JP2019213478A - 電動式長柄鋏 - Google Patents

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宏志 板谷
Hiroshi Itaya
宏志 板谷
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Abstract

【課題】剪鋏部による剪定や切断作業が安全な位置から楽な姿勢で行え、これらの作業が長時間続いても手や指の疲労が少なく、強い力で容易に剪定や切断が行える電動式長柄鋏を提供する。【解決手段】長柄2の前端側に鋏部6が装着され、長柄の後端部が把持部のあるハウジング12に装着されている。ハウジング内には、電動モータ20と、電動モータの正回転と逆回転とを切換える回路切換スイッチ43と、電動モータから出力した回転動力を減速させる減速ギヤ装置22と、減速ギヤ装置から出力した低速回転運動を直線運動に変換させるボールねじ30とを備える。ボールねじのねじ軸31は減速ギヤ装置の出力軸に連れ回りし、ボールねじのナット32は回転が規制され且つねじ軸31の回転に伴う前後方向の移動が可能にガイドされている。ナットと可動刃8は、基部側パイプ4と連結軸35と連動杆9とが直線方向に連結された進退部材で連結されている。【選択図】図4

Description

本願発明は、鋏部による剪定や切断作業が安全な位置から楽な姿勢で行え、これらの作業が長時間続いても手や指の疲労が少なく、強い力で容易に剪定や切断が行える、電動モータと減速ギヤ装置とボールねじとを備えた電動式長柄鋏に関する。使用する鋏部の違いにより長柄構造を有する電動式の、枝切り鋏、採果鋏、葉切り鋏、軽天鋏、ボルトクリッパ―等になる。
高枝を剪定する園芸刃物に高枝切り鋏、高枝鋏、高枝剪定鋏などと称されるものがある。
特許文献1の高枝鋏Sは、長尺な筒状柄部1の前端側に鋏部2を備え、筒状柄部1の後端側に第一操作部31を備え、筒状柄部1の長さ途中部に第二操作部41を備え、筒状柄部1の内部に各操作部31,41の操作と鋏部2の開閉とを連動させるロッド部50を備える。
この高枝鋏Sは、双方の操作部31,41をそれぞれ片手で同時に操作できるため、比較的太い枝や硬い枝の剪定が容易に行える。
市販の多くの種類の高枝切り鋏も第一操作部31と同様の操作レバーを備える。この操作レバー(第一操作部31)を片手で強く引く操作をすると鋏部2が閉じる方向に動作して高枝の剪定をする。
しかしながら、比較的太い枝や硬い枝に限らず、細枝の剪定作業においても、操作レバーの操作が長時間に亘って繰り返し続くと、手の疲れや痺(しび)れが生じる。また、疲れにより体力も消耗する。このため、剪定作業能率が低下する。
特許文献2の電動式高枝剪定鋏Mは、電動式であり、電動モータの正回転と反転を決めるスイッチの操作が、指で軽くトリガー3を引くだけで行えるため、手の疲れは大幅に抑えられる。
しかしながら、この電動式高枝剪定鋏Mは、この特許文献の図1、図3に示すように平歯車(第3ギヤ9)とリンクに相当する駆動部材10とを組み合わせたクランク構造で回転運動を直線運動に変換させており、可動刃が閉じ始めから閉じ終えるまでに要する第3歯車9の回転は半回転である。
比較的太い枝や硬い枝を剪定する際には、鋏部の可動刃をゆっくりと力強く閉じさせなければ、可動刃が枝に食い込んだまま停止することがあるが、平歯車の組み合わせで第3歯車9を超低速で回転させることは容易でない。
しかも、リンクを用いたクランク運動は、引き付け力が一定でないため、力強い剪定をすることが容易でない。また、剪定途中で可動刃が太枝に食い込んで止まったときに、第3歯車9を逆回転させても、リンクを用いたクランク運動では、可動刃を開方向に戻す力が不足するおそれがある。
特許文献3の電動式高枝切り鋏1は、同文献の図2に示すように電動モータ6から出力した回転を減速ギヤ装置7で減速してねじ軸8を低速回転させ、ねじ軸8にねじ嵌合した筒体10aをねじ軸8の回転に伴って直線運動に変換して、鋏部14を開閉させる構造であるため、力強くゆっくりとした剪定が行える。
しかしながら、ねじ山と谷とを密着させたねじ嵌合は、筒体10aを引き付けるときの面接触による摩擦抵抗が大きいため、比較的太い枝や材質の硬い枝を剪定する途中で、可動刃16が枝に食い込んだまま停止するおそれがある。
