JP2019157461A - ガス生産システム、及びガス生産方法 - Google Patents
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Abstract
Description
天然ガスハイドレートは、メタン分子を水分子が籠状に取り囲んだ結晶構造を有する包接化合物である。天然ガスハイドレートは、低温、高圧の環境下で、固体の状態で存在し、このような環境を満たす、深海の海底の表層や海底面下の地層中に安定して存在している。
減圧法では、具体的に、天然ガスを海底から海上に向けて運ぶ管(ライザー管)を用いて、管内の海水を排出することで液面を下げ、ライザー管内の海水の低い圧力を、天然ガスハイドレートを含んだ海底内の地層(ハイドレート層)に作用させ、分解させる。天然ガスハイドレートが分解して生成した天然ガスは、液体と混ざり合った混相流(気液混合物)としてライザー管内の海水に取り込まれる。混相流を取り込んだ海水は、ライザー管内で、天然ガスと海水とに分離され(気液分離され)、それぞれ海上に排出される。
地中内に埋設されるように構成された先端部を有する長尺状の管であって、前記先端部から上方に延びる前記管内の液体によって生じる圧力を用いて前記管の外部にあるガスハイドレートに作用する圧力を低減することにより、前記ガスハイドレートから分解して生成される気泡を含む気液混合物を前記管内の前記液体に取り込むように、前記先端部に設けられ前記管の外部に開口した孔を備えたライザー管と、
前記ライザー管内に設けられ、前記気液混合物を取り込んだ前記ライザー管内の前記液体から前記気泡を分離する気液分離装置と、
前記気泡から生成されたガスを、生産するガスとして、前記ライザー管から取り出すガス生成管を備えるガス生成ラインと、
前記気液分離装置で前記ガスが分離された前記液体を前記ライザー管から排出するために前記液体を吸い上げるポンプと、
前記ポンプで吸い上げられた前記液体を前記ライザー管から取り出す液体排出管を備える液体排出ラインと、
前記気液分離装置内に前記液体の液面ができ、かつ、前記ガスハイドレートの分解が制御できるように、前記ポンプの回転を前記先端部における前記圧力に応じて制御する第1制御と、前記ガス生成ラインから取り出される前記ガスの単位時間当たりのガス生成量の情報、前記液体排出ラインから取り出される前記液体の単位時間の排出量の情報、及び、前記液面の上方の気相空間の気相空間圧力の情報のうち、少なくとも2つの情報を用いて、前記第1制御により制御される前記ポンプの回転数をさらに制御する第2制御を行う制御装置と、を備える。
前記制御装置は、前記気体の形態の推定結果に基づいて、前記気液分離装置に導入される前の前記気泡のサイズが小さくなるように、前記ポンプの回転数を制御する、ことが好ましい。
前記制御装置は、前記気体の形態の推定結果に基づいて、前記気液分離装置に導入される時の前記気泡のサイズが大きくなるように、前記ポンプの回転数を制御する、ことが好ましい。
地中内に埋設された先端部を有し、前記先端部から上方に延びるライザー管内の液体によって前記ライザー管内に生じる前記先端部における圧力を用いて前記ライザー管の外部にあるガスハイドレートに作用する圧力を低減させるステップと、
前記ガスハイドレートに作用する、低減された圧力によって前記ガスハイドレートから分解して生成される気泡を含む気液混合物を、前記ライザー管の外部に開口した孔から前記ライザー管内の前記液体に取り込むステップと、
前記ライザー管内に取り込んだ前記気液混合物を取り込んだ前記液体から気液分離を行ってガスを取り出すステップと、
前記気液分離した前記液体を、前記ライザー管から排出するためにポンプにより吸い上げるステップと、
前記ライザー管内で前記液体の液面ができ、かつ、前記ガスハイドレートの分解が制御できるように、前記ポンプの回転を前記先端部における前記圧力に応じて制御する第1制御を行うステップと、
