JP2019151216A - 車両用のステアリング装置 - Google Patents
車両用のステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019151216A JP2019151216A JP2018037740A JP2018037740A JP2019151216A JP 2019151216 A JP2019151216 A JP 2019151216A JP 2018037740 A JP2018037740 A JP 2018037740A JP 2018037740 A JP2018037740 A JP 2018037740A JP 2019151216 A JP2019151216 A JP 2019151216A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- airbag
- grip
- pad
- collision
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】車両の衝突に伴い展開されるエアバッグ5により運転者を安定的に保護可能とする車両用のステアリング装置3の提供。【解決手段】ステアリング装置3は、ステアリングシャフト1の内端に回転一体に取り付けられかつ内部にエアバッグ5が収納されるパッド4と、このパッド4の外径側に当該パッド4を中心として左側領域および右側領域に点対称に配置されるように支持される無端状の左グリップ6および右グリップ7と、これら左グリップ6および右グリップ7をそれぞれ前記各支持部分を支点として車両左右方向に沿う位置から車両後方向の所定位置までの間で傾動させるための傾動装置8と、車両の衝突に伴い前記エアバッグ5を展開させる際に前記左右両グリップ6,7を斜め後ろ向き姿勢に傾動させるように傾動装置8を制御する制御装置9と、を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用のステアリング装置に関する。
特許文献1に示す車両用ステアリング装置は、左右にグリップを備えかつ上下の少なくとも一方に非グリップ空間を有するステアリングハンドルと、前記ステアリングハンドルに連結されるステアリングシャフトを備えかつ前記ステアリングハンドルを回転可能に車体に保持するステアリングコラムと、前記ステアリングハンドルに設けられ、車両衝突時に前記ステアリングハンドルと乗員間にてエアバッグ袋体を膨張展開させるエアバッグ装置とを備え、車両衝突時に前記エアバッグ袋体が膨張展開することに伴い前記左右両グリップを車両前方側に移動させるように構成されている。
上記特許文献1では、車両衝突時に左右両グリップ部がそれらのステアリングシャフト寄りの位置を支点として外側部分が斜め前向き姿勢となるように傾動させられるようになっている。
そのために、展開されるエアバッグ袋体に運転者が当たることによって当該エアバッグ袋体の左側部分および右側部分と前記上下少なくとも一方部分が、前記左グリップ部および前記右グリップ部と前記上下少なくとも一方の非グリップ空間とから車両前方側へ回り込んで逃げやすくなる等、前記エアバッグ袋体をステアリングハンドルと運転者との間に拘束しにくくなる。
また、上記特許文献1では、左右両グリップ部が棒状であるために、運転者の衣服の袖などが引っ掛かりやすくなることも懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、車両の衝突に伴い展開されるエアバッグにより運転者を安定的に保護可能とする車両用のステアリング装置の提供を目的としている。
本発明に係る車両用のステアリング装置は、ステアリングシャフトの内端に回転一体に取り付けられかつ内部にエアバッグが収納されるパッドと、このパッドの外径側に当該パッドを中心として左側領域および右側領域に点対称に配置されるように支持される無端状の左グリップおよび右グリップと、これら左グリップおよび右グリップをそれぞれ前記各支持部分を支点として車両左右方向に沿う位置から車両後方向の所定位置までの間で傾動させるための傾動装置と、車両の衝突に伴い前記エアバッグを展開させるとともに前記左右両グリップを斜め後ろ向き姿勢に傾動させるように前記傾動装置を制御する制御装置と、を備えていることを特徴としている。
この構成では、車両の衝突に伴い前記エアバッグを展開させるとともに前記左右両グリップを斜め後ろ向き姿勢にさせるから、前記展開されるエアバッグが前記左右両グリップの間に作られるV字形空間と運転者との間に拘束されることになる。
つまり、前記展開されるエアバッグが前記左右両グリップから車両前方へ回り込むように逃げることが抑制されることになるので、当該エアバッグで前記運転者を包み込むような形態で受け止めることが可能になる。
また、前記左右両グリップが無端状であるから、上記特許文献1とは異なり前記左右両グリップに運転者の衣服の袖などが引っ掛かるといった心配が無くなる。
