JP2019153944A - 増幅回路、撮像装置、および、増幅回路の制御方法 - Google Patents

増幅回路、撮像装置、および、増幅回路の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】増幅回路において、ゲインの変動による画質の低下を抑制する。【解決手段】増幅トランジスタは、入力信号を増幅する。カスコードトランジスタは、ドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高い場合には略一定のドレイン電流を増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給する。また、制御回路は、初期化が指示された場合にはドレイン−ソース間電圧を所定電圧より高い値に制御する。【選択図】図6

Description

本技術は、増幅回路、撮像装置、および、増幅回路の制御方法に関する。詳しくは、シングルエンド信号を増幅する増幅回路、撮像装置、および、増幅回路の制御方法に関する。
従来より、撮像装置などの電子機器において、信号を増幅するために増幅回路が用いられている。例えば、画素からのシングルエンド信号を増幅する増幅回路と、その増幅された信号をAD(Analog to Digital)変換するAD変換器とをカラムごとに配置したCIS(CMOS Image Sensors)が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。この従来技術においては、増幅回路内に、電源と基準電位(グランドなど)との間に直列に接続された2つのnMOS(n-channel MOS)トランジスタと、ゲインの初期化時に入力端子を出力端子に接続するスイッチとが配置される。それらの2つのnMOSトランジスタのうち接地側のトランジスタのゲートは入力ノードに接続され、電源側のトランジスタのドレインは出力ノードに接続されている。
Assim Boukhayma, et al., A Correlated Multiple Sampling Passive Switched Capacitor Circuit for Low Light CMOS Image, International Conference on Noise and Fluctuations 2015.
上述の従来技術では、AD変換前のシングルエンド信号を増幅回路が増幅するため、シングルエンド信号が微弱であっても画素データを読み出すことができる。しかしながら、増幅回路のゲインを決める、容量の電荷を初期化したときに、完全に初期化できずにノイズ成分が生じるおそれがある。これは、入力信号の電位が低いと、初期化時に電源側のnMOSトランジスタのドレイン−ソース間電圧が低下し、そのトランジスタが線形領域で動作して、アンプのゲインが大幅に下がることによる。このため、同一の画素信号がある場合でも、カラムアンプ間に誤差が発生して、画質が低下してしまうという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、増幅回路において、ゲインの変動による画質の低下を抑制することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、入力信号を増幅する増幅トランジスタと、ドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高い場合には略一定のドレイン電流を上記増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給するカスコードトランジスタと、初期化が指示された場合には上記ドレイン−ソース間電圧を上記所定電圧より高い値に制御する制御回路とを具備する増幅回路、および、その制御方法である。これにより、ドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高い場合にはトランジスタが飽和領域となり、高いゲインを保つことにより、初期化時の増幅回路のゲインを決める、容量の電荷を初期化が完全に近い形ででき、カラムアンプ間の誤差を抑制することができるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御回路は、ソースの電位より高い電位を上記カスコードトランジスタの上記ドレインに供給するソースフォロワトランジスタと、上記初期化が指示された場合には上記ソースフォロワトランジスタの上記ソースと上記入力信号が入力される入力ノードとを接続し、上記初期化が指示されていない場合には上記ソースを上記入力ノードから切り離す入力側スイッチとを備え、上記ドレインは、上記増幅された入力信号が出力される出力ノードに接続されてもよい。これにより、初期化が指示された場合に、ソースフォロワトランジスタのソースに入力信号が入力されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御回路は、上記初期化が指示された場合には上記ソースフォロワトランジスタの上記ゲートと上記出力ノードとを接続し、上記初期化が指示されていない場合には上記ゲートを上記出力ノードから切り離す出力側スイッチをさらに備え、上記ソースフォロワトランジスタは、上記ソースの電位より高い上記ゲートの電位を上記出力側スイッチを介して供給してもよい。これにより、初期化が指示されていない場合には、ソースフォロワトランジスタのゲートが出力ノードから切り離されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御回路は、上記初期化が指示されていない場合には上記ソースフォロワトランジスタの上記ゲートと所定のバイアス電位を供給するバイアス電位供給源とを接続するバイアス制御スイッチをさらに備えてもよい。これにより、初期化が指示されていない場合にはソースフォロワトランジスタのゲートに所定のバイアス電位が供給されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、入力信号を増幅する増幅トランジスタと、ドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高い場合には略一定のドレイン電流を上記増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給する電流源トランジスタと、初期化が指示された場合には上記ドレイン−ソース間電圧を上記所定電圧より高い値に制御する制御回路と、入射光を光電変換して上記入力信号として上記増幅トランジスタに供給する画素とを具備する撮像装置である。