取り出される前記ガスの単位時間当たりのガス生成量の情報、前記ポンプにより排出される前記液体の単位時間の排出量の情報、及び、前記液面の上方の気相空間の気相空間圧力の情報のうち、少なくとも2つの情報を用いて、前記第1制御により制御される前記ポンプの回転数をさらに制御する第2制御を行うステップと、
を備える。
また、本明細書でいうガス生産システムは、地中のガスハイドレートを減圧して分解することによりガスを生成するものであり、海底表面にあるガスハイドレートからガスを生成するシステムと異なる。
一実施形態のガスの生産システム(以下、システムともいう)は、地中内のガスハイドレートを分解してガスを生産するシステムである。システムは、ライザー管と、気液分離装置と、ガス生成ラインと、ポンプと、液体排出ラインと、制御装置と、を主に備える。
ライザー管は、地中内に埋設されるように構成された先端部を有する長尺状の管である。ライザー管には、管の外部に開口した孔が先端部に設けられる。この外部に開口した孔は、ガスハイドレートから分解して生成される気泡を含む気液混合物を管内の液体に取り込むように設けられている。ガスハイドレートは、ライザー管の先端部から上方に延びる管内の液体によって生じる圧力を用いて管の外部にあるガスハイドレートに作用する圧力を低減することにより分解される。
ガス生成ラインは、気泡から生成されたガスを、生産するガスとして、ライザー管から取り出すガス生成管を備える。
ポンプは、気液分離装置でガスが分離された液体をライザー管から排出するために液体を吸い上げるように構成されている。
液体排出ラインは、ポンプで吸い上げられた液体をライザー管から取り出すように構成された液体排出管を備える。
制御装置は、気液分離装置内に前記液体の液面ができ、かつ、ガスハイドレートの分解が制御できるように、ポンプの回転を先端部における圧力に応じて制御する第1制御を行うように構成されている。制御装置は、さらに、ガス生成ラインから取り出されるガスの単位時間当たりのガス生成量の情報、液体排出ラインから取り出される液体の単位時間の排出量の情報、及び、液面の上方の気相空間の気相空間圧力の情報のうち、少なくとも2つの情報を用いて、第1制御により制御されるポンプの回転数をさらに制御する第2制御を行うように構成される。
しかし、気液分離装置における気液分離が十分に行えず、ポンプに気泡を含んだ液体が流入する場合もある。この場合、ポンプ内に流入した気泡は圧縮されるので、回転数を制御するポンプにおいて回転数を一定に維持してもポンプから排出される液体の排出量は一定でなく変動する。
気体の形態は、気泡流の形態(図1(a)参照)、スラグ流の形態(図1(b)参照)、チャーン流の形態(図1(c)参照)、及び環状流の形態(図1(d)参照)、を含む。気泡流の形態は、気泡が微細気泡のみで構成され、連続した液体中に微細気泡が分散した流れの形態である。スラグ流の形態は、流路断面一杯に広がった大きな気泡(気体スラグ)と微細気泡を含む液体部分(液体スラグ)と、が流路に沿って交互に流れる形態である。チャーン流の形態は、気体スラグが長くなり、その界面が脈動している流れの形態であり、液体スラグ中に多数の気泡を含み、気体スラグと液体スラグの境界が不明瞭な形態である。環状流の形態は、管壁に液体の膜が存在し、流路断面中心部には多数の気体内に液滴が点在した流れの形態である。
このため、ポンプによるライザー管内の液体の排出量を安定して行い、これにより、ガスハイドレートの分解を制御するための指標となるライザー管の先端部における圧力(坑底圧)の変動を抑制することができる。
図2は、一実施形態のシステム1を概略的に示す図である。図3は、ライザー管10の先端部10a付近の内部構成を説明する図である。以下、海底の地中内の天然ガスハイドレートを分解して天然ガスを生産するシステム1を例に説明する。
システム1は、ライザー管10と、気液分離装置20と、ポンプ23と、ガス生成ライン12と、液体排出ライン13と、制御装置40と、を主に備える。
