JP2019155997A - 内装材 - Google Patents

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崇朗 関
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Abstract

【課題】ステッチ上糸の位置に立体的な外観を容易に与えて美観を向上できる内装材を提供する。
【解決手段】基材12は、表側に位置し、相対的に窪む複数の凹部25と、凹部25間にて表側に位置し、凹部25に対して相対的に突出する凸部26とを備える。基材12の表側の少なくとも一部を覆う表皮体13は、複数の穿孔部37と、穿孔部37間に位置する被覆部38とを備える。ステッチ上糸41は、穿孔部37にそれぞれ挿入される挿入部と、挿入部間に架け渡されて被覆部38に重なするブリッジ部46とを備える。穿孔部37が、凹部25に重なって位置し、被覆部38が、凸部26に重なって位置して穿孔部37よりも突出することで、ステッチ上糸41の位置に立体的な外観を容易に与えて美観を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材の表側の少なくとも一部を覆う表皮体に糸が配置された内装材に関する。
従来、例えば自動車などの車両の車室内を覆う内装材に美観の向上を目的として、皮革や合成樹脂などからなる表皮体を備えるものが用いられることがある。さらに、この表皮体には、重厚感を強調するために、実際の糸を用いたステッチ部を形成する場合がある。
このステッチ部としては、例えば線状に接合された複数の表皮体の縫い代部分が折り返されて重合された重合部を縫い合わせることにより、表皮体の継ぎ合わせ部の両側に沿って線状に形成したものが知られている。そして、この重合部が基材部分に形成された凹部に収容されているとともに、この凹部に形成された突起列、あるいは凸条が、表皮体の継ぎ合わせ部の背面側のV字状の溝部に差し込まれることにより、継ぎ合わせ部が位置決めされている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−162343号公報 (第4−6頁、図2)
上述の内装材は、例えばインストルメントパネルなどに使用されるものであるが、ステッチ部の中央部となる重合部間の溝部に突起列あるいは凸条が差し込まれているので、ステッチ部が平らとなり、リアル感や高級感を向上するために表皮体に厚みやクッション層などを設けて立体感を持たせる必要がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、糸の位置に立体的な外観を容易に与えて美観を向上できる内装材を提供することを目的とする。
請求項1記載の内装材は、基材と、この基材の表側の少なくとも一部を覆う表皮体と、この表皮体に配置された糸とを具備した内装材であって、前記基材は、表側に位置し、相対的に窪む複数の凹部と、これら凹部間にて表側に位置し、前記凹部に対して相対的に突出する凸部とを備え、前記表皮体は、複数の穿孔部と、これら穿孔部の間に位置する被覆部とを備え、前記糸は、前記穿孔部にそれぞれ挿入される挿入部と、これら挿入部間に架け渡されて前記被覆部の表側に重なって位置するブリッジ部とを備え、前記穿孔部は、それぞれ前記凹部に重なって配置され、前記被覆部は、前記凸部に重なって前記穿孔部よりも突出して配置されたものである。
請求項2記載の内装材は、請求項1記載の内装材において、表皮体は、線状に継ぎ合わせられる継ぎ合わせ部を備え、穿孔部は、前記継ぎ合わせ部に沿って配置され、糸は、ブリッジ部が前記継ぎ合わせ部に沿う方向に配置されたものである。
請求項3記載の内装材は、請求項1記載の内装材において、表皮体は、線状に継ぎ合わせられる継ぎ合わせ部を備え、穿孔部は、前記継ぎ合わせ部に沿って配置され、糸は、ブリッジ部が前記継ぎ合わせ部に対して交差する方向に配置されたものである。
請求項4記載の内装材は、請求項1ないし3いずれか一記載の内装材において、基材は、一般部と、この一般部に対して相対的に窪む段部とを備え、凹部及び凸部は、前記段部に配置されたものである。
