JP2019152278A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッフルプレート部内への潤滑油量の流入量を抑える。【解決手段】自動変速機1は、ファイナルギア25と、ファイナルギア25の回転軸X1方向における両方の側面25a、側面25b、及びファイナルギア25の歯部250の外周面251を覆うバッフルプレート4と、を有する。バッフルプレート4は、ファイナルギア25の歯部250の外周面251を覆う外壁部62を有している。外壁部62には貫通孔65が形成されている。貫通孔65とファイナルギア25の歯部250の外周面251との距離L1は、ファイナルギア25の回転により生じる負圧により、バッフルプレート4の外側のオイルOLをファイナルギア25の歯溝252に捕獲できる距離に設定されている。【選択図】図5

Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
特許文献1には、ギアの側面を覆うバッフルプレートが開示されている。
特許5844019号公報
特許文献1のバッフルプレートは、差動装置が備えるファイナルギアの側方に配置されて、ファイナルギアの歯面を覆うバッフルプレート部を有している。
ファイナルギアは、車両の走行時に回転して、変速機ケース内の底部側の潤滑油を掻き上げる。
バッフルプレートでは、バッフルプレート部の内側に取り込まれた潤滑油が、ファイナルギアで掻き上げられて、上方に設けられた周辺ギアに誘導される。
ところが、バッフルプレート部の内側に潤滑油を導入するに際して、潤滑油の流入量が多すぎると、撹拌抵抗が増加してしまい、燃費悪化の原因となり得る。
そこで、バッフルプレート部内への潤滑油量の流入量を抑えられるようにすることが求められている。
本発明は、
ギアと、
前記ギアの軸方向における両側面及び前記ギアの歯面を覆うバッフルプレート部と、を有し、
前記バッフルプレート部の前記ギアの歯面を覆う底面部には孔が形成されており、
前記孔と前記ギアの歯の突起の先端との距離は、前記ギアの回転により生じる負圧により前記バッフルプレート部の外側のオイルを前記ギアの歯元空間に捕獲できる距離に設定されている構成の動力伝達装置とした。
本発明によれば、バッフルプレート部内への潤滑油量の流入量を抑えることができる。
変速機ケースの要部を説明する図である。 バッフルプレートとファイナルギアとの位置関係を説明する図である。 バッフルプレートの本体部を説明する図である。 バッフルプレートのカバー部を説明する図である。 貫通孔を説明する図である。 変形例に係る貫通孔を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を、動力伝達装置が、車両用の自動変速機1である場合を例に挙げて説明する。
図1は、変速機ケース10における差動装置の収容部15周りを説明する図である。
図1の(a)は、変速機ケース10を、トルクコンバータ(図示せず)側から見た平面図であって、変速機ケース10の収容部15周りを拡大した図である。図1の(b)は、(a)におけるA−A線に沿ってバッフルプレート4を切断して示した図である。図1の(c)は、(a)におけるB−B線に沿ってバッフルプレート4を切断して示した図である。
なお、図1の(a)では、変速機ケース10におけるコンバータハウジング(図示せず)との接合面と、バッフルプレート4の外壁部62の紙面手前側の端面にハッチングを付して示している。さらに、説明の便宜上、バッフルプレート4のカバー部8の図示を省略している。
以下においては、図1の(a)における変速機ケース10の配置を基準として、各構成要素の位置関係を説明する。
以下の説明において「上側(上部)」と記載した場合は、自動変速機の設置状態を基準とした鉛直線方向の上側を意味し、「下側(下部)」と記載した場合は、自動変速機の設置状態を基準とした鉛直線方向の下側を意味する。
図1の(a)に示すように、変速機ケース10の下部には、差動装置の収容部15が設けられている。この収容部15は、図示しないトルクコンバータ側(紙面手前側)に開口している。
収容部15の中央部では、デフケース20が回転可能に支持されている。デフケース20の外周には、回転軸X1方向から見てリング状を成すファイナルギア25が固定されている。
ファイナルギア25の外周には、回転軸X1回りに周方向の全周に亘って歯部250が形成されている。
ファイナルギア25の歯部250は、回転軸X1の径方向から見て、回転軸X1に対して所定角度傾斜している。ファイナルギア25は、歯部250を斜めに付けたヘリカルギアである。
ファイナルギア25の上側には、リダクションギア35が位置している。このリダクションギア35の外周の歯部35aが、ファイナルギア25の歯部250に噛合している。