気液分離装置20と、ポンプ23と、ガス生成ライン12と、液体排出ライン13と、ヒータ26とが、管本体11内に設けられている。
孔18aに設けられたスクリーン19は、天然ガスハイドレートの分解によって生成した気泡及び水、さらには海水を取り込み、砂や泥を分離除去する部材である。スクリーン19は、気泡、水、海水を通過させるが、砂や泥を通過させない機能を有している。スクリーン19は、例えば、多数の孔を有するシート状又は板状の構造体であって、互いに孔の大きさや形態が異なる複数の構造体から構成される。複数の構造体の組み合わせの具体例として、ジョンソンスクリーン、メッシュ、及びグレーチングが挙げられる。ジョンソンスクリーンは、ジョンソンスクリーン社製の金網状の構造体として周知である。グレーチングは鋼材を格子状に組んだ部材である。ジョンソンスクリーン、メッシュ、グレーチングは、揚収管部分18の側からハイドレート5層の側に向かって、この順に、揚収管部分18に重ねて配置される。
坑底圧とは、ライザー管10の先端部10aから上方に延びるライザー管10内の液体によってライザー管10内の先端部10aにおいて生じる圧力と後述する気相空間Gの圧力の和であり、後述する液面Sの下方の液体によって、ライザー管10の下端が受ける水頭圧によって略定まる圧力である。ライザー管10の下端は、坑井7の穴底(坑底)と略同じ高さ(海面からの深さ)に位置している。先端部10aは、下端と略同じ高さ(海面からの深さ)に位置し、この先端部10aに孔18aが設けられている。
ライザー管10内の液体には、天然ガスハイドレートから分解して生成された気液混合物が取り込まれるほか、孔18aを通して進入した水や海水が取り込まれる。気液混合物は気泡を含むので、ライザー管10内の液体には気泡が混在している。水や海水は、ハイドレート層5に含まれる水や海水、ハイドレート層5と接する他の地層に含まれる水や海水を起源としている。
すなわち、気液分離装置20は、液体の流路が上方に向いた上昇路と、液体から気泡の一部を排除するために、上昇路に接続され液体の流路を上方から下方に変更させる下降路と、を備える。このような気液分離の方式を、気体と液体にかかる重力(比重)を利用して分離するので、重力分離方式という。
このように、気液分離装置20は、重力分離方式と遠心分離方式を併用するが、一実施形態によれば、重力分離方式のみで気液分離を行うことができる。また、一実施形態によれば、遠心分離方式のみで気液分離を行うこともできる。
ガス生成管12aは、液面Sに浮上した気泡から生成され、気相空間Gに流入したガスを、生産する天然ガスとしてライザー管10内から取り出す。ガス生成管12aは、気相空間G内のガスを生産する天然ガスとして掘削船3に向けて運ぶ。ガス生成管12aは、管本体11内に、液面Sの上方に配置されており、ガス生成管12aの下端は、気相空間Gに接続されている。ガス流量計測装置12bは、ガス生成管12aの先端の掘削船3上の部分に設けられ、天然ガスの単位時間当たりの生成量を計測する。計測された天然ガスの生成量の情報は、後述する制御装置40に送信される。
また、ガス生成管12aの上方の先端は、例えば、掘削船3あるいは他の船舶に備え付けられた貯蔵タンク(図示せず)、あるいは陸地にある貯蔵システムに延びるパイプラインに接続されている。貯蔵タンクに貯蔵された天然ガスは、適宜、液化され、掘削船3あるいは他の船舶で海上を輸送される。
液体排出管13aは、図2に示す例において、気液分離装置20から空間15aまで延びる液体輸送管14と、管本体11から分岐して、空間15aから掘削船3まで延びる管16と、を有している。空間15aは、隔壁17a,17bで仕切られた空間である。
液体流量計測装置13bは、管16の上端の、掘削船3上の部分に設けられ、ポンプ23によって排出される液体の単位時間当たりの排出量を計測する。計測された液体の排出量の情報は、後述する制御装置40に送信される。
排出された液体は、例えば掘削船3から海上に廃棄される。