請求項1記載の内装材によれば、基材の凹部と凸部とに重なって表皮体の穿孔部と被覆部とを位置させることで、凹部と凸部との形状に追従して表皮体に凹凸が生じ、被覆部が穿孔部よりも突出して配置されるので、穿孔部にそれぞれ挿入される挿入部が相対的に窪み、これら挿入部間に架け渡されて被覆部の表側に重なるブリッジ部が相対的に突出するように、糸の位置に立体的な外観を容易に与えることができ、美観を向上できる。
請求項2記載の内装材によれば、請求項1記載の内装材の効果に加えて、表皮体の線状に継ぎ合わせられる継ぎ合わせ部に沿って穿孔部を配置し、糸のブリッジ部を継ぎ合わせ部に沿う方向に配置することで、糸のブリッジ部が継ぎ合わせ部に沿って線状に延びつつ立体的に盛り上がる意匠を容易に得ることができ、美観を向上できる。
請求項3記載の内装材によれば、請求項1記載の内装材の効果に加えて、表皮体の線状に継ぎ合わせられる継ぎ合わせ部に沿って穿孔部を配置し、糸のブリッジ部を継ぎ合わせ部に対して交差する方向に配置することで、糸のブリッジ部が継ぎ合わせ部に交差して延びつつ立体的に盛り上がる意匠を容易に得ることができ、美観を向上できる。
請求項4記載の内装材によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の内装材の効果に加えて、一般部に対して相対的に窪む段部に凹部及び凸部を配置することで、凹部の深さを段部によって大きく取ることができるとともに、凸部の突出量を大きくしても一般部に対して凸部が過度に突出することがないので、被覆部の周辺を表皮体の他の部分に対して過度に盛り上がらせることなく、糸のブリッジ部が重なる被覆部の立体感をより強調でき、美観をより向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態の内装材を示す斜視断面図である。 (a)は図1のI−I相当位置を模式的に示す断面図、(b)は(a)のII−II相当位置を模式的に示す断面図である。 同上内装材の基材の一部を示す斜視図である。 (a)は本発明の第2の実施の形態の内装材の図1のI−I相当位置を模式的に示す断面図、(b)は(a)のIII−III相当位置を模式的に示す断面図である。 同上内装材の基材の一部を示す斜視図である。 (a)は本発明の第3の実施の形態の内装材の図1のI−I相当位置を模式的に示す断面図、(b)は(a)のIV−IV相当位置を模式的に示す断面図である。 同上内装材の基材の一部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態の内装材の表皮体を示す斜視断面図である。 (a)は本発明の第5の実施の形態の内装材の図1のI−I相当位置を模式的に示す断面図、(b)は(a)のV−V相当位置を模式的に示す断面図である。 同上内装材の一部を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態の内装材の表皮体を示す斜視断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態の構成を、図面を参照して説明する。
図1において、10は内装材である。この内装材10は、自動車などの車両の車室の内装材として用いられる車両用内装材である。本実施の形態において、この内装材10は、例えばインストルメントパネルのフィニッシャやセンタコンソールの側部などに用いられるものとするが、その他、任意の車両用の内装材にも適用可能である。なお、以下、車室の内側すなわち意匠側を表側、その背面側を裏側として説明する。また、内装材10は、本実施の形態において、説明を明確にするために、図面に示された方向に合わせて、表側を上側(矢印U方向)、裏側を下側(矢印D方向)とし、上下方向に対して交差(直交)する方向を左側(矢印L方向)及び右側(矢印R方向)とし、これらに対して交差(直交)する方向を前側(矢印FR方向)及び後側(矢印RR方向)として説明するが、車室内への取り付け状態に応じて上下、左右、前後の各方向が適宜設定されることは言うまでもない。
