JP2019152819A - パターン描画方法およびパターン描画装置 - Google Patents

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Masayuki Murai
正幸 村井
亮一 宮崎
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Abstract

【課題】温度センサから比較的遠い位置にある発光素子について、温度・光量の関係を適切に取得し得る技術を提供する。【解決手段】対象発光素子321および当該対象発光素子321よりも温度センサ42に近い位置にある近接発光素子321を含む全ての発光素子321を点灯させる(ステップS41)。次に、温度センサ43からの出力温度が調整用温度Taに達したか否か判定する(ステップS42)。調整用温度Taに達した場合(ステップS42にてYes)、対象発光素子321以外を消灯し、対象発光素子321からの光の光量を測定する(ステップS43)。測定された光量が調整用光量Laに近似しない場合(ステップS44にてNo)、調整用電流量Iaを補正する(ステップS45)。【選択図】図8

Description

この発明は、複数の発光素子からなる光源を用いたパターン描画方法およびパターン描画装置に関する。
従来、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)などの空間光変調デバイスを使用し、描画パターンデータに基づいて変調された光を感光材料上に照射してパターンを描画するパターン描画装置が開発されている。
例えば、特許文献1では、複数の発光ダイオード(パッケージLED)を発光素子として当該発光素子からの光を光ファイバで描画ヘッドに導いて、感光材料に照射することにより、パターンを描画するパターン描画装置が開示されている。また、特許文献1には、発光素子として、発光ダイオードの代わりにレーザダイオード(例えば、高出力紫外レーザダイオード)も採用され得ることが記載されている。
特開2011−75742号公報
複数の発光素子を用いるパターン描画装置では、各発光素子からの光量を予め把握する必要がある。特に、半導体ダイオードは、光量が半導体ダイオードの温度に依存して変動しやすい。このため、各発光素子について、温度・光量の関係を取得しておく場合がある。
各発光素子に比較的近い位置に温度センサをそれぞれ設けた場合、各温度センサで対応する発光素子の温度を精度良く測定することができる。このため、この場合には、各発光素子について、温度・光量の関係を比較的精度良く取得することができる。ところが、発光素子の数に応じて温度センサ並びに回路等が必要となるため、コストアップにつながるという問題がある。一方、温度センサを減らすことも考えられるが、この場合には、温度センサから比較的遠い位置の発光素子の温度を正確に測定することが困難となる。このため、温度センサから比較的遠い発光素子の温度・光量の関係を良好に取得することは困難となる。
そこで、本発明は、温度センサから比較的遠い位置にある発光素子について、温度・光量の関係を適切に取得し得る技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1態様は、半導体ダイオードで構成される複数の発光素子からの光を感光材料上に照射してパターンを描画するパターン描画方法であって、(a) 複数の発光素子のうち1つの対象発光素子と、前記複数の発光素子のうち前記対象発光素子よりも温度センサの近くに位置する近接発光素子とを点灯させる工程と、(b) 前記工程(a)の後、前記温度センサで温度を検出する工程と、(c) 前記工程(b)にて、前記測定温度が所定温度に達した場合に、前記近接発光素子からの光を遮断する工程と、(d) 前記工程(c)の後、前記対象発光素子からの光の光量を測定する工程とを含む。
第2態様は、第1態様のパターン描画方法であって、前記工程(c)は、前記近接発光素子を消灯する工程を含む。
第3態様は、第1態様のパターン描画方法であって、前記工程(c)は、前記近接発光素子からの光を遮光部材で遮蔽する工程を含む。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか1つのパターン描画方法であって、前記近接発光素子が、前記複数の発光素子のうちの前記温度センサに最も近い発光素子である。
第5態様は、第1態様から第4態様のいずれか1つのパターン描画方法であって、前記工程(a)は、前記複数の発光素子の全てを点灯させる工程を含み、前記工程(c)は、前記複数の発光素子のうち、前記対象発光素子以外の発光素子からの光を遮断する工程を含む。
第6態様は、第1態様から第5態様のいずれか1つのパターン描画方法であって、(e) 前記工程(d)にて測定された前記対象発光素子からの光の光量に応じて、前記対象発光素子の光量に対応する駆動値を補正する工程をさらに含む。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか1つのパターン描画方法であって、(f) 前記温度センサによって検出される測定温度が前記所定温度に近づけるように、前記複数の発光素子を冷却する工程をさらに含む。
第8態様は、第1態様から第7態様のいずれか1つのパターン描画方法であって、前記複数の発光素子が、保持プレートに設けられており、前記工程(a)は、前記複数の発光素子の全てを点灯させる工程を含み、前記工程(c)は、前記複数の発光素子のうち、前記対象発光素子以外の前記発光素子からの光を遮断する工程を含む。
