JP2019157783A - 冷却システム - Google Patents

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和人 ▲吉▼田
和人 ▲吉▼田
Kazuto Yoshida
祥平 中井
Shohei Nakai
祥平 中井
田中 直樹
Naoki Tanaka
直樹 田中
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Abstract

【課題】シリンダヘッドの冷却効率が向上した冷却システムを提供することにある。【解決手段】シリンダブロック17とシリンダヘッド18とを有するエンジン1と、シリンダブロック17内に形成される第1冷却経路6と、シリンダヘッド18内に形成される第2冷却経路7と第1冷却経路6及び第2冷却経路7に流体を圧送するウォータポンプ2と、流体が通過し、収納室13を有するポンプハウジング14と、収納室13内に配設され、収納室13から進退することでウォータポンプ2による流体の圧送量を調整する弁体33と、弁体33の開度を調整する動力源37と、を備え、ポンプハウジング14は、第1冷却経路6に連通する第1吐出口12aと第2冷却経路7に連通する第2吐出口12bとをさらに有し、弁体33は、第1吐出口12aより第2吐出口12bに流体が多く流れるように開弁する冷却システム。【選択図】図3

Description

本発明は、冷却システムに関する。
従来から、冷却システムの一例として、シリンダヘッドとシリンダブロックとを有するエンジンと、シリンダブロックの内部を通った後にシリンダヘッドの内部を通る冷却水路と、冷却水路に冷却水を圧送するウォータポンプと、を備えたものが知られている(特許文献1)。
特開2017−133547号公報
一般的にエンジンは、駆動時において、シリンダヘッドがシリンダブロックより高温になる。
ところが、特許文献1の冷却システムにおいては、、ウォータポンプにより圧送された冷却水は、シリンダブロックを冷却した後にシリンダブロックより高温のシリンダヘッドを冷却する。すなわち、冷却水は、シリンダブロックと熱交換をすることにより温度が上昇した状態で、シリンダヘッドの冷却を行うことになる。このため、シリンダヘッドは、十分冷却されない恐れがある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シリンダヘッドの冷却効率が向上した冷却システムを提供することにある。
上記の課題を解決する冷却システムは、シリンダブロックとシリンダヘッドとを有するエンジンと、前記シリンダブロック内に形成される第1冷却経路と、前記シリンダヘッド内に形成される第2冷却経路と、前記第1冷却経路及び前記第2冷却経路に流体を圧送するポンプと、前記流体が通過し、収納室を有するハウジングと、前記収納室内に配設され、前記収納室から進退することで前記ポンプによる前記流体の圧送量を調整する弁体と、前記弁体の開度を調整する動力源と、を備え、前記ハウジングは、前記第1流路に連通する第1吐出口と前記第2流路に連通する第2吐出口とをさらに有する。
上記構成によれば、弁体は、動力源の付勢力により収納室から進退することで、第1吐出口及び第2吐出口から圧送される流体の量を調整する。そして、第1吐出口から圧送された流体は、第1冷却経路を流れることでシリンダブロックを冷却する。また、第2吐出口から圧送された流体は、第2冷却経路を流れることでシリンダヘッドを冷却する。その結果、シリンダヘッドは、シリンダブロックと熱交換を行ってない冷却水により冷却されるため冷却効率が向上する。
上記冷却システムにおいて、前記弁体は、前記第1吐出口より前記第2吐出口に前記流体が多く流れるように開弁することが好ましい。
上記構成によれば、第1吐出口より第2吐出口から流れる流体が多いため、第2冷却経路に流れる流体は、第1冷却経路に流れる流体より多い。そのため、シリンダヘッドは、多くの流体により冷却されるため、冷却効率が向上する。
上記冷却システムにおいて、前記弁体は、全閉時において、第1吐出口と第1冷却経路を遮断し、第2吐出口と第2冷却経路を連通させることが好ましい。
上記構成によれば、全閉時においても第2吐出口と第2冷却経路が連通するため、エンジンの始動直後からシリンダヘッドを冷却することができる。そのため、シリンダヘッドの冷却効率を向上させることができる。