そして、内装材10は、基材12を備えている。また、この内装材10は、表皮体13を備えている。さらに、この内装材10は、加飾部であるステッチ部14を備えている。
図1ないし図3に示す基材12は、車体側の構造物に固定されるなど、基本的には車室内に露出しない部分である。この基材12は、配置する位置に応じた任意の形状とすることができるが、本実施の形態では、例えば前後左右方向に沿って延びる主本体部21と、この主本体部21の側部から下側に延びる側板部22とを一体に備えたL字状に形成されている。また、この基材12は、表皮体13により覆われる表側が面状に形成された一般部である面部23を備えている。さらに、この基材12は、本実施の形態において、表側である上側に段部24を備えている。また、この基材12は、表側である上側に複数の凹部25を備えている。さらに、この基材12は、表側である上側に凸部26を備えている。本実施の形態において、この基材12は、例えば合成樹脂により形成されている。
面部23は、本実施の形態において、主本体部21の主面を構成している。この面部23は、本実施の形態において、前後方向及び左右方向に平面状に拡がって形成されているが、例えば曲面状に形成されていてもよい。また、この面部23は、本実施の形態において、前後方向に長手状の四角形状に形成されているが、基材12の形状に応じた任意の形状としてもよい。
段部24は、本実施の形態において、主本体部21に形成されている。この段部24は、面部23に対して表皮体13の厚みを吸収して全体として連続する一つの面となるよう面部23に対して裏面側に向けて窪んで形成されている。この段部24は、本実施の形態において、面部23に直線状に形成されているが、曲線状などに形成されていてもよい。例えば、この段部24は、前後方向に沿って長手状に形成されている。さらに、この段部24は、面部23の短手方向である左右方向に所定幅に形成されている。また、この段部24は、底部が面状に形成されている。例えば、この段部24の底部は、本実施の形態において、面部23に対して平行(略平行)な平面状となっている。したがって、この段部24の底部は、後述する凹部25及び凸部26の凹凸の基準となる基準面PLを構成している。また、この段部24は、本実施の形態において、主本体部21の側板部22近傍の位置に配置されている。例えば、この段部24は、主本体部21と側板部22とが連続する基材12の角部近傍に配置されている。
各凹部25は、例えば本実施の形態では左右方向に所定の長さを有する長手状に形成されている。また、各凹部25は、例えば本実施の形態では長円形状、あるいは楕円形状に形成されている。さらに、各凹部25は、底部から上側(表皮体13側)に向かって拡開状に形成されている。各凹部25は、短手方向、本実施の形態では前後方向、すなわち面部23の面を構成する一方向に沿って、所定間隔毎に並んで配置され、互いに離れている。さらに、本実施の形態において、各凹部25は、長手方向である左右方向、すなわち面部23の面を構成する他方向に2列並んで配置されている。このため、これら2列に並ぶ複数の凹部25間の位置が、凹部25よりも上側に突出する位置合わせ凸部29として形成されている。したがって、この位置合わせ凸部29は、面部23の長手方向に連なって形成されている。そして、各凹部25は、本実施の形態において、例えば段部24に位置している。すなわち、各凹部25は、本実施の形態では基準面PLに対して下側に窪んで形成されている。また、本実施の形態では位置合わせ凸部29が基準面PLと面一となっている。
