JP2019150928A - ソケット型工具 - Google Patents

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Hironari Okumura
宏成 奥村
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Abstract

【課題】ナット、ワッシャとともにナット用の緩止具を一括して保持できるソケット型工具を提供することを課題とする。【解決手段】ナットN、及び雄ねじSに螺合させたナットNの緩み止めをするための筒状の緩止具Tを同心又は略同心で収容可能な凹部が形成されたソケット本体2と、前記ソケット本体2における前記凹部の開口周りの開口端面200に当接させたワッシャWを前記凹部に収容した前記ナットN及び前記緩止具Tに対して同心又は略同心で保持する保持構造3と、を備え、前記ソケット本体2は、開口端面側から挿入された緩止具Tを内部で受ける受部21と、該受部21よりも前記開口端面側に形成され、且つ前記開口端面側から挿入された前記ナットNの外周面に嵌合する外嵌部22と、を有する、ソケット型工具1。【選択図】図3

Description

本発明は、ナットを締め込む作業や、緩める作業に用いるソケット型工具に関する。
従来から、上記ソケット型工具には種々のものが提供されており、例えば、特許文献1に開示されているような、ナットとワッシャとを一括して保持できるソケット型工具(以下、レンチソケットと称する)が提供されている。
レンチソケットは、有底筒状であり、内部にナットとワッシャを挿入できるように構成されている。より具体的に説明すると、レンチソケットには、ナット及びワッシャを収容可能な第一の穴と、該第一の穴よりも小径であり且つ該第一の穴の底面中央に形成された第2の穴とが形成されている。
さらに、第2の穴には、軸状のガイドピンと、該ガイドピンを第2の穴の開口方向に向けて付勢する圧縮ばねとが配置されており、ガイドピンが第1の穴内に対して進退するように構成されている。
かかるレンチソケットによれば、第一の穴に挿入されたナットとワッシャにはガイドピンが挿通されるため、雄螺子に取り付けるナットとワッシャ、若しくは雄螺子から取り外すナットとワッシャを一括して保持することができる。
実開昭64−50061号公報
ところで、雄螺子に取り付けたナットの緩み止めをすることがあり、この場合、ナットが取り付けられている雄ねじに対して、筒状の緩止具がさらに取り付けられることがある。
緩止具は、弾性を有し、筒状に形成されている。また、緩止具は、内径が雄ねじの外径よりも小さくなっているため、内部に雄ねじを挿通すると、該雄ねじの軸線方向での動きが制限される、というものである。
しかしながら、上記従来のレンチソケットの第一の穴には緩止具を収容するスペースがないため、ワッシャやナットとともに緩止具を保持することができず、緩止具の取付作業や取外作業は作業者が手作業で行っている。そのため、作業中に緩止具を落としてしまうというような問題が起こっている。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、ナット、ワッシャとともにナット用の緩止具を一括して保持できるソケット型工具を提供することを課題とする。
本発明のソケット型工具は、ナット、及び雄ねじに螺合させたナットの緩み止めをするための筒状の緩止具のそれぞれを同心又は略同心で収容可能な凹部が形成されたソケット本体と、前記ソケット本体における前記凹部の開口周りの開口端面に当接させたワッシャを前記凹部に収容した前記ナット及び前記緩止具に対して同心又は略同心で保持する保持構造と、を備え、前記ソケット本体は、前記開口端面側から挿入された前記緩止具を受ける受部と、該受部よりも前記開口端面側に形成され、且つ前記開口端面側から前記凹部内に挿入された前記ナットの外周面に嵌合する外嵌部と、を有する。
かかる構成によれば、ソケット本体内に対して緩止具が挿入され、続いてナットが挿入されると、緩止具が受部により受け止められ、さらに、ナットが受部の手前側(ソケット本体の開口端側)の外嵌部内に入る。
この状態で、ワッシャを保持構造でソケット本体の開口端面に保持させると、ナットの手前側が該ワッシャにより遮られるため、ナットと該ナットの奥側に配置されている緩止具がソケット本体内に保持される。
また、本発明のソケット型工具において、前記開口端面は、平らに形成され、前記保持構造は、前記ソケット本体の前記開口端面に当接した前記ワッシャを保持するように構成されていてもよい。
このようにすれば、平らに形成された開口端面に一面を当接させた状態のワッシャを保持するように構成されているため、ワッシャに対して雄ねじを真っ直ぐに挿通することができる状態を保つことができる。