これにより、初期化が指示された場合に略一定のドレイン電流が基準電位線に供給され、画素からの入力信号が増幅されるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御回路は、ソースの電位より高い電位を上記カスコードトランジスタの上記ドレインに供給するソースフォロワトランジスタと、上記初期化が指示された場合には上記ソースフォロワトランジスタの上記ソースと上記入力信号が入力される入力ノードとを接続し、上記初期化が指示されていない場合には上記ソースを上記入力ノードから切り離す入力側スイッチとを備え、上記ドレインは、上記増幅された入力信号が出力される出力ノードに接続されてもよい。これにより、初期化が指示された場合に、ソースフォロワトランジスタのソースに入力信号が入力されるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記入力側スイッチの動作タイミングを制御するタイミング制御部をさらに具備することもできる。これにより、タイミング制御部により入力側スイッチの動作タイミングが制御されるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御回路は、上記初期化が指示された場合には上記ソースフォロワトランジスタの上記ゲートと上記出力ノードとを接続し、上記初期化が指示されていない場合には上記ゲートを上記出力ノードから切り離す出力側スイッチをさらに備え、上記ソースフォロワトランジスタは、上記ソースの電位より高い上記ゲートの電位を上記出力側スイッチを介して供給し、上記タイミング制御部は、上記入力側スイッチおよび上記出力側スイッチのそれぞれを異なるタイミングで動作させてもよい。これにより、入力側スイッチおよび出力側スイッチのそれぞれが異なるタイミングで制御されるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記制御回路は、上記初期化が指示されていない場合には上記ソースフォロワトランジスタの上記ゲートと所定のバイアス電位を供給するバイアス電位供給源とを接続するバイアス制御スイッチをさらに備え、上記タイミング制御部は、上記入力側スイッチ、上記出力側スイッチおよび上記バイアス制御スイッチのそれぞれを互いに異なるタイミングで動作させてもよい。これにより、入力側スイッチ、出力側スイッチおよびバイアス制御スイッチのそれぞれが異なるタイミングで制御されるという作用をもたらす。
本技術によれば、初期化時にアンプのゲインを高く保ち、そのゲインの変動による画質の低下を抑制することができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるカラム信号処理部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における増幅回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における増幅回路のリセット時の特性の一例を示すグラフである。 本技術の第1の実施の形態におけるAD変換器の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態における増幅回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態における増幅回路を簡易化した回路図である。 本技術の第2の実施の形態における固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第2の実施の形態における増幅回路の増幅動作時の特性を示すグラフである。 本技術の第3の実施の形態における増幅回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態における増幅回路を簡易化した回路図である。 本技術の第3の実施の形態における固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第3の実施の形態における増幅回路の増幅動作時の特性を示すグラフである。 本技術の第3の実施の形態におけるリセット時の増幅回路の状態の一例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態における増幅動作時の増幅回路の状態の一例を示す図である。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(初期化の際にゲート−ソース間電圧を高くする例)
2.第2の実施の形態(初期化の際にゲート−ソース間電圧を高くし、初期化後にトランジスタを切り離す例)
3.第3の実施の形態(初期化の際にゲート−ソース間電圧を高くし、初期化後にバイアス電位をトランジスタに供給する例)
4.変形例
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示すブロック図である。この撮像装置100は、画像データを撮像するための装置であり、光学部110、固体撮像素子200およびDSP(Digital Signal Processing)回路120を備える。さらに撮像装置100は、表示部130、操作部140、バス150、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180を備える。撮像装置100としては、例えば、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラの他、撮像機能を持つスマートフォンやパーソナルコンピュータ、車載カメラ等が想定される。
光学部110は、被写体からの光を集光して固体撮像素子200に導くものである。固体撮像素子200は、垂直同期信号VSYNCに同期して画像データを撮像するものである。ここで、垂直同期信号VSYNCは、撮像のタイミングを示す所定周波数の周期信号である。固体撮像素子200は、撮像した画像データをDSP回路120に信号線209を介して供給する。
DSP回路120は、固体撮像素子200からの画像データに対して所定の信号処理を実行するものである。このDSP回路120は、処理後の画像データをバス150を介してフレームメモリ160などに出力する。
表示部130は、画像データを表示するものである。表示部130としては、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルが想定される。操作部140は、ユーザの操作に従って操作信号を生成するものである。
バス150は、光学部110、固体撮像素子200、DSP回路120、表示部130、操作部140、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180が互いにデータをやりとりするための共通の経路である。
フレームメモリ160は、画像データを保持するものである。記憶部170は、画像データなどの様々なデータを記憶するものである。電源部180は、固体撮像素子200、DSP回路120や表示部130などに電源を供給するものである。
[固体撮像素子の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この固体撮像素子200は、垂直駆動部210、画素アレイ部220、タイミング制御部230、DAC(Digital to Analog Converter)240、カラム信号処理部250および水平駆動部260を備える。