金属パイプやワイヤー等を切断する鋏として、軽天鋏やボルトクリッパ―がある。従来の軽天鋏やボルトクリッパ―は、ハ字方向に向けた2本のハンドルを両手で開閉方向に操作して鋏部を開閉する構造を有し、ハンドルは長尺なものではなかった。また、電動式ではなかった。
このため、例えば、天井裏の軽天と呼ばれる金属パイプを切断する場合には、脚立の上に登って作業する必要があった。
特開2018−61458号公報 特開平10−66447号公報 特開2001−340023号公報
本願発明が解決しようとする課題は、鋏部による剪定や切断作業が安全な位置から楽な姿勢で行え、これらの作業が長時間続いても手や指の疲労が少なく、強い力で容易に剪定や切断が行える、電動モータと減速ギヤ装置とボールねじとを備えた電動式長柄鋏にすることにある。
本願発明に係る電動式長柄鋏は、次の構成を備える。
(1)筒形状を有する長柄の前端側に鋏部が装着され、該長柄の後端部が、直接又は基部側パイプを介して、把持部があるハウジングに装着されている。
(2)該ハウジング内に、前記鋏部の開閉の動力源になる電動モータと、該電動モータの正回転と逆回転とを切換える回路切換スイッチと、前記電動モータから出力した回転動力を減速させる減速ギヤ装置と、該減速ギヤ装置から出力した低速回転運動を前記鋏部の開閉に必要な前後方向の直線運動に変換させるボールねじとが備えられている。
(3)前記把持部若しくはその近傍個所に、把持部を持つ手の指の操作で前記回路切換スイッチによる回路切換えをするスイッチ操作部が設けられている。
(4)前記ボールねじは、前記減速ギヤ装置の出力軸とともに回転するねじ軸と、多数個の小球体を介在させた状態で該ねじ軸にねじ嵌合されたナットとを有する。
(5)該ナットは、直接又は前記進退部材を介して回転が規制され且つ前記ねじ軸の回転に伴う前後方向の移動が可能にガイドされている。
(6)前記ねじ軸の回転に伴う前記ナットと前記進退部材の移動により、前記鋏部を開閉させるように構成されている。
本願発明に係る電動式長柄鋏の最も特徴的なところは、電動モータから出力した回転を減速ギヤ装置で低速回転させ、この低速回転をボールねじによって、円滑な力強い低速な前後方向の直線運動に変換させて鋏部を開閉する構造とした点にある。
ボールねじは、ねじ軸とナットとの間に小鋼球(ボール)を入れて点接触させている。このため、回転が滑らかで、バックラッシや摩擦が極めて少なく、ねじ軸の回転に対してナットが円滑に前後方向に直線移動する。ねじ軸のねじピッチは小さいため、ねじ軸の1回転に対するナットの直線方向の送りは僅かである。このため、ナットと進退部材の直線方向の送りが、ゆっくりとした力強い送りになる。ここにいう、ゆっくりとした送りは、ねじ軸の回転に対するナットの直線方向の送りのことであり、減速装置でねじ軸が低速に減速されているが、未だ比較的速い速度で回転する。このため、鋏部の可動刃の開閉速度は通常通りである。
この長柄鋏は、鋏部の違いにより、枝切り鋏、採果鋏、葉切り鋏、軽天鋏、ボルトクリッパ―になる。長柄の長さに違いにより枝切り鋏は高枝切り鋏にもなる。この長柄鋏は長柄の長さの違いにより、全長が60cm〜300cmになる。
この長柄鋏が備える進退部材は、ボールねじのナットと可動刃の間に位置する連結部材のことであり、より具体的な構造は実施例に記載されている、
この長柄鋏が備える減速ギヤ装置は、好ましくは、減速比が格段に大きい遊星歯車装置にすることである。さらに好ましくは、2組の遊星歯車装置を直列に連結させた構成にすることである。
請求項1に記載の各構成は、本願発明に係る電動式長柄鋏の特徴的な部分であり、この電動式長柄鋏がこれらの構成だけで成り立っているわけではない。
(1)本願発明に係る電動式長柄鋏は、鋏部を開閉させる動力源に電動モータを用いており、指先の軽いスイッチ操作(トリガー操作)で電動モータの正回転と逆回転の切換えをして鋏部を開閉させる構造を有するため、長時間に及ぶ木枝の剪定を繰り返しても手や指が疲れない。