第9態様は、半導体ダイオードを有する複数の発光素子からの光を感光材料上に照射してパターンを描画するパターン描画装置であって、複数の発光素子と、温度を検出する温度センサと、前記発光素子からの光の光量を測定する光量測定部と、前記複数の発光素子各々の駆動を制御する駆動制御部と、を備え、前記駆動制御部は、前記複数の発光素子のうち、対象発光素子と前記対象発光素子よりも前記温度センサに近い近接発光素子とを点灯させた状態で前記温度センサが所定温度を検出すると、前記近接発光素子からの光を遮断して前記対象発光素子からの光量を測定する測定駆動モードを実行する。
第10態様は、第9態様のパターン描画装置であって、前記近接発光素子が、前記複数の発光素子のうち、前記温度センサに最も近い発光素子である。
第11態様は、第9態様または第10態様のパターン描画装置であって、前記複数の発光素子は、保持プレートに設けられており、前記測定駆動モードは、前記複数の発光素子の全てを点灯させた状態で前記温度センサが所定温度を検出すると、前記対象発光素子以外の発光素子からの光を遮断して、前記対象発光素子からの光の光量を測定するモードである。
第1態様のパターン描画方法によると、対象発光素子を点灯させるとともに、温度センサの近くに位置する近接発光素子も点灯させる。このため、温度センサの周辺の温度を、温度センサから比較的遠い対象発光素子またはその周辺の温度に近似させることができる。これにより、対象発光素子の温度・光量の関係を良好に取得することができる。
第2態様のパターン描画方法によると、近接発光素子を消灯することによって、近接発光素子からの光を遮断することができる。
第3態様のパターン描画方法によると、近接発光素子からの光を遮光部材で遮蔽することによって、近接発光素子からの光を遮断することができる。
第4態様のパターン描画方法によると、温度センサに最も近い発光素子を点灯させることにより、温度センサの周辺の温度を、対象発光素子またはその周辺の温度に近似させることができる。
第5態様のパターン描画方法によると、複数の発光素子の全部を点灯させることにより、複数の発光素子が配された空間全体の温度を均一に上昇させることができる。このため、温度センサの周辺の温度を、対象発光素子の温度に近似させることができる。
第6態様のパターン描画方法によると、対象発光素子からの光量に応じて対象発光素子から既定光量の光を出射されるように、当該対象発光素子の駆動値が適正補正することができる。
第7態様のパターン描画方法によると、対象発光素子の温度を所定温度に近づけることができるため、光量を安定化することができる。
第8態様のパターン描画方法によると、複数の発光素子の全てを点灯させるため、保持プレートの温度を全体的に上昇させることができる。このため、温度センサの周辺の温度を対象発光素子の温度に近似させることができる。
第9態様のパターン描画装置によると、対象発光素子を点灯させるとともに、温度センサの近くに位置する近接発光素子も点灯させる。このため、温度センサの周辺の温度を、温度センサから比較的遠い対象発光素子またはその周辺の温度に近似させることができる。これにより、対象発光素子の温度・光量の関係を良好に取得することができる。
第10態様のパターン描画装置によると、温度センサに最も近い発光素子を点灯させることにより、温度センサの周辺の温度を、対象発光素子またはその周辺の温度に近似させることができる。
第11態様のパターン描画装置によると、複数の発光素子の全てを点灯させるため、保持プレートの温度を全体的に上昇させることができる。このため、温度センサの周辺の温度を対象発光素子の温度に近似させることができる。これにより、対象発光素子の温度・光量の関係を良好に取得することができる。
図1は、実施形態の描画装置1の構成を示す正面図である。 図2は、実施形態の描画ヘッド31を示す概略斜視図である。 図3は、実施形態の光源装置32の構成例を示す概略斜視図である。 図4は、実施形態の光源ユニット320を示す概略側面図である。 図5は、実施形態の光源ユニット320を示す概略平面図である。 図6は、制御部5の構成を示す図である。 図7は、各描画ヘッド31についての光量調整処理の流れを示す図である。 図8は、対象発光素子321についての光量調整処理(図7:ステップS4)の詳細な流れを示す図である。 図9は、第2実施形態の光源装置32aを示す概略斜視図である。 図10は、第2実施形態に係る対象発光素子321の光量調整処理の詳細な流れを示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面では、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。図1および以降の各図にはそれらの方向関係を説明するためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とする右手系のXYZ直交座標系が適宜付されている場合がある。各XYZ直交座標系において、矢印の先端が向く方を+(プラス)方向とし、その逆方向を−(マイナス)方向とする。
以下の説明では、等しい状態であることを示す表現(例えば「同一」「等しい」「均質」等)は、特に断らない限り、定量的に厳密に等しい状態を表すのみならず、公差もしくは同程度の機能が得られる差が存在する状態も表すものとする。
