JP2019149888A - 無停電電源供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体内の冷却及び排水の両方の機能を持つ無停電電源供給装置を提供する。【解決手段】本発明に係る無停電電源供給装置1は、筐体10と、筐体10に収容され、蓄電素子を有する蓄電装置50と、筐体10を架空支持線3に空中で支持する支持部20と、筐体10に設けられた外気導入部60及び水抜き部70と、外気導入部60から侵入した水を水抜き部70に向かう方向に誘導する誘導部80とを備える。【選択図】図3
Description
本発明は、無停電電源供給装置に関する。
従来、CVTボックス本体をCATV用メッセンジャワイヤに吊架するCATV用無停電電源供給装置が知られている(例えば、特許文献1)。また、特許文献2には、吊架するCATV機器用ボックスに水抜き穴を設けることが開示されている。
しかしながらこのような特許文献1、2は、吊架する無停電電源供給装置においてボックス(筐体)内の冷却及び排水の両方の機能を持つものを開示するものではなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、筐体内の冷却及び排水の両方の機能を持つ無停電電源供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る無停電電源供給装置は、筐体と、前記筐体に収容され、蓄電素子を有する蓄電装置と、前記筐体を架空支持線に空中で支持する支持部と、前記筐体に設けられた外気導入部及び水抜き部と、前記外気導入部から侵入した水を前記水抜き部に向かう方向に誘導する誘導部とを備える。
本発明によれば、筐体内の冷却及び排水の両方の機能を持つ無停電電源供給装置が提供される。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る無停電電源供給装置について説明する。なお、以下で説明する実施形態は、包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続態様などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
本発明者らは、ワイヤ等の架空支持線に吊架する無停電電源供給装置において、筐体内の冷却及び排水の両方の機能を持つものを創作するにあたり、下記のように考察した。
架空支持線に吊架する無停電電源供給装置、特に、常時給電方式の場合は、充放電によって筐体内に熱がこもる虞があるため、当該筐体内を冷却する必要がある。一方、冷却のため外気を筐体内に取り込む場合、雨水も取り込みやすくなり筐体内の機器に悪影響を及ぼす懸念がある。
そこで、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、筐体に外気導入部及び水抜き部を設け、外気導入部から侵入した水を前記水抜き部に向かう方向に誘導する誘導部を備えることで、筐体内を冷却できる機能をもち、かつ、雨水による筐体内の機器への悪影響も抑制できる排水機能をもつことができることを見出し、本発明を完成するに至った。
(第1の実施形態)
まず、無停電電源供給装置1が設置されている状態、及び、無停電電源供給装置1の周辺の構成について、説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無停電電源供給装置1が設置されている状態を示す正面図である。また、図2は、本実施の形態に係る無停電電源供給装置1周辺の構成を示す模式図である。
まず、無停電電源供給装置1が設置されている状態、及び、無停電電源供給装置1の周辺の構成について、説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無停電電源供給装置1が設置されている状態を示す正面図である。また、図2は、本実施の形態に係る無停電電源供給装置1周辺の構成を示す模式図である。
無停電電源供給装置1は、電源を有しており、停電時等に他の機器に電力を供給する無停電電源供給装置であり、本実施形態では、ケーブルテレビ伝送路用の無停電電源供給装置である。具体的には、図1に示すように、無停電電源供給装置1は、自立柱である電力柱2の近傍に配置され、架空支持線3に固定されて、空中に宙吊り状態で設置されている。本実施の形態では、架空支持線3は、自立柱間に架設され、ケーブルを支持するメッセンジャワイヤである。
なお、無停電電源供給装置1は、ケーブルテレビ伝送路用の無停電電源供給装置には限定されず、架空支持線3に固定されて空中に宙吊り状態で設置されている無停電電源供給装置であれば、どのような用途の無停電電源供給装置であってもよい。また、架空支持線3は、メッセンジャワイヤには限定されず、空中に宙吊り状態で無停電電源供給装置を支持できるものであれば、どのような架空支持線であってもよい。ここで、無停電電源供給装置1は、筐体10と、筐体10を架空支持線3に宙吊り状態で固定して支持する支持部20と、電力の入力部31及び出力部32とを備えている。
筐体10は、無停電電源供給装置1の外装体を構成する直方体形状(箱型)の部材である。支持部20は、筐体10の上面から上方に突出して配置されており、架空支持線3に固定されて、筐体10を空中に宙吊り状態で支持する。具体的には、支持部20は、3つの突起状の部位を有しており、例えばそれぞれの突起状の部位に貫通孔(図示せず)が形成され、当該貫通孔に固定部材(金属製のバンド等)が挿入されることで、当該固定部材が架空支持線3に固定される。なお、支持部20は、架空支持線3に固定されて筐体10を空中に宙吊り状態で支持することができれば、どのような位置に配置されていてもよいし、どのような形状を有していてもよい。
