JP2019156538A - 遠隔操作端末及び作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作具の操作方向及び操作量に応じて作業装置の移動方向及び移動速度を有向線分で表示することにより、易視認性と易操作性を両立した遠隔操作端末を提供する。【解決手段】クレーンのクレーン装置を遠隔操作する遠隔操作端末32であって、クレーンの通信機と通信する端末側通信機と、クレーン装置の移動方向及び移動速度を操作方向及び操作量によって入力するための吊り荷移動操作具35と、クレーンのカメラで撮影された画像iを表示する端末側表示装置40と、端末側通信機、吊り荷移動操作具35及び端末側表示装置40を制御する端末側制御装置と、を備え、端末側制御装置は、吊り荷移動操作具35の操作方向及び操作量に応じてクレーン装置の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出し、端末側表示装置40は、カメラで撮影された画像iにベクトルを示す有向線分V1が重畳された画像50を表示する構成とする。【選択図】図5

Description

本発明は、遠隔操作端末及び作業車両に関する。
従来から、移動式クレーンや高所作業車等の作業装置を備える作業車両において、作業装置の周囲を撮影して表示装置に表示するものが知られている。例えば、特許文献1には、クレーンのブームに設けられたカメラでフックを含む画像を撮影し、その画像にフックの移動方向を重畳して表示する画像表示装置が開示されている。これにより、操縦者はフックの移動方向を認識しやすい。
また近年、作業車両の作業装置を遠隔操作端末を用いて操作可能とする技術が提案されている。遠隔操作端末を用いた作業では、操縦者が作業装置の操作装置から離れた吊り荷近傍又は吊り荷の目標位置において吊り荷の移動状態を確認しながら作業を行うことができる。
ここで、作業装置と遠隔操作端末との相対的な位置関係は、作業状況に応じて変化する。このため、遠隔操作端末によって作業装置を操作する操縦者は、作業装置との相対的な位置関係を常に考慮しながら遠隔操作端末を操作する必要があった。
特開2016−166087号公報
そこで、上記の遠隔操作端末において、特許文献1のようにフックの移動方向を表示すれば、作業装置と作業位置との相対的な位置関係によらず、操縦者は遠隔操作端末上でフックの移動方向を確認しながら操作できると考えられる。しかしながら、フックの移動方向を表示するだけでは遠隔操作端末を快適に操作するために十分な情報量であるとはいえない。一方、様々な情報量を表示すると煩雑になり操縦者の負担が大きくなる。したがって、十分に操作性のよい遠隔操作端末であるとはいえず、さらなる改良の余地がある。
本発明は、操作具の操作方向及び操作量に応じて作業装置の移動方向及び移動速度を有向線分で表示することにより、易視認性と易操作性を両立した遠隔操作端末及び作業車両を提供することを目的とする。
遠隔操作端末は、作業車両の作業装置を遠隔操作する遠隔操作端末であって、前記作業車両の通信機と通信する端末側通信機と、前記作業装置の移動方向及び移動速度を操作方向及び操作量によって入力するための端末側操作具と、前記作業車両のカメラで撮影された画像を表示する端末側表示装置と、前記端末側通信機、前記端末側操作具及び前記端末側表示装置を制御する端末側制御装置と、を備え、前記端末側制御装置は、前記端末側操作具の操作方向及び操作量に応じて前記作業装置の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出し、前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記ベクトルを示す有向線分が重畳された画像を表示することを特徴とする。
上記の遠隔操作端末において、前記端末側制御装置は、前記作業装置の性能限界に対する負荷率に応じて前記有向線分の表示態様を決定することができる。
また、上記の遠隔操作端末において、前記端末側制御装置は、前記作業装置の移動方向上の障害物の有無に応じて前記有向線分の表示態様を決定することができる。
また、上記の遠隔操作端末において、前記表示態様は、前記有向線分の線種、線色、点滅及び長さを一以上組み合わせて異ならせることとしてもよい。
また、上記の遠隔操作端末において、前記端末側制御装置は、前記端末側操作具の操作方向の基準となる基準線を算出し、前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記基準線が重畳された画像を表示するようにしてもよい。
また、上記の遠隔操作端末において、前記端末側制御装置は、前記基準線に対して前記作業装置の高さに応じた距離の目盛を算出し、前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記基準線及び前記目盛が重畳された画像を表示するようにしてもよい。
また、上記の遠隔操作端末において、前記作業装置の旋回移動を操作する端末側旋回操作具を備え、前記端末側制御装置は、前記端末側旋回操作具の操作に応じて旋回移動可能な軌跡を算出し、前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記軌跡が重畳された画像を表示するようにしてもよい。