変速機ケース10においてリダクションギア35は、回転軸X2回りに回転可能に設けられている。リダクションギア35の回転軸X2は、ファイナルギア25の回転軸X1よりも上側で、回転軸X1に対して平行に設けられている。
リダクションギア35は、図示しない変速機構部の出力回転が入力されて回転軸X2回りに回転する。そのため、リダクションギア35が外周に噛合したファイナルギア25は、リダクションギア35から伝達される回転駆動力により、回転軸X1回りに回転する。
自動変速機を搭載した車両の前進走行時には、ファイナルギア25は、図中、時計回方向(正転方向)に回転する。
回転軸X1方向から見て、変速機ケース10の周壁部11は、ファイナルギア25の近傍領域が、ファイナルギア25の外周を囲む弧状を成している。
周壁部11では、周方向に間隔をあけて複数のボルト孔12が設けられている。周壁部11の紙面手前側の端面11aは、トルクコンバータ(図示せず)を囲むコンバータハウジング(図示せず)との接合面となっている。
変速機ケース10では、周壁部11の内側に、ファイナルギア25の側面を覆う壁部13が設けられている。壁部13は、ファイナルギア25よりも紙面奥側で、ファイナルギア25の側面25aに沿う向きで設けられている(図1の(c)参照)。
変速機ケース10には、バッフルプレート4が設けられている(図1の(b)、図2参照)。
バッフルプレート4は、以下を目的として設けられている。
(a)ファイナルギア25により掻き上げられたオイルOLを、リダクションギア35(他のギア)に誘導する。
(b)ファイナルギア25が回転する際の抵抗(撹拌抵抗)を低減させる。
図2は、バッフルプレート4(本体部5、カバー部8)と、ファイナルギア25との位置関係を説明する図である。図2では、ファイナルギア25を仮想線で示すと共に、回転軸X1方向で、バッフルプレート4とファイナルギア25の位置をずらして示している。
図3は、バッフルプレート4の本体部5を回転軸X1方向から見た図である。
図4は、バッフルプレート4のカバー部8を回転軸X1方向から見た図である。
バッフルプレート4は、変速機ケース10側に固定される本体部5と、コンバータハウジング(図示せず)側に固定されるカバー部8と、を有している。
図1の(b)、(c)に示すように、バッフルプレート4の本体部5は、回転軸X1方向において、壁部13とファイナルギア25との間に設けられている。
図3に示すように、バッフルプレート4の本体部5は、ファイナルギア25の側面を覆う第1カバー部6と、ドリブンスプロケット(図示せず)の側面を覆う第2カバー部7とを有している。
第1カバー部6と第2カバー部7は、樹脂成形により一体に形成されている。
平面視において、第1カバー部6は、板状の基部60を有している。
回転軸X1方向から見て、基部60は、回転軸X1周りの周方向に延びており、平面視において基部60は、第1カバー部6の中心(中心線C)を所定間隔で囲む円弧状を成している。
基部60の外周までの外径Rは、ファイナルギア25の外周までの半径rよりも大きい径に設定されている。
変速機ケース10では、ファイナルギア25の壁部13側の側面25aが、第1カバー部6の基部60で覆われている(図1の(c)参照)。
基部60には、複数の貫通孔68が設けられている。貫通孔68の各々は、基部60を回転軸X1方向に貫通して設けられている。
回転軸X1方向から見て貫通孔68の各々は、中心線Cを中心とする仮想円Im1上に位置している。貫通孔68の各々は、回転軸X1周りの周方向に間隔をあけて設けられている。
バッフルプレート4の第1カバー部6は、貫通孔68を挿通させたボルト(図示せず)により、変速機ケース10に固定される。
基部60には、貫通孔68を囲む凹部66と、凹溝67が、さらに設けられている。
図3に示すように、回転軸X1方向から見て凹部66は、貫通孔68を囲む円形を成しており、凹部66の各々は、紙面奥側に窪んで形成されている。
凹部66は、貫通孔68を挿通させたボルト(図示せず)を収容可能な内径D1と、回転軸X1方向の深さで形成されている。
図3に示すように、回転軸X1方向から見て凹溝67は、紙面奥側に窪んで形成されている。
凹溝67は、回転軸X1周りの周方向で隣接する凹部66、66同士を接続している。
回転軸X1方向から見て凹溝67は、前記した仮想円Im1に沿う弧状に形成されている。
回転軸X1方向から見て、基部60の一端601は、当該一端601側に設けられた貫通孔68を所定間隔で囲む円弧状に形成されている。
基部60の他端602は、中心線Cの径方向に延びる線分Laに沿う直線状に形成されている。ここで、回転軸X1方向から見て線分Laは、中心線Cに直交すると共に中心線Cの径方向に延びる直線である。