さらに、本発明のソケット型工具において、前記保持構造は、磁性により前記開口端面にワッシャを引き付ける引付部を有し、該引付部は、前記ソケット本体の前記開口端面と面一となる位置に配置される一端と、該一端とは反対側の他端であって、前記ソケット本体の前記開口端面よりも後方側に位置する他端とを有する、ように構成されていてもよい。
上記構成のソケット型工具によれば、引付部の一端がソケット本体の開口端面と面一となる位置に配置されているため、開口端面に対してワッシャを傾かないようにして保持することができる。また、引付部の他端はソケット本体の開口端面よりも後方側に位置しているため、収容凹部内でのナットの動きを該引付部の磁力により制限することができる。
以上のように、本発明のソケット型工具によれば、ナット、ワッシャとともにナット用の緩止具を一括して保持できる、という優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るソケット型工具の正面図である。 図2は、同実施形態に係るソケット型工具の底面図である。 図3は、図2のIII−III断面線における断面図である。 図4において、(a)は進出状態の抱持部の拡大図であり、(b)は退避状態の抱持部の拡大図である。 図5の(a)〜(d)は、同実施形態に係るソケット型工具でワッシャ、ナット、緩止具を雄ねじに取り付ける作業の説明図である。 図6の(a)〜(d)は、同実施形態に係るソケット型工具でワッシャ、ナット、緩止具を雄ねじから取り外す作業の説明図である。 図7は、同実施形態に係るソケット型工具で扱う対象とするワッシャ、ナット、緩止具の説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係るソケット型工具について、添付図面を参照しつつ説明を行う。
本実施形態に係るソケット型工具は、雄ねじに対してナットを締め込んだり、緩めたりする際に用いられるものであり、ワッシャ、ナット、ナットの緩止具を一括して保持できるように構成されている。
図7に示すように、ワッシャW、ナットN、緩止具Tは、それぞれ雄ねじSの基端部側から順に並べて配置される。なお、本実施形態では、雄ねじSの一例として、構造物(母材)Bから延出するように設けられた植込みねじを挙げて以下の説明を行うが、ソケット型工具を用いてワッシャW、ナットN、緩止具Tを付け外しする対象物は、植込みねじとは別種の雄ねじであってもよい。
緩止具Tは、弾性を有し、且つ筒状に形成されている。また、緩止具Tの内径は、雄ねじSの外径よりも小さくなっており、内部に雄ねじSが挿通された状態においては、該雄ねじSに対する移動(雄ねじSの軸線方向での移動)が制限されるようになっている。
また、緩止具Tは、軸線方向における一方側の外径よりも他方側の外径の方が大きくなっている。そのため、緩止具Tの外面は、前記一方側よりも前記他方側の方が径方向外方(緩止具Tの径方向における外方側)に張り出した段状に形成されている。
ソケット型工具は、図1及び図2に示すように、雄ねじSに付け外しするナットN及び緩止具Tを収容可能な収容凹部20が形成されたソケット本体2と、ナットNとともに雄ねじSに付け外しするワッシャWをソケット本体2に保持するための保持構造3と、を備えている。
ソケット本体2は、外観円柱状であり、収容凹部20は、ソケット本体2の軸線方向における一方の端面で開口するように形成されている。なお、本実施形態では、ソケット本体2の軸線方向を前後方向、ソケット本体2の径方向を内外方向と称して以下の説明を行う場合がある。
本実施形態に係るソケット本体2は、図3に示すように、収容凹部20内で緩止具Tを受ける受部21と、該受部21の手前側(収容凹部20の開口側)に形成され、且つナットNの外周側面に外嵌する外嵌部22と、外嵌部22よりも前記前後方向における前方側で、ワッシャWの一面を受ける(当接させる)当接部23と、保持構造3の後述する抱持部を回転可能に連結するための連結ベース部24と、他の工具を接続するための接続部25と、を有する。
上述のように、収容凹部20は、ソケット本体2の前記一方の端面で開口するように形成されている。そのため、収容凹部20の開口の周囲には、ソケット本体2の前記一方の端面が広がっている。なお、本実施形態では、ソケット本体2の前記一方の端面を、開口端面200と称することとする。
受部21は、収容凹部20内で前記前後方向における前方を向くように形成された平面である。また、受部21は、ソケット本体2の中心線を中心とする周方向に沿って環状となるように形成されている。
