JP2019157292A - 無機粉末被覆無機繊維、およびこれを用いた織物、無機繊維強化セラミックス基複合材料、並びに無機粉末被覆無機繊維の製造方法 - Google Patents

無機粉末被覆無機繊維、およびこれを用いた織物、無機繊維強化セラミックス基複合材料、並びに無機粉末被覆無機繊維の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高温処理が不要であり、高い被覆率の無機粉末被覆無機繊維等を提供する。【解決手段】 まず、無機繊維9を二次元または三次元に織り、無機繊維織物5を形成する(S100)。次に、無機繊維織物5(無機繊維9)の表面を正に帯電させる(S101)。また、無機粉末に対して親水化処理および負の帯電処理を行う(S102)。次いで、遠心分離を行い、上澄みを除去する。すなわち、余剰のSDC液を除去する(S103)。次に、得られた無機繊維9と無機粉末のそれぞれのスラリーを混合する(S104)。その後、所定時間撹拌することで無機繊維9の表面に無機粉末を吸着させ、無機繊維9の表面を無機粉末で被覆することができる(S105)。【選択図】図2

Description

本発明は、製造性に優れ、良好な靱性を有する無機繊維強化セラミックス基複合材料を得ることが可能な無機粉末被覆無機繊維等に関するものである。
飛行機のジェットエンジンのタービン部の部材として無機繊維強化セラミックス基複合材料(CMC:Ceramic Matrix Composites)が用いられている。CMCは、無機繊維と母材となるセラミックス材料とが複合化された材料である。CMCの靱性を確保するためには、無機繊維の表面に界面層を形成する必要がある。例えば、SiC繊維の表面にあらかじめBN被覆層を形成し、その後セラッミクス母材と複合化される。
無機繊維に被覆層を形成する方法としては、例えば、SiC繊維に導電性高分子を被覆し導電性を付与し、潤滑性物質を電気泳動法で被覆した表面被覆無機繊維とその製造方法が提案されている(特許文献1)。
また、無機繊維を陰極側にして電気泳動により無機材料を無機繊維の外側に付着させ、これを固着させて複合化無機繊維を製造する方法が提案されている(特許文献2)。さらに、CMC用途の被覆技術として特許文献3に記載されたCVD技術が存在する。一方、特許文献4に記載されているように、セラミックス粒子の表面にナノ粒子を被覆させる方法として静電吸着法なども存在する。
国際公開公報2010/143608 特開2016−156109号公報 特開2005−194141号公報 特開2010−64945号公報
しかし、特許文献1、2に示すような電気泳動法は、電場を付与した状態で帯電させた媒質を支持体等へ付着させるものであり、電場をなくすと、媒質が付着した状態を維持できない。
また、電気泳動法を用いた界面層の形成では、無機繊維の外表面に対して、均一に高い被覆率で媒質を被覆することが困難である。例えば、特許文献1、2に示されたSEM写真等からも、無機繊維の露出面(被覆されていない部位)が多く見られる。このような無機繊維の露出面積が多くなると、すなわち、被覆層の被覆率が低下すると、CMCに用いた際に、この露出面に向かって亀裂等が伝播しやすく、靱性が低下する要因ともなる。
これに対し、より高い被覆率を得る方法としては、特許文献3に記載されているCVDがある。しかし、CVDは危険なガスを用いることや高価な設備が必要となるため望ましくない。
また、特許文献4の方法は、粒子を対象としたもので、本発明の対象であるCMCの製造にそのまま適用しても、粒子は溶液中を自由に動けるため被覆させる粉末との接触確率が高くなるのに対し、繊維では可動範囲が限定されるため、高い被覆率で無機粉末で被覆層が形成された無機繊維を得ることは困難である。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、高い被覆率の無機粉末被覆無機繊維等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、無機繊維の表面が無機粉末で被覆されており、前記無機粉末の個数頻度でのD10が、前記無機繊維の平均繊維径の1/2200以上1/22以下であり、5nm以上500nm以下であることを特徴とする無機粉末被覆無機繊維である。