基部60の内径側の縁には、紙面手前側に突出する内壁部61が設けられている。
平面視において内壁部61は円弧形状を成しており、内壁部61は、中心線C周りの周方向の全長に亘って、略同じ突出高さで設けられている。
基部60の外径側の縁には、紙面手前側に突出する外壁部62が設けられている。
外壁部62は、基部60の長手方向の一端601側から他端602に及ぶ範囲に設けられている。
回転軸X1方向から見て外壁部62は、ファイナルギア25の外周に沿う円弧形状を成している。
回転軸方向から見た外壁部62の曲率半径は、ファイナルギア25の歯部250の外周面251を繋ぐ仮想円Im2の曲率半径と略同じである。
本実施形態では、円弧状の外壁部62の中心線Cが、ファイナルギア25の回転中心(回転軸X1)よりも上側に位置するように、変速機ケース10におけるバッフルプレート4の位置が設定されている。
既存のバッフルプレート4の形状を変更せずに、鉛直線VL方向における外壁部62の下側の領域を、ファイナルギア25の歯部250の外周面251に近づけて配置するためである。
そのため、図3に示すように、回転軸X1に直交する鉛直線VL上で、円弧状の外壁部62の中心線Cと、ファイナルギア25の回転中心(回転軸X1)とが並んでいる。鉛直線VLは、自動変速機1の設置状態を基準として鉛直線方向(重力方向)に延びる直線である。
図1に示すように、変速機ケース10では、自動変速機の設置状態を基準とした鉛直線方向の下側の領域にオイルOLが貯留されている。
バッフルプレート4は、回転軸X1周りの周方向における外壁部62の一端62aと他端62bが、オイルOLの油面OL_level(図1の(a)参照)よりも上側となるように設けられている。
図4に示すように、平面視において、カバー部8は、板状の基部80を有している。
回転軸X1方向から見て、基部80は中心線C周りの周方向に延びており、平面視において基部80は、円弧状を成している。
図4に示すように、基部80の外周までの外径R1は、本体部5側の外壁部62までの外径R(図3参照)よりも小さい径であって、ファイナルギア25の外周までの半径r(図3参照)よりも大きい径に設定されている。
自動変速機1では、ファイナルギア25のコンバータハウジング(図示せず)側の側面25b(図1の(c)参照)が、カバー部8の基部80で覆われている。
基部80には、複数の貫通孔85が設けられている。貫通孔85の各々は、基部80を回転軸X1方向に貫通して設けられている。
回転軸X1方向から見て貫通孔85の各々は、中心線Cを中心とする仮想円Im1上に位置している。貫通孔85の各々は、回転軸X1周りの周方向に間隔をあけて設けられている。
バッフルプレート4のカバー部8は、貫通孔85を挿通させたボルト(図示せず)により、コンバータハウジング(図示せず)に固定される。
基部80には、貫通孔85を囲む凹部86が、さらに設けられている。
図4に示すように、回転軸X1方向から見て凹部86の各々は、紙面手前に窪んで形成されている。
凹部86は、貫通孔85を挿通させたボルト(図示せず)を収容可能な回転軸X1方向の深さで形成されている。
回転軸X1方向から見て、基部80の一端801と他端802は、中心線Cの径方向に延びる線分Lb、Lcに沿う直線状に形成されている。
ここで、回転軸X1方向から見て線分Lb、Lcは、中心線Cに直交すると共に中心線Cの径方向に延びる直線である。
図4に示すように、線分Lcは、線分Lbよりも上方に位置している。そのため、カバー部8と本体部5とを組み付けると、カバー部8側の他端802のほうが、本体部5側の他端602よりも上方まで及んで配置されるようになっている。
基部80の内径側の縁には、紙面手前側に突出する内壁部81が設けられている。
平面視において内壁部81は円弧形状を成しており、内壁部81は、回転軸X1周りの周方向の全長に亘って、略同じ突出高さh2で設けられている(図2参照)。
図2に示すように、内壁部81は、回転軸X1に対して略平行な第1筒状部811と、第1筒状部811から離れるにつれて回転軸X1に近づく方向に傾斜した第2筒状部812とを、有している。
内壁部81は、デフケース20の外周を所定間隔で囲むようにするために、第1筒状部811と第2筒状部812の回転軸X1に対する傾きが異なっている。
基部80の外周には、帯状のシール部材88が外嵌して取り付けられている。シール部材88は、ゴムなどの弾性材料で形成されており、中心線C方向から見て、シール部材88は円弧状を成している。
シール部材88の外径R2は、本体部5側の外壁部62までの外径R(図3参照)よりも僅かに大きい径に設定されている。
