JP2010172328A - 動力作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動力作業機において、操作性の向上に資する技術を提供する。
【解決手段】 動力作業機101において、機体103に回動自在に取付けられたハンドル107に、当該ハンドル107を機体103に固定または当該固定を解除するハンドル固定部材125と、原動機111の出力を調整する出力調整部材131と、出力調整部材131を初期位置に固定する固定解除操作部材141を設ける。固定解除操作部材141が出力調整部材131の固定を解除する位置へと操作されたときに、ハンドル固定部材125によってハンドル107が機体103に固定され、固定解除操作部材141が出力調整部材131を固定する位置に操作されたときには、ハンドル固定部材125によるハンドル107の固定が解除されるように、固定解除操作部材141とハンドル固定部材124とを一体に設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば生垣の刈り込みあるいは街路樹の剪定等の園芸作業に用いられる動力作業機に関し、詳しくは機体後部に取付けられたハンドルを必要に応じて回動させて機体に対する向きを変えることができる形式の動力作業機に関する。
この種の動力作業機は、例えば特開2005−160303号公報(特許文献1)に開示されている。上記公報記載の動力作業機は、機体の前方には先端工具としての刃物を有し、機体後方には回動自在なハンドルを有している。ハンドルには、原動機の出力を調整するスロットルレバーと、ハンドルを機体に対して回動できないように固定(ハンドルロック)し、あるいは固定を解除することでハンドルの回動を許容するハンドルロックレバーを備えている。上記の公報に記載の動力作業機では、ハンドルの固定が解除されている状態ではスロットルレバーを引き操作できない構成とし、またスロットルレバーが引き操作されている状態では、ハンドルロックレバーが固定を解除する側に操作できない構成とするために、第3の部材としてのスロットルロックレバーを備えている。すなわち、スロットルレバーと、ハンドルロックレバーと、スロットルロックレバーとの、3つのレバーに特定の関係を持たせることで上記の構成を実現している。
しかしながら、公報に記載の動力作業機の場合、作業者は上記の3つのレバーそれぞれを個々に操作する必要があり、操作が煩わしい。すなわち、従来の動力作業機では、操作性の点でなお改良の余地がある。
特開2005−160303号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、動力作業機において、剪定等の作業中におけるハンドルの回動規制を図るとともに、操作性の向上に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る動力作業機の好ましい形態は、機体と、機体に収容され、当該機体の先端領域に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置を有する。なお、本発明における「駆動装置」は、典型的には、原動機及び原動機の回転出力を先端工具に直線運動に変換して伝達する動力伝達機構を主体として構成され、原動機としては、電動モータ、エアーモータ、内燃機関等を好適に包含する。また、本発明における「動力作業機」は、典型的には、相互に重なり合うように配置されて相対的に直線運動する複数の刃を有する先端工具によって生垣等の刈り込み作業を行なうヘッジトリマー(生垣バリカン)がこれに該当する。
また、本発明の動力作業機は、ハンドルと、複数の係止部と、ハンドル固定部材を有する。ハンドルは、機体における先端工具と反対側の他方領域に配置されるとともに、機体に対し回動自在に取付けられる。複数の係止部は、ハンドルの回転中心線回りに相互に所定の角度間隔で機体に設けられる。ハンドル固定部材は、係止部に選択的に係止することで当該ハンドルの回動を規制するハンドル固定位置と、係止部に対する係止を解除することで当該ハンドルの回動を許容するハンドル回動許容位置との間で移動可能とされる。なお、本発明における「係止部」は、典型的には、凹部あるいは突部のいずれかによって構成される。
本発明に係る動力作業機の好ましい形態によれば、特徴的構成として、ハンドルは、駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされた出力調整部材と、出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と当該固定を解除して出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作される固定解除操作部材を有し、当該固定解除操作部材にはハンドル固定部材が一体に設けられている。そして、ハンドル固定部材は、固定解除操作部材が第1の位置へと移動されるときにハンドル回動許容位置へと移動され、固定解除操作部材が第2の位置への移動されるときにハンドル固定位置へと移動される構成とした。なお、本願発明における「一体に設けられる」とは、固定解除操作部材に対しハンドル固定部材が一体成形される態様はもとより別体で形成したものを固定状に取り付けて一体化する態様を好適に包含する。
本発明によれば、出力調整部材の引き操作を規制するべく設けられる固定解除操作部材につき、ハンドルを機体に固定するべく設けられるハンドル固定部材を一体で備える構成とした。換言すれば、固定解除操作部材が出力調整部材の引き操作を規制するロック機能と、ハンドルを機体に固定するハンドルロックの操作部材としての機能とを併有する構成としたものであり、これにより作業者によって操作される部材は、固定解除操作部材と出力調整部材の2部材となり、操作が容易化されることになる。すなわち、本発明によれば、操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。また、固定解除操作部材とハンドル固定部材が一体化されたことで部品点数を削減できる。
また、上記課題を達成するため、本発明に係る動力作業機の別の形態は、機体と、機体に収容され、当該機体の先端領域に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置を有する。なお、本発明における「駆動装置」は、典型的には、原動機及び原動機の回転出力を先端工具に直線運動に変換して伝達する動力伝達機構を主体として構成され、原動機としては、電動モータ、エアーモータ、内燃機関等を好適に包含する。また、本発明における「動力作業機」は、典型的には、相互に重なり合うように配置されて相対的に直線運動する上刃及び下刃により構成される先端工具によって生垣等の刈り込み作業を行なうヘッジトリマー(生垣バリカン)がこれに該当する。
また、本発明の動力作業機は、ハンドルと、複数の係止部と、ハンドル固定部材を有する。ハンドルは、機体における先端工具と反対側の他方領域に配置されるとともに、機体に対し回動自在に取付けられる。複数の係止部は、ハンドルの回転中心線回りに相互に所定の角度間隔で機体に設けられる。ハンドル固定部材は、係止部に選択的に係止することで当該ハンドルの回動を規制するハンドル固定位置と、係止部に対する係止を解除することで当該ハンドルの回動を許容するハンドル回動許容位置との間で移動可能とされる。なお、本発明における「係止部」は、典型的には、凹部あるいは突部のいずれかによって構成される。
本発明に係る動力作業機の別の形態によれば、特徴的構成として、ハンドルは、出力調整部材と、固定解除操作部材と、リンク機構を有する。出力調整部材は、駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされる。固定解除操作部材は、出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と当該固定を解除して出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作が可能とされる。リンク機構は、固定解除部操作部材とハンドル固定部材とを接続する部材として備えられる。そして、固定解除操作部材が第1の位置へ移動されるときには、リンク機構を介してハンドル固定部材がハンドル回動許容位置へと移動し、固定解除操作部材が第2の位置へ移動されるときには、リンク機構を介してハンドル固定部材がハンドル固定位置へと移動する構成とした。
本発明によれば、出力調整部材の引き操作を規制するべく設けられる固定解除操作部材と、ハンドルを機体に固定するべく設けられるハンドル固定部材とをリンク機構によって接続することにより、固定解除操作部材が出力調整部材の引き操作を規制するロック機能と、ハンドルを機体に固定するハンドルロックの操作部材としての機能とを併有する構成としたものである。これにより作業者によって操作される部材は、固定解除操作部材と出力調整部材の2部材となり、操作が容易化されることになる。すなわち、本発明によれば、操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。また、固定解除操作部材とハンドル固定部材をリンク機構により接続する構成のため、固定解除操作部材の操作量に対しハンドル固定部材の移動量を変更できるので、設計上の自由度が高い。
また、上記課題を達成するため、本発明に係る動力作業機の更に別の形態では、機体と、機体に収容され、当該機体の先端領域に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置を有する。なお、本発明における「駆動装置」は、典型的には、原動機及び原動機の回転出力を先端工具に直線運動に変換して伝達する動力伝達機構を主体として構成され、原動機としては、電動モータ、エアーモータ、内燃機関等を好適に包含する。また、本発明における「動力作業機」は、典型的には、相互に重なり合うように配置されて相対的に直線運動する上刃及び下刃により構成される先端工具によって生垣等の刈り込み作業を行なうヘッジトリマー(生垣バリカン)がこれに該当する。
また、本発明の動力作業機は、ハンドルと、ハンドル回動規制部を有する。ハンドルは、機体における先端工具と反対側の他方領域に配置されるとともに、当該機体に対し回動自在に、かつ当該回動軸に沿って機体に接近する方向及び離間する方向に相対移動可能に取付けられる。ハンドル回動規制部は、ハンドルが機体に接近する方向に移動したときに機体に対するハンドルの相対回動を規制し、ハンドルが機体から離間する方向に移動したときに相対回動規制を解除する。なお、本発明における「ハンドル回動規制部」は、典型的には、ハンドル回動軸回りにおいて、ハンドルと機体との対向領域に設けられ、互いに係合することでハンドルの機体に対する相対回動を規制し、係合を解除することでハンドルの機体に対する相対回動を許容する凹凸形状によって構成される。例えば、ハンドル側と機体側のいずれか一方には凹部を周方向に複数設け、他方には単一の突部を設け、あるいは双方に周方向の所定範囲につき凹部と突部を設け、ハンドルが機体に接近したときには凹部と突部が互いに係合して相対回動を規制し、離間したときには係合が解除して相対回動が許容されるように構成される。
本発明に係る動力作業機の更に別の形態によれば、特徴的構成として、出力調整部材と、固定解除操作部材と、付勢部材と、索状部材を有する。出力調整部材は、ハンドルに設けられ、駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされる。固定解除操作部材は、ハンドルに設けられ、出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と当該固定を解除して出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作が可能とされる。付勢部材は、ハンドルを機体から離間する方向へと移動させるべく付勢力を作用し、これによりハンドル回動規制部によるハンドルの相対回動規制を解除する部材として備えられる。また、索状部材は、固定解除操作部材と機体とを接続する部材として備えられる。
そして、固定解除操作部材が第1の位置へと移動されるときには、付勢部材の付勢力によってハンドルが機体から離間されるとともにハンドル回動規制部によりハンドルの相対回動規制が解除され、固定解除操作部材が第2の位置へと移動されるときには、索状部材の引っ張り力によってハンドルが機体に接近する方向へと移動されるとともにハンドル回動規制部によりハンドルの相対回動が規制される構成とした。なお、本発明における「付勢部材」としては、典型的には、スプリングがこれに該当する。
本発明によれば、出力調整部材の引き操作を規制するべく設けられる固定解除操作部材が第1の位置あるいは第2の位置へと移動操作されたとき、索状部材及び付勢部材によりハンドル自体が機体に接近または離間する方向へと移動し、これによりハンドル回動規制部を介して機体に対するハンドルの相対回動を規制あるいは許容する構成としたものである。このため、固定解除操作部材が出力調整部材の引き操作を規制するロック機能と、ハンドルロックの操作部材としての機能とを併有する。これにより作業者によって操作される部材は、固定解除操作部材と出力調整部材の2部材となり、操作が容易化されることになる。すなわち、本発明によれば、操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。