ここで、支持部20は、筐体10を自立柱である電力柱2から所定距離以上離間させた状態で支持する。なお、当該所定距離は、好ましくは1000mm〜1500mmの間の距離であり、さらに好ましくは1300mmである。
入力部31及び出力部32は、電力柱2から延びるケーブルが接続される電力の入力部及び出力部である。具体的には、入力部31に、商用電力が供給される電力ケーブル41が接続され、出力部32に、電力及び各種情報を出力するための同軸ケーブル42が接続される。つまり、無停電電源供給装置1は、電力ケーブル41を介して商用電力が入力されて、同軸ケーブル42を介して電力(本実施形態では、交流電力)が出力される。
また、入力部31及び出力部32は、双方が電力柱2の反対側に配置されている。なお、入力部31及び出力部32は、双方が電力柱2の反対側に配置されているのではなく、いずれか一方が電力柱2側に配置されていてもよい。つまり、入力部31及び出力部32の少なくとも一方は、電力柱2の反対側に配置されている。
なお、本実施形態では、自立柱として電力柱2を例示しているが、電力柱2には限定されず、電信柱、信号柱または自営柱など、自立している柱であれば、どのような柱であってもよい。
また、図2に示すように、1つの無停電電源供給装置1ごとに、1つのノード4が設定される。つまり、1つのノード4に対して、1つの無停電電源供給装置1、1つのノードアンプ4a及び複数のアンプ4bが設けられている。そして、それぞれの無停電電源供給装置1には、上述の通り、商用電力が供給される電力ケーブル41と、電力及び各種情報を出力するための同軸ケーブル42とが接続されている。また、それぞれのノード4において、無停電電源供給装置1とノードアンプ4aとが同軸ケーブル42で接続され、ノードアンプ4aとアンプ4bとは同軸ケーブル4cで接続され、また、同軸ケーブル4cは、各家庭まで延びている。また、それぞれのノードアンプ4aには、光ファイバ5がそれぞれ接続されている。
このような構成により、光ファイバ5によって伝達された情報は、ノードアンプ4a及びアンプ4bを介して同軸ケーブル4cによって各家庭に伝達される。また、同軸ケーブル42と光ファイバ5とによって、無停電電源供給装置1に関する各種情報も伝達することができる。なお、各種情報とは、例えば、無停電電源供給装置1が設置されている位置の緯度及び経度等の無停電電源供給装置1の位置情報、蓄電装置50等の製造年月日やメーカ名等の機器情報、蓄電装置50の電圧や電流等の充放電情報などである。
また、電力ケーブル41を介して無停電電源供給装置1に供給された電力は、同軸ケーブル42を介してノードアンプ4aに供給され、また、同軸ケーブル4cを介して各アンプ4bに供給される。また、停電時等で、電力ケーブル41から無停電電源供給装置1に電力が供給されない場合には、無停電電源供給装置1が有する電源(後述の蓄電装置50)から、ノードアンプ4aや各アンプ4bに電力が供給される。
このように、無停電電源供給装置1は、電源を有するケーブルテレビ伝送路用の無停電電源供給装置であり、数千のノード4に対応して数千台の無停電電源供給装置1が配置される。また、同軸ケーブル42と光ファイバ5とを介して、数千台の無停電電源供給装置1と上記の各種情報をやり取りすることができる。
次に、無停電電源供給装置1の構成について、さらに詳細に説明する。図3は、本実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。具体的には、同図の(a)は、無停電電源供給装置1の外観を示す図であり、同図の(b)は、無停電電源供給装置1の筐体10の内部の構成を示す図である。つまり、無停電電源供給装置1において、同図の(a)は、筐体10に蓋部11を取り付けた(蓋部11を閉めた)状態を示しており、同図の(b)は、筐体10から蓋部11を取り外した(蓋部11を開けた)状態を示している。
まず、図3に示すように、無停電電源供給装置1は、筐体10と、筐体10の上面に該筐体10を架空支持線3に空中で支持する支持部20を備え、筐体10の側面(同図では右側面)の下部に上述の入力部31を備え、筐体10の側面(同図では右側面)の上部に上述の出力部32を備えている。また、筐体10は、側面(同図では正面)に、開閉可能な蓋部11を有している。蓋部11は、筐体10の本体の開口を閉塞する板状部材であり、筐体10の当該本体にネジ留め等によって固定されている。なお、蓋部11の形状や固定方法は、特に限定されない。
また、図3に示すように、無停電電源供給装置1は、筐体10の内方に、蓄電装置50、変圧器33及び基板34等を備えている。つまり、筐体10内に、蓄電装置50、変圧器33及び基板34等が収容されており、支持部20は、これらの蓄電装置50、変圧器33及び基板34等が収容された筐体10を空中で宙吊り状態で支持する。
筐体10は、内部空間において、蓄電装置50、変圧器33及び基板34等の位置規制を行うための部材である。つまり、蓄電装置50は、筐体10内の一端部(同図では左側の端部)の空間内に配置され、変圧器33は、筐体10内の他端部(同図では右側の端部)の空間内に配置され、基板34は、筐体10内の中央部に配置されている。これらの蓄電装置50、変圧器33及び基板34等(併せて、蓄電素子を有する蓄電装置(以下、単に、「蓄電装置」という。)の構成について、以下に詳細に説明する。
まず、蓄電装置50の構成について、詳細に説明する。図7は、本実施形態に係る蓄電装置50の構成を示す斜視図である。
蓄電装置50は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる電池装置である。同図に示すように、蓄電装置50は、複数の蓄電素子51と、当該複数の蓄電素子51を拘束する拘束部材52とを有している。具体的には、蓄電装置50において、6個の扁平な直方体形状(角型)の蓄電素子51が厚み方向に配列された状態で、拘束部材52で拘束されて固定されている。なお、蓄電装置50は、蓄電素子51の電極端子同士を接続するバスバーや配線等も有しているが、図示は省略する。また、蓄電装置50は、蓄電素子51等を収容する外装体、外部端子、バスバープレート等を有していてもよい。