また、画素アレイ部220には、複数の画素221が二次元格子状に配列される。以下、水平方向に配列された画素221の集合を「行」と称し、行に垂直な方向に配列された画素221の集合を「列」と称する。
画素221は、入射光を光電変換してアナログのシングルエンド信号を生成するものである。垂直駆動部210は、行を順に選択して駆動し、シングルエンド信号を出力させるものである。
タイミング制御部230は、垂直同期信号VSYNCに同期して垂直駆動部210、タイミング制御部230、DAC240、カラム信号処理部250および水平駆動部260のそれぞれの動作タイミングを制御するものである。
DAC240は、タイミング制御部230からのデジタル信号に対するDA(Digital to Analog)変換により、所定の参照信号を生成し、カラム信号処理部250に供給するものである。参照信号として、例えば、のこぎり波状のランプ信号が用いられる。
カラム信号処理部250は、シングルエンド信号に対し、AD変換やCDS(Correlated Double Sampling)処理などの所定の信号処理を実行するものである。このカラム信号処理部250は、処理後の信号を画素データとしてDSP回路120に出力する。
水平駆動部260は、カラム信号処理部250を駆動して、各列の画素データを順に出力させるものである。
[画素の構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における画素221の一構成例を示す回路図である。この画素221は、フォトダイオード222、転送トランジスタ223、リセットトランジスタ224、浮遊拡散層225、増幅トランジスタ226および選択トランジスタ227を備える。
フォトダイオード222は、入射光を光電変換して電荷を生成するものである。転送トランジスタ223は、垂直駆動部210からの転送信号TRGに従ってフォトダイオード222から浮遊拡散層225へ電荷を転送するものである。
リセットトランジスタ224は、垂直駆動部210からのリセット信号RSTpに従って浮遊拡散層225から電荷を引き抜いて電荷量を初期化するものである。浮遊拡散層225は、電荷を蓄積して、蓄積した電荷量に応じた電圧を生成するものである。
増幅トランジスタ226は、浮遊拡散層225の電圧を増幅するものである。選択トランジスタ227は、垂直駆動部210からの選択信号SELに従って、増幅された電圧のシングルエンド信号を入力信号Vinとしてカラム信号処理部250に供給するものである。
ここで、浮遊拡散層225を初期化した際の入力信号Vinのレベルは、リセットレベルまたはP相レベルと呼ばれる。また、浮遊拡散層225へ電荷を転送した際の入力信号Vinのレベルは、信号レベルまたはD相レベルと呼ばれる。
なお、画素221の回路構成は、光電変換によりシングルエンド信号を生成することができるものであれば、図3に例示した構成に限定されない。
[カラム信号処理部の構成例]
図4は、本技術の第1の実施の形態におけるカラム信号処理部250の一構成例を示すブロック図である。このカラム信号処理部250は、列ごとに、増幅回路300、AD変換器251、転送スイッチ254およびメモリ255を備える。列数がN(Nは、整数)個である場合には、増幅回路300、AD変換器251、転送スイッチ254およびメモリ255は、それぞれN個ずつ配置される。
増幅回路300は、入力信号Vin(すなわち、シングルエンド信号)を増幅して出力信号VoutとしてAD変換器251に供給するものである。また、増幅回路300は、タイミング制御部230からのリセット信号RST1が入力された場合には、入力信号を増幅するゲインを決める容量の電荷を初期化する。
AD変換器251は、出力信号Voutに対してAD変換を行うものである。このAD変換器251は、AD変換後のデータを画素データDoutとして転送スイッチ254に供給する。
転送スイッチ254は、タイミング制御部230の制御に従って、AD変換器251とメモリ255との間の経路を開閉するものである。
メモリ255は、画素データを保持するものである。このメモリ255は、水平駆動部260の制御にしたがって、画素データをDSP回路120に供給する。
なお、カラム信号処理部250において、CDS処理を行う回路は、省略されている。
また、増幅回路300を撮像装置100内に配置しているが、シングルエンド信号を増幅して処理するものであれば、撮像装置100以外の装置や機器(通信装置や音響機器など)に増幅回路300を配置することもできる。
[増幅回路の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における増幅回路300の一構成例を示すブロック図である。この増幅回路300は、容量311および312と、制御回路320とを備える。また、増幅回路300は、電流源トランジスタ331と、カスコードトランジスタ332および333と、増幅トランジスタ334と、電流源335および338と、nMOSトランジスタ336とpMOSトランジスタ337とを備える。また、制御回路320は、入力側スイッチ321、ソースフォロワトランジスタ322および電流源トランジスタ323を備える。電流源トランジスタ331、カスコードトランジスタ332として、例えばpMOSトランジスタが用いられる。カスコードトランジスタ333、増幅トランジスタ334、ソースフォロワトランジスタ322および電流源トランジスタ323として、例えば、nMOSトランジスタが用いられる。
容量311の一端は、画素アレイ部220に接続され、他端は、入力ノード341に接続される。容量312の一端は入力ノード341に接続され、他端は、AD変換器251に接続される。この入力ノード341には、容量311を介して入力信号Vinが入力される。
ソースフォロワトランジスタ322および電流源トランジスタ323は、電源電位Vddの電源線351と、基準電位Vssの基準電位線352との間において直列に接続される。ここで、基準電位Vssは、電源電位Vddより低い電位(接地電位など)である。また、電流源トランジスタ323のゲートには、所定のバイアス電位Vb1が印加される。
入力側スイッチ321は、タイミング制御部230からのリセット信号RST1に従って、入力ノード341と、ソースフォロワトランジスタ322のソースとの間の経路を開閉するものである。ここで、リセット信号RST1は、増幅回路300のゲインを決める容量の電荷の初期化を指示する信号であり、例えば、初期化する場合にハイレベルが設定され、そうでない場合にローレベルが設定される。入力側スイッチ321は、初期化が指示された場合に、閉状態に移行してソースフォロワトランジスタ322のソースを入力ノード341に接続する。一方、初期化が指示されていない場合に入力側スイッチ321は、開状態に移行してソースフォロワトランジスタ322のソースを入力ノード341から切り離す。この入力側スイッチ321として、例えば、nMOSトランジスタが用いられる。