また、上記課題を達成するため、本発明に係る動力作業機の更なる別の形態では、機体と、機体に収容され、当該機体の先端領域に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置を有する。なお、本発明における「駆動装置」は、典型的には、原動機及び原動機の回転出力を先端工具に直線運動に変換して伝達する動力伝達機構を主体として構成され、原動機としては、電動モータ、エアーモータ、内燃機関等を好適に包含する。また、本発明における「動力作業機」は、典型的には、相互に重なり合うように配置されて相対的に直線運動する上刃及び下刃により構成される先端工具によって生垣等の刈り込み作業を行なうヘッジトリマー(生垣バリカン)がこれに該当する。
また、本発明の動力作業機は、ハンドルと、複数の係止部と、ハンドル固定部材を有する。ハンドルは、機体における先端工具と反対側の他方領域に配置されるとともに、機体に対し回動自在に取付けられる。複数の係止部は、ハンドルの回動軸線回りに相互に所定の角度間隔で機体に設けられる。ハンドル固定部材は、係止部に選択的に係止することで当該ハンドルの回動を規制するハンドル固定位置と、係止部に対する係止を解除することで当該ハンドルの回動を許容するハンドル回動許容位置との間で移動可能とされる。なお、本発明における「係止部」は、典型的には、凹部あるいは突部のいずれかによって構成される。
本発明に係る動力作業機の更なる別の形態によれば、特徴的構成として、出力調整部材と、固定解除操作部材と、付勢部材と、索状部材を有する。出力調整部材は、ハンドルに設けられ、駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされる。固定解除操作部材は、ハンドルに設けられ、出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と当該固定を解除して出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作が可能とされる。索状部材は、固定解除操作部材とハンドル固定部材とを接続する。付勢部材は、ハンドル固定部材が係止部に対する係止を解除するハンドル回動許容位置へと移動するよう付勢力を作用する。
そして、固定解除操作部材が第1の位置へと移動されるときには、付勢部材の付勢力によってハンドル固定部材がハンドル回動許容位置へと移動し、固定解除操作部材が第2の位置へ移動されるときには、索状部材の引っ張り力によってハンドル固定部材がハンドル固定位置へと移動する構成とした。なお、本発明における「付勢部材」としては、典型的には、スプリングがこれに該当する。
本発明によれば、出力調整部材の引き操作を規制するべく設けられる固定解除操作部材と、ハンドルを機体に固定するべく設けられるハンドル固定部材とを索状部材によって接続し、これにより固定解除操作部材が出力調整部材の引き操作を規制するロック機能と、ハンドルロックの操作部材としての機能とを併有する構成としたものである。これにより作業者によって操作される部材は、固定解除操作部材と出力調整部材の2部材となり、操作が容易化されることになる。すなわち、本発明によれば、操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。また、固定解除操作部材とハンドル固定部材とを索状部材によって接続する構成のため、索状部材の可撓性を利用しての配線(取り回し)が可能であり、合理的である。
本発明に係る動力作業機の更なる形態によれば、固定解除操作部材とハンドル固定部材が索状部材によって接続される構成の動力作業機において、ハンドル固定部材は、長尺方向の中程に設けた支点を中心に回動するレバー部材によって構成されている。そしてレバー部材が一方向に回動動作することで係止部に対するレバー部材の係止が行なわれ、他方向に回動動作することで係止が解除される構成としている。このような構成を採用することにより、ハンドルの回動軸線回りの周面を利用してハンドルを機体に固定するハンドルロック部を構成することができる。
本発明に係る動力作業機の更なる形態によれば、固定解除操作部材とハンドル固定部材が索状部材によって接続される構成の動力作業機において、ハンドル固定部材は、直線状に移動するスライド部材によって構成され、スライド部材は、リンク部材を介して索状部材と接続されている。ハンドル固定部材を直線状に移動するスライド部材によって構成すると、索状部材をハンドル固定部材に直接に接続した場合、索状部材の引っ張り力がハンドル固定部材を係止部から引き離す方向に作用することになるため、ハンドル固定部材を係止部に係止させるという形態での構成を採用することが難しい。本発明によれば、リンク部材を介して索状部材をハンドル固定部材に接続したことにより、索状部材の引っ張り力の作用方向を反転させるように構成することが可能なため、この反転された引張り力を利用してハンドル固定部材を係止部に近づく方向へ移動させ、当該係止部に係止させることができる。
本発明に係る動力作業機の更なる形態によれば、固定解除操作部材とハンドル固定部材が索状部材によって接続される構成の動力作業機において、ハンドル固定部材は、直線状に移動するスライド部材によって構成される。また、スライド部材の移動方向と交差する方向の軸回りに回動自在とされ、かつ索状部材に接続された連結部材を更に有する。そして、連結部材とスライド部材は、連結部材と共に回動するピニオンと、当該ピニオンと噛み合い係合してスライド部材と共に移動するラックを介して連結された構成とされる。このようにラックとピニオンを利用することによって、スライド部材を直線状に移動させることができる。
本発明に係る動力作業機の更なる形態によれば、固定解除操作部材とハンドル固定部材が索状部材によって接続される構成の動力作業機において、ハンドル固定部材は、直線状に移動するスライド部材によって構成される。また、スライド部材と平行に直線移動可能とされ、かつ索状部材に接続された摺動体を更に有する。そして、スライド部材と摺動体は、単一のピニオンと、当該ピニオンと噛み合い係合してハンドル固定部材と共に移動する第1ラックと、当該第1ラックに平行に配置され、ピニオンと噛み合い係合して摺動体と共にハンドル固定部材の移動方向とは反対方向に移動する第2ラックを介して連結されている。このように単一のピニオンと2つのラックを利用することによって、スライド部材及び索状部材を直線状に移動させることができる。
本発明に係る動力作業機の更なる形態によれば、索状部材が固定解除操作部材に直接に接続された構成とされる。このような構成とすることで、固定解除操作部材と索状部材の接続部に関する部品点数を少なくできる。
本発明によれば、動力作業機において、加工作業中におけるハンドルの回動規制を図るとともに、操作性の向上に資する技術が提供されることとなった。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図面を参照しつつ説明する。本実施の形態は、動力作業機の一例としてヘッジトリマー(生垣バリカン)を用いて説明する。本実施の形態は、請求項1に記載の発明に対応する。本実施の形態に係るヘッジトリマー101の全体構成が図1に側断面図として示される。ヘッジトリマー101は、概括的には、ハウジング103と、当該ハウジング103を挟んで一方(図1の右側)に配置される前部ハンドル105及び後側(図1の左側)に配置される後部ハンドル107を主体に構成される。ハウジング103は、本発明における「機体」に対応し、後部ハンドル107は、本発明における「ハンドル」に対応する。
ハウジング103内には、電動モータ111及び当該電動モータ111の回転出力を直線運動に変換して上部及び下部のブレード115,117に伝達する運動変換機構113が収容配置されている。電動モータ111は、本発明における「駆動装置」に対応する。電動モータ111は、出力軸を下側にして縦向き(回転軸線が上下方向)に配置され、当該電動モータ111の下方に運動変換機構113が配置され、更にその下方にブレード115,117が配置されている。上下のブレード115,117が本発明における「先端工具」に対応する。なお、運動変換機構113については、周知の機構であり、かつ本発明には直接に関係しないため、その説明を省略する。また、互いに重なり合う上下のブレード115,117は、前方に向かって水平状に延在されており、運動変換機構113を介して互いに逆方向(逆位相で)に水平直線往復運動を行い、これにより上側のブレード115の刃と、下側のブレード117の刃間に被切断物としての枝葉を挟んで切断する。なお、本明細書においては、ブレード115,117を水平にした状態でのブレード115,117側を前、その反対側を後として説明している。
図2及び図3は、ヘッジトリマー101の後部側の部分拡大図であり、後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成、すなわちハンドルロックの構成が示される。図4〜図6は、ヘッジトリマー101を後方から見た図であり、図6では後部ハンドル107が省略されている。後部ハンドル107は、垂直面を合わせ面とする左右のハンドル半割体107A,107B(図4〜図6参照)を相互に接合することによって構成されている。後部ハンドル107は、側面視で全体が略矩形の閉ループ状に形成されるとともに、その上部領域が作業者によって握られるグリップ部107aとして設定されている。
また、後部ハンドル107は、全体にわたって内部が中空状に形成されている。すなわち、後部ハンドル107は全体にわたって空洞を有する構成とされ、当該空洞の下方領域における前方位置には、前後方向に水平状に貫通する円筒部121が設けられる。これに対応してハウジング103の後面下部には、後方に向かって水平状に突出する円筒形の軸部123が形成されている。そして、後部ハンドル107の円筒部121がハウジング103の軸部123に遊嵌状に嵌合され、これにより後部ハンドル107は、軸部123を回動支点として水平軸線回りに回動自在に支持されている。
後部ハンドル107は、当該後部ハンドル107の回動を規制する、すなわちギアハウジング103に後部ハンドル107を固定するハンドルロック部材125、電動モータ111を通電駆動するとともに、当該電動モータ111の出力を調整するための手指により引き操作可能なスロットルレバー131、当該スロットルレバー131を引き操作前の初期位置に固定する(引き操作を規制する)ための手指により押圧操作可能なスロットルロックレバー141を備えている。ハンドルロック部材125は、本発明における「ハンドル固定部材」に対応し、スロットルレバー131は、本発明における「出力調整部材」に対応し、スロットルロックレバー141は、本発明における「固定解除操作部材」に対応する。
本実施の形態に係るハンドルロック部材125は、スロットルロックレバー141と一体に形成されている。ハンドルロック部材125は、スロットルロックレバー141の前端(回動先端側)に設けられるとともに、後部ハンドル107の前側空洞を通じて下方へと延在する棒状部材であり、その先端(下端)125aが円筒部121の上部に形成された径方向のガイド孔121a内に上方から摺動自在に挿入されている。そして、ハンドルロック部材125は、その先端125aがハウジング103の軸部123に形成された径方向のロック孔127に挿入されることで後部ハンドル107の回動を規制し、ロック孔127から抜け出ることで後部ハンドル107の回動を許容する構成とされる。すなわち、ハンドルロック部材125は、先端125aがロック孔127に挿入される係合位置と、先端125aがロック孔127から抜け出る解除位置との間で前後方向に移動可能とされている。係合位置は、本発明における「ハンドル固定位置」に対応し、解除位置は、本発明における「ハンドル回動許容位置」に対応する。なお、各ロック孔127は、その孔中心線の延長線が後部ハンドル107の回転軸線を横切るように軸部123を貫通している。
ロック孔127は、軸部123の周方向につき、後部ハンドル107の回動軸線回りにおける上側領域の概ね180度の範囲内において、所定の等角度間隔で複数(本実施の形態では7個)形成されている(図6参照)。従って、後部ハンドル107は、当該複数のロック孔127に対してハンドルロック部材125の先端125aを選択的に係合することで、概ね180度の範囲内で向きが変更可能とされる。図4には後部ハンドル107が縦向き(垂直姿勢)に調節された状態が示され、図5には後部ハンドル107が横向き(水平姿勢)に調節された状態が示される。ロック孔127は、本発明における「係止部」に対応する。