蓄電素子51は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池である。具体的には、蓄電素子51は、質量エネルギー密度(重量エネルギー密度)が70Wh/
kg以上であり、好ましくは質量エネルギー密度が85Wh/kg以上であり、さらに好
ましくは質量エネルギー密度が100Wh/kg以上である。また、蓄電素子51は、体
積エネルギー密度が150Wh/l以上であり、好ましくは体積エネルギー密度が170
Wh/l以上であり、さらに好ましくは体積エネルギー密度が200Wh/l以上である。質量エネルギー密度とは、単位質量(1kg)あたりのエネルギー密度であり、体積エネルギー密度とは、単位体積(1l)あたりのエネルギー密度である。なお、一般的な鉛蓄電池の質量エネルギー密度は30〜40Wh/kg程度であり、一般的な鉛蓄電池の体積
エネルギー密度は60〜75Wh/l程度であるため、蓄電素子51は、非常に高い質量エネルギー密度及び体積エネルギー密度を有する二次電池である。
kg以上であり、好ましくは質量エネルギー密度が85Wh/kg以上であり、さらに好
ましくは質量エネルギー密度が100Wh/kg以上である。また、蓄電素子51は、体
積エネルギー密度が150Wh/l以上であり、好ましくは体積エネルギー密度が170
Wh/l以上であり、さらに好ましくは体積エネルギー密度が200Wh/l以上である。質量エネルギー密度とは、単位質量(1kg)あたりのエネルギー密度であり、体積エネルギー密度とは、単位体積(1l)あたりのエネルギー密度である。なお、一般的な鉛蓄電池の質量エネルギー密度は30〜40Wh/kg程度であり、一般的な鉛蓄電池の体積
エネルギー密度は60〜75Wh/l程度であるため、蓄電素子51は、非常に高い質量エネルギー密度及び体積エネルギー密度を有する二次電池である。
このように、質量エネルギー密度が高い二次電池を用いることで、蓄電素子51の重量を軽量化することができるため、蓄電装置50は、重量が5kg以下の軽量なものとなっている。このような軽量の蓄電素子51を用いることで、無停電電源供給装置1は、重量が30kg以下となるのが好ましく、重量が20kg以下となるのがさらに好ましい。これにより、無停電電源供給装置1の軽量化が図られるため、無停電電源供給装置1をメッセンジャワイヤ等の架空支持線3に吊り下げることができる。なお、無停電電源供給装置1は、例えば、筐体10の高さ(図3の上下方向の長さ)が200mm〜300mm程度、幅(図3の左右方向の長さ)が500mm〜600mm程度、奥行き(図3の紙面を貫く方向の長さ)が150mm〜250mm程度の大きさである。
また、蓄電素子51は、金属製の容器51aを備えている。容器51aは、上面(蓋部分)、2つの長側面、2つの短側面及び底面からなる箱型の容器であり、容器51aの蓋部分には、金属製の電極端子51bである正極端子及び負極端子が設けられている。また、複数の蓄電素子51において、それぞれの電極端子51bは同じ方向(図7では上方)に向けて突出して配置されており、隣り合う蓄電素子51の電極端子51b同士がバスバー(図示せず)で接続される。また、複数の蓄電素子51が有する最も外側の電極端子51bが外部端子(図示せず)に接続される、または、この最も外側の電極端子51bが外部端子として機能することにより、蓄電装置50が、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる。
また、容器51aの内方には、電極体(蓄電要素または発電要素ともいう)が配置されており、当該電極体は、正極板と負極板とセパレータとを有している。正極板は、金属製の集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成されたものであり、負極板は、金属製の集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成されたものである。
また、本実施形態では、蓄電素子51は、リチウムイオン電池である。リチウムイオン電池としては、以下のものが好ましい。一例としては、リチウムと鉄とを含有するポリアニオン(オキソ酸)化合物を正極活物質として用いた正極板を備えたリチウムイオン電池である。他の例としては、リチウムとチタンとを含有する酸化物を負極活物質として用いた負極板を備えたリチウムイオン電池である。前者の例としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の集電箔上に、正極活物質としてLiFePO4あるいはLiMxFe(1−x)PO4(MはFe以外の金属、0<x<1)を用いた正極活物質層が形成された正極板が挙げられる。後者の例としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の集電箔上に、負極活物質としてLi4Ti5O12を用いた負極活物質層が形成された負極板が挙げられる。なお、前者の場合には、従来知られている負極板を適宜使用することができ、後者の場合には、従来知られている正極板を適宜使用することができる。このように、蓄電素子51は、リチウムと鉄とを含有する正極活物質、及び、リチウムとチタンとを含有する負極活物質の少なくとも一方を有するリチウムイオン電池であるのが好ましい。