本発明に係る車両用のステアリング装置によれば、車両の衝突に伴い展開されるエアバッグにより運転者を安定的に保護することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図4に本発明の一実施形態を示している。図中、1はステアリングシャフト、2はコラムチューブ、3はステアリング装置である。
ステアリングシャフト1は、ステアリングコラムのコラムチューブ2により回転自在に車体(図示省略)に支持されている。
ステアリング装置3は、パッド4、エアバッグ5、左グリップ6および右グリップ7、傾動装置8、制御装置9等を備えている。
パッド4は、ステアリングシャフト1の内端に回転一体に取り付けられており、その内部にはエアバッグ5が収納されている。
左グリップ6および右グリップ7は、パッド4の外径側に当該パッド4を中心とする左側領域および右側領域に点対称に配置されるように支持されている。
これら左右両グリップ6,7は、共に、正面視で略四角形の無端状に形成されており、アッパーバー6a,7a、ロアーバー6b,7b、インナーサイドバー6c,7c、アウターサイドバー6d,7dを有している。
この実施形態では、アッパーバー6a,7a、ロアーバー6b,7bならびにインナーサイドバー6c,7cは真っ直ぐな形状の棒状部材とされているが、アウターサイドバー6d,7dは、図2に示すように、パッド4の中心を曲率中心とする部分円弧形状に湾曲された棒状部材とされることによって運転者が握り易くかつ操作し易くなっている。このアウターサイドバー6d,7dの曲率半径Rは、任意に設定することができる。
そして、インナーサイドバー6c,7cがパッド4の車両左右方向の左側および右側に回動可能に支持されている。
傾動装置8は、左グリップ6および右グリップ7を個別に前記各支持部分を支点として車両左右方向に沿う位置から車両後方向の所定位置までの間で傾動させるとともに所定位置で保持することを可能にするように構成されている。
制御装置9は、車両の衝突に伴いエアバッグ5を展開させる際に、図3および図4に示すように、左右両グリップ6,7を斜め後ろ向き姿勢に傾動させるように傾動装置8を制御する。
詳しくは、制御装置9は、図1に示すように、衝突判定手段21、展開判定手段22、推定手段23、対処手段24等を含む。
衝突判定手段21は、検出手段10からの出力に基づいて車両の衝突の有無を判定する。
検出手段10は、加速度センサとされており、詳細に図示していないが、例えば車両の前後、左右、上下などの所定位置にそれぞれ取り付けられていて、当該取り付け位置にかかる加速度や減速度の大きさに対応する電気的な出力を発生する。
展開判定手段22は、衝突判定手段21で衝突有りと判定した場合にエアバッグ5の展開が必要か否かを判定する。
推定手段23は、検出手段10からの出力に基づいてエアバッグ5に印加される荷重の方向を推定する。
対処手段24は、展開判定手段22で展開必要と判定した場合にエアバッグ5の展開処理と、左右両グリップ6,7の傾動処理とを実行する。
前記展開処理では、不図示のエアバッグ作動装置を駆動することによりエアバッグ5を展開させる。
前記傾動処理では、推定手段23による推定結果に基づいてエアバッグ5による運転者の最適な保護態勢を確保するように左右両グリップ6,7を傾動させる。
次に、上記ステアリング装置3による動作を説明する。
左右両グリップ6,7は、平常時において例えば図1の実線で示すように、車両左右方向に沿う位置(基本位置)に配置されている。なお、この基本位置は、運転者の体格や年齢等に応じて適宜に変更することが可能である。
このように左右両グリップ6,7を基本位置に配置した状態において車両の前面が正面衝突した場合、運転者の頭部が図3の矢印100で示すように車両前方へ真っ直ぐに移動することになる。
これに伴い、衝突判定手段21が検出手段10からの出力に基づいて車両の衝突が発生したと判定するとともに、展開判定手段22が検出手段10の出力に基づいてエアバッグ5の展開が必要であると判定すると、対処手段24がエアバッグ5の展開処理と、左右両グリップ6,7の傾動処理とを実行する。
ここでの傾動処理は、推定手段23の推定結果に基づいて左右両グリップ6,7を共に図3に示すように基本位置(二点鎖線参照)に対して所定角度α、斜め後ろ向きとする状態に傾動させるように傾動装置8を制御する。
このように左右両グリップ6,7を斜め後ろ向き姿勢にさせることにより、前記展開処理により展開されるエアバッグ5が左右両グリップ6,7の間に作られるV字形空間と運転者との間に安定的に拘束されることになる。
つまり、エアバッグ5が左右両グリップ6,7から車両前方へ回り込むように逃げることが抑制されることになるので、当該エアバッグ5で前記運転者を包み込むような形態で受け止めることが可能になる。
ところで、左右両グリップ6,7を上記基本位置にした状態において車両の前面がオフセット衝突した場合、運転者の頭部が図4の矢印200で示すように車両前方で斜め左方向へ移動することになる。
