JP2019149839A - 移動管理ノード、無線基地局、及びこれらの方法 - Google Patents

移動管理ノード、無線基地局、及びこれらの方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動端末の状態遷移(CONNECTED−IDLE遷移)の繰り返しに起因して生じるコアネットワークが処理すべきシグナリングを、コアネットワークの判断に基づいて減らせるようにする。【解決手段】移コアネットワーク(10)に配置される動管理ノード(200)は、移動端末(300)の行動に関する第1の情報に基づいて、移動端末(300)の状態遷移に関する第2の情報を決定し、これを無線基地局(100)に通知する。当該状態遷移は、S1 Release Procedureによって移動端末(300)がCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移することを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、3GPP2、WiMAX Forum等で検討されている移動通信システムに関し、特に、CONNECTED状態とIDLE状態間での移動端末の状態遷移を制御する方法に関する。
図4は、移動通信システムの一般的な構成例を示すブロック図である。図4では、背景技術に関係しないノードや、説明に不要なノードは省略されている。図4において、コアネットワーク10は、主に移動通信サービスを提供するオペレータにより管理されるネットワークである。コアネットワーク10は、例えば、3GPPのEPS(Evolved Packet System)のパケット交換ネットワーク(EPC(Evolved Packet Core))、UMTS(Universal Mode Telecommunications System)のパケット交換コアネットワーク、3GGP2のCDMA2000のパケット交換コアネットワーク、又はWiMAX ForumのCSN(Connectivity Service Network)のパケット交換コアネットワークである。
無線アクセスネットワーク20は、無線基地局910及び移動端末930を含む。無線基地局910は、無線アクセス技術により移動端末930と接続する機能を有する。コアネットワーク10は、移動管理ノード200を含む。移動管理ノード920は、無線アクセスにおける端末930の移動管理及び認証(セキュリティ制御)、並びにコアネットワーク10と無線基地局910の間におけるユーザ・データ転送経路の設定処理及び制御信号を受け持つ。移動端末930は、無線インターフェースを備え、無線アクセス技術により無線基地局910に接続し、コアネットワーク10へ接続する。
3GPPのEPSにおいては、無線基地局910はeNB(Enhanced NodeB)、移動管理ノード920はMME(Mobility Management Entity)、移動端末930はUE(User Equipment)にそれぞれ対応する。また、無線アクセス技術にはLTE(Long Term Evolution)が使われる。
3GPPのUMTSにおいては、無線基地局910はRNC(Radio Network Controller)及びNB(NodeB)が持つ機能に対応する。移動管理ノード200はSGSN(Serving GPRS Support Node)、移動端末300はUE(User Equipment)にそれぞれ対応する。また、無線アクセス技術にはW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)が使われる。
3GGP2のCDMA2000システムにおいては、無線基地局100はBS(Base Station)、移動管理ノード200はPDNS(Packet Data Serving Node)、移動端末300はMS(Mobile Station)にそれぞれ対応する。また、無線アクセス技術にはEV−DO(Evolution‐Data Optimized)が使われる。
WiMAX Forumの通信システムにおいては、無線基地局100はASN−GW(Access Service Network Gateway)及びBS(Base Station)が持つ機能に対応する。移動管理ノード200はHA(Home Agent)、移動端末300はMS(Mobile Station)にそれぞれ対応する。また、無線アクセス技術にはWiMAXが使われる。
本明細書にて説明する本発明の各態様および各実施の形態は、移動通信システムのアーキテクチャに依存しないものであるから、3GPP、3GPP2、WiMAX Forumで標準化されている各移動通信システムへの適用が可能である。しかし、本発明の各態様および各実施の形態の構成および動作及び動作を詳細に説明するために、以後では3GPPのEPSの移動通信システムに沿った説明を行う。
図33において、移動端末930と無線基地局910間の無線区間のリソース(チャネル)割り当てを含む無線制御はRRC(Radio Resource Control)レイヤで行われ、移動端末300とコアネットワーク10間での制御メッセージの交換やパケット呼の接続などについては、RRCの上位のNAS(Non‐Access Stratum)レイヤによって行われている。
RRCレイヤでは、RRC_IDLE及びRRC_CONNECTEDの2つの状態が存在する。RRC_CONNECTED状態においては、無線基地局910が移動端末930と無線基地局910間のRRC接続に関する情報(RRCコンテキスト)を保持しており、移動端末930と無線基地局910間の無線区間におけるユーザーデータの送受信が可能になる。一方RRC_IDLE状態においては、無線基地局100が移動端末300のRRC接続に関する情報(RRCコンテキスト)を開放しており、移動端末300に対してNASにより設定された間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)が明示され、移動端末300はページング信号の受信が可能になる。
間欠受信中の場合、移動端末930が受信すべきタイムスロットにタイミングを合わせて移動端末930が有する無線通信部が起動されて受信動作を行い、そのほかの時間は無線通信部がスタンバイ状態(電源をOFF)とされる。これにより、間欠受信は移動端末930の省電力化に大きな効果がある。
また、NASレイヤでもECM(EPS Connection Management)_IDLE及びECM_CONNECTEDの2つの状態が存在する。ECM−CONNECTED状態では、移動端末930と移動管理ノード920間にNASコネクションが確立されている。移動管理ノード920は、NASコネクションを用いて、移動端末930の位置(つまり、どの無線基地局に接続しているか)を正確に把握し、移動端末930が基地局間を移動する際にハンドオーバーの処理を行う。一方ECM_IDLE状態は、移動端末930と移動管理ノード920間のNASコネクションが無い状態である。ECM_IDLE状態では、移動管理ノード920は、トラッキングエリアと呼ばれる複数の無線基地局を束ねた範囲を単位として移動端末930の移動管理を行う。そのためECM_IDLE状態で移動端末930が無線基地局間を移動してもハンドオーバー処理は発生しない。また、移動端末930がECM_IDLE状態からECM_CONNECTED状態に復帰する場合は、移動端末930はコアネットワーク10と同期を取る(つまり位置登録を行う)必要がある。
移動端末930をECM_IDLE状態にして移動管理ノード920がトラッキングエリアの範囲で移動端末930の移動管理を行うと、移動端末930が無線基地局間を移動してもハンドオーバー処理を必要としないため、コアネットワーク(移動管理ノード200も含む)への負荷を軽減できるというメリットがある。
RRCレイヤとNASレイヤの接続に関する状態(CONNECTEDまたはIDLE)は同期していると言える。なぜなら、NASレイヤの接続が確立される(ECM_CONNECTED状態になる)ためには、RRCレイヤでの接続が確立されている(RRC_CONNECTED状態になる)必要があり、またRRCレイヤの接続を確立する際にNASレイヤの接続の確立も同時に行われるためである。さらに、RRCレイヤとNASレイヤのどちらかのレイヤの接続が開放される(IDLE状態に遷移する)ともう一方のレイヤも開放される(IDLE状態に遷移する)ためである。
NASレイヤがECM_CONNECTED状態からECM_IDLE状態に遷移する場合、S1 Release Procedureが実行される。S1 Release Procedureを実行するトリガーのひとつとして、RRC接続が開放される(RRC_IDLEに遷移する)場合がある。また、RRCレイヤの接続が確立されている状態(RRC_CONNECTION状態)でS1 Release Procedureが実行されると、RRCレイヤの接続も開放される(RRC_IDLEに遷移する)。つまり、RRCレイヤ及びNASレイヤがIDLE状態に遷移する際にはS1 Release Procedureが実行される。
一方、RRCレイヤ及びNASレイヤがIDLE状態からCONNECTED状態に遷移する場合、Service Request Procedureが実行される。Service Request Procedureが行われることによってNAS接続及びRRC接続が確立される。