(2)また、本願発明に係る電動式長柄鋏は、電動モータから出力した回転動力を減速ギヤ装置で減速し、この減速した回転動力から鋏部の開閉に必要な直線往復運動への変換をボールねじで行っているため、鋏部を低速で力強く、しかも円滑に開閉させることが出来る。このため、本願発明に係る電動式長柄鋏が電動式の枝切り鋏や高枝切り鋏である場合には、比較的太い枝や硬い枝も容易に剪定出来る。また、本願発明に係る電動式長柄鋏が電動式の軽天鋏やボルトクリッパ―である場合には、楽な姿勢で力を要しないで従来の軽天鋏やボルトクリッパ―と同様の切れ味が確保できる。
本願発明に実施形態係る電動式長柄鋏の位置形態である電動式高枝切り鋏を示した斜視図。 (a)は同じく側面図、(b)は同じく後部側の拡大側面図、(c)はハウジング前端部の端面形状を示した図。 (a)はこの電動式高枝切り鋏の後部側の拡大平面図、(b)は同じく後部側の拡大底面図。 同じく一部を破断除去して示した拡大側面断面図。 (a)は減速ギヤ装置の一例を簡略して示した側面図、(b)は同じく正面図。 (a)はボールねじの内部構造を示した一部を切り欠いて示した斜視図、(b)はボールねじによるボールの点接触を示した断面図。 (a)はスライド部材周辺部の分解斜視図、(b)は図2におけるA−A切断部端面図、(c)は同じくB−B切断部端面図。 本願発明の一実施形態係る電動式高枝切り鋏の動作を示した簡略図。 (a)は電動モータを正回転させる場合の回路切換スイッチ周辺部の簡略回路図、(b)は電動モータを正回転させる場合の回路切換スイッチ周辺部の簡略回路図。
以下、本願発明の一実施形態に係る電動式長柄鋏について詳述する。
[電動式長柄鋏1の概要]
図1、図2(a)に示す実施形態の電動式長柄鋏は、筒形状を有する長柄2の前端側に鋏部3が装着され、長柄2の後端側にハウジング12を備えた、全長が約150〜300mmの高枝切り鋏1である。以下、この高枝切り鋏1を例に挙げてついて詳述する。
[長柄2]
この高枝切り鋏1は筒状の長尺な長柄2を備える。
この長柄2は、長柄本体3と、基部側パイプ4とが連結用キャップ5を介して接続されて構成されている。このため、基部側パイプ4の後端部がハウジング12の前端部内に装着されている。
長柄本体3は、従来型の高枝切り鋏の長柄と同様、円筒形状の断面構造を有するアルミパイプが用いられている。長柄本体3は、楕円パイプ、角パイプ等であってもよい。
基部側パイプ4は、本実施形態においては、長柄本体3よりも大径である楕円形状の断面構造を有するアルミパイプが用いられている。基部側パイプ4は六角形状等の角パイプであってもよい。
両側面が平坦面である基部側パイプ4を用いて、内側に後述するスライダー基部を回り止めしながら前後直線方向に移動自在に保持させている。
連結用キャップ5は、プラスチック製であり、径と断面形状が異なる長柄本体3と基部側パイプ4とを接続するのに適した異形筒形状を有する。
[ハウジング12]
図2(b)及び図3(a)(b)に示すように、ハウジング12は、後端部を閉止した概略円筒形状を有する本体部12aと、本体部12aの下部に沿って一体となって設けられた翼部12bと、把持部13とを有し、いずれも内側にリブがある中空構造を有し、前後長さが約380mmある左右分割構造の組付け品で構成されている。尚、この寸法と、把持部13の形状と位置は例示である。
ハウジング12は、長柄2の後端部を接続し、内部に駆動構成部品を搭載し、後端部に把持部13を設けるためにある。このため、ハウジング12の前端には、図2(c)に示すように、楕円形状の基部側パイプ4の後端部を密着突入させる楕円穴12hが設けられている。把持部13は、片手持ちする部分になり、本体部12aの後部下面から斜め後方に突出して設けられている。
本体部12aの前部両側面には、前端に向かうに従って楕円穴12hの両側部に近づく方向に傾斜した平坦面12c,12cが形成されている。図2(b)に示す平坦面12c,12cは、孤を後方に向けた半楕円形状を有する。平坦面12c,12cがあると、本体部12a前端と基部側パイプ4との接続部分の段差が小さくなるため、本体部12a前部の見栄えが良くなり、基部側パイプ4を保持し易い形状になる。
本体部12aの後端部両側面にも、後端に向かうに従って内側寄りに傾斜した半楕円形状を有する平坦面12d,12dが形成されて、本体部12a後部を絞られた形状にしている。平坦面12d,12dがあると、本体部12aの後部の見栄えが良くなり、把持部13を持つ手の邪魔にならない。