作業車両は、遠隔操作端末と、前記遠隔操作端末によって遠隔操作される作業装置と、カメラと、前記遠隔操作端末と通信する通信機と、を備える作業車両であって、前記遠隔操作端末は、前記通信機と通信する端末側通信機と、前記作業装置の移動方向及び移動速度を操作方向及び操作量によって入力するための端末側操作具と、前記カメラで撮影された画像を表示する端末側表示装置と、前記端末側通信機、前記端末側操作具及び前記端末側表示装置を制御する端末側制御装置と、を備え、前記端末側制御装置は、前記端末側操作具の操作方向及び操作量に応じて前記作業装置の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出し、前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記ベクトルを示す有向線分が重畳された画像を表示することを特徴とする。
作業車両は、作業装置を備える作業車両であって、カメラと、前記カメラで撮影された画像を表示する表示装置と、前記作業装置の移動方向及び移動速度を操作方向及び操作量によって入力するための操作具と、前記カメラ、前記表示装置及び前記操作具を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記操作具の操作方向及び操作量に応じて前記作業装置の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出し、前記表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記ベクトルを示す有向線分が重畳された画像を表示することを特徴とする。
上記の作業車両において、前記作業装置は、ブームと、前記ブームの基端側から先端側に向けて架け渡されるワイヤロープと、前記ブームの先端側から垂下されて前記ワイヤロープの繰り入れ及び繰り出しによって昇降するフックとを有し、前記カメラは、前記ブームの先端近傍に設けられ、前記フックを含む画像を撮影するようにしてもよい。
本発明によれば、操作具の操作方向及び操作量に応じて作業装置の移動方向及び移動速度を有向線分で表示することにより、操縦者は有向線分を見るだけで作業装置の移動方向及び移動速度を直感的に理解することができ、その後の操作を容易に行うことができる。すなわち、易視認性と易操作性を両立することができる。
一実施形態のクレーンの全体構成を示す側面図である。 一実施形態のクレーンの制御構成を示すブロック図である。 一実施形態の遠隔操作端末の概略構成を示す平面図である。 一実施形態の遠隔操作端末の制御構成を示すブロック図である。 第1の表示態様を説明する遠隔操作端末の平面図である。 第2の表示態様の画像を示す図である。 第2の表示形態の他の画像を示す図である。 第3の表示態様の画像を示す図である。 第4の表示態様の画像を示す図である。 第5の表示態様の画像を示す図である。 第6の表示態様の画像を示す図である。 第2の表示態様の他の画像を示す図である。
以下に、図1と図2とを用いて、本発明の一実施形態に係る作業車両として移動式クレーン(ラフテレーンクレーン)であるクレーン1について説明する。なお、本実施形態においては、作業車両としてクレーン(ラフテレーンクレーン)ついて説明を行うが、オールテレーンクレーン、トラッククレーン、積載型トラッククレーン、高所作業車等でもよい。
図1に示すように、クレーン1は、不特定の場所に移動可能な移動式クレーンである。クレーン1は、車両2、作業装置であるクレーン装置6及びクレーン装置6を遠隔操作可能な遠隔操作端末32(図2参照)を有する。
車両2は、クレーン装置6を搬送するものである。車両2は、複数の車輪3を有し、エンジン4を動力源として走行する。車両2には、アウトリガ5が設けられている。アウトリガ5は、車両2の幅方向両側に油圧によって延伸可能な張り出しビームと地面に垂直な方向に延伸可能な油圧式のジャッキシリンダとから構成されている。車両2は、アウトリガ5を車両2の幅方向に延伸させるとともにジャッキシリンダを接地させることにより、クレーン1の作業可能範囲を広げることができる。
クレーン装置6は、荷物Wをワイヤロープによって吊り上げるものである。クレーン装置6は、旋回台7、ブーム9、ジブ9a、メインフックブロック10、サブフックブロック11、起伏用油圧シリンダ12、メインウインチ13、メインワイヤロープ14、サブウインチ15、サブワイヤロープ16及びキャビン17等を具備する。
旋回台7は、クレーン装置6を旋回可能に構成するものである。旋回台7は、円環状の軸受を介して車両2のフレーム上に設けられる。旋回台7は、円環状の軸受の中心を回転中心として回転自在に構成されている。旋回台7には、アクチュエータである油圧式の旋回用油圧モータ8が設けられている。旋回台7は、旋回用油圧モータ8によって一方向と他方向とに旋回可能に構成されている。
旋回用油圧モータ8は、電磁比例切換弁である旋回用バルブ23(図2参照)によって回転操作される。旋回用バルブ23は、旋回用油圧モータ8に供給される作動油の流量を任意の流量に制御することができる。つまり、旋回台7は、旋回用バルブ23によって回転操作される旋回用油圧モータ8を介して任意の旋回速度に制御可能に構成されている。旋回台7には、旋回台7の旋回位置(角度)と旋回速度とを検出する旋回用エンコーダ27(図2参照)が設けられている。
ブーム9は、荷物Wを吊り上げ可能な状態にワイヤロープを支持するものである。ブーム9は、複数のブーム部材から構成されている。ブーム9は、ベースブーム部材の基端が旋回台7の略中央に揺動可能に設けられている。ブーム9は、各ブーム部材をアクチュエータである図示しない伸縮用油圧シリンダで移動させることで軸方向に伸縮自在に構成されている。また、ブーム9には、ジブ9aが設けられている。ジブ9aは、ブーム9のベースブーム部材に設けられたジブ支持部によってベースブーム部材に沿った姿勢で保持されている。ジブ9aの基端は、トップブーム部材のジブ支持部に連結可能に構成されている。