ここで、本明細書及び特許請求の範囲で使用する「CONNECTED状態」及び「IDLE状態」の用語の定義を述べる。「IDLE状態」とは、上述した3GPPのECM_IDLE状態であり且つRRC_IDLE状態である場合のように、移動端末がコアネットワークとの間でセッション管理及びモビリティ管理のためのシグナリングを行っておらず、E−UTRAN等の無線アクセスネットワークでの無線リソースも開放された状態を意味する。これに対して「CONNECTED状態」とは、上述した3GPPのECM_CONNECTED状態であり且つRRC_CONNECTED状態である場合のように、少なくとも移動端末とコアネットワークとの間でセッション管理及びモビリティ管理のための制御信号(制御メッセージ)を送受信するための無線リソースが無線アクセスネットワークにて確保され、移動端末とコアネットワークとの間で制御信号(制御メッセージ)を送受信可能な状態を意味する。つまり、「CONNECTED状態」は、少なくともセッション管理及びモビリティ管理のための制御信号(制御メッセージ)を送受信できるように移動端末がコアネットワークに接続された状態であればよい。言い換えると、「CONNECTED状態」は、移動端末が外部のパケットデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)との間でユーザデータを送受信可能なベアラまでが設定された状態を必要としない。
3GPP TS 23.401 V10.0.0 (2010-06)、"General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access (Release 10)"、セクション4.6.3、セクション5.3.4、及びセクション5.3.5、2010年6月 3GPP TS 36.331 V9.1.0 (2009-12)、"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 9)"、セクション4.2.1、セクション5.3.8、及びセクション5.3.9、2010年1月 3GPP TS 24.301 V9.1.0 (2009-12)、" Non-Access-Stratum (NAS) protocol for Evolved Packet System (EPS); Stage 3"、セクション5.3.1.2、2009年12月
背景技術で説明したように、移動端末930と無線基地局910間の無線リソース管理レイヤにおいて移動端末930の無線接続状態を開放する(RRC_IDLEに遷移する)と、上位レイヤ(NASレイヤ)の接続を開放するためのS1 Release Procedureが合わせて実行される。また、RRCレイヤの状態がRRC_IDLE状態からRRC_CONNECTED状態に遷移する際にも、上位レイヤ(NASレイヤ)の接続を確立するためのService Request Procedureが合わせて実行される。S1 Release Procedure及びService Request Procedureが実行されると、複数のシグナリングが移動端末930とコアネットワーク10間でやり取りされる。
近年のスマートフォンをはじめとする移動端末は、省電力を重視するために通信が無い場合にすぐに無線接続を開放し、無線リソース管理レイヤ及び上位レイヤの状態をIDLE状態に遷移させる動作をする場合が多い。一方、移動端末上で動作するアプリケーションプログラムの傾向として、定期的にサーバと接続し情報を送受信するアプリケーションプログラムが増えている。結果として近年の移動端末は、通信が終わればすぐにIDLE状態に遷移し、定期通信を行うアプリケーションのためにまたすぐにCONNECTED状態に遷移する動作を行う。つまり、移動端末がIDLE状態とCONNECTED状態の間の遷移繰り返すという現象が増えている。そのため、コアネットワーク10が処理すべきシグナリングが増加し、コアネットワーク10の負荷が増加しているという課題がある。
移動端末930の状態遷移の繰り返しに起因するシグナリングを減らす方法のひとつとして、移動端末930におけるCONNECTED状態からIDLE状態に遷移するタイミングを調整する制御を実行することが考えられる。移動端末930の状態遷移を適正化できれば、状態遷移の繰り返しに起因するシグナリングの削減が期待できる。しかしながら、現在の3GPP等の移動通信システムのスペックでは、CONNECTED状態とIDLE状態との間での移動端末930の状態遷移(以下、“CONNECTED−IDLE遷移”と呼ぶ)のタイミングをコアネットワーク10(例えば移動管理ノード920)が制御することができない。一方、コアネットワーク10は、移動端末930からの状態遷移要求が到着するとこれを受け入れてしまう。つまり例えば、移動端末930がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移するまでの時間間隔の変更、又は移動端末930からの状態遷移要求をブロックする等の移動端末930のCONNECTED−IDLE遷移に関する制御をコアネットワーク10が主体的に(つまり、コアネットワーク10の判断に基づいて)行うことができないという課題がある。言い換えると、移動端末930のCONNECTED−IDLE遷移のタイミングをコアネットワーク10から制御することができないという課題がある。
本発明の目的は、移動端末930の状態遷移(CONNECTED−IDLE遷移)の繰り返しに起因して生じるコアネットワーク10が処理すべきシグナリングをコアネットワーク10の判断に基づいて減らすことに寄与するポリシ決定システム、ポリシ決定方法、及びプログラムを提供することである。
本発明の第1の態様は、ポリシ決定システムを含む。当該ポリシ決定システムは、コアネットワークに配置され、無線基地局を含む無線アクセスネットワークに配置された制御装置と通信可能である。なお、前記制御装置は、前記ポリシ決定システムから供給される制御ポリシに基づいて、前記無線基地局に接続する移動端末のCONNECTED状態とIDLE状態の間での状態遷移に関する制御を行うよう構成されている。本態様に係るポリシ決定システムは、前記移動端末の状況に応じて前記制御ポリシを決定するポリシ決定部と、前記制御ポリシを前記制御装置に通知する通知部を有する。
本発明の第2の態様は、ポリシ決定方法を含む。当該ポリシ決定方法は、コアネットワークに配置され、無線基地局を含む無線アクセスネットワークに配置された制御装置と通信可能なポリシ決定システムによって行われる。なお、前記制御装置は、前記ポリシ決定システムから供給される制御ポリシに基づいて、前記無線基地局に接続する移動端末のCONNECTED状態とIDLE状態の間での状態遷移に関する制御を行うよう構成されている。本態様に係るポリシ決定方法は、前記移動端末の状況に応じて前記制御ポリシを決定するステップ、及び前記制御ポリシを前記第1の制御ノードに通知するステップを含む。
本発明の第3の態様は、上述した本発明の第2の態様に係る方法をコンピュータに行わせるためのプログラムである。
上述した本発明の各態様によれば、移動端末の状態遷移(CONNECTED−IDLE遷移)の繰り返しに起因して生じるコアネットワークが処理すべきシグナリングを、コアネットワークの判断に基づいて減らすことに寄与できるポリシ決定システム、ポリシ決定方法、及びプログラムを提供できる。
本発明の第1の実施の形態における移動通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における移動管理ノードの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における状態制御ポリシの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における無線基地局の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における、移動管理ノードが無線基地局に対して移動端末の状態制御を要求する処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態における移動管理ノードが状態制御要求を送信する際の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における無線基地局が移動端末に対する状態制御を実行する際の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における移動管理ノードの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における無線基地局の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における状態制御ポリシの例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における、無線基地局が移動管理ノードから状態制御要求を受信した際の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における移動管理ノードの構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における無線基地局の