前記無機粉末の個数頻度でのD10が14nm以上125nm以下であることが望ましい。
前記無機繊維がSiC繊維であってもよい。
前記無機粉末が、BN粉末またはC粉末の1種以上を含んでもよい。
第1の発明によれば、無機粉末の個数頻度でのD10が、無機繊維の平均繊維径の1/2200以上1/22以下であるため、無機粉末が略均一に無機繊維を被覆し、十分な被覆率を得ることができる。特に、無機粉末の個数頻度でのD10が5nm以上500nm以下であれば、より確実にこのような効果を得ることができる。このため、得られた無機粉末被覆無機繊維を用いたCMCの靱性を向上させることができる。
無機繊維としては、SiC繊維を適用することが可能であり、無機粉末としては、BN粉末またはC粉末の1種以上を選択することができる。このようにすることで、CMCとして、SiC繊維強化SiC基複合材料を得ることができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる無機粉末被覆無機繊維により形成されることを特徴とする織物である。
第3の発明は、第2の発明にかかる織物からなる補強材と、セラミックス材料からなる母材とを有することを特徴とする無機繊維強化セラミックス基複合材料である。
第2、第3の発明によれば、靱性の高い無機繊維強化セラミックス基複合材料を得ることができる。
第4の発明は、無機繊維を正または負に帯電させる工程と、前記無機繊維と相反するように無機粉末を負または正に帯電させる工程と、前記無機繊維に前記無機粉末を静電的相互作用で吸着させる工程と、を含み、前記無機粉末の個数頻度でのD10が、前記無機繊維の平均繊維径の1/2200以上1/22以下であり、5nm以上500nm以下であり、前記無機繊維の表面を、前記吸着させる工程で吸着した前記無機粉末で被覆することを特徴とする無機粉末被覆無機繊維の製造方法である。
前記無機粉末の個数頻度でのD10が14nm以上125nm以下であることが望ましい。
前記無機粉末の比表面積が19m/g以上170m/g以下であることが好ましい。
前記無機繊維または前記無機粉末の一方または両方の帯電に、高分子電解質を用い、前記無機繊維と前記無機粉末との混合前に、少なくとも一方の余剰の前記高分子電解質を除去することが望ましい。
第4の発明によれば、高い被覆率の無機粉末被覆無機繊維を得ることができる。特に、無機粉末の個数頻度でのD10が5nm以上500nm以下であれば、略均一に無機粉末で被覆された無機粉末被覆無機繊維を得ることができる。
また、無機繊維または無機粉末の一方または両方の帯電に、高分子電解質を用いる場合において、無機繊維と無機粉末との混合前に、少なくとも一方の余剰の高分子電解質を除去することで、両者の混合時に効率よく無機繊維と無機粉末とを吸着させることができる。
本発明によれば、高い被覆率の無機粉末被覆無機繊維等を提供することができる。
無機粉末被覆無機繊維7を示す斜視図。 図1aのA部拡大概念図。 無機繊維束17を示す斜視図。 図1cのB部拡大概念図。 無機繊維織物5の構造を示す概念図。 無機繊維織物5を用いた無機繊維強化セラミックス基複合材料1の構造を示す概念図。 無機粉末被覆無機繊維の製造工程を示すフローチャート。 本発明の無機粉末被覆無機繊維のSEM像。 本発明の無機粉末被覆無機繊維のSEM像。 従来の無機粉末被覆無機繊維のSEM像。 従来の無機粉末被覆無機繊維のSEM像。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1aは、無機粉末被覆無機繊維7を示す斜視図、図1bは、図1aのA部拡大概念図、図1cは無機繊維束17を示す斜視図、図1dは、図1cのB部拡大概念図、図1eは、無機繊維織物5の構造を示す概念図、図1fは無機繊維強化セラミックス基複合材料1の構造を示す概念図である。
図1aに示すように、無機粉末被覆無機繊維7は、無機繊維9の外表面が、被覆層13で被覆される。すなわち、被覆層13は、無機繊維9と後述する母材セラミックス3(図1f)との界面層として機能する。
