JP2019155981A - 車両のエアバッグシステム - Google Patents

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Hiroki Katamura
弘基 片村
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【課題】一つの作動装置で、衝突状態に応じた適切なエアバッグの展開が可能な車両のエアバッグシステムを提供する。【解決手段】車両2は、タイヤ18およびタイヤハウス16を有する。車両2のエアバッグシステム1は、判定手段3と、第1エアバッグ8と、第2エアバッグ10と、作動部12と、を備える。判定手段3は、第1衝突状態と第1衝突状態と異なる第2衝突状態を判定する。第1エアバッグ8は、判定手段3により第1衝突状態が判定された際に、タイヤ18とタイヤハウス16との間に展開される。第2エアバッグ10は、判定手段3により第2衝突状態が判定された際に、タイヤハウス16よりも上方に展開される。作動部12は、第1エアバッグ8と、第2エアバッグ10とを作動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される車両のエアバッグシステムに関する。
従来、車両のタイヤとタイヤハウスの隙間にエアバッグを展開し、緊急時の制動を助ける構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、エアバッグがタイヤに圧接されるように展開される。
特開2011−68313号公報
しかし、特許文献1のエアバッグでは、一つの作動装置で、タイヤとタイヤハウスとの隙間に展開されるエアバッグのみを展開する。このため、例えば、歩行者や車両などの異なる衝突対象に応じて適切にエアバッグを展開することはできない。
本発明は、一つの作動装置で、異なる衝突状態に応じて適切にエアバッグを展開できる車両のエアバッグシステムを提供することにある。
本発明に係る車両のエアバッグシステムは、タイヤおよびタイヤハウスを含む車両のエアバッグシステムである。車両のエアバッグシステムは、判定手段と、第1エアバッグと、第2エアバッグと、作動部と、を備える。判定手段は、第1衝突状態と、第1衝突状態と異なる第2衝突状態と、を判定する。第1衝突状態は、例えば、車両と他の車両とが衝突する状態である。第2衝突状態は、例えば、車両と歩行者とが衝突する状態である。第1エアバッグは、判定手段によって第1衝突状態が判定された際に、タイヤとタイヤハウスとの間に展開される。第2エアバッグは、判定手段によって第2衝突状態が判定された際に、タイヤハウスよりも上方に展開される。作動部は、第1エアバッグと第2エアバッグとを作動させる。
この車両のエアバッグシステムでは、第1衝突状態が判定された際は、第1エアバッグが展開し、第2衝突状態が判定された際は、第2エアバッグが展開する。さらに、第1エアバッグと第2エアバッグとは、例えば一つの作動部で展開される。このため、一つの作動部で、異なる衝突状態に応じて適切なエアバッグの展開ができ、構成の簡素化が図られる。
車両のエアバッグシステムは、第1エアバッグを作動する第1作動モードと第2エアバッグを作動する第2作動モードとを切り替える切替手段をさらに備えてもよい。
この構成によれば、切替手段によって第1エアバッグの作動と第2エアバッグの作動を、切り替えることができる。このため、例えば一つの作動部で、異なるエアバッグを展開することができる。この結果、異なる衝突状態に応じて適切にエアバッグを展開できる。
作動部は、ガス発生部と、第1ガス通路と、第2ガス通路と、バルブと、を有してもよい。ガス発生部は、第1エアバッグと第2エアバッグを展開させるためのガスを発生させる。第1ガス通路は、ガス発生部で発生したガスを第1エアバッグへ供給する。第2通路は、ガス発生部で発生したガスを第2エアバッグへ供給する。バルブは、第1ガス通路と第2ガス通路に接続され、ガスの流路を第1ガス通路と第2ガス通路とで切り替える。バルブは、第1作動モードの際にガスが第1通路へ供給され、第2作動モードの際にガスが第2通路へ供給されるように、切替手段によって制御されてもよい。
この構成によれば、第1エアバッグと第2エアバッグとが、例えば一つのガス発生部によって発生したガスで展開される。このため、構成の簡素化が図られる。
切替手段は、第2作動モードを初期状態に設定してもよい。
この構成によれば、第2エアバッグが作動する状態が初期状態に設定される。このため、判定手段によって第2衝突状態が判定された場合、切替手段による作動モードの切り替えを行うことなく第2エアバッグを、展開できる。この結果、例えば切替手段によって制御されるバルブを動かすことなく、第2エアバッグを迅速に展開することができる。