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における状態制御ポリシの例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における、無線基地局が移動管理ノードから状態制御要求を受信した際の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態における移動管理ノードの構成例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における、移動端末が無線基地局に対して接続及びハンドオーバーを開始する際に、当該移動端末に対して状態制御を開始する処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施の形態における、移動管理ノードが無線基地局から移動端末の接続通知を受信した際の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態における移動通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態における移動管理ノードの構成例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態における状態制御ポリシの例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態における、移動管理ノードが特定の移動端末に対して状態制御を決定した際の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の第5の実施の形態における、移動管理ノードが特定の移動端末に対して状態制御を開始する際の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態における移動通信システムの構成例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態におけるポリシ決定ノードの構成例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態における、ポリシ決定ノードが移動端末の状況に応じた状態制御ポリシ決定及び通知を行う再の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態における、移動端末の状況と状態制御ポリシの関係を定めるルールの第1の例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態における、移動端末の状況と状態制御ポリシの関係を定めるルールの第2の例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態における、移動端末の状況と状態制御ポリシの関係を定めるルールの第3の例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態における移動管理ノードの構成例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態における無線基地局の構成例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態における状態制御ポリシの例を示す図である。 背景技術に係る移動通信システムの構成例を示す図である。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態にかかる移動通信システムの構成例を示すブロック図である。図1のシステムは、コアネットワーク10に配置された移動管理ノード200、無線基地局100、及び移動端末300を含む。移動管理ノード200、無線基地局100、及び移動端末300の配置、及び基本的な機能・動作は、図33に示した移動管理ノード920、無線基地局910、及び移動端末930と同様である。
移動管理ノード200は、移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移の制御に関するポリシを取得できるよう構成されている。以下では、CONNECTED−IDLE遷移の制御を含む移動端末300の状態に対する制御を「状態制御」と呼ぶ。また、移動端末300に対する「状態制御」に関するポリシを「状態制御ポリシ」と呼ぶ。状態制御ポリシは、移動端末300毎に個別に定められる。状態制御ポリシは、移動管理ノード200自身によって管理されてもよいし、移動管理ノード200がアクセス可能な他のノードによって管理されてもよい。状態制御ポリシは、CONNECTED状態とIDLE状態の間での移動端末300の状態遷移のタイミングを調整する制御に利用される。状態制御ポリシは、例えば、移動端末300がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移するまでの時間間隔(以下ではIDLE遷移間隔と呼ぶ)の指定、及び移動端末300又はO&Mサーバからの状態遷移要求をブロックすべきか否かの指定のうち少なくとも一方を含む。
さらに、移動管理ノード200は、移動管理ノード200の管理下にある複数の無線基地局100に接続している複数の移動端末300の中から、状態制御の対象とすべき端末を決定できるよう構成されている。制御対象端末の決定方法及び決定を行うタイミングについては様々なバリエーションが考えられる。制御対象端末の決定方法及び決定を行うタイミングの具体例については、後述する第2の実施の形態以降で詳細に説明する。例えば、移動管理ノード200は、コアネットワーク10のシグナリングの負荷状況に応じて制御対象端末を決定するよい。
移動管理ノード200は、制御対象に決定した端末300に適用する状態制御ポリシを、この端末300が接続している無線基地局100に対して通知する。状態制御ポリシの基地局100への通知は、例えば、制御対象に決定した端末300の端末ID及び状態制御ポリシを含む状態制御要求メッセージを、移動管理ノード200から基地局100へ送信することによって行えばよい。
無線基地局100は、制御対象に決定された端末300を特定可能な端末ID及び状態制御ポリシを移動管理ノード200から受信できるよう構成されている。無線基地局100は、受信した状態制御ポリシに基づいて、制御対象とされた端末300に対する状態制御(つまりCONNECTED−IDLE遷移の制御)を行う。具体例を示すと、基地局100は、制御対象とされた移動端末300に対して適用する「IDLE遷移間隔」の変更を行ってもよい。また、基地局100は、制御対象とされた移動端末300から到達する状態遷移要求のブロックを開始してもよい。
本実施の形態の移動管理ノード200及び無線基地局100によれば、移動端末300におけるCONNECTED−IDLE遷移のタイミングを、コアネットワーク10(つまり、移動管理ノード200)の判断に基づいて、コアネットワーク10が主体的に制御することができる。したがって、移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移の繰り返しに起因して生じるコアネットワーク10が処理すべきシグナリングをコアネットワーク10の判断に基づいて減らすことができる。
以下では、本実施の形態における移動管理ノード200及び無線基地局100の構成及び動作について説明する。図2は、移動管理ノード200の構成例を示すブロック図である。図2の移動管理ノード200は、インターフェース201、制御決定部202、端末管理部203、ポリシ管理部204、及びポリシ通知部205を含む。なお、図2は本実施の形態の説明に必要な主要部分の構成を示しており、その他の部分の図示は省略されている。
インターフェース201は、無線基地局100との間の通信に利用可能なインターフェースである。インターフェース201は、移動端末300の状態制御に関する制御信号(メッセージ)の送受信に使用される。
制御決定部202は、複数の無線基地局100に接続している複数の移動端末300の中から状態制御の対象とする移動端末を決定する。さらに、制御決定部202は、制御対象端末に対応する制御ポリシをポリシ管理部204から取得し、制御対象端末の端末IDとこれに適用する制御ポリシを、制御対象端末が接続している無線基地局100へ通知する。ここで述べている端末IDとは、移動通信システム上で移動端末300を一意に識別できるIDであり、具体例を挙げると、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、又はGUTI(Globally Unique Temporary ID)である。制御決定部202は、制御対象端末を決定する際に当該端末の端末IDを取得すればよい。
制御決定部202による制御対象端末の特定方法については様々なバリエーションが考えられる。また、制御対象端末を決定するタイミングについても、移動端末が接続してきたタイミングで制御を開始する、移動端末の通信特性を監視して特定の条件を満たした移動端末に制御を開始するなどのバリエーションが考えられる。具体的な制御対象端末の特定方法については第2の実施の形態以降にて説明する。
端末管理部203は、移動端末300のモビリティ管理を行う機能部であり、複数の無線基地局100に接続(アタッチ)している移動端末300を把握する。さらに、端末管理部203は、制御決定部202から制御対象端末の端末IDを用いて制御対象端末がどの基地局100に接続しているかの問い合わせを受けた場合、端末IDに対応する移動端末300が接続している無線基地局100の基地局IDを制御決定部202に通知する。