伸縮用油圧シリンダは、電磁比例切換弁である伸縮用バルブ24(図2参照)によって伸縮操作される。伸縮用バルブ24は、伸縮用油圧シリンダに供給される作動油の流量を任意の流量に制御することができる。ブーム9には、ブーム9の長さを検出するブーム長検出センサ28と、荷物Wの重量を検出する重量センサ29と、ブーム9の先端を中心とする方位を検出する方位センサ46とが設けられている(図2参照)。
カメラ9b(図2参照)は、メインフック10a又はサブフック11aと、荷物Wと、荷物W周辺の地物とを撮影するものである。カメラ9bは、ブーム9の先端又は先端近傍に設けられている。カメラ9bは、荷物Wの鉛直上方からメインフック10a又はサブフック11aと、荷物Wと、クレーン1周辺の地物や地形を撮影可能に構成されている。
メインフックブロック10とサブフックブロック11とは、荷物Wを吊るものである。メインフックブロック10には、メインワイヤロープ14が巻き掛けられる複数のフックシーブと、荷物Wを吊るメインフック10aとが設けられている。サブフックブロック11には、荷物Wを吊るサブフック11aが設けられている。
アクチュエータである起伏用油圧シリンダ12は、ブーム9を起立及び倒伏させ、ブーム9の姿勢を保持するものである。起伏用油圧シリンダ12は、シリンダ部の端部が旋回台7に揺動自在に連結され、ロッド部の端部がブーム9のベースブーム部材に揺動自在に連結されている。起伏用油圧シリンダ12は、電磁比例切換弁である起伏用バルブ25(図2参照)によって伸縮操作される。起伏用バルブ25は、起伏用油圧シリンダ12に供給される作動油の流量を任意の流量に制御することができる。ブーム9には、ブーム9の起伏角度を検出する起伏用エンコーダ30(図2参照)が設けられている。
メインウインチ13とサブウインチ15とは、メインワイヤロープ14とサブワイヤロープ16との繰り入れ(巻き上げ)及び繰り出し(巻き下げ)を行うものである。メインウインチ13は、メインワイヤロープ14が巻きつけられるメインドラムがアクチュエータである図示しないメイン用油圧モータによって回転され、サブウインチ15は、サブワイヤロープ16が巻きつけられるサブドラムがアクチュエータである図示しないサブ用油圧モータによって回転されるように構成されている。
メイン用油圧モータは、電磁比例切換弁であるメイン用バルブ26m(図2参照)によって回転操作される。メインウインチ13は、メイン用バルブ26mによってメイン用油圧モータを制御し、任意の繰り入れ及び繰り出し速度に操作可能に構成されている。同様に、サブウインチ15は、電磁比例切換弁であるサブ用バルブ26s(図2参照)によってサブ用油圧モータを制御し、任意の繰り入れ及び繰り出し速度に操作可能に構成されている。
キャビン17は、操縦席を覆うものである。キャビン17は、旋回台7に搭載されている。キャビン17内には図示しない操縦席が設けられている。操縦席には、車両2を走行操作するための操作具やクレーン装置6を操作するための旋回操作具18、起伏操作具19、伸縮操作具20、メインドラム操作具21m、サブドラム操作具21s等が設けられている(図2参照)。旋回操作具18は、旋回用油圧モータ8を操作することができる。起伏操作具19は、起伏用油圧シリンダ12を操作することができる。伸縮操作具20は、伸縮用油圧シリンダを操作することができる。メインドラム操作具21mは、メイン用油圧モータを操作することができる。サブドラム操作具21sは、サブ用油圧モータを操作することができる。
通信機22(図2参照)は、遠隔操作端末32からの制御信号を受信し、クレーン装置6からの制御情報等を送信するものである。通信機22は、キャビン17に設けられている。通信機22は、遠隔操作端末32からの制御信号等を受信すると図示しない通信線を介して制御装置31に転送するように構成されている。また、通信機22は、制御装置31からの制御情報やカメラ9bからの画像iを無線通信によって遠隔操作端末32に送信するように構成されている。
表示装置43(図2参照)は、カメラ9bで撮影された画像iに各種情報が重畳された画像を表示するものである。表示装置43は、液晶画面等の画像表示装置から構成されている。表示装置43は、キャビン17に設けられている。表示装置43は、制御装置31からの画像を表示するように構成されている。
方位センサ46(図2参照)は、クレーン装置6のブーム9の先端を中心とする方位を検出するものである。方位センサ46は、3軸タイプの方位センサから構成されている。方位センサ46は、地磁気を検出して絶対方位を算出する。方位センサ46は、ブーム9の先端部分に設けられている。
図2に示すように、制御装置31は、各バルブを介してクレーン1のアクチュエータを制御するものである。制御装置31は、キャビン17内に設けられている。制御装置31は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。制御装置31には、各アクチュエータやバルブ、センサ等の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。
制御装置31は、カメラ9b、旋回操作具18、起伏操作具19、伸縮操作具20、メインドラム操作具21m及びサブドラム操作具21sに接続され、カメラ9bの画像iを取得し、旋回操作具18、起伏操作具19、メインドラム操作具21m及びサブドラム操作具21sのそれぞれの操作量を取得することができる。