また、容器51aの内方には、上記の電極体の他、集電体(正極集電体及び負極集電体)等が配置され、電解液(非水電解質)などが封入されているが、これらの詳細な説明は省略する。また、容器51aの蓋部分には、電解液を注液する注液部や、容器51a内の圧力上昇時にガスを排出して圧力を開放するガス排出弁等が設けられていてもよい。
なお、蓄電素子51は、上記の構成には限定されず、体積エネルギー密度が150Wh/l未満であってもよいし、質量エネルギー密度が70Wh/kg未満であってもよい。
また、蓄電素子51は、リチウムと鉄とを含有する正極活物質、及び、リチウムとチタンとを含有する負極活物質の双方とも用いないリチウムイオン電池でもよい。また、蓄電素子51は、リチウムイオン電池以外の非水電解質二次電池であってもよいし、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよいし、さらに、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。また、本実施形態では、角型の蓄電素子51を図示しているが、蓄電素子51の形状は、角型には限定されず、円柱形状や長円柱形状等であってもよいし、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。また、複数の蓄電素子51は、全て直列接続、全て並列接続、または、直列接続と並列接続との組み合わせなど、どのように接続されていてもよい。また、本実施形態では、6個の蓄電素子51が配列されているが、配列される蓄電素子51の個数は限定されず、例えば1つの蓄電素子51しか設けられていない構成でもかまわない。
また、蓄電素子51は、リチウムと鉄とを含有する正極活物質、及び、リチウムとチタンとを含有する負極活物質の双方とも用いないリチウムイオン電池でもよい。また、蓄電素子51は、リチウムイオン電池以外の非水電解質二次電池であってもよいし、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよいし、さらに、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。また、本実施形態では、角型の蓄電素子51を図示しているが、蓄電素子51の形状は、角型には限定されず、円柱形状や長円柱形状等であってもよいし、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。また、複数の蓄電素子51は、全て直列接続、全て並列接続、または、直列接続と並列接続との組み合わせなど、どのように接続されていてもよい。また、本実施形態では、6個の蓄電素子51が配列されているが、配列される蓄電素子51の個数は限定されず、例えば1つの蓄電素子51しか設けられていない構成でもかまわない。
拘束部材52は、複数の蓄電素子51(本実施形態では、6個の蓄電素子51)の外周に配置されて、当該複数の蓄電素子51を拘束する部材である。具体的には、拘束部材52は、複数の蓄電素子51の側面(容器51aの長側面及び短側面)の周囲を囲うように配置された2つのU字形状の部材52a及び52bから構成されている。この2つのU字形状の部材52a及び52bの端部同士がネジ等で締結されることで、複数の蓄電素子51を拘束する。
なお、拘束部材52は、複数の蓄電素子51を拘束できれば、上記の位置及び構成には限定されない。例えば、拘束部材52は、複数の蓄電素子51の長側面及び短側面ではなく、複数の蓄電素子51の上面、長側面及び底面(容器51aの蓋部分、長側面及び底面)の周囲を囲うように配置されていてもよい。また、拘束部材52は、上記のように2つの部材52a及び52bではなく、1つまたは3つ以上の部材で構成されていてもよい。また、拘束部材52の材質についても、特に限定されず、金属等の導電部材で形成されていてもよいし、樹脂等の絶縁部材で形成されていてもよい。なお、拘束部材52が導電部材で形成されている場合には、拘束部材52と複数の蓄電素子51とを絶縁するために、拘束部材52の内面に絶縁シート等の絶縁部材が配置されているのが好ましい。
ここで、図3に戻り、蓄電素子51が有する電極端子51b(正極端子及び負極端子)は、蓋部11に対向して配置されている。言い換えれば、電極端子51bは、蓄電素子51の容器51aの蓋部分から、蓋部11に向けて突出するように配置されている。つまり、蓄電装置50は、それぞれの蓄電素子51の容器51aの短側面が下方に向き、かつ、電極端子51bが正面を向くように、横向きに配置されている。
また、基板34は、回路部品が配置されている面である主面34aが、蓋部11に対向して配置されている。つまり、基板34は、主面34aが正面を向くように縦向きに配置されて、筐体10内の仕切り等(図示せず)に取り付けられ固定されている。ここで、基板34及び上述の変圧器33を含む無停電電源供給装置1の機能構成について、詳細に説明する。図8は、本発明の実施形態に係る無停電電源供給装置1の機能構成を示すブロック図である。
同図に示すように、無停電電源供給装置1は、上述の入力部31、出力部32、変圧器33及び基板34を有する電源回路30と、蓄電装置50とを備え、蓄電装置50には、CMU(Cell Monitoring Unit)53が設けられている。
電源回路30は、商用電力が入力され、同軸ケーブル42で電力(本実施形態では、交流電力)を出力する電源回路である。つまり、電源回路30は、上述の通り、入力部31に電力ケーブル41が接続されて、商用電力系統から商用電力が入力され、出力部32に同軸ケーブル42が接続されて、外部の他の機器に交流電力を出力する。
また、変圧器33は、入力部31から入力された電力の電圧を調整し、出力部32または基板34に電力を送る。また、変圧器33は、基板34からの電力の電圧を調整し、出力部32に電力を送る。変圧器33は、例えば、入力部31から入力された100Vの商用電力、または、蓄電装置50からの電力を、60V〜90Vの電圧に変換して、出力部32に送る。これにより、出力部32は、60V〜90Vの交流電力を同軸ケーブル42へ出力する。なお、変圧器33は、重量が5kg程度である。