切替手段は、第2衝突状態が判定された際に、第2作動モードを作動させたのち、第1作動モードに切り替えてもよい。
この構成によれば、第2作動モードで第2エアバッグを展開させるために使用したガスの残りのガスを、第1作動モードの第1エアバッグを展開させるガスとして使用することができる。このため、例えば、第2エアバッグの容量が、第1エアバッグの容量よりも小さい場合であっても、一つの作動部を用いて第2エアバッグを適切な大きさに展開することができる。この結果、第2エアバッグと、第1エアバッグの容量差に関係なく、一つの作動部で、衝突状態に応じた適切なエアバッグの展開が可能である。また、第1エアバッグがタイヤハウス内に展開することで、第1エアバッグとタイヤとの間で摩擦が生じる。この結果、車両を制動することができる。
また、第1エアバッグは、第1袋体と、第2袋体と、第3袋体と、を有してもよい。第1袋体は、タイヤハウスとタイヤの車両前方側との間に展開されてもよい。第2袋体は、タイヤハウスとタイヤの車両後方側との間に展開されてもよい。第3袋体は、タイヤハウスとタイヤの上方との間に展開されてもよい。
この構成によれば、第1衝突状態が判定された際に、第1袋体と、第2袋体と、第3袋体が展開する。第1袋体と、第2袋体は、タイヤハウスとタイヤとの間の前後に展開することで、衝突対象が車両に進入する際に発生する荷重を吸収する。この結果、衝突対象によってタイヤが押され、タイヤが車両のキャビンに進入することを抑制することができる。第3袋体は、タイヤハウスとタイヤとの間の上方に展開することで、衝突対象によってタイヤが上方向に押し上げられることを抑制する。この結果、タイヤが車両のキャビンに進入することを抑制することができる。
第1袋体と第2袋体と第3袋体は、第1エアバッグが展開された際に、第1袋体と第2袋体と第3袋体がそれぞれ隣り合うエアバッグと当接する位置に配置されてもよい。
この構成によれば、第1袋体から第3袋体と、タイヤとの接地面積が増える。この結果、第1袋体から第3袋体が当接しない場合に比べ車両の制動力が増大する。また、第1袋体から第3袋体が当接することで、当接面を介して、衝突対象が車両に進入する際の荷重を、各袋体に分散することができる。このため、第1袋体から第3袋体が当接しない場合に比べ、より多くの荷重を吸収することができる。
本発明によれば、一つの作動装置で、異なる衝突状態に応じて適切にエアバッグを展開できる車両のエアバッグシステムを提供できる。
本実施形態の車両のエアバッグシステムの左側面図。 車両のエアバッグシステムの上面図。 第1エアバッグの展開図。 第2エアバッグの展開図。 エアバッグシステムの作動を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では車両2の左側面について記載するが、車両2の右側面にも同様の構成があるものとする。また、図中の矢印Fの方向が車両前方を示し、反対方向が車両後方を示す。
図1に実線で示すように、車両2のエアバッグシステム1は、判定手段3と、切替手段5と、第1エアバッグ8と、第2エアバッグ10と、作動部12と、を備える。
図1および図2の2点鎖線で示すように、車両2は、少なくともボデー14と、シャーシ15と、タイヤハウス16と、エアバッグECU(Electronic Control Unit)17と、タイヤ18と、キャビン20と、フード22と、を含む。車両2は、例えば、自動車であり、車両2の前部には少なくとも左右にタイヤ18が一つずつ配置される。タイヤハウス16は、車両2のフェンダ部分に、ボデー14を構成するインナパネル(図示せず)や、スプラッシュシールド(図示せず)でタイヤ18を囲むようにアーチ状に構成される。タイヤハウス16は、タイヤ18がボデー14のアウタパネル(図示せず)に収まるように構成される。キャビン20は、ボデー14の一部であり、タイヤハウス16よりも車両2の後方に配置される。タイヤハウス16とキャビン20との間には、ダッシュパネル23が配置され、キャビン20と車両2の前部を隔てている。フード22は、タイヤハウス16の上方に配置され、ボデー14の前部の開放部を閉鎖するように配置される。フード22は、ボデー14とヒンジ19によって開閉可能に固定される。シャーシ15は、ボデー14の下部にボデー14と一体または別体で配置され、ボデー14を支持する。また、シャーシ15は、タイヤ18をサスペンションアーム(図示せず)を介して支持する。エアバッグECU17は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力バッファ等と、を含むマイクロコンピュータによって構成される。