凸部26は、本実施の形態において、例えば複数形成されている。各凸部26は、隣り合う凹部25,25間にそれぞれ位置している。すなわち、本実施の形態では、凹部25と凸部26とが1つずつ交互に並んで反復的に配置されている。各凸部26は、例えば本実施の形態では左右方向に所定の長さを有する長手状に形成されている。各凸部26は、例えば凹部25と等しい(略等しい)長さを有している。また、各凸部26は、長手方向である左右方向の中央部、かつ、幅方向(短手方向)である前後方向の中央部が上側に最も突出し、その周辺に向かって徐々に上側への突出量が減少する山状に形成されている。また、本実施の形態において、各凸部26は、凹部25に対応して、短手方向、本実施の形態では前後方向、すなわち面部23の面を構成する一方向に沿って、所定間隔毎に並んで配置され、互いに離れている。さらに、本実施の形態において、各凸部26は、凹部25に対応して、長手方向である左右方向、すなわち面部23の面を構成する他方向に2列並んで配置されている。各凸部26は、本実施の形態において、例えば段部24に位置している。すなわち、各凸部26は、本実施の形態では基準面PLに対して上側に突出して形成されている。すなわち、各凸部26は、各凹部25に対して、相対的に上側に突出して形成されている。換言すれば、各凹部25は、各凸部26に対して、相対的に下側に窪んで形成されている。また、各凸部26は、本実施の形態において、位置合わせ凸部29よりも上側に突出して形成されている。また、各凸部26の基準面PLに対して上側への最大突出量は、例えば段部24の深さと同等、または、段部24の深さよりも小さく設定されている。すなわち、各凸部26は、本実施の形態において、面部23よりも上側に突出する部分が生じないように形成されている。
表皮体13は、基材12に取り付けられ、この基材12の表側の少なくとも一部を覆うように配置されている。この表皮体13は、基材12において、少なくとも面部23及び段部24の上側を覆って配置され、本実施の形態では基材12の表側全体を覆っている。この表皮体13は、例えば天然皮革、合成皮革、あるいは合成樹脂などの部材によりシート状に形成されている。この表皮体13は、本実施の形態において、複数、例えば2つの互いに別体の表皮片部31により構成されている。これら表皮片部31,31同士は、連結体である連結糸32により互いに継ぎ合わせられて線状の継ぎ合わせ部33を構成している。したがって、表皮体13は、線状の継ぎ合わせ部33を備えている。また、この表皮体13は、継ぎ合わせ部33の両側部に位置する端末部がそれぞれ折り返されて重合された重合部35となっている。さらに、この表皮体13には、ステッチ部14が挿通される複数の穿孔部37が形成されている。このため、この表皮体13は、穿孔部37,37の間の部分が、被覆部38となっており、それ以外の部分が一般表皮部39となっている。
継ぎ合わせ部33は、重合部35,35が互いに左右に対向することでこれら重合部35,35間に形成されている。この継ぎ合わせ部33は、表皮体13が基材12に取り付けられた状態で位置合わせ凸部29の上側に対向して位置している。すなわち、この継ぎ合わせ部33は、本実施の形態において、基材12(表皮体13)の長手方向である前後方向に沿って直線状となっている。また、本実施の形態において、この継ぎ合わせ部33は、段部24の上側に位置している。さらに、本実施の形態において、この継ぎ合わせ部33は、段部24の幅方向である左右方向の中央部(略中央部)に沿って位置している。
重合部35は、本実施の形態において、表皮片部31のそれぞれの端末部を構成しているが、1枚の表皮体13に形成された切欠部や開口部の縁部などの互いに対向する端末部を構成しているものでもよい。各重合部35は、表皮体13(表皮片部31)の端末部を断面J字状に裏面側に折り返してループ状に形成されている。すなわち、本実施の形態において、表皮体13は、この重合部35の位置で他部分の約2倍の厚みとなっている。各重合部35は、基材12に対して下側が段部24内に収容されている。換言すれば、段部24は、重合部35の一部を収容している。そのため、各重合部35の位置での表皮体13の上側への突出量が抑制され、表皮体13の他部分と比較して各重合部35の位置が過度に突出しないようになっている。