上記構成において、前記弁体は、前記第2吐出口と重なり合う領域に切欠きを有することが好ましい。
上記構成によれば、弁体の第2吐出口と重なり合う領域に切欠き部が形成される。そのため、第2吐出口の流路断面積は、第1吐出口の流路断面積より大きくなる。その結果、第1吐出口から圧送される流体量より第2吐出口から圧送される流体量が多くなる。
上記構成において、前記ハウジングは、前記ポンプのポンプハウジングであり、前記ポンプハウジングは、収納室及びポンプ室を有し、前記ポンプ室内には、流体を圧送するインペラを有することが好ましい。
上記構成によれば、ポンプのポンプハウジングに収納室が形成される。そして、収納室に弁体と、動力源が配設されるため、小型化することができる。
上記構成において、前記動力源は、第1付勢部材と第2付勢部材とであり、前記第1付勢部材は、前記収納室内に配設され、前記弁体を前記収納室から突出するように付勢し第2付勢部材は、前記収納室内に配設され、前記弁体を前記収納室へと収納するよう付勢し、前記第2付勢部材は、当該第2付勢部材の温度の上昇に伴い付勢力が増大し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記弁体を前記収納室に収納することが好ましい。
上記構成によれば、第1付勢部材の付勢力により、弁体が収納室から突出する。そして、第2付勢部材は、温度の上昇に伴い付勢力が増大することで、第1付勢部材の付勢力に抗して弁体を収納室に収納する。
上記構成において、前記第1付勢部材は、全体が収納室内に配設されることが好ましい。
上記構成によれば、第1付勢部材の全体が収納室に配設されるため、第1付勢部材は、流体の経路上に配設されない。そのため、第1付勢部材は、流体が流れる際の抵抗を低減することができる。
上記構成において、前記第2付勢部材は、全体が収納室内に配設されることが好ましい。
上記構成によれば、第2付勢部材の全体が収納室に配設されるため、第2付勢部材は、流体の経路上に配設されない。そのため、第2付勢部材は、流体が流れる際の抵抗を低減することができる。
上記構成において、第2付勢部材は、温度の上昇に伴い体積が増大する熱膨張体であることが好ましい。
上記構成によれば、熱膨張体の体積が増大することで、第2付勢部材の付勢力が増大する。
本発明のウォータポンプ2が適用される冷却システムのブロック図である。 ウォータポンプ2の構成を示す断面図である。 図2のIII−III断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3のV−V断面図である。 図3のA部の拡大図である。 図3の弁体が収納された断面図である。 (a)は、図4の弁体33が開弁中のものであり(b)は、図4の弁体33が全開状態のものである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
シリンダヘッド18とシリンダブロック17を有するエンジン1は、ガソリン等の燃料を燃焼させて動力を出力する。そして、エンジン1は、駆動時において燃焼により高温になるため冷却を行う必要がある。ここで、シリンダヘッド18は、シリンダブロック17より高温になる。また、エンジン1始動時において、シリンダヘッド18は、シリンダブロック17より早く高温になる。
以下に示すウォータポンプ2(ポンプの一例)は、エンジン1の冷却用に使用される。
図1は、本発明のウォータポンプ2が適用される冷却システムのブロック図である。
図1に示すように、冷却システムは、冷却水(流体の一例)を圧送するウォータポンプ2と、冷却水が流れる冷却水路3と、冷却水の放熱を行うラジエータ4と、冷却水の温度により冷却水路3の切り替えを行うサーモスタット5と、を備える。
冷却水路3は、ウォータポンプ2と連通し、シリンダブロック17内を通る第1冷却経路6と、ウォータポンプ2と連通し、シリンダヘッド18内を通る第2冷却経路7と、第1冷却経路6と第2冷却経路7と連通する第3冷却経路8と、第3冷却経路8と連通し、ウォータポンプ2に冷却水を還流させる第4冷却経路9と、第3冷却路と連通し、ラジエータ4通過した後に冷却水をウォータポンプ2まで還流させる第5冷却路と、を有する。