判定手段3は、第1衝突状態と、第1衝突と異なる第2衝突状態とを判定する。本実施形態では判定手段3は、エアバッグECU17のメモリ(図示せず)に記憶されたソフトウェアにより実現されるプログラムである。判定手段3は、衝突を検知する検知手段4によって検出された衝撃値を用いて、第1衝突状態と第2衝突状態とを判定する。判定手段3は、例えば、衝撃値が大きければ車両2に対して、他の車両が衝突した状態である第1衝突状態と判定し、衝撃値が小さければ車両2と歩行者が衝突した状態である第2衝突状態であると判定する。
検知手段4は、例えばタイヤハウス16よりも前方のボデー14またはシャーシ15に取り付けられる。しかし、検知手段4は衝突を検知することができれば、検知手段4の取り付け位置は特に限定されない。検知手段4は、例えば、加速度センサなどで構成されるインパクトセンサである。検知手段4は、衝突を検知できればよく、例えば車両2に取り付けられたカメラやレーダによって衝突を検知する手段であってもよい。また、検知手段は複数のセンサを用いて衝突を検知してもよい。図1に一点鎖線で示すように、検知手段4は、作動部12のエアバッグECU17と電気的に接続され、衝突が検知されると、エアバッグECU17へ衝撃値を電気信号に変換して送信する。
切替手段5は、第1エアバッグ8を作動させる第1作動モードと、第2エアバッグ10を作動させる第2作動モードと、を切り替える。切替手段5は、エアバッグECU17のメモリ(図示せず)に記憶されたソフトウェアにより実現されるプログラムである。切替手段5は、第2作動モードを初期状態に設定されている。
図1に実線で示すように、第1エアバッグ8は、第1袋体24と、第2袋体26と、第3袋体28と、を有する。図2に実線で示すように、第1袋体24から第3袋体28は、タイヤハウス16のアーチに沿って車両前方側から、第1袋体24、第3袋体28、第2袋体26の順で、畳まれた状態で配置される。第1袋体24、第2袋体26、および第3袋体28は、インフレータ(ガス発生部)13と繋がる第1ガス通路30に、インフレータ(ガス発生部)13からのガスを供給可能に接続される。すなわち、第1ガス通路30には、インフレータ(ガス発生部)13から、第1袋体24、第2袋体26、および第3袋体28をそれぞれ展開するためのガスが供給される。
図3に実線で示すように、第1エアバッグ8は、判定手段3によって第1衝突状態が判定された際に、タイヤハウス16とタイヤ18との間に展開される。より詳しくは、第1袋体24は、タイヤハウス16とタイヤ18の車両2の前方側との間に展開される。第2袋体26は、タイヤハウス16とタイヤ18の車両2の後方側との間に展開される。第3袋体28は、タイヤハウス16とタイヤ18の上方との間に展開される。このように、第1袋体24と第2袋体26とで、タイヤハウス16とタイヤ18との間を埋めることで、他の車両が車両2に衝突した際に車両2に発生する荷重を途切れることなく吸収することができる。このため、車両2の前部で吸収できる荷重の量が増加する。この結果、タイヤ18が、ダッシュパネル23を超えて、キャビン20に進入することを抑制することができる。また、第3袋体28が、タイヤハウス16とタイヤ18の上方との間を埋めるため、他の車両の進入によって、タイヤ18が上方に押し上げられることを防止する。このため、タイヤ18がダッシュパネル23方向へ進入し、かつ、キャビン20へ向かって上方に押し上げられることを抑制することができる。この結果、車両2に他の車両が衝突した際に、キャビン20が変形することを抑制できる。
さらに、第1袋体24と第2袋体26と第3袋体28は、第1エアバッグが展開された際に、第1袋体24と第2袋体26と第3袋体28とがそれぞれ隣り合うエアバッグと当接する位置に配置される。このため、当接面を介して第1袋体24と第2袋体26と第3袋体28とが連続することになり、他の車両が車両2に衝突した際に車両2に発生する荷重を、各袋体の全体に亘って分散させることができる。この結果、第1袋体24から第3袋体28が当接しない場合に比べ、より多くの荷重を効率良く吸収することができる。これによって、車両2に他の車両が衝突した際に、キャビン20が変形することを抑制できる。また、車両2がより多くの荷重を吸収することができるため、車両2に衝突した他の車両の変形も抑制することができる。また、第1ガス通路30も荷重を吸収する。このため、車両2がさらに多くの荷重を吸収することができる。
図1および図2の実線で示すように、第2エアバッグ10は、タイヤハウス16のアーチの頂点付近に、畳まれた状態で配置される。第2エアバッグ10は、第2ガス通路31を介してインフレータ(ガス発生部)13に接続され、インフレータ(ガス発生部)13から第2エアバッグ10を展開されるためのガスが供給される。