また、ライザー管10の先端部12aには、ライザー管10の先端部10aにおける圧力(坑底圧)を計測する圧力計31が設けられている。圧力計31は、制御装置40に接続されており、先端部10aにおける圧力(坑底圧)の計測結果の情報が、制御装置40に送信される。先端部10aにおける圧力は、液体の液面Sの位置及び気相空間Gの圧力によって定まり、ハイドレート層5の天然ガスハイドレートの分解の速度に影響を与える圧力である。
第1の制御及び第2の制御については後述する。制御装置40は、CPU、メモリ等を含むコンピュータで構成される。制御装置40は、図2に示す例において、掘削船3に設けられている。
制御装置40は、圧力計31で計測した、先端部10aにおける圧力の計測結果の情報に応じて、天然ガスハイドレートに作用する圧力を制御して天然ガスハイドレートの分解の速度を制御し、これにより、気液混合物の生成量を調整する。上述したように、通常、液面Sの位置が高くなると、先端部10aにおける圧力(坑底圧)は高くなり、先端部10aにおける圧力(坑底圧)が高くなると、天然ガスハイドレートに作用する圧力も高くなる。このため、先端部10aにおける圧力(坑底圧)を制御するために、ポンプ23の回転数を制御して液体の液面Sの位置を制御する。
制御装置40は、一定の時間間隔で、先端部10aにおける圧力の計測結果の情報が目標圧力の範囲にあるか否かを判定する。この判定において、先端部10aにおける圧力の計測結果の情報が目標圧力の範囲内にあれば、ポンプ23の回転数を維持する。一方、先端部10aにおける圧力の計測結果の情報が目標圧力の範囲内を超えて高くなっている場合、天然ガスハイドレートの分解の速度が所定の範囲にないので、先端部10aにおける圧力が低くなるようポンプ23の回転数を上げる制御を行う。これにより、天然ガスハイドレートの分解の速度を促進させることができる。
また、先端部10aにおける圧力の計測結果、すなわち、圧力計31の計測結果の情報が目標圧力の範囲内より低くなっている場合、天然ガスハイドレートの分解の速度が所定の範囲にないので、先端部10aにおける圧力が高くなるように、ポンプ23の回転数を下げる制御を行う。これにより、天然ガスハイドレートの分解の速度を抑制することができる。
以上が、制御装置40が行う第1の制御である。
このため、システム1では、第1の制御の他に、第2の制御を行い、ポンプ23に吸い込まれる液体内に混入する気体の形態を制御する。
このような気体の形態の推定のために、制御装置40は、ガス生成ライン12から取り出されるガスの単位時間当たりのガス生成量の情報、液体排出ライン13から取り出される液体の単位時間の排出量の情報、及び、気相空間Gの気相空間圧力の情報のうち、少なくとも2つの情報を用いる。これらの情報は、ガス流量計測装置12b、液体流量計測装置13b、及び圧力計31から送られる計測結果の情報である。
したがって、制御装置40は、ガス生成量の情報、液体の排出量の情報、及び、気相空間Gの気相空間圧力の情報のうち少なくとも2つを用いて、揚収管部分18における液体中における気体の形態を推定する。例えば、気相空間圧力の情報が変化していない場合、ガス生成量の情報と液体の排出量の情報から、揚収管部分18における液体中における気体の形態を推定する。
具体的には、制御装置40は、図4(a),(b)に示すような、ガス空塔速度及び液空塔速度の情報と、気体の形態を対応付けた2次元流動様式マップを気相空間圧力毎に予め記憶保持しておく。あるいは、ガス空塔速度、液空塔速度、及び気相空間圧力の3つの情報と、気体の形態を対応付けた3次元流動様式マップを予め記憶保持しておく。
制御装置40は、ガス流量計測装置12b、液体流量計測装置13b、及び圧力計31から送られる計測結果の情報から、記憶保持した2次元流動様式マップあるいは3次元流動様式マップを用いて、揚収管部分18における液体中における気体の形態を推定する。