制御装置31は、通信機22に接続され、遠隔操作端末32からの制御信号を取得し、クレーン装置6からの制御情報やカメラ9bからの画像i等を送信することができる。
制御装置31は、旋回用バルブ23、伸縮用バルブ24、起伏用バルブ25、メイン用バルブ26m及びサブ用バルブ26sに接続され、旋回用バルブ23、起伏用バルブ25、メイン用バルブ26m及びサブ用バルブ26sに制御信号を伝達することができる。
制御装置31は、旋回用エンコーダ27、ブーム長検出センサ28、重量センサ29及び起伏用エンコーダ30に接続され、旋回台7の旋回位置、ブーム長さ、起伏角度及び荷物Wの重量を取得することができる。
制御装置31は、表示装置43に接続され、表示装置43に各種画像を表示させることができる。また、制御装置31は、方位センサ46に接続され、ブーム9の先端を中心とする方位を取得することができる。
制御装置31は、旋回操作具18、起伏操作具19、メインドラム操作具21m及びサブドラム操作具21sの操作量に基づいて各操作具に対応した制御信号を生成する。
このように構成されるクレーン1は、車両2を走行させることで任意の位置にクレーン装置6を移動させることができる。また、クレーン1は、起伏操作具19の操作によって起伏用油圧シリンダ12でブーム9を任意の起伏角度に起立させて、伸縮操作具20の操作によってブーム9を任意のブーム9長さに延伸させたりすることでクレーン装置6の揚程や作業半径を拡大することができる。また、クレーン1は、メインドラム操作具21m等によって荷物Wを吊り上げて、旋回操作具18の操作によって旋回台7を旋回させることで荷物Wを搬送することができる。
次に、図3及び図4を用いて遠隔操作端末32について説明する。図3に示すように、遠隔操作端末32は、クレーン1を遠隔操作する際に使用するものである。遠隔操作端末32は、筐体33、筐体33の操作面に設けられる端末側操作具である吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39、端末側表示装置40、端末側方位センサ47(図4参照)、端末側通信機41及び端末側制御装置42(図2、図4参照)等を具備する。遠隔操作端末32は、吊り荷移動操作具35又は各種端末側操作具の操作により荷物Wを移動させる各アクチュエータのバルブの制御信号をクレーン1へ送信する。
筐体33は、遠隔操作端末32の主たる構成部材である。筐体33は、操縦者が手で保持可能な大きさの筐体に構成されている。筐体33には、操作面に吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39、端末側表示装置40及び端末側通信機41(図2、図4参照)が設けられている。
吊り荷移動操作具35は、任意の水平面において任意の方向に任意の速度で荷物Wを移動させる指示が入力されるものである。吊り荷移動操作具35は、筐体33の操作面から略垂直に起立した操作スティック及び操作スティックの傾倒方向及び傾倒量を検出する図示しないセンサから構成されている。吊り荷移動操作具35は、操作スティックが任意の方向に傾倒操作可能に構成されている。吊り荷移動操作具35は、センサで検出した操作スティックの傾倒方向及び傾倒量についての信号を端末側制御装置42に伝達するように構成されている。吊り荷移動操作具35には、筐体33の操作面に向かって上方向を示す矢印Aa、操作面に向かって右方向を示す矢印Ab、操作面に向かって下方向を示す矢印Ac、操作面に向かって左方向を示す矢印Adが吊り荷移動操作具35の操作方向の目安として表示されている。
端末側旋回操作具36は、クレーン装置6を任意の移動方向に任意の移動速度で旋回させる指示が入力されるものである。端末側旋回操作具36は、筐体33の操作面から略垂直に起立した操作スティック及び操作スティックの傾倒方向及び傾倒量を検出する図示しないセンサから構成されている。端末側旋回操作具36は、左旋回を指示する方向及び右旋回を指示する方向にそれぞれ傾倒可能に構成されている。
端末側伸縮操作具37は、伸縮ブーム9を任意の速度で伸縮させる指示が入力されるものである。端末側伸縮操作具37は、筐体33の操作面から起立した操作スティック及びその傾倒方向及び傾倒量を検出する図示しないセンサから構成されている。端末側伸縮操作具37は、延伸を指示する方向及び収縮を指示する方向にそれぞれ傾倒可能に構成されている。
端末側メインドラム操作具38mは、メインウインチ13を任意の速度で任意の方向に回転させる指示が入力されるものである。端末側メインドラム操作具38mは、筐体33の操作面から起立した操作スティック及びその傾倒方向及び傾倒量を検出する図示しないセンサから構成されている。端末側メインドラム操作具38mは、メインワイヤロープ14の巻き上げを指示する方向及び巻き下げを指示する方向にそれぞれ傾倒可能に構成されている。端末側サブドラム操作具38sについても同様に構成されている。
端末側起伏操作具39は、伸縮ブーム9を任意の速度で起伏させる指示が入力されるものである。端末側起伏操作具39は、筐体33の操作面から起立した操作スティック及びその傾倒方向及び傾倒量を検出する図示しないセンサから構成されている。端末側起伏操作具39は、起立を指示する方向及び倒伏を指示する方向にそれぞれ傾倒可能に構成されている。
