JP2019149950A - 手持式作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機体に対するリヤハンドルのガタ付きを低減することができる手持式作業機を提供する。【解決手段】手持式作業機100は、機体3のリヤハンドル取り付けフレーム6に回動可能に連結され、作業者により握られるリヤハンドル7と、リヤハンドル7内に設けられ、機体3のリヤハンドル取り付けフレーム6に係合することでリヤハンドル7の回動を止めるロックレバー25と、を備える。リヤハンドル7の内部には、ロックレバー25に近接して配置され、ロックレバー25の側面25aが摺動可能な摺動面41を有するリブ40が形成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、手持式作業機に関する。
生け垣や植木を均一に刈り込む手持式作業機として、特許文献1に記載のヘッジトリマーが知られている。このヘッジトリマーは、機体の前部に枝葉等を切取る切断刃(切取り刃)を備えると共に、機体の後部に作業者が握るリヤハンドル(ハンドル)を備え、リヤハンドルの前部に、非作業位置から作業位置までスイング可能(揺動可能)なスロットルレバーと、このスロットルレバーを必要なときにスイング不可能にするスロットル固定レバーと、を有する。このヘッジトリマーは、機体に搭載した原動機により切断刃を駆動しつつ、原動機の出力をスロットルレバーで調整しながら枝葉等を切取るように構成されている。
このようなヘッジトリマーでは、作業性を向上すべく、刈り込み位置に応じてリヤハンドルが回動可能に構成されている。すなわち、リヤハンドルは、機体から延出した軸部に対して回動可能に連結されている一方で、このリヤハンドルに対してはリヤハンドルの回動を止めるための係止機構が設けられている。係止機構を操作するための操作部は、上部レバーと下部レバーとからなるレバー複合体である。下部レバーは、軸部の複数の溝のうちの1つ(任意の溝)に嵌合する突起を備えている。下部レバーは復帰ばねによって前方に付勢されており、突起が軸部の任意の溝に嵌合することで、リヤハンドルが所定の角度で係止される。このレバー複合体が後方に引かれると、軸部の任意の溝から突起が外れてリヤハンドルの係止が解除され、リヤハンドルの回動が可能になる。
特開2005−160303号公報
このように、機体側の一部に対してレバーの突起が嵌合することでリヤハンドルが係止され、さらに突起が外れることでリヤハンドルの係止を解除する機構では、リヤハンドル内でレバーが移動する。レバーの移動は、特許文献1に記載された装置のような往復動または回動が考えられる。レバーが往復動または回動することで、レバーの先端にある嵌合部が、溝または凹部に対して進入・退避する。このようにレバーの移動を許容するため、リヤハンドルのケースとレバーとの間には僅かな隙間が形成される。ところがこの隙間は、リヤハンドルの係止時(レバーの嵌合時)、またはリヤハンドルの係止解除時(レバーの移動時)において、機体に対するリヤハンドルのガタ付きの原因となり得る。従来は、このリヤハンドルのガタ付きに対する対策が十分とは言えなかった。
本発明は、機体に対するリヤハンドルのガタ付きを低減することができる手持式作業機を提供することを目的とする。
本発明は、機体(3)に設けられた作業部(4)を備える手持式作業機(100)であって、機体(3)の後部(6)に回動可能に連結され、作業者により握られるリヤハンドル(7)と、リヤハンドル(7)内に設けられ、機体(3)の後部(6)に係合することでリヤハンドル(7)の回動を止めるロックレバー(25)と、を備え、リヤハンドル(7)の内部には、ロックレバー(25)に近接して配置され、ロックレバー(25)の側面(25a)が摺動可能な摺動面(41)を有するリブ(40)が形成されている。
