JP7042778B2 - 電動式建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、電動式建設機械の低圧電源回路に関する。
例えば電動式油圧ショベル等の電動式建設機械では、外部から供給される電力(外部電力と称する)によりモータ等の高圧系の電気負荷を駆動すると共に、搭載されたバッテリからの電力により低圧系の電気負荷、例えば建設機械に備えられた昇降装置のモータ等を駆動している。外部電力は、バッテリに代わる低圧系の電気負荷の駆動やバッテリの充電にも利用され、そのために建設機械には、外部電力を降圧させて低圧系の電気負荷やバッテリに供給するため低圧電源回路が備えられている。
外部電力は低圧電源回路の高圧電源に供給され、この高圧電源は電源スイッチを介して低圧電源に接続され、低圧電源は電力電圧判定スイッチを介して低圧系の電気負荷及びバッテリに接続されている。電源スイッチのリレーコイルは、建設機械のキースイッチのON操作に応じてバッテリからの電力により作動する。キースイッチのOFF状態ではリレーコイルが消磁されて電源スイッチが開成され、低圧電源が高圧電源側から切り離されてバッテリにより低圧系の電気負荷が駆動される。またキースイッチがON操作されるとリレーコイルが励磁されて電源スイッチが閉成される。高圧電源の電力は電源スイッチを介して低圧電源に供給されて降圧され、降圧後の電力がバッテリや低圧系の電気負荷に供給されることにより、バッテリの充電や電気負荷の駆動が行われる。
このような建設機械に搭載されたバッテリの状態を監視する監視装置として、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。この監視装置では、バッテリの電圧を検出してバッテリの状態を判断し、検出した電圧及び判断結果を記録部に記録すると共に、報知手段によりユーザーに報告している。
特開2012-62661号公報
ところで、キースイッチのOFF状態では低圧系の電気負荷の駆動にバッテリの電力が利用され、このとき外部電力の供給が望めないことからバッテリは放電し続けて消耗してしまう。そして、バッテリの電圧が極端に低下した状態では、キースイッチがON操作されてもリレーコイルに過電流が流れて低圧電源回路を起動できない状態に陥ってしまうという問題がある。特許文献1に記載のバッテリ監視装置は、バッテリ状態の監視・報告は可能であるものの、このようなバッテリの消耗に起因する低電圧回路の起動不能を解消することはできなかった。
その対策として、バッテリを増設することも考えられるが、放電によりバッテリが消耗したときに起動不能に陥ることに変わりはない。また、過電流防止のためにリレーコイルの電圧を上げることも考えられるが、回路構成が複雑になるという別の問題が発生し、何れも抜本的な対策とは言い難い。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、放電によりバッテリが消耗した場合であっても、キースイッチがON操作されたときのリレーコイルの過電流を未然に防止でき、これにより確実に低圧電源回路を起動することができる電動式建設機械を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の電動式建設機械は、キースイッチのON操作に応じてバッテリからの電力によりリレーコイルを励磁して電源スイッチを閉成し、前記電源スイッチを介して高圧電源からの電力を低圧電源に供給して降圧し、降圧後の電力を作動状態切換スイッチの切換に応じて前記バッテリの充電または電気負荷の駆動に利用する一方、前記電源スイッチの開成時には、前記作動状態切換スイッチの切換により前記バッテリからの電力を前記電気負荷に供給して駆動するようにした電動式建設機械において、前記バッテリとして機能する第1バッテリ及び第2バッテリと、前記キースイッチ及び前記作動状態切換スイッチに対して前記第1バッテリまたは前記第2バッテリを選択的に接続する第1バッテリ選択スイッチと、前記第1バッテリの電圧を検出する第1電圧検出部と、前記第1バッテリ選択スイッチが前記第1バッテリ側に切り換えられているときに、前記第1電圧検出部により検出された前記第1バッテリの電圧が予め設定された第1判定値未満になると、前記第1バッテリ選択スイッチを前記第2バッテリ側に切り換えるバッテリ切換制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の電動式建設機械によれば、放電によりバッテリが消耗した場合であっても、キースイッチがON操作されたときのリレーコイルの過電流を未然に防止でき、これにより確実に低圧電源回路を起動することができる。
実施形態の電動式油圧ショベルを示す側面図である。 第1実施形態の電動式油圧ショベルに搭載された低圧電源回路を示す回路図である。 第1実施形態のECU(Electronic Control Unit)による各スイッチの切換状況とそれに基づく電気負荷の駆動状況及びバッテリの充電状況をまとめた説明図である。 第2実施形態の電動式油圧ショベルに搭載された低圧電源回路を示す回路図である。 第2実施形態のECUによる各スイッチの切換状況とそれに基づく電気負荷の駆動状況及びバッテリの充電状況をまとめた説明図である。