無機繊維9としては、例えば、平均径が5〜20μm、具体的には7〜15μm程度のSiC繊維、C繊維、SiO繊維、Al繊維などを適用可能である。なお、SiC繊維とは、Si+Cが80mass%以上で構成される繊維であって、その他に、O、Ti、Zr、Al等を含んでもよい。これはほかのC繊維、SiO繊維、Al繊維についてもそれぞれ同様の定義である。特に、SiC繊維であれば、高温での強度が高いため好ましい。このようなSiC繊維としては、例えば、NGSアドバンストファイバー社製のニカロン、ハイニカロン(いずれも登録商標)、宇部興産社製のチラノ繊維(登録商標)、COIセラミックス社製のSYLRAMIC(登録商標)などを適用可能である。
図1bに示すように、無機繊維9を被覆する被覆層13は、例えば、BN、C、Al、TiO、SiO、Zr、SiC等の無機粉末15から構成される。特にBN粉末またはC粉末であれば、滑りが良いため好ましい。ここで、本発明の発明者らは、無機繊維9に対して、適切な無機粉末15のサイズを選択することで、静電吸着法において、極めて良好な被覆率で被覆された無機粉末被覆無機繊維7を得ることができることを見出した。無機粉末15の適切なサイズ等については、詳細を後述する。
また、図1c、図1dに示すように、複数の無機粉末被覆無機繊維7が束ねられて無機繊維束17が形成される。前述したように、無機粉末被覆無機繊維7の外周面は、被覆層13が形成されるため、無機繊維束17の外周面も被覆層13で覆われる。なお、一部の無機繊維9同士は、被覆層13を介さずに直接接触してもよい。また、必ずしも、全ての無機粉末被覆無機繊維7(無機繊維9)同士が接触していなくてもよい。
図1eに示すように、多数の無機繊維束17が二次元または三次元に織り込まれて無機繊維織物5が形成される。なお、無機繊維織物5においては、無機繊維束17の外周に、必要に応じてさらに被覆層13が形成されてもよい。または、被覆層13が形成されていない無機繊維9を束ねて繊維束を形成し、この繊維束を二次元または三次元に織り込んだものの外面に被覆層13を形成してもよい。すなわち、無機繊維織物5を構成する無機繊維束17は、無機繊維9の束であってもよく、無機粉末被覆無機繊維7の束であってもよい。
図1fに示すように、無機繊維強化セラミックス基複合材料1は、母材セラミックス3と、無機繊維織物5が複合化したものである。なお、無機繊維強化セラミックス基複合材料1は、無機繊維織物5に代えて、織り込まれていない無機繊維束17や無機粉末被覆無機繊維7と母材セラミックス3とが複合されてもよい。なお、無機繊維束17や無機繊維織物5を用いる場合には、無機繊維の単繊維同士の接触面については被覆層13が形成されていなくてもよく、母材セラミックス3との界面層に対して被覆層13が形成されていることが重要となる。
また、無機繊維9と被覆層13との間に中間層が形成されていてもよい。中間層として、例えば、C層、BN層、SiC層などの無機層である。中間層は、例えば、無機繊維9と被覆層13との密着性や耐環境性を高めるなどの機能を付加するための層である。なお、中間層は、必要に応じて形成される層であり、必ずしも必須ではない。
次に、被覆層13を形成する無機粉末15について説明する。被覆層13を構成する無機粉末15の個数頻度でのD10は、無機繊維9の平均繊維径の1/2200以上1/22以下で設定される。例えば、無機繊維9として平均繊維径が11μmのものを用いると、無機粉末15の個数頻度でのD10は、5nm以上500nm以下の範囲で設定される。無機粉末15の個数頻度でのD10が小さすぎると、その製造が困難であるとともに、取扱い性が悪い。なお、より望ましくは、被覆層13を構成する無機粉末15の個数頻度でのD10は、無機繊維9の平均繊維径の1/786以上であり、例えば、14nm以上であることが望ましい。一方、無機粉末15が大きくなると、無機繊維9の外面を均一に高い被覆率で被覆させることが困難となる。なお、より望ましくは、被覆層13を構成する無機粉末15の個数頻度でのD10は、無機繊維9の平均繊維径の1/88以下であり、例えば、125nm以下であることが望ましい。さらに望ましくは、被覆層13を構成する無機粉末15の個数頻度でのD10は、無機繊維9の平均繊維径の1/100以下である。尚、被覆処理前の無機粉末15のサイズは、一般的に用いられるレーザー回折法などで測定される。また、本発明における被覆層13を構成する無機粉末15の個数頻度でのD10等の評価は、被覆層13が撮像された写真を用いた評価結果とする。