そして、シリンダブロック17は、内部に形成された第1冷却経路6に冷却水が供給されることで、冷却水と熱交換を行い冷却される。また、シリンダヘッド18は、内部に形成された第2冷却経路7に冷却水が供給されることで、冷却水と熱交換を行い冷却される。
サーモスタット5は、冷却水が所定の温度より低い場合、第3冷却経路8を流れた冷却水が第4冷却経路9に流れるようにしている。その後、エンジン1と熱交換(冷却)することで冷却水の温度が所定の温度に達した場合、サーモスタット5は、第3冷却経路8を流れた冷却水が第6冷却経路10に流れるように切り替える。そして、第5冷却経路を流れる冷却水は、ラジエータ4により冷却される。
次に、ウォータポンプ2について図2、図3、図4を参照にして説明する。
図2は、ウォータポンプ2の構成を示す断面図である。
図2に示すように、ウォータポンプ2は、主として、吸入口11と吐出口12(図3に記載)と収納室13(図3に記載)とを有するポンプハウジング14(ハウジングの一例)と、冷却水を圧送するインペラ15と、インペラ15と一体回転するシャフト16と、を有する。
ウォータポンプ2は、ポンプハウジング14が例えばエンジン1のシリンダブロック17に固定される。
図2に示すように、ポンプハウジング14は、シリンダブロック17に固定される第1ハウジング部材21と、第1ハウジング部材21に固定される第2ハウジング部材22と、を有する。
第1ハウジング部材21には、冷却水を吸入するための吸入口11が形成される。
ここで、第1ハウジング部材21は、吸入口11がシリンダブロック17の一端面に配設されるように固定される。
第2ハウジング部材22には、シャフト16を回転可能に支持する軸受部23が形成される。
軸受部23は、第2ハウジング部材22の略中央部に円柱状空間を呈する貫通孔である。そして、シャフト16は、略円柱状に形成され、外径が軸受部23の内径と略同じである。
なお、以降の説明では、特段の記載がない場合には、シャフト16の回転軸方向を単に軸方向と称し、シャフト16の径方向を単に径方向と称す。
また、図2に示すように、第1ハウジング部材21と第2ハウジング部材22を固定することで、第1ハウジング部材21と第2ハウジング部材22の間にインペラ15を配設するためのポンプ室24が形成される。
ポンプ室24は、略円錐状に形成され、吸入口11と連通するように形成されている。
シャフト16の第1ハウジング部材21側の一方の端部には、インペラ15が圧入されている。そして、シャフト16の他方の端部には、プーリシート25が圧入されている。
インペラ15は、略円環板状を呈し、第1ハウジング部材21側の面に放射状に並べられた羽部26を有する。
プーリシート25には、駆動プーリ(図示しない)が固定されている。そして、駆動プーリには、動力を伝達するタイミングベルト(図示しない)が装着される。
エンジン1の回転駆動力は、図示しないタイミングベルト、図示しない駆動プーリ、プーリシート25を介してシャフト16まで伝達される。これにより、エンジン1の駆動時において、ウォータポンプ2のインペラ15がシャフト16と共に回転することで冷却水の圧送を行い、冷却水路3に冷却水を循環させる。
図3は、図2のIII−III断面図である。
図3に示すように、第1ハウジング部材21は、前述していた冷却水を吐出する吐出口12と、流量調整装置31と、をさらに有する。
インペラ15は、シャフト16の回転に伴い、図3の矢印Wに示すように、時計回りに回転する。
ポンプ室24は、インペラ15に沿うように形成される。そして、ポンプ室24には、インペラ15により圧送された冷却水を吐出口12へ導く水切り部32が内壁に形成される。
水切り部32は、径方向においてインペラ15に最も近接している。
そして、ポンプ室24の内壁は、径方向において水切り部32でインペラ15に最も近接し、インペラ15の回転方向に進むにつれて、インペラ15から離れるインボリュート曲線を呈する。さらに、ポンプ室24の内壁は、吐出口12の近傍でインペラから最も離れる。
吐出口12は、一方がポンプ室24と連通し、他方が第1冷却経路6及び第2冷却経路7と連通する。吐出口12は、第1冷却経路6と連通する第1吐出口12aと、第2冷却経路7と連通する第2吐出口12bと、を有する。
図4は、図3のIV−IV断面図である。