ポリシ管理部204は、移動端末300の状態遷移に関する状態制御ポリシを格納する。本実施の形態での状態遷移ポリシは、移動端末毎に記録されており、移動端末300のIDLE遷移間隔の記述を含む。ポリシ管理部204が管理する状態制御ポリシの例を図3に示す。図3の例では、制御対象端末の端末IDを主キーとして、主キーに対応した状態制御ポリシが管理されている。図3の例では、状態制御ポリシとしてIDLE遷移間隔が登録されている。
ポリシ通知部205は、制御決定部202から制御対象端末の端末ID、当該端末に適用すべき状態制御ポリシ、及び制御対象端末が接続している無線基地局100の基地局IDを取得すると、基地局IDに対応する無線基地局100に対して状態制御要求を送信する。状態制御要求は、制御対象端末の端末ID、及び状態制御ポリシを含む。
図4は、本実施の形態における無線基地局100の構成例を示すブロック図である。図4の無線基地局100は、コア側インターフェース101、無線インターフェース102、状態制御部103、監視部104、タイマー機能部105、及びIDLE遷移開始部106を含む。なお、図4は本実施の形態の説明に必要な主要部分の構成を示しており、その他の部分の図示は省略されている。
コア側インターフェース101は、コアネットワーク10に配置されている移動管理ノード200との通信に利用可能なインターフェースである。インターフェース101は、移動管理ノード200からの状態制御要求の受信、及び移動管理ノード200に対する応答の送信に使用される。
無線インターフェース102は、無線基地局100と移動端末300との間で無線通信を行うためのインターフェースである。
状態制御部103は、コア側インターフェース101経由で移動管理ノード200から送信された状態制御要求を受信する。さらに、状態制御部103は、状態制御要求に含まれる端末ID及び状態制御ポリシを基に、監視部104、タイマー機能部105、及びIDLE遷移開始部106を動作させることによって、制御対象端末に対する状態制御(CONNECTED−IDLE遷移の制御)を実行する機能を備える。状態制御部103の動作を含む基地局100による状態制御動作の詳細については後述する。
監視部104は、監視対象端末の通信状態(データの送受信を行っているか)を監視する機能を備える。監視部104は、状態制御部103から監視対象とすべき移動端末300の端末IDを受信し、この端末IDに対応した移動端末300の通信状態を監視する。そして、監視部104は、監視対象端末がデータ通信の無い状態と確認すると、データ通信が無い状態であることを示す情報を端末IDと一緒に状態制御部103に通知する。また、監視部104は、監視対象端末がデータ通信の無い状態からデータ通信を再開したことを確認すると、データ通信を再開した旨を端末IDと一緒に状態制御部103に通知する。
タイマー機能部105は、移動端末毎にIDLE遷移間隔を計測する機能を備える。タイマー機能部105は、状態制御部103から計測対象とすべき移動端末300の端末IDとIDLE遷移間隔を受信すると、取得した端末IDに対応する移動端末用のタイマーをメモリ上に確保する。この端末IDは、移動管理ノード200から通知された制御対象端末の端末IDであり、このIDLE遷移間隔は、移動管理ノード200から通知された状態制御ポリシに含まれるIDLE遷移間隔である。さらに、タイマー機能部105は、状態制御部103から端末IDを含むタイマー開始要求を取得すると、端末IDに対応する移動端末用のタイマーを用いた計測を開始する。そして、移動端末用のタイマーが設定されたIDLE遷移間隔に達すると、タイマー機能部105は、時間経過した移動端末の端末IDを含む時間経過通知を状態制御部103に送る。
IDLE遷移開始部106は、端末IDを含むIDLE遷移開始要求を状態制御部103から受信すると、この端末IDに対応した移動端末300をCONNECTED状態からIDLE状態に遷移させる処理を開始する。移動端末300をCONNECTED状態からIDLE状態に遷移させる処理の具体例の1つは、S1 RELEASE PROCEDUREである。
続いて、移動管理ノード200が無線基地局100に対して移動端末300の状態制御を要求する処理の流れを図5のシーケンス図を用いて説明する。
まずステップS100では、移動管理ノード200は、状態制御の対象とする移動端末を決定し、制御対象端末に適用する状態制御ポリシを取得し、制御対象端末が接続している無線基地局200を特定する。
ステップS101では、移動管理ノード200は、制御対象端末の端末IDと制御対象端末に適用する状態制御ポリシを含む状態制御要求を制御対象端末がアタッチしている無線基地局100へ送信する。
ステップS102では、無線基地局100は、移動管理ノード200から取得した端末IDと状態制御ポリシに基づいて状態制御を開始する。
ステップS103では、無線基地局100は、移動管理ノード200に対して制御の実行を開始したことを示す状態制御応答を通知する。
次に、図6のフローチャートを用いて、移動管理ノード200が無線基地局100に状態制御要求を送信する際の動作例を説明する。まずステップS200では、制御決定部202は、特定の移動端末(制御対象端末)に対して状態制御の開始を決定する。制御決定部202は、制御対象端末の決定に応じて制御対象端末の端末IDを取得する。ステップS201では、制御決定部202は、制御対象端末の端末IDに対応する状態制御ポリシをポリシ管理部204から取得する。
ステップS202では、制御決定部202は、制御対象端末の端末IDを用いて端末管理部203に問い合わせることによって、制御対象端末が接続している無線基地局100の基地局IDを取得する。ステップS203では、制御決定部202は、ポリシ通知部205に制御対象端末の端末ID、状態制御ポリシ、及び制御対象端末が接続している無線基地局の基地局IDを通知する。そしてポリシ通知部205は、制御決定部202から受信した端末ID及び制御ポリシを含む状態制御要求を、基地局IDに対応する無線基地局100に対して送信する。
次に、図7のフローチャートを用いて、無線基地局100が移動端末300に対する状態制御を実行する際の動作例を説明する。まずステップS300では、状態制御部103は、コア側インターフェース101を介して状態制御要求を受信する。ステップS301では、状態制御部103は、状態制御要求に格納されている制御対象端末の端末IDと状態制御ポリシ内のパラメータであるIDLE遷移間隔を取得し、端末IDとIDLE遷移間隔をタイマー機能部105に設定する。
ステップS302では、状態制御部103は、状態制御要求から得た制御対象端末の端末IDを監視部104に通知する。監視部104は、通知された端末IDに対応する移動端末300のデータ通信の監視を開始する。ステップS303では、監視部104は、監視対象端末がデータ通信の無い状態であることを確認すると、この移動端末の端末IDを状態制御部103に通知する。
ステップS304では、状態制御部103は、ステップS303で受け取った監視部104からの通知に含まれる端末IDをタイマー開始要求と一緒にタイマー機能部105に通知する。タイマー機能部105は、タイマー開始要求によって指定された端末IDに関して、ステップS301にて設定されたIDLE遷移間隔のカウントを開始する。
ステップS305では、状態制御部103は、ステップS304にて開始されたタイマー機能部105のカウントがIDLE遷移間隔に達するまでに、カウントの対象とされている移動端末のデータ通信が再開した旨の通知が監視部104から来ないか監視する。タイマー機能部105のカウントがIDLE遷移間隔に達するまでにデータ通信が再開されない場合はS306へ、データ通信が再開された場合はS307に進む。
ステップS306では、タイマー機能部105は、ステップS304にて開始されたカウントがIDLE遷移間隔まで達したことに応じて、タイマーを止めるとともに、設定時間に達した旨の通知をカウント対象の移動端末の端末IDと一緒に状態制御部103に送る。
ステップS307では、監視部104は、カウント対象の移動端末のデータ通信が開始されたことを確認したことに応じて、データ通信開始を示す通知を当該移動端末の端末IDと一緒に状態制御部103に通知する。監視部104からの通知を受信したことに応じて、状態制御部103は、タイマーのカウント時間をリセットする旨の通知を対象の端末IDと一緒にタイマー機能部105通知する。タイマー機能部105は、受け取った端末IDに対応したタイマーのカウント時間をリセットする。
ステップS308では、状態制御部103は、ステップS306にて設定時間に達した旨の通知をタイマー機能部105から受信すると、タイマー機能部105から通知された端末IDをIDLE遷移開始部106に送る。IDLE遷移開始部106は、状態制御部103から受信した端末IDに対応する移動端末300をCONNECTED状態からIDLE状態に遷移させる処理(IDLE遷移処理)を開始する。
本実施の形態の基地局100は、ステップS308のIDLE遷移制御を開始した後は、IDLE状態に遷移させた端末300が再びCONNECTED状態に遷移した場合に、図3のステップS302以降の処理を繰り返し行ってもよい。