電流源トランジスタ331、カスコードトランジスタ332、カスコードトランジスタ333および増幅トランジスタ334は、電源線351と基準電位線352との間において直列に接続される。また、電流源335およびnMOSトランジスタ336も電源線351と基準電位線352との間において直列に接続される。pMOSトランジスタ337および電流源338も同様に電源線351と基準電位線352との間において直列に接続される。
また、電流源トランジスタ331のゲートには、所定のバイアス電位Vb2が印加される。カスコードトランジスタ332のゲートは、pMOSトランジスタ337および電流源338の接続点に接続される。カスコードトランジスタ332および333の接続点は、出力信号Voutを出力する出力ノード342として用いられ、AD変換器251と、ソースフォロワトランジスタ322のゲートとに接続される。カスコードトランジスタ333のゲートは、電流源335およびnMOSトランジスタ336の接続点に接続される。増幅トランジスタ334のゲートは入力ノード341に接続される。
上述の構成により、増幅回路300は、入力信号Vinを増幅して出力信号Voutとして、AD変換器251へ出力する。また、リセット信号RST1により初期化が指示された場合に増幅回路300は、ゲインを決める容量の電荷を初期化する。
図6は、本技術の第1の実施の形態における増幅回路300を簡易化した回路図である。同図において、容量311および312は省略されている。また、電流源トランジスタ331は、電流源343に置き換えられ、pMOSトランジスタ337および電流源338は、カスコードトランジスタ332のゲートに一定のバイアス電位を供給するバイアス電位供給源344に置き換えられている。電流源335およびnMOSトランジスタ336は、カスコードトランジスタ333のゲートに一定のバイアス電位を供給するバイアス電位供給源345に置き換えられている。
増幅回路300において、増幅トランジスタ334は、入力信号Vinを増幅する。また、カスコードトランジスタ333は、ドレイン−ソース間電圧が、境界電圧Vboより高い場合には略一定のドレイン電流Id2を生成し、増幅トランジスタ334を介して基準電位線352に供給する。ここで、境界電圧Vboは、ドレイン電流が線形に変化する線形領域と、ドレイン電流Id2が略一定になる飽和領域との境界のドレイン−ソース間電圧である。
また、カスコードトランジスタ332は、出力信号Voutを所定のクリップ電位未満に制限する。
ソースフォロワトランジスタ322は、ソースが電流源トランジスタ323を介して基準電位線352に接続されており、このような回路は、ソースフォロワ回路と呼ばれる。ソースフォロワ回路においては、ソースフォロワトランジスタ322のソースに追従して、ソースフォロワトランジスタ322のゲートが変動する。例えば、ソースの電位が変動すると、その変動後のソースの電位に一定値を加えた電位に、ゲートの電位が変動する。
初期化が指示されて入力側スイッチ321が閉状態に移行すると、ソースフォロワトランジスタ322のソースに入力信号Vinが入力される。そして、ソースフォロワトランジスタ322のゲートの電位(すなわち、カスコードトランジスタ333のドレインの電位)は、そのソースよりも一定値高くなり、その分、カスコードトランジスタ333のドレイン−ソース間電圧Vdsが高くなる。ソースフォロワトランジスタ322および電流源トランジスタ323のゲート幅やゲート長は、上昇後のドレイン−ソース間電圧Vdsが境界電圧Vboよりも高くなるように調整されている。このため、カスコードトランジスタ333は飽和領域で動作する。
ここで、ソースフォロワトランジスタ322および電流源トランジスタ323を設けずに、入力側スイッチ321の一端を出力ノード342に直接接続した構成の比較例を想定する。この比較例では、初期化時に入力ノード341が出力ノード342と接続されるため、入力信号Vinの電位が低いと、出力ノード342の電位(すなわち、カスコードトランジスタ333のドレインの電位)も低くなる。このため、カスコードトランジスタ333のドレイン−ソース間電圧Vdsが、境界電圧Vbo以下となることがある。この際には、カスコードトランジスタ333が線形領域で動作して、増幅回路300のゲインが変動する。このため、同一の画素信号がある場合でも、カラムごとの増幅回路300からの信号に誤差が発生して、画質が低下してしまう。
これに対して、増幅回路300では、初期化時に制御回路320が、境界電圧Vboよりも高い値にドレイン−ソース間電圧Vdsを制御するため、カスコードトランジスタ333は飽和領域で動作する。これにより、初期化時にアンプのゲインを高く保ち、ゲインの変動に起因する画質の低下を抑制することができる。
[AD変換器の構成例]
図7は、本技術の第1の実施の形態におけるAD変換器251の一構成例を示すブロック図である。このAD変換器251は、比較器252およびカウンタ253を備える。
比較器252は、増幅回路300からの出力信号Voutと、DAC240からの参照信号REFとを比較するものである。この比較器252は、比較結果をカウンタ253に供給する。
カウンタ253は、タイミング制御部230の制御に従って、比較器252の比較結果に基づいて計数値を計数するものである。
タイミング制御部230は、増幅回路300の初期化の際にカウンタ253の計数値を初期値にする。そして、カウンタ253は、比較結果が反転するまでの期間に亘って、所定周波数のクロック信号に同期して計数値を計数し、計数値を示す画素データDoutを出力する。この計数値は、リセットレベル(P相レベル)を示す。
次いで、浮遊拡散層225に電荷が転送された際にタイミング制御部230はカウンタ253の計数値を初期値にする。そして、カウンタ253は、比較結果が反転するまでの期間に亘ってクロック信号に同期して計数値を計数し、計数値を示す画素データDoutを出力する。この計数値は、信号レベル(D相レベル)を示す。
これらのリセットレベルおよび信号レベルの差分を求めるCDS処理により、画素221で生じたリセットノイズを除去することができる。
[固体撮像素子の動作例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の動作の一例を示すタイミングチャートである。タイミング制御部230は、AD変換の直前のタイミングT1から、タイミングT2までの期間に亘って、ハイレベルのリセット信号RST1を増幅回路300に供給する。増幅回路300は、そのリセット信号RST1に従ってゲインを決める容量の電荷を初期化する。
そして、タイミングT2から、AD変換期間が経過したタイミングT3までの期間に亘ってAD変換器251は、リセットレベルおよび信号レベルを順にAD変換する。
図9は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、画像データを撮像するための所定のアプリケーションが実行されたときに開始される。
