JP2019156259A - 建設機械 - Google Patents

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Keita Nobe
啓太 野辺
信幸 萩原
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Abstract

【課題】 複数の電源配線のうち1つの電源配線に異常が生じた場合でも、他の電源配線を用いて電子制御装置の動作が可能となる建設機械を提供する。【解決手段】 油圧ショベル1は、電磁弁11を制御する電子制御装置30を備えている。電子制御装置30は、第1,第2の異常検出部34,35と、回路切換部36と、を備えている。第1,第2の異常検出部34,35は、第1,第2の電源配線24,25のそれぞれに生じる異常を検出する。回路切換部36は、第2の電源配線25に異常が発生したときに、第1の電源配線24に切り換える。これにより、電子制御装置30の演算処理部40には、第1の電源配線24からの電力が降圧回路32を介して供給される。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等のような建設機械に関する。
建設機械は、各種のアクチュエータを制御する電子制御装置を備えている。このような電子制御装置は、例えばアクチュエータを駆動するための電圧と、マイクロコンピュータのような演算処理装置を駆動するための電圧のように、電圧の異なる複数の電源電圧が必要になる。これに対し、複数の電源電圧を生成する電源装置が知られている(特許文献1)。
特許第5838121号公報
ところで、複数の電源電圧を電子制御装置に供給するために、電子制御装置と電源装置との間は、複数の電源配線で接続される。このとき、複数の電源配線のうち1つの電源配線に断線や短絡が生じたときには、電子制御装置の全ての機能が停止してしまうことがある。特に、特許文献1に記載された電源装置を、例えば超大型ショベルのように車体の大きな建設機械に適用すると、電源装置から電子制御装置まで長い電源配線が必要になる。長い電源配線は、断線や短絡により電子制御装置が動作しなくなるリスクが高くなるという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、複数の電源配線のうち1つの電源配線に異常が生じた場合でも、他の電源配線を用いて電子制御装置の動作が可能となる建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、車体と、前記車体に搭載された電気的負荷と、前記電気的負荷を制御する電子制御装置と、前記電子制御装置に複数の電源配線で接続された電源装置と、を備えた建設機械であって、前記電子制御装置は、前記複数の電源配線のそれぞれに生じる異常を検出する異常検出部と、異常が発生した電源配線を、正常な電源配線に切り換える回路切換部と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、複数の電源配線のうち1つの電源配線に異常が生じた場合でも、他の電源配線を用いて電子制御装置の動作が可能になる。
本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す斜視図である。 図1中の油圧ショベルの駆動システムを示すブロック図である。 電源装置および電子制御装置の構成を示すブロック図である。 第2の電源配線に異常が生じた場合について、電源装置および電子制御装置の構成を示すブロック図である。 異常検出器の構成を示す回路図である。 電子制御装置による異常処理を示す流れ図である。 変形例による電源装置および電子制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態による建設機械として油圧ショベルを例に挙げて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2は、実施の形態による油圧ショベル1を示している。図1に示すように、油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回装置(図示せず)を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、上部旋回体4の前側に設けられ掘削作業等を行う多関節構造の作業装置5とを備えている。下部走行体2および上部旋回体4は、油圧ショベル1の車体を構成している。下部走行体2は、走行動作を行うための油圧モータ2Aを備えている。旋回装置は、旋回動作を行うための油圧モータ3Aを備えている。なお、下部走行体2としてクローラ式を例示したが、ホイール式でもよい。