この手持式作業機(100)によれば、ロックレバー(25)が機体(3)の後部(6)に係合し、リヤハンドル(7)の回動が止められる。ロックレバー(25)の移動を許容するため、ロックレバー(25)とリヤハンドル(7)との間には僅かな隙間が存在する。リヤハンドル(7)の内部にはロックレバー(25)に近接する摺動面(41)が設けられているので、ロックレバー(25)の側面(25a)がリブ(40)の摺動面(41)に当接する際、ロックレバー(25)の側方への移動可能距離(振れ又は遊び)は非常に小さくなっている。よって、リヤハンドル(7)内でのロックレバー(25)のガタ付きが低減されており、その結果として、機体(3)に対するリヤハンドル(7)のガタ付きが低減される。
リブ(40)の摺動面(41)は、ロックレバー(25)の側面(25a)の軌跡に沿うように延在していてもよい。この場合、ロックレバー(25)が可動範囲のどのような位置にあっても、ロックレバー(25)の側面(25a)はリブ(40)の摺動面(41)に当接し得る。よって、ロックレバー(25)が移動する際における、リヤハンドル(7)のガタ付きが好適に防止される。
ロックレバー(25)は、リヤハンドル(7)内の軸(27)に軸支されて回動可能であり、ロックレバー(25)は、リヤハンドル(7)内に配置され軸(27)に軸支されたボス部(34)と、リヤハンドル(7)外に突出し機体(3)の後部(6)に係合する先端部(31)と、ボス部(34)と先端部(31)とを連結するアーム部(36)と、ボス部(34)またはアーム部(36)から軸(27)に直交する方向に張り出す拡大部(37,38)と、を有してもよい。この場合、ロックレバー(25)が拡大部(37,38)を有するので、より広範囲で、ロックレバー(25)の側面(25a)がリブ(40)の摺動面(41)に当接し得る。よって、ガタ付き量がより一層低減される。ロックレバー(25)の形状を調整するだけでよいので、ガタ付きの低減を容易に実現できる。更には、ガタ付きの低減がロックレバー(25)の摩耗量の低減につながり、耐久性能の向上効果も奏される。
リヤハンドル(7)は、互いに合わせられる左ケース(8)および右ケース(9)を有し、左ケース(8)および右ケース(9)には、摺動面(41)として、ロックレバー(25)に関して対称な左摺動面(58)および右摺動面(59)がそれぞれ形成されてもよい。この場合、ロックレバー(25)の側面(25a)が対称な左摺動面(58)および右摺動面(59)によって支持されるので、ロックレバー(25)の姿勢が一層安定する。
本発明によれば、リヤハンドル(7)内でのロックレバー(25)のガタ付きが低減され、その結果として機体(3)に対するリヤハンドル(7)のガタ付きが低減される。
本発明の一実施形態に係る手持式作業機を示す側面図である。 図1の平面図である。 図1中のリヤハンドル内を拡大して示す側面図である。 図3のIV−IV矢視図である。 リヤハンドルが回動され固定される位置を示す背面図である。 図6(a)は図3中のロックレバーを示す図、図6(b)は他の形態に係るロックレバーを示す図、図6(c)は図6(a)のロックレバーの拡大部を示す図である。 ロックレバーのロックが解除されてリヤハンドルが回転可能となった状態を示す図である。 図8(a)および図8(b)は、図3の形態における左ケースおよび右ケースの内面構造をそれぞれ示す図である。 図9(a)および図9(b)は、他の形態における左ケースおよび右ケースの内面構造をそれぞれ示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また本明細書において、上下、前後、左右等の方向を表す語は、手持式作業機を使用する作業者を基準とした方向を表すものとする。作業者にとっての前方(切断刃側)が、「前」と定められる。
図1および図2に示されるように、手持式作業機であるヘッジトリマー100は、エンジン1を搭載しギヤケース2を含む機体3を備える。機体3の前部には、左右方向(図2の上下方向)に突出し前後方向に多数が並設された切断刃(作業部)4が設けられる。切断刃4は、エンジン1の回転運動がギヤケース2内のギヤにより往復運動に変換されることで往復動し、生け垣や植木等の被切断物を均一に刈り込むように構成されている。切断刃4より後方で機体3の前部には、上方を跨ぐように逆U字形状を成し、作業者の一方の手で握られるフロントハンドル5が連結されている。機体3は、後部にリヤハンドル取り付けフレーム6を有する。このリヤハンドル取り付けフレーム6の後端に対して、作業者の他方の手で握られるリヤハンドル7が回動可能に連結されている。すなわち、リヤハンドル取り付けフレーム6は、リヤハンドル7が連結される機体3の後部に相当する。
