JP2019156559A - 搬送システム - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は、多種多様な物品を在庫として確保しながら、個々の物品の在庫状態を誤りなく管理することを目的とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
例えば、メーカから仕入れた物品を保管スペース2に収納することを“入庫”という。顧客の注文に応じ、物品を保管スペース2から取り出すことを“出庫”という。入庫時及び出庫時における搬送ロボット等の時系列の動きは概略以下の通りである。
・搬送ロボット12は、目的とする棚の下部の空間に移動する。
・搬送ロボット12は、その棚を持ち上げて保管スペース2内を移動して、入庫ゲート5まで搬送する。
・作業員は、入庫ゲート5越しに物品を棚に入れる。
・搬送ロボット12は、物品が入った棚を保管スペース2内の元の位置又は他の位置に搬送する。
・搬送ロボット12は、棚を床面に下ろした後、通路等に出て次の搬送に備え待機する。
・搬送ロボット12は、目的とする物品が格納された棚の下部の空間に移動する。
・搬送ロボット12は、その棚を持ち上げて保管スペース2内を移動して、出庫ゲート6まで搬送する。
・作業員は、出庫ゲート6越しに棚から物品を取り出す。
・搬送ロボット12は、物品が取り出された棚を保管スペース2内の元の位置又は他の位置に搬送する。
・搬送ロボット12は、棚を床面に下ろした後、通路等に出て次の搬送に備え待機する。
図2に沿って、物品の形態を説明する。図2においては、1つの物品袋14の中に、1つの物品15が入っている。物品15には、タグ16が取り付けられている。このタグ16は、公知のRFID(Radio Frequency Identifier)技術を使用したタグであり、タグ16に記憶された情報は、RFIDリーダ17によって読み取られる。
図3に沿って、搬送ロボット12の構成を説明する。搬送ロボット12は、底部の車輪(図示せず)を回転させることによって、保管スペース2の床面上を移動する。搬送ロボット12の高さは、例えば20cm程度であり、搬送ロボット12は、棚11等(図1)の下部の空間に潜り込むことができる。搬送ロボット12は、上面中央の棚支持部21を上昇させることによって、棚を空中に持ち上げることができる。さらに、搬送ロボット12は、棚11を持ち上げた状態で搬送することができる。
図4に沿って、制御装置31の構成を説明する。制御装置31は、倉庫業者の事務スペース等に配置される。制御装置31は、中央演算部32、記憶部33、入出力部34、通信部35及びアンテナ36を有する。中央演算部32は、各種の演算を実行する。つまり、中央演算部32は、必要なプログラム(図示せず)を読み込むことによって、制御装置31が実行する動作の主体となる。
図5に沿って、在庫物品リスト41を説明する。在庫物品リスト41においては、レコード番号欄101に記憶されたレコード番号に関連付けて、物品コード欄102には物品コードが、物品名称欄103には物品名称が、物品ID欄104には物品IDが、物品箱ID欄105には物品箱IDが、棚ID欄106には棚IDが、グリッドID欄107にはグリッドIDが、棚内収納位置欄108には棚内収納位置が、在庫欄109には在庫フラグが記憶されている。
物品コード欄102の物品コードは、物品の種類を一意に特定する識別子である。物品コードは、例えば、物品(商品)の販売者のカタログ、ウエブサイトにおいて物品の写真とともに掲載される文字、数字、記号等である。
物品ID欄104の物品IDは、物品を一意に特定する識別子であり、物品に付された金属チップ等からなるRFIDタグに記憶された文字、数字、記号等である。通常、物品のメーカが、物品IDを決定する。なお、詳細は後記するが、物品IDは、RFIDタグ以外の媒体(バーコード等)に記憶されてもよい。
棚ID欄106の棚IDは、棚11を一意に特定する識別子である。通常、搬送システムのユーザが棚IDを決定する。
グリッドID欄107のグリッドIDは、棚11が配置されるグリッド7(図1)を一意に特定する識別子であり、グリッド上のバーコード8(図1)に記憶される。通常、搬送システムのユーザがグリッドIDを決定する。
在庫欄109の在庫フラグは、“あり”又は“なし”のいずれかである。“あり”は、その物品が在庫していること(入庫されているが出庫されていないこと)を示す。“なし”は、その物品が在庫していないこと(出庫されていること)を示す。