また、一実施形態によれば、好ましい気体の形態に移行させるために、ポンプ23の現在の回転数が、第1の制御で定めた回転数に対して、一定の量の回転数が増えるように、あるいは一定の量の回転数が減るように、回転数を制御することもできる。
この場合、制御装置40は、気体の形態の推定結果に基づいて、気液分離装置20に導入される時の気泡のサイズが小さくなるように、ポンプ23の回転数を制御するので、遠心分離器22で小さな気泡(微細気泡)を液体から効率よく排除できポンプ23における液体の排出をより安定させることができる。
この場合、制御装置40は、気体の形態の推定結果に基づいて、気液分離装置20に導入される時の気泡のサイズが大きくなるように、ポンプ23の回転数を制御するので、上昇路及び下降路で大きな気泡を液体から効率よく排除でき、ポンプ23における液体の排出をより安定させることができる。
地中内に埋設された先端部10aを有し、先端部10aから上方に延びるライザー管10内の液体によってライザー管10内に生じる先端部10aにおける圧力を用いてライザー管10の外部にある天然ガスハイドレートに作用する圧力を低減させる。
次に、天然ガスハイドレートに作用する、低減された圧力によって天然ガスハイドレートから分解して生成される気泡を含む気液混合物を、ライザー管10の外部に開口した孔10aからライザー管10内の液体に取り込む。
ライザー管10内に取り込んだ気液混合物を取り込んだ液体から気液分離装置20で気液分離を行ってガスを取り出す。
この後、気液分離した液体を、ライザー管10から排出するためにポンプにより吸い上げる。
このとき、ライザー管10内で液体の液面Sができ、かつ、天然ガスハイドレートの分解が制御できるように、ポンプ23の回転を先端部10aにおける圧力に応じて制御する第1制御を行う。
さらに、取り出されるガスの単位時間当たりのガス生成量の情報、ポンプ23により排出される液体の単位時間の排出量の情報、及び、液面Sの上方の気相空間Gの気相空間圧力の情報のうち、少なくとも2つの情報を用いて、第1制御により制御されるポンプ23の回転数をさらに制御する第2制御を行う。
2 海底面
3 掘削船
4 上層
5 ハイドレート層
7 坑井
10 ライザー管
10a 先端部
11 管本体
12 ガス生成ライン
13 液体排出ライン
13a 液体排出管
14 液体輸送管
15a 空間
16 管
17a,17b,17c 隔壁
18 揚収管部分
20 気液分離装置
21 囲み容器
21a 側壁
21b 底壁
22 遠心分離器
23 ポンプ
24 モータ
25 スクリュー
26 ヒータ
30,31 圧力計
40 制御装置
Claims (8)
- 地中内のガスハイドレートを分解してガスを生産するガス生産システムであって、
地中内に埋設されるように構成された先端部を有する長尺状の管であって、前記先端部から上方に延びる前記管内の液体によって生じる圧力を用いて前記管の外部にあるガスハイドレートに作用する圧力を低減することにより、前記ガスハイドレートから分解して生成される気泡を含む気液混合物を前記管内の前記液体に取り込むように、前記先端部に設けられ前記管の外部に開口した孔を備えたライザー管と、
前記ライザー管内に設けられ、前記気液混合物を取り込んだ前記ライザー管内の前記液体から前記気泡を分離する気液分離装置と、
前記気泡から生成されたガスを、生産するガスとして、前記ライザー管から取り出すガス生成管を備えるガス生成ラインと、
前記気液分離装置で前記ガスが分離された前記液体を前記ライザー管から排出するために前記液体を吸い上げるポンプと、
前記ポンプで吸い上げられた前記液体を前記ライザー管から取り出す液体排出管を備える液体排出ラインと、