図2(b)、図3(a)(b)に示すように、翼部12bは、本体部12aの下部に沿った個所から下方に起立した状態となって一体形成されている。
翼部12bは、後述するリミットスイッチ等を内部に配置するためにあり、剪定作業において、把持部13を一方の片手で持ちながら、他方の片手で持つ部分にもなる。
本体部12aと翼部12bには、駆動時に発生し易い熱を外部に逃がす通気孔12e,12e・・が設けられている。
把持部13と翼部12b後部には、手持ちし易くするための滑り止めゴム13f,12gが固定されている。
把持部13の後部下面から外方向には、リチウムイオン型のバッテリー17に接続する電源コード16が延出している。このため、この電動式高枝切り鋏1は、家庭用電源が取れない屋外での剪定作業が行える。バッテリー17にACアダプター18が付いた電源コード19を接続すると、バッテリー17の繰り返し充電が行える。電源コード19をバッテリー17に接続したまま剪定作業をすることもできる。
[鋏部6]
図2(a)に示すように、鋏部6は、固定刃7と可動刃8とが開閉自在に枢着されて構成されている。固定刃7の後端部が長柄本体3の前端部に装着されている。可動刃8は、長柄2内に挿通されて長柄2前方突出する連動杆9の進退移動により開閉する。
把持部13の前面上端部には、スイッチ操作部の一形態であるトリガー14が位置している。把持部13を握る手の指でトリガー14を引く操作(押し込む操作とも言える)をすると、鋏部6(可動刃8)が閉じる方向(剪定する方向)に動作するように、モータ制御されている。
トリガー14を引く操作していた指の力を弱めると、モーターが逆回転し元の位置に戻ろうとする。このとき、勢鋏部6(可動刃8)は開く方向に動作する。詳細な構造と動作は後述する。
[電動モータ20と減速ギヤ装置22]
図4に示すように、ハウジング12の内部空間後部には、鋏部6を開閉させる動力源になる小型軽量の電動モータ20が搭載されている。
電動モータ20の前方には、電動モータ20の出力軸21と連動する減速ギヤ装置22が搭載されている。減速ギヤ装置22は、電動モータ20から出力した回転動力を大幅に減速させるためにあり、より高い減速比にするため、後部側の減速ギヤ装置23と前部側の減速ギヤ装置24とによる2連構造になっている。
減速ギヤ装置23,24は、いずれも、太陽歯車と遊星歯車と外輪歯車とを直列に組み合わせた減速ギヤ装置が用いられている。
図5(a)(b)に減速ギヤ装置23,24の好適なる形態の概略構造が示されている。
減速ギヤ装置23,24は、いずれも同じ構造の遊星歯車式減速ギヤ装置である。
減速ギヤ装置23,24の回転動力伝達の流れを説明する。
後部側の減速ギヤ装置23の入力軸23aから入力した回転動力は、遊星歯車23dを介して外輪歯車23cを低速回転させる。後部側の減速ギヤ装置23の出力軸23cから前部側の減速ギヤ装置24の入力軸24aに受け継がれた低速回転は、前部側の減速ギヤ装置24の太陽歯車24bから遊星歯車24dを経て外輪歯車24cを更に低速回転させて、前部側の減速ギヤ装置24の出力軸24eに至る。
このように2連の減速ギヤ装置22(23,24)を搭載すると、図4に示す電動モータ20から出力した回転動力が格段に減速される。
[スラストベアリング26]
図4に示すように、ハウジング12内において、減速ギヤ装置22の前方にスラストベアリング26が搭載されている。
減速ギヤ装置22の出力軸25とスラストベアリング26前方のボールねじ30のねじ軸31とは、連れ回り可能に連結されている。
スラストベアリング26は、ねじ軸31に加わる強い引き付け力(スラスト力)を円滑回転自在な状態で受け止めて、強い引き付け力が減速ギヤ装置22に及ばないようにするために設けられている。
スラストベアリング26を、後部側のスラストベアリング27と前部側のスラストベアリング28とを組み合わせた2連構造にして、スラスト力を向上させ、ねじ軸31の円滑な回転を確保している。
図4に示すように、スラストベアリング26の前方になるハウジング12の前部内には、基部側パイプ4の後端部がビス止めされて装着されている。
[ボールねじ30]
基部側パイプ4の後端部内には、ボールねじ30が位置している。