リヤハンドル7は、半割にされた左右のケースである左ケース8および右ケース9が互いに合わせられて組み立てられており、側面視において矩形環状に構成される。リヤハンドル7の左右方向の中央には、環状の合わせ面Pが形成される(図2および図5参照)。図3に示されるように、リヤハンドル7は、円筒状の先端部10を有しており、その先端部10が、機体3から延出したリヤハンドル取り付けフレーム6の後部内に進入し、リヤハンドル取り付けフレーム6の後部内で内側に円環状に張り出す円環状の支持部11に対して連結される。リヤハンドル7は、リヤハンドル取り付けフレーム6に対して回動可能且つ軸線方向に移動不能に連結される。
リヤハンドル7には、上部のグリップ部12の下側にスロットルレバー13が配置され、グリップ部12の上側に、セーフティレバー14が配置されている。また、リヤハンドル7には、上部のセーフティレバー14の前側に、回転レバー15が配置され、回転レバー15の左横に、エンジンを停止するための停止スイッチ16が配置されている(図1および図2参照)。
スロットルレバー13は、エンジン1の出力を調整するためのものであり、軸17に回動可能に軸支されている。軸17を囲繞するように捩りコイルバネ18が配置されている。捩りコイルバネ18の付勢力により、スロットルレバー13の一端側(後端側)は、初期状態ではグリップ部12から下方へ突出し、作業者が親指以外の指で握れる状態となっている。スロットルレバー13において軸17より上の部分には、多少内側に円弧状にへこむ第1の当接部50が形成され、その後ろ側(図示右側)には、多少外側へ円弧状に膨らむ第2の当接部51が形成されている。スロットルレバー13の下端には、エンジン1のキャブレターに接続され、リヤハンドル7の先端部10を通してリヤハンドル7内に進入したスロットルワイヤ33の一端が、回転可能に連結されている。スロットルレバー13の後部側の上部には、セーフティレバー14の下端部に対向しスロットルレバー13の操作を規制するための凸部19が突設されている。
セーフティレバー14は、スロットルレバー13の操作を可能とするためのものであり、軸20に回動可能に軸支されている。セーフティレバー14の一端側となる上部の下側には、捩りコイルバネ18の一端が係止されている。捩りコイルバネ18の付勢力により、セーフティレバー14の上部且つ後部は、初期状態ではグリップ部12から上方へ突出し、作業者が手の平で握れる状態となっている。このセーフティレバー14の他端側となる下部の下端21は、スロットルレバー13の凸部19に対向し、スロットルレバー13の操作を規制する。
回転レバー15は、スロットルレバー13の操作を規制しつつ、リヤハンドル7の回動を可能とする一方で、スロットルレバー13の操作時のリヤハンドル7の回動を規制可能とする。回転レバー15は、側面視において略円板状を呈し、その中心部が軸23に回動可能に軸支されている。回転レバー15には、軸23を囲繞するように捩りコイルバネ24が配置されている。回転レバー15の上部には、リヤハンドル7外へ突出する操作部22が設けられている。回転レバー15の下部には、図6に示されるように、側面視において略逆V字状に切り欠かれた凹部が設けられている。この凹部の後部(図示右側)には、多少内側に円弧状にへこむ第2の当接部53が形成され、この第2の当接部53の後端には、回転レバー15の外側へ円弧状に膨らむ第1の当接部52が形成されている。この回転レバー15の第1の当接部52が、スロットルレバー側の第1の当接部50と対応し、回転レバー15の第2の当接部53が、スロットルレバー側の第2の当接部51と対応する。回転レバー15の第1、第2の当接部52,53より内側には、外周面に沿うような長孔29が開口されている。
図3に示されるように、回転レバー15は、捩りコイルバネ24の付勢力により、初期状態ではロックレバー25をロックさせるロック位置Rに位置する。この状態で、回転レバー15の第1、第2の当接部52,53の交点と、スロットルレバー13の第1、第2の当接部50,51の交点とが近接する。