図6に沿って、出庫要求リスト42を説明する。出庫要求リスト42においては、出庫要求ID欄121に記憶された出庫要求IDに関連付けて、物品コード欄122には物品コードが、物品名称欄123には物品名称が、数量欄124には数量が、緊急欄125には緊急フラグ及びリードタイムが、仕分け箱収納位置欄126には仕分け箱収納位置が記憶されている。
物品コード欄122の物品コードは、図6の物品コードと同じである。
物品名称欄123の物品名称は、図6の物品名称と同じである。
緊急欄125の緊急フラグは、その出庫要求の緊急度が高い(他の出庫要求に比して優先される)ことを示す“○”である。緊急フラグは、リードタイムを伴っている。リードタイムとは、出庫要求があった時点から、出荷要求に係る物品の出庫がなされるまでの時間の最大許容値(単位:分)である。
仕分け箱収納位置欄126の仕分け箱収納位置は、仕分け棚61(図10)において物品が収納される収納位置である。本実施形態の仕分け棚収納位置は、上下方向の“上”、“中”及び“下”、並びに、左右方向の“左”、“中”及び“右”の組合せ(9種類)である。
図7に沿って、入庫時の作業員の動作を説明する。入庫ゲート5の近くで作業員52が待機している。作業員52は、バーコードリーダ51を保持している。コンベヤ53は、物品箱54を入庫ゲート5の近くまで搬送する。物品箱54には、物品が複数個入っている。物品箱54には、バーコード55が添付されている。
図8に沿って、入庫時の制御装置等の処理手順を説明する。説明の都合上、以下のステップには、作業員の動作も含まれている。
図10に沿って、出庫時の作業員の動作を説明する。出庫ゲート6の近くに作業員52が待機している。作業員52は、RFIDリーダ17を保持している。又は、RFIDリーダ17は、出庫ゲート6の近くに固定されている。なお、図10では、作業員の陰に隠れるのを防ぐため、RFIDリーダ17が空中に浮いたような記載になっている。搬送ロボット12は、棚11を出庫ゲート6まで搬送した後、棚11の解放面を出庫ゲート6に向けた状態で停止している。出庫ゲート6は、表示機64を有する。表示機64は複数の案内ランプを有し、案内ランプのそれぞれは、それぞれの棚内収納位置に対応している。
図11に沿って、出庫時の制御装置等の処理手順を説明する。説明の都合上、以下のステップには、作業員の動作も含まれている。
図7においては、入庫の際に、コンベヤ53が物品箱54を入庫ゲート5近くに搬送することを説明した。物品箱54には、通常1種類の物品が複数収納されている。このように、複数の物品がまとめられて入庫ゲート5に到着する単位を“物品群”と呼ぶ。物品群は、通常、物品箱等の材によって包装されている。当該材としては、段ボール、紙袋、ビニール袋、輪ゴム、ロープ、プラスチックケース、パレット等様々なものが想定され得る。つまり、包装する材の形状、大きさ及び材質は限定されない。
本実施形態の搬送システムの効果は以下の通りである。
(1)搬送システムは、特に物品の入庫時の作業負担を軽減することができる。
(2)搬送システムは、物品のメーカ(仕入元)等が作成した物品箱に収納されている物品のリストをそのまま有効に活用することができる。
(3)搬送システムは、物品箱に付されることが多いバーコード及び個々の物品に付されることが多いRFIDタグをそのまま読み取ることができる。
6 出庫ゲート
11 棚
12 搬送ロボット
15 物品
31 制御装置
41 在庫物品リスト
42 出庫要求リスト
54 物品箱
Claims (3)
- 物品を収納する複数の棚と、
前記棚を搬送する搬送ロボットと、
前記物品が入庫される際、前記物品が複数含まれる物品群を一意に特定する第1の識別子を受け付け、
前記物品が出庫される際、個々の前記物品を一意に特定する第2の識別子を受け付ける制御装置と、
を備えることを特徴とする搬送システム。 - 前記第1の識別子に関連付けて、前記第2の識別子を記憶している記憶部を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の搬送システム。 - 前記第1の識別子は、
前記物品群を包装する材に付されたバーコードに記憶されており、
前記第2の識別子は、
個々の前記物品に付されたRFIDタグに記憶されていること、
を特徴とする請求項2に記載の搬送システム。
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