以下、本発明を電動式油圧ショベルに具体化した一実施形態を説明する。
図1は本実施形態の電動式油圧ショベルを示す側面図である。
本実施形態の電動式油圧ショベル1(以下、単に油圧ショベルと称する)は、鉱山等で稼働する超大型油圧ショベルである。油圧ショベル1には外部より給電ケーブル2を介して交流6600Vの外部電力が供給され、その外部電力がキュービクル式高圧受電設備により降圧されて図示しない電動モータに供給され、この電動モータを動力源とした油圧ポンプにより作動油が供給されて油圧ショベル1が稼働する。
油圧ショベル1の下部走行体3にはクローラ4が備えられ、クローラ4は図示しない走行用油圧モータにより駆動されて油圧ショベル1を走行させる。下部走行体3上には旋回装置5を介して上部旋回体6が設けられ、旋回装置5の図示しない旋回用油圧モータにより上部旋回体6が任意の方向に旋回駆動される。上部旋回体6の旋回フレーム7上の前部にはオペレータが搭乗する運転室8が設けられ、運転室8の後側には建屋9が設けられ、建屋9の後部にはカウンタウエイト10が固定されている。
上部旋回体6の運転室8の右側には掘削用の作業装置12が前方に向けて取り付けられ、作業装置12はブーム13、アーム14及びバケット15から構成されている。ブーム13はブームシリンダ13aにより角度変更され、アーム14はアームシリンダ14aにより角度変更され、バケット15はバケットシリンダ15aにより角度変更される。
建屋9内に設置された電動モータで駆動される油圧ポンプからの作動油の供給により、上記した走行用及び旋回用油圧モータや作業装置12の各シリンダ13a~15a等の各作業要素が作動する。
[第1実施形態]
図2は第1実施形態の電動式油圧ショベル1に搭載された低圧電源回路を示す回路図である。
油圧ショベル1には、上記した電動モータ等の高圧系の電気負荷が搭載されると共に、例えばオペレータが地表から上部旋回体6に搭乗するための昇降装置の駆動モータ等の低圧系の電気負荷も搭載されている。これらの低圧系の電気負荷は、油圧ショベル1に搭載されたバッテリからの電力により駆動されると共に、外部電力によっても駆動され、外部電力はバッテリの充電にも利用される。そのために、油圧ショベル1には図2に示す低圧電源回路17が備えられている。
低圧電源回路17の高圧電源18には、キュービクル式高圧受電設備により交流210Vに降圧された外部電力が供給されている。高圧電源18は電源スイッチ19を介してAC-DCコンバータからなる低圧電源20に接続され、電源スイッチ19を介して低圧電源20に供給された外部電力は直流24Vに変換される。低圧電源20はゲートロック判定スイッチ21(作動状態切換スイッチ)のa端子に接続され、ゲートロック判定スイッチ21のb端子は、図中にモータ22として例示した直流24Vで作動する低圧系の電気負荷に接続され、c端子は、バッテリ電圧判定スイッチ23(第1バッテリ選択スイッチ)のd端子に接続されている。ゲートロック判定スイッチ21はa端子をb端子に接続する位置と、a端子をc端子に接続する位置との間で切り換えられる。ゲートロック判定スイッチ21にはバッテリ放電スイッチ24(作動状態切換スイッチ)が並列接続され、バッテリ放電スイッチ24の閉成時にはモータ22とバッテリ電圧判定スイッチ23のd端子とが接続され、開成時には切断される。
バッテリ電圧判定スイッチ23のd端子は、油圧ショベル1のキースイッチ25を介して電源スイッチ19のリレーコイル26と接続されている。また、バッテリ電圧判定スイッチ23のe端子にはバッテリA(第1バッテリ)が接続され、f端子にはバッテリB(第2バッテリ)が接続され、これらのバッテリA,Bは、端子電圧が24Vとなるように複数のバッテリを直列接続してなる。バッテリ電圧判定スイッチ23は、d端子をe端子に接続する位置と、d端子をf端子に接続する位置との間で切り換えられる。
キースイッチ25のOFF状態では、バッテリ電圧判定スイッチ23を介して供給されるバッテリA,Bからの電力が遮断され、リレーコイル26が消磁されて電源スイッチ19が開成される。このため、低圧電源20が高圧電源18側から切り離されて外部電力が供給されない状態になる。このときバッテリ放電スイッチ24が閉成されると、バッテリ電圧判定スイッチ23の切換状態に応じて何れかのバッテリA,Bからの電力がモータ22に供給される。
またキースイッチ25がON操作されると、バッテリ電圧判定スイッチ23の切換状態に応じて、何れかのバッテリA,Bからの電力によりリレーコイル26が励磁されて電源スイッチ19が閉成され、これにより低圧電源回路17が起動する。高圧電源18の電力は電源スイッチ19を介して低圧電源20に供給されて降圧され、降圧後の電力がゲートロック判定スイッチ21のa端子に供給される。このときゲートロック判定スイッチ21がb端子側に切り換えられると、外部電力によりモータ22が駆動され、c端子側に切り換えられると、バッテリ電圧判定スイッチ23の切換状態に応じてバッテリA,Bの何れかが充電される。