固体撮像素子200においてタイミング制御部230は、増幅回路300を初期化する(ステップS901)。そして、増幅回路300は、駆動回路210により選択された行の入力信号Vinを増幅し、AD変換器251は、その行のリセットレベルおよび信号レベルを順にAD変換する(ステップS902)。これにより、1行の画素データが読み出される。
固体撮像素子200は、全行の読出しが完了したか否かを判断する(ステップS903)。全行の読出しが完了していない場合に(ステップS903:No)、固体撮像素子200は、ステップS901以降を繰り返し実行する。一方、全行の読出しが完了した場合に(ステップS903:Yes)、固体撮像素子200は、画像データを撮像するための動作を終了する。複数枚の画像データを連続して撮像する際には、垂直同期信号VSYNCに同期してステップS901乃至S903が繰り返し実行される。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、初期化が指示された場合に制御回路320が、カスコードトランジスタ333のドレイン−ソース間電圧を境界電圧より高くするため、初期化時にゲインを高く保つことができる。これにより、ゲインの変動に起因する画質の低下を抑制することができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、ソースフォロワトランジスタ322のゲートが常に出力ノード342に接続されていた。しかしながら、この構成ではAD変換期間内に出力信号Voutの変動に応じて、電流源トランジスタ323のドレイン−ソース間電圧が変動し、そのトランジスタのドレイン電流Id1が変動してしまう。そして、カラムごとのドレイン電流Id1の変動により、初期化後のAD変換期間内において、グランドノイズが生じてしまう。この第2の実施の形態の増幅回路300は、初期化後のAD変換期間内に、ソースフォロワトランジスタ322のゲートを出力ノード342から切り離す点において第1の実施の形態と異なる。
図10は、本技術の第2の実施の形態における増幅回路300の一構成例を示す回路図である。この増幅回路300は、出力側スイッチ324および容量325と、pMOSトランジスタ339と、イネーブルスイッチ340とをさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。出力側スイッチ324として、例えば、nMOSトランジスタが用いられる。
出力側スイッチ324は、タイミング制御部230からのリセット信号RST2に従って、ソースフォロワトランジスタ322のゲートと出力ノード342との間の経路を開閉するものである。ここで、リセット信号RST2は、初期化を指示する信号であり、例えば、初期化する場合にハイレベルが設定され、そうでない場合にローレベルが設定される。出力側スイッチ324は、初期化が指示された場合に、閉状態に移行してソースフォロワトランジスタ322のゲートを出力ノード342に接続する。一方、初期化が指示されていない場合に出力側スイッチ324は、開状態に移行してソースフォロワトランジスタ322のゲートを出力ノード342から切り離す。ただし、入力側スイッチ321と出力側スイッチ324とのそれぞれは、異なるタイミングで制御される。
容量325の一端は、ソースフォロワトランジスタ322のゲートに接続され、他端は、基準電位線352に接続される。pMOSトランジスタ339のゲートは、pMOSトランジスタ337および電流源338の接続点に接続され、ソースは基準電位線352に接続され、ドレインは出力ノード342に接続される。イネーブルスイッチ340は、タイミング制御部230からの出力イネーブル信号に従って、出力ノード342と基準電位線352との間の経路を開閉するものである。
図11は、本技術の第2の実施の形態における増幅回路300を簡易化した回路図である。第1の実施の形態と同様に、同図において、容量311および312や、pMOSトランジスタ339およびイネーブルスイッチ340は、省略されている。
図12は、本技術の第2の実施の形態における固体撮像素子200の動作の一例を示すタイミングチャートである。タイミング制御部230は、AD変換の直前のタイミングT1から、タイミングT2までの期間に亘って、ハイレベルのリセット信号RST2を出力側スイッチ324に供給する。また、タイミング制御部230は、タイミングT1の直後のタイミングT11から、タイミングT2の直前のタイミングT12までの期間に亘って、ハイレベルのリセット信号RST1を入力側スイッチ321に供給する。このため、AD変換中、すなわち、増幅回路300の増幅動作中においては、入力側スイッチ321および出力側スイッチ324の両方が開状態となる。
上述したように、入力側スイッチ321および出力側スイッチ324のそれぞれが閉状態になるタイミングが異なり、また、それらのスイッチのそれぞれが開状態になるタイミングも異なる。このため、それらのスイッチが同時に開閉した際と比較して、スイッチングの際に生じるkTCノイズを低減することができる。出力側スイッチ324が開状態に遷移する際に若干のkTCノイズが生じるが、CDS処理により低減することができるため、大きな問題とはならない。
図13は、本技術の第2の実施の形態における増幅回路300の増幅動作時の特性を示すグラフである。同図における縦軸は、増幅動作時におけるドレイン電流Id1を示し、横軸は、出力電圧Voutを示す。同図における実線は、出力側スイッチ324を設けた場合のドレイン電流Id1の特性を示し、点線は、出力側スイッチ324を設けない比較例の特性を示す。
出力側スイッチ324を設けない比較例では、増幅トランジスタ334が線形領域で動作する際、入力信号Vinに応じて、出力ノード342(ソースフォロワトランジスタ322のゲート)の電位が変動する。この電位変動により、電流源トランジスタ323のドレイン−ソース間の電圧が出力に応じて変化し、電流源トランジスタ323のドレイン電流Id1が変動してしまう。これにより、ドレイン電流Id1の和であるカラム電流が変動する。例えば、カラム電流が低下する。
これに対して、増幅回路300では、増幅回路300の増幅動作時(すなわち、AD変換期間内)に、出力側スイッチ324が開状態になり、ソースフォロワトランジスタ322のゲートを出力ノード342から切り離す。初期化時の出力ノード342の電位は、容量325に保持され、ソースフォロワトランジスタ322のゲートの電位は、増幅動作時に一定に保たれる。このため、出力ノード342の電位が変動してもカラム電流が変動しない。これにより、カラム電流の変動に起因するグランドノイズを低減することができる。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、AD変換期間内に出力側スイッチ324がソースフォロワトランジスタ322のゲートを出力ノードから切り離すため、電流源トランジスタ323のドレイン−ソース間電圧の変動を抑制することができる。これにより、そのドレイン−ソース間電圧に応じたドレイン電流Id1の変動を抑制し、そのドレイン電流Id1の変動に起因するグランドノイズを低減することができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第2の実施の形態では、増幅回路300の増幅動作時(AD変換期間内)に出力側スイッチ324がソースフォロワトランジスタ322のゲートを出力ノード342から切り離していた。しかし、切り離された後のゲートの電位が容量325の放電により変動した際に、その電位の変動に応じて、ドレイン電流Id1が変動するおそれがある。この第3の実施の形態の増幅回路300は、AD変換期間内において、ソースフォロワトランジスタ322のゲートに一定のバイアス電位を供給する点において第2の実施の形態と異なる。