作業装置5は、フロントアクチュエータ機構である。作業装置5は、例えばブーム5A、アーム5B、バケット5Cと、これらを駆動するブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5Fとによって構成されている。作業装置5は、上部旋回体4の旋回フレーム6に取付けられている。作業装置5は、油圧ポンプ8が送出する作動油により駆動される。なお、作業装置5は、バケット5Cを備えたものに限らず、例えばグラップル等を備えたものでもよい。
上部旋回体4は、例えばディーゼルエンジンのような内燃機関であるエンジン7と、エンジン7によって駆動される油圧ポンプ8(メインポンプ)とを備えている。油圧ポンプ8は、作動油を送出する。この作動油によって、下部走行体2と、上部旋回体4と、作業装置5とがそれぞれ独立して動作する。
具体的には、下部走行体2は、走行用の油圧モータ2Aに油圧ポンプ8から作動油が供給されることによって、一対のクローラ2B(図1は片側のみ図示)を走行駆動する。上部旋回体4は、旋回用の油圧モータ3Aに油圧ポンプ8から作動油が供給されることによって、旋回駆動する。また、シリンダ5D〜5Fは、油圧ポンプ8から供給される作動油によって、伸長または縮小する。これにより、作業装置5は、俯仰の動作を行い、掘削、整地等の作業を行う。また、上部旋回体4は、キャブ9を備えている。オペレータは、キャブ9に搭乗して、油圧ショベル1を操作する。
油圧ポンプ8から送出される作動油は、オペレータによる操作に基づいて、コントロールバルブ10で分配される。これにより、ブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F、走行用の油圧モータ2A、および旋回用の油圧モータ3Aは、油圧ポンプ8から供給される作動油によって駆動する。コントロールバルブ10は、例えば圧油の方向や圧力を制御するために、電気的負荷としての電磁弁11を備えている。電磁弁11は、車体となる上部旋回体4に搭載されている。電磁弁11は、電子制御装置30によって制御される。電子制御装置30は、電源装置21から供給される電力によって駆動する。
次に、電源装置21および電子制御装置30の具体的な構成について、図3を参照して説明する。ここでは、電子制御装置30は、単一の電磁弁11を制御する場合を例に挙げて説明する。但し、電子制御装置30が制御する電磁弁11の個数は、2個でもよく、3個以上の任意の個数でもよい。
電源20は、例えばバッテリ、オルタネータ等である。電源20は、予め決められた所定電圧(例えば24V)を電源装置21に供給する。電源装置21は、電源20から供給される電圧に基づいて、互いに電圧の異なる複数(例えば2つ)の電源電圧V1,V2を生成する。
電源装置21は、保護回路22、降圧回路23を備えている。保護回路22は、例えばサージ電圧や電源20の正負を逆に接続したときでも、これらに基づく異常な電圧の供給から電子制御装置30を保護する。保護回路22は、電源20とほぼ同じ電圧(例えば24V)の第1の電源電圧V1を出力する。降圧回路23は、保護回路22の下流側に接続されている。降圧回路23は、保護回路22から出力される第1の電源電圧V1を降圧する。これにより、降圧回路23は、第1の電源電圧V1よりも低電圧(例えば10V)の第2の電源電圧V2を出力する。
電源装置21は、電子制御装置30に複数の電源配線24,25で接続されている。第1の電源配線24は、保護回路22に接続され、第1の電源電圧V1を電子制御装置30に供給する。第2の電源配線25は、降圧回路23に接続され、第2の電源電圧V2を電子制御装置30に供給する。
電子制御装置30は、電磁弁11を制御する。電子制御装置30は、第1の電源配線24に接続された第1の電源線路30Aと、第2の電源配線25に接続された第2の電源線路30Bとを備えている。また、電子制御装置30は、駆動回路31、降圧回路32、演算処理装置40を備えている。第1の電源線路30Aは、駆動回路31を通じて電磁弁11に接続されている。第2の電源線路30Bは、降圧回路32を通じて演算処理装置40に接続されている。
駆動回路31は、第1の電源配線24から供給される第1の電源電圧V1を用いて電磁弁11を駆動する。駆動回路31は、例えばスイッチング素子を備え、演算処理装置40からの指令に基づいて、PWM信号を生成する。駆動回路31は、PWM信号を電磁弁11に出力する。これにより、電磁弁11は、PWM信号に基づいて開弁、閉弁のような動作を行う。なお、駆動回路31は、ON/OFF信号のような2値の信号を出力してもよい。