図4に示すように、第1ハウジング部材21には、第1冷却経路6と連通する第1吐出口12aと、第2冷却経路7と連通する第2吐出口12bと、が形成される。
第1吐出口12aは、第1ハウジング部材21において、シリンダブロック17側(図4における上側)に形成される。そして、第1吐出口12aから圧送された冷却水は、シリンダブロック17内に形成される第1冷却経路6を流れる。
第2吐出口12bは、第1ハウジング部材21において、第2ハウジング部材22側(図4における下側)に形成される。そして、第2吐出口12bの流路断面積は、第1吐出口12aの流路断面積と略同じである。そして、第2吐出口12bから圧送された冷却水は、シリンダヘッド18内に形成される第2冷却経路7を流れる。
次に、流量調整装置31について図3、図5及び図6を用いて説明する。
流量調整装置31は、冷却水の圧送量を調整する弁体33と、弁体33を収納する収納室13と、収納室13に配設され、弁体33を移動させる動力源37と、を有する。
図3に示すように、第1ハウジング部材21には、ポンプ室24の外径側において水切り部32の近傍に収納室13が形成される。そして、収納室13は、略直方体空間を呈する。ここで、収納室13は、径方向を短手方向とし、当該径方向と直交する方向を長手方向とする。
さらに、収納室13には、ポンプ室24と吐出口12の境界と連通する連通部36が形成される。
連通部36は、第1ハウジング部材21において、吐出口12とポンプ室24との境界に形成され、収納室13の吐出口12側(図3における上側)の端部おいて、吐出口12と収納室13とを連通させる。
流量調整装置31の動力源37は、コイルバネ34(第1付勢部材の一例)と、温度の上昇により体積が膨張し、温度の下降により体積が収縮する熱膨張体35(第2付勢部材の一例)である。
ここで、熱膨張体35は、ワックスやバイメタル等である。
図3に示すように、収納室13には、弁体33と、コイルバネ34と、熱膨張体35と、が収納される。ここで、弁体33は、収納室13に対して進退可能に配設される。
弁体33は、端部に突出部41を有し、金属で形成され、略直方体を呈する。そして、弁体33の長手方向の長さは、収納室13の長手方向の長さより短く、弁体33の短手方向の長さは、連通部36の径方向の長さと略同じであり、弁体33の軸方向の長さは、収納室13の軸方向の長さと略同じである。
図3に示すように、突出部41は、弁体33の長手方向における収納室13側(図3の下側)の端部に形成され、インペラ15側(内径側)に向かって突出する。そして、突出部41の径方向の長さは、収納室13の短手方向と略同じである。
ここで、弁体33は、突出部41が形成される一方の端部を基端42とし、他方の端部を先端43とする。また、基端42から先端43に向かう方向を第1方向とし、先端43から基端42に向かう方向を第2方向とする。
図5は、図3のV−V断面図である。
図5に示すように、弁体33は、径方向から見た際、先端43に切欠き91が形成される。
そして、切欠き部91は、径方向から見た際、略正方形に弁体33の角を切り取るように形成される。そして、切欠き部91の軸方向の長さは、第2吐出口12bの軸方向の長さと略同じである。
図3に示すように、弁体33を収納室13内に配設すると、突出部41が収納室13の内壁と当接する。そのため、収納室13は、弁体33の突出部41により吐出口12側の第1収納部44と、第2収納部45と、に区画される。
また、第1収納部44及び第2収納部45は、弁体33が移動することで体積が増減する。そして、第1収納部44の体積が増加すると第2収納部45の体積が減少し、第1収納部44の体積が減少すると第2収納部の体積が増加する。
第2収納部45には、弾性変形された状態でコイルバネ34が配設される。そのため、コイルバネ34は、弾性力により突出部41を第1方向に向かって付勢する。その結果、弁体33は、第1方向に突出し、先端43が吐出口12の内壁と当接することで閉弁状態になる。
図6は、図3のA部の拡大図である。
図6に示すように、第1収納部44には、合成ゴム等の弾性体で形成される皮膜46に包まれるようにして熱膨張体35が配設される。
熱膨張体35は、温度の上昇と下降に伴い体積を大きく増減させる性質を持つ。そして、常温の熱膨張体35の体積は、弁体33が閉弁している場合の第1収納部44の体積以下になるよう設定されている。また、熱膨張体35は、所定の温度以上になると体積が閉弁している場合の第1収納部44の体積以上になるよう設定される。