ここで、被覆層13の被覆率(無機粉末による無機繊維9の被覆率)は、少なくとも50%以上であることが望ましく、70%以上であればさらに良く、さらに好ましくは80%以上であり、90%以上であればなお良い。ここで被覆率は母材セラミックス3との複合化を考慮して被覆面が撮像された写真を用いて繊維部分と粉末部分の写真上での面積比率で定義される。すなわち、前述したように、無機繊維束17や無機繊維織物5を用いる場合における被覆層13の被覆率とは、無機繊維9の単繊維同士の接触面の面積を除き、母材セラミックス3との界面層となる外表面に対する無機粉末15の被覆率とする。被覆率が低いと、母材セラミックス3と複合化した際に、靱性が十分確保できないおそれがある。一方、被覆率が高いと、母材セラミックス3と複合化した際に、例えば非被覆部で発生したクラック等が伝播しにくく、より高い靱性を得ることができると考えられる。以上に示した通り、被覆されている状態とは、数個の粉末粒子が付着しているような場合は含まず、少なくとも50%以上の被覆率を有する状態を示しているものとする。
次に、本発明にかかる無機粉末被覆無機繊維7の製造方法について説明する。図2は、無機粉末被覆無機繊維7の製造方法を示すフローチャートである。本発明では、無機粉末被覆無機繊維7の製造に、静電的相互作用で無機繊維へ無機粉末を吸着させる静電吸着法を適用する。
最初に、無機繊維9の帯電処理について説明する。まず、無機繊維9を二次元または三次元に織り、無機繊維織物5を形成する(S100)。なお、織物を形成する工程は最終の吸着処理後の工程としてもよく、この場合には、以下の帯電処理等の工程は、織物となる前の単繊維の無機繊維9に対して行い、これにより織物に用いた単繊維ごとが高い被覆率となり、このようにして作製した無機繊維強化セラミックス基複合材料はさらに高い靭性を得ることができるため好ましい。以下、無機繊維織物5である場合も含めて、無機繊維9への処理として説明する。
次に、無機繊維9の表面を正に帯電させる(S101)。正の帯電処理には、例えば、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(以下、PDDAとする)が用いられる。正の帯電処理は、所定の濃度のPDDA水溶液に無機繊維9を入れ、所定時間撹拌することで行われる。帯電処理後の無機繊維9は、純水等で洗浄される。このように、高分子電解質を用いることで、表面が正に帯電した無機繊維9を得ることができる。
なお、ポリ4−スチレンスルホン酸ナトリウム(以下、PSSとする)をさらに用いてもよい。例えば、上述したPDDA処理および洗浄後の無機繊維9を、所定の濃度のPSS水溶液に入れ、所定時間撹拌する(負の帯電処理)。その後、無機繊維9を純水等で洗浄する。その後、さらに上述したPDDA処理および洗浄を行い、正の帯電処理を繰り返してもよい。このように、正負の帯電処理を繰り返すことで、より確実に、無機繊維9の表面を均一に正に帯電させることができる。
また、必要に応じて、帯電処理の前に無機繊維9を親水化処理してもよい。親水化処理には、例えば、デオキシコール酸ナトリウム(以下、SDCとする)が用いられる。親水化処理は、所定の濃度のSDC水溶液に無機繊維9を入れ、所定時間撹拌することで行われる。
次に、無機粉末の帯電処理について説明する。まず、無機粉末に対して親水化処理および負の帯電処理を行う(S102)。すなわち、無機繊維9と相反するように帯電処理が行われる。親水化処理および負の帯電処理には、例えば、前述したSDCが用いられる。まず、あらかじめpH調整(例えばpH10程度)された所定の濃度のSDC水溶液に無機粉末を入れる。