降圧回路32は、例えば降圧チョッパ回路によって構成されている。第1,第2の電源配線24,25が正常な状態では、降圧回路32は、第2の電源配線25から供給される第2の電源電圧V2(例えば10V)を降圧して、演算処理装置40を駆動するための所定の電圧(例えば5V)となった電力を供給する。一方、第1の電源配線24が正常な状態で、第2の電源配線25が異常な状態では、降圧回路32には、第1の電源配線24から第1の電源電圧V1(例えば24V)が供給される。このとき、降圧回路32には、演算処理装置40からデューティ比を変更するための指令が入力される。これにより、降圧回路32は、第1の電源配線24から供給される第1の電源電圧V1を降圧して、演算処理装置40を駆動するための所定の電圧(例えば5V)となった電力を供給する。
降圧回路32の出力側は、演算処理装置40に接続されると共に、一時電源供給部33に接続されている。一時電源供給部33は、例えばコンデンサによって構成されている。一時電源供給部33は、例えば降圧回路32から演算処理装置40に対する電力の供給が一時的に途絶えたときに、演算処理装置40が駆動を継続するために必要な電力を供給する。これにより、一時電源供給部33は、例えば回路切換部36によって電源系統を切り換えるときに、切り換えが完了するまで演算処理装置40の動作を継続させるものである。
第1の異常検出部34は、第1の電源配線24に生じる異常を検出する。図5に示すように、第1の異常検出部34は、例えばトランジスタTrおよび抵抗R1,R2によって構成されている。トランジスタTrのベースは、第1の異常検出部34の入力端子となり、第1の電源線路30A(第1の電源配線24)に接続されている。また、トランジスタTrのベースは、抵抗R1を介してグランドに接続されている。トランジスタTrのエミッタは、グランドに接続されている。トランジスタTrのコレクタは、第1の異常検出部34の出力端子となり、演算処理装置40のデジタル入力部41に接続されている。また、トランジスタTrのコレクタには、抵抗R2を通じて例えば5Vの駆動電圧Vccが供給されている。
第1の電源線路30Aに第1の電源電圧V1が供給されているときには、トランジスタTrがONとなり、第1の異常検出部34は、グランドレベルの電圧となったL信号(Low信号)を出力する。一方、第1の電源線路30Aにグランドレベルの電圧が供給されているときには、トランジスタTrがOFFとなり、第1の異常検出部34は、駆動電圧VccとなったH信号(High信号)を出力する。
第2の異常検出部35は、第2の電源配線25に生じる異常を検出する。第2の異常検出部35は、第1の異常検出部34とほぼ同様に、トランジスタTrおよび抵抗R1,R2によって構成されている。このとき、第2の異常検出部35の入力端子は、第2の電源線路30B(第2の電源配線25)に接続されている。第2の異常検出部35の出力端子は、演算処理装置40のデジタル入力部41に接続されている。
第2の電源線路30Bに第2の電源電圧V2が供給されているときには、第2の異常検出部35は、グランドレベルの電圧となったL信号(Low信号)を出力する。一方、第2の電源線路30Bにグランドレベルの電圧が供給されているときには、第2の異常検出部35は、駆動電圧VccとなったH信号(High信号)を出力する。なお、異常検出部34,35は、バイポーラトランジスタTrに限らず、例えばFETのような他のスイッチング素子を用いて構成してもよい。
回路切換部36は、第1の電源線路30Aと第2の電源線路30Bとの間を接続する接続線路37の途中に設けられている。接続線路37の一端は、駆動回路31よりも上流側に位置して第1の電源線路30Aに接続されている。接続線路37の他端は、逆流防止素子38と降圧回路32との間で第2の電源線路30Bに接続されている。回路切換部36は、演算処理装置40からの指令に応じて接続と遮断が切換可能なスイッチによって構成されている。
回路切換部36は、通常はOFFとなり、第1の電源線路30Aと第2の電源線路30Bとの間を遮断している。一方、第2の電源配線25に異常が生じたときには、回路切換部36は、ONとなり、第1の電源線路30Aと第2の電源線路30Bとの間を接続する。これにより、回路切換部36は、異常が発生した電源配線(例えば第2の電源配線25)を、正常な電源配線(例えば第1の電源配線24)に切り換える。具体的には、回路切換部36は、第2の電源配線25に異常を検出したときに、第1の電源線路30Aを逆流防止素子38と降圧回路32との間で第2の電源線路30Bに接続する。
逆流防止素子38は、降圧回路32と電源装置21(降圧回路23)との間に位置して第2の電源線路30Bに接続されている。逆流防止素子38は、例えばダイオードによって構成されている。逆流防止素子38は、電源装置21から降圧回路32に向けて流れる電流を許容し、逆方向に流れる電流を遮断する。