各穿孔部37は、ステッチ部14を挿通するための縫い針などが通過できるように表皮体13を厚み方向に貫通する小孔状に形成されている。各穿孔部37は、本実施の形態において、表皮体13の長手方向である前後方向に所定間隔毎に離れて配置されている。また、各穿孔部37は、基材12の長手方向である前後方向に沿う列をなすように配置されている。換言すれば、各穿孔部37は、継ぎ合わせ部33に沿う(継ぎ合わせ部33に対して所定距離の位置にある)仮想線上に断続的に配置されている。したがって、各穿孔部37は、本実施の形態において、継ぎ合わせ部33に対して平行(略平行)な仮想直線上に断続的に配置されている。また、各穿孔部37は、本実施の形態において、重合部35に形成されている。すなわち、各穿孔部37は、各重合部35に位置する表皮体13を2枚分貫通して形成されている。したがって、本実施の形態において、各穿孔部37は、継ぎ合わせ部33を挟む両側部にそれぞれ列をなして形成されている。そして、各穿孔部37は、表皮体13が基材12に取り付けられた状態で、基材12の凹部25の上側に対向して位置している。すなわち、各穿孔部37の位置で、表皮体13は、凹部25の形状に沿って相対的に下側に窪むように配置される。
被覆部38は、本実施の形態において、孔部を備えない面状の非穿孔部である。この被覆部38は、表皮体13が基材12に取り付けられた状態で、基材12の凸部26の上側に対向して位置している。すなわち、被覆部38は、凹部25,25間に位置し、これら凹部25,25間の凸部26の先端側に重ねられている。このため、この被覆部38は、凸部26の形状に沿って前後方向の中央部が上側に凸となるように湾曲して配置される。
一般表皮部39は、例えば被覆部38と一体に形成されて表皮体13の残りの部分を構成するものである。この一般表皮部39は、基材12の面部23を覆っている。また、この一般表皮部39は、側板部22の表側を覆い、例えば端末部である外縁部が主本体部21及び側板部22の裏側にそれぞれ折り返されて基材12に保持されている。
ステッチ部14は、表皮体13に加飾を施すものである。このステッチ部14は、本実施の形態において、糸としての加飾糸であるステッチ上糸41と、保持糸であるステッチ下糸42とが設定されている。すなわち、内装材10は、加飾糸であるステッチ上糸41を備えている。また、内装材10は、保持糸であるステッチ下糸42を備えている。本実施の形態において、このステッチ部14は、表皮体13の重合部35を上下に縫い合わせて形成されている。そして、このステッチ部14は、本実施の形態において、例えば継ぎ合わせ部33に沿って(継ぎ合わせ部33に対して所定距離の位置に)配置されている。すなわち、このステッチ部14は、本実施の形態において、継ぎ合わせ部33を挟む両側部にそれぞれ配置されている。
ステッチ上糸41及びステッチ下糸42は、例えばそれぞれ麻糸などにより形成されている。ステッチ上糸41は、表皮体13の穿孔部37に挿入される挿入部45と、挿入部45間に架け渡されて被覆部38の表側である上側に重なって位置するブリッジ部46とを一体に備えている。また、ステッチ下糸42は、表皮体13の背面側に重なって位置し、ステッチ上糸41の挿入部45の位置でステッチ上糸41に対して引っ掛けられて、ステッチ上糸41とステッチ下糸42とが表皮体13の表側(上側)と裏側(下側)とに互いに保持されるようになっている。
各挿入部45は、それぞれループ状に形成されており、ステッチ下糸42が表皮体13の裏側(下側)の位置で順次挿通されている。すなわち、各挿入部45の位置で、ステッチ上糸41とステッチ下糸42とが係合されている。
各ブリッジ部46は、本実施の形態において、継ぎ合わせ部33に沿って(継ぎ合わせ部33に対して所定距離の位置に)配置されている。すなわち、各ブリッジ部46は、本実施の形態において、前後方向に沿って配置されている。また、各ブリッジ部46は、本実施の形態において、継ぎ合わせ部33に対して平行(略平行)に配置されている。さらに、各ブリッジ部46の長さは、基材12の凹部25,25のピッチと等しく(略等しく)設定されている。