次いで、遠心分離を行い、上澄みを除去する。すなわち、余剰のSDC液を除去する(S103)。余剰のSDCが残存すると、以下の混合工程において、無機粉末と無機繊維との吸着の妨げとなるおそれがある。その後、無機粉末は、例えば純水等で洗浄される。
なお、余剰のSDC溶液を除去する前に、または、余剰のSDC溶液を除去した後に、ホモジナイザー等を用いて、無機粉末と溶液を撹拌して分散化処理を行ってもよい。余剰のSDC溶液を除去する前と余剰のSDC溶液を除去した後ともに分散化処理を行ってもよい。
次に、前記無機繊維に前記無機粉末を静電的相互作用で吸着させる工程について説明する。得られた無機繊維9と無機粉末のそれぞれのスラリーを混合する(S104)。例えば、負に帯電した無機粉末の懸濁液に、正に帯電した無機繊維9を入れる。その後、所定時間撹拌することで無機繊維9の表面に無機粉末を吸着させ、無機繊維9の表面を無機粉末で被覆することができる(S105)。その後、上澄みを捨て、純水で洗浄することで、高い被覆率で被覆された無機粉末被覆無機繊維7を得ることができる。なお、無機繊維と無機粉末の帯電を逆にして、無機繊維9に負の帯電処理を行い、無機粉末に正の帯電処理を行ってもよい。この処理は適切な粉末条件のもと、1回で済ませることで工程が短くなるため好ましく、被覆率を上げるために複数回行ってもよい。
このようにして得られた無機粉末被覆無機繊維7からなる無機繊維織物5を補強材として用い、例えばPIP(Polymer Infiltration and Pyrolysis)法によって、ポリマー含浸および焼成を行い、母材セラミックス3と複合化することで、無機繊維強化セラミックス基複合材料1を得ることができる。
以上説明したように、本発明では、無機粉末被覆無機繊維7の製造に、静電吸着法を適用するため、電気泳動法と異なり、被覆率が高く、CVD法と異なり、危険なガスを用いることが無く、高価な設備等が不要である。このため、製造が容易であり、被覆率の高い無機粉末被覆無機繊維を得られる。
また、無機繊維9または無機粉末の一方または両方の帯電に、高分子電解質(例えばSDCなど)を用いた場合において、無機繊維と無機粉末との混合前に、少なくとも一方の余剰の高分子電解質を除去することで、その後の無機繊維への無機粉末の吸着工程を効率よく行うことができる。
また、無機粉末の個数頻度でのD10を用いて、無機粉末の個数頻度でのD10を無機繊維9の平均繊維径の1/2200以上1/22以下で設定することで、高い被覆率で被覆された無機粉末被覆無機繊維7を得ることができる。したがって、これを用いた無機繊維強化セラミックス基複合材料1は、高い靱性を確保することができる。この時、無機粉末の比表面積は19m/g以上であれば高い吸着力を得られるため好ましく、170m/g以下であれば凝集などを避けられるため好ましい。
以下、各種の条件を変えて、無機粉末被覆無機繊維を製造し、無機繊維表面における無機粉末の被覆率を評価した。
(実施例1)
(無機繊維への帯電処理)
無機繊維としては、宇部興産社製チラノZMI(商品名)(平均繊維径が11μmのSiC繊維)を用いた。SiC繊維を窒素中で600℃×2時間保持して、サイジング剤を除去した。その後、300〜400本の繊維束の端部の一方のみをカプトン(登録商標)テープで留め、のれん状にして用いた。
まず、SiC繊維(単繊維)へ正の帯電処理を行った。正の帯電処理には、Aldrich社製のPDDAと、Aldrich社製のPSSを付着させて行った。まず、SiC繊維にPDDA処理を行った。PDDA処理は50mlの遠沈管に、前述したのれん状のSiC繊維を入れ、濃度2mass%のPDDA溶液を45ml加え、ローテーター(AS−ONE社製 MTR103)で15分間撹拌して行った。その後、PDDA溶液を捨て、純水で3回洗浄した。
次に、SiC繊維にPSS処理を行った。PSS処理は、50mlの遠沈管に、前述したのれん状のSiC繊維を入れ、濃度2mass%のPSS溶液を45ml加え、ローテーター(AS−ONE社製 MTR103)で15分間撹拌して行った。その後、PSS溶液を捨て、純水で3回洗浄した。