ボールねじ30は、ねじ軸31とナット32との間に多数個の鋼球(ボール)33,33・・を介在させた状態で、ねじ軸31とナット32とをねじ嵌合させて組み付けられて構成されている。
図6(a)に示すように、ボールねじ30は。ねじ軸31の回転によって鋼球33,33・・を転動させながらナット32側に設けたサーキュラ流路32bを通じて循環される。このため、ねじ軸31の回転に対してナット32は円滑にねじ嵌合される。
図6(b)に示すように、ねじ軸31の溝31aとナット32の溝32aとの間に位置する鋼球は、双方の溝31a,32aに点接触しているため、回転が滑らかで、バックラッシや摩擦が極めて少ない。鋼球の代わりに超硬セラミック球を用いてもよい。
ボールねじ30は、ねじ軸31のねピッチが小さいため、ねじ軸31の1回転に対してナット32の直線方向の送りは、ねじ間のピッチ1つ分である。このため、ナットの直線方向の送りは、ゆっくりとした速度になる。またボールねじ30は、図4に示す減速ギヤ装置22及び電動モータ20に与える回転抵抗を格段に小さくする。このため、軽量小型の電動モータ2を搭載しても、力強い剪定をする。
[ボールねじ前方の進退部材]
図4に示すように、ボールねじ30のナット32の前端部には、短い接続筒部材10が連結されている。接続筒部材10は、ボールねじ30のナット32と、前方の連動軸35とを接続しており、ボールねじのナット32が後退したときに、ナット32の前方に突出するねじ軸31の前端部を内側に受け入れる。
接続筒部材10と、その前方の連動軸35と、更にその前方の連動杆9とは連結されており、これらを合わせて、可動刃8を開閉させる進退部材11を構成している。
図4に示すように、連動軸35の前端近傍個所には、スライド部材36の前端部になるスライダー基部36aが嵌入装されて連動軸35にビス止めされている。
スライド部材36は、図4及び図7(a)に示すように、スライダー基部36aと、その後面下部個所から後方に突出した細長板形状のスライダー板部36bとが一体化されて構成されている。スライダー基部36aとスライダー板部36bとは一体成型品であってもよく、接続品であってもよい。
スライド部材36は、ボールねじ30のナット32の前後移動によって、連動軸35を含めた進退部材11とともに前後移動する。
図7(b)に示すようにスライダー基部36aが楕円形状の基部側パイプ4内に位置してガイドされているため、回り止めされた状態で進退自在な状態にある。請求項1に記載のナット32のガイドは、ナット32と基部側パイプ4とが連結され、基部側パイプ4とスライダー基部36aを装着した連動軸35とが連結されているため、回転が規制され、前後直線方向の進退が可能な状態にさせている。
スライダー板部36bの後端部には、下方に膨出した押圧部36cが形成されている。押圧部36cは、図3に示すリミットスイッチ41,42を下方に押してONするためにある。
図4及び図7(a)に示すように、基部側パイプ4の後部下面には、スライダー板部35bを避ける切欠き部4aが形成されている。
図4及び図7(c)に示すように、押圧部36cの上方と両側方には、押圧部36cの横ブレと上方移動を防ぐスライダーガイド部12i,12iがハウジング12内のリブとして設けられている。
図4は鋏部6を全開させた状態で示され、図8は鋏部6を全閉させた状態で示されている。
図8に示すように、ボールねじ30のねじ軸31を左回転させると、ボールねじ30のナット32が前方に移動して進退部材11を前方に押し、可動刃8を全開位置まで回動させる。このとき、スライド部材36の押圧部36cが前方のリミットスイッチ42をONさせ、このONによって電動モータ20の駆動が停止する。
一方、図8に示すように、ボールねじ30のねじ軸31を右回転させると、ボールねじ30のナット32が後方に移動して進退部材11を後方に引き寄せ、可動刃8を全閉位置まで回動させる。このとき、スライド部材36の押圧部36cが後方のリミットスイッチ41をONさせ、このONによっても電動モータ20の駆動が停止する。
このように、2個のリミットスイッチ41,42は、可動刃8の全開位置と全閉位置に達したときに電動モータ20の駆動を停止させるためにある。