端末側表示装置40は、カメラ9bで撮影された画像iに各種情報が重畳された画像を表示するものである。端末側表示装置40は、液晶画面等の画像表示装置から構成されている。端末側表示装置40は筐体33の操作面に設けられている。端末側表示装置40は、端末側制御装置42からの画像を表示するように構成されている。
端末側方位センサ47は、3軸タイプの方位センサから構成されている。端末側方位センサ47は、地磁気を検出して絶対方位を算出する。端末側方位センサ47は、遠隔操作端末32の筐体33の操作面を上向きとした状態における筐体33を中心とする方位を算出するように構成されている。
図4に示すように、端末側通信機41は、クレーン装置6の制御情報等を受信し、遠隔操作端末32からの制御情報等を送信するものである。端末側通信機41は、筐体33の内部に設けられている。端末側通信機41は、クレーン1からの画像iや制御信号等を受信すると端末側制御装置42に伝達するように構成されている。また、端末側通信機41は、端末側制御装置42からの制御情報をクレーン1に送信するように構成されている。
端末側制御装置42は、遠隔操作端末32を制御するものである。端末側制御装置42は、遠隔操作端末32の筐体33内に設けられている。端末側制御装置42は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。端末側制御装置42は、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39、端末側表示装置40、端末側方位センサ47、端末側通信機41等の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。
端末側制御装置42は、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s及び端末側起伏操作具39に接続され、各端末側操作具の操作スティックの傾倒方向及び傾倒量からなる操作信号を取得することができる。また、端末側制御装置42は、その操作信号に応じてブーム9の先端の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出する。
端末側制御装置42は、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s及び端末側起伏操作具39の各センサから取得した各操作スティックの操作信号から、対応する旋回用バルブ23、伸縮用バルブ24、起伏用バルブ25、メイン用バルブ26m及びサブ用バルブ26sの制御信号を生成することができる。
端末側制御装置42は、端末側表示装置40に接続され、端末側表示装置40にクレーン1からの画像iや上記ベクトルを示す有向線分を表示させることができる。端末側制御装置42は、端末側通信機41に接続され、端末側通信機41を介してクレーン1の通信機22との間で各種情報を送受信することができる。
端末側制御装置42は、端末側方位センサ47に接続され、筐体33の操作面を上向きとした状態における筐体33を中心とする方位の方位信号を取得することができる。また、端末側制御装置42は、端末側通信機41を介してブーム9の先端を中心とする方位の方位信号を取得することができる。
本実施形態では、方位を基準として遠隔操作端末32に表示される画像iの表示方向を決定する場合を例に説明する。例えば、遠隔操作端末32の筐体33の操作面に向かって上方向が北を向いている場合、端末側制御装置42は方位センサ46で算出された方位に基づいてカメラ9bで撮影された画像iにおける北方向を求め、端末側表示装置40には、カメラ9bで撮影された画像iの北方向が筐体33の上方向に一致するように、画像iが回転配置されて表示される。そして、遠隔操作端末32が回転操作された場合はそれに追従して方位を維持するように端末側表示装置40に表示される画像iも回転する。このように、遠隔操作端末32は、方位センサ46と端末側方位センサ47によって、自動的に画像iの方位を筐体33の操作面上での方位に一致させて表示するように構成されている。
次に、図5から図12を用いて端末側表示装置40の表示態様について説明する。図5は、第1の表示態様を説明する遠隔操作端末32の平面図である。図5に示すように、遠隔操作端末32は、カメラ9bで撮影された画像iに有向線分V1を重畳した画像50を端末側表示装置40に表示させることができる。画像50の生成過程は以下の通りである。なお、遠隔操作端末32を用いた作業中においては、特別な操作がない限り、端末側表示装置40にカメラ9bの画像iがリアルタイムで表示されているものとする。
操縦者によって吊り荷移動操作具35が操作されると、端末側制御装置42は、吊り荷移動操作具35の方位を基準とする操作スティックの傾倒方向(操作方向)及び傾倒量(操作量)からなる操作信号を取得する。続いて端末側制御装置42は、その操作信号に応じてブーム9の先端の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出する。続いて端末側制御装置42は、そのベクトルを示す有向線分V1を生成する。続いて端末側制御装置42は、カメラ9bで撮影された画像iに有向線分V1を重畳した画像50を生成して端末側表示装置40へ出力する。
そして、端末側表示装置40はその画像50を表示する。画像50において、有向線分V1の方向は吊り荷移動操作具35の操作方向と一致し、有向線分V1の長さは吊り荷移動操作具35の操作量に応じた長さとなっている。例えば、吊り荷移動操作具35の操作量が最大である場合の有向線分V1の長さを画像50の一辺の半分の長さとすることができる。