基板34は、蓄電装置50の充放電電力が流れる主回路基板、及び、制御回路を搭載した制御基板等の複数の基板を有している。主回路基板は、例えば、蓄電装置50へ流れる交流電力を直流電力に変換し、または、蓄電装置50から流れる直流電力を交流電力に変換する双方向インバータの機能を有している。また、制御基板は、例えば、蓄電装置50の温度や電圧等のデータに基づいて、蓄電装置50の充放電を制御する機能を有している。つまり、基板34は、いわゆるBMU(Battery Management Unit)の機能を有してい
る。なお、図3では、基板34は、主回路基板及び制御基板等の複数の基板が1箇所に集められて筐体10内に配置されていたが、当該複数の基板うちのいずれかの基板が、筐体10内の異なる位置に配置されていてもよい。また、基板34は、複数の基板ではなく、主回路基板及び制御基板等の複数の基板の機能を有する1枚の基板でもよい。
る。なお、図3では、基板34は、主回路基板及び制御基板等の複数の基板が1箇所に集められて筐体10内に配置されていたが、当該複数の基板うちのいずれかの基板が、筐体10内の異なる位置に配置されていてもよい。また、基板34は、複数の基板ではなく、主回路基板及び制御基板等の複数の基板の機能を有する1枚の基板でもよい。
CMU53は、蓄電装置50の温度や電圧等を監視する装置(回路基板)である。本実施形態では、1つのCMU53が設けられているが、2つ以上のCMU53、または、1つの蓄電素子51に対して1つのCMU53(つまり、本実施形態の場合は6つのCMU53)が設けられていてもよい。なお、CMU53は、図3には図示されていないが、基板34と同じ位置または蓄電素子51の近傍の位置など、どのような位置に配置されていてもよい。
本発明の実施形態に係る無停電電源供給装置1によれば、筐体10に設けられた外気導入部60及び水抜き部70と、前記外気導入部60から侵入した水を前記水抜き部70に向かう方向に誘導する誘導部80とを備える。
外気導入部60は、筐体10の側面(図3では右側面)に設けられた筐体10を貫通する貫通孔で構成されている。水抜き部70は、筐体10の下面(図3では下側面)に設けられた筐体10を貫通する貫通孔で構成されている。誘導部80は、筐体10内に設けられ、外気導入部60から侵入した水を前記水抜き部70に向かう方向(図3では下側面方向)に誘導するための板状部材で構成されている。
以上のように、本発明の実施形態に係る無停電電源供給装置1によれば、支持部20が架空支持線3に固定されて、蓄電装置50を収容した筐体10が空中で支持される。つまり、無停電電源供給装置1は、電力柱2のような自立柱ではなく架空支持線3に固定されている。また、前記筐体10に設けられた外気導入部60及び水抜き部70と、前記外気導入部60から侵入した水を前記水抜き部70に向かう方向に誘導する誘導部80とを備える。
このように、外気導入部60を備えることによって、無停電電源供給装置が充放電によって筐体内に熱がこもった場合でも外気によって冷却することが可能となる。また、当該外気の取り込みによって同時に雨水等の水が浸入した場合でも筐体10の水抜き部70に向かう方向に誘導する誘導部80を備えているため、水による筐体内の機器の悪影響も抑制することができ、筐体10内の排水機能を高めることができる。
また、無停電電源供給装置1において、質量エネルギー密度が高い蓄電素子51を用いることで蓄電素子51の重量を軽量にすることができるため、無停電電源供給装置1の軽量化を図ることができる。これにより、容易に、無停電電源供給装置1を架空支持線3に固定することができる。つまり、従来の鉛蓄電池では蓄電装置の重量が重くなり架空支持線3で支持することができなかったが、無停電電源供給装置1の軽量化を図ったことで、架空支持線3での支持を行うことができる。このため、無停電電源供給装置1を設置可能な電力柱がない場合でも、自営柱の設置が不要となるなど追加設備を必要とせず、無停電電源供給装置1を簡易に設置することができる。また、無停電電源供給装置1の軽量化を図ることで、無停電電源供給装置1の空中への設置作業やメンテナンスが容易になる。また、空中に設置される無停電電源供給装置1の軽量化を図ることで、安全性を向上させることもできる。
また、無停電電源供給装置1は、電力を出力する際に、同軸ケーブル42で電力を出力する。これにより、無停電電源供給装置1は、同軸ケーブル42を介して、情報を伝達することができる。つまり、無停電電源供給装置1は架空支持線3に固定されて空中に配置されているため、無停電電源供給装置1の情報を取得するのが困難な場合があるが、同軸ケーブル42を用いることで、無停電電源供給装置1の情報を容易に取得することができる。特に、無停電電源供給装置1が、空中に設置されるケーブルテレビ伝送路用等の無停電電源供給装置の場合、同軸ケーブル42及びケーブルテレビ用の光ファイバ5等を介して、無停電電源供給装置1の情報を容易に取得することができる。また、例えば無停電電源供給装置1の位置情報やメンテナンス時期に関する情報など、無停電電源供給装置1のメンテナンスに活用できる情報を取得することができれば、無停電電源供給装置1のメンテナンスを容易にすることができる。