後部ハンドル107のグリップ部107aの下面側壁面には、下側開口部107bが形成され、当該下側開口部107bにスロットルレバー131が配置されている。スロットルレバー131は、グリップ部107aに取付けられた水平軸133によって前端部を支持されて上下方向に回動自在とされている。これによりスロットルレバー131は、作業者による上方への引き操作が可能とされている。また、スロットルレバー131の後端側には、グリップ部107aの内部に向けて延長された延在部131aが一体に形成されており、当該延在部131aにローラ135が設けられている。なお、便宜上図示を省略するが、電動モータ111は、作業者の手指によるスロットルレバー131の引き操作に基づき、電気的に通電駆動されるとともに、スロットルレバー131の引き込み量に応じて出力が増大されるように構成されている。このことについては、従来周知の技術ゆえ、詳細な説明を省略する。
手指により上方から押圧操作されるスロットルロックレバー141は、後部ハンドル107のグリップ部107aの上面側壁面に形成された上側開口部107cに配置されるとともに、当該グリップ部107aに取付けられた回動軸145を回動支点として前端側が上下方向に回動自在とされている。そして、作業者が手指によりグリップ部107aを握ったときに、当該手指により押圧されて前側(ハンドルロック部材125側)が下方へ回動される構成とされている。スロットルロックレバー141の前後方向の中間部付近には、グリップ部107aの内部(スロットルレバー131側)に向けて延在するロックアーム143が一体に形成されている。ロックアーム143は、スロットルレバー131の延在部131aの前方に位置するように延在されるとともに、当該延在端部にはスロットルレバー131を引き操作前の位置、すなわち初期位置に固定する引き操作規制部143aを有する。
すなわち、ロックアーム143は、スロットルロックレバー141が上方へと回動された図2に示す状態では、引き操作規制部143aがスロットルレバー131の延在部131aのローラ135と当接または当接可能に対向することにより当該スロットルレバー131の初期位置からの引き操作を規制し、スロットルロックレバー141が下方へと回動された図3に示す状態では、引き操作規制部143aがローラ135の移動線上(移動軌跡)から退避することによってスロットルレバー131の引き操作を許容する構成とされる。スロットルロックレバー141が上方へと回動された位置が、本発明における「第1の位置」に対応し、スロットルロックレバー141が下方へと回動された位置が、本発明における「第2の位置」に対応する。
スロットルロックレバー141の前端部にハンドルロック部材125の上端側が一体に連接されている。なお、便宜上図示を省略するが、スロットルロックレバー141またはハンドルロック部材125のいずれか一方が付勢部材としてのスプリングによって常時にハンドルロック解除方向へと付勢されている。従って、スロットルロックレバー141が作業者により下方へと回動操作されていない状態では、スロットルロックレバー141は、上方へと回動された位置に保持され、ハンドルロック部材125も先端125aがロック孔127から抜け出る解除位置に保持される。この状態が初期状態として図2に示される。
また、本実施の形態に係るヘッジトリマー101は、ストッパ装置151を有する。ストッパ装置151は、後部ハンドル107の回動軸線を挟んでハンドルロック部材125と対向する側、すなわち周方向において概ね180度の角度差を有する下方側に設けられている。ストッパ装置151は、ハウジング103に形成された複数(本実施の形態では7個)の円錐状凹面153と、後部ハンドル107に設けられ、複数の円錐状凹面153に選択的に係合される単一のボール155と、当該ボール155を円錐状凹面153に係合させる方向に向けて付勢するコイルスプリング157を主体にして構成される。円錐状凹面153は、本発明における「係合凹部」に対応し、ボール155は、本発明における「係合突部」に対応し、コイルスプリング157は、本発明における「付勢部材」に対応する。
複数の円錐状凹面153は、図6に示すように、後部ハンドル107の回動中心線回りにおける下側領域の概ね180度の範囲内において、前述したハンドルロック用の複数のロック孔127と同一の角度間隔で配置されている。すなわち、円錐状凹面153は、後部ハンドル107側から前方を見たとき、7個のうちの2個がロック孔127の中心線上に位置するように配置され、残りの5個が各ロック孔127の中心線の延長線上に位置するように配置されている。従って、後部ハンドル107が中心軸線回りに回動され、ハンドルロック部材125の先端125aがロック孔127のいずれか1つと対向する位置に置かれたとき、ボール155が円錐状凹面153のいずれか1つと弾発状に係合する。
本実施の形態に係るヘッジトリマー101は、上記のように構成されている。作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している状態では、図示省略のスプリングによってハンドルロック部材125の先端125aがハウジング103の軸部123のロック孔127から抜け出ている。この状態が図2に示される。すなわち、ハンドルロックが解除され、後部ハンドル107の回動が許容されているため、この状態では後部ハンドル107を回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。
ハンドルロックが解除されているとき、スロットルロックレバー141は、上方へと回動された位置にある。このため、ロックアーム143の引き操作規制部143aがスロットルレバー131のローラ135と当接または当接可能に対向し、これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131の引き操作に先行して、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り(押圧し)、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させると、ロックアーム143の引き操作規制部143aがローラ135の移動線上から退避する。これにより、スロットルレバー131の引き操作が許容される。
また、スロットルロックレバー141の下方への回動操作により、ハンドルロック部材125が下方へと移動される。そして、ハンドルロック部材125の先端125aが対向する1つのロック孔127に挿入される。これにより後部ハンドル107の回動が規制される。この状態が図3に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作するときには、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されていることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されることが回避できる。
なお、後部ハンドル107が正規の位置に回動されていない場合には、ハンドルロック部材125の先端125aが相互に隣接するロック孔127間に位置する。この状態では、前述したように、ハンドルロック部材125の先端125aの端面が軸部123の外面に当接して下方への移動が規制され、それに伴いスロットルロックレバー141が上方に回動された位置に保持されるため、作業者がスロットルロックレバー141を下方へと回動操作できない。すなわち、本実施の形態によれば、後部ハンドル107が正規の位置に置かれていない限り、スロットルレバー131の引き操作が許容されない。
本実施の形態によれば、スロットルレバー131の引き操作を規制するためのスロットルロックレバー141にハンドルロック部材125を一体に設けた構成としている。すなわち、スロットルロックレバー141がスロットルレバー131の引き操作を許容する下方位置へと回動操作されたときには、当該回動操作によってハンドルロック部材125の先端125aが軸部123のロック孔127に挿入されて後部ハンドル107がハウジング103に固定される構成としている。このことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となり、操作が容易化されることになる。このように、本実施の形態によれば、操作部材数が減ることで操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。
特に本実施の形態においては、スロットルレバー131の引き操作を規制するためのスロットルロックレバー141にハンドルロック部材125を一体に設けた構成としたことにより、部品点数を削減する上で有効となる。
また、本実施の形態では、ハウジング103に設けた円錐状凹面153と、後部ハンドル107に設けられ、円錐状凹面153に向けてコイルスプリング157により弾発状に付勢されたボール155とにより構成されるストッパ装置151を設け、後部ハンドル107が正規の位置に回動されたときに、ボール155が円錐状凹面153に弾発状に係合する構成としている。このため、作業者は、後部ハンドル107の向きを変更するべく当該後部ハンドル107を回動操作した際、ボール155が円錐状凹面153に弾発状に係合するときの節度感によって後部ハンドル107が正規の位置に置かれたことを認識することができる。
また、常時にはコイルスプリング157の付勢力によるボール155と円錐状凹面153との弾発係合によって後部ハンドル107の回動動作に対し適度の抵抗を付与し、これによりハンドルロック部材125によるハンドルロックが解除されている状態であっても、後部ハンドル107を正規の位置にふらつきのない安定状態に保持できる。また、ストッパ装置151によって後部ハンドル107が正規の位置に保持されることで、切断作業を行なうに際してスロットルロックレバー141を下方へと回動操作したときの、ハンドルロック部材125の先端125aのロック孔127に対する係合不良を防止できる。
また、本実施の形態では、作業者が後部ハンドル107のグリップ部107aを手指で握ったときに、当該手指によりスロットルロックレバー141が押圧される構成としている。すなわち、スロットルロックレバー141がグリップ部107aの少なくとも中央領域を占領する配置としている。このため、作業者がグリップ部107aを握ってヘッジトリマー101を移動する場合、スロットルロックレバー141が押圧されて当該スロットルロックレバー141と一体のハンドルロック部材125によって後部ハンドル107がハウジング103に固定される。従って、ヘッジトリマー101を移動中に後部ハンドル107が回動するおそれがない。
(本発明の第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態につき、図7及び図8を参照しつつ説明する。本実施の形態は、請求項2に記載の発明に対応する。図7及び図8には本実施の形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成が示される。
この実施の形態は、後部ハンドル107のハンドル回動規制機構の変形例に関する。この実施形態は、概括的には、スロットルロックレバー141とハンドルロック部材161とを別体で形成するとともに、それらを後部ハンドル107の空洞内に配置された複数本(本実施の形態では4本)のリンク部材162,163,164,165からなるリンク機構によって接続し、これによりスロットルロックレバー141の回動動作に連動してハンドルロック部材161が移動する構成としたものである。この点以外の構成であるヘッジトリマー101の全体構成、スロットルレバー131、スロットルロックレバー141及びストッパ装置151等の各構成については、前述した第1の実施形態と同様である。従って、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付してその説明を省略または簡略する。
ハンドルロック部材161は、前後方向に直線状に延在する棒状部材あるいはパイプによって構成され、後部ハンドル107の空洞中の下方領域に配置されている。ハンドルロック部材161の端部(前端部)には、ピン状の突部161aを有し、当該突部161aがハウジング103の後面に形成された凹部169に挿入されることで後部ハンドル107の回動を規制し、凹部169から抜け出ることで後部ハンドル107の回動を許容する構成とされる。すなわち、ハンドルロック部材161は、突部161aが凹部169に挿入される係合位置と、突部161aが凹部169から抜け出る解除位置との間で前後方向に直線状に移動可能とされている。係合位置は、本発明における「ハンドル固定位置」に対応し、解除位置は、本発明における「ハンドル回動許容位置」に対応する。
凹部169は、ハウジング103の後面に、後部ハンドル107の回動中心線回りにおける下側領域の概ね180度の範囲内において、所定の等角度間隔で複数(例えば7個)形成されている。従って、後部ハンドル107は、当該複数の凹部169に対してハンドルロック部材161の突部161aを選択的に係合することで、概ね180度の範囲内で向きが変更可能とされる。このことについては、第1の実施形態と同様である。凹部169は、本発明における「係止部」に対応する。