[回路切換スイッチ43と、スイッチ操作部(トリガー14)]
図4にスイッチ操作部の一形態であるトリガー14と、回路切換スイッチ43が示されている。
トリガー14は、回路切換スイッチ43の操作を指で間接的に操作するために設けられている。トリガー14には、ばね15によって、矢示する引き操作方向と反対方向の弱い付勢力が作用している。
回路切換スイッチ43は、電動モータ20の回転を正回転と逆回転に電気的に切り換えるために設けられている。
図4に示すようにトリガー14が引き操作を終えていない状態にあるときは、回路切換スイッチ43によって電動モータ20が逆回転して、ボールねじ30のナット32を前方に移動させ、可動刃8を開かせる。可動刃8が開き終えると、押圧部36cがリミットスイッチ42をONさせて電動モータ20の駆動を停止させる。
図8に示すように、 トリガー14の引き操作を終えると、回路切換スイッチ43によって電動モータ20が正回転して、ボールねじ30のナット32を後方に移動させ、可動刃8を閉じさせる。可動刃8が閉じ終えると、押圧部36cがリミットスイッチ41をONさせて電動モータ20の駆動を停止させる。
トリガー14を引くと電動モータ20が逆回転するというのは一例であり、正逆が反対であってもよい。即ち、減速ギヤ装置22内の各歯車の組み合わせによってボールねじ30のねじ軸31の回転方向が変わるからである。
図9(a)と(b)に回路切換スイッチ43の動作構造の一例が示されている。
各図に示す鋏部6の形状は一例に過ぎない。例えば、採果鋏ように鋏部、葉刈鋏にすることも可能である。図示する把持部13の形状と向きも一例に過ぎない。例えば、ハウジングの後部をグリップ形状に絞った形状の把持部にすることも可能である。スイッチ操作部はトリガー14に限定されない。例えば、ばね復帰型の押しボタンスイッチにすることも可能である。
本願発明に係る電動式長柄鋏は、枝切り鋏、高枝切り鋏、採果鋏、葉切鋏などの園芸及用具及び農業用具の分野、軽天鋏やボルトクリッパ―等の建築土木用工具及び電気工事用具等の分野において利用可能性がある。
1…電動式高枝切り鋏 2…長柄 3…長柄本体 4…基部側パイプ 5…連結用キャップ 6…鋏部 7…固定刃 8…可動刃 9…連動杆 10…接続筒部材 11…進退部材 12…ハウジング 13…把持部 14…トリガー 15…ばね 16…電源コード 17…バッテリー 18…ACアダプター 19…電源コード 20…電動モータ 21…出力軸 22…減速ギヤ装置 25…出力軸 26…スラストベアリング 30…ボールねじ 31…ねじ軸 32…ナット 33…鋼球 35…連動軸 36…スライド部材 41…リミットスイッチ 42…リミットスイッチ 43…回路切換スイッチ

Claims (1)

  1. 筒形状を有する長柄の前端側に鋏部が装着され、該長柄の後端部が、直接又は基部側パイプを介して、把持部があるハウジングに装着されており、
    該ハウジング内に、前記鋏部の開閉の動力源になる電動モータと、該電動モータの正回転と逆回転とを切換える回路切換スイッチと、前記電動モータから出力した回転動力を減速させる減速ギヤ装置と、該減速ギヤ装置から出力した低速回転運動を前記鋏部の開閉に必要な前後方向の直線運動に変換させるボールねじとが備えられ、
    前記把持部若しくはその近傍個所に、把持部を持つ手の指の操作で前記回路切換スイッチによる回路切換えをするスイッチ操作部が設けられており、
    前記ボールねじは、前記減速ギヤ装置の出力軸とともに回転するねじ軸と、多数個の小球体を介在させた状態で該ねじ軸にねじ嵌合されたナットとを有し、該ナットは、直接又は前記進退部材を介して回転が規制され且つ前記ねじ軸の回転に伴う前後方向の移動が可能にガイドされており、前記ねじ軸の回転に伴う前記ナットと前記進退部材の移動により、前記鋏部を開閉させるように構成されていることを特徴とする電動式長柄鋏。
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CN204482445U (zh) * 2014-12-18 2015-07-22 凌春雷 拉线丝杆式电动剪刀

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