本実施の形態で述べた具体例によれば、移動端末300がCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移する時間(IDLE遷移間隔)の設定を、移動端末300毎に、コアネットワーク10に配置された移動管理ノード200から行うことができる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、第1の実施の形態で述べた状態制御ポリシで指定されるパラメータの具体例(つまりIDLE遷移間隔)の変形について説明する。具体的には、本実施の形態では、移動端末300のIDLE遷移間隔に加えて、移動端末300をCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移させる契機となる要求又はイベントをブロックするポリシが状態制御ポリシのパラメータの1つとして追加される。
図8は、本実施の形態における移動管理ノード200の構成例を示すブロック図である。図8の例では、ポリシ管理部204Bに保持される状態制御ポリシに含まれるパラメータの種類が図2に示したポリシ管理部204に保持される状態制御ポリシの種類と一部異なる。図8に示したその他の要素は、図2の対応する要素と同様である。
図9は、本実施の形態における無線基地局100の構成例を示すブロック図である。図9の例では、図4に示した構成例と比べて、ブロック部107が追加されている。また、図9の状態制御部103Bの機能は、図4に示した状態制御部103の機能と一部異なる。図9に示したその他の要素は、図4の対応する要素と同様である。
移動管理ノード200のポリシ管理部204Bは、移動端末300のIDLE遷移間隔に加えて、移動端末300をIDLE状態へ遷移させる契機となる要求又はイベントをブロックするポリシ(ブロックポリシと呼ぶ)を含む状態制御ポリシを格納している。ポリシ管理部204Bが管理する状態制御ポリシの具体例を図10に示す。ブロックポリシの例は、移動端末300から到達するIDLE遷移要求(例えば、RRC_IDLEへの遷移要求)、及びO&M(Operations & Maintenance)サーバから到達するIDLE遷移要求である。
無線基地局100の状態制御部103Bは、図4を用いて説明した状態制御部103の機能を持つ。さらに、状態制御部103Bは、移動管理ノード200から状態制御要求を受け取った際に、当該要求に含まれる端末IDと状態制御ポリシ内のブロックポリシをブロック部107に通知する。
無線基地局100のブロック部107は、状態制御部103Bから通知される端末IDとブロックポリシに基づいて、当該端末IDに対応する移動端末300をIDLE状態へ遷移させる契機となる要求又はイベントをブロックする。“ブロックする”とは、IDLE状態へ遷移させる契機となる要求又はイベントを“無視”し、この要求又はイベントを契機として行うべきIDLE遷移処理を実行させないことを含む。ブロック部107は、移動端末300毎にブロックポリシに基づいてブロックすることが可能である。ブロック部107は、状態制御部103Bからブロック開始要求を受けることでブロック動作を開始する。
次に、図11のフローチャートを用いて本実施の形態の無線基地局100の動作を説明する。図11は、無線基地局100が、移動管理ノード200からコア側インターフェース101を介して状態制御要求を受信した際の処理例を示している。ここでは、上述した図7との差分となるステップに着目して説明し、図7と変わらないステップについての説明は省略する。
ステップS400では、状態制御部103Bは、受け取った状態制御要求に格納されている端末IDと状態制御ポリシ内のブロックポリシを取得し、端末IDとブロックポリシをブロック部107に設定する。
ステップS401では、状態制御部103Bは、ステップS303の監視部104からの通知に含まれる端末IDをブロック開始要求と一緒にブロック部107に通知する。ブロック部107は、ステップS400にて設定されたブロックポリシに基づいて、通知された端末IDに対応した移動端末300に対するブロック動作を開始する。
ステップS402では、状態制御部103Bは、ステップS306において端末IDを含む設定時間に達した旨の通知をタイマー機能部105から受け取ると、この端末IDを含むブロック停止要求をブロック部107に送る。ブロック停止要求を受信したブロック部107は、当該停止要求に含まれる端末IDに対応する移動端末300に対するブロック動作を停止する。
ステップS403では、状態制御部103Bは、ステップS305において監視対象の移動端末300のデータ通信が再開された旨の通知を端末IDと一緒に監視部104から受信すると、この端末IDを含むブロック停止要求をブロック部107に送る。ブロック停止要求を受信したブロック部107は、当該停止要求に含まれる端末IDに対応する移動端末300に対するブロック動作を停止する。
本実施の形態で述べた具体例によれば、第1の実施の形態で述べた具体例の効果に加えて、コアネットワーク10(具体的には移動管理ノード200)からの指示に基づいて、移動端末300をCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移させる契機となる要求又はイベントをブロックする動作を無線基地局100に行わせることが可能となる。例を挙げると、移動端末300から無線基地局100に到達するCONNECTED状態からIDLE状態への遷移要求を一定期間ブロックすることが可能となる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、第1の実施の形態で述べた状態制御ポリシに加えて、CONNECTED状態の移動端末300がデータ通信をしていない場合の無線リソースの制御に関するポリシ(以下では無線制御ポリシと呼ぶ)をコアネットワーク10から無線基地局100に通知する例について説明する。
図12は、本実施の形態における移動管理ノード200の構成例を示すブロック図である。図12の例では、ポリシ管理部204Cに保持される状態制御ポリシに含まれるパラメータの種類が図2に示したポリシ管理部204に保持される状態制御ポリシの種類と一部異なる。図12に示したその他の要素は、図2の対応する要素と同様である。
図13は、本実施の形態における無線基地局100の構成例を示すブロック図である。図13の例では、図4に示した構成例と比べて、無線制御部108が追加されている。また、図13の状態制御部103Cの機能は、図4に示した状態制御部103と一部異なる。図13に示したその他の要素は、図4の対応する要素と同様である。
移動管理ノード200のポリシ管理部204Cは、CONNECTED−IDLE遷移の制御を行うためのポリシ(例えば、移動端末300のIDLE遷移間隔、及びブロックポリシ)に加えて上述の「無線制御ポリシ」、つまりCONNECTED状態の移動端末がデータ通信をしていない場合の無線リソースの制御に関するポリシ、を格納している。ポリシ管理部204Cが管理する実施の形態状態制御ポリシの具体例を図14に示す。図14の例では、状態制御ポリシの1つとして、無線制御ポリシが追加されている。無線制御ポリシの例は、CONNECTED状態の移動端末300の間欠受信(DRX)の間隔である。
無線基地局100の状態制御部103Cは、図4を用いて説明した状態制御部103の機能を持つ。さらに、状態制御部103Cは、移動管理ノード200から状態制御要求を受け取った際に、当該要求に含まれる端末IDと状態制御ポリシ内の無線制御ポリシを無線制御部108に通知する機能を備える。
無線基地局100の無線制御部108は、状態制御部103Cから通知される端末IDと無線制御ポリシに基づいて、当該端末IDに対応する移動端末300の無線リソース制御(具体的にはDRXの設定)を行う。無線制御部108は、端末300毎に無線制御ポリシに基づいて無線リソースを制御する。
移動端末300がCONNECTED状態(RRC_CNNECTED状態)である場合の間欠受信(DRX)の制御は可能である。例えば、基地局100が移動端末300の活動状態を見て間欠受信(DRX)の設定を実行するという提案がなされている(参考文献:3GPP TS 36.300 “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) And Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall Description”)。
次に、図15のフローチャートを用いて本実施形態の無線基地局100の動作を説明する。図15は、無線基地局100が、移動管理ノード200からコア側インターフェース101を介して状態制御要求を受信した際の処理を示している。ここでは、上述した図7との差分となるステップに着目して説明し、図7と変わらないステップの説明は省略する。
ステップS500では、状態制御部103Cは、受け取った状態制御要求に格納されている端末IDと状態制御ポリシ内の無線制御ポリシを取得し、端末IDと無線制御ポリシを無線制御部108に設定する。
ステップS501では、状態制御部103Cは、ステップS303の監視部104からの通知に含まれる端末IDを無線制御開始要求と一緒に無線制御部108に通知する。無線制御部108は、ステップS500にて設定された無線制御ポリシ(DRX値)に基づいて、通知された端末IDに対応した移動端末300に対する無線制御(DRX値の設定)を開始する。