また、形状を示す表現(例えば、「四角形状」または「円筒形状」等)は、特に断らない限り、幾何学的に厳密にその形状を表すのみならず、同程度の効果が得られる範囲で、例えば凹凸や面取り等を有する形状も表すものとする。
<1. 第1実施形態>
図1は、実施形態の描画装置1の構成を示す正面図である。描画装置1は、空間変調されたビーム状の光を対象物上の感光材料に照射し、当該光で対象物上を走査することにより、パターンの描画を行う直接描画装置(いわゆる、直描装置)である。図1に示す例では、対象物は、プリント配線基板(以下、単に「基板9」という。)である。基板9では、例えば銅層上に感光材料によって形成されたレジスト膜が設けられる。描画装置1では、基板9のレジスト層に回路パターンが描画される。
描画装置1は、ステージ21と、移動機構22と、描画部3と、制御部5とを備える。ステージ21は、基板9を下側から支持して保持する保持部である。移動機構22は、基板9をステージ21とともに描画部3に対して相対的に移動させる。移動機構22は、ステージ21をX方向に垂直なY方向に移動する第1移動機構23と、ステージ21をX方向に移動させる第2移動機構24とを備える。以下の説明では、X軸方向を「副走査方向」と、Y軸方向を「主走査方向」と称する場合がある。なお、移動機構22により、基板9がステージ21とともに水平面内にて回転可能とされてもよい。
ステージ21上には、光量センサ25が設けられている。光量センサ25は、描画部3から出射された光(出射光)を受けて、当該出射光の光量を測定する。光量センサ25は、例えば、フォトダイオードを含む。光量センサ25にて測定された3からの出射光の光量は、制御部5へ送られる。
制御部5は、描画部3の検査を行う。制御部5は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶するROM、各種情報を記憶RAM、CPU、ROMおよびRAMを接続するバスラインを備えた、一般的なコンピュータシステムで構成され得る。
描画部3は、X軸方向に配列される複数(例えば、5つ)の描画ヘッド31を備える。複数の描画ヘッド31は、略同じ構造を有する。描画装置1では、描画部3の複数の描画ヘッド31から空間変調された光を基板9の(+Z)側の表面である上面91上に照射しつつ、第1移動機構23によって基板9を主走査方向に移動させる。これにより、基板9の上面91上において、複数の描画ヘッド31からの光で照射される照射領域が走査される。
続いて、第2移動機構24が基板9を副走査方向に所定の距離だけ移動させ、再び、空間変調された光を基板9上に照射しつつ第1移動機構23が基板9を主走査方向に移動させる。すなわち、移動機構22は、ステージ21を移動させることにより、複数の描画ヘッド31からの光で基板9の上面91上を走査する走査機構の一例である。描画装置1では、基板9の主走査方向への移動および副走査方向への移動が繰り返されることにより、基板9に対する回路パターンの描画が行われる。なお、描画装置1では、描画ヘッド31の数は適宜変更され得る。つまり、描画ヘッド31の数は、1つのみであってもよいし、2つ以上であってもよい。
図2は、実施形態の描画ヘッド31を示す概略斜視図である。図2では、描画ヘッド31のハウジングを破線で描かれており、ハウジング内部の構成が実線で描かれている。
描画ヘッド31は、光源装置32と、照明光学系33と、空間光変調デバイス34と、投影光学系35とを備える。光源装置32は、光を出射する。光源装置32の詳細については、後述する。照明光学系33は、光源装置32から出力された光を空間光変調デバイス34へと導く。照明光学系33は、例えば、レンズ332とミラー333とを備える。
空間光変調デバイス34は、例えば、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を含む。DMDは、それぞれの向きが個別に変更可能な微小鏡面群を備えている。多数の微小鏡面は、シリコン基板上に形成されており、かつ、多数の微小鏡面が2次元に配列されている(すなわち、互いに垂直な2方向に整列されたアレイ状に配列されている)。
空間光変調デバイス34では、各微小鏡面に対応するメモリセルに書き込まれたデータに従って、各微小鏡面が静電作用によりシリコン基板の表面に対して所定の角度だけ傾く。そして、所定のON状態に対応する姿勢にある微小鏡面からの反射光のみにより形成される光(すなわち、空間変調された光)が、投影光学系35へと導かれる。
空間光変調デバイス34にて空間変調された光は、投影光学系35により、ステージ21上の基板9(図1参照)へと導かれる。投影光学系35からの光は、空間光変調デバイス34の微小鏡面群に対して光学的に共役な基板9上の照射領域へと照射される。
図3は、実施形態の光源装置32の構成例を示す概略斜視図である。図3に示すように、光源装置32は、光源ユニット320と、複数の照射用光ファイバ322と、整列部323と、インテグレータ光学素子324とを備える。光源ユニット320は、複数の発光素子321を有する。
発光素子321の数と、照射用光ファイバ322の数とは、同一である。照射用光ファイバ322の断面の直径は、例えば、約250μm(マイクロメートル)である。