前記気液分離装置内に前記液体の液面ができ、かつ、前記ガスハイドレートの分解が制御できるように、前記ポンプの回転を前記先端部における前記圧力に応じて制御する第1制御と、前記ガス生成ラインから取り出される前記ガスの単位時間当たりのガス生成量の情報、前記液体排出ラインから取り出される前記液体の単位時間の排出量の情報、及び、前記液面の上方の気相空間の気相空間圧力の情報のうち、少なくとも2つの情報を用いて、前記第1制御により制御される前記ポンプの回転数をさらに制御する第2制御を行う制御装置と、を備えることを特徴とするガス生産システム。 - 前記制御装置は、前記ガス生成量の情報と、前記排出量の情報と、前記気相空間圧力の情報とを少なくとも用いて、前記気液分離装置に導入される時の気体の形態を推定できる、前記気泡から作られる前記液体中の気体の流動様式マップを前記第2制御のために備え、前記気体の形態の推定結果に基づいて、前記気体の形態が所望の形態に変化するように、前記ポンプの回転数を制御する、請求項1に記載のガス生産システム。
- 前記気液分離装置は、前記ポンプに入る前の前記液体から前記気泡の一部を排除するための遠心分離装置を備える、請求項1に記載のガス生産システム。
- 前記制御装置は、前記ガス生成量の情報と、前記排出量の情報と、前記気相空間圧力の情報とを少なくとも用いて、前記気液分離装置に導入される時の気体の形態を推定できる、気体の流動様式マップを前記第2制御のために備え、
前記制御装置は、前記気体の形態の推定結果に基づいて、前記気液分離装置に導入される前の前記気泡のサイズが小さくなるように、前記ポンプの回転数を制御する、請求項3に記載のガス生産システム。 - 前記気液分離装置は、前記液体の流路が上方に向いた上昇路と、前記液体から前記気泡の一部を排除するために、前記上昇路に接続され前記液体の流路を上方から下方に変更させる下降路と、を備る、請求項1に記載のガス生鮮システム。
- 前記制御装置は、前記ガス生成量の情報と、前記排出量の情報と、前記気相空間圧力の情報とを少なくとも用いて、前記気液分離装置に導入される時の前記気体の形態を推定できる、気体の流動様式マップを前記第2制御のために備え、
前記制御装置は、前記気体の形態の推定結果に基づいて、前記気液分離装置に導入される時の前記気泡のサイズが大きくなるように、前記ポンプの回転数を制御する、請求項5に記載のガス生産システム。 - 地中内のガスハイドレートを分解してガスを生産するガス生産方法であって、
地中内に埋設された先端部を有し、前記先端部から上方に延びるライザー管内の液体によって前記ライザー管内に生じる前記先端部における圧力を用いて前記ライザー管の外部にあるガスハイドレートに作用する圧力を低減させるステップと、
前記ガスハイドレートに作用する、低減された圧力によって前記ガスハイドレートから分解して生成される気泡を含む気液混合物を、前記ライザー管の外部に開口した孔から前記ライザー管内の前記液体に取り込むステップと、
前記ライザー管内に取り込んだ前記気液混合物を取り込んだ前記液体から気液分離を行ってガスを取り出すステップと、
前記気液分離した前記液体を、前記ライザー管から排出するためにポンプにより吸い上げるステップと、
前記ライザー管内で前記液体の液面ができ、かつ、前記ガスハイドレートの分解が制御できるように、前記ポンプの回転を前記先端部における前記圧力に応じて制御する第1制御を行うステップと、
取り出される前記ガスの単位時間当たりのガス生成量の情報、前記ポンプにより排出される前記液体の単位時間の排出量の情報、及び、前記液面の上方の気相空間の気相空間圧力の情報のうち、少なくとも2つの情報を用いて、前記第1制御により制御される前記ポンプの回転数をさらに制御する第2制御を行うステップと、
を備えることを特徴とするガス生産方法。 - 前記第2の制御を行うステップは、前記ガス生成量の情報と、前記排出量の情報と、前記気相空間圧力の情報とを少なくとも用いて、前記気液分離装置に導入される時の前記気体の形態を推定できる、気体の流動様式マップを用いて推定した前記気体の形態の推定結果に基づいて、前記気体の形態を所望の形態に変化するように、前記ポンプの回転数を制御することを含む、請求項7に記載のガス生産方法。
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