演算処理装置40は、例えばマイクロコンピュータを備えている。演算処理装置40のマイクロコンピュータは、電子制御装置30の内部回路(図示せず)との間で信号の入力と出力とを行う。演算処理装置40は、第2の電源線路30B(第2の電源配線25)が接続され、駆動回路31を制御し、電磁弁11よりも低い電圧(例えば5V)で駆動する。演算処理装置40の入力側は、異常検出部34,35に接続されている。演算処理装置40の出力側は、回路切換部36に接続されると共に、駆動回路31に接続されている。演算処理装置40は、図6に示す異常処理のプログラムを実行する。演算処理装置40は、異常検出部34,35からの信号に基づいて、電源配線24,25の異常を判定する。この判定結果に基づいて、演算処理装置40は、回路切換部36および駆動回路31を制御する。
演算処理装置40は、デジタル入力部41、判断部42、デジタル出力部43、通信回路44を備えている。デジタル入力部41は、例えば演算処理装置40のデジタル入力機能を用いて構成され、異常検出部34,35のデジタル信号を読み込む。デジタル入力部41は、演算処理装置40が読み取れない電圧の場合、トランジスタ等によるレベル変換を加えてもよい。
判断部42は、デジタル入力部41から入力された信号に基づいて、電源配線24,25の正常と異常を判断する。具体的には、第1の異常検出部34がL信号を出力するときには、判断部42は、第1の電源配線24が正常であると判断する。これに対し、第1の異常検出部34がH信号を出力するときには、判断部42は、第1の電源配線24が異常であると判断する。同様に、第2の異常検出部35がL信号を出力するときには、判断部42は、第2の電源配線25が正常であると判断する。これに対し、第2の異常検出部35がH信号を出力するときには、判断部42は、第2の電源配線25が異常であると判断する。
判断部42は、これらの判断結果に基づく指令を、デジタル出力部43を通じて回路切換部36に出力する。デジタル出力部43は、例えば演算処理装置40のデジタル出力機能を用いて構成されている。デジタル出力部43は、トランジスタ等によるレベル変換を加えてもよい。回路切換部36は、第1,第2の電源配線24,25が両方とも正常な状態、または第1の電源配線24が異常な状態では、OFF(切断状態)となる。一方、図4に示すように、回路切換部36は、第1の電源配線24が正常な状態で、第2の電源配線25が異常な状態では、ON(接続状態)となる。
判断部42は、電源配線24,25の正常と異常の判断結果を通信回路44に出力する。通信回路44は、判断部42の判断結果を、例えば油圧ポンプ8を制御する他の電子制御装置51と、例えばキャブ9内に配置された表示器52とに出力する。これにより、他の電子制御装置51は、電磁弁11の電子制御装置30に異常が生じたことを把握することができ、これに応じた制御を行うことができる。なお、他の電子制御装置51は、油圧ポンプ8を制御するものに限らず、例えばエンジン7を制御するものでもよく、他の機器を制御するものでもよい。
また、表示器52は、電源配線24,25に異常が生じたことを表示する。これにより、オペレータは、表示器52を目視することによって、電子制御装置30に異常が生じたことを把握することができると共に、電源配線24,25のどちらに異常が生じたのかを把握することができる。
このように、演算処理装置40は、いずれかの電源配線24,25に異常を検出したときに、外部に異常を通知する。これに加えて、演算処理装置40は、いずれかの電源配線24,25に異常を検出したときに、駆動回路31に電磁弁11への電力供給を制限した縮退動作を実行させる。このとき、電磁弁11の動作速度は低下する。なお、電磁弁11を縮退動作させたときには、電磁弁11を最終的に停止させてもよい。
次に、電子制御装置30による電源配線24,25の異常処理について、図6を用いて説明する。
まず、ステップS1では、演算処理装置40は、第1の異常検出部34による信号に基づいて、第1の電源配線24が正常か否かを判定する。第1の電源配線24が正常なときには、ステップS1で「YES」と判定し、ステップ2に移行する。第1の電源配線24が異常なときには、ステップS1で「NO」と判定し、ステップ9に移行する。
ステップS2では、演算処理装置40は、第2の異常検出部35による信号に基づいて、第2の電源配線25が正常か否かを判定する。第2の電源配線25が正常なときには、ステップS2で「YES」と判定し、ステップ6に移行する。第2の電源配線25が異常なときには、ステップS2で「NO」と判定し、ステップ3に移行する。
ステップS2で「NO」と判定したときには、第1の電源配線24は正常な状態で、第2の電源配線25が異常な状態となっている。このため、ステップ3では、演算処理装置40は、回路切換部36をON(接続状態)する。これにより、第1の電源線路30Aが、第2の電源線路30Bに接続され、第1の電源配線24からの電力が降圧回路32を通じて演算処理装置40に供給される。このとき、演算処理装置40は、降圧回路32に対して降圧動作を変更するための指令を出力する。これにより、降圧回路32は、演算処理装置40からの指令に基づいて、第1の電源電圧V1(例えば24V)を所定の電圧(例えば5V)に降圧させる。