また、ハンドルロック部材161は、付勢部材としての圧縮コイルスプリング129によって突部161aが凹部169から抜け出る方向(後方)に付勢されている。圧縮コイルスプリング129は、ハンドルロック部材161に設けた筒状のバネ収容部161b内に収容されるとともに、一端がバネ収容部161bの底面で支持され、他端が後部ハンドル107に形成されたバネ受部128で支持されている。
スロットルロックレバー141とハンドルロック部材161とを接続する4本のリンク部材162〜165のうち、第1リンク部材162の上端がスロットルロックレバー141にピン162aで相対回動自在に連結され,この第1リンク部材162の下端に第2リンク部材163の前端がピン163aにより相対回動自在に連結されている。第3リンク部材164は、支点164aを中心として前後方向に回動自在に後部ハンドル107の後部領域に取り付けられ、この第3リンク部材164の上端に第2リンク部材163の後端がピン163bにより相対回動自在に連結されている。第3リンク部材164の下端に第4リンク部材165の後端がピン165aにより相対回動自在に連結され、第4リンク部材165の前端がハンドルロック部材161の後端にピン165bにより相対回動自在に連結されている。
なお、本実施の形態では、ハンドルロック部材161を後部ハンドル107の空洞部における下方領域に配置する構成としている。このため、ストッパ装置151は、ハンドルロック部材161に対してハンドル回動軸線を挟んで対向する側、すなわち周方向において180度の角度差を有する上方側に設定されているが、ストッパ装置151自体の構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施の形態は、上記のように構成されている。作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している状態では、圧縮コイルスプリング129によって後方へと付勢されているハンドルロック部材161の突部161aがハウジング103の凹部169から抜け出ている。この状態が図7に示される。すなわち、ハンドルロックが解除され、後部ハンドル107の回動が許容されているため、この状態では後部ハンドル107をハウジング103の軸部123の軸線回りに回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。
ハンドルロックが解除されているとき、スロットルロックレバー141は、第1〜第4リンク部材162〜165を介して上方へと回動された位置にある。このため、ロックアーム143の引き操作規制部143aがスロットルレバー131のローラ135と当接または当接可能に対向し、これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
一方、作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131の引き操作に先行して、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り(押圧し)、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させると、スロットルロックレバー141の引き操作規制部143aがローラ135の回動線上から退避する。これにより、スロットルレバー131の引き操作が許容される。
また、スロットルロックレバー141の下方への回動操作により、第1リンク部材162及び第2リンク部材163を介して第3リンク部材164が支点164aを中心にして図示左回り(図7の矢印方向)に回動される。これにより第4リンク部材165を介してハンドルロック部材161が圧縮コイルスプリング129の付勢力に抗して前方へと移動される。そしてハンドルロック部材161の突部161aが対向する1つの凹部169に挿入される。これにより後部ハンドル107の回動が規制される。この状態が図8に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作するときには、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されていることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されることが回避できる。
以上のように、本実施の形態によれば、スロットルレバー131の引き操作を規制するためのスロットルロックレバー141につき、複数本のリンク部材162〜165によって構成されるリンク機構を介してハンドルロック部材161と連動する構成としている。すなわち、スロットルロックレバー141がスロットルレバー131の引き操作を許容する下方位置へと回動操作されたときには、当該回動操作によってハンドルロック部材161によって後部ハンドル107がハウジング103に固定される構成としている。このことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となり、操作が容易化されることになる。このように、本実施の形態によれば、前述した第1の実施形態の場合と同様、操作部材数が減ることで操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。
特に本実施の形態においては、スロットルロックレバー141とハンドルロック部材161とをリンク機構によって接続する構成であり、このため、後部ハンドル107に取り付けられる第3リンク部材164の支点164aの位置につき、当該支点164aからハンドルロック部材161側の第4リンク部材165の連結点までの距離が、支点164aからスロットルロックレバー141側の第2リンク部材163の連結点までの距離よりも長くなるように設定することによって、スロットルロックレバー141の操作量に対しハンドルロック部材161の移動量を大きく取ることが可能であるし、スロットルロックレバー141の操作力の調整も可能であり、またハンドルロック部材161の強度が調整し易い。
(本発明の第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態につき、図9及び図10を参照しつつ説明する。この実施形態は、請求項3に記載の発明に対応する。図9及び図10には本実施の形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成が示される。
この実施の形態は、後部ハンドル107のハンドル回動規制機構の変形例に関する。この実施形態は、概括的には、スロットルロックレバー141の回動動作によってワイヤロープ173を介して後部ハンドル107自体をハウジング103に対して接近または離間させ、凹凸形状からなるハンドル回動規制部171を介して後部ハンドル107の回動規制と回動規制解除とを行なうように構成し、かつストッパ装置151については、これを省略している。この点以外の構成であるヘッジトリマー101の全体構成、スロットルレバー131、スロットルロックレバー141等の各構成については、前述した第1の実施形態と同様である。従って、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付してその説明を省略または簡略する。
後部ハンドル107の円筒部121は、ハウジング103の軸部123を回動支点として水平軸線回りに回動自在に、かつ回動軸線方向(前後方向)に摺動自在に取り付けられている。後部ハンドル107とハウジング103との対向領域にハンドル回動規制部171が設けられている。ハンドル回動規制部171は、本発明における「ハンドル回動規制部」に対応する。ハンドル回動規制部171は、後部ハンドル107の回動軸線回りにおいて、後部ハンドル107の前面に形成されたハンドル側係合部171aと、これに対向してハウジング103の後面に形成されたハウジング側係合部171bによって構成されている。ハンドル側係合部171aとハウジング側係合部171bは、相互の対向面に凹部と突部が周方向に交互に形成された凹凸形状を有し、後部ハンドル107がハウジング103に近接する方向(前方)へ移動したとき、互いの凹凸形状が噛み合い係合して後部ハンドル107の回動を規制(図10参照)し、後部ハンドル107がハウジング103から離間する方向(後方)へ移動したとき、凹凸形状の噛み合い係合が解除して後部ハンドル107の回動規制を解除(図9参照)する構成とされる。
ワイヤロープ173は、インナワイヤ174とアウタチューブ175から構成されており、後部ハンドル107の空洞内に側面視で概ねC形をなすように配線され一端がスロットルロックレバー141側に向って延び、他端側が後部ハンドル107の回転支持側に向って延びている。ワイヤロープ173は、本発明における「索状部材」に対応する。インナワイヤ174の一方の端末174aは、後部ハンドル107内のスロットルロックレバー141の下方領域に前傾状に配置された回動レバー176に接続され、他方の端末174bがハウジング103の軸部123に取り付けられた円板状のワイヤ受け177に接続されている。軸部123は、軸線方向に貫通する段付き筒孔123aを有する筒状部材として構成されており、当該筒孔123aの径方向段部123bにワイヤ受け177が固定されている。これにより、インナワイヤ174に作用する引っ張り力が受けられる。なお、ワイヤロープ173のアウタチューブ175の各端末は、それぞれ後部ハンドル107側に固定されている。
一方、回動レバー176は、一端(下端)に支点176aを有し、この支点176aを中心に上下方向に回動自在に後部ハンドル107に取り付けられ、他端(上端)がスロットルロックレバー141の下面に対し当接(曲面接触)されている。また、軸部123の筒孔123a内には、後部ハンドル107をハウジング103から離間する方向へと移動させるべく付勢力を作用する圧縮コイルスプリング178が配置されている。圧縮コイルスプリング178は、本発明における「付勢部材」に対応する。圧縮コイルスプリング178は、ワイヤ受け177と後部ハンドル107に設けたバネ受け179との間に介在状に配置されている。
本実施の形態は、上記のように構成されている。作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している初期状態では、圧縮コイルスプリング178の付勢力により後部ハンドル107がハウジング103から離間する後方へと移動される。この状態が図9に示される。この状態では、ハンドル側係合部171aとハウジング側係合部171bの凹凸形状の噛み合い係合が解除され、後部ハンドル107の回動が許容される。すなわち、ハンドルロックが解除され、後部ハンドル107の回動が許容されているため、この状態では、後部ハンドル107を軸部123の軸線回りに回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。
ハンドルロックが解除されているとき、インナワイヤ174に作用する引っ張り力により回動レバー176が支点176aを中心として起立する方向に回動され、その上端でスロットルロックレバー141を押し上げてスロットルロックレバー141を上方位置へと回動させている。このため、ロックアーム143の引き操作規制部143aがスロットルレバー131のローラ135と当接または当接可能に対向し、これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
一方、作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131の引き操作に先行して、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り(押圧し)、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させると、ロックアーム143の引き操作規制部143aがローラ135の回動線上から退避する。これにより、スロットルレバー131の引き操作が許容される。
また、スロットルロックレバー141の下方への回動操作により、スロットルロックレバー141によって上端部を押された回動レバー176が支点176aを中心に下方へと回動(前傾)する。これにより、インナワイヤ174が引っ張られ、当該引張り力で後部ハンドル107が前方へと移動する。このため、ハンドル側係合部171aがハウジング側係合部171bに噛み合い係合し、後部ハンドル107の回動を規制する。この状態が図10に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作するときには、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されていることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されることが回避できる。