これにより、操縦者は有向線分V1を見るだけで荷物Wの移動方向及び移動速度を直感的に理解することができ、その後の操作を容易に行うことができる。このように、第1の表示態様を有する遠隔操作端末32によれば、易視認性と易操作性を両立することができる。
図6は、第2の表示態様の画像51を示す図である。画像51は、カメラ9bで撮影された画像iに、有向線分V2と、十字に交差する基準線52と、基準線52に付与された目盛53とが重畳されて構成される。基準線52及び目盛53は、端末側制御装置42によって算出される。
基準線52は、吊り荷移動操作具35の操作方向の基準となる線である。本実施形態では、基準線52の縦線が吊り荷移動操作具35の矢印Aa、Ac方向に沿い、基準線52の横線が吊り荷移動操作具35の矢印Ab、Ad方向に沿い、縦線と横線とがブーム9の先端の位置で交差するように表示されている。これにより、操縦者は基準線52の交点にブーム9の先端が位置していること、基準線52が吊り荷移動操作具35の矢印Aa、Ab、Ac、Adに沿っていることを直感的に理解することができ、基準線52を参考にして吊り荷移動操作具35を容易に操作することができる。
本実施形態において基準線52は破線としているが、基準線52の線種や線色には特に限定はなく、他の画像と識別可能であればよい。また、基準線52は縦線及び横線に加えて斜め線を表示するようにしてもよい。
目盛53は、荷物W(荷物Wが吊り下げられていない場合はメインフック10a)の地面からの高さに応じた水平方向の距離を示すものである。図6では、例えば、荷物Wの高さが1m、1目盛が1mである。一方、図7に第2の表示形態の他の画像54を示す。図7では、例えば、荷物Wの高さが50m、1目盛が1mである。図7では荷物Wの高さが図6よりも高い位置にあるため、カメラ9bで撮影した画像i上では同じ距離でも目盛の間隔が広くなっている。これにより、操縦者は目盛53の間隔から荷物Wが高い位置にあるのか低い位置にあるのかを直感的に理解することができるとともに、目盛53を荷物Wの水平方向の移動距離の目安にして吊り荷移動操作具35を容易に操作することができる。
図8は、第3の表示態様の画像55を示す図である。画像55は、カメラ9bで撮影された画像iに、有向線分V3と、基準線52と、目盛53とが重畳されて構成される。
有向線分V3は、ブーム9の先端の移動方向及び移動速度を示すとともに、線色によってクレーン装置6の性能限界に対する負荷率を示している。つまり、有向線分V3の線色は、端末側制御装置42においてクレーン装置6の性能限界に対する負荷率に応じて決定される。クレーン装置6の性能限界はアウトリガ5の張り出しビームの長さ、ブーム9の長さ及び荷物Wの重量等によって決まる。負荷率は性能限界に対する現在のブーム9の先端の位置を割合で示した値である。
例えば、負荷率が90%未満である場合に線色を緑色、負荷率が90%以上100%未満である場合に線色を黄色、負荷率が100%である場合に線色を赤色とすることができる。図8では負荷率が90%以上100%未満である場合を示している。また、図6は負荷率が90%未満である場合を示している。なお、負荷率90%及び100%を示す線は表示してもよいし非表示としてもよい。
これにより、操縦者は現在の操作に対する負荷率を理解することができ、その後の操作を安全に行うことができる。このとき、操縦者は有向線分V3の線色から負荷率を直感的に理解することができるため、その後の操作を容易に行うことができる。
なお、負荷率を示す有向線分V3の表示態様は線色以外であってもよく、有向線分V3の線種、線色、点滅及び長さを一以上組み合わせて異ならせた表示態様とすればよい。例えば、負荷率が100%を超える場合に有向線分V3を赤色で点滅させるようにしてもよい。また、負荷率が大きくなるにしたがって、有向線分V3の長さを移動速度に関わらず短くするようにしてもよい。
図9は、第4の表示態様の画像56を示す図である。画像56は、カメラ9bで撮影された画像i(障害物57を含む)に、有向線分V4と、基準線52と、目盛53とが重畳されて構成される。
有向線分V4は、ブーム9の先端の移動方向及び移動速度を示すとともに、線色によって荷物W(荷物Wが吊り下げられていない場合はメインフック10a)の移動方向上の障害物の有無を示している。つまり、有向線分V4の線色は、端末側制御装置42においてクレーン装置6の移動方向上の障害物の有無に応じて決定される。障害物の位置は、例えば画像iを解析して求めることができる。また、荷物Wの移動方向上に障害物があるか否かは、荷物Wの高さと障害物の高さを考慮してもよいし、高さを無視して画像i上の平面内で比較してもよい。
例えば、図6に示すように、荷物Wの移動方向上に建物等の障害物がない場合、有向線分V2の線色を緑色とし、図9に示すように、荷物Wの移動方向上に建物等の障害物57がある場合、有向線分V4の線色を赤色とすることができる。これにより、操縦者は有向線分V4の線色から現在の操作方向上に障害物57があること直感的に理解することができ、その後の操作を容易に行うことができる。
なお、障害物の有無を示す有向線分V4の表示態様は線色以外であってもよく、有向線分V4の線種、線色、点滅及び長さを一以上組み合わせて異ならせた表示態様とすればよい。例えば、障害物がある場合に有向線分V4を赤色で点滅させるようにしてもよい。また、荷物Wが障害物に近づくにしたがって、有向線分V4の長さを移動速度に関わらず短くするようにしてもよい。また、端末側制御装置42は、荷物Wが障害物57に衝突しそうであると判断した場合、クレーン装置6の稼働を停止させる制御信号を出力するようにしてもよい。