弾性変形しない状態において皮膜46の内部の体積は、常温の熱膨張体35の体積と略同じである。そして、温度の上昇に伴い熱膨張体35の体積が増加した場合、皮膜46の内部体積は、熱膨張対35の体積と略同じになるように弾性変形する。
皮膜46は、熱膨張体35を包むように配設される。そのため、冷却水が連通部36を介して収納室13に侵入しても、熱膨張体35(ワックス等の液体)は、冷却水等と混合することが防がれる。
次に、本実施形態のウォータポンプ2の動作を説明する。
エンジン1が駆動を始めると、エンジン1の回転駆動力は、タイミングベルトと、駆動プーリと、プーリシート25と、を介してシャフト16に伝達される。そして、シャフト16の回転に伴いインペラ15が矢印W方向に回転する。ここで、インペラ15は、エンジン1駆動時は、常に同期して回転を続ける。
インペラ15が回転を始めると、インペラ15は、ポンプ室24の冷却水を径方向外側に向かって圧送する。さらに、径方向外側に向かって圧送された冷却水は、ポンプ室24の水切り部36により、ポンプ室24の内壁に沿うようにして、吐出口12に導かれる。
次に、本実施形態の流量調整装置31の動作を説明する。
エンジン1が駆動することで、シリンダブロック17及びシリンダヘッド18の温度が上昇する。ここで、シリンダヘッド18は、シリンダブロック17より早く温度が上昇する。そのため、ウォータポンプ2は、シリンダヘッド18をシリンダブロック17より早く冷却を開始する必要がある。
図3に示すように、エンジン1が始動直後等でエンジン1の温度が比較的低い場合、弁体33は、コイルバネ34が突出部41を第1方向に付勢することにより、収納室13から突出する。
図3に示すように、流量調整装置31は、弁体33の先端43が第1ハウジング部材21の内壁に当接し、吐出口12とポンプ室24とを分断することで閉弁状態となる。
弁体33が閉弁状態の場合、ポンプ室24内の冷却水は、弁体33の切欠き部91により第2吐出口12bから圧送される。
そして、ウォータポンプ2の第2吐出口12bから圧送された冷却水は、第2冷却経路7を流れることで、シリンダヘッド18の冷却を行う。その後、第2冷却経路7を流れた冷却水は、第3冷却経路8、第4冷却経路9、第6冷却経路10を介してウォータポンプ2に戻される。
第2冷却路を流れた冷却水は、シリンダヘッド18と熱交換をするため、温度が上昇する。そして、熱膨張体35は、冷却水と熱交換することにより温度が上昇し、第1収納部44内で体積が増大する。
図7は、図3の弁体が収納された断面図である。
図7に示すように、弁体33が閉弁時の第1収納部44の体積より、熱膨張体35の体積が大きくなる場合、熱膨張体35は、コイルバネ34の付勢力に抗して弁体33を第2方向に付勢する。この際、弁体33が第2方向に移動することで、第1収納部44の体積は、熱膨張体35の体積と略同じになるまで増加する。そして、第2収納部45の体積は、第1収納部44の増大した体積と略同じ体積が減少する。
詳しくは、第1収納部44は、収納室13の内壁と弁体33により構成されている。そして、弁体は33が収納室13に進退可能に収納されているため、第1収納部44内の熱膨張体35の体積が増加した場合、第1収納部44は、弁体33が第2方向に動くことで体積を増大させる。
言い換えると、熱膨張体35は、温度の上昇に伴い体積が増大することで第2方向への付勢力が増大し、弁体33を収納室13に収納を開始する。
そして、弁体33は、熱膨張体35の第2方向の付勢力により開弁を始める。
図8(a)は、図4の弁体33が開弁中のものである。
図8(a)に示すように、弁体33が開弁を始めると、第1吐出口12a及び第2吐出口12bから冷却水が圧送される。ここで、第1吐出口12aから圧送された冷却水は、第1冷却経路6を流れることでシリンダブロック17と熱交換を行う。そのため、冷却水の温度は、さらに上昇する。
図8(a)に示すように、弁体33に切欠き部91が形成されるため、第2吐出口12bは、第1吐出口12aより最小流路断面積が大きくなる。その結果、ウォータポンプ2は、第1吐出口12aの冷却水の圧送量より第2吐出口12bの冷却水の圧送量のほうが多くなる。