以上のように、本実施の形態によれば、スロットルレバー131の引き操作を規制するスロットルロックレバー141を、上方位置と下方位置間で回動操作することにより、ワイヤロープ173を介して後部ハンドル107自体をハウジング103に対して接近または離間する方向へ移動させる構成とし、また当該後部ハンドル107の前後方向の移動動作に基づきハンドル側係合部171aがハウジング側係合部171bに対して係合あるいは係合を解除する構成としたものである。このことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となり、操作が容易化されることになる。このように、本実施の形態によれば、前述した第1の実施形態の場合と同様、操作部材数が減ることで操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。
また、本実施の形態によれば、ワイヤロープ173を介してハンドル自体を移動する構成としたときは、前述した第2の実施形態のリンク機構を利用する構成に比べて部品点数を少なくできるといった長所がある。
(本発明の第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態につき、図11及び図12を参照しつつ説明する。この実施形態は、請求項4及び5に記載の発明に対応する。図11及び図12には本実施の形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成が示される。
この実施の形態は、後部ハンドル107のハンドル回動規制機構の変形例に関する。この実施形態は、概括的には、スロットルロックレバー141とは別体でハンドルロック部材181を備えるとともに、スロットルロックレバー141とハンドルロック部材181とをワイヤロープ173によって接続したものである。この点以外の構成であるヘッジトリマー101の全体構成、スロットルレバー131、スロットルロックレバー141及びストッパ装置151等の各構成については、前述した第1の実施形態と同様である。従って、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付してその説明を省略または簡略する。
ハンドルロック部材181は、後部ハンドル107の空洞内において、円筒部121の下方に配置され、支点181aを回動中心として上下回動自在に後部ハンドル107に取り付けられている。すなわち、ハンドルロック部材181は、長尺方向の中程を支点として回動するレバー部材によって構成されており、本発明の請求項5における「レバー部材」に対応する。また、ハンドルロック部材181は、水平方向(延在方向)の前端に突部182を有し、当該突部182がハウジング103の軸部123に形成された径方向のロック孔183に挿入されることで後部ハンドル107のハウジング103に対する相対回動を規制し、ロック孔183から抜け出ることで相対回動を許容する構成とされる。すなわち、ハンドルロック部材181は、突部182がロック孔183に挿入される係合位置と、突部182がロック孔183から抜け出る解除位置との間で上下方向に回動可能とされている。係合位置は、本発明における「ハンドル固定位置」に対応し、解除位置は、本発明における「ハンドル回動許容位置」に対応する。
ロック孔183は、軸部123の下部領域の概ね180度の範囲内において、所定の等角度間隔で複数形成されている。従って、後部ハンドル107は、当該複数のロック孔183に対してハンドルロック部材181の突部182を選択的に係合することで、概ね180度の範囲内で向きが変更可能とされる。このことについては、第1の実施形態と同様である。ロック孔183は、本発明における「係止部」に対応する。なお、ハンドルロック部材181の突部182は、円筒部121に形成されたガイド孔121bを通じてロック孔183に挿入あるいは抜き取られる。
なお、本実施の形態では、ハンドルロック部材181を後部ハンドル107の空洞部における下方領域に配置する構成としている。このため、ストッパ装置151は、ハンドルロック部材181に対してハンドル回動軸線を挟んで対向する側、すなわち周方向において180度の角度差を有する上方側に設定されている。
ワイヤロープ173は、第3の実施形態の場合と同様に、インナワイヤ174とアウタチューブ175から構成され、後部ハンドル107の空洞内に配線されている。ワイヤロープ173は、本発明における「索状部材」に対応する。インナワイヤ174の一方の端末174aは、後部ハンドル107内のスロットルロックレバー141の下方領域に前傾状に配置された回動レバー176に接続され、他方の端末174bがハンドルロック部材181の他端(突部182の反対側)に接続されている。また、ハンドルロック部材181は、便宜上図示を省略するが、例えばトーションスプリングのような付勢部材により、突部182がロック孔183から抜け出る方向(後部ハンドル107の回動規制を解除する方向)に付勢されている。なお、ワイヤロープ173のアウタチューブ175の各端末は、それぞれ後部ハンドル107側に固定されている。
本実施の形態は、上記のように構成されている。作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している初期状態では、トーションスプリングの付勢力によりハンドルロック部材181が図示右回りに回動され、当該ハンドルロック部材181の突部182がハウジング103のロック孔183から抜け出し、後部ハンドル107の回動が許容される。この状態が図11に示される。すなわち、ハンドルロックが解除され、後部ハンドル107の回動が許容されるため、この状態では、後部ハンドル107を軸部123の軸線回りに回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。
ハンドルロックが解除されるとき、インナワイヤ174に作用する引っ張り力により回動レバー176が支点176aを中心に起立する方向(上方)へと回動され、その上端でスロットルロックレバー141を押し上げてスロットルロックレバー141を上方位置へと回動させている。このため、ロックアーム143の引き操作規制部143aがスロットルレバー131のローラ135と当接または当接可能に対向し、これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
一方、作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131の引き操作に先行して、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させると、ロックアーム143の引き操作規制部143aがローラ135の回動線上から退避し、スロットルレバー131の引き操作が許容される。
また、スロットルロックレバー141の下方への回動操作により、スロットルロックレバー141によって上端部を押された回動レバー176が支点176aを中心に下方へと回動(前傾)する。これにより、インナワイヤ174が引っ張られ、当該引張り力でハンドルロック部材181が図示左回りに回動し、当該ハンドルロック部材181の突部182が軸部123のロック孔183に挿入される。この状態が図12に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作するときには、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されていることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されることが回避できる。
以上のように、本実施の形態によれば、スロットルレバー131の引き操作を規制するためのスロットルロックレバー141につき、ワイヤロープ173を介してハンドルロック部材181を移動(回動)する構成としている。すなわち、スロットルロックレバー141がスロットルレバー131の引き操作を許容する下方位置へと回動操作されたときには、当該回動操作によってハンドルロック部材181によって後部ハンドル107がハウジング103に固定される構成としている。このことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となり、操作が容易化されることになる。このように、本実施の形態によれば、操作部材数が減ることで操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。
また、本実施の形態においては、スロットルロックレバー141とハンドルロック部材181とをワイヤロープ173によって連動する構成のため、ワイヤロープ173の可撓性を利用しての配線(取り回し)が可能であり、後部ハンドル107に対する組み付けが容易である。また、ハンドルロック部材181を、支点181a回りに回動するレバー部材によって構成したので、軸部123の周面領域を利用してロック孔183を構成することができる。
(本発明の第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態につき、図13及び図14を参照しつつ説明する。この実施形態は、請求項4及び6に記載の発明に対応する。図13及び図14には本実施の形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成が示される。
この実施の形態は、後部ハンドル107のハンドル回動規制機構の変形例に関するものであって、更には第4の実施形態の一部を変形したものである。すなわち、この実施形態は、第4の実施形態における回動方式のハンドルロック部材181を直線移動式としたものである。従って、主として第4の実施形態との構成上の相違点を説明し、それ以外の構成については、第4の実施形態で用いた符号を付してその説明を省略または簡略する。
本実施形態に係るハンドルロック部材191は、前後方向に直線状に延在する棒状部材あるいはパイプによって構成され、後部ハンドル107の空洞中の円筒部121の下方領域に配置されている。ハンドルロック部材191は、前後方向に直線状に移動するスライド部材によって構成されている。このスライド部材は、本発明の請求項6における「スライド部材」に対応する。ハンドルロック部材191は、移動方向の一端部(前端部)には、突部191aを有し、当該突部191aがハウジング103の後面に形成された凹部169に挿入されることで後部ハンドル107の回動を規制し、凹部169から抜け出ることで後部ハンドル107の回動を許容する構成とされる。すなわち、ハンドルロック部材191は、突部191aが凹部169に挿入される係合位置と、突部191aが凹部169から抜け出る解除位置との間で前後方向に直線状に移動可能とされている。係合位置は、本発明における「ハンドル固定位置」に対応し、解除位置は、本発明における「ハンドル回動許容位置」に対応する。
凹部169は、ハウジング103の後面に、後部ハンドル107の回動中心線回りにおける下側領域の概ね180度の範囲内において、所定の等角度間隔で複数形成されている。従って、後部ハンドル107は、当該複数の凹部169に対してハンドルロック部材191の突部191aを選択的に係合することで、概ね180度の範囲内で向きが変更可能とされる。このことについては、第1の実施形態と同様である。凹部169は、本発明における「係止部」に対応する。なお、ハンドルロック部材191は、便宜上図示を省略する圧縮コイルスプリングによって突部191aが凹部169から抜け出る方向(後方)に付勢されている。
また、後部ハンドル107には、ワイヤロープ173の後方への引っ張り力を、ハンドルロック部材191に前方への押し込み力に変換して伝達する反転レバー195が設けられている。反転レバー195は、長尺方向の中程の支点195aを中心として前後方向に回動自在に後部ハンドル107に取り付けられ、その一端(上端)にインナワイヤ174の端末174bが接続され、他端(下端)がハンドルロック部材191の後端にピン195bにより相対回動自在に連結されている。反転レバー195は、本発明の請求項6における「リンク部材」に対応する。
上記のように構成される第5の実施形態においては、作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している初期状態では、図13に示すように、圧縮コイルスプリングの付勢力によりハンドルロック部材191が後方へと移動され、当該ハンドルロック部材191の突部191aがハウジング103の凹部169から抜け出し、後部ハンドル107の回動が許容される。すなわち、ハンドルロックが解除された状態では、後部ハンドル107を軸部123の軸線回りに回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。
ハンドルロックが解除されるとき、反転レバー195を介してインナワイヤ174に作用する引っ張り力で回動レバー176が支点176aを中心に起立する方向へと回動される。このため、回動レバー176の上端でスロットルロックレバー141が押し上げられて上方位置へと回動され、ロックアーム143の引き操作規制部143aがスロットルレバー131のローラ135と当接または当接可能に対向し、これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