続くステップ4では、演算処理装置40は、電磁弁11の動作を制限する縮退動作を実行させる。これにより、電磁弁11に供給される電力が低下して、演算処理装置40の安定動作が確保される。続くステップ5では、演算処理装置40は、他の電子制御装置51や表示器52に対して、第2の電源配線25に異常が生じたことを通知する。
一方、ステップS2で「YES」と判定したときには、第1,第2の電源配線24,25は両方とも正常な状態となっている。このため、ステップS6では、演算処理装置40は、回路切換部36をOFF(切断状態)する。これにより、第1の電源線路30Aと第2の電源線路30Bとが切断され、第2の電源配線25からの電力が降圧回路32を通じて演算処理装置40に供給される。
続くステップ7では、演算処理装置40は、電磁弁11の縮退動作を解除する。これにより、電磁弁11の動作制限が解除される。続くステップ8では、演算処理装置40は、異常状態の通知を停止する。
また、ステップS1で「NO」と判定したときには、第1の電源配線24は異常な状態となっている。このため、ステップS9では、演算処理装置40は、回路切換部36をOFF(切断状態)する。続くステップS10では、演算処理装置40は、他の電子制御装置51や表示器52に対して、第1の電源配線24に異常が生じたことを通知する。
かくして、実施の形態によれば、電子制御装置30は、複数の電源配線24,25のそれぞれに生じる異常を検出する異常検出部34,35と、異常が発生した電源配線25を、正常な電源配線24に切り換える回路切換部36と、を備えている。
これにより、回路切換部36は、異常が発生した第2の電源配線25を正常な第1の電源配線24に切り換えるから、第2の電源配線25に異常が生じた場合でも、第1の電源配線24を用いて電子制御装置30の動作が可能になる。
また、電子制御装置30は、複数の電源配線24,25のうち第1の電源配線24が接続され電磁弁11(電気的負荷)を駆動する駆動回路31と、複数の電源配線24,25のうち第2の電源配線25が接続され駆動回路31を制御し電磁弁11よりも低い電圧で駆動する演算処理装置40と、を備えている。このとき、第2の電源配線25には、演算処理装置40に所定の電圧となった電力を供給する降圧回路32が接続されると共に、降圧回路32と電源装置21との間に位置して逆流防止素子38が接続されている。これに加え、回路切換部36は、第2の電源配線25に異常を検出したときに、第1の電源配線24からの電力を逆流防止素子38と降圧回路32との間に供給する。
このため、図4に示すように、第2の電源配線25に断線や短絡のような異常が生じたときには、回路切換部36は、第1の電源線路30Aを第2の電源線路30Bのうち逆流防止素子38と降圧回路32との間に接続する。このとき、降圧回路32には、第1の電源配線24から第1の電源電圧V1が供給される。このため、降圧回路32は演算処理装置40に対する電力の供給を継続することができるから、第2の電源配線25に異常が生じたときでも、演算処理装置40の動作を継続させることができる。
また、回路切換部36は、第1の電源線路30Aを逆流防止素子38と降圧回路32との間で第2の電源線路30Bに接続するから、逆流防止素子38によって第1の電源配線24から第2の電源配線25の上流側に電流が逆流するのを防止することができる。
演算処理装置40は、複数の電源配線24,25のうち第2の電源配線25に異常を検出したときに、外部に異常を通知し、駆動回路31に電磁弁11への電力供給を制限した縮退動作を実行させる。
これにより、第2の電源配線25に異常が生じたことを、例えば表示器52に表示させることができる。このため、オペレータは、表示器52を目視することによって、異常の発生を認識することができるのに加えて、通知内容に基づいて異常が生じた箇所の特定が容易になる。この結果、通知内容に応じてメンテナンス作業を行うことによって、異常状態から修復が容易になる。また、第2の電源配線25に異常が生じたときに、演算処理装置40は、電磁弁11を縮退動作させるから、例えば電磁弁11の消費電力を抑制して、演算処理装置40を安定して動作させることができる。
なお、前記実施の形態では、回路切換部36は、第2の電源配線25に異常が生じたときに、第2の電源配線25を、第1の電源配線24に切り換えるものとした。本発明はこれに限らず、図7に示す変形例のように、回路切換部61は、第2の電源配線25に異常が生じたときに、第2の電源配線25を、第1の電源配線24に切り換えるのに加え、第1の電源配線24に異常が生じたときに、第1の電源配線24を、第2の電源配線25に切り換えるものとしてもよい。