回転レバー15の下方、且つ、スロットルレバー13の前方には、ロックレバー25が配置されている。ロックレバー25は、リヤハンドル7の回動を止めロックするためのものである。ロックレバー25は、リヤハンドル7内の軸27に軸支されて回動可能である。ロックレバー25は、リヤハンドル7内に設けられており、左ケース8および右ケース9の間に形成された隙間内で回動する。図6(a)に示されるように、ロックレバー25は、略一定の厚みを有する板状部材であって、上記した軸27に直交する平面に沿って延在する。図8(b)に示されるように、軸27は、いずれか一方のケース、たとえば右ケース9の内面に突設されてもよい。
図6(a)を参照して、ロックレバー25の形状について詳細に説明する。ロックレバー25は、軸27に軸支されたボス部34と、ボス部34に連接されたアーム部36と、アーム部36に連接されてロックレバー25の前端をなす先端部31と、を有する。ボス部34の中央には、軸27が挿通される軸孔34aが形成されている。言い換えれば、アーム部36は、ボス部34と先端部31とを連結している。ロックレバー25は、これらのボス部34、アーム部36、および先端部31を有することにより、軸27を中心に回動可能であり、ロックレバー25が回動することで、先端部31がリヤハンドル7から突出し、リヤハンドル取り付けフレーム6に係合するように構成されている。
ロックレバー25は、上記したボス部34、アーム部36、および先端部31(これらはロックレバーに必要最小限の構成とも言える)に加え、ロックレバー25の姿勢を安定させるための構成を有する。すなわち、ロックレバー25は、ボス部34から上方に張り出す上拡大部37と、アーム部36から下方に張り出す下拡大部38とを更に有する。上拡大部37には、軸孔37aが形成されている。これらの上拡大部37および下拡大部38は、軸27に直交する方向に張り出している。ロックレバー25を構成するこれらの先端部31、ボス部34、アーム部36、上拡大部37、および下拡大部38は、一体に形成されて、軸27に直交する平面に沿って延在する。ロックレバー25は、その左右両側において平坦な側面25aを有する。
再び図3を参照して、ロックレバー25のリヤハンドル7内における取付構造について説明する。板状のロックレバー25は、リヤハンドル7内において左右方向の中央に配置される。ロックレバー25の上拡大部37と回転レバー15の長孔29との間には、ロッド30が配置されている。ロッド30の第1端30aは、軸孔37aに係合して上拡大部37に回転可能に軸支され、ロッド30の第2端30bは、回転レバー15の長孔29内に遊嵌配置されている。軸27を囲繞するように、捩りコイルバネ28が配置されている。捩りコイルバネ28により、ロックレバー25は図示時計回りに付勢されている。
図4に示されるように、リヤハンドル取り付けフレーム6の後部内には、ほぼ上半分において周方向に等間隔に配置された5つの係止溝32が形成されている。時計回りに付勢されたロックレバー25の先端部31がそれら5つの係止溝32の何れか所望の1つに進入して嵌合(係合)することで、リヤハンドル7が係止されロック状態となっている。すなわち、リヤハンドル7は、初期状態では、回転不能になっている。このとき、図3および図4に示されるように、先端部31の上面31aは、リヤハンドル取り付けフレーム6の係止溝32の底面に当接する。上面31aおよび係止溝32の底面は、リヤハンドル7の円筒状の先端部10の中心軸線に略平行である。
図3に示されるように、ヘッジトリマー100を用いて作業を行う場合、作業者は先ず、セーフティレバー14を握り、軸20を支点として当該セーフティレバー14を回動させ、セーフティレバー14の下端21を、スロットルレバー13の凸部19の対向位置から外すと共に、スロットルレバー13を握ってエンジン1を低速から増速させていく。なお、図3以外の図においては、図が煩雑になるのを避けるために、捩りコイルバネ18,24,28等は省略されている。
スロットルレバー13が低速位置から増速側へ移動した位置にあるとき、スロットルレバー13の外側へ円弧状に膨らむ第2の当接部51は回転レバー15の内側へ円弧状にへこむ第2の当接部53に当接する。従って、スロットルレバー13により、回転レバー15の非ロック位置側(時計回り)への回動が阻止され、リヤハンドル7の回動が規制される。