そして、表皮体13は、表皮片部31,31を連結糸32によって継ぎ合わせるとともに、端末部を折り返して重ねて重合部35,35を形成し、継ぎ合わせ部33に沿って形成された隣り合う穿孔部37,37間にステッチ上糸41を通し、これら穿孔部37に挿入したステッチ上糸41の挿入部45に対して重合部35の下面側でステッチ下糸42を挿通することで、各重合部35を縫い合わせてステッチ上糸41とステッチ下糸42とが表皮体13に保持され、隣り合う穿孔部37,37間の被覆部38に亘ってブリッジ部46を、継ぎ合わせ部33に沿って順次有するようにステッチ部14が形成される。
このようにステッチ部14を形成した表皮体13は、例えば接着剤などを用いて、予め別途形成された基材12に対して貼り合わせられて取り付けられる。
このとき、表皮体13は、継ぎ合わせ部33を基材12の位置合わせ凸部29に位置合わせし、基材12の各凹部25と各凸部26とに重なって各穿孔部37と各被覆部38とを位置させる。この結果、凹部25と凸部26との形状に追従して表皮体13に凹凸が生じ、各穿孔部37の位置で相対的に窪み、穿孔部37,37間の各被覆部38の位置が穿孔部37の位置よりも表側に突出して配置される。このため、穿孔部37にそれぞれ挿入される挿入部45が相対的に窪み、これら挿入部45,45間に架け渡されて被覆部38の表側に重なるブリッジ部46が相対的に突出するように、ステッチ上糸41の位置に立体的でリアルな外観を容易に与えることができ、美観を向上できる。
すなわち、本実施の形態では、表皮体を厚くしたり、クッション層を含む表皮体を用いたりすることなく、薄い表皮体13でも基材12の凹部25と凸部26とに追従させることで、穿孔部37の部分が沈み込んだりステッチ上糸41が表皮体13に食い込んだりするような立体的な外観を生じさせることができる。したがって、外観及びリアル感を向上した内装材10を安価に提供できる。
また、表皮体13の線状に継ぎ合わせられる継ぎ合わせ部33に沿って穿孔部37を配置し、ステッチ上糸41のブリッジ部46を継ぎ合わせ部33に沿う方向に配置することで、ステッチ上糸41のブリッジ部46が継ぎ合わせ部33に沿って線状に延びつつ立体的に盛り上がる意匠を容易に得ることができ、美観を向上できる。
さらに、面部23に対して相対的に窪む段部24に凹部25及び凸部26を配置することで、凹部25の深さを段部24によって大きく取ることができるとともに、凸部26の突出量を大きくしても面部23に対して凸部26が過度に突出することがないので、被覆部38の周辺を表皮体13の他の部分(一般表皮部39)に対して過度に盛り上がらせることなく、ステッチ上糸41のブリッジ部46が重なる被覆部38の立体感をより強調でき、美観をより向上させることができる。
特に、本実施の形態の場合には、ステッチ部14を配置する位置が重合部35となっていて厚みが大きいので、段部24を形成し、この段部24に重合部35の下側を収容することで、この重合部35での厚みを相殺して、ステッチ上糸41のブリッジ部46の位置での表皮体13の立体感を強調しつつ、被覆部38の周辺の表皮体13の他の部分(一般表皮部39)に対する過度な盛り上がりを効果的に抑制できる。
なお、上記の第1の実施の形態において、図4及び図5に示す第2の実施の形態のように、基材12の凸部26が基準面PLに対して突出していない形状としてもよい。すなわち、凸部26は、凹部25,25間の基準面PLの位置、すなわち本実施の形態では段部24の底部であってもよい。換言すれば、凸部26は、基準面PLと面一(略面一)に形成されて凹部25に対して相対的に上側に突出していてもよい。この場合にも、上記の第1の実施の形態と同様に、凹部25と凸部26との形状に追従した表皮体13に凹凸を生じさせ、ステッチ上糸41の位置に立体的でリアルな外観を容易に与えることができ、美観を向上できる。
また、図6及び図7に示す第3の実施の形態のように、基材12の凹部25が基準面PLに対して窪んでいない形状としてもよい。すなわち、凹部25は、凸部26,26間の基準面PLの位置、すなわち本実施の形態では段部24の底部であってもよい。換言すれば、凹部25は、基準面PLと面一(略面一)に形成されて凸部26に対して相対的に下側に窪んでいてもよい。この場合にも、上記の第1の実施の形態と同様に、凹部25と凸部26との形状に追従した表皮体13に凹凸を生じさせ、ステッチ上糸41の位置に立体的でリアルな外観を容易に与えることができ、美観を向上できる。