次にステップS502では、状態制御部103Cは、ステップS306において端末IDを含む設定時間に達した旨の通知をタイマー機能部105から受け取ると、この端末IDを含む無線制御停止要求を無線制御部108に送る。無線制御要求を受信した無線制御部108は、当該停止要求に含まれる端末IDに対応する移動端末300に対する無線制御を停止する。
次にステップS503では、状態制御部103Cは、実施の形態1のステップS305において監視対象の移動端末300のデータ通信が再開された旨の通知を端末IDと一緒に監視部104から取得すると、この端末IDを含む無線制御停止要求を無線制御部108に送る。無線制御停止要求を受信した無線制御部108は、当該停止要求に含まれる端末IDに対応する移動端末300に対する無線制御を停止する。もし、ステップS503のタイミングでDRXが解除されている場合、この処理は無視する。
本実施の形態で述べた具体例によれば、第1の実施の形態で述べた具体例の効果に加えて、コアネットワーク10(具体的には移動管理ノード200)からの指示に基づいて、CONNECTED状態を維持している移動端末300に関する無線リソースの取り扱いの設定を無線基地局100に対して行うことができる。例を挙げると、CONNECTED状態においてデータ通信が無い場合の移動端末300によるDRXの間隔を、移動端末300毎に、コアネットワーク10から無線基地局100に対して設定することができる。
<第4の実施の形態>
本実施の形態では、状態制御の対象とすべき端末(制御対象端末)を決定するタイミングの具体例について説明する。具体的には、本実施の形態では、移動端末300が移動管理ノード200の管理下の無線基地局100に接続(セル選択、セル再選択)又はハンドオーバーしてきたタイミングで、制御対象端末の決定を行う。
図16は、本実施の形態における移動管理ノード200の構成例を示すブロック図である。図16の例では、制御決定部202D及び端末管理部203Dの機能は、図2を用いて説明した制御決定部202及び端末管理部203の機能と一部異なる。図16に示したその他の要素は、図2の対応する要素と同様である。
移動管理ノード200の端末管理部203Dは、図2を用いて説明した端末管理部203の機能を持つ。さらに、端末管理部203Dは、無線基地局100に移動端末300が接続(セル選択、セル再選択)又はハンドオーバーしてきた場合に、この移動端末300の端末IDとこの移動端末300が接続している無線基地局100の基地局IDを含む「接続通知」を制御決定部202Dに送る。
移動管理ノード200の制御決定部202Dは、図2を用いて説明した制御決定部202の機能を持つ。さらに、制御決定部202Dは、端末管理部203Dから移動端末300の接続の旨を伝える接続通知を受け取ると、この新たな端末300が制御対象端末であるか確認を行う。そして、新たな端末300が制御対象端末と判断した場合には、制御決定部202Dは、当該端末の状態制御を無線基地局100に要求する。
続いて以下では、図17のシーケンス図を用いて、移動端末300の無線基地局100に対する接続又はハンドオーバーを契機として、当該移動端末に対する状態制御を開始する処理の流れを説明する。ステップS600では、移動端末300は、無線基地局100に対して接続又はハンドオーバー処理を開始する。この処理を開始する際に、移動端末300は、端末IDを無線基地局100に通知する。次にステップS601では、無線基地局100は、ステップS600で取得した接続又はハンドオーバー要求を、移動管理ノード200に転送する。ステップS602では、移動管理ノード200は、ステップS601で取得した接続又はハンドオーバー要求に含まれる端末IDに基づいて、この端末IDに対応した移動端末が制御対象端末であるかをチェックする。つまり、無線基地局100から移動管理ノード200に送られる接続又はハンドオーバー要求が、「接続通知」に相当する。ステップS603では、移動管理ノード200は、ステップS602でチェックした結果、チェックした移動端末が制御対象であると判断した場合に、この移動端末に対して状態制御の開始を決定する。その後の処理手順は、図5に示したステップS101以降と同様とすればよい。
次に、図18のフローチャートを用いて、本実施の形態の移動管理ノード200の動作を説明する。図18は、移動管理ノード200が、無線基地局100から移動端末の接続通知を受信した際の処理を示している。ここでは、上述した図6との差分となるステップに着目して説明し、図6と変わらないステップについての説明は省略する。
ステップS700では、端末管理部203Dは、無線基地局100に接続又はハンドオーバーをしようとしている端末300の端末IDを含む接続通知を無線基地局100から受信し、この端末IDを制御決定部202Dに通知する。接続通知の具体例は、移動端末300の接続要求、及びハンドオーバー要求である。
次にステップS701では、制御決定部202Dは、ステップS700で取得した端末IDに対応した状態制御ポリシがポリシ管理部204に存在するかを確認する。状態制御ポリシが存在しない場合、この端末IDに対応する移動端末300は制御対象外と判断し制御処理を終了する。一方、状態制御ポリシが存在する場合(ステップS701でYES)、図6を用いて説明したステップS201に進む。
本実施の形態で述べた具体例によれば、移動端末300が移動管理ノード200の管理下の無線基地局100に接続またはハンドオーバーしてくるタイミングで、CONNECTED−IDLE遷移の制御を含む状態制御の対象となる端末であるかチェックを行うことができ、制御対象端末であれば状態制御を開始することが可能となる。
<第5の実施の形態>
本実施の形態では、第1の実施の形態で述べた状態制御ポリシの配置の具体例の変形について説明する。具体的には、図2では、移動管理ノード200がポリシ管理部204を有する構成について説明した。これに対して本実施の形態では、ポリシ管理部が移動管理ノード200の外部に配置される例を示す。
図19は、本実施の形態にかかる移動通信システムの構成例を示すブロック図である。図19の例では、図1の例に比べて、加入者サーバ400が新たに追加されている。加入者サーバ400は、加入者情報を管理するサーバであり、3GPPにおけるHSS(Home Subscriber Server)に該当する。本実施の形態の加入者サーバ400は、状態制御ポリシをユーザ毎に管理することを特徴としている。図21に加入者サーバ400が管理する状態制御ポリシの例を示す。図21の例では、加入者を識別する加入者IDをキーとして、加入者毎に管理する情報のひとつとして状態制御ポリシが管理される。
図20は、本実施の形態の移動管理ノード200の構成例を示すブロック図である。図20の例では、図2に示した構成例からポリシ管理部204が削除され、加入者サーバインターフェース206が追加されている。また制御決定部202Eの機能は、図2に示した制御決定部202の機能と一部異なる。図20に示したその他の要素は、図2の対応する要素と同様である。
移動管理ノード200の加入者サーバインターフェース206は、移動管理ノード200と加入者サーバ400間の状態制御ポリシを含む加入者情報のやり取りを可能とするインターフェースである。移動管理ノード200の制御決定部202Eは、図2を用いて説明した制御決定部202の機能を有する。さらに、制御決定部202Eは、移動端末300の状態制御を決定した場合に、制御対象端末の加入者IDを用いて加入者サーバ400に問い合わせることで、制御対象端末に対応した状態制御ポリシを取得する。
続いて以下では、図22のシーケンス図を用いて、図19で示す移動通信システムにおいて、移動管理ノード200が状態制御の対象とすべき制御対象端末を決定した際に、加入者サーバ400から制御対象端末に対応した状態制御ポリシを取得する処理の流れを説明する。まずステップS800では、移動管理ノード200は、特定の移動端末に対して状態制御を決定し、制御対象端末の加入者IDを把握する。ステップS801では、移動管理ノード200は、制御対象端末の加入者IDを含む制御ポリシ要求を加入者サーバ400に送信する。ステップS802では、加入者サーバ400は、ステップS801で取得した制御ポリシ要求に含まれる加入者IDに対応した状態制御ポリシを加入者サーバ400が管理する加入者情報から取得する。そして、加入者サーバ400は、取得した状態制御ポリシを対応する加入者IDを含む制御ポリシ応答を移動管理ノード200に返信する。ステップS803では、移動管理ノード200は、ステップS802で取得した状態制御ポリシを含む状態制御要求を無線基地局100に送信することで、制御対象端末に対するCONNECTED−IDLE遷移の制御を含む状態制御を無線基地局100に要求する。ステップS802及びこれ以降の処理手順は、図5のステップS101以降と同様とすればよい。
次に、図23のフローチャートを用いて本実施の形態の移動管理ノード200の動作を説明する。図23は、移動管理ノード200が、移動端末300に対して状態制御を開始する際の処理を示している。ここでは、上述した図6との差分となるステップ900に着目して説明し、図6と変わらないステップ200、S202、及びS203の説明は省略する。ステップS900では、制御決定部202Eは、制御対象端末の端末ID(ここでは加入者ID)を用いて加入者サーバ400に状態制御ポリシを要求し、加入者サーバ400にから端末ID(加入者ID)に対応する状態制御ポリシを取得する。