複数の発光素子321からそれぞれ出射される光は、例えば紫外光である。各発光素子321は、例えば、半導体ダイオード(例えば、レーザダイオードまたは発光ダイオード)で構成されている。また、各発光素子321と照射用光ファイバ322との間には、カップリングレンズ321aが設けられている。発光素子321から出射された紫外光は、カップリングレンズ321aを透過して、当該発光素子321に対応する照射用光ファイバ322の入射端部に入射する。照射用光ファイバ322は、発光素子321から出射される光を、インテグレータ光学素子324の入射面327へと導く。
図3に示す例では、複数の照射用光ファイバ322とインテグレータ光学素子324の入射面327との間には、他の部材や光学素子等は存在しない。換言すれば、複数の照射用光ファイバ322から出射された光は、他の部材や光学素子等を経由することなく、インテグレータ光学素子324の入射面327に直接的に入射する。照射用光ファイバ322の出射面とインテグレータ光学素子324の入射面327との間の距離は、例えば、約2mm(ミリメートル)である。
整列部323は、複数の照射用光ファイバ322の出射端部322aをまとめて整列するファイババンドル部である。整列部323は、インテグレータ光学素子324の入射面327近傍に配置される。図3に示す例では、整列部323は略円筒状である。複数本の照射用光ファイバ322の出射端部322aは、整列部323の中心軸を中心とする略円周状に整列される。複数本の照射用光ファイバ322の出射端部322aから出射された光は、インテグレータ光学素子324の入射面327に入射する。
図3に示す例では、インテグレータ光学素子324は、例えば中実インテグレータである。インテグレータ光学素子324は、例えば、石英ガラス製の略四角柱状のロッド素子である。インテグレータ光学素子324の入射面327は、例えば略正方形である。インテグレータ光学素子324の入射面327の面積は、複数の照射用光ファイバ322の出射端部322aの外形(すなわち、輪郭)の面積よりも僅かに大きい。
複数の照射用光ファイバ322の出射端部322aの外形とは、整列された複数の照射用光ファイバ322の出射端部322aを囲み、外周部に位置する複数の照射用光ファイバ322に接する形状を意味する。複数の照射用光ファイバ322の出射面側から見ると、当該複数の出射面全体が上記外形に含まれる。具体的には、複数の照射用光ファイバ322の出射端部322aの外形とは、整列部323のインテグレータ光学素子324に対向する端部における整列部323の内周縁323aを意味する。
インテグレータ光学素子324の長手方向(以下、「光軸方向」と呼ぶ。)に沿って見ると、複数の照射用光ファイバ322の出射端部322aの外形全体が、インテグレータ光学素子324の入射面327と重なり、入射面327の外形(すなわち、輪郭)の内側に位置する。換言すれば、複数の照射用光ファイバ322の出射端部322aの外形は、インテグレータ光学素子324の入射面327の外形に対応する。さらに換言すれば、複数の照射用光ファイバ322の出射端部322aは、インテグレータ光学素子324の入射面327の外形(すなわち、輪郭)に対応して配置される。図3に示す例では、整列部323の中心軸は、インテグレータ光学素子324の中心軸とおよそ一致する。整列部323の中心軸およびインテグレータ光学素子324の中心軸は、光軸方向に平行である。
複数の照射用光ファイバ322からインテグレータ光学素子324に入射した光は、インテグレータ光学素子324により照度分布の均一性が向上され、インテグレータ光学素子324の出射面から、図2に示す照明光学系33へと出射される。インテグレータ光学素子324からの光は、照明光学系33、空間光変調デバイス34および投影光学系35を介して、基板9上へと照射される。
図4は、実施形態の光源ユニット320を示す概略側面図である。また、図5は、実施形態の光源ユニット320を示す概略平面図である。光源ユニット320は、複数の発光素子321と、発光素子321が配設されている保持プレート41と、保持プレート41を冷却する冷却機構42と、温度を検出する温度センサ43を有する。
図5に示すように、複数の発光素子321は、2次元に配列されている。ここでは、縦方向に等間隔に配列された5つの発光素子321群が、横方向に等間隔で5列並べられている。すなわち、発光素子321の数量は25個である。このため、光源装置32では、発光素子321が25個備えられており、これと同数の照射用光ファイバ322が備えられている。なお、発光素子321の数(すなわち、発光素子321及び照射用光ファイバ322の数)は、適宜変更され得る。
制御部5は、各発光素子321を独立に点灯または消灯することが可能となっている。また、制御部5は、各発光素子321に供給される電流量を制御することが可能となっており、その電流量を制御することによって、発光素子321から発せられる光(例えば、レーザ光)の光量を変更することが可能とされている。
各発光素子321は、保持プレート41上に配設されている。保持プレート41は、例えば、複数の発光素子321を駆動するための回路が形成された電子基板である。
冷却機構42は、制御部5からの制御信号に基づいて、保持プレート41を均一に冷却することが可能に構成されている。制御部5は、温度センサ43で検出される温度情報に基づいて、保持プレート41の温度を目標温度に近づけるように、冷却機構42をフィードバック制御する。これにより、発光素子321各々の温度が、目標温度に近づけられる。この目標温度は、オペレータが適宜指定可能とされてもよいし、あらかじめ定められた固定の値とされてもよい。