カバー部8を本体部5に組み付けると、シール部材88の先端側が、本体部5の外壁部62の内周に弾性的に接触して、本体部5側の外壁部62とカバー部8側の基部80の外周との隙間が、シール部材88により封止される。
本実施形態では、円弧状の基部80の中心線Cが、ファイナルギア25の回転中心(回転軸X1)よりも上側に位置するように、変速機ケース10におけるバッフルプレート4の位置が設定されている。
カバー部8を本体部5に組み付けた状態において、ファイナルギア25の下側の領域は、回転軸X1方向の一方の側面25aと他方の側面25bが、それぞれ本体部5の基部60と、カバー部8の基部80で覆われると共に、ファイナルギア25の外周が、本体部5の外壁部62で覆われる(図1の(c)参照)。
ファイナルギア25の下側の領域は、ファイナルギア25に近接配置されたバッフルプレート4で囲まれた状態で配置されている。
図4に示すように、本実施形態では、シール部材88の長手方向の一端88aは、前記した基部80の一端801(線分Lb)の近傍に位置しており、他端88bは、前記した線分Laまで及んでいる。シール部材88は、ファイナルギア25が掻き上げるオイルOLが移動する側(図4における左側)に位置する他端88bの方が、一端88aよりも上方に位置している。
バッフルプレート4の本体部5では、ファイナルギア25の外周を所定間隔で囲む外壁部62に、貫通孔65(図2参照)が設けられている。
貫通孔65は、外壁部62を厚み方向(回転軸X1の径方向)に貫通して設けられている。
図5は、ファイナルギア25と外壁部62との位置関係、この外壁部62における貫通孔65の設定を説明する図である。
図5の(a)は、ファイナルギア25の歯部250と外壁部62との近傍領域を回転軸X1方向から見た状態を拡大して示す図である。
図5の(b)は、外壁部62を回転軸X1の径方向から見た図であって、貫通孔65の形状を説明する図である。図5の(c)は、ファイナルギア25の歯部250の回転軸X1に対する傾きと、貫通孔65との位置関係を説明する図である。図5の(d)は、ファイナルギア25の歯部250と歯部250との間の領域(歯溝252)が、貫通孔65の領域を通過する際における歯溝252の面積の変化を模式的に示した図である。
図5の(c)では、説明の便宜上、歯部250の外周面251にハッチングを付して、外周面251と歯溝252とを視覚的に区別できるようにしている。
図5の(d)では、ある一つの歯溝252が、貫通孔65が設けられた領域を通過する場合において、貫通孔65内に露出する歯溝252の領域の面積の経時変化を示している。
図5の(b)に示すように、回転軸X1の径方向から見て、貫通孔65は、長辺を回転軸X1に沿う方向に向けた長手形状(長方形形状)の孔である。
そのため、貫通孔65の回転軸X1方向の幅Waが、回転軸X1周りの周方向の幅L2(ファイナルギア25の回転方向CWの幅)よりも大きくなっている。ここで、この幅Waは、ファイナルギア25の回転軸X1方向の幅W1と略整合する幅に設定されている。
外壁部62において貫通孔65は、自動変速機1の設置状態を基準とした鉛直線方向で、オイルOLの油面OL_levelよりも下側となる位置に設けられている。
外壁部62では、この貫通孔65が設けられた領域が、回転軸X1方向に所定の高さh1を持って設けられている(図1の(c)参照)。
この外壁部62の高さh1は、回転軸X1方向におけるファイナルギア25の幅W1(厚み)よりも大きい高さとなるように設定されている(図1の(c)参照)。
そのため、回転軸X1の径方向から見て、変速機ケース10の下側では、ファイナルギア25の外周が、ファイナルギア25を所定間隔で囲む外壁部62により覆われている。
本実施形態では、ファイナルギア25が回転する際に生じる負圧により、外壁部62の外周と、変速機ケース10の周壁部11の内周との間のオイルOLが、貫通孔65を通ってファイナルギア25側に流入できるようになっている。
すなわち、外壁部62の外側のオイルOLが、外壁部62の内側に流入できるようになっている。
ここで、外壁部62の内側に流入するオイルOLの量が多くなると、流入したオイルOLが、ファイナルギア25の回転に対するフリクションとなる。
また、外壁部62の内側に流入するオイルOLの量が少なくなりすぎると、ファイナルギア25の潤滑だけでなく、リダクションギア35周りの潤滑が不足する。ファイナルギア25で掻き上げられてリダクションギア35に供給されるオイルの量が少なくなるからである。
そのため、本実施形態では、ファイナルギア25の外周を囲む外壁部62と、この外壁部62に設けた貫通孔65を、以下の条件を満たすように設けることで、ファイナルギア25の回転に対するフリクションの低減と、ファイナルギア25およびリダクションギア35の潤滑を両立させている。