作業者がリヤハンドル7を回転させる場合には、セーフティレバー14から手を離し、回転レバー15の操作部22をロック位置から非ロック位置側(時計回り)へ回動させる。このとき、回転レバー15の外側へ円弧状に膨らむ第1の当接部52が、スロットルレバー13の内側へ円弧状にへこむ第1の当接部50に当接する。従って、スロットルレバー13の増速側への回動を阻止でき、スロットルレバー13の回動操作を規制できる。図7に示されるように、作業者が回転レバー15をさらに同方向へ回動することにより、第1の当接部50,52の当接部分が増大する。
これと同時に、ロッド30が前側へ押し出され、ロックレバー25が軸27を支点とし反時計回り回動する。すると、いずれかの係止溝32に嵌合(係合)していたロックレバー25の先端部31(図4参照)が、係止溝32から外れる(退避する)。この状態で、リヤハンドル7はリヤハンドル取り付けフレーム6に対して回転可能である。作業者は、リヤハンドル7を回転させ、操作部22から手を離すことによって、捩りコイルバネ28の付勢力により、先端部31を別の係止溝32に係止させ、5箇所の固定位置のうちの所望の位置にリヤハンドル7をセットすることができる。
このように、ロックレバー25は、図3に示される初期状態における係止位置と、図7に示される係止解除位置とに移動可能である。この可動範囲において、ロックレバー25のボス部34、アーム部36、上拡大部37、および下拡大部38は、リヤハンドル7内に常に位置する(配置される)。一方で、ロックレバー25の先端部31は、係止位置ではリヤハンドル7外に突出し、係止解除位置でリヤハンドル7内(先端部10内)に位置する。
続いて、図8(a)および図8(b)を参照して、ロックレバー25のガタ付きを低減させ、それによってリヤハンドル7のガタ付きを低減させる構造について説明する。図8(a)および図8(b)に示されるように、リヤハンドル7の内部には、ロックレバー25に近接して配置されたリブ40が形成されている。リブ40は、左ケース8および右ケース9の各内面に形成されている。リブ40は、左ケース8に形成されたリブ40の端面である左摺動面58と、右ケース9に形成されたリブ40の端面である右摺動面59とを有する。これらの左摺動面58および右摺動面59は、たとえば、ロックレバー25に関して左右対称に形成されている。
左摺動面58および右摺動面59は、それぞれ、ロックレバー25の側面25aの軌跡に沿うように延在している。左摺動面58および右摺動面59は、それぞれロックレバー25の側面25aとの間に僅かな隙間を有するか、または当該側面25aに当接している。この構成により、ロックレバー25の側面25aは、左摺動面58および右摺動面59に摺動可能となっている。すなわち、左摺動面58および右摺動面59は、ロックレバー25の側面25aが摺動可能な摺動面41である。
各摺動面41は、十字状のリブである交差部44と、交差部44の2辺に架け渡された斜辺部42とを含む。これらの交差部44および斜辺部42は、先端部10付近であって、先端部31を突出させるためのリヤハンドル7の開口部付近に形成される。交差部44および斜辺部42は、ロックレバー25の先端部31、アーム部36、および下拡大部38の側面25aの軌跡に沿って延在する。交差部44および斜辺部42には、これらの先端部31、アーム部36、および下拡大部38が摺動可能である。なお、図8では、ロックレバー25の摺動可能部位が斜線で図示されている。特に、斜辺部42は、初期状態にあるロックレバー25の下拡大部38を支持する。また各摺動面41は、軸27のやや上方に形成された円弧部43を含む。この円弧部43は、軸27を中心に円弧状に延びる。円弧部43は、ロックレバー25の上拡大部37の側面25aの軌跡に沿って延在する。円弧部43には、この上拡大部37が摺動可能である。特に、円弧部43の後部は、初期状態にある上拡大部37を支持する。なお、上拡大部37の軸孔37a(ロッド30の第1端30aが係合する部分)は、円弧部43よりも上側に位置する。