次に、第4の実施の形態を図8を参照して説明する。なお、上記の各実施の形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態のステッチ部14は、ステッチ上糸41のブリッジ部46が継ぎ合わせ部33に対して交差する方向に形成されている。すなわち、ステッチ部14のステッチ上糸41のブリッジ部46は、穿孔部37から継ぎ合わせ部33に向かって形成されている。
このとき、ステッチ上糸41は、継ぎ合わせ部33に対して、ジグザグ状に配置されている。すなわち、このステッチ上糸41は、本実施の形態において、継ぎ合わせ部33の一側及び他側の重合部35の上側に位置する穿孔部37から継ぎ合わせ部33まで延び、さらに継ぎ合わせ部33を越えてこの継ぎ合わせ部33の他側及び一側の重合部35の下側の穿孔部37へと挿通されるように配置されている。すなわち、本実施の形態において、ステッチ上糸41は、継ぎ合わせ部33の位置で左右のブリッジ部46がV字状をなす、いわゆるベースボールステッチ状に配置されている。
このように、表皮体13の線状に継ぎ合わせられる継ぎ合わせ部33に沿って穿孔部37を配置し、ステッチ上糸41のブリッジ部46を継ぎ合わせ部33に対して交差する方向に配置することで、ステッチ上糸41のブリッジ部46が継ぎ合わせ部33に交差して延びつつ立体的に盛り上がる意匠を容易に得ることができ、美観を向上できる。
次に、第5の実施の形態を、図9及び図10を参照して説明する。なお、上記の各実施の形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態のステッチ部14は、表皮体13を縫い合わせずに、単に表皮体13に施された飾りステッチとなっている。すなわち、表皮体13は、例えば表皮片部31,31の端末部同士が連結糸32により継ぎ合わせられ、いずれか一方の表皮片部31にのみステッチ部14が形成されている。このステッチ部14は、本実施の形態において、例えば継ぎ合わせ部33に対してブリッジ部46がジグザグ状に形成されているが、例えば継ぎ合わせ部33に沿って(継ぎ合わせ部33に対して所定距離の位置に)ブリッジ部46が直線状に形成されていてもよく、ブリッジ部46は任意の形状とすることができる。
例えばステッチ上糸41は、継ぎ合わせ部33を構成する一方の表皮片部31に位置する1つの穿孔部37から継ぎ合わせ部33まで延び、さらに継ぎ合わせ部33から再び一方の表皮片部31の隣り合う他の穿孔部37へと挿通されるように配置されている。このため、本実施の形態において、ステッチ上糸41は、継ぎ合わせ部33の位置でブリッジ部46がV字をなすように配置されている。
また、凹部25及び凸部26は、段部24において、前後方向に沿って1列形成されている。
さらに、表皮体13(表皮片部31,31)の端末部は、基材12に形成された溝部49に収容されている。この溝部49は、凹部25及び凸部26の近傍に配置されている。本実施の形態において、この溝部49は、段部24の縁部に沿って配置されている。したがって、この溝部49は、前後方向に沿って形成されている。また、この溝部49は、基準面PLに対して下側に窪んで形成されている。
そして、表皮体13は、表皮片部31,31を連結糸32によって継ぎ合わせるとともに、継ぎ合わせ部33に沿って一方の表皮片部31に形成された隣り合う穿孔部37,37間にV字状にステッチ上糸41を通し、これら穿孔部37に挿入したステッチ上糸41の挿入部45に対して表皮片部31の下面側でステッチ下糸42を挿通することで、ステッチ上糸41とステッチ下糸42とが表皮体13に保持され、ブリッジ部46を、継ぎ合わせ部33に沿ってV字状に順次有するようにステッチ部14が形成される。
このようにステッチ部14を形成した表皮体13は、例えば接着剤などを用いて、予め別途形成された基材12に対して貼り合わせられて取り付けられる。