図4に実線で示すように、第2エアバッグ10は、判定手段3によって第2衝突状態が判定された際に、タイヤハウス16よりも上方に展開される。より詳しくは、第2エアバッグ10は、タイヤハウス16の上方とフード22との間を埋めるように展開される。図4の2点鎖線で示すように、このとき、フード22をボデー14に固定するヒンジ19が外れ、フード22が持ち上がる構成としてもよい。これにより、歩行者などの頭部がフード22に衝突した際の衝撃を第2エアバッグ10で吸収することができる。また、フード22の下部にある車両2の動力装置と衝突した歩行者の頭部との間に隙間をつくり、歩行者がうける衝撃を緩和することができる。
図1に実線で示すように、作動部12は、インフレータ(ガス発生部)13と、第1ガス通路30と、第2ガス通路31と、バルブ32と、を有する。本実施形態では、インフレータ13は、第1エアバッグ8の第1ガス通路30と第2エアバッグ10との間に設けられる。作動部12は、検知手段4が衝突を検知すると、エアバッグECU17を介してインフレータ13内の火薬に点火し、例えば窒素ガスを発生させる。この窒素ガスは、バルブ32を介して、第1エアバッグ8、および、または、第2エアバッグ10に供給され、第1エアバッグ8、および、または、第2エアバッグ10を展開させる。
バルブ32は、第1エアバッグ8へガスを供給する第1ガス通路30と、第2エアバッグ10へガスを供給する第2ガス通路31とを切り替えることで、インフレータ13からのガスの供給通路を切り替えるバルブである。図1に一点鎖線で示すように、バルブ32は、エアバッグECU17と電気的に接続される。なお、本実施形態では、バルブ32は、電磁式バルブである。バルブ32は、第1作動モードの際は、第1エアバッグ8へガスを供給する第1ガス通路30にガスが流れるように、切替手段5によって制御される。また、バルブ32は、第2作動モードの際は、第2エアバッグ10へガスを供給する第2ガス通路31にガスが流れるように、切替手段5によって制御される。なお、バルブ32は、第1作動モードの際に、第1ガス通路30にガスを供給し、第2作動モードの際に、第2ガス通路31へガスを供給できればどのような構成でもよい。例えば、第2エアバッグ10のベントバルブからのガス流出を抑えるシャッターバルブを、バルブ32として用いてもよい。
切替手段5は、第2作動モードが初期状態に設定されている。すなわち、バルブ32には、第2ガス通路31へガスが供給される状態が初期状態に設定されている。切替手段5は、判定手段3によって第2衝突状態が判定されると、バルブ32を動かすことなく第2ガス通路31にガスを流し、第2エアバッグ10を展開する。このため、第2検知手段6による衝突の検知に遅れることなく、第2エアバッグ10が展開される。
<エアバッグシステムの作動について>
次に図5のフローチャートを用いて、エアバッグシステムの作動について説明する。
判定手段3は、で第1衝突状態か否かを判定する(S1)。切替手段5は、第1衝突状態が判定されると(S1 Yes)、第1作動モードに切り替えて(S7)、第1エアバッグ8を展開する(S8)。
判定手段3は、第1衝突状態が判定されていないと判断すると(S1 No)、第2衝突状態か否かを判定する(S2)。切替手段5は、初期状態が第2作動モードに設定されている。このため、作動部12は、第2衝突状態が検知されると(S2 Yes)、第2エアバッグ10を展開する(S3)。
切替手段5は、第2エアバッグ10の展開から所定時間経過したか否か判断する(S4)。切替手段5は、所定時間経過するまで第2作動モードを維持する。すなわち、作動部12は、第2エアバッグ10の展開を続ける(S4 No)。切替手段5は、第2作動モード開始から所定時間経過していると(S4 Yes)、第1作動モードに切り替える(S5)。すなわち作動部12は、第1エアバッグ8を展開する(S6)。その後処理を終了する。
作動部12がこのように作動することで、第2エアバッグ10を展開させた際に余るガスを、第1作動モードが作動する際の第1エアバッグ8を展開させるガスに使用することができる。このため、例えば、第2エアバッグ10の容量が、第1エアバッグ8の容量よりも小さい場合であっても、第1エアバッグ8の容量に合わせたインフレータ13を用いることができる。この結果、一つの作動部12を用いて、第2エアバッグ10と、第1エアバッグ8のいずれか一方を適切な大きさに展開することができる。
さらに、第2エアバッグ10に加えて第1エアバッグ8も展開させることで、第2衝突状態が検知された際に、第1エアバッグ8とタイヤ18との間で摩擦が生じ、例えば車両2が歩行者と衝突した際の車両2の前進を抑止することができる。その結果、歩行者に加わる衝撃を緩和することが可能となる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記実施形態では、検知手段4は、例えばタイヤハウス16よりも前方のボデー14またはシャーシ15に取り付けられたが、本発明はこれに限定されない。例えば、シャーシ15の車両2の前端部のバンパービーム(図示せず)に、第2衝突状態を検知する第2検知手段を設けてもよい。これにより、判定手段3で第2衝突状態を容易に判定できる。その結果、歩行者が衝突してから第2エアバッグ10を迅速に展開できる。