図10は、第5の表示態様の画像58を示す図である。画像58は、カメラ9bで撮影された画像iに、基準線52と、目盛53と、旋回可能軌跡59とが重畳されて構成される。旋回可能軌跡59は、端末側制御装置42によって算出される。
旋回可能軌跡59は、ブーム9の先端の旋回移動可能な軌跡を示す線である。旋回可能軌跡59は端末側旋回操作具36の操作に応じて表示される。これにより、操縦者は旋回可能軌跡59を見て荷物Wの移動可能な位置を確認でき、その後の操作を容易に行うことができる。
図11は、第6の表示態様の画像60を示す図である。画像60は、カメラ9bで撮影された画像iに、有向線分V5と、基準線52と、目盛53と、配置マーク61とが重畳されて構成される。配置マーク61を表示する位置は、端末側制御装置42によって算出される。
配置マーク61は、画像60外に位置する車両2の方向を示すマークである。本実施形態では、配置マーク61を三角形で表している。これにより、操縦者は車両2に対するカメラ9bの向きに関わらず、画像60上において荷物Wからの車両2の配置方向を常に把握することができる。
ところで、ブーム9の先端が移動開始すると、荷物Wはブーム9の先端の移動に遅れて移動するため、第1〜第6の表示態様においてもブーム9の先端の位置と荷物Wの位置とが異なって表示される。例えば、図6の状態からブームの先端が移動開始すると、図12に示す画像62が表示される。画像62において、ブーム9の先端の位置を示す基準線52の交点52Aが画像62の中央に位置し、有向線分V2の始点は交点52Aに位置し、荷物Wは交点52Aから有向線分V2と反対方向に離れて位置している。
これにより、操縦者は基準線52の交点52Aと荷物Wとの位置関係から荷物Wの振れ幅を把握することができ、その後の操作を容易に行うことができる。例えば、ブーム9が停止した後、操縦者は基準線52の交点52Aから荷物Wへ向かう方向に吊り荷移動操作具35を操作することを繰り返すことによって、移動後の荷物Wの振れを早く止めることができる。
また、操作具には操作を入力してもクレーン装置6が実際に動き始めない、いわゆる不感帯域がある。この不感帯域は、例えば以下のような理由で発生する。すなわち、操作具は、入力された操作を検知し、その検知した操作に対応した操作信号を出力する。しかし、操作信号によるバルブの開度に応じて発生する油圧が荷物Wの負荷に対して小さい場合は、クレーン装置6は移動し始めない。したがって、不感帯域は操作具の操作量が小さい範囲で主に発生する。
これに対して、制御装置31及び端末側制御装置42は不感帯域も含めて操作信号を取得するため、例えば吊り荷移動操作具35が不感帯域で操作されると、その操作方向及び操作量に応じてベクトル及び有向線分が算出されることになる。しかしながら、不感帯域での操作具の操作では、クレーン装置6が実際に移動し始めないため、ブーム9の先端の移動方向及び移動速度を示す有向線分は表示しないことが好ましい。これにより、操縦者は実際にクレーン装置6が移動し始めるタイミングを把握でき、細かな操作が可能となる。
また、上述した吊り荷移動操作具35の操作中においては、遠隔操作端末32の方向を固定することが好ましい。つまり、吊り荷移動操作具35の操作開始から操作終了までの間は、操作開始時に取得した端末側方位センサ47の方位を用いて制御する構成である。これにより、操縦者が吊り荷移動操作具35の操作中に向きを変え、遠隔操作端末32の方向が変わっても、端末側表示装置40に表示される画像は操作開始時の方位に基づいて表示され、吊り荷移動操作具35の傾倒方向も操作開始時の方位に基づいて算出される。その結果、操縦者が吊り荷移動操作具35をある方向に傾倒させながら向きを変えても荷物Wの移動方向(クレーン装置6の作動方向)が変わることがないので、意図しない操作を防止できる。
以下に、上記の実施形態の変形例を列挙する。画像iの枠形状は矩形でも円形でもよい。また、画像iは3Dマッピング等を用いて三次元で表現された画像であってもよい。三次元の画像上ではベクトル及び有向線分も三次元で表現することができる。また、端末側表示装置40はHMD(ヘッドマウントディスプレイ)であってもよい。また、荷物Wがサブフック11aに吊り下げられている場合にも同様の表示態様を適用できる。
また、上記の実施形態では端末側表示装置40の表示態様について説明したが、クレーン1側の表示装置43でも同様の表示が可能である。この場合、クレーン1側の操作具の操作方向及び操作量に応じて制御装置31がブーム9の先端の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出し、表示装置43がカメラ9bで撮影された画像iにベクトルを示す有向線分が重畳された画像を表示する。この形態は、遠隔操作端末32を有さないクレーンにも適用できる。
また、上記の実施形態では端末側表示装置40に表示される画像iを実際の方位と一致する向きに表示させているが、端末側表示装置40に表示される画像iの向きは方位以外を基準として表示するようにしてもよい。例えば、画像iを車両2の前方向を基準として表示する形態であってもよい。
1 クレーン(作業車両)
6 クレーン装置(作業装置)
9 ブーム
9b カメラ
10a メインフック(フック)
11a サブフック(フック)
14 メインワイヤロープ(ワイヤロープ)
16 サブワイヤロープ(ワイヤロープ)
22 通信機
31 制御装置
32 遠隔操作端末
35 吊り荷移動操作具(端末側操作具)
36 端末側旋回操作具