図14は、本技術の第3の実施の形態における増幅回路300の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態の増幅回路300は、制御回路320内において容量325を備えず、バイアス制御スイッチ326と、電流源327と、nMOSトランジスタ328および329とをさらに備える点において第2の実施の形態と異なる。バイアス制御スイッチ326として、例えば、nMOSトランジスタが用いられる。
電流源327、nMOSトランジスタ328およびnMOSトランジスタ329は、電源線351と基準電位線352との間において直列に接続されている。また、nMOSトランジスタ328およびnMOSトランジスタ329のそれぞれにおいて、ゲートおよびドレインは短絡されている。また、nMOSトランジスタ328および329の接続点の電位がバイアス電位Vb1として電流源トランジスタ323のゲートに印加される。
バイアス制御スイッチ326は、タイミング制御部230からのリセット信号RST3に従って、ソースフォロワトランジスタ322のゲートと、電流源327およびnMOSトランジスタ328の接続点との間の経路を開閉するものである。ここで、リセット信号RST3は、初期化しない際に一定のバイアス電位の供給を指示する信号であり、例えば、バイアス電位を供給する場合にハイレベルが設定され、そうでない場合にローレベルが設定される。
バイアス制御スイッチ326は、初期化しない旨(すなわち、バイアス電位の供給)が指示された場合に、閉状態に移行してソースフォロワトランジスタ322のゲートにバイアス電位の供給源を接続する。一方、バイアス電位の供給が指示されていない場合にバイアス制御スイッチ326は、開状態に移行してソースフォロワトランジスタ322のゲートをバイアス電位の供給源から切り離す。
図15は、本技術の第3の実施の形態における増幅回路300を簡易化した回路図である。同図において、電流源327、nMOSトランジスタ328およびnMOSトランジスタ329からなる回路は、電流源327およびnMOSトランジスタ328の接続点の電位をバイアス電位として供給するバイアス電位供給源346に置き換えられている。
図16は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の動作の一例を示すタイミングチャートである。タイミング制御部230は、AD変換の直前のタイミングT1から、タイミングT2までの期間に亘って、ローレベルのリセット信号RST3をバイアス制御スイッチ326に供給する。また、タイミングT1より前や、タイミングT2の後のAD変換期間において、タイミング制御部230は、ハイレベルのリセット信号RST3をバイアス制御スイッチ326に供給する。
また、タイミング制御部230は、タイミングT1の直後のタイミングT11から、タイミングT2の直前のタイミングT14までの期間に亘って、ハイレベルのリセット信号RST2を出力側スイッチ324に供給する。また、タイミング制御部230は、タイミングT11の直後のタイミングT12から、タイミングT14の直前のタイミングT13までの期間に亘って、ハイレベルのリセット信号RST1を入力側スイッチ321に供給する。
上述したように、入力側スイッチ321、出力側スイッチ324およびバイアス制御スイッチ326のそれぞれが閉状態になるタイミングが異なり、また、それらのスイッチのそれぞれが開状態になるタイミングも異なる。このため、それらのスイッチが同時に開閉した際と比較して、kTCノイズを低減することができる。
図17は、本技術の第3の実施の形態における増幅回路の増幅動作時の特性を示すグラフである。同図における縦軸は、出力信号Voutのレベル、または、各列のドレイン電流Id1の和であるカラム電流のレベルを示す。同図における横軸は、入力信号Vinのレベルを示す。同図における細い実線は、出力電圧Voutの軌跡を示し、太い実線は、カラム電流の軌跡を示す。また、同図における一点鎖線は、バイアス制御スイッチ326を設けない比較例のカラム電流の軌跡を示す。
バイアス制御スイッチ326を設けない比較例では、容量325の放電により制御回路320内のドレイン電流Id1が変動してしまう。これにより、ドレイン電流Id1の和であるカラム電流が変動する。例えば、カラム電流が低下する。
これに対して、増幅回路300では、増幅回路300の増幅動作時(すなわち、AD変換期間内)に、バイアス制御スイッチ326を閉状態にすることにより、一定のバイアス電位をソースフォロワトランジスタ322のゲートに供給することができる。このため、カラム電流が変動しない。これにより、カラム電流の変動に起因するグランドノイズを低減することができる。
図18は、本技術の第3の実施の形態におけるリセット時の増幅回路300の状態の一例を示す図である。タイミング制御部230は、リセット信号RST1およびRST2により入力側スイッチ321、出力側スイッチ324を閉状態に制御し、リセット信号RST3によりバイアス制御スイッチ326を開状態に制御する。これにより、カスコードトランジスタ333のゲート−ソース間電圧Vdsが境界電圧Vboより高くなるため、
高いゲインを保つことができ、容量の電荷の初期化が完全に近い形ができ、カラムアンプ間の誤差を抑制することができる。
図19は、本技術の第3の実施の形態における増幅動作時(AD変換中)の増幅回路300の状態の一例を示す図である。タイミング制御部230は、リセット信号RST1およびRST2により入力側スイッチ321、出力側スイッチ324を開状態に制御し、リセット信号RST3によりバイアス制御スイッチ326を閉状態に制御する。出力側スイッチ324を開状態にすることにより、出力ノード342の電位変動によるドレイン電流Id1の変動を抑制することができる。また、バイアス制御スイッチ326を閉状態にすることにより、一定のバイアス電位をソースフォロワトランジスタ322のゲートに供給することができる。これにより、制御回路320内のドレイン電流Id1の変動を抑制することができる。
電流変動を抑制した効果を検証するために55ナノメートル(nm)プロセスにおいてシミュレーションを行った。シミュレーションでは、出力信号Voutの振幅をダイナミックレンジが最大となる範囲に振った状態で、1列の増幅回路300の電流変動値を求めた。