温度センサ43は、保持プレート41の内部に設けられている。本実施形態では、複数の発光素子321のうち、中心に配された発光素子321の直下に設けられている。すなわち、本実施形態では、複数の発光素子321のうち、中心の発光素子321が、温度センサ43に最も近いものである。温度センサ43は、通信線430を介して制御部5に接続されている。温度センサ43で検出された温度に関する情報は、制御部5へ適宜送られる。
図6は、制御部5の構成を示す図である。図6に示す、光源駆動制御部51、温度判定部53、光量判定部55、補正部57および冷却機構制御部59は、制御部5のCPUがRAM等の記憶部に保存された制御プログラムに従って動作することにより実現される機能である。
光源駆動制御部51は、発光素子321各々の点灯を制御する。また、光源駆動制御部51は、各発光素子321に与える電流量の値に対応する駆動値に基づいて制御することにより、各発光素子321の点灯・消灯並びに光量を制御する。
温度判定部53は、温度センサ43からの出力信号が示す温度(以下、出力温度とも称する。)が、既定の調整用温度Taに到達したか否かを判定する。調整用温度Taは、後述する発光素子321の光量調整処理において、基準となる温度である。なお、調整用温度Taは、描画部3においてパターン描画を行う際(すなわち、各発光素子321を使用する際)の発光素子321の温度に一致させるとよい。
光量判定部55は、光量センサ25からの出力信号が示す光量(以下、出力光量とも称する。)が調整用光量Laに近似するか否かを判定する。
補正部57は、後述する光量調整処理の際に、発光素子321に供給される電流量を示す調整用電流値Ia(詳細には、当該調整用電流値Iaに対応する駆動値)を補正する。具体的には、光量センサ25で測定される発光素子321からの光量が既定の調整用光量Laとなるように、調整用電流値Iaを補正する。例えば、ある発光素子321に対して調整用電流値Iaを供給したときに測定された光量が調整用光量Laよりも小さい場合、補正部57は、その発光素子321の光量が大きくなるように、調整用電流値Iaをその測定された光量に応じて大きくする。
補正に当たっては、例えば、電流と光量の関係を示す検量線を利用することができる。具体的には、発光素子321各々の検量線を予め取得しておき、補正部57が、当該検量線に基づいて調整用光量Laの補正量を決定するとよい。また、発光素子321毎の検量線を利用することは必須ではない。例えば、代表的な発光素子321の検量線を、他の発光素子321についての調整用電流値Iaの補正に利用してもよい。
冷却機構制御部59は、温度センサ43からの出力温度を、オペレータなどにより設定された目標温度に近づけるように、冷却機構42を制御する。つまり、冷却機構制御部59が冷却機構42を制御することにより、保持プレート41の温度を目標温度に近づけることができる。例えば描画装置1においてパターン描画を行う際、各発光素子321の温度を目標温度にすることができるため、各発光素子321からの光の光量を安定化させることができる。また、後述する光量調整処理の際、冷却機構制御部59が冷却機構42を制御してもよい。この場合、目標温度は所定の調整用温度Taに設定される。これにより、温度センサ43からの出力温度が調整用温度Taを超えときに、保持プレート41を冷却することができる。
<光量調整処理>
次に、光量調整処理について説明する。図7は、各描画ヘッド31についての光量調整処理の流れを示す図である。光量調整処理は、各発光素子321の光量が既定の大きさとなるように調整する処理である。光量調整処理は、ここでは、描画ヘッド31毎に、光源装置32に備えられた全ての発光素子321各々について行われるものとする。以下に説明する光量調整処理は、制御部5が、光源装置32の複数の発光素子321の動作を制御する制御プログラム(駆動制御モード)を実行することによって実現される。
図7に示すように、制御部5は、光量調整処理を開始すると、光量調整を行うべき描画ヘッド31が存在するか否かを判定する(図7:ステップS1)。ステップS1では、制御部5が、自動で判定を行うようにしてもよいし、あるいは、オペレータの操作入力に基づいて判定を行うようにしてもよい。後者の場合、オペレータが光量調整すべき描画ヘッド31を指定する操作入力を行うとよい。そして、制御部5が、当該入力の有無に応じて、光量調整すべき描画ヘッド31の有無を判定するとよい。
光量調整を行うべき描画ヘッド31がある場合(ステップS1においてYes)、制御部5が、移動機構22を制御してステージ21を移動させることにより、光量センサ25を対象となる描画ヘッド31の光量を測定するための光量測定位置に移動させる(図7:ステップS2)。
制御部5は、光量センサ25を光量測定位置に移動させると、ステップS1において処理対象となった描画ヘッド31において、光量調整すべき発光素子321(以下、対象発光素子321」とも称する。)が存在するか否かを判定する(図7:ステップS3)。対象発光素子321が存在する場合(ステップS3においてYes)、制御部5は、当該対象発光素子321について、光量調整処理を行う(図7:ステップS4)。なお、対象発光素子321が存在しない場合(ステップS3においてNo)、制御部5は、ステップS1を再び行う。そして、光量調整するべき描画ヘッド31が存在しない場合(ステップS1においてNo)、制御部5は、処理を終了する。