具体的には、図5の(a)に示すように、
(a)ファイナルギア25の歯部250の外周面251と外壁部62の内周面621との径方向の隙間L1を、回転軸X1周りの周方向で隣接する歯部250と歯部250との間の内側距離G1よりも小さくする(L1<G1)。
(b)ファイナルギア25の回転方向CWにおける貫通孔65の幅L2を、回転軸X1周りの周方向で隣接する歯部250と歯部250との間の外側距離G2よりも小さくする(L2<G2)。
ここで、内側距離G1は、周方向で隣接する歯部250の内径側端部から内径側端部までの距離である。外側距離G2は、周方向で隣接する歯部250の外径側端部から外径側端部までの距離である。
このように設定すると、ファイナルギア25が回転する際に生じる負圧により、貫通孔65を通ってファイナルギア25側に流入するオイルの量が、周方向で隣接する歯部250と歯部250の間の領域(歯溝252:歯元空間)に入るだけの油量となる。
これにより、ファイナルギア25の周辺(回転軸X1方向の両側)に浸入するオイルOLの量が、歯部250の潤滑に必要な最小量に抑えられるので、ファイナルギア25およびリダクションギア35の潤滑に必要な量が確保される。
ファイナルギア25に対する撹拌抵抗は、粘性を持つオイルOLを動かすのに必要な力である。ファイナルギア25の周辺にオイルOLが浸入した場合、ファイナルギア25が周辺のオイルOLを持ち上げながら回転することになるので、周辺に浸入するオイルの量が多くなるほど、撹拌抵抗が大きくなる。
上記のように構成して、オイルOLが、歯部250と歯部250との間の領域(歯溝252:歯元空間)に浸入するだけの油量となるようにすると、ファイナルギア25に対する撹拌抵抗は、歯溝252に浸入した油を持ち上げる(移動させる)のに必要な力のみとなり、実質的な撹拌抵抗が略ゼロ(=0)になる。
ここで、ファイナルギア25の歯部250の外周面251と外壁部62の内周面621との径方向の隙間L1は、例えば、0mmよりも大きく2.0mm未満で、好ましくは、1.0mm未満である。さらに好ましくは、隙間L1は、0mmよりも大きく0.5mm未満である。
一例として、隙間L1を、約0.1mmと極限まで詰めることで、ファイナルギア25の回転により生じた負圧で貫通孔65を通過するオイルOLの量を、歯部250と歯部250との間の領域(歯溝252:歯元空間)に浸入する最小の油量にすることができる。
さらに、本実施形態では、ファイナルギア25の外周の歯部250は、回転軸X1に対して傾いている。そのため、貫通孔65の長辺651、651(ファイナルギア25の回転方向CWにおける両側)が、回転軸X1に沿う向きで形成されるようにしている。
ファイナルギア25の回転時には、歯溝252の領域が、図5の(c)における右側から左側に向けて移動する。この際に、ある一つの歯溝252に着目して、回転軸X1の径方向からオイルOLの流入口となる貫通孔65を見ると、貫通孔65内に露出する歯溝252の面積は、図5の(d)に示すような形で経時的に変化する。
具体的には、ファイナルギア25の回転により、ある一つの歯溝252が貫通孔65の領域に到達すると、到達した時点(t1)から、貫通孔65内に露出する歯溝252の面積が増加する。
面積の増加は、歯溝252が、図5の(c)における右側の長辺651と、左側の長辺651とに跨がる範囲に到達した時点(t2)まで継続する。
そして、歯溝252が、図5の(c)における右側の長辺651と、左側の長辺651に跨がる範囲にある間(t2からt3)は、一定面積Rxで保持される。最後に、歯溝252が、図中右側の長辺651から離れた時点(t3)で、以降、貫通孔65内に露出する歯溝252の面積が減少して、最終的に面積がゼロになった時点(t4)で、ある歯溝252の貫通孔65の領域の横断が終了する。
そのため、時刻t1から時刻t2までの間(図5の(d)におけるハッチングを付した領域)は、貫通孔65内に露出する歯溝252の面積が増加することにより、歯溝252内に負圧が発生する。そして、この負圧は、時刻t2以降の負圧よりも大きいので、ある一つの歯溝252が貫通孔65の領域に到達した初期の段階では、初期の段階の負圧が、貫通孔65を介した歯溝252の領域へのオイルOLの流入を、より促進させるようになっている。
そのため、本実施の形態のように、上記した(a)、(b)の条件で貫通孔65を形成すると、貫通孔65の開口面積が小さくなるものの、発生する負圧により、歯部250と歯部250との間の領域(歯溝252:歯元空間)に適切な量のオイルOLを流入させることができるようになっている。
以下、バッフルプレート4の作用を説明する。