低圧電源回路17を制御するECU31(バッテリ切換制御部)は、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等からなる。ECU31の入力側には、バッテリA,Bの端子電圧をそれぞれ検出する第1電圧センサ32(第1電圧検出部)及び第2電圧センサ33(第2電圧検出部)、キースイッチ25、ゲートロック34等の各種センサ類が接続されている。ゲートロック34は、キースイッチ25のON状態において不用意な油圧ショベル1の稼働を防止する役割を果たし、そのロック時には油圧ショベル1の稼働が禁止され、アンロック時には稼働が許容される。またECU31の出力側には、ゲートロック判定スイッチ21、バッテリ電圧判定スイッチ23及びバッテリ放電スイッチ24等のデバイス類が接続されている。
ECU31は、以下の条件1)~3)に基づき各スイッチ21,23,24を切換制御する。
1)バッテリAの電圧が第1判定値以上のときにバッテリ電圧判定スイッチ23をe端子側に切り換え、それ以外ではf端子側に切り換える。
2)バッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられているか、或いはキースイッチ25がONされているか、或いはバッテリBの電圧が第2判定値未満であるかの何れかのときに、バッテリ放電スイッチ24を開成し、それ以外では閉成する。
3)キースイッチ25がONされ且つゲートロック34がアンロックされているときにゲートロック判定スイッチ21をc端子側に切り換え、それ以外ではb端子側に切り換える。
例えば第1判定値は、バッテリAによりモータ22を正常に駆動可能な下限付近の電圧に設定され、第2判定値は、バッテリBによりリレーコイル26を励磁可能な下限付近の電圧に設定されている。
図3は第1実施形態のECU31による各スイッチ21,23,24の切換状況とそれに基づくモータ22の駆動状況及びバッテリA,Bの充電状況をまとめた説明図である。なお、図中の初期バッテリとは、電圧の判定対象となるバッテリである。
ケース1では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がe端子側に切り換えられてバッテリAと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が閉成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がb端子側に切り換えられてモータ22側と接続されている。結果として、バッテリAがバッテリ電圧判定スイッチ23及びバッテリ放電スイッチ24を介してモータ22と接続され、バッテリAの電力によりモータ22が駆動される。なお、電源スイッチ19が開成されているため、第1及びバッテリBは何れも充電されていない。
ケース2においても、各スイッチ21,23,24の切換状態はケース1と同様であり、結果として同じモータ22の駆動状況及びバッテリA,Bの充電状況となる。
ケース3では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がe端子側に切り換えられてバッテリAと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が開成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がb端子側に切り換えられてモータ22側と接続されている。また、キースイッチ25のON操作により電源スイッチ19が閉成されているため、低圧電源回路17が起動している。結果として、低圧電源20がゲートロック判定スイッチ21を介してモータ22と接続され、外部電力によりモータ22が駆動される。なお、低圧電源20とバッテリ電圧判定スイッチ23との間が遮断されているため、何れのバッテリA,Bも充電されていない。
ケース4では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がe端子側に切り換えられてバッテリAと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が開成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がc端子側に切り換えられてバッテリ電圧判定スイッチ23側と接続されている。また、キースイッチ25のON操作により電源スイッチ19が閉成されているため、低圧電源回路17が起動している。結果として、低圧電源20がゲートロック判定スイッチ21及びバッテリ電圧判定スイッチ23を介してバッテリAと接続され、外部電力によりバッテリAが充電される。なお、低圧電源20とモータ22との間が遮断されているため、モータ22は駆動されていない。