本実施の形態で述べた具体例によれば、移動端末のCONNECTED−IDLE遷移の制御に関する状態制御ポリシを加入者情報の一部として加入者毎に加入者サーバ400に登録しておくことで、加入者単位での状態制御が可能となる。
<第6の実施の形態>
本実施の形態では、状態制御の対象とすべき端末(制御対象端末)の決定方法の具体例と、状態制御ポリシの決定方法の具体例について説明する。具体的には、本陣に御形態では、移動端末300の状況を取得し、状態制御の対象となる移動端末300と当該端末に適用する状態制御ポリシを“移動端末300の状況”に応じて決定する。状態制御ポリシの決定に使用する“移動端末300の状況”は、移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移に関する制御内容を決定する要素である。移動端末300の状況は、例えば、(1)移動端末300の通信頻度、(2)移動端末300の移動頻度、(3)移動端末300が接続する外部ネットワーク(接続先ネットワーク)、(4)移動端末300の時間帯(行動パターン)、(5)移動端末300が位置する場所、(6)移動端末300が起動しているアプリケーションプログラム、(7)移動端末300のバッテリー残量、若しくは(8)移動端末300が接続している無線アクセスネットワーク(無線LAN、LTE、WiMAX等)、又は(9)これらの任意の組合せである。このような移動端末300の状況は固定的でなく変化するため、本実施の形態では、移動端末300の状況の変化に応じて適用する状態制御ポリシが変更される。
図24は、本実施の形態にかかる移動通信システムの構成例を示すブロック図である。図24の例では、図1の例に比べて、ポリシ決定ノード500が新たに追加されている。ポリシ決定ノード500は、移動端末300の状況を取得し、移動端末300の状況に基づいて適用すべき状態制御ポリシを決定する。なお、図24の例では、ポリシ決定ノード500が移動管理ノード200とは別の独立したノードとして記述されている。しかしながら、ポリシ決定ノード500が有する機能の配置は、ネットワークアーキテクチャの設計思想に基づいて適宜決定されるものである。例えば、ポリシ決定ノード500が持つ機能は移動管理ノード200または無線基地局100に配置されてもよい。
次に、ポリシ決定ノード500の構成について説明する。図25は、本実施の形態のポリシ決定ノード500の構成例を示すブロック図である。図25のポリシ決定ノード500は、端末状況把握部501、ポリシ決定部502、及びポリシ通知部503を含む。なお、図25は本実施の形態の説明に必要な主要部分の構成を示しており、その他の部分の図示は省略されている。
端末状況把握部501は、移動端末300に適用する状態制御ポリシの決定に利用される移動端末300の状況を把握する。端末状況把握部501は、自ら移動端末300を監視・計測することによって移動端末300の状況を把握してもよいし、移動管理ノード200、無線基地局100等の他のノードから移動端末300の状況を示す情報を取得することによって移動端末300の状況を把握してもよい。
ポリシ決定部502は、移動端末300に適用する状態制御ポリシを、端末状況把握部501が取得した移動端末300の状況に応じて決定する。ポリシ決定部502は、移動端末300の状況と状態制御ポリシとの対応関係を予め定めたルールを用いて、移動端末300に適用する状態制御ポリシを決定するとよい。また、移動端末300の状況として移動頻度や通信頻度などの数値パラメータを用いる場合、ポリシ決定部502は、これらの数値パラメータを用いた計算を行うことによって、状態制御ポリシのパラメータを決定してもよい。具体例を示すと、ポリシ決定部502は、移動頻度又は通信頻度の値を用いてIDLE遷移間隔の値を計算してもよい。
ポリシ通知部503は、ポリシ決定部502により決定された状態制御ポリシを、これを適用する移動端末300(制御対象端末)を管理する移動管理ノード200に通知する。ポリシ決定ノード500の機能が移動管理ノード200に配置される場合、ポリシ通知部503は、ポリシ決定部502により決定された状態制御ポリシを無線基地局100に通知する。
次に、図26のフローチャートを用いて本実施の形態のポリシ決定ノード500の動作を説明する。図26は、ポリシ決定ノード500が、移動端末300の状況を把握した際の処理例を示している。ステップS2001では、端末状況把握部501は、移動端末300の状況を把握する。ステップS2002では、ポリシ決定部502は、移動端末300の状況と状態制御ポリシとの対応関係を定めたルールに基づいて、ステップS2001で取得された移動端末300の状況に対応する状態制御ポリシが存在するか否かを判定する。ステップS2001で取得された移動端末300の状況に対応する状態制御ポリシが定められていない場合、ポリシ決定部502は、“エラー”又は“状態制御不要”と判断して処理を終了する。ステップS2003では、ポリシ通知部503は、制御対象端末を管理する移動管理ノード200又は制御対象端末が接続している無線基地局100に、ステップS2002で決定された状態制御ポリシを通知する。
上述したように、ポリシ決定ノード500が把握する移動端末300の状況の具体例は、移動端末300が接続する外部ネットワーク、移動頻度、通信頻度、移動端末300の位置、移動端末300が接続する無線アクセスネットワーク等を含む。移動端末300の状況を示すパラメータとして何を使用するかによって、移動端末300の状況の把握方法が異なる。以下では、移動端末300の状況の把握方法の詳細をいくつかの具体例について説明する。
<第1の例:移動端末の移動頻度及び通信頻度>
第2の例では、ポリシ決定ノード500は、移動端末300の状況として、移動端末300の移動頻度及び通信頻度を把握する。移動端末300の移動頻度とは、移動端末300が単位時間当たりに無線基地局間を移動する回数である。また移動端末300の通信頻度とは、移動端末300が単位時間当たりに通信を行う回数である。例えば、端末状況把握部501は、移動端末300の移動及び通信開始を検知できる移動管理ノード200等のノードから移動端末300の移動又は通信開始の検知結果の通知を受けてもよい。この場合、端末状況把握部501は、移動端末300の移動又は通信開始の通知を集計することによって、単位時間当たりの移動頻度及び通信頻度を計算すればよい。また、端末状況把握部501は、移動端末300の移動及び通信開始を検知できる移動管理ノード200等のノードから、単位時間当たりの移動端末300の移動頻度及び通信頻度の計測結果を含む通知を受け取ってもよい。
ポリシ決定部502は、移動端末300の移動頻度及び通信頻度と状態制御ポリシの対応関係を定めたルールに基づいて、当該端末に適用すべき状態制御ポリシを決定する。移動端末300の移動頻度及び通信頻度と状態制御ポリシの対応関係を定めたルールの例を図27に示す。図27の例では、移動端末300の単位時間(例えば、10分、1時間)あたりの移動頻度が通信頻度以上であるか否かに応じて当該端末に対して適用する状態制御ポリシを切り替える。
ポリシ通知部503は、決定された状態制御ポリシを移動端末300の識別子と共に移動端末300を管理する移動管理ノード200へ通知する。なお、ポリシ決定ノード500の機能が移動管理ノード200に配置されている場合、単位時間当たりの移動端末300の移動頻度及び通信頻度を移動管理ノード200が計測した時点で当該端末に対する状態制御の開始が可能となる。
本具体例によれば、移動端末300の利用環境(移動と通信間隔)を監視することにより、移動端末300の利用環境の変化に応じて、コアネットワーク10が処理すべきシグナリング数を低減するように状態制御ポリシを決定できる。なお、ポリシ決定ノード500は、移動端末300の移動頻度が通信頻度以上である場合にはそうでない場合に比べて、CONNECTED状態からIDLE状態への遷移時間を相対的に長くするように状態制御ポリシを決定するとよい。
<第2の例:移動端末の接続先ネットワーク>
第1の例では、ポリシ決定ノード500は、移動端末300の状況として、移動端末300が接続する外部ネットワーク(接続先ネットワーク)を把握する。3GPPの場合、接続先ネットワークはPDN(Packet Data Network)と呼ばれ、APN(Access Point Name)によって識別される。端末状況把握部501は、移動端末300の接続先ネットワークの情報(例えばAPN)を取得する。端末状況把握部501は、接続先ネットワークの情報を移動管理ノード200から取得してもよい。移動管理ノード200は、HSS(Home Subscriber Server)に問い合わせることで加入者情報の1つとしてAPNを取得し、移動端末300と外部ネットワーク(PDN)との間のコネクション(ベアラ)を確立するためにP−GW(PDN-Gateway)、S−GW(Serving Gateway)等のパケット転送ノードとシグナリングを行う。このため。移動管理ノード200は、管理下の移動端末300の接続先ネットワークの情報(APN)を把握している。例えば、移動管理ノード200は、移動端末300が接続先ネットワークに接続したことを契機として、ポリシ決定ノード500へ接続先ネットワークの情報(APN)を通知すればよい。
ポリシ決定部502は、接続先ネットワークと状態制御ポリシの対応関係を定めたルールに基づいて状態制御ポリシを決定する。接続先ネットワークと状態制御ポリシの対応関係を定めたルールの例を図28に示す。