自動変速機を搭載した車両の前進走行時には、ファイナルギア25は、図中、時計回方向(正転方向)に回転する(図1の(a)参照)。
そうすると、ファイナルギア25の回転により生じる負圧と、歯溝252が貫通孔65の領域を横切る際に生じる負圧により、外壁部62の外周と、変速機ケース10の周壁部11の内周との間のオイルOLが、貫通孔65を通って外壁部62の内側に流入する。
貫通孔65は、上記した(a)、(b)の条件を満たすように形成されており、貫通孔65の開口面積が、歯部250と歯部250との間の領域(歯溝252)に必要最低限のオイルOLを流入させる最小の面積で形成されている。
これにより、ファイナルギア25の周辺(回転軸X1方向の両側)に浸入するオイルOLの量を抑えつつ、歯溝252(歯元空間)に浸入するオイルOLの量を確保することができる。
よって、外壁部62の内側に流入するオイルOLの量を、歯部250の潤滑に必要な最小量に抑えられるので、ファイナルギア25およびリダクションギア35の潤滑に必要な量が確保される。
さらに、オイルOLが、歯部250と歯部250との間の領域(歯溝252)に浸入するだけの油量となるので、ファイナルギア25に対する撹拌抵抗は、歯溝252に浸入した油を持ち上げる(移動させる)のに必要な力のみとなり、実質的な撹拌抵抗が略ゼロ(=0)になる。
よって、ファイナルギア25の回転に対するフリクションの低減と、ファイナルギア25およびリダクションギア35の潤滑が両立できる。
以上の通り、本実施形態にかかる自動変速機1は、以下の構成を有している。
(1)自動変速機1は、
ファイナルギア25(ギア)と、
ファイナルギア25の回転軸X1方向(軸方向)における両側面(側面25a、側面25b)、及びファイナルギア25の歯部250の外周面251(歯面)を覆うバッフルプレート4(バッフルプレート部)と、を有する。
バッフルプレート4は、ファイナルギア25の歯部250の外周面251(歯面)を覆う外壁部62(底面部)を有している。
外壁部62には貫通孔65(孔)が形成されている。
貫通孔65(外壁部62の内周面621)とファイナルギア25の歯部250の外周面251(歯の突起の先端)との隙間L1は、ファイナルギア25の回転により生じる負圧により、バッフルプレート4の外側のオイルOLをファイナルギア25の歯溝252(歯元空間)に捕獲できる距離に設定されている。
このように構成すると、負圧を生じさせて、必要最低限のオイルOL(油)のみを、歯溝252(歯元空間)に捕獲できる。
これにより、必要な潤滑油量を確保しつつ、バッフルプレート4の内側に流入するオイルOLの量を減らすことができるので、ファイナルギア25の回転に対する撹拌抵抗の増加を防止することができる。
ここで、ファイナルギア25の回転により生じる負圧により、バッフルプレート4の外側のオイルOLをファイナルギア25の歯溝252(歯元空間)に捕獲できる距離L1(隙間)は、ファイナルギア25の回転速度、部品の設計諸元、事前実験などに基づき当業者が適宜設定可能であるが、例えば、隙間L1は、0mmよりも大きく2.0mm未満で、好ましくは、0mmよりも大きく1.0mm未満、更に好ましくは0mmよりも大きく0.5mm未満である。
なお、貫通孔65(外壁部62の内周面621)とファイナルギア25の歯部250の外周面251(歯の突起の先端)との隙間L1(図5の(a)参照)は、極限まで詰めておくことが好ましい。
一例として、隙間L1を、約0.1mm(0.15mm未満(好ましくは0.12mm未満))と極限まで詰めることによりとすることにより、大きな負圧を生じさせて必要最低限の油のみを歯溝252(歯元空間)に効率的に捕獲することができる。
このように構成することで、必要な潤滑油量は確保しつつ、流入量を減らして撹拌抵抗の増加を防止することができる。
自動変速機1は、以下の構成を有している。
(2)貫通孔65(外壁部62の内周面621)とファイナルギア25の歯部250の外周面251(歯の突起の先端)との隙間L1は、ファイナルギア25の外周において周方向で隣接する歯部250、250の間の内側距離G1よりも短く設定されている。
ファイナルギア25の外周において周方向で隣接する歯部250、250の間の内側距離G1は、ファイナルギア25が用いられる自動変速機の機種に応じて異なる場合がある。
かかる場合において、隣接する歯部250、250の間の内側距離G1が、通常のものよりも短く設定されている場合には、隣接する歯部250、250の間の内側距離G1を基準にして隙間L1を設定することで、負圧を生じさせて必要最低限の油のみを歯元空間(歯溝252)に捕獲することができる。
例えば、ファイナルギア25の歯部250、250の間の内側距離G1が、約2mmである場合は、隙間L1を、2.0mm未満に設定することで、歯溝252にのみオイルOLを捕獲するのに必要な負圧を適切に発生させることができる。