ケース5では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられてバッテリBと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が開成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がb端子側に切り換えられてモータ22側と接続されている。この切換状況では、モータ22は駆動されず、何れのバッテリA,Bも充電されていない。
ケース6においても、各スイッチ21,23,24の切換状態はケース5と同様であり、結果として同じモータ22の駆動状況及びバッテリA,Bの充電状況となる。
ケース7では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられてバッテリBと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が開成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がb端子側に切り換えられてモータ22側と接続されている。また、キースイッチ25のON操作により電源スイッチ19が閉成されているため、低圧電源回路17が起動している。結果として、低圧電源20がゲートロック判定スイッチ21を介してモータ22と接続され、外部電力によりモータ22が駆動される。なお、低圧電源20とバッテリ電圧判定スイッチ23との間が遮断されているため、何れのバッテリA,Bも充電されていない。
ケース8では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられてバッテリBと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が開成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がc端子側に切り換えられてバッテリ電圧判定スイッチ23側と接続されている。また、キースイッチ25のON操作により電源スイッチ19が閉成されているため、低圧電源回路17が起動している。結果として、低圧電源20がゲートロック判定スイッチ21及びバッテリ電圧判定スイッチ23を介してバッテリBと接続され、外部電力によりバッテリBが充電される。なお、低圧電源20とモータ22との間が遮断されているため、モータ22は駆動されていない。
ケース9では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられてバッテリBと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が開成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がb端子側に切り換えられてモータ22側と接続されている。この切換状況では、モータ22は駆動されず、何れのバッテリA,Bも充電されていない。なお、このケース9から以下に述べるケース12までは、バッテリBの電圧が第2判定値以上の状況を示している。
ケース10においても、各スイッチ21,23,24の切換状態はケース9と同様であり、結果として同じモータ22の駆動状況及びバッテリA,Bの充電状況となる。
ケース11では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられてバッテリBと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が開成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がb端子側に切り換えられてモータ22側と接続されている。また、キースイッチ25のON操作により電源スイッチ19が閉成されているため、低圧電源回路17が起動している。結果として、低圧電源20がゲートロック判定スイッチ21を介してモータ22と接続され、外部電力によりモータ22が駆動される。なお、低圧電源20とバッテリ電圧判定スイッチ23との間が遮断されているため、何れのバッテリA,Bも充電されていない。
ケース12では、条件1に基づきバッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられてバッテリBと接続され、条件2に基づきバッテリ放電スイッチ24が開成され、条件3に基づきゲートロック判定スイッチ21がc端子側に切り換えられてバッテリ電圧判定スイッチ23側と接続されている。また、キースイッチ25のON操作により電源スイッチ19が閉成されているため、低圧電源回路17が起動している。結果として、低圧電源20がゲートロック判定スイッチ21及びバッテリ電圧判定スイッチ23を介してバッテリBと接続され、外部電力によりバッテリBが充電される。なお、低圧電源20とモータ22との間が遮断されているため、モータ22は駆動されていない。