さらに、その後、前述したPDDA処理を繰り返した。すなわち、SiC繊維に対して、PDDA処理(正の帯電処理)→PSS処理(負の帯電処理)→PDDA(正の帯電処理)処理の順に処理を行い、正に帯電されたSiC繊維を得た。なお、表において、上記帯電処理条件をAとする。
(無機粉末への帯電処理)
無機粉末としては、マルカ社製170W−20(商品名)のBN粉末を用いた。用いたBN粉末の比表面積の仕様は170m/gであった。
BN粉末の負の帯電処理には、Aldrich社製のSDCを用いて行った。SDC処理は、まず、50mlの遠沈管にBN粉末を50mg入れ、純水15mlを加えた。0.5Mの水酸化ナトリウムを10μl加え、pH=10に調整した。pH=10のBN粉末懸濁液に濃度0.5mass%のSDC水溶液を23ml加え、ホモジナイザー(AS−ONE社製 AHG−160A)を用いて強度50で10分間分散処理を行った。その後、純水10mlを加えて、負に帯電したBN粉末の懸濁液を得た。さらに、遠心分離機を用い6000rpmで3分間遠心分離を行い、上澄みを捨てBN粉末に付着していない余分なSDCを除去した。以上により、負に帯電されたBN粉末を得た。
(SiC繊維へのBN粉末の被覆)
負に帯電したBN粉末懸濁液が入った50ml遠沈管の中に、正に帯電したSiC繊維を入れ、ローテーターで30分間撹拌した。上澄みを捨て、純水で1回洗浄して、無機粉末被覆無機繊維を得た。
(被覆率の評価)
無機粉末被覆無機繊維の表面観察には、電界放出型走査電子顕微鏡(日立ハイテクノロジー製S−4500、以下、SEMとする)を用いた。白金蒸着後の無機粉末被覆無機繊維に対して、加速電圧5kVでSEM観察を行った。また、無機粉末被覆無機繊維を1万倍で観察したSEM像に対して、画像解析ソフト(imageJ(商品名))を用いて、無機粉末の被覆率を求めた。同時に、以下のようにして無機粉末の個数頻度でのD10及びD50を求めた。無作為に抽出したBN粉末を、走査型電子顕微鏡(SEM)(又は透過型電子顕微鏡(TEM))を用いて観察した。繊維は単繊維、繊維束、織物と様々な状態があり、さらに粉末についても球形以外に板状など様々な形状があるため、評価は観察した像において評価した。撮像エリアは可能な限り被覆面方向から観察した写真を選択した。3視野以上を観察し、撮像した画像から、粒子の大きさごとの個数を計上し、個数頻度でのD10およびD50を求めた。個々の粒子は完全な球状ではないため、SEMにおける粒子の長径と短径の平均値を各粒子の大きさとした。個数頻度でのD10は粒子の大きさが小さい方から計上された個数を合計した合計値が10%となる粒子の大きさであり、個数頻度でのD50は粒子の大きさが小さい方から計上された個数を合計した合計値が50%となる粒子の大きさである。この評価によれば、無機繊維に被覆後の無機粉末の個数頻度でのD10は14nmであり、無機繊維の平均繊維径の約1/786となっており、D50は19nmとなっていた。
(実施例2)
使用したBN粉末の仕様としての比表面積を25m/gとし、無機粉末被覆無機繊維の表面観察におけるBN粉末の個数頻度でのD10が125nmであり、個数頻度でのD50は223nmであった以外は、実施例1と同一の条件とした。なお、無機粉末の個数頻度でのD10は、無機繊維の平均繊維径の1/88である。
(実施例3)
用いたBN粉末を2種混合とし、使用したBN粉末Aの仕様としての比表面積を170m/gとし、BN粉末Bの仕様としての比表面積が25m/gとし、BN粉末AとBN粉末Bを1:1で混合した以外は、実施例1と同一の条件とした。無機粉末被覆無機繊維の表面観察における、混合されたBN粉末の個数頻度でのD10が20nmであり、個数頻度でのD50が122nmであった。
(実施例4)
BN粉に代えて、C粉末を用いた。使用したC粉末の仕様としての比表面積は19m/gとした。また、SiC繊維の正の帯電処理に用いたPDDA溶液の濃度を1mass%とし、PSS溶液の濃度を1mass%とした。無機粉末被覆無機繊維の表面観察における、C粉末の個数頻度でのD10は57nmであり、個数頻度でのD50は100nmであった。その他は、実施例1と同一の条件とした。なお、無機粉末の個数頻度でのD10は、無機繊維の平均繊維径の約1/193である。
