に冷却水が流れる熱保護用通路を流れる冷却水の流量が、循環用通路を流れる冷却水の流量よりも大きく設定されている、更に詳しくは、熱保護用通路の通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)が、常に冷却水が循環する循環用通路の通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)よりも大きく形成されている構成とした。
これによれば、熱保護用通路の通路断面積が、冷却水が循環する循環用通路の通路段面積よりも大きく設定されているため、サーモエレメントバルブの作動時において、熱保護用通路を介してラジエータへ導かれる冷却水の流量が多くなる。このため、ラジエータによる冷却水の冷却が充分に行われ、オーバーヒートを可及的に抑制することができるようになる。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10…流路切換弁、11…ハウジング本体、12A…スロットルチャンバ接続連通路、12B…暖房装置接続連通路、12C…ラジエータ接続連通路、12D…オイルクーラ接続連通路、13…サーモエレメントバルブ、14…弁本体、15…電動モータ、16…モータ収納部、17…カバー、18…シール部材、19…圧縮ばね、20…外側周部、21…開口部、22…閉塞壁、23…回転軸、24…ウォームホイール、25…ウォーム、26…ウォームホイール、27…ウォーム、28…第1迂回室、29…第2迂回室、30…迂回接続通路、31…弁座、32…サーモワックス部、33…出力ロッド、34…弁体、35…閉弁ばね、36…ばね保持板、37…連通路、38…開閉弁。

Claims (14)

  1. 弁体収納部を有したハウジング本体と、
    前記弁体収納部の内部に回転可能に収納された弁本体と、
    前記弁体収納部に接続され、内燃機関からの冷却水を前記弁体収納部に導入する冷却水流入通路と、
    前記弁体収納部に開口し、前記弁本体の回転に応じて前記弁体収納部に導入された冷却水を内燃機関の熱交換器へ流す熱交換器接続通路と、
    前記弁体収納部に連通され、前記弁体収納部に導入された冷却水を内燃機関へ常に循環するように流す循環用通路と、
    前記弁体収納部に導入された冷却水の温度を感知して動作するサーモエレメントバルブによって、前記弁体収納部に導入された冷却水の温度が所定温度を超えると、前記弁体収納部から前記熱交換器に冷却水を流す熱保護用通路を備え、
    前記熱保護用通路を流れる冷却水の流量が、前記循環用通路を流れる冷却水の流量よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする流路切換弁。
  2. 請求項1に記載の流路切換弁であって、
    前記熱保護用通路の通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)が、前記循環用通路の通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)よりも大きく形成されている
    ことを特徴とする流路切換弁。
  3. 請求項2に記載の流路切換弁であって、
    前記サーモエレメントバルブは、冷却水の温度が所定温度になったときに膨張するサーモワックスが内蔵されたサーモワックス部と、前記サーモワックス部の前記サーモワックスが膨張すると駆動される出力部材と、前記出力部材によって前記熱保護用通路と前記弁体収納部を連通するように開く弁体とを備えている
    ことを特徴とする流路切換弁。
  4. 請求項3に記載の流路切換弁であって、
    前記熱保護用通路は、前記ハウジング本体の外周に形成され前記弁体収納部と連通された第1迂回室と、前記第1迂回室に接続された第2迂回室と、前記第2迂回室に接続され、しかも前記熱交換器に接続された迂回接続通路からなり、
    前記第1迂回室と前記第2迂回室の間には弁座が配置され、前記弁座に前記サーモエレメントバルブの前記弁体が切離可能に当接されていると共に、
    前記熱保護用通路の前記通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)は、前記弁体と前記弁座によって形成される通路断面積である
    ことを特徴とする流路切換弁。
  5. 請求項3に記載の流路切換弁であって、
    前記熱保護用通路は、前記ハウジング本体の外周に形成され前記弁体収納部と連通された第1迂回室と、前記第1迂回室に接続された第2迂回室と、前記第2迂回室に接続され、しかも前記熱交換器に接続された迂回接続通路からなり、
    前記第1迂回室と前記第2迂回室の間には弁座が配置され、前記弁座に前記サーモエレメントバルブの前記弁体が切離可能に当接されていると共に、
    前記熱保護用通路の前記通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)は、前記弁座と前記前記サーモエレメントバルブによって形成される通路断面積である
    ことを特徴とする流路切換弁。