図8は、対象発光素子321についての光量調整処理(図7:ステップS4)の詳細な流れを示す図である。制御部5は、対象発光素子321の光量調整処理を開始すると、まず、対象発光素子321が設けられた光源ユニット320に備えられている全ての発光素子321を点灯させる(図8:ステップS41)。詳細には、光源駆動制御部51が、処理対象の光源装置32における、1つの保持プレート41に設置された25個の発光素子321(図5参照)を点灯させる。以下、光源駆動制御部51が各発光素子321を点灯させるために供給する電流量を、調整用電流値Iaと称する。
ステップS41の後、制御部5の温度判定部53が、温度センサ43からの出力温度が、調整用温度Taに達したか否かを判定する(図8:ステップS42)。ステップS41において全ての発光素子321が点灯させた場合、光源ユニット320(特に保持プレート41)の温度が全体的に上昇するため、温度センサ43からの出力温度も次第に上昇する。全ての発光素子321を点灯させた場合、一部の発光素子321を点灯させた場合よりも、光源ユニット320の温度を均一に上昇させ得る。このため、仮に、対象発光素子321が温度センサ43から比較的遠い位置にあったとしても、温度センサ43の周辺の温度をその対象発光素子321の温度に近似させることができる。
ステップS42にて、温度判定部53が、温度センサ43からの出力温度が調整用温度Taに到達した場合(ステップS42においてYes)、制御部5は、対象発光素子321以外の各発光素子321を消灯することにより、対象発光素子321のみからの光の光量を測定する(図8:ステップS43)。詳細には、光源駆動制御部51が、対象発光素子321以外の各発光素子321への電流供給を停止させる(電流量をゼロにする)ことにより、対象発光素子321以外の各発光素子321を消灯させる。これにより、調整用電流値Iaが供給された対象発光素子321のみからの光が、光量センサ25に向けて照射される状態となる。制御部5は、光量センサ25からの出力信号に基づき、対象発光素子321からの光の光量を取得する。
ステップS43にて対象発光素子321の光量が測定された後、制御部5の光量判定部55は、当該光量が調整用光量Laに近似しているか否かを判定する(図8:ステップS44)。光量判定部55は、対象発光素子321の光量が調整用光量Laに厳密に一致する場合だけではなく、調整用光量Laから所定の範囲内である場合にも、光量判定部55は当該光量が調整用光量Laに近似すると判定する。
ステップS44にて、対象発光素子321の光量が調整用光量Laに近似していると判定された場合(ステップS44においてYes)、制御部5は、図8の光量調整処理を終了し、図7に示すステップS3に戻る。ステップS44にて、対象発光素子321の光量が調整用光量Laに近似しないと判定された場合(ステップS44においてNo)、制御部5の補正部57が、対象発光素子321に供給する調整用電流値Iaを補正する(図8:ステップS45)。その際、補正部57は、対象発光素子321の光量が、調整用光量Laに近づくように、調整用電流値Iaを補正する。
ステップS45において、対象発光素子321の調整用電流値Iaが補正されると、制御部5は、再びステップS41〜ステップS44を実行する。対象発光素子321については、ステップS41では補正後の調整用電流値Iaで駆動されるとともに、ステップS43ではその補正後の調整用電流値Iaの光量が測定されることとなる。このように、光量調整処理では、対象発光素子321の光量が、調整用光量Laまたはこれに近似した大きさになるまで、ステップS41〜ステップS44が1回または複数回行われる。なお、ステップS41〜ステップS44を複数回行うことは必須ではない。すなわち、1回だけ行って、補正後の調整用電流値Iaが取得されるようにしてもよい。
図5に示すように、温度センサ43は、保持プレート41の中心部にある。このため、当該温度センサ43では、中心部から離れた位置の温度を測定することは困難である。このため、温度センサ43から離れた位置にある対象発光素子321について、単独で点灯させて光量を測定した場合、温度センサ43の出力温度と対象発光素子321周辺の温度が異なる場合がある。このため、対象発光素子321の温度が調整用温度Taとは異なる場合、温度・光量の関係を良好に取得することができない。
これに対して、本実施形態では、温度センサ43の出力温度が調整用温度Taになるまで、対象発光素子321が設けられた保持プレート41に設置されている全ての発光素子321を点灯させる。このため、温度センサ43の周辺の温度を、対象発光素子321の温度に近似させることができる。また、温度センサ43の出力温度が調整用温度Taになると、対象発光素子321のみが点灯された状態とされ、その光量が測定される。この光量が測定されるときの対象発光素子321の温度は、調整用温度Taと同一もしくは調整用温度Taに近似した温度となる。このため、調整用温度Ta(またはこれに近い温度)での対象発光素子321の光量を測定できる。したがって、温度センサ43から比較的遠い位置にあるために、直接の温度測定が困難な対象発光素子321についても、温度・光量の関係を良好に取得することができる。