(実施例5)
実施例1に対して、無機繊維として単繊維に代えて、平織物の形態とした以外は、実施例1と同一の条件とした。
(実施例6)
実施例2に対して、無機繊維として単繊維に代えて、平織物の形態とした。また、SiC繊維の正の帯電処理に用いたPDDA溶液の濃度を1mass%とし、PSS溶液の濃度を1mass%とした。その以外は、実施例2と同一の条件とした。
(実施例7)
実施例3に対して、無機繊維として単繊維に代えて、平織物の形態とした以外は、実施例3と同一の条件とした。
(実施例8)
実施例2で得られた無機粉末被覆無機繊維に対して、さらにBN被覆を行った。すなわち、BN被覆を2回行った。2回目のBN被覆に用いたBN粉末の仕様としての比表面積は170m/gとした。すなわち、1回目のBN被覆は、サイズの大きなBN粉末を用い、2回目のBN被覆は、サイズの小さなBN粉末を用いて、複数回の被覆を行った。無機粉末被覆無機繊維の表面観察における、個数頻度でのD10は14nmであり、個数頻度でのD50は19nmであった。
より詳細には、まず、実施例2で得られた無機粉末被覆無機繊維に対して、さらに実施例2と同様の正の帯電処理を繰り返した。次に、負に帯電したBN粉末懸濁液が入った50ml遠沈管の中に、正に帯電した無機粉末被覆無機繊維を入れ、ローテーターで30分間撹拌した。上澄みを捨て、純水で1回洗浄して、無機粉末被覆無機繊維を得た。なお、2回目に用いた無機粉末の個数頻度でのD10は、無機繊維の平均繊維径の約1/786である。
(実施例9)
SiC繊維の正の帯電処理の前に、親水化処理を行った。親水化処理は、まず、50mlの遠沈管に、前述したのれん状のSiC繊維を入れ、濃度0.5mass%のSDC水溶液を45ml加えた。次に、ローテーターで15分間撹拌した。その後、SDC水溶液を捨ててSiC繊維への親水化処理を行った。その後、さらに、PDDA処理→PSS処理→PDDA処理の順に正の帯電処理を行い、正に帯電されたSiC繊維を得た。なお、表において、上記帯電処理条件をBとする。
また、SiC繊維の正の帯電処理に用いたPDDA溶液の濃度を1mass%とし、PSS溶液の濃度を1mass%とした。その他の条件は、実施例2と同一の条件とした。
(実施例10)
SiC繊維の正の帯電処理に用いたPDDA溶液の濃度を1mass%とし、PSS溶液の濃度を1mass%とした以外は、実施例2と同一の条件とした。
(実施例11)
SiC繊維の正の帯電処理に用いたPDDA溶液の濃度を5mass%とし、PSS溶液の濃度を5mass%とした以外は、実施例2と同一の条件とした。
(比較例1)
C粉末の仕様としての比表面積が15m/gである以外は、実施例4と同一の条件とした。無機粉末被覆無機繊維の表面観察における、個数頻度でのD10は540nmであり、個数頻度でのD50は930nmであった。なお、無機粉末の個数頻度でのD10は、無機繊維の平均繊維径の約1/20である。
実施例1〜実施例11および比較例1の各条件における、無機繊維表面における無機粉末の被覆率の評価結果を表1に示す。
また、一例として、実施例4の無機粉末被覆無機繊維のSEM像を図3a、図3bに示し、比較例1の無機粉末被覆無機繊維のSEM像を、図4a、図4bに示す。
表1からわかるように、実施例1〜実施例11は、無機繊維の表面の77%以上の面積が無機粉末で被覆され、良好な被覆率を得ることができた。特に、実施例1〜実施例9は、80%以上の被覆率であり、特に良好な結果となった。すなわち、各条件に応じて、PDDA溶液濃度とPSS溶液濃度を設定することで、被覆率を制御することができる。
また、単繊維の形態であっても平織物の形態であっても、いずれも良好な被覆率となった。
また、無機粉末の個数頻度でのD10が、無機繊維の平均繊維径の1/88以下である実施例1、3、4、5、6、7は、被覆率が90%以上と極めて高い結果となった。特に、図3a、図3bに示すように、被覆率100%では、無機繊維が露出せず、略均一に無機粉末が無機繊維の外周面を被覆していた。