また、無停電電源供給装置1は、筐体10の側面に、開閉可能な蓋部11を有している。つまり、無停電電源供給装置1は架空支持線3に固定されて空中に設置されているため、筐体10の上面や下面からのアクセスがしにくい。このため、筐体10の側面に蓋部11を配置することで、筐体10の側面から容易にアクセスすることができ、無停電電源供給装置1のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、無停電電源供給装置1において、蓄電素子51の電極端子51bが、筐体10の蓋部11に対向して配置されている。これにより、無停電電源供給装置1のメンテナンス時に、蓋部11を開けたところに蓄電素子51の電極端子51bがあることになるため、電極端子51bにアクセスしやすく、蓄電素子51のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、無停電電源供給装置1において、基板34の主面34aが、蓋部11に対向して配置されている。これにより、無停電電源供給装置1のメンテナンス時に、蓋部11を開けたところに基板34の主面34aがあることになるため、基板34の主面34aにアクセスしやすく、基板34のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、無停電電源供給装置1において、蓄電装置50は、複数の蓄電素子51が拘束部材52で拘束された構成を有している。つまり、無停電電源供給装置1は架空支持線3に固定されて空中に設置されているため揺れやすいが、無停電電源供給装置1が空中で揺れても、複数の蓄電素子51が拘束されているため、それぞれの蓄電素子51が別々に振動するのを抑制することができる。このため、それぞれの蓄電素子51とバスバーとの接続部が別々に振動するのを抑制し、蓄電素子51からバスバーが外れるのを抑制することができる。
また、無停電電源供給装置1において、電力柱2から延びるケーブルが接続される電力の入力部31及び出力部32は、少なくとも一方が電力柱2の反対側に配置されている。ここで、入力部31及び出力部32が電力柱2側に配置されていれば、作業員が電力柱2に上って作業をする際に、入力部31及び出力部32が当該作業の妨げになる場合がある。このため、入力部31及び出力部32の少なくとも一方が電力柱2の反対側に配置されていることで、無停電電源供給装置1が電力柱2における作業の妨げになるのを抑制することができる。
また、入力部31及び出力部32に、電力柱2からのケーブルが接続される場合であって、ケーブルやコネクタが硬くてケーブルが曲がりにくいような場合には、入力部31及び出力部32を電力柱2から離した方が、ケーブルを接続(架設)しやすいことがある。このため、このような場合に、入力部31及び出力部32の少なくとも一方を、電力柱2の反対側に配置することで、ケーブルを接続(架設)しやすくすることができるため、無停電電源供給装置1の設置作業やメンテナンスを容易に行うことができる。
また、無停電電源供給装置1は、さらに変圧器33を備えており、支持部20が架空支持線3に固定されて、蓄電装置50及び変圧器33を収容した筐体10が空中で支持される。これにより、蓄電装置50及び変圧器33を一緒に筐体10に収容して扱うことで、容易に、無停電電源供給装置1を架空支持線3に固定することができる。つまり、変圧器33は重量が重いが、蓄電装置50が軽量であるため、蓄電装置50及び変圧器33を一緒に筐体10に収容して、架空支持線3で支持することができる。このように、蓄電装置50と変圧器33とを別々に支持するというような必要がなく、一緒に扱えるため、無停電電源供給装置1の空中への設置作業やメンテナンスを容易に行うことができる。
また、無停電電源供給装置1は、蓄電素子51として、リチウムと鉄とを含有する正極活物質、及び、リチウムとチタンとを含有する負極活物質の少なくとも一方を有するリチウムイオン電池を有している。つまり、リチウムイオン電池は鉛蓄電池に比べて軽量であるため、軽量な蓄電素子51を用いることで安全性が向上される。さらに、リチウムと鉄とを含有する正極活物質、及び、リチウムとチタンとを含有する負極活物質の少なくとも一方を用いた安全性が高いリチウムイオン電池を用いることで、安全性が一層向上される。このため、高度な安全対策を施すような必要がなく、容易に、無停電電源供給装置1を設置することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。
本実施形態に係る無停電電源供給装置1は、装置固定部90が更に設けられていることが異なる。その他は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
装置固定部90は、前記筐体10の下面(図3では下側面)に設けられ、前記蓄電装置を前記筐体10の下面上方に固定すると共に、前記筐体10の下面の水を前記水抜き口90方向に誘導する。
図5は、図4のB−B’線で切った時の装置固定部90の外観を示す上面図である。
装置固定部90は、筐体10の下面に設置され、蓄電装置を筐体10の下面上方に固定するための筐体10の両側面(図4では右側面及び左側面)方向に延びる棒状部材90A、90Bで構成されている。言い換えれば、棒状部材90A、90Bによって蓄電装置が筐体10の下面上方に設置し固定されている。また、棒状部材90A、90Bとの間には、水抜き部70が配置されていると共に、外気導入部60から侵入し、誘導部80によって誘導され、筐体10の下面に落ちてきた水を水抜き部70に誘導する誘導経路90Cが設けられている。
すなわち、装置固定部90は、所定の長さ及び高さを有する二本の棒状部材90A、90Bを、筐体10の両側面(図4では右側面及び左側面)方向にその長さが来るように設置し、その下面は筐体10の下面(図4では下側面)に図示しない固定手段によって固定され、その上面は蓄電装置に図示しない固定手段によって固定されると共に、当該二本の棒状部材90A、90Bを設置することによってその間に凹部(一方の側面が棒状部材90Aの側面、他方の側面が棒状部材90Bの側面及び下面が筐体10の下面)が形成されている。この凹部が誘導経路90Cになる。