一方、作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131の引き操作に先行して、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させたときには、ロックアーム143の引き操作規制部143aがローラ135の回動線上から退避し、スロットルレバー131の引き操作が許容される。
また、スロットルロックレバー141の下方への回動操作により、スロットルロックレバー141によって上端部を押された回動レバー176が支点176aを中心に下方へと回動(前傾)する。これにより、インナワイヤ174が斜め後方へと引っ張られ、当該引張り力で反転レバー195が支点195aを回動中心として図示左回りに回動する。このため、ハンドルロック部材191がインナワイヤ174の移動方向とは反対方向の前方へと直線状に移動され、突部191aがハウジング103の凹部169に挿入される。この状態が図14に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作するときには、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されていることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されることが回避できる。
以上のように、本実施の形態によれば、第4の実施形態と同様、スロットルロックレバー141とハンドルロック部材191とをワイヤロープ173によって連動する構成としたことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となり、操作が容易化されることになり、作業効率の向上に資することになる。
また、この実施の形態では、ハンドルロック部材191を直線状に移動させ、その突部191aをハウジング103の凹部169に挿入あるいは抜き取ることで、後部ハンドル107の回動規制とその解除を行う構成のため、ハンドルロック部材191の強度が調整し易い。また、反転レバー195を設けたことにより、ワイヤロープ173の移動方向とハンドルロック部材191の移動方向とを反転することができる。
なお本実施の形態では、ハンドルロック部材191が圧縮コイルスプリングによって付勢されているものと限定的に記述したが、用途によってはハンドルロック部材191と共にスロットルロックレバー141にも別途付勢部材を用いてもよい。
また反転レバー195の長軸方向に長孔を設け、この長孔に支点195aを貫通させて、反転レバー195とハンドルロック部材191をピン195bにより相対回動自在に連結してもよい。こうすることで、反転レバー195の回動に応じて上下方向に付勢される力をキャンセルでき、ハンドルロック部材191をスムーズに移動させることができる。
(本発明の第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態につき、図15及び図16を参照しつつ説明する。この実施形態は、請求項4及び9に記載の発明に対応する。図15及び図16には本実施の形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成が示される。
この実施の形態は、後部ハンドル107のハンドル回動規制機構の変形例に関するものであって、更には第5の実施形態の一部を変形したものである。すなわち、この実施形態は、第5の実施形態におけるスロットルロックレバー141にワイヤロープ173のインナワイヤ174の端末174aを直接に接続する構成としたものである。従って、主として第5の実施形態との構成上の相違点を説明し、それ以外の構成については、第5の実施形態で用いた符号を付してその説明を省略または簡略する。
スロットルロックレバー141とワイヤロープ173との直接接続を実現するべく、この実施形態では、スロットルロックレバー141の前端側(ハウジング103側)が、後部ハンドル107のグリップ部107aに回動軸145を介して取り付けられ、当該回動軸145を回動支点として後部側が上下方向に回動自在とされている。そして、スロットルロックレバー141の後端部にインナワイヤ174の端末174aが直接に接続されるとともに、当該端末174aの接続部が、スロットルロックレバー141の後側が下方へと回動されたときに、アウタチューブ175の端末から離間する方向へと移動するように設定されている。すなわち、スロットルロックレバー141の下方への回動時に、インナワイヤ174に引っ張り力が作用するように構成されている。
一方、スロットルロックレバー141の前端部には、スロットルレバー131の引き操作を規制するロックアーム143が下方に向かって延びている。ロックアーム143は、スロットルロックレバー141が初期位置としての上方位置に置かれたときには、スロットルレバー131に設けた延在部131aの上端面と当接可能に対向してスロットルレバー131の引き操作を規制し、スロットルロックレバー141が下方位置へと回動操作されたときには、スロットルレバー131が引き操作されるときの延在部131aの移動線上から退避することで当該スロットルレバー131の引き操作を許容するように構成されている。
本実施の形態は、上記のように構成されている。従って、作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している状態では、図15に示すように、便宜上図示を省略する付勢部材としての圧縮コイルスプリングの付勢力によりハンドルロック部材191が後方へと移動され、当該ハンドルロック部材191の突部191aがハウジング103の凹部169から抜け出し、後部ハンドル107の回動が許容される。このハンドルロックの解除状態では、後部ハンドル107を軸部123の軸線回りに回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。
ハンドルロックが解除されるとき、反転レバー195を介してインナワイヤ174に作用する引っ張り力でスロットルロックレバー141が上方位置へと回動され、ロックアーム143の先端がスロットルレバー131の延在部131aの端部と当接可能に対向し、これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
一方、作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131の引き操作に先行して、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させたときには、スロットルロックレバー141のロックアーム143がスロットルレバー131の延在部131a移動線上から退避し、スロットルレバー131の引き操作が許容される。
また、スロットルロックレバー141の下方への回動操作により、スロットルロックレバー141によってインナワイヤ174が引っ張られ、当該引張り力で反転レバー195が支点195aを回動中心として図示左回りに回動する、このため、ハンドルロック部材191がインナワイヤ174の引っ張り方向と逆方向の前方へと直線状に移動され、突部191aがハウジング103の凹部169に挿入される。この状態が図16に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作するときには、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されていることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されることが回避できる。
以上のように、本実施の形態によれば、第5の実施形態と同様、スロットルロックレバー141とハンドルロック部材191とをワイヤロープ173によって連動する構成としたことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となり、操作が容易化されることになり、作業効率の向上に資することになる。また、本実施の形態では、スロットルロックレバー141にワイヤロープ173のインナワイヤ174を直接に接続する構成のため、第5の実施形態における回動レバー176を省略でき、部品点数を低減できる。
そしてスロットルロックレバー141の回動軸145の位置を後端側から前端側に改めることで、使い勝手をも向上させる効果が得られる。グリップ部107aを握りながら作業をする場合、通常は親指と薬指と小指は常にグリップ部107aを掴み、人差指と中指で必要に応じてスロットルレバー131を操作する。スロットルロックレバー141の前部側が上下方向に回動自在である場合には、スロットルレバー131の操作に応じてスロットルロックレバー141が起立して掌を圧迫し、スロットルレバー操作の支障となり易い。回動軸145を後端側から前端側にすることで、スロットルロックレバー141の後部側が上下方向に回動自在となり、通常の作業中は親指と薬指と小指は常にグリップ部107aを掴んだままなので、スロットルロックレバー141は起立することなくスロットルレバー131の操作の支障にならない。
(本発明の第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態につき、図17〜図19を参照しつつ説明する。この実施形態は、請求項4及び7に記載の発明に対応する。図17及び図18には本実施の形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成が示され、図19には図18のA部が拡大図として示される。
この実施の形態は、後部ハンドル107のハンドル回動規制機構の変形例に関するものであって、更には第5の実施形態の一部を変形したものである。すなわち、この実施形態は、第5の実施形態におけるハンドルロック部材191とワイヤロープ173とを接続する反転レバー195に替えて、連結部材211を設けるとともに、当該連結部材211とハンドルロック部材191とを1組のラックアンドピニオン機構213によって連動するように接続する構成としたものである。従って、主として第5の実施形態との構成上の相違点を説明し、それ以外の構成については、第5の実施形態で用いた符号を付してその説明を省略または簡略する。
ハンドルロック部材191は、前後方向に直線状に移動するスライド部材によって構成されている。このスライド部材は、本発明の請求項7における「スライド部材」に対応する。連結部材211は、ハンドルロック部材191の後端側上方領域に配置されるとともに、支点211aを中心にして上下方向に回動自在に後部ハンドル107に取り付けられている。連結部材211には支点211aを中心とする円周上の概ね180度の領域にわたってピニオン213aが形成され、このピニオン213aがハンドルロック部材191の上面に形成されたラック213bに噛み合い係合されている。連結部材211は、本発明の請求項7における「連結部材」に対応する。
また、支点211aを挟んでピニオン213aと反対側において、連結部材211にインナワイヤ174の端末174bが接続されている。インナワイヤ174は、スロットルロックレバー141が下方位置へ回動された際、連結部材211を下方へ回動させる方向に引っ張り力が作用するようにワイヤガイドピン215によって案内される。なお、ハンドルロック部材191は、便宜上図示を省略する圧縮コイルスプリングによって先端(前端)191aがハウジング103の凹部169から抜け出る方向に付勢されている。
本実施の形態は、上記のように構成されている。従って、作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している状態では、図17に示すように、便宜上図示を省略する付勢部材としての圧縮コイルスプリングの付勢力によりハンドルロック部材191が後方へと移動され、当該ハンドルロック部材191の先端191aがハウジング103の凹部169から抜け出し、後部ハンドル107の回動が許容される。このハンドルロック解除状態では、後部ハンドル107を軸部123の軸線回りに回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。
ハンドルロックが解除されるとき、ハンドルロック部材191が後方へ移動されることに伴い、ラック213b及びピニオン213aを介して連結部材211が支点211aを中心に上方へ(図示右回りに)回動され、インナワイヤ174に引張り力が作用する。この引っ張り力でスロットルロックレバー141が回動レバー176を介して上方位置へと回動され、ロックアーム143の引き操作規制部143aがスロットルレバー131のローラ135と当接または当接可能に対向する。これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
一方、作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131の引き操作に先行して、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させたときには、ロックアーム143の引き操作規制部143aがローラ135の回動線上から退避し、スロットルレバー131の引き操作が許容される。