外嵌部22は、ナットNの外周形状に合わせて多角環状(本実施形態では六角環状)に形成されている。なお、外嵌部22は、前記中心線を中心とする周方向でナットNの外周側面に係合することができれば、六角環状でなくてもよい。
本実施形態に係る当接部23は、ソケット本体2の開口端面200により構成されている。そのため、当接部23は、環状の平らな面となっている。
連結ベース部24は、ソケット本体2の外面に設けられている。より具体的に説明すると、連結ベース部24は、ソケット本体2の外面から、前記内外方向における外方側に向かって延出するように形成されている。また、連結ベース部24は、ソケット本体2の中心線を中心とする周方向に対して接線方向に延びる回転軸Pにより抱持部を回転可能に連結するように構成されている。
接続部25は、ソケット本体2の軸線方向における他方の端面側に設けられており、例えば、絶縁操作棒や、ラチェットレンチ、ソケットレンチ等の操作用の工具Oを接続できるように構成されていればよい(図5(a)参照)。
保持構造3は、前記ソケット本体2における前記収容凹部20の開口を形成する開口端面200に前記ワッシャWの一面を引き付けるための引付部30と、該引付部30によって前記開口端面200に引き付けられた前記ワッシャWを抱え持つ抱持部31と、該抱持部31を前記内外方向における内方側に向けて付勢する付勢手段32(図4(a)参照)と、を有する。
引付部30は、磁性を有する磁性体(例えば、磁石)で構成されている。また、本実施形態に係る引付部30は、前記前後方向における前端がソケット本体2の開口端面200と面一となるように設けられており、さらに、ソケット本体2の開口端面200を基準として前記前後方向における後方に向かって延びている。
抱持部31は、図4(a),図4(b)に示すように、連結ベース部24を介してソケット本体2の外面に回動可能に取り付けられる回動部310と、該回動部310から延出する腕部311と、開口端面200の前方に対して進退可能であり且つワッシャWをソケット本体2の開口端面200に向けて押圧する押圧部312と、押圧部312を前記内外方向に移動させるためのガイド部313とを有する。
回動部310は、前記回転軸Pにより連結ベース部24に軸支されている。そのため、前記回転軸Pは、回動部310の回転中心となる。
腕部311は、回動部310に対して前記内外方向における外方側に連設されている。そのため、腕部311は、回転軸Pに対して前記内外方向における外方側にずれた位置に配置されている。
押圧部312は、回動部310の回転に伴って、開口端面200の前方に対して進退するように構成されている。なお、本実施形態では、押圧部312が開口端面200の前方に進出した状態を進出状態、押圧部312が開口端面200の前方から退避した状態(開口端面200の前方から外れた位置に配置されている状態)を退避状態と称することとする。
押圧部312は、進出状態に切り替わった状態で、ワッシャWの他面を開口端面200側に向けて押圧するように構成されている。すなわち、押圧部312は、開口端面200と協働してワッシャWを挟持するように構成されている。
なお、本実施形態に係る押圧部312は、腕部311の前記内外方向において内方側に位置する端面により構成されている。また、本実施形態に係る押圧部312は、進出状態に切り替えられた状態においては、前記径方向における内向きであり且つ前記前後方向における前方側が後方側よりも前記径方向における内方側に位置するように傾斜するように構成されているため、開口端面200に当接させているワッシャWを前記径方向における外方側から抱え込むようにして開口端面200に向けて押圧することができる。
このように、押圧部312は、ワッシャWを前記径方向における内方側、及び前記前後方向における後方側に向けて押圧するように構成されている。
ガイド部313は、腕部311の先端に設けられている。ガイド部313の前面(前記前後方向において前方側に向けて配置される面)には、押圧部312が前記進出状態に切り替わっている状態において、前記内外方向における内方側の一端から外方側の他端に向かうにつれて、前記前後方向における前方側に向かうように傾斜する傾斜面313aが含まれている。また、傾斜面313aの前記一端は、押圧部312が前記進出状態に切り替わっている状態において、ガイド部313の中で最も前方に位置する頂部313bとなっている。
なお、本実施形態のソケット本体2には、複数の抱持部31が設けられている。複数の抱持部31は、ソケット本体2の外周面の周方向において間隔をあけて並ぶように形成されている。また、本実施形態では、3つの抱持部31が、ソケット本体2の外周面の周方向において等間隔に間隔をあけて並ぶように形成されている(図3参照)。