なお、上記説明では、図8のステップS41において、対象発光素子321が設けられた保持プレート41上の25個全ての発光素子321を点灯させると説明した。しかしながら、ステップS41にて、全ての発光素子321を点灯させることは必須ではない。例えば、25個全ての発光素子321のうち、少なくとも、光量調整の対象である対象発光素子321と、当該対象発光素子321よりも温度センサ43に近い位置にある近接発光素子321とを点灯させればよい。対象発光素子321とともに近接発光素子321を点灯させた場合も、対象発光素子321のみを点灯させたときよりも、温度センサ43の周辺の温度を近接発光素子321からの熱で上昇させることができる。このため、温度センサ43の出力温度を対象発光素子321またはその周辺の温度に近づけることができる。なお、近接発光素子321は、温度センサ43に最も近い位置にある発光素子321(25個の発光素子321のうち、中心にある発光素子321)とすることがより好ましい。この場合、温度センサ43に最も近い発光素子321を点灯させることができるため、温度センサ43の出力温度を、対象発光素子321の周辺温度に好適に近づけることができる。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号又はアルファベット文字を追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図9は、第2実施形態の光源装置32aを示す概略斜視図である。図9に示すように、本実施形態では、複数のシャッタ321b(遮光部材)が設けられている。シャッタ321bは、発光素子321と同数(ここでは、25個)だけ設けられており、発光素子321及びカップリングレンズ321aの各間の位置にそれぞれ設けられている。シャッタ321bは、例えば、開閉式であり、制御部5によって開閉制御可能となっている。シャッタ321bが開状態では、発光素子321からの光は、シャッタ321bを通過して、照射用光ファイバ322に入射する。また、シャッタ321bが閉状態では、発光素子321からの光は、シャッタ321bによって遮断され、照射用光ファイバ322に到達不能な状態となる。なお、シャッタ321bは、開閉式のものに限定されず、発光素子321からの光の通過及び遮断を制御することが可能な構成であれば、どのような構成も採用し得る。
図10は、第2実施形態に係る対象発光素子321の光量調整処理の詳細な流れを示す図である。図10に示すように、本実施形態の光量調整処理では、第1実施形態の光量調整処理(図8参照)の各工程のうち、ステップS43がステップS43aに置換されている。
本実施形態のステップS41では、全てのシャッタ321bは開状態とされる。このため、ステップS41にて、全ての発光素子321が点灯されると、全ての発光素子321からの光が光量センサ25に入射する状態となる。そして、本実施形態のステップS43aでは、制御部5が、対象発光素子321以外の各発光素子321からの光を遮断することによって、対象発光素子321からの光のみの光量を測定する。詳細には、制御部5が、対象発光素子321以外の発光素子321に対応する各シャッタ321bを開状態から閉状態に切り換える。これにより、対象発光素子321からの光のみが、光量センサ25に入射することとなる。
なお、ステップS41において、全てのシャッタ321bを閉状態としてもよい。この場合、全ての発光素子321からの光は遮断される。そして、ステップS43aでは、対象発光素子321に対応するシャッタ321bのみが開状態に切り換えられるとよい。この場合にも、対象発光素子321以外の発光素子321からの光は遮断されるため、対象発光素子321からの光の光量を測定することが可能となる。
本実施形態では、ステップS43aにおいて、対象発光素子321以外の発光素子321も点灯させたまま、対象発光素子321からの光の光量を測定することができる。このため、対象発光素子321以外の発光素子321を消灯させる場合に比べて、対象発光素子321周辺の温度が急低下することを抑制し得る。これにより、対象発光素子321の温度を調整用温度Taまたはこれに近似する温度に維持して、対象発光素子321からの光の光量を測定することができる。
また、本実施形態においては、冷却機構制御部59が、温度センサ43からの出力温度が調整用温度Taとなるように冷却機構42を制御するとよい。本実施形態では、ステップS43aにおいて対象発光素子321以外の各発光素子321を消灯させないことにより、多量の熱が発生し得る。そこで、冷却機構42による冷却と、各発光素子321の点灯による熱発生とをバランスさせることにより、対象発光素子321および温度センサ43の周辺の温度を調整用温度Taまたはこれに近似する温度に安定化させることができる。
なお、本実施形態では、発光素子321と照射用光ファイバ322との間の位置に遮蔽手段としてのシャッタ321bが設けられている。しかしながら、遮蔽手段を設ける位置は、これに限定されるものではない。すなわち、各発光素子321から出射された光を光量センサ25に到達するまでに個別に遮断することが可能であれば、どのような位置に設けられていてもよい。