一方、無機粉末の個数頻度でのD10が、無機繊維の平均繊維径の約1/20であり、1/2200以上1/22以下から外れた比較例1は、無機繊維の表面における無機粉末の被覆率が49%と低くなった。また、図4a、図4bに示すように、無機繊維の多くが露出しており、無機粉末による被覆にムラが見られた。
なお、詳細な結果は省略するが、前述した各実施例に対し、無機粉末の負の帯電処理の後、余分なSDC溶液の除去を行うことで、上記被覆率がやや高くなった。これは、無機繊維と無機粉末とを混合させて吸着させる際、余分なSDC溶液を除去することで、無機繊維の正の帯電処理による効果が高まったためと考えられる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。例えば、無機繊維の平均径が異なっても同様に実施できるし、同様の効果が得られる。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しえることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………無機繊維強化セラミックス基複合材料
3………母材セラミックス
5………無機繊維織物
7………無機粉末被覆無機繊維
9………無機繊維
13………被覆層
15………無機粉末
17………無機繊維束

Claims (10)

  1. 無機繊維の表面が無機粉末で被覆されており、前記無機粉末の個数頻度でのD10が、前記無機繊維の平均繊維径の1/2200以上1/22以下であり、5nm以上500nm以下であることを特徴とする無機粉末被覆無機繊維。
  2. 前記無機粉末の個数頻度でのD10が14nm以上125nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の無機粉末被覆無機繊維。
  3. 前記無機繊維がSiC繊維であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無機粉末被覆無機繊維。
  4. 前記無機粉末が、BN粉末またはC粉末の1種以上を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無機粉末被覆無機繊維。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の無機粉末被覆無機繊維により形成されることを特徴とする織物。
  6. 請求項5に記載の織物からなる補強材と、セラミックス材料からなる母材とを有することを特徴とする無機繊維強化セラミックス基複合材料。
  7. 無機繊維を正または負に帯電させる工程と、前記無機繊維と相反するように無機粉末を負または正に帯電させる工程と、前記無機繊維に前記無機粉末を静電的相互作用で吸着させる工程と、を含み、前記無機粉末の個数頻度でのD10が、前記無機繊維の平均繊維径の1/2200以上1/22以下であり、5nm以上500nm以下であり、前記無機繊維の表面を、前記吸着させる工程で吸着した前記無機粉末で被覆することを特徴とする無機粉末被覆無機繊維の製造方法。
  8. 前記無機粉末の個数頻度でのD10が14nm以上125nm以下であることを特徴とする請求項7に記載の無機粉末被覆無機繊維の製造方法。
  9. 前記無機粉末は比表面積が19m/g以上170m/g以下であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の無機粉末被覆無機繊維の製造方法。
  10. 前記無機繊維または前記無機粉末の一方または両方の帯電に、高分子電解質を用い、前記無機繊維と前記無機粉末との混合前に、少なくとも一方の余剰の前記高分子電解質を除去することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の無機粉末被覆無機繊維の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024090513A1 (ja) * 2022-10-26 2024-05-02 大日本印刷株式会社 粒子付き基材、および粒子付き基材の製造方法

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