ケース13~16は、上記したケース9~12にそれぞれ対応する同一の制御状況であり、バッテリBの電圧が第2判定値未満の状況を示している点が相違する。
以上のようにケース1または2では、キースイッチ25がOFF状態でバッテリAからの電力によりモータ22が駆動されており、外部電力の供給が望めないことからバッテリAは放電し続ける。バッテリAの電圧が極端に低下した状態でキースイッチ25がON操作されると、リレーコイル26に過電流が流れて低圧電源回路17を起動不能になる。しかし本実施形態では、バッテリAの電圧が第1判定値未満になるとバッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられるため、バッテリBの電力でリレーコイル26を励磁して電源スイッチ19を閉成できる。
従って、ケース7のように外部電力によりモータ22を駆動したり、ケース8のように外部電力によりバッテリBを充電したりできる。結果として、放電によりバッテリAが消耗した場合であっても、キースイッチ25がON操作されたときのリレーコイル26の過電流を未然に防止でき、これにより確実に低圧電源回路17を起動することができる。
またバッテリBの電圧が第2判定値未満になったとしても、第2判定値がリレーコイル26を励磁可能な下限付近の電圧に設定されていることから、この時点においてもバッテリBの電力でリレーコイル26を励磁して電源スイッチ19を閉成できる。従って、ケース15のように外部電力によりモータ22を駆動したり、ケース16のように外部電力によりバッテリBを充電したりできる。そして、何れのケースでもバッテリBによるモータ22の駆動が禁止されている。従って、バッテリBの消耗が抑制されるため、リレーコイル26を励磁し続けて外部電力によるモータ22の駆動やバッテリBの充電を継続できる。
さらにバッテリA,Bの充電は、ケース4,8,12,16に示すゲートロック34のアンロック時(油圧ショベル1の稼働中)に実行され、外部電力によるモータ22の駆動は、ケース3,7,11,15に示すゲートロック34のロック時(油圧ショベル1の非稼働中)に実行される。結果として、バッテリA,Bの充電と外部電力によるモータ22の駆動との同時実行が禁止されている。バッテリA,Bの充電とモータ22の駆動とは共に外部電力により行われるため、特に消費電力が大のモータ22の駆動時には、外部電力の容量不足により低圧電源回路17のシステムがシャットダウンする可能性がある。しかしながら、同時実行の禁止により、このような事態を未然に防止することができる。
[第2実施形態]
図4は第2実施形態の電動式油圧ショベル1に搭載された低圧電源回路17を示す回路図である。第1実施形態との相違は、バッテリBでもモータ22を駆動可能とした点にあり、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。よって、共通する構成の箇所は同一部材番号を付して重複する説明を省略し、相違点を重点的に述べる。
本実施形態では、短絡回路切換スイッチ41(第2バッテリ選択スイッチ)及び電圧供給スイッチ42(第2バッテリ選択スイッチ)が追加されており、これらのスイッチ41,42がECU31の出力側に接続されている。短絡回路切換スイッチ41のg端子にはバッテリAが接続され、f端子にはバッテリBが接続され、i端子には電圧供給スイッチ42を介してモータ22が接続されている。短絡回路切換スイッチ41は、i端子をg端子に接続する位置と、i端子をh端子に接続する位置との間で切り換えられる。電圧供給スイッチ42が閉成された状態で、短絡回路切換スイッチ41がg端子側に切り換えられるとモータ22にバッテリAが接続され、h端子側に切り換えられるとモータ22にバッテリBが接続される。
ECU31は、第1実施形態で述べた条件1)~3)に加えて、条件4),5)に基づき各スイッチ21,23,24,41,42を切換制御する。
4)ゲートロック判定スイッチ21がb端子側に切り換えられているか、或いはバッテリBの電圧が第2判定値未満であるかの何れかのときに、電圧供給スイッチ42を開成し、ゲートロック判定スイッチ21がc端子側に切り換えられているときに、電圧供給スイッチ42を閉成する。
5)バッテリ電圧判定スイッチ23がe端子側に切り換えられているときに、短絡回路切換スイッチ41をh端子側に切り換え、バッテリ電圧判定スイッチ23がf端子側に切り換えられているときに、短絡回路切換スイッチ41をg端子側に切り換える。
図5は第2実施形態のECU31による各スイッチ21,23,24,41,42の切換状況とそれに基づくモータ22の駆動状況及びバッテリの充電状況をまとめた説明図である。なお同図においても、第1実施形態と共通する箇所の説明は省略する。