40 端末側表示装置
41 端末側通信機
42 端末側制御装置
43 表示装置
52 基準線
53 目盛
57 障害物
59 旋回可能軌跡(軌跡)
V1〜V5 有向線分

Claims (10)

  1. 作業車両の作業装置を遠隔操作する遠隔操作端末であって、
    前記作業車両の通信機と通信する端末側通信機と、
    前記作業装置の移動方向及び移動速度を操作方向及び操作量によって入力するための端末側操作具と、
    前記作業車両のカメラで撮影された画像を表示する端末側表示装置と、
    前記端末側通信機、前記端末側操作具及び前記端末側表示装置を制御する端末側制御装置と、を備え、
    前記端末側制御装置は、前記端末側操作具の操作方向及び操作量に応じて前記作業装置の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出し、
    前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記ベクトルを示す有向線分が重畳された画像を表示することを特徴とする遠隔操作端末。
  2. 前記端末側制御装置は、前記作業装置の性能限界に対する負荷率に応じて前記有向線分の表示態様を決定することを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作端末。
  3. 前記端末側制御装置は、前記作業装置の移動方向上の障害物の有無に応じて前記有向線分の表示態様を決定することを特徴とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠隔操作端末。
  4. 前記表示態様は、前記有向線分の線種、線色、点滅及び長さを一以上組み合わせて異ならせることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遠隔操作端末。
  5. 前記端末側制御装置は、前記端末側操作具の操作方向の基準となる基準線を算出し、
    前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記基準線が重畳された画像を表示することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の遠隔操作端末。
  6. 前記端末側制御装置は、前記基準線に対して前記作業装置の高さに応じた距離の目盛を算出し、
    前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記基準線及び前記目盛が重畳された画像を表示することを特徴とする請求項5に記載の遠隔操作端末。
  7. 前記作業装置の旋回移動を操作する端末側旋回操作具を備え、
    前記端末側制御装置は、前記端末側旋回操作具の操作に応じて旋回移動可能な軌跡を算出し、
    前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記軌跡が重畳された画像を表示することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の遠隔操作端末。
  8. 遠隔操作端末と、
    前記遠隔操作端末によって遠隔操作される作業装置と、
    カメラと、
    前記遠隔操作端末と通信する通信機と、を備える作業車両であって、
    前記遠隔操作端末は、
    前記通信機と通信する端末側通信機と、
    前記作業装置の移動方向及び移動速度を操作方向及び操作量によって入力するための端末側操作具と、
    前記カメラで撮影された画像を表示する端末側表示装置と、
    前記端末側通信機、前記端末側操作具及び前記端末側表示装置を制御する端末側制御装置と、を備え、
    前記端末側制御装置は、前記端末側操作具の操作方向及び操作量に応じて前記作業装置の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出し、
    前記端末側表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記ベクトルを示す有向線分が重畳された画像を表示することを特徴とする作業車両。
  9. 作業装置を備える作業車両であって、
    カメラと、
    前記カメラで撮影された画像を表示する表示装置と、
    前記作業装置の移動方向及び移動速度を操作方向及び操作量によって入力するための操作具と、
    前記カメラ、前記表示装置及び前記操作具を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記操作具の操作方向及び操作量に応じて前記作業装置の移動方向及び移動速度を示すベクトルを算出し、
    前記表示装置は、前記カメラで撮影された画像に前記ベクトルを示す有向線分が重畳された画像を表示することを特徴とする作業車両。
  10. 前記作業装置は、ブームと、前記ブームの基端側から先端側に向けて架け渡されるワイヤロープと、前記ブームの先端側から垂下されて前記ワイヤロープの繰り入れ及び繰り出しによって昇降するフックとを有し、
    前記カメラは、前記ブームの先端近傍に設けられ、前記フックを含む画像を撮影することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の作業車両。
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