また、スロットルロックレバー141の下方への回動操作により、スロットルロックレバー141によってインナワイヤ174が引っ張られ、当該引張り力で連結部材211が支点211aを中心として下方へ(図示左回りに)回動する。このため、ラック213b及びピニオン213aを介してハンドルロック部材191が前方へと直線状に移動され、先端191aがハウジング103の凹部169に挿入される。この状態が図18及び図19に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作するときには、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されていることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されることが回避できる。
以上のように、本実施の形態によれば、第5の実施形態と同様、スロットルロックレバー141とハンドルロック部材191とをワイヤロープ173によって連動する構成としたことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となる。このため、操作部材の数が少なく、操作が容易化されることになり、作業効率の向上に資することになる。
また、本実施の形態では、連結部材211及びラックアンドピニオン機構213を利用し、ワイヤロープ173の直線運動を回動運動に変換した後、更に直線運動に変換してハンドルロック部材191をワイヤロープ173の直線運動方向と逆方向に移動させる構成としている。これにより、ハンドルロック部材191を水平に移動できるとともに、ハンドルロック部材191の強度調整がし易い。
(本発明の第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態につき、図20〜図22を参照しつつ説明する。この実施形態は、請求項4及び8に記載の発明に対応する。図20及び図21には本実施の形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成が示され、図22には図21のB部が拡大図として示される。
この実施の形態は、後部ハンドル107のハンドル回動規制機構の変形例に関するものであって、更には第7の実施形態におけるハンドルロック部材191とワイヤロープ173との接続構造の変形例である。すなわち、ワイヤロープ173と接続された連結部材221を設けるとともに、当該連結部材221とハンドルロック部材191とを、回転自在な1つのピニオン223aと、当該ピニオン223aに噛み合い係合する上下2つのラック223b,223cとからなるダブルラックアンドピニオン機構223を介して接続(連結)する構成としたものである。従って、主として第7の実施形態との構成上の相違点を説明し、それ以外の構成については、第7の実施形態で用いた符号を付してその説明を省略または簡略する。
ハンドルロック部材191は、前後方向に直線状に移動するスライド部材によって構成されている。このスライド部材は、本発明の請求項8における「スライド部材」に対応する。連結部材221は、前後方向に直線状に移動可能とされた前後方向に長尺の摺動部材として構成されるとともに、ハンドルロック部材191の後部側上方領域に所定の間隔を置いて配置される。連結部材221は、本発明の請求項8における「摺動体」に対応する。
1つのピニオン223aは、ハンドルロック部材191の上面と連結部材221の下面との間に挟まれるように配置される。ハンドルロック部材191の上面には、ピニオン223aと下部側において噛み合い係合する下ラック223bが形成され、連結部材221の下面側には、ピニオン223aと上部側において噛み合い係合する上ラック223cが形成されている。下ラック225は、本発明の請求項8における「第1ラック」に対応し、上ラック227は、本発明の請求項8における「第2ラック」に対応する。なお、連結部材221は、その後端部においてワイヤロープ173のインナワイヤ174の端末174bと接続されている。また、ハンドルロック部材191は、便宜上図示を省略する付勢部材としての圧縮コイルスプリングによって先端(前端)191aがハウジング103の凹部169から抜け出る方向に付勢されている。
本実施の形態は、上記のように構成されている。従って、作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している状態では、図20に示すように、圧縮コイルスプリングの付勢力によりハンドルロック部材191が後方へと直線状に移動され、当該ハンドルロック部材191の先端191aがハウジング103の凹部169から抜け出し、後部ハンドル107の回動が許容される。このハンドルロック解除状態では、後部ハンドル107を軸部123の軸線回りに回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。
ハンドルロックが解除されるとき、ハンドルロック部材191の後方への移動に伴い、下ラック223b、ピニオン223a及び上ラック223cを介して連結部材221が前方へと直線状に移動され、インナワイヤ174に引張り力が作用する。この引っ張り力でスロットルロックレバー141が回動レバー176を介して上方位置へと回動され、ロックアーム143の引き操作規制部143aがスロットルレバー131のローラ135と当接または当接可能に対向し、これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
一方、作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131の引き操作に先行して、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させたときには、ロックアーム143の引き操作規制部143aがローラ135の回動線上から退避し、スロットルレバー131の引き操作が許容される。
また、スロットルロックレバー141の下方への回動操作により、スロットルロックレバー141によってインナワイヤ174が後方へと引っ張られ、当該引張り力で連結部材221が後方へと直線状に移動する。このため、上ラック223c、ピニオン223a及び下ラック223bを介してハンドルロック部材191が前方へと直線状に移動され、先端191aがハウジング103の凹部169に挿入される。この状態が図21及び図22に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作するときには、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されていることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されることが回避できる。
以上のように、本実施の形態によれば、第7の実施形態と同様、スロットルロックレバー141とハンドルロック部材191とをワイヤロープ173によって連動する構成としたことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となる。このため、操作部材の数が少なく、操作が容易化されることになり、作業効率の向上に資することになる。
また、本実施の形態では、連結部材211及びダブルラックアンドピニオン機構223を利用し、ワイヤロープ173の直線運動を回動運動に変換した後、更に直線運動に変換してハンドルロック部材191をワイヤロープ173の直線運動方向と逆方向に移動させる構成としている。これにより、ハンドルロック部材191及びワイヤロープ173それぞれを水平に移動できるとともに、ハンドルロック部材191の強度調整がし易い。
なお、直線状に移動するハンドルロック部材125,161,191を備えた実施の形態では、ハンドルロック部材125の突部125aがハウジング103に形成された凹部169に係合する構成としたが、ハンドルロック部材125に凹部を設定し、ハウジング103に突部を設定しても構わない。
上記発明の趣旨に鑑み、下記のごとき態様が構成可能である。
(態様1)
「請求項1に記載の動力作業機であって、
前記固定解除操作部材は、回動軸を中心として上下方向に回動自在に取り付けられ、
前記ハンドル固定部材は、前記固定解除操作部材の回動軸と反対側から下方へと延在する棒状部材によって構成されており、
前記棒状部材の先端が前記ハンドルを回動自在に支持する前記機体の軸部に形成された径方向のロック孔に挿入されることで前記ハンドルの回動を規制し、ロック孔から抜け出ることで前記ハンドルの回動を許容する構成とした。」
(態様2)
「態様1に記載の動力作業機であって、
前記棒状部材は、前記ハンドルに形成されたガイド孔によって移動を案内される構成とした。」
(態様3)
「請求項2に記載の動力作業機であって、
前記リンク機構は、支点を中心として回動自在に前記ハンドルに取り付けられたリンク部材を含んで構成されるとともに、前記リンク部材の支点の位置につき、当該支点から前記ハンドル固定部材との接続部位までの距離が、前記支点から前記固定解除操作部材との接続部位までの距離よりも長くなるように設定されている。」
(態様4)
「請求項3に記載の動力作業機であって、
前記ハンドルは、前記機体と対向する前面側に筒状部を有し、当該筒状部が前記機体の後面側に形成された軸部の外側に対して、軸線回りに周方向への回動自在に、かつ軸線方向に摺動自在に嵌合されている。」
(態様5)
「請求項5に記載の動力作業機であって、
レバー部材は、長尺方向の一端部が前記索状部材と接続されるとともに、他端部には突部を有し、当該突部が前記機体に形成されたロック孔に挿入することで前記ハンドルの前記機体に対する回動が規制され、ロック孔から抜け出ることで前記回動規制が解除される構成とした。」
(態様6)
「請求項6に記載の動力作業機であって、
前記リンク部材は、長尺方向の中程の支点を中心として前後方向に回動自在にハンドルに取り付けられ、前記支点を挟んで一端に前記ワイヤロープが接続され、他端に前記スライド部材が接続されている。」
本発明の第1の実施形態に係るヘッジトリマー101の全体構成を示す側断面図である。 後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141及びスロットルレバー131が操作される前の初期状態が示される。 後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141が手指により操作された状態が示される。 ヘッジトリマー101を後方から見た図であり、後部ハンドル107が縦向きに調節された状態が示される。 ヘッジトリマー101を後方から見た図であり、後部ハンドル107が横向きに調節された状態が示される。 ヘッジトリマー101を後方から見た図であり、後部ハンドル107が省略され、ハウジング103に形成されたロック孔127及び円錐状凹面153が示される。 第2の実施形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す図であり、スロットルロックレバー141及びスロットルレバー131が操作される前の初期状態が示される。 同じく後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141が手指により操作された状態が示される。 第3の実施形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す図であり、スロットルロックレバー141及びスロットルレバー131が操作される前の初期状態が示される。 同じく後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141が手指により操作された状態が示される。 第4の実施形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す図であり、スロットルロックレバー141及びスロットルレバー131が操作される前の初期状態が示される。 同じく後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141が手指により操作された状態が示される。 第5の実施形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す図であり、スロットルロックレバー141及びスロットルレバー131が操作される前の初期状態が示される。 同じく後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141が手指により操作された状態が示される。 第6の実施形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す図であり、スロットルロックレバー141及びスロットルレバー131が操作される前の初期状態が示される。 同じく後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141が手指により操作された状態が示される。示される。 第7の実施形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す図であり、スロットルロックレバー141及びスロットルレバー131が操作される前の初期状態が示される。 同じく後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141が手指により操作された状態が示される。 図18のA部拡大図である。 第8の実施形態に係る後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す図であり、スロットルロックレバー141及びスロットルレバー131が操作される前の初期状態が示される。 同じく後部ハンドル107の回動機構及び回動規制機構の構成を示す拡大図であり、スロットルロックレバー141が手指により操作された状態が示される。 図21のB部拡大図である。