これに伴い、衝突判定手段21が検出手段10からの出力に基づいて車両の衝突が発生したと判定するとともに、展開判定手段22が検出手段10の出力に基づいてエアバッグ5の展開が必要であると判定すると、対処手段24がエアバッグ5の展開処理と、左右両グリップ6,7の傾動処理とを実行する。
ここでの傾動処理は、推定手段23の推定結果に基づいて左グリップ6を図4に示すように基本位置(二点鎖線参照)に対して所定角度β1、斜め後ろ向きとする一方で、右グリップ7を図4に示すように前記基本位置に対して所定角度β2、斜め後ろ向きとする状態に傾動させるように傾動装置8を制御する。
なお、右グリップ7の傾動角度β2は上記正面衝突時の傾動角度αと同一に設定しているが、左グリップ6の傾動角度β1は前記頭部の移動方向(図4の矢印200参照)に対して左グリップ6を直角とするように設定する。図4に示す例では、左グリップ6の傾動角度β1が右グリップ7の傾動角度β2よりも小さくなっている。
このように左右両グリップ6,7を異なる角度の斜め後ろ向き姿勢にさせることにより、前記展開処理により展開されるエアバッグ5が左右両グリップ6,7の間に作られるV字形空間と運転者との間に安定的に拘束されるとともに、運転者の頭部が移動する方向つまりエアバッグ5の左側領域の容量が右側領域の容量よりも大きくされることになる。
つまり、エアバッグ5が左右両グリップ6,7から車両前方へ回り込むように逃げることが抑制されることになるので、当該エアバッグ5で前記運転者を確実に包み込むような形態で受け止めることが可能になる。
以上説明したように本発明に係る車両用のステアリング装置3によれば、車両の衝突時において衝突の形態に関係なくエアバッグ5により運転者を安定的に保護することが可能になる。
また、左右両グリップ6,7が無端状であるから、上記特許文献1とは異なり左右両グリップ6,7に運転者の衣服の袖などが引っ掛かるといった心配が無くなる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態に示す左右両グリップ6,7の形状については周方向に連続する無端状であればその具体的な形状は特に限定されない。
(2)上記実施形態では、車両の正面衝突時における左右両グリップ6,7の傾動処理とオフセット衝突時における左右両グリップ6,7の傾動処理とを実行する場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。例えば図示していないが、車両の正面衝突時における左右両グリップ6,7の傾動処理のみを実行する場合も本願発明に含まれる。
本発明は、車両用のステアリング装置に好適に利用することが可能である。
1 ステアリングシャフト
2 コラムチューブ
3 ステアリング装置
4 パッド
5 エアバッグ
6 左グリップ
6a アッパーバー
6b ロアーバー
6c インナーサイドバー
6d アウターサイドバー
7 右グリップ
7a アッパーバー
7b ロアーバー
7c インナーサイドバー
7d アウターサイドバー
8 傾動装置
9 制御装置
10 検出手段
21 衝突判定手段
22 展開判定手段
23 推定手段
24 対処手段
100 正面衝突時における頭部の移動方向
200 オフセット衝突時における頭部の移動方向
α 正面衝突時における左右両グリップの傾動角度
β1 オフセット衝突時における左グリップの傾動角度
β2 オフセット衝突時における右グリップの傾動角度
2 コラムチューブ
3 ステアリング装置
4 パッド
5 エアバッグ
6 左グリップ
6a アッパーバー
6b ロアーバー
6c インナーサイドバー
6d アウターサイドバー
7 右グリップ
7a アッパーバー
7b ロアーバー
7c インナーサイドバー
7d アウターサイドバー
8 傾動装置
9 制御装置
10 検出手段
21 衝突判定手段
22 展開判定手段
23 推定手段
24 対処手段
100 正面衝突時における頭部の移動方向
200 オフセット衝突時における頭部の移動方向
α 正面衝突時における左右両グリップの傾動角度
β1 オフセット衝突時における左グリップの傾動角度
β2 オフセット衝突時における右グリップの傾動角度
Claims (1)
- ステアリングシャフトの内端に回転一体に取り付けられかつ内部にエアバッグが収納されるパッドと、
このパッドの外径側に当該パッドを中心として左側領域および右側領域に点対称に配置されるように支持される無端状の左グリップおよび右グリップと、
これら左グリップおよび右グリップをそれぞれ前記各支持部分を支点として車両左右方向に沿う位置から車両後方向の所定位置までの間で傾動させるための傾動装置と、
車両の衝突に伴い前記エアバッグを展開させる際に前記左右両グリップを斜め後ろ向き姿勢に傾動させるように前記傾動装置を制御する制御装置と、を備えていることを特徴とする車両用のステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018037740A JP2019151216A (ja) | 2018-03-02 | 2018-03-02 | 車両用のステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018037740A JP2019151216A (ja) | 2018-03-02 | 2018-03-02 | 車両用のステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019151216A true JP2019151216A (ja) | 2019-09-12 |