自動変速機1は、以下の構成を有している。
(3)バッフルプレート4の曲率半径における中心(中心線C)は、ファイナルギア25の回転軸X1(回転中心)よりも上方に配置されている。
中心線Cの位置は、自動変速機1の設置状態を基準とした鉛直線VL方向で、回転軸X1よりも上方である。
バッフルプレート4の中心(中心線C)が、ファイナルギア25の中心(回転軸X1)から上方にずれるようにして、バッフルプレート4を配置すると、バッフルプレート4の外壁部62を、ファイナルギア25の外周(外周面251)近づけて配置することができる。
これにより、既存のバッフルプレート4の形状変更を行わずに、ファイナルギア25の外周(外周面251)と外壁部62の内周面621との間の隙間づめを行うことができる。
そうすると、バッフルプレート4の外壁部62の形状を変更せずに隙間づめを行うことができ、バッフルプレート4の設計を変更する必要ない。
これにより、設計変更が必要な場合に生じる負担を発生させずに、隙間詰めを行うことができる。
自動変速機1は、以下の構成を有している。
(4)ファイナルギア25の回転方向における貫通孔65の幅L2は、ファイナルギア25における隣接する歯部250、250の間の外側距離G2よりも短い距離に設定されている(L2<G2)。
負圧による歯溝252(歯元空間)への吸引圧力を上昇させるためには、貫通孔65から覗いた場合の歯溝252(歯元空間)の面積が小さいことが好ましい。
そのため、上記のように構成して、貫通孔65の幅L2を狭めることで、負圧により発生する吸引圧力を高めることができる。
自動変速機1は、以下の構成を有している。
(5)回転軸X1の径方向から見て貫通孔65は、長手形状(長方形形状)を有している。長手形状は、ファイナルギア25の歯部250の向きと交差している。
ファイナルギア25の歯部250の外周面251に沿う線分Ld(図5の(c)参照)が、貫通孔65の長辺651、651と交差するように、貫通孔65の向きが設定されている。
負圧による歯溝252(歯元空間)への吸引圧力を上昇させるためには、貫通孔65から覗いた場合の歯溝252(歯元空間)の面積が小さいことが好ましい。
長手形状の貫通孔65の長辺651、651が、歯部250の外周面251に沿う線分Ldと交差するように貫通孔65を設けると、貫通孔65から覗いた場合の歯溝252(歯元空間)の露出形状は、小さい歯溝252(歯元空間)が並んだような状態となり、吸引圧力が上昇する。
また、ある1つの歯溝252(歯元空間)が、貫通孔65の領域を、ファイナルギア25の回転方向に横切る際に、歯溝252(歯元空間)が貫通孔65の領域を通過するのに要する時間(通過時間)が長くなる。歯溝252にオイルOLを取り込む機会が増えるので、歯溝252の長手方向の全長に渡って、オイルOLを捕獲することができる。
さらに、回転軸X1周りの周方向に並んだ歯溝252(歯元空間)が、貫通孔65の領域を順番に通過する。そして、貫通孔65の領域を、歯溝252(歯元空間)が連続的に通過することになるので、ファイナルギア25が備える略総ての歯溝252に、オイルOLを捕獲させることができる。
当該歯元空間の全長に渡って、連続でオイルOLを捕獲できることになり潤滑量を確保することが可能となる。
図6は、変形例に係る貫通孔65Aを説明する図である。
図6の(a)は、外壁部62を回転軸X1の径方向から見た図であって、貫通孔65Aの形状を説明する図である。図6の(b)は、ファイナルギア25の歯部250の回転軸X1に対する傾きと、貫通孔65Aとの位置関係を説明する図である。図5の(c)は、ファイナルギア25の歯部250と歯部250との間の領域(歯溝252)が、貫通孔65Aの領域を通過する際における歯溝252の面積の変化を模式的に示した図である。
図6の(b)では、説明の便宜上、歯部250の外周面251にハッチングを付して、外周面251と歯溝252とを視覚的に区別できるようにしている。
図6の(c)では、ある一つの歯溝252が、貫通孔65Aが設けられた領域を通過する場合において、貫通孔65A内に露出する歯溝252の領域の面積の経時変化を示している。
前記した実施形態では、回転軸X1の径方向から見て長手形状(長方形形状)を有する貫通孔65が、ファイナルギア25の歯部250の向きと交差して設けられている場合を例示した。
図6に示すように、ファイナルギア25の歯部250の外周面251に沿う線分Ldに対して、長辺651、651が平行になるような向きで設けた貫通孔65Aとしても良い。
この場合には、歯溝252(歯元空間)が貫通孔65Aの領域を通過するのに要する時間(通過時間)が短くなるものの(図6の(d)参照)、以下の条件を満たすようにすることで、歯部250の潤滑に必要な最小量に抑えつつ、ファイナルギア25に対する撹拌抵抗を低減できる。