101 ヘッジトリマー(動力作業機)
103 ハウジング(機体)
105 前部ハンドル
107 後部ハンドル(ハンドル)
107A ハンドル半割体
107B ハンドル半割体
107a グリップ部
107b 下側開口部
107c 上側開口部
111 電動モータ(駆動装置)
113 運動変換機構(駆動装置)
115 上のブレード(先端工具)
117 下のブレード(先端工具)
121 円筒部
121a ガイド孔
121b ガイド孔
123 軸部
123a 筒孔
123b 径方向段部
125 ハンドルロック部材(ハンドル固定部材)
125a 先端
127 ロック孔(係止部)
128 バネ受部
129 圧縮コイルスプリング
131 スロットルレバー(出力調整部材)
131a 延在部
133 水平軸
135 ローラ
141 スロットルロックレバー(固定解除操作部材)
143 ロックアーム
143a 引き操作規制部
145 回動軸
151 ストッパ装置
153 円錐状凹面(係合凹部)
155 ボール(係合突部)
157 コイルスプリング(付勢部材)
161 ハンドルロック部材(ハンドル固定部材)
161a 突部
161b バネ収容部
162 第1リンク部材
162a ピン
163 第2リンク部材
163a,163b ピン
164 第3リンク部材
164a 支点
165 第4リンク部材
165a,165b ピン
169 凹部(係止部)
171 ハンドル回動規制部
171a ハンドル側係合部
171b ハウジング側係合部
173 ワイヤロープ(索状部材)
174 インナワイヤ
174a,174b 端末
175 アウタチューブ
176 回動レバー
176a 支点
177 ワイヤ受け
178 圧縮コイルスプリング(付勢部材)
179 バネ受け
181 ハンドルロック部材(ハンドル固定部材)
181a 支点
182 突部
183 ロック孔
191 ハンドルロック部材(ハンドル固定部材、スライド部材)
191a 突部
211 連結部材
211a 支点
213 ラックアンドピニオン機構
213a ピニオン
213b ラック
215 ワイヤガイドピン
221 連結部材(摺動体)
223 ダブルラックアンドピニオン機構
223a ピニオン
223b 下ラック(第1ラック)
223c 上ラック(第2ラック)

Claims (9)

  1. 機体と、
    前記機体に収容され、当該機体の先端領域に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置と、
    前記機体における前記先端工具と反対側の他方領域に配置されるとともに、当該機体に対し回動自在に取付けられたハンドルと、
    前記ハンドルの回動軸線回りに相互に所定の角度間隔を置いて前記機体に設けられた複数の係止部と、
    前記係止部に選択的に係止して前記ハンドルの回動を規制するハンドル固定位置と、前記係止部に対する係止を解除して前記ハンドルの回動を許容するハンドル回動許容位置との間で移動するハンドル固定部材と、
    を有する動力作業機であって、
    前記ハンドルは、前記駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされた出力調整部材と、前記出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と当該固定を解除して前記出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作される固定解除操作部材を有し、
    前記固定解除操作部材には、前記ハンドル固定部材が一体に設けられ、
    前記固定解除操作部材が第1の位置へと移動されるときには、前記ハンドル固定部材がハンドル回動許容位置へと移動され、前記固定解除操作部材が第2の位置へと移動されるときには、前記ハンドル固定部材がハンドル固定位置へと移動される構成としたことを特徴とする動力作業機。
  2. 機体と、
    前記機体に収容され、当該機体の先端領域に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置と、
    前記機体における前記先端工具と反対側の他方領域に配置されるとともに、当該機体に対し回動自在に取付けられたハンドルと、
    前記ハンドルの回動軸線回りに相互に所定の角度間隔を置いて前記機体に設けられた複数の係止部と、
    前記ハンドルに設けられ、前記係止部に選択的に係止することで前記ハンドルの回動を規制するハンドル固定位置と、前記係止部に対する係止を解除することで前記ハンドルの回動を許容するハンドル回動許容位置との間で移動可能なハンドル固定部材と、
    を有する動力作業機であって、
    前記ハンドルは、前記駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされた出力調整部材と、前記出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と当該固定を解除して前記出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作される固定解除操作部材と、前記固定解除部操作部材と前記ハンドル固定部材とを接続するリンク機構を有し、
    前記固定解除操作部材が第1の位置へ移動されるときには、前記リンク機構を介して前記ハンドル固定部材がハンドル回動許容位置へと移動し、前記固定解除操作部材が第2の位置へ移動されるときには、前記リンク機構を介して前記ハンドル固定部材がハンドル固定位置へと移動する構成としたことを特徴とする動力作業機。
  3. 機体と、
    前記機体に収容され、当該機体の先端領域に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置と、
    前記機体における前記先端工具と反対側の他方領域に配置されるとともに、当該機体に対し回動自在に、かつ回動軸に沿って前記機体に接近する方向及び離間する方向に相対移動可能に取付けられたハンドルと、
    前記ハンドルが前記機体に接近する方向に移動したときに前記機体に対する前記ハンドルの相対回動を規制し、前記ハンドルが前記機体から離間する方向に移動したときに前記相対回動規制を解除するハンドル回動規制部と、
    を有する動力作業機であって、
    前記ハンドルに設けられ、前記駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされた出力調整部材と、
    前記ハンドルに設けられ、前記出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と、当該固定を解除して前記出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作される固定解除操作部材と、
    前記ハンドルを前記機体から離間する方向へと移動させるべく付勢力を作用し、これにより前記ハンドル回動規制部による前記ハンドルの相対回動規制を解除する付勢部材と、
    前記固定解除操作部材と前記機体とを接続する索状部材と、
    を更に有し、
    前記固定解除操作部材が第1の位置へと移動されるときには、前記付勢部材の付勢力によって前記ハンドルが前記機体から離間されるとともに前記ハンドル回動規制部により前記ハンドルの相対回動規制が解除され、前記固定解除操作部材が第2の位置へと移動されるときには、索状部材の引っ張り力によって前記ハンドルが前記機体に接近する方向へと移動されるとともに前記ハンドル回動規制部により前記ハンドルの相対回動が規制される構成としたことを特徴とする動力作業機。
  4. 機体と、
    前記機体に収容され、当該機体の先端領域に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置と、
    前記機体における前記先端工具と反対側の他方領域に配置されるとともに、当該機体に対し回動自在に取付けられたハンドルと、
    前記ハンドルの回転中心線回りに相互に所定の角度間隔を置いて前記機体に設けられた複数の係止部と、
    前記ハンドルに設けられ、前記係止部に選択的に係止することで前記ハンドルの回動を規制するハンドル固定位置と、前記係止部に対する係止を解除することで前記ハンドルの回動を許容するハンドル回動許容位置との間で移動可能なハンドル固定部材と、
    を有する動力作業機であって、
    前記ハンドルに設けられ、前記駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされた出力調整部材と、
    前記ハンドルに設けられ、前記出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と当該固定を解除して前記出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作される固定解除操作部材と、
    前記固定解除操作部材と前記ハンドル固定部材とを接続する索状部材と、
    前記ハンドル固定部材が前記係止部に対する係止を解除するハンドル回動許容位置へと移動するよう付勢力を作用する付勢部材と、
    を更に有し、
    前記固定解除操作部材が第1の位置へと移動されるときには、前記付勢部材の付勢力によって前記ハンドル固定部材がハンドル回動許容位置へと移動し、前記固定解除操作部材が第2の位置へ移動されるときには、前記索状部材の引っ張り力によって前記ハンドル固定部材がハンドル固定位置へと移動する構成としたことを特徴とする動力作業機。
  5. 請求項4に記載の動力作業機であって、
    前記ハンドル固定部材は、長尺方向の中程を支点として回動するレバー部材によって構成され、前記レバー部材が一方向に回動動作することで前記係止部に対する当該レバー部材の係止が行なわれ、他方向に回動動作することで前記係止が解除されることを特徴とする動力作業機。
  6. 請求項4に記載の動力作業機であって、
    前記ハンドル固定部材は、直線状に移動するスライド部材によって構成されており、
    前記スライド部材は、リンク部材を介して前記索状部材と接続されていることを特徴とする動力作業機。
  7. 請求項4に記載の動力作業機であって、
    前記ハンドル固定部材は、直線状に移動するスライド部材によって構成されており、
    前記スライド部材の移動方向と交差する方向の軸回りに回動自在とされ、かつ前記索状部材に接続された連結部材を更に有し、
    前記連結部材と前記スライド部材は、前記連結部材と共に回動するピニオンと、当該ピニオンと噛み合い係合して前記スライド部材と共に移動するラックを介して連結されていることを特徴とする動力作業機。
  8. 請求項4に記載の動力作業機であって、
    前記ハンドル固定部材は、直線状に移動するスライド部材によって構成されており、
    前記スライド部材と平行に直線移動可能とされ、かつ前記索状部材に接続された摺動体を更に有し、
    前記スライド部材と前記摺動体は、単一のピニオンと、当該ピニオンと噛み合い係合して前記ハンドル固定部材と共に移動する第1ラックと、当該第1ラックに対し平行に配置され、前記ピニオンと噛み合い係合して前記摺動体と共に前記ハンドル固定部材の移動方向とは反対方向に移動する第2ラックを介して連結されていることを特徴とする動力作業機。
  9. 請求項4〜8のいずれか1つに記載の動力作業機であって、
    前記索状部材が前記固定解除操作部材に直接に接続されていることを特徴とする動力作業機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019068749A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 株式会社丸山製作所 手持式作業機
JP2019149950A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 株式会社丸山製作所 手持式作業機

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