付勢部材は、押圧部312をソケット本体2の径方向内側に向けて直接的又は間接的に付勢するように構成されている。本実施形態に係る付勢部材は、押圧部312が前記径方向における内方側に移動するようにして回動部310を付勢している。
本実施形態に係るソケット型工具1の構成は以上の通りである。続いて、本実施形態に係るソケット型工具1の使用方法を説明する。
まず、ソケット型工具1を用いてワッシャW、ナットN、緩止具Tを雄ねじSに取り付ける方法について説明する。
図5(a)に示すように、雄ねじSに取り付けるワッシャW、ナットN、緩止具Tをソケット型工具1にセットする。
より具体的に説明すると、緩止具Tを収容凹部20内に挿入し、さらに、該緩止具Tを前記前後方向において受部21に突き当てる。
次に、ナットNを収容凹部20内の外嵌部22内に挿入する。これにより、ソケット本体2を自身の中心線を中心として回転させると、ナットNの外周側面と外嵌部22の内周側面とが係合する状態になる。
そして、ワッシャWを保持構造3によりソケット本体2の開口端面200に保持する。本実施形態では、ワッシャWの一面を開口端面200に当接させた状態で、押圧部312を前記進出状態に切り替えると、該ワッシャWが開口端面200と押圧部312とで挟持される(図4(a)参照)。
また、本実施形態では、複数(3つ)の抱持部31がソケット本体2の外周面の周方向で等間隔に並んでいるため、ワッシャWがソケット本体2と同心又は略同心となる。これに伴い、ワッシャWは、ソケット本体2内の緩止具T、ナットNに対しても同心又は略同心となる。
そして、ソケット本体2の開口端面200側を雄ねじSに接近させ、雄ねじSをワッシャWに挿通し、さらに、雄ねじSの先端をナットNに突き当てる。
この状態でソケット本体2を回転させると(ソケット本体2の中心線を中心とする周方向で回転させると)、ナットNが雄ねじSに螺合され、ソケット本体2をさらに回転させ続けるとナットNが雄ねじSに締め込まれる。
また、ナットNは、雄ねじSに締め込まれるに伴って、雄ねじSの基端部側に移動するため、この雄ねじSの移動に合わせてソケット本体2も、雄ねじSの基端部側に移動させる。このとき、緩止具Tが受部21により前方側(雄ねじSの基端部側)に押されるため、図5(b)に示すように、該緩止具Tの内部には雄ねじSが挿通される。
そして、ソケット本体2の前方に位置するガイド部313が母材Bに押し付けられると、図5(c)に示すように、押圧部312が前記内外方向における外側に移動する。すなわち、押圧部312が前記退避状態に切り替わる。
より具体的に説明すると、図4(a)に示すように、抱持部31を先頭にした状態(最も前方に向けた状態)でソケット型工具1を母材B等に突き当てると、抱持部31の中で最も前方に位置するガイド部313の頂部313bが母材Bに当接する。
このとき、ガイド部313の頂部313bは回動部310の回転中心よりも前記径方向における外方側に配置されているため、ソケット型工具1を母材Bに押し付けると、該ガイド部313には前記径方向における外方側に向かう力が生じ、この力が抱持部31(押圧部312)に対する回転モーメントとなる。
さらに、ガイド部313の前面は、該押圧部312が前記開口端面200の前方に進出した状態において、前記径方向内側から前記径方向外側になるにつれて徐々に前方に向かうように傾斜しているため、ガイド部313の頂部313bよりも内側の部分と母材Bとの間には隙間が生じており、この隙間が抱持部31(押圧部312)の回転代となる。そして、ガイド部313に生じる前記径方向における外方側に向かう力が付勢部材による付勢力を上回ると、図4(b)に示すように、押圧部312が前記内外方向における外側に移動する。
このように、前記ソケット型工具1は、抱持部31の中で最も前方に位置するガイド部313が母材Bに当接するとともに、押圧部312が前記径方向における外方側に移動し始めるようになっており、押圧部312が進出状態から退避状態に切り替わることで押圧部312によるワッシャWの保持状態が解除される。
そして、ナットNを雄ねじSに対して完全に締め込んだ後は、ソケット本体2を引き操作すれば、図5(d)に示すように、ワッシャW、ナットN、緩止具Tを雄ねじSに取り付けた状態のまま、ソケット型工具1だけを雄ねじSから引き離すことができる。
一方、雄ねじSに取り付けられているワッシャW、ナットN、緩止具Tを取り外す場合は、図6(a)から図6(b)にかけて示すように、ソケット本体2を雄ねじS、緩止具T、ナットNに被せる。これに伴い、受部21が前記前後方向で緩止具Tに当接し、ナットNの外周側面が外嵌部22の内周側面に嵌合する。
そして、ガイド部313の頂部313bがワッシャW若しくは母材Bに押し付けられると、押圧部312が進出状態から退避状態に切り替わる。