  6. 請求項3に記載の流路切換弁であって、
    前記熱保護用通路は、前記ハウジング本体の外周に形成され前記弁体収納部と連通された第1迂回室と、前記第1迂回室に接続された第2迂回室と、前記第2迂回室に接続され、しかも前記熱交換器に接続された迂回接続通路からなり、
    前記第1迂回室には、前記サーモエレメントバルブが配置され、更に前記第1迂回室と前記第2迂回室の間には弁座が配置され、前記弁座に前記サーモエレメントバルブの前記弁体が切離可能に当接されていると共に、
    前記第1迂回室には前記循環用通路が開口されており、前記サーモエレメントバルブが動作した時に前記循環用通路を遮断する開閉弁が前記サーモエレメントバルブに設けられている
    ことを特徴とする流路切換弁。
  7. 請求項2に記載の流路切換弁であって、
    前記サーモエレメントバルブは、冷却水の温度が所定温度になったときに膨張するサーモワックスが内蔵されたサーモワックス部と、前記サーモワックス部の前記サーモワックスが膨張すると駆動される出力部材と、前記出力部材を起点して前記熱保護用通路と前記弁体収納部を連通するように開く前記サーモワックス部に形成された弁部とを備え、
    前記熱保護用通路は、前記ハウジング本体の外周に形成され前記弁体収納部と連通された第1迂回室と、前記第1迂回室に接続された第2迂回室と、前記第2迂回室に接続され、しかも前記熱交換器に接続された迂回接続通路からなり、
    前記第1迂回室と前記第2迂回室の間には弁座が配置され、前記弁座に前記サーモワックス部に形成された前記弁部が切離可能に当接されていると共に、
    前記熱保護用通路の前記通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)は、前記弁部と前記弁座によって形成される通路断面積である
    ことを特徴とする流路切換弁。
  8. 請求項3に記載の流路切換弁であって、
    前記熱保護用通路は、前記ハウジング本体の外周に形成され前記弁体収納部と連通された第1迂回室と、前記第1迂回室に接続された第2迂回室と、前記第2迂回室に接続され、しかも前記熱交換器に接続された迂回接続通路からなり、
    前記第1迂回室には、前記サーモエレメントバルブが配置され、更に前記第1迂回室と前記第2迂回室の間には弁座が配置され、前記弁座に前記サーモエレメントバルブの前記弁体が切離可能に当接されていると共に、
    前記第1迂回室には前記循環用通路が開口されており、前記循環用通路の前記通路断面積(最も狭い領域の通路断面積)は、前記第1迂回室に開口した前記循環用通路の前記通路断面積である、
    ことを特徴とする流路切換弁。
  9. 請求項4〜請求項8のいずれか1項に記載の流路切換弁であって、
    前記迂回接続通路は前記熱交換器接続通路に接続され、前記循環用通路はスロットルチャンバに接続されたスロットルチャンバ接続通路であって、前記スロットルチャンバ接続通路は前記第1迂回室に接続されると共に、
    前記第1迂回室及び前記第2迂回室は、前記熱交換器接続通路と前記スロットルチャンバ接続通路の間に配置されている
    ことを特徴とする流路切換弁。
  10. 請求項9に記載の流路切換弁であって、
    前記熱交換器接続通路に隣接して前記第1迂回室及び前記第2迂回室が配置され、前記熱交換器接続通路に対して前記第1迂回室及び前記第2迂回室より離れた位置に前記スロットルチャンバ接続通路が配置されている
    ことを特徴とする流路切換弁。
  11. 請求項4、或いは請求項5に記載の流路切換弁であって、
    前記第1迂回室と前記第2迂回室の間には少なくとも2個の前記弁座が配置され、
    前記サーモエレメントバルブは、前記出力部材によって2個の前記弁座を開閉する少なくとも2つの前記弁体を備えている
    ことを特徴とする流路切換弁。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の流路切換弁であって、
    前記熱保護用通路を流れる冷却水の流量は、前記循環用通路を流れる冷却水の流量の1.5倍〜2倍の範囲に設定されている
    ことを特徴とする流路切換弁。
  13. 内燃機関を冷却する冷却水を加圧して圧送する流体ポンプと、前記流体ポンプからの冷却水を複数の補機類に送る流路切換弁を備える自動車用熱媒体システムであって、
    前記流路切換弁として、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の流路切換弁を使用したことを特徴とする自動車用熱媒体システム。
  14. 請求項13に記載の自動車用熱媒体システムにおいて、
    前記補機類は少なくともラジエータ、暖房装置、及びオイルクーラであり、
    前記流路切換弁は、前記内燃機関の冷却水を前記ラジエータ、前記暖房装置、及び前記オイルクーラに選択的に分配する
    ことを特徴とする自動車用熱媒体システム。
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