そして、エンジン1の駆動が継続する場合、冷却水の温度は、さらに上昇する。
図8(b)は、図4の弁体33が全開状態のものである。
図8(b)に示すように、冷却水の温度の上昇に伴い熱膨張体35の温度が上昇し、熱膨張体35の体積の増大するため、弁体33の開弁度が大きくなり、弁体33は、全開状態となる。
弁体33が全開状態において、弁体33に切欠き部91が形成されるため、第2吐出口12bの最小流路断面積は、第1吐出口12aの最小流路断面積より大きい。詳しくは、弁体33の第1吐出口12aと重なり合う部分には、切欠き部91が形成されない。そのため、弁体33が全開状態においても、弁体33は、第1吐出口12aの流路上と重なり合う。
その結果、第2吐出口12bの最小流路断面積が第1吐出口12aの最小流路断面積より大きくなるため、ウォータポンプ2は、第1吐出口12aの冷却水の圧送量より第2吐出口12bの冷却水の圧送量のほうが多くなる。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)上記構成によれば、弁体33は、動力源37の付勢力により収納室13から進退することで、第1吐出口12a及び第2吐出口12bから圧送される冷却水の量を調整する。そして、第1吐出口12aから圧送された冷却水は、第1冷却経路6を流れることでシリンダブロック17を冷却する。また、第2吐出口12bから圧送された冷却水は、第2冷却経路7を流れることでシリンダヘッド18を冷却する。その結果、シリンダヘッドは、シリンダブロックと熱交換を行ってない冷却水により冷却されるため冷却効率が向上する。
(2)上記構成によれば、弁体33が全閉状態の場合、弁体33によりポンプ室24と第1吐出口12aとを分断しているため、ウォータポンプ2は、第1吐出口12aから冷却水を吐出しない。そのため、第1吐出口12aと連通する第1冷却経路6で冷却水が流れなくなるため、シリンダブロック17は、冷却水による熱交換が抑制される。その結果、シリンダブロック17の暖機を促進することができる
(3)上記構成によれば、弁体33が全閉状態の場合、弁体33に切欠き部91が形成されるため、ウォータポンプ2は、第2吐出口12bから冷却水を圧送する。そのため、温度の上昇が比較的早いシリンダヘッド18をエンジン1の始動直後から冷却することができる。その結果、温度の上昇が比較的早いシリンダヘッド18の冷却効率が向上する。
(4)上記構成によれば、弁体33に切欠き部91が形成されるため、第2吐出口12bは、第1吐出口12aより最小流路断面積が大きくなる。そのため、ウォータポンプ2は、第1吐出口12aの冷却水の圧送量より第2吐出口12bの冷却水の圧送量のほうが多くなる。その結果、シリンダブロック17より温度が上昇しやすいシリンダヘッドは、第2吐出口12bから圧送される冷却水により冷却されるため、冷却効率が向上する。
(5)上記構成によれば、弁体33が全開状態の場合、弁体33は、第2吐出口12bと重なり合う領域において、収納室13に全体が収納される。そのため、冷却水は、インペラ15が冷却水を圧送する際、弁体33からうける流動抵抗を低減することができる。その結果、ウォータポンプ2の圧送効率が向上する。
(6)上記構成によれば、収納室13内に弁体33の移動を行うコイルバネ34と、熱膨張体35と、が配設されるため、収納室13は、外部と連通する部位を必要としない。そのため、冷却水が外部に漏れるのを抑制するためのシール部材等が必要ない。
(7)上記構成によれば、熱膨張体が皮膜46に包まれているため、熱膨張体が冷却水と混合することを抑制することができる。
(変形例)
上記実施形態では、コイルバネ34及び熱膨張体35を動力として使用したが、アクチュエータを用いてもよい。
上記実施形態では、熱膨張体35を第2付勢部材としたが、バイメタルを用いてもよい。
上記実施形態では、流量調整装置31及び吐出口12は、1つずつ配設されたが、吐出口12を複数形成し、流量調整装置31を複数配設してもよい。
上記実施形態では、第1収納部44に熱膨張体35を配設したが、全閉時の第1収納部44と連通するように形成された熱膨張体室を設けてもよい。そして、常温の熱膨張体35の体積は、熱膨張体室の体積と第1収納部44の体積を足した体積より小さい。さらに、熱膨張体室を設けたことにより熱膨張体35の体積が増大するため、熱膨張体35は、温度の上昇に伴う体積の増大量も増加する。そのため、弁体33の開度を調整することができる。