これらの摺動面41(交差部44、斜辺部42、および円弧部43)は、ロックレバー25の厚みを考慮して形成されており、左ケース8の嵌合縁部8aおよび右ケース9の嵌合縁部9aよりも僅かに凹んでいる。図6(c)に示されるように、ロックレバー25に上拡大部37および下拡大部38が形成されていることで、これらの拡大部と摺動面41との協働により、ロックレバー25の姿勢が安定し、ロックレバー25のガタ付きが低減されている。
本実施形態のヘッジトリマー100によれば、ロックレバー25がリヤハンドル取り付けフレーム6に係合し、リヤハンドル7の回動が止められる。ロックレバー25の移動を許容するため、ロックレバー25とリヤハンドル7との間には僅かな隙間が存在する。リヤハンドル7の内部にはロックレバー25に近接する摺動面41が設けられているので、ロックレバー25の側面25aがリブ40の摺動面41に当接する際、ロックレバー25の側方への移動可能距離(振れ又は遊び)は非常に小さくなっている。よって、リヤハンドル7内でのロックレバー25のガタ付きが低減されており、その結果として、機体3に対するリヤハンドル7のガタ付きが低減されている。
ヘッジトリマー100では、本来、リヤハンドル7の係止および係止解除に必要なロックレバーから部品点数を増やすことなく、ガタ付きの防止を可能としている。この点、従来は新たにガタ付き防止用の部品を追加したり、また先端部31が収まる係止溝32のクリアランスをシビアに管理して高精度な寸法コントロールを行ったりしていたが、このような手法では部品コストや組立コストの面で不利であったり、ガタ付きの防止が不十分であったりした。またガタ付きによる摩耗量も多くなり、耐久性能が悪かった。
本実施形態によれば、ロックレバー25のリヤハンドル7内でのガタ付きを著しく低減することができる。またロックレバー25とその嵌合部(係止溝32)の精度をある程度落としても、製品全体として回転方向のガタ付き低減を達成できる。このように、精度に頼る構造ではないため、生産ばらつきによる回転方向のガタ付き製品差を抑えることもできる。
リブ40の摺動面41は、ロックレバー25の側面25aの軌跡に沿うように延在しているので、ロックレバー25が可動範囲のどのような位置にあっても、ロックレバー25の側面25aはリブ40の摺動面41に当接し得る。よって、ロックレバー25が移動する際における、リヤハンドル7のガタ付きが好適に防止される。
ロックレバー25が上拡大部37および下拡大部38を有するので、より広範囲で、ロックレバー25の側面25aがリブ40の摺動面41に当接し得る。よって、ガタ付き量がより一層低減される。ロックレバー25の形状を調整するだけでよいので、ガタ付きの低減を容易に実現できる。更には、ガタ付きの低減がロックレバー25の摩耗量の低減につながり、耐久性能の向上効果も奏される。
たとえば、図6(b)に示されたように、本実施形態とは違い、上拡大部37も下拡大部38も備えないロックレバー25Aが考えられる。これは、言わば最小限の構成を有するロックレバーである。アーム部36には、ロックレバー25Aを回動させるためのロッドの第1端が係合する軸孔36aが形成されている。このロックレバー25でも、図9に示されるように、左ケース8Aの左摺動面58Aおよび右ケース9Aの右摺動面59Aによって、アーム部36または先端部31を摺動させることは可能である。図9でも、ロックレバー25Aの摺動可能部位が斜線で図示されている。これらのロックレバー25Aとリブ40Aとによっても、ある程度のガタ付き低減は可能である。しかし、摺動可能部位の面積は比較的小さい。つまり、図6(c)に示されるように、軸27に直交する方向に対して、X寸法(下拡大部38に相当)およびY寸法(上拡大部37に相当)だけ広くなっているロックレバー25によれば、隙間内で動ける量、つまりガタ付き量が低減する。よって、簡単にガタ付きを低減することが可能となっている。