第1実施形態で述べたようにケース4では、外部電力によりバッテリAが充電されている。そして、条件4に基づき電圧供給スイッチ42が閉成され、条件5に基づき短絡回路切換スイッチ41がh端子側に切り換えられると、バッテリBが短絡回路切換スイッチ41及び電圧供給スイッチ42を介してモータ22に接続され、バッテリBの電力によりモータ22が駆動される。結果として外部電力によるバッテリAの充電に並行して、バッテリBの電力によりモータ22を駆動することができる。
また、第1実施形態で述べたようにケース8及びケース12では、外部電力によりバッテリBが充電されている。そして、条件4に基づき電圧供給スイッチ42が閉成され、条件5に基づき短絡回路切換スイッチ41がg端子側に切り換えられると、バッテリAが短絡回路切換スイッチ41及び電圧供給スイッチ42を介してモータ22に接続され、バッテリAの電力によりモータ22が駆動される。結果として外部電力によるバッテリBの充電に並行して、バッテリAの電力によりモータ22を駆動することができる。
このように本実施形態では、バッテリA,Bの何れかの充電中にモータ22を駆動する必要が生じた場合に、他方の非充電側のバッテリA,Bを使用することができる。バッテリ27,29の充電中に外部電力によりモータ22を駆動すると、外部電力の容量不足により低圧電源回路17のシステムがシャットダウンする可能性があるが、バッテリA,Bの電力でモータ22を駆動できるため、このような事態を未然に防止することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、鉱山等で稼働する超大型油圧ショベルに具体化したが、これに限るものではなく、例えば同じく鉱山等で稼働する超大型トラックに適用してもよい。
1 電動式油圧ショベル(電動式建設機械)
18 高圧電源
19 電源スイッチ
20 低圧電源
21 ゲートロック判定スイッチ(作動状態切換スイッチ)
22 モータ(電気負荷)
23 バッテリ電圧判定スイッチ(第1バッテリ選択スイッチ)
24 バッテリ放電スイッチ(作動状態切換スイッチ)
25 キースイッチ
26 リレーコイル
31 ECU(バッテリ切換制御部)
32 第1電圧センサ(第1電圧検出部)
33 第2電圧センサ(第2電圧検出部)
41 短絡回路切換スイッチ(第2バッテリ選択スイッチ)
42 電圧供給スイッチ(第2バッテリ選択スイッチ)
A バッテリ(第1バッテリ)
B バッテリ(第2バッテリ)

Claims (5)

  1. キースイッチのON操作に応じてバッテリからの電力によりリレーコイルを励磁して電源スイッチを閉成し、前記電源スイッチを介して高圧電源からの電力を低圧電源に供給して降圧し、降圧後の電力を作動状態切換スイッチの切換に応じて前記バッテリの充電または電気負荷の駆動に利用する一方、前記電源スイッチの開成時には、前記作動状態切換スイッチの切換により前記バッテリからの電力を前記電気負荷に供給して駆動するようにした電動式建設機械において、
    前記バッテリとして機能する第1バッテリ及び第2バッテリと、
    前記キースイッチ及び前記作動状態切換スイッチに対して前記第1バッテリまたは前記第2バッテリを選択的に接続する第1バッテリ選択スイッチと、
    前記第1バッテリの電圧を検出する第1電圧検出部と、
    前記第1バッテリ選択スイッチが前記第1バッテリ側に切り換えられているときに、前記第1電圧検出部により検出された前記第1バッテリの電圧が予め設定された第1判定値未満になると、前記第1バッテリ選択スイッチを前記第2バッテリ側に切り換えるバッテリ切換制御部と
    を備えたことを特徴とする電動式建設機械。
  2. 前記第2バッテリの電圧を検出する第2電圧検出部をさらに備え、
    前記バッテリ切換制御部は、前記第1バッテリ選択スイッチを前記第2バッテリ側に切り換えた後に、前記第2電圧検出部により検出された前記第2バッテリの電圧が予め設定された第2判定値未満になると、前記第2バッテリによる前記電気負荷の駆動を禁止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動式建設機械。
  3. 前記バッテリ切換制御部は、前記第1及び第2バッテリの充電と前記低圧電源からの電力による前記電気負荷の駆動との同時実行を禁止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動式建設機械。
  4. 前記第1バッテリまたは前記第2バッテリを選択的に前記電気負荷に接続する第2バッテリ選択スイッチをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動式建設機械。
  5. 前記バッテリ切換制御部は、前記第1バッテリ選択スイッチを前記第1バッテリ側に切り換えているときには、前記第2バッテリ選択スイッチを前記第2バッテリ側に切り換える一方、前記第1バッテリ選択スイッチを前記第2バッテリ側に切り換えているときには、前記第2バッテリ選択スイッチを前記第1バッテリ側に切り換える
    ことを特徴とする請求項4に記載の電動式建設機械。
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