上記実施形態では、熱膨張体35を皮膜46に包むことで冷却水と混合することを抑制したが、皮膜46を無くし、収納室13と弁体33との間にシール部材を設けることで、熱膨張体35と冷却水が混合することを抑制してもよい。
弁体33の先端43と当接するように第1ハウジング部材21に溝部を設けても良い。また、弁体33の軸方向の端部と当接するように第1ハウジング部材21に溝部を設けても良い。そのため、弁体33が冷却水から受けた負荷を溝部に逃がすことができる。
上記実施形態では、弁体33を金属で形成したが、弾性体で形成してもよい。
1 エンジン
2 ウォータポンプ(ポンプの一例)
6 第1冷却経路
7 第2冷却経路
12 吐出口
12a 第1吐出口
12b 第2吐出口
13 収納室
14 ポンプハウジング(ハウジングの一例)
15 インペラ
16 シャフト
17 シリンダブロック
18 シリンダヘッド
24 ポンプ室
31 流量調整装置
33 弁体
34 コイルバネ(第1付勢部材の一例)
35 熱膨張体(第2付勢部材の一例)
37 動力源
91 切欠き部

Claims (9)

  1. シリンダブロックとシリンダヘッドとを有するエンジンと、
    前記シリンダブロック内に形成される第1冷却経路と、
    前記シリンダヘッド内に形成される第2冷却経路と、
    前記第1冷却経路及び前記第2冷却経路に流体を圧送するポンプと、
    前記流体が通過し、収納室を有するハウジングと、
    前記収納室内に配設され、前記収納室から進退することで前記ポンプによる前記流体の圧送量を調整する弁体と、
    前記弁体の開度を調整する動力源と、を備え、
    前記ハウジングは、前記第1流路に連通する第1吐出口と前記第2流路に連通する第2吐出口とをさらに有する
    冷却システム。
  2. 前記弁体は、前記第1吐出口より前記第2吐出口に前記流体が多く流れるように開弁する
    請求項1に記載の冷却システム。
  3. 前記弁体は、全閉時において、第1吐出口と第1冷却経路を遮断し、第2吐出口と第2冷却経路を連通させる
    請求項1又は請求項2に記載の冷却システム。
  4. 前記弁体は、前記第2吐出口と重なり合う領域に切欠きを有する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷却システム。
  5. 前記ハウジングは、前記ポンプのポンプハウジングであり、
    前記ポンプハウジングは、収納室及びポンプ室を有し、
    前記ポンプ室内には、流体を圧送するインペラを有する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷却システム。
  6. 前記動力源は、第1付勢部材と第2付勢部材とであり、
    前記第1付勢部材は、前記収納室内に配設され、前記弁体を前記収納室から突出するように付勢し
    第2付勢部材は、前記収納室内に配設され、前記弁体を前記収納室へと収納するよう付勢し、
    前記第2付勢部材は、当該第2付勢部材の温度の上昇に伴い付勢力が増大し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記弁体を前記収納室に収納する
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷却システム。
  7. 前記第1付勢部材は、全体が収納室内に配設される
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷却システム。
  8. 前記第2付勢部材は、全体が収納室内に配設される
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の冷却システム。
  9. 第2付勢部材は、温度の上昇に伴い体積が増大する熱膨張体である
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の冷却システム。
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