また、本実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、ステップS41にて、全ての発光素子321を点灯させることは必須ではない。すなわち、制御部5は、対象発光素子321と、当該対象発光素子321よりも温度センサ43に近い位置にある近接発光素子321(好ましくは、温度センサ43に最も近い近接発光素子321)とを点灯させるとよい。そして、制御部5は、ステップS43aにて、対象発光素子321に対応するシャッタ321bを開状態に、近接発光素子321に対応するシャッタ321bを閉状態にして、対象発光素子321からの光の光量を測定するとよい。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
1 描画装置
21 ステージ
22 移動機構
25 光量センサ(光量測定部)
3 描画部
31 描画ヘッド
32,32a 光源装置
33 照明光学系
34 空間光変調デバイス
35 投影光学系
41 保持プレート
42 冷却機構
43 温度センサ
5 制御部
51 光源駆動制御部
53 温度判定部
55 光量判定部
57 補正部
59 冷却機構制御部
320 光源ユニット
321 発光素子(対象発光素子、近接発光素子)
321b シャッタ(遮光部材)
9 基板

Claims (11)

  1. 半導体ダイオードで構成される複数の発光素子からの光を感光材料上に照射してパターンを描画するパターン描画方法であって、
    (a) 複数の発光素子のうち1つの対象発光素子と、前記複数の発光素子のうち前記対象発光素子よりも温度センサの近くに位置する近接発光素子とを点灯させる工程と、
    (b) 前記工程(a)の後、前記温度センサで温度を検出する工程と、
    (c) 前記工程(b)にて、前記測定温度が所定温度に達した場合に、前記近接発光素子からの光を遮断する工程と、
    (d) 前記工程(c)の後、前記対象発光素子からの光の光量を測定する工程と、
    を含む、パターン描画方法。
  2. 請求項1のパターン描画方法であって、
    前記工程(c)は、
    前記近接発光素子を消灯する工程を含む、パターン描画方法。
  3. 請求項1のパターン描画方法であって、
    前記工程(c)は、
    前記近接発光素子からの光を遮光部材で遮蔽する工程を含む、パターン描画方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項のパターン描画方法であって、
    前記近接発光素子が、前記複数の発光素子のうちの前記温度センサに最も近い発光素子である、パターン描画方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項のパターン描画方法であって、
    前記工程(a)は、前記複数の発光素子の全てを点灯させる工程を含み、
    前記工程(c)は、前記複数の発光素子のうち、前記対象発光素子以外の発光素子からの光を遮断する工程を含む、パターン描画方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項のパターン描画方法であって、
    (e) 前記工程(d)にて測定された前記対象発光素子からの光の光量に応じて、前記対象発光素子の光量に対応する駆動値を補正する工程、
    をさらに含む、パターン描画方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項のパターン描画方法であって、
    (f) 前記温度センサによって検出される測定温度が前記所定温度に近づけるように、前記複数の発光素子を冷却する工程、
    をさらに含む、パターン描画方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項のパターン描画方法であって、
    前記複数の発光素子が、保持プレートに設けられており、
    前記工程(a)は、前記複数の発光素子の全てを点灯させる工程を含み、
    前記工程(c)は、前記複数の発光素子のうち、前記対象発光素子以外の前記発光素子からの光を遮断する工程を含む、パターン描画方法。
  9. 半導体ダイオードを有する複数の発光素子からの光を感光材料上に照射してパターンを描画するパターン描画装置であって、
    複数の発光素子と、
    温度を検出する温度センサと、
    前記発光素子からの光の光量を測定する光量測定部と、
    前記複数の発光素子各々の駆動を制御する駆動制御部と、
    を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記複数の発光素子のうち、対象発光素子と前記対象発光素子よりも前記温度センサに近い近接発光素子とを点灯させた状態で前記温度センサが所定温度を検出すると、前記近接発光素子からの光を遮断して前記対象発光素子からの光量を測定する測定駆動モードを実行する、パターン描画装置。
  10. 請求項9のパターン描画装置であって、
    前記近接発光素子が、前記複数の発光素子のうち、前記温度センサに最も近い発光素子である、パターン描画装置。
  11. 請求項9または請求項10のパターン描画装置であって、
    前記複数の発光素子は、保持プレートに設けられており、
    前記測定駆動モードは、
    前記複数の発光素子の全てを点灯させた状態で前記温度センサが所定温度を検出すると、前記対象発光素子以外の発光素子からの光を遮断して、前記対象発光素子からの光の光量を測定するモードである、パターン描画装置。
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