本実施形態に係る無停電電源供給装置1は、装置固定部90が更に設けられているため、蓄電装置を筐体10の下面上方に設置することができ、外気導入部60から侵入し、誘導部80によって誘導され、筐体10の下面に達した水を当該誘導経路90Cによって効率的に当該水抜き部70まで誘導することができる。
従って、本実施形態に係る無停電電源供給装置は、外気の取り込みによって同時に雨水等の水が浸入した場合でも、装置固定部90によって、筐体10内の機器は、筐体10の下面から上方に設置され、かつ、筐体10の下面の水抜き部70方向に侵入した水を誘導する誘導経路90Cが設けられているため、水による筐体内の機器の悪影響を更に抑制することができ、筐体10内の排水機能を更に高めることができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。
本実施形態に係る無停電電源供給装置1は、筐体10の一方の側面(図6中は右側面)に外気導入部60(以下、第1外気導入部という)及び誘導部80(以下、第1誘導部という)が設けられ、かつ、他方の側面(図6中は左側)にも外気導入部100(以下、第2外気導入部という)及び誘導部110(以下、第2誘導部という)が設けられていることが異なる。その他は、第2の実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態に係る無停電電源供給装置1は、図6に示すように、筐体10の両側面(図6中は、左右側面)に外気導入部60、100及び誘導部80、100が設けられているため、第1外気導入部と第2外気導入部との間で外気が通気しやすくなるため、冷却効果が向上すると共に、両方に誘導部80、100が設けられているため、外気の取り込みによる雨水による筐体内の機器の悪影響も抑制することができる。
本実施形態に係る無停電電源供給装置1は、誘導部80、110による水抜き部70への侵入した水の誘導が可能であれば、図6に示すように、外気導入部60、100を、筐体10の両側面(図6中は、左右側面)に対向する同じ位置(筐体10の上面(図6中上側)と下面(図6中下側)との高さ方向及び筐体10の側面の奥行方向(図6中の紙面方向)と同位置)であってもよく、異なる位置であってもよい。外気導入部60、100は、筐体10の側面であれば設置する環境によって、その位置は適時設定可能である。
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。図10は、図9のα方向から見た外気導入部60近傍の外観斜視図である。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。図10は、図9のα方向から見た外気導入部60近傍の外観斜視図である。
本実施形態に係る無停電電源供給装置は、図9に示すように、筐体10の外気導入部60、100の外面にカバー部120を備える。
カバー部120は、具体的には、筐体10の外面側面(図9では左右側面、図10では紙面方向正面)に設けられ、空間を介して外気導入部60(100)への外気導入経路を形成すると共に、筐体10の側面側の外面表面の垂直方向から見て、外気導入部60(100)の外周線をすべて内方に収容することで、当該外面表面の垂直方向からの雨の導入を防止する雨避部120Aと、雨避部120Aを筐体10の側面側の外面表面に当該空間を介して固定する固定部120Bを備える。
このように本実施形態に係る無停電電源供給装置は、カバー部120を備えることで、前記外気導入経路から外気を導入することができ、雨水の侵入も抑制することができる。
従って、外気の取り込みによる冷却効果が向上すると共に、外気の取り込みによる雨水による筐体内の機器の悪影響も抑制することができる。
従って、外気の取り込みによる冷却効果が向上すると共に、外気の取り込みによる雨水による筐体内の機器の悪影響も抑制することができる。
(第5の実施形態)
図11は、本発明の第5の実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。図12は、図11のβ方向から見た外気導入部60近傍の外観斜視図である。
図11は、本発明の第5の実施形態に係る無停電電源供給装置1の外観及び内部構成を示す正面図である。図12は、図11のβ方向から見た外気導入部60近傍の外観斜視図である。
本実施形態に係る無停電電源供給装置は、図11に示すように、筐体10の外気導入部60、100の外面に保護膜130を備える。
保護膜130は、外気(気体)は通過するが雨水(液体)は通過しない膜(例えば、膜の厚さ方向に貫通孔を有する不織布など)で構成されている。
このように本実施形態に係る無停電電源供給装置は、保護膜130を備えることで、前記外気導入経路から外気を導入することができ、雨水の侵入も抑制することができる。従って、外気の取り込みによる冷却効果が向上すると共に、外気の取り込みによる雨水による筐体内の機器の悪影響も抑制することができる。
(第6の実施形態)
図13は、本発明の第6の実施形態に係る外気導入部60(100)を、筐体10の外側から見た時の概念斜視図である。図14は、図13のA−A’線で切った時の誘導部80と外気導入部60(100)との位置関係を示す断面図である。
図13は、本発明の第6の実施形態に係る外気導入部60(100)を、筐体10の外側から見た時の概念斜視図である。図14は、図13のA−A’線で切った時の誘導部80と外気導入部60(100)との位置関係を示す断面図である。
本実施形態に係る無停電電源供給装置は、図13、14に示すように、その誘導部80A(110A)において、対向して配置された外気導入部60(100)の上端線H1の水平方向上方位置に、外気導入部60(100)側と機器側との間を貫通する貫通孔80A(110A)が設けられている。