入力側スイッチ321の一端を出力ノード342に直接接続する比較例では、電流変動値は、約750ナノアンペア(nA)である。これに対し、増幅回路300では、電流変動値は、約73ピコアンペア(pA)であり、4桁も小さい。
また、1LSB(Least Significant Bit)のストリーキングが生じる電流変動値についてシミュレーションにより算出した。このシミュレーションにおいては、1列の画素221のゲインに増幅回路300のゲインを乗算した値を30デシベル(dB)とし、列の総数を4000とし、基準電位線の配線抵抗を1オーム(Ω)とした。この条件下では、1列当たりの電流変動値は、1.6ナノアンペア(nA)となる。この値より、比較例では、ストリーキングが460LSBであったのに対し、増幅回路300では0.1LSBとなり、ストリーキングが大幅に抑制されている。なお、出力信号Voutを制限した際の電流変動分を考慮すると、ストリーキングは1LSBとなる。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、バイアス制御スイッチ326は、AD変換期間内にソースフォロワトランジスタ322のゲートに一定のバイアス電位を供給するため、電流源トランジスタ323のドレイン−ソース間電圧を一定にすることができる。これにより、制御回路320内のドレイン電流Id1を一定にすることができる。これにより、ドレイン電流Id1の変動に起因するグランドノイズを低減することができる。
<4.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図20は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図20に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図20の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図21は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図21では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図21には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。具体的には、図1の撮像装置100は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、ストリーキングを抑制し、より見やすい撮影画像を得ることができるため、ドライバの疲労を軽減することが可能になる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)入力信号を増幅する増幅トランジスタと、
ドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高い場合には略一定のドレイン電流を前記増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給するカスコードトランジスタと、
初期化が指示された場合には前記ドレイン−ソース間電圧を前記所定電圧より高い値に制御する制御回路と
を具備する増幅回路。
(2)前記制御回路は、
ソースの電位より高い電位を前記カスコードトランジスタの前記ドレインに供給するソースフォロワトランジスタと、
前記初期化が指示された場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ソースと前記入力信号が入力される入力ノードとを接続し、前記初期化が指示されていない場合には前記ソースを前記入力ノードから切り離す入力側スイッチと
を備え、
前記ドレインは、前記増幅された入力信号が出力される出力ノードに接続される
前記(1)記載の増幅回路。
(3)前記制御回路は、前記初期化が指示された場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ゲートと前記出力ノードとを接続し、前記初期化が指示されていない場合には前記ゲートを前記出力ノードから切り離す出力側スイッチをさらに備え、
前記ソースフォロワトランジスタは、前記ソースの電位より高い前記ゲートの電位を前記出力側スイッチを介して供給する
前記(2)記載の増幅回路。
(4)前記制御回路は、前記初期化が指示されていない場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ゲートと所定のバイアス電位を供給するバイアス電位供給源とを接続するバイアス制御スイッチをさらに備える
前記(3)記載の増幅回路。
(5)入力信号を増幅する増幅トランジスタと、
ドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高い場合には略一定のドレイン電流を前記増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給する電流源トランジスタと、
初期化が指示された場合には前記ドレイン−ソース間電圧を前記所定電圧より高い値に制御する制御回路と、
入射光を光電変換して前記入力信号として前記増幅トランジスタに供給する画素と
を具備する撮像装置。
(6)前記制御回路は、
ソースの電位より高い電位を前記カスコードトランジスタの前記ドレインに供給するソースフォロワトランジスタと、
前記初期化が指示された場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ソースと前記入力信号が入力される入力ノードとを接続し、前記初期化が指示されていない場合には前記ソースを前記入力ノードから切り離す入力側スイッチと
を備え、
前記ドレインは、前記増幅された入力信号が出力される出力ノードに接続される
前記(5)記載の撮像装置。
(7)前記入力側スイッチの動作タイミングを制御するタイミング制御部をさらに具備する
前記(6)記載の撮像装置。
(8)前記制御回路は、前記初期化が指示された場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ゲートと前記出力ノードとを接続し、前記初期化が指示されていない場合には前記ゲートを前記出力ノードから切り離す出力側スイッチをさらに備え、
前記ソースフォロワトランジスタは、前記ソースの電位より高い前記ゲートの電位を前記出力側スイッチを介して供給し、
前記タイミング制御部は、前記入力側スイッチおよび前記出力側スイッチのそれぞれを異なるタイミングで動作させる
前記(7)記載の撮像装置。
(9)前記制御回路は、前記初期化が指示されていない場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ゲートと所定のバイアス電位を供給するバイアス電位供給源とを接続するバイアス制御スイッチをさらに備え、