また、本実施形態によれば、ロックレバー25の側面25aが対称な左摺動面58および右摺動面59によって支持されるので、ロックレバー25の姿勢が一層安定する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、ロックレバーの形状、特にロックレバーの拡大部の形状は、適宜変更可能である。ロックレバーは、拡大部を有していなくてもよい。また上記実施形態では、回転により係止・解除を行うロックレバーについて説明したが、たとえば往復移動により係止・解除を行うロックレバーに対し、これを案内するための摺動面を有するリブが設けられてもよい。その場合、ロックレバーはリヤハンドル内で軸支されるのではなく、たとえばレールに取り付けられたり、レバー収容部に収容されたりして、前後方向に移動可能になっている。
また、リブは、ロックレバーの軌跡に沿うように延在しておらず、ロックレバーの係止位置(ロック位置)にのみ対応するように形成されていてもよい。その場合でも、リヤハンドルの係止時(つまり手持式作業機を運転している際)のリヤハンドルのガタ付きを防止することができる。
左ケース内のリブと右ケース内のリブとが必ずしも対称に形成されていなくてもよい。すなわち左右のリブが非対称に形成されてもよい。リヤハンドルは、左ケースと右ケースとが合わさった構造を有する場合に限られない。
また、上記実施形態においては、駆動源としてエンジンが用いられているが、駆動源として電気モータ等が用いられてもよい。充電タイプのヘッジトリマーに本発明が適応されてもよい。また、上記実施形態ではヘッジトリマーを例に挙げて説明したが、ヘッジトリマーとは違う他の手持式作業機に、本発明が適応されてもよい。作業部が機体に設けられ、回動可能なリヤハンドルを備えた手持式作業機全般に対して、本発明は適用可能である。
1…エンジン(駆動源)、3…機体、4…切断刃(作業部)、6…リヤハンドル取り付けフレーム(後部)、7…リヤハンドル、8,8A…左ケース、9,9A…右ケース、12…グリップ部、13…スロットルレバー、15…回転レバー、14…セーフティレバー、16…停止スイッチ、25,25A…ロックレバー、25a…側面、31…先端部、34…ボス部、36…アーム部、37…上拡大部、38…下拡大部、40,40A…リブ、41…摺動面、58,58A…左摺動面、59、59A…右摺動面、100…ヘッジトリマー(手持式作業機)。

Claims (4)

  1. 機体(3)に設けられた作業部(4)を備える手持式作業機(100)であって、
    前記機体(3)の後部(6)に回動可能に連結され、作業者により握られるリヤハンドル(7)と、
    前記リヤハンドル(7)内に設けられ、前記機体(3)の後部(6)に係合することで前記リヤハンドル(7)の回動を止めるロックレバー(25)と、を備え、
    前記リヤハンドル(7)の内部には、前記ロックレバー(25)に近接して配置され、前記ロックレバー(25)の側面(25a)が摺動可能な摺動面(41)を有するリブ(40)が形成されている、手持式作業機(100)。
  2. 前記リブ(40)の前記摺動面(41)は、前記ロックレバー(25)の前記側面(25a)の軌跡に沿うように延在している、請求項1に記載の手持式作業機(100)。
  3. 前記ロックレバー(25)は、前記リヤハンドル(7)内の軸(27)に軸支されて回動可能であり、
    前記ロックレバー(25)は、
    前記リヤハンドル(7)内に配置され前記軸(27)に軸支されたボス部(34)と、
    前記リヤハンドル(7)外に突出し前記機体(3)の後部(6)に係合する先端部(31)と、
    前記ボス部(34)と前記先端部(31)とを連結するアーム部(36)と、
    前記ボス部(34)または前記アーム部(36)から前記軸(27)に直交する方向に張り出す拡大部(37,38)と、を有する、請求項1または2に記載の手持式作業機(100)。
  4. 前記リヤハンドル(7)は、互いに合わせられる左ケース(8)および右ケース(9)を有し、
    前記左ケース(8)および前記右ケース(9)には、前記摺動面(41)として、前記ロックレバー(25)に関して対称な左摺動面(58)および右摺動面(59)がそれぞれ形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の手持式作業機(100)。
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