ソケット本体2を回転させてナットNを緩めると、該ナットNが雄ねじSの先端側(収容凹部20の奥側)に移動する。ワッシャWには引付部30の磁力が作用するため、ナットN全体が収容凹部20内に入ると、図6(c)に示すように、ワッシャWが一面を開口端面200に当接させた状態でソケット本体2に仮止めされる。
さらに、ナットNを緩めつつ、ソケット型工具1を引き操作すると、ガイド部313が母材Bから離れる。これに伴い、付勢部材の付勢力によって押圧部312が前記径方向における内方側に移動し、押圧部312が前記退避状態から前記進出状態に切り替わると、図6(d)に示すように、押圧部312と開口端面200とによってワッシャWが挟持(保持)される。
そして、ナットNを雄ねじSから外した後、ソケット型工具1を引き操作すれば、ワッシャW、ナットN、緩止具Tを一括して雄ねじSから取り外すことができる。
以上のように、本実施形態に係るソケット型工具1は、ソケット本体2内に対して緩止具Tが挿入され、続いてナットNが挿入されると、緩止具Tが受部21により受け止められ、さらに、ナットNが受部21の手前側(ソケット本体2の開口端側)の嵌合周面内に入り、この状態で、ワッシャWを保持構造3で前記開口領域と対応する位置に保持させると、ナットNの手前側が該ワッシャWによって遮られるため、ナットNと該ナットNの奥側に配置されている緩止具Tがソケット本体2内に保持される。
従って、ソケット型工具1は、ナットN、ワッシャWとともにナットN用の緩止具Tを一括して保持できる。
さらに、本実施形態に係るソケット型工具1では、開口端面200が平らに形成され、保持構造3が該開口端面200に当接したワッシャWを保持するように構成されているため、該開口端面200に一面を当接させた状態のワッシャWを保持することができ、これにより、ワッシャWに対して雄ねじSを真っ直ぐに挿通することができる状態を保つことができるようにもなっている。
さらに、保持構造3は、磁性により前記開口端面200にワッシャWを引き付ける引付部30を有し、該引付部30がソケット本体2の開口端面200と面一となる位置に配置される一端と、該一端とは反対側の他端であって、ソケット本体2の開口端面200よりも後方側に位置する他端とを有する、ように構成されていているため、引付部30の一端がソケット本体2の開口端面200と面一となる位置に配置されているため、開口端面200に対してワッシャWを傾かないようにして保持することができる。また、引付部30の他端はソケット本体2の開口端面200よりも後方側に位置しているため、収容凹部20内でのナットNの動きを該引付部30の磁力により制限することができる。
また、本実施形態に係るソケット型工具1では、磁性体の磁力で引き付けたワッシャWの一面をソケット本体2の開口端面200に当接させた状態で仮止めすることができる。このとき、ワッシャWとナットNとは同心又は略同心となる(すなわち、ワッシャWの貫通孔とナットNのねじ穴とが前記前後方向で一列に並ぶ)。
そして、押圧部312を進出状態に切り替えると、該押圧部312によってワッシャWの他面が開口端面200側に向けて押圧され、ソケット本体2の開口端面200と抱持部31の押圧部312とでワッシャWを挟持することができ、これにより、ワッシャWの前記前後方向における後方側への動きが開口端面200により規制され、また、ワッシャWの前記前後方向における前方側への動きが押圧部312により制限される。
従って、ソケット型工具1は、ナットNとワッシャWとを雄ねじSに対して付け外しできる姿勢で確実に保持できる。
さらに、本実施形態に係るソケット型工具1では、前記前後方向における最も前方側に位置するガイド部313(頂部313bと傾斜面313a)とが母材B等の構造物に当接するとともに、押圧部312が前記径方向における外方側に移動し始めるため、押圧部312がソケット本体2と構造物とに挟み込まれて開口端面200の前方から退避できなくなることを防止できる。
また、ガイド部313を構造物に押し当てて押圧部312を進出状態から退避状態に切り替える構造が採用されているため、収容凹部20内のナットNや緩止具Tの動きによって押圧部312が進出状態から退避状態に切り替えられることがない。従って、本実施形態に係るソケット型工具1は、ワッシャW、ナットN、緩止具Tの付け外し作業中に押圧部312が意図しないタイミングで進出状態から退避状態に切り替わることを防止でき、これにより、ワッシャW、ナットN、緩止具Tの脱落を防止できるようになっている。