この場合、第1の電源配線24には、駆動回路31と電源装置21との間に位置して逆流防止素子62が接続されている。回路切換部61は、第1の電源線路30Aと第2の電源線路30Bとの間を接続する1本の接続線路63と2本の分岐接続線路64,65との間に設けられている。接続線路63の一端は、降圧回路32と逆流防止素子38との間に位置して第2の電源線路30Bに接続されている。接続線路37の他端は、回路切換部61に接続されている。分岐接続線路64,65の一端は、駆動回路31と逆流防止素子62との間に位置して第1の電源線路30Aに接続されている。接続線路37の他端は、回路切換部61に接続されている。分岐接続線路64の途中には、例えば昇圧チョッパ回路からなる昇圧回路66が設けられている。
回路切換部61は、演算処理装置40からの指令に応じて接続と遮断が切換可能なスイッチによって構成されている。回路切換部61は、通常はOFFとなり、第1の電源線路30Aと第2の電源線路30Bとの間を遮断している。第1の電源配線24に異常が生じたときには、回路切換部61は、接続線路63と分岐接続線路64とを接続する。これにより、駆動回路31には、第2の電源配線25から昇圧回路66を介して電力が供給される。
また、第2の電源配線25に異常が生じたときには、回路切換部61は、接続線路63と分岐接続線路65とを接続する。これにより、演算処理装置40には、第1の電源配線24から降圧回路32を介して電力が供給される。第1,第2の電源配線24,25に異常が生じたときには、演算処理装置40は、電磁弁11を縮退動作させる。
前記実施の形態では、電源装置21は、2つの電源電圧V1,V2を生成する場合を例に挙げて説明するが、3つ以上の電源電圧を生成してもよい。この場合、電源装置と電子制御装置との間は、3つ以上の電源配線によって接続される。回路切換部は、それぞれの電源配線を他のいずれかの電源配線に接続できる構成としてもよい。
前記実施の形態では、電源装置21は、単一の電子制御装置30に電力を供給するものとした。本発明はこれに限らず、1つの電源装置が複数の電子制御装置に電力を供給してもよい。また、電源装置21は、電源電圧を生成する機能に加えて、例えば車体制御機能のような他の機能を備えていてもよい。
前記実施の形態では、電気的負荷としてコントロールバルブ10の電磁弁11を例に挙げて説明した。本発明はこれに限らず、電気的負荷は、例えば油圧ポンプ8のレギュレータを駆動する電磁比例弁でもよく、電気回路を切り換えるリレーでもよく、エンジン7の駆動を制御する燃料噴射弁でもよく、エンジン7を起動するスタータモータでもよく、照明器具でもよい。
前記実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明した。本発明はこれに限らず、例えばホイールローダのような各種の建設機械に適用可能である。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
4 上部旋回体
11 電磁弁(電気的負荷)
20 電源
21 電源装置
24 第1の電源配線
25 第2の電源配線
30 電子制御装置
31 駆動回路
32 降圧回路
34 第1の異常検出部
35 第2の異常検出部
36,61 回路切換部
38,62 逆流防止素子
40 演算処理装置
66 昇圧回路

Claims (3)

  1. 車体と、
    前記車体に搭載された電気的負荷と、
    前記電気的負荷を制御する電子制御装置と、
    前記電子制御装置に複数の電源配線で接続された電源装置と、を備えた建設機械であって、
    前記電子制御装置は、
    前記複数の電源配線のそれぞれに生じる異常を検出する異常検出部と、
    異常が発生した電源配線を、正常な電源配線に切り換える回路切換部と、を備えることを特徴とする建設機械。
  2. 前記電子制御装置は、前記複数の電源配線のうち一の電源配線が接続され前記電気的負荷を駆動する駆動回路と、前記複数の電源配線のうち他の電源配線が接続され前記駆動回路を制御し前記電気的負荷よりも低い電圧で駆動する演算処理装置と、を備え、
    前記他の電源配線には、前記演算処理装置に所定の電圧となった電力を供給する降圧回路が接続されると共に、前記降圧回路と前記電源装置との間に位置して逆流防止素子が接続され、
    前記回路切換部は、前記他の電源配線に異常を検出したときに、前記一の電源配線からの電力を前記逆流防止素子と前記降圧回路との間に供給することを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記演算処理装置は、前記複数の電源配線のうちいずれかの電源配線に異常を検出したときに、外部に異常を通知し、前記駆動回路に前記電気的負荷への電力供給を制限した縮退動作を実行させることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
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