このように本実施形態に係る無停電電源供給装置は、貫通孔80A(110A)を備えているため、筐体10内の機器に外気が行きやすくなると共に、当該貫通孔80A(110A)は、外気導入部60(100)の上端線H1の水平方向上方位置にあるため、外気導入部60(100)から侵入した水も通りにくい構成になっている。
従って、外気の取り込みによる冷却効果が向上すると共に、外気の取り込みによる雨水による筐体内の機器の悪影響も抑制することができる。
以上、本発明の実施形態に係る無停電電源供給装置1について説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、出力部32には同軸ケーブル42が接続されることとした。しかし、出力部32には、同軸ケーブル42ではなく、電力ケーブルが接続されることにしてもよい。これによっても、停電時等に他の機器に電力を供給する無停電電源供給装置としての機能を果たすことができる。
また、上記実施形態では、筐体10は、側面に、開閉可能な蓋部11を有していることとした。しかし、筐体10は、上面または底面に、蓋部11を有していることにしてもよいし、蓋部11を有していない構成でもかまわない。
また、上記実施形態では、蓄電素子51の電極端子51bは、蓋部11に対向して配置されていることとした。しかし、蓄電素子51の電極端子51bは、蓋部11に対向しておらず、例えば、上方に向いて配置されているような構成でもかまわない。
また、上記実施形態では、基板34は、主面34aが蓋部11に対向して配置されていることとした。しかし、基板34の主面34aは、蓋部11に対向しておらず、例えば、上方に向いて配置されているような構成でもかまわない。
また、上記実施形態では、蓄電装置50は、複数の蓄電素子51を拘束する拘束部材52を有していることとした。しかし、蓄電装置50は、拘束部材52を有しておらず、複数の蓄電素子51が外装体内に配置されたような構成でもかまわない。
また、上記実施形態では、入力部31及び出力部32の少なくとも一方が、自立柱の反対側に配置されていることとした。しかし、無停電電源供給装置1が、自立柱から十分離れているような場合には、入力部31及び出力部32の双方ともに、自立柱側に配置されていることにしてもよい。
また、上記実施形態では、蓄電装置50及び変圧器33等が筐体10に収容され、支持部20は、当該筐体10を空中で支持することとした。しかし、筐体10には変圧器33は収容されておらず、支持部20は、当該筐体10を空中で支持することにしてもよい。
また、上記実施形態では、外気導入部60(100)の内側に、筐体10内に外気を導入するファンを備えても良い。ただし、ファンは重さがあり、また、ファンを稼働させる際にも電力を消費すること、更に、ファンにより雨水が導入されやくなることなどから、このような空中に宙吊り状態で設置される無停電電源供給装置においては、外気導入部60にファンを設けず、外気導入窓とすることがより好ましい。
また、図14で上述した貫通孔80A(110A)は、図3(b)、図4、図6、図9、図11にも提供可能であることは言うまでもない。
更に、上記実施形態に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、停電時等に他の機器に電力を供給する無停電電源供給装置に適用できる。
1 無停電電源供給装置
2 電力柱(自立柱)
3 架空支持線
10 筐体
11 蓋部
20 支持部
30 電源回路
31 入力部
32 出力部
33 変圧器
34 基板
34a 主面
42 同軸ケーブル
50 蓄電装置
51 蓄電素子
51b 電極端子
52 拘束部材
2 電力柱(自立柱)
3 架空支持線
10 筐体
11 蓋部
20 支持部
30 電源回路
31 入力部
32 出力部
33 変圧器
34 基板
34a 主面
42 同軸ケーブル
50 蓄電装置
51 蓄電素子
51b 電極端子
52 拘束部材
Claims (5)
- 筐体と、
前記筐体に収容され、蓄電素子を有する蓄電装置と、
前記筐体を架空支持線に空中で支持する支持部と、
前記筐体に設けられた外気導入部及び水抜き部と、
前記外気導入部から侵入した水を前記水抜き部に向かう方向に誘導する誘導部と
を備える無停電電源供給装置。 - 前記外気導入部は前記筐体の側部に設けられ、前記水抜き部は前記筐体の底部に設けられている
請求項1に記載の無停電電源供給装置。 - 前記誘導部は、前記筐体内に設けられ、前記外気導入部から侵入した水を前記水抜き部に向かう方向に誘導するための板状部材である
請求項1又は2に記載の無停電電源供給装置。 - 前記筐体の底部に設けられ、前記蓄電装置を前記筐体の底部上方に固定すると共に、前記筐体の底部の水を前記水抜き部に向かう方向に誘導する装置固定部を更に備える
請求項3に記載の無停電電源供給装置。 - 前記外気導入部及び前記誘導部は前記筐体の両側部に設けられている
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無停電電源供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018033639A JP2019149888A (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | 無停電電源供給装置 |
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- 2018-02-27 JP JP2018033639A patent/JP2019149888A/ja active Pending
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