前記タイミング制御部は、前記入力側スイッチ、前記出力側スイッチおよび前記バイアス制御スイッチのそれぞれを互いに異なるタイミングで動作させる
前記(8)記載の撮像装置。
(10)入力信号を増幅する手順と、
初期化が指示された場合にはドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高いときに略一定のドレイン電流を前記増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給するカスコードトランジスタの前記ドレイン−ソース間電圧を前記所定電圧より高い値に制御する制御手順と
を具備する増幅回路の制御方法。
100 撮像装置
110 光学部
120 DSP回路
130 表示部
140 操作部
150 バス
160 フレームメモリ
170 記憶部
180 電源部
200 固体撮像素子
210 垂直駆動部
220 画素アレイ部
221 画素
222 フォトダイオード
223 転送トランジスタ
224 リセットトランジスタ
225 浮遊拡散層
226、334 増幅トランジスタ
227 選択トランジスタ
230 タイミング制御部
240 DAC
250 カラム信号処理部
251 AD変換器
252 比較器
253 カウンタ
254 転送スイッチ
255 メモリ
260 水平駆動部
300 増幅回路
311、312、325 容量
320 制御回路
321 入力側スイッチ
322 ソースフォロワトランジスタ
323、331 電流源トランジスタ
324 出力側スイッチ
326 バイアス制御スイッチ
327、335、338、343 電流源
328、329、336、 nMOSトランジスタ
332、333 カスコードトランジスタ
337、339 pMOSトランジスタ
340 イネーブルスイッチ
344、345、346 バイアス電位供給源
12031 撮像部

Claims (10)

  1. 入力信号を増幅する増幅トランジスタと、
    ドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高い場合には略一定のドレイン電流を前記増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給するカスコードトランジスタと、
    初期化が指示された場合には前記ドレイン−ソース間電圧を前記所定電圧より高い値に制御する制御回路と
    を具備する増幅回路。
  2. 前記制御回路は、
    ソースの電位より高い電位を前記カスコードトランジスタの前記ドレインに供給するソースフォロワトランジスタと、
    前記初期化が指示された場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ソースと前記入力信号が入力される入力ノードとを接続し、前記初期化が指示されていない場合には前記ソースを前記入力ノードから切り離す入力側スイッチと
    を備え、
    前記ドレインは、前記増幅された入力信号が出力される出力ノードに接続される
    請求項1記載の増幅回路。
  3. 前記制御回路は、前記初期化が指示された場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ゲートと前記出力ノードとを接続し、前記初期化が指示されていない場合には前記ゲートを前記出力ノードから切り離す出力側スイッチをさらに備え、
    前記ソースフォロワトランジスタは、前記ソースの電位より高い前記ゲートの電位を前記出力側スイッチを介して供給する
    請求項2記載の増幅回路。
  4. 前記制御回路は、前記初期化が指示されていない場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ゲートと所定のバイアス電位を供給するバイアス電位供給源とを接続するバイアス制御スイッチをさらに備える
    請求項3記載の増幅回路。
  5. 入力信号を増幅する増幅トランジスタと、
    ドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高い場合には略一定のドレイン電流を前記増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給する電流源トランジスタと、
    初期化が指示された場合には前記ドレイン−ソース間電圧を前記所定電圧より高い値に制御する制御回路と、
    入射光を光電変換して前記入力信号として前記増幅トランジスタに供給する画素と
    を具備する撮像装置。
  6. 前記制御回路は、
    ソースの電位より高い電位を前記カスコードトランジスタの前記ドレインに供給するソースフォロワトランジスタと、
    前記初期化が指示された場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ソースと前記入力信号が入力される入力ノードとを接続し、前記初期化が指示されていない場合には前記ソースを前記入力ノードから切り離す入力側スイッチと
    を備え、
    前記ドレインは、前記増幅された入力信号が出力される出力ノードに接続される
    請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記入力側スイッチの動作タイミングを制御するタイミング制御部をさらに具備する
    請求項6記載の撮像装置。
  8. 前記制御回路は、前記初期化が指示された場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ゲートと前記出力ノードとを接続し、前記初期化が指示されていない場合には前記ゲートを前記出力ノードから切り離す出力側スイッチをさらに備え、
    前記ソースフォロワトランジスタは、前記ソースの電位より高い前記ゲートの電位を前記出力側スイッチを介して供給し、
    前記タイミング制御部は、前記入力側スイッチおよび前記出力側スイッチのそれぞれを異なるタイミングで動作させる
    請求項7記載の撮像装置。
  9. 前記制御回路は、前記初期化が指示されていない場合には前記ソースフォロワトランジスタの前記ゲートと所定のバイアス電位を供給するバイアス電位供給源とを接続するバイアス制御スイッチをさらに備え、
    前記タイミング制御部は、前記入力側スイッチ、前記出力側スイッチおよび前記バイアス制御スイッチのそれぞれを互いに異なるタイミングで動作させる
    請求項8記載の撮像装置。
  10. 入力信号を増幅する手順と、
    初期化が指示された場合にはドレインおよびソースの間のドレイン−ソース間電圧が所定電圧より高いときに略一定のドレイン電流を前記増幅トランジスタを介して所定の基準電位の基準電位線に供給するカスコードトランジスタの前記ドレイン−ソース間電圧を前記所定電圧より高い値に制御する制御手順と
    を具備する増幅回路の制御方法。
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