Family
ID=67947921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018037740A Pending JP2019151216A (ja) | 2018-03-02 | 2018-03-02 | 車両用のステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019151216A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111551152A (zh) * | 2020-06-04 | 2020-08-18 | 江苏集萃智能光电系统研究所有限公司 | 基于单目视觉的临近空间飞行器相对位姿测量方法及装置 |
-
2018
- 2018-03-02 JP JP2018037740A patent/JP2019151216A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111551152A (zh) * | 2020-06-04 | 2020-08-18 | 江苏集萃智能光电系统研究所有限公司 | 基于单目视觉的临近空间飞行器相对位姿测量方法及装置 |
CN111551152B (zh) * | 2020-06-04 | 2021-06-15 | 江苏集萃智能光电系统研究所有限公司 | 基于单目视觉的临近空间飞行器相对位姿测量方法及装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7400244B2 (ja) | ステアリング装置 | |
JP2018171996A (ja) | アームレスト | |
JP6314897B2 (ja) | 車両用運転席エアバッグ装置 | |
JP4172374B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6948392B2 (ja) | 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 | |
JP6941177B2 (ja) | 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 | |
JPWO2018221180A1 (ja) | 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 | |
JP2018171990A (ja) | アームレスト | |
JP2019151216A (ja) | 車両用のステアリング装置 | |
JP7089585B2 (ja) | 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 | |
JP6901556B2 (ja) | 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 | |
JP6409038B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP2005153613A (ja) | エアバッグ装置付自動二輪車 | |
JP2017065417A (ja) | 自動二輪車用安全装置 | |
JP4134697B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP7268524B2 (ja) | ステアリング装置 | |
JP6420990B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6708797B2 (ja) | 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 | |
JP6964761B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5263059B2 (ja) | 移動体 | |
JP2019034653A (ja) | 車両用回動式フットレスト装置 | |
JP6945065B2 (ja) | 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 | |
JP2005170180A (ja) | 車両操作装置 | |
JP2019182264A (ja) | 車両用のステアリング装置 | |
JP7131320B2 (ja) | エアバッグ装置 |