このとき、表皮体13は、表皮片部31,31の端末部を溝部49に収容し、基材12の各凹部25と各凸部26とに重なって各穿孔部37と各被覆部38とを位置させる。この結果、凹部25と凸部26との形状に追従して表皮体13に凹凸が生じ、各穿孔部37の位置で相対的に窪み、穿孔部37,37間の各被覆部38の位置が穿孔部37の位置よりも表側に突出して配置される。このため、穿孔部37にそれぞれ挿入される挿入部45が相対的に窪み、これら挿入部45,45間に架け渡されて被覆部38に重なるブリッジ部46が相対的に突出するように、ステッチ上糸41の位置に立体的でリアルな外観を容易に与えることができ、美観を向上できるなど、上記の各実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記の第1ないし第4の実施の形態においても、上記の第5の実施の形態のように、凹部25及び凸部26は、2列に限らず、1列でもよく、また3列以上としてもよい。
さらに、上記の各実施の形態の段部24は、必須の構成ではなく、例えば図11に示す第6の実施の形態のように、面部23に凹部25及び凸部26が直接形成されていてもよい。この場合、例えば表皮体13の端末部の裏面側を削ぎ落として(漉いて)重合部35を形成することにより、重合部35の位置での表皮体13の厚みの増加を抑制できるので、段部24を設けずとも、被覆部38の周辺の表皮体13の他の部分(一般表皮部39)に対する過度な盛り上がりを効果的に抑制できる。
そして、上記の各実施の形態において、凹部25は、凸部26,26間に複数ずつ形成されていてもよい。同様に、凸部26は、凹部25,25間に複数ずつ形成されていてもよい。すなわち、凹部25と凸部26とは、互いに交互に1つずつ反復的に配置されているものに限らず、必要な表皮体13の意匠に応じて任意の個数ずつ交互に配置されていてもよい。
本発明は、自動車の内装材として好適に用いることができる。
10 内装材
12 基材
13 表皮体
23 一般部である面部
24 段部
25 凹部
26 凸部
33 継ぎ合わせ部
37 穿孔部
38 被覆部
41 糸としてのステッチ上糸
45 挿入部
46 ブリッジ部

Claims (4)

  1. 基材と、この基材の表側の少なくとも一部を覆う表皮体と、この表皮体に配置された糸とを具備した内装材であって、
    前記基材は、
    表側に位置し、相対的に窪む複数の凹部と、
    これら凹部間にて表側に位置し、前記凹部に対して相対的に突出する凸部とを備え、
    前記表皮体は、
    複数の穿孔部と、
    これら穿孔部の間に位置する被覆部とを備え、
    前記糸は、
    前記穿孔部にそれぞれ挿入される挿入部と、
    これら挿入部間に架け渡されて前記被覆部の表側に重なって位置するブリッジ部とを備え、
    前記穿孔部は、それぞれ前記凹部に重なって配置され、
    前記被覆部は、前記凸部に重なって前記穿孔部よりも突出して配置された
    ことを特徴とする内装材。
  2. 表皮体は、線状に継ぎ合わせられる継ぎ合わせ部を備え、
    穿孔部は、前記継ぎ合わせ部に沿って配置され、
    糸は、ブリッジ部が前記継ぎ合わせ部に沿う方向に配置された
    ことを特徴とする請求項1記載の内装材。
  3. 表皮体は、線状に継ぎ合わせられる継ぎ合わせ部を備え、
    穿孔部は、前記継ぎ合わせ部に沿って配置され、
    糸は、ブリッジ部が前記継ぎ合わせ部に対して交差する方向に配置された
    ことを特徴とする請求項1記載の内装材。
  4. 基材は、
    一般部と、
    この一般部に対して相対的に窪む段部とを備え、
    凹部及び凸部は、前記段部に配置された
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の内装材。
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