(b)上記実施形態では、エアバッグECU17の切替手段5によって第1作動モードと第2作動モードを切り替えてバルブ32を制御することで、第1エアバッグ8の作動と、第2エアバッグ12の作動を切り替えたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1エアバッグ8の作動と、第2エアバッグ12の作動の切り替えを機械的に行ってもよい。すなわち、切替手段は、第1エアバッグ8が展開する状態である第1作動モードと、第2エアバッグ12が展開する状態である第2作動モードとを切り替えることができればよい。
(c)上記実施形態では、切替手段5は、所定時間経過するまで第2エアバッグ10の作動を続けることとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2エアバッグ10の圧力を検知し、所定圧力となるまで第2エアバッグ10の展開を続けてもよい。
1 :エアバッグシステム 2:車両 3:判定手段 5:切替手段
8:第1エアバッグ 10:第2エアバッグ 12:作動部
13:インフレータ(ガス発生部) 16:タイヤハウス
18:タイヤ 24:第1袋体 26:第2袋体
28:第3袋体 30:第1ガス通路 31:第2ガス通路
32:バルブ

Claims (8)

  1. タイヤおよびタイヤハウスを含む車両のエアバッグシステムであって、
    第1衝突状態と、前記第1衝突状態と異なる第2衝突状態とを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記第1衝突状態が判定された際に、前記タイヤと前記タイヤハウスとの間に展開される第1エアバッグと、
    前記判定手段によって前記第2衝突状態が判定された際に、前記タイヤハウスよりも上方に展開される第2エアバッグと、
    前記第1エアバッグと前記第2エアバッグとを作動させる作動部と、
    を備える車両のエアバッグシステム。
  2. 前記第1衝突状態は前記車両と他の車両とが衝突する状態であり、前記第2衝突状態は前記車両と歩行者とが衝突する状態である、
    請求項1に記載の車両のエアバッグシステム。
  3. 前記第1エアバッグを作動させる第1作動モードと前記第2エアバッグを作動させる第2作動モードとを切り替える切替手段と、
    をさらに備える、請求項1または2に記載の車両のエアバッグシステム。
  4. 前記作動部は、前記第1エアバッグと前記第2エアバッグを展開させるためのガスを発生させるガス発生部と、
    前記ガス発生部で発生したガスを前記第1エアバッグへ供給する第1ガス通路と、
    前記ガス発生部で発生したガスを前記第2エアバッグへ供給する第2ガス通路と、
    前記第1ガス通路と前記第2ガス通路に接続され、前記ガスの流路を前記第1ガス通路と前記第2ガス通路とで切り替えるバルブと、
    を有し、
    前記バルブは、前記第1作動モードの際に前記ガスが前記第1ガス通路へ供給され、前記第2作動モードの際に前記ガスが前記第2ガス通路へ供給されるように、前記切替手段によって制御される請求項3に記載の車両のエアバッグシステム。
  5. 前記切替手段は、前記第2作動モードが初期状態に設定されている、
    請求項3または4に記載の車両のエアバッグシステム。
  6. 前記切替手段は、前記判定手段によって前記第2衝突状態が判定された際に、前記第2作動モードを作動させたのち、前記第1作動モードに切り替える、請求項3から5のいずれか1項に記載の車両のエアバッグシステム。
  7. 前記第1エアバッグは、
    前記タイヤハウスと前記タイヤの前記車両前方側との間に展開される第1袋体と、
    前記タイヤハウスと前記タイヤの前記車両後方側との間に展開される第2袋体と、
    前記タイヤハウスと前記タイヤの上方との間に展開される第3袋体と、
    を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両のエアバッグシステム。
  8. 前記第1袋体と前記第2袋体と前記第3袋体は、
    前記第1エアバッグが展開した際に、前記第1袋体と前記第2袋体と前記第3袋体がそれぞれ隣り合うエアバッグと当接する位置に配置される、請求項7に記載の車両のエアバッグシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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