(a)ファイナルギア25の歯部250の外周面251と外壁部62の内周面621との径方向の隙間L1を、回転軸X1周りの周方向で隣接する歯部250と歯部250との間の内側距離G1よりも小さくする(L1<G1)。
(b)貫通孔65Aの幅L2を、回転軸X1周りの周方向で隣接する歯部250と歯部250との間の外側距離G2よりも小さくする(L2<G2)。
前記した実施形態では、バッフルプレート4(バッフルプレート部)が、本体部5とカバー部8の2部品で構成される場合を例示した。
バッフルプレート4の形状および構成は、ファイナルギア25の回転軸X1方向(軸方向)における両側面(側面25a、側面25b)、及びファイナルギア25の歯部250の外周面251(歯面)を覆うことができる形状および構成であれば特に限定されない。
よって、バッフルプレートを1部品から構成しても良い。
前記した実施形態では、バッフルプレート4(本体部5、カバー部8)の中心(中心線C)と、ファイナルギアの中心(回転軸X1)とを、鉛直線VL方向でずらすことで、ファイナルギア25の外周(外周面251)と外壁部62の内周面621との間の隙間詰めを行う場合を例示した。
バッフルプレート4の外壁部62の形状を調整することで隙間詰めを行う場合には、バッフルプレート4(本体部5、カバー部8)の中心Cと、ファイナルギアの中心(回転軸X1)とを、同心に配置しても良い。
前記した実施形態では、駆動力伝達装置が、車両用の自動変速機である場合を例示した。本願発明の駆動力伝達装置は、車両用の自動変速機のみに限定されない。
複数のギアから構成されるギア列であって、少なくとも1つのギアが、ギア列の収容ケース内のオイルを掻き上げ得るように構成された装置にも適用可能である。このような装置として、入力された回転を減速して出力する減速装置が例示される。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、これら実施形態に示した態様のみに限定されるものではない。発明の技術的な思想の範囲内で、適宜変更可能である。
1 自動変速機
4 バッフルプレート
5 本体部
6 第1カバー部
60 基部
61 内壁部
62 外壁部
62a 一端
62b 他端
621 内周面
65、65A 貫通孔
651 長辺
66 凹部
67 凹溝
68 貫通孔
7 第2カバー部
8 カバー部
80 基部
81 内壁部
811 第1筒状部
812 第2筒状部
85 貫通孔
86 凹部
88 シール部材
88a 一端
88b 他端
10 変速機ケース
11 周壁部
15 収容部
20 デフケース
25 ファイナルギア
25a、25b 側面
250 歯部
251 外周面
252 歯溝
35 リダクションギア
C 中心
CW 回転方向(時計回方向)
D1 内径
G1 内側距離
G2 外側距離
Im1、Im2 仮想円
L1 距離(隙間)
L2 幅
La〜Ld 線分
OL_level 油面
OL オイル
R、R1、R2 外径
VL 鉛直線
W1 幅
Wa 幅
X1、X2 回転軸
r 半径

Claims (5)

  1. ギアと、
    前記ギアの軸方向における両側面及び前記ギアの歯面を覆うバッフルプレート部と、を有し、
    前記バッフルプレート部の前記ギアの歯面を覆う底面部には孔が形成されており、
    前記孔と前記ギアの歯の突起の先端との距離は、前記ギアの回転により生じる負圧により前記バッフルプレート部の外側のオイルを前記ギアの歯元空間に捕獲できる距離に設定されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1において、
    前記孔と前記ギアの歯の突起の先端との距離は、前記ギアにおける隣接する歯間の距離よりも短く設定されることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記バッフルプレート部の曲率半径における中心は、前記ギアの回転中心よりも上方に配置されることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記ギアの回転方向における前記孔の幅は、前記ギアにおける隣接する歯間の距離よりも短く設定されることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記孔は長手形状を有し、
    前記長手形状は、前記ギアの歯の向きと交差することを特徴とする動力伝達装置。
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