さらに、本実施形態に係るソケット型工具1では、複数(3つ)の抱持部31がソケット本体2の外周面の周方向において等間隔に並ぶようにして形成されており、この複数の抱持部31の押圧部312によりワッシャWが前記径方向における外方側から抱え込まれるようにしてソケット本体2の開口端面200に押し付けられるため、ワッシャWをソケット本体2、及びソケット本体2内の緩止具T、ナットNに対して同心又は略同心に配置し易くなる。従って、前記ソケット型工具1は、雄ねじSをワッシャW、ナットN、緩止具Tに簡単に挿入できるようになる。このように、押圧部312はワッシャWの前記径方向における位置決めを行う役割も担っている。
なお、本発明のソケット型工具1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
上記構成において、保持構造3は、ソケット本体2の開口端と、抱持部31の押圧部312とでワッシャWを挟持するように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、保持構造3は、ソケット本体2の開口端面200にワッシャWの一面を当接させた状態を維持できれば、引付部30の磁力のみでワッシャWを保持するように構成されていてもよい。
上記実施形態において、ソケット本体2には3つの抱持部31が設けられていたが、この構成に限定されない。例えば、ソケット本体2には1つ又は2つの抱持部31が設けられていてもよいし、4つ以上の抱持部31が設けられていてもよい。
上記実施形態のソケット型工具1は、使用者が手に取って操作を行うための操作用の工具O(上述の絶縁操作棒や、ラチェットレンチ、トルクレンチ等)をソケット本体2の接続部25に着脱するように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、ソケット本体2には、使用者が手に取って操作を行うための操作部が一体的に設けられていてもよい。
上記実施形態において、引付部30は、前記前後方向における前端がソケット本体2の開口端面200と面一となるように設けられていたが、この構成に限定されない。例えば、引付部30は、ナットNの姿勢が崩れないようにできれば(すなわち、ナットNの各面が前記前後方向に向けて配置されている状態を維持できれば)、引付部30の前記前端がソケット本体2の開口端面200よりも前方側、若しくは後方側に位置していてもよい。
上記実施形態において、腕部311は、棒状に形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、押圧部312が前記進出状態に切り替えられているときに、ガイド部313の頂部313bが回動部310の回転中心よりも前記径方向における外方側に配置されるように構成されていれば、腕部311は屈曲、若しくは湾曲した形状であってもよい。この場合、腕部311は、ガイド部313が母材B等の構造物に押し付けられたときに、撓まない程度の剛性を有することが好ましい。
上記実施形態において、特に言及しなかったが、開口端面200には、収容凹部20の開口周りにナットNを収容可能な座繰りが形成されていてもよい。
1…ソケット型工具、2…ソケット本体、3…保持構造、20…収容凹部、21…受部、22…外嵌部、23…当接部、24…連結ベース部、25…接続部、30…引付部、31…抱持部、32…付勢手段、200…開口端面、310…回動部、311…腕部、312…押圧部、313…ガイド部、313a…傾斜面、313b…頂部、B…母材、N…ナット、O…工具、P…回転軸、T…緩止具、W…ワッシャ

Claims (3)

  1. ナット、及び雄ねじに螺合させたナットの緩み止めをするための筒状の緩止具のそれぞれを同心又は略同心で収容可能な凹部が形成されたソケット本体と、前記ソケット本体における前記凹部の開口周りの開口端面に当接させたワッシャを前記凹部に収容した前記ナット及び前記緩止具に対して同心又は略同心で保持する保持構造と、を備え、前記ソケット本体は、前記開口端面側から挿入された前記緩止具を受ける受部と、該受部よりも前記開口端面側に形成され、且つ前記開口端面側から前記凹部内に挿入された前記ナットの外周面に嵌合する外嵌部と、を有するソケット型工具。
  2. 前記開口端面は、平らに形成され、前記保持構造は、前記ソケット本体の前記開口端面に当接した前記ワッシャを保持するように構成される、請求項1に記載のソケット型工具。
  3. 前記保持構造は、磁性により前記開口端面にワッシャを引き付ける引付部を有し、該引付部は、前記ソケット本体の前記開口端面と面一となる位置に配置される一端と、該一端とは反対側の他端であって、前記ソケット本体の前記開口端面よりも後方側に位置する他端とを有する、請求項2に記載のソケット型工具。
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