ポリシ通知部503は、決定された状態制御ポリシを移動端末300の識別子と共に移動端末300を管理する移動管理ノード200へ通知する。なお、ポリシ決定ノード500の機能が移動管理ノード200に配置されている場合、移動端末300の接続先ネットワークを移動管理ノード200が把握した時点で当該端末に対する状態制御の開始が可能となる。
本具体例によれば、例えば、移動端末300の接続先ネットワークに基づいて、移動端末300の利用特性(移動頻度と通信間隔)を推測することができる。これにより、移動端末300の利用特性を直接的に計測することなく、移動端末300の接続先ネットワークに応じて状態制御ポリシを決定することで、コアネットワーク10が処理すべきシグナリング数を低減するように状態制御ポリシを決定できる。
例えば、移動端末300が自動販売機メーカの売上管理システムに接続する場合、この移動端末300は移動度の小さい自動販売機に搭載された端末と想定できる。このため、ポリシ決定ノード500は、予め観測されている又は予め定められている自動販売機の移動頻度及び通信間隔の値に応じて、CONNECTED状態からIDLE状態への遷移時間を長くするように状態制御ポリシを決定すればよい。また、移動端末300が交通情報管理会社の交通管理システムに接続する場合、この移動端末300は移動度の大きい自動車・二輪車等に搭載された端末であると想定できる。このため、ポリシ決定ノード500は、予め観測されている又は予め定められている自動車・二輪車等の移動頻度及び通信間隔の値に応じて、CONNECTED状態からIDLE状態への遷移時間を短くするように状態制御ポリシを決定すればよい。
<第3の例:移動端末の時間帯(行動パターン)>
第3の例では、ポリシ決定ノード500は、移動端末300の状況として、移動端末300の時間帯を把握する。端末状態把握部501は、時間を随時チェックし、移動端末300に関して予め定められた第1の時間帯(第1の行動パターン)から第2の時間帯(第2の行動パターン)に変わることを検知すればよい。
ポリシ決定部502は、動端末300に関して予め定められた複数の時間帯と状態制御ポリシの対応関係を定めたルールに基づいて、当該端末に適用すべき状態制御ポリシを決定する。動端末300に関して予め定められた複数の時間帯と状態制御ポリシの対応関係を定めたルールの例を図30に示す。図30の例では、移動端末300(例えば端末A、端末B)又は少なくとも1つの移動端末300を含む端末グループ(例えばグループC)に関して複数の時間帯が定義されている。例えば、端末Aについては、8時から19時までの第1の時間帯(昼間)と、19時から8時までの第2の時間帯(夜間)とで状態制御ポリシが切り替えられる。
ポリシ通知部503は、決定された状態制御ポリシを移動端末300の識別子と共に移動端末300を管理する移動管理ノード200へ通知する。なお、ポリシ決定ノード500の機能が移動管理ノード200に配置されている場合、移動端末300に関して予め定められた第1の時間帯(第1の行動パターン)から第2の時間帯(第2の行動パターン)に変わった時点で当該端末に対する状態制御の開始が可能となる。
本具体例によれば、移動端末300のユーザの行動パターンに基づいて、移動端末300の利用特性(移動頻度と通信間隔)を予測できる。このため、移動端末300の利用特性を直接的に計測することなく、ユーザの行動パターンが変わる時間帯に応じて状態制御ポリシを決定することで、コアネットワーク10が処理すべきシグナリング数を低減するように制御ポリシを決定できる。例えば、夜間の場合、ユーザは睡眠して移動しないと予測できる。よって、ポリシ決定ノード500は、夜間における移動端末300のCONNECTED状態からIDLE状態への遷移時間を昼間に比べて相対的に長くするように状態制御ポリシを決定すればよい。
<第4の例:移動端末が位置する場所>
ポリシ決定ノード500の端末状況把握部501は、移動端末300の状況として、移動端末300が位置する場所を把握する。ポリシ決定部502は、移動端末300が位置する場所と状態制御ポリシの対応関係を定めたルールに基づいて、当該端末に適用すべき状態制御ポリシを決定する。
本具体例によれば、移動端末300の存在する場所に基づいて、移動端末300の利用特性(移動頻度と通信間隔)を推測できる。このため、移動端末300の利用特性を直接的に計測することなく、移動端末300の場所に応じて状態制御ポリシを決定することで、コアネットワーク10が処理すべきシグナリング数を低減するように状態制御ポリシを決定できる。例えば、移動端末300が移動端末300のユーザの自宅に位置している場合は、移動端末300が動かない可能性が高いのと推測できる。よって、ポリシ決定ノード500は、移動端末300が移動端末300のユーザの自宅に位置している場合に移動端末300が外出先に位置している場合と比べて、CONNECTED状態からIDLE状態への遷移時間を相対的に長くするように状態制御ポリシを決定すればよい。
<第5の例:移動端末が起動しているアプリケーションプログラム>
ポリシ決定ノード500の端末状況把握部501は、移動端末300の状況として、移動端末300が起動しているアプリケーションプログラムを把握する。ポリシ決定部502は、移動端末300が起動しているアプリケーションプログラムと状態制御ポリシの対応関係を定めたルールに基づいて、当該端末に適用すべき状態制御ポリシを決定する。
本具体例によれば、移動端末300が起動しているアプリケーションプログラムに基づいて、移動端末300の利用特性(移動頻度と通信間隔)を推測することができる。このため、移動端末300の利用特性を直接的に計測することなく、移動端末300が起動しているアプリケーションプログラムに応じて状態制御ポリシを決定することで、コアネットワーク10が処理すべきシグナリング数を低減するように制御ポリシを決定できる。例えば、移動端末に3分毎に1回の通信を行うアプリケーションプログラムが起動されている場合、当該移動端末300の通信頻度が高いと推測できる。このため、ポリシ決定ノード500は、当該アプリケーションプログラムが起動されていない場合と比べて、CONNECTED状態からIDLE状態への遷移時間を相対的に長くするように状態制御ポリシを決定すればよい。
<第6の例:移動端末のバッテリー残量>
ポリシ決定ノード500の端末状況把握部501は、移動端末300の状況として、移動端末300のバッテリー残量を把握する。ポリシ決定部502は、移動端末300のバッテリー残量と状態制御ポリシの対応関係を定めたルールに基づいて、当該端末に適用すべき状態制御ポリシを決定する。また、ポリシ決定部502は、バッテリー残量の値を用いた計算によって、状態制御ポリシに含まれるIDLE遷移間隔を決定してもよい。
<第7の例:移動端末が接続している無線アクセスネットワーク>
ポリシ決定ノード500の端末状況把握部501は、移動端末300の状況として、移動端末300が接続している無線アクセスネットワークを把握する。ポリシ決定部502は、移動端末300が接続している無線アクセスネットワーク(無線LAN、LTE、WiMAX等)と状態制御ポリシの対応関係を定めたルールに基づいて、当該端末に適用すべき状態制御ポリシを決定する。
本具体例によれば、移動端末300が利用する無線アクセスネットワークの種別に基づいて、移動端末300の利用特性(移動頻度と通信間隔)を推測することができる。このため、移動端末300の利用特性を直接的に計測することなく、移動端末300が利用する無線アクセスネットワークに応じて状態制御ポリシを決定することで、コアネットワーク10が処理すべきシグナリング数を低減するように制御ポリシを決定できる。例えば、移動端末300がホテルの無線LANサービスに接続している場合は、当該端末は移動する可能性が小さい状態であると推測できる。よってこの場合には、ポリシ決定ノード500は、携帯電話事業者のマクロセル基地局に移動端末300が接続している場合と比べて、CONNECTED状態からIDLE状態への遷移時間を相対的に長くするように状態制御ポリシを決定すればよい。
本実施の形態で述べた具体例によれば、移動端末300の複数の状況毎に個別の状態制御ポリシを用意しておき、移動端末300の状況を監視することによって、移動端末300の状況に応じて適用する状態制御ポリシを切り替えることがきできる。このため、移動端末300の状況に応じたCONNECTED−IDLE遷移の制御を行うことが可能となる。
<第7の実施の形態>
本実施の形態では、第1の実施の形態で述べた状態制御ポリシで指定されるパラメータの具体例(つまりIDLE遷移間隔)の変形について説明する。具体的には、本実施の形態では、移動端末300のIDLE遷移間隔に代えて、移動端末300をCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移させる契機となる要求又はイベントをブロックするポリシを状態制御ポリシのパラメータとして用いる。
図30は、本実施の形態における移動管理ノード200の構成例を示すブロック図である。図30の例では、制御決定部202Hの機能は、図2に示したポリシ管理部204の機能と一部異なる。また、ポリシ管理部204Hの記録するポリシの種類が図2に示したポリシ管理部204と一部異なる。また、図30の例では、ポリシ通知部205の代わりにブロック開始通知部209が追加され、さらにブロック停止通知部210も追加されている。図30に示したその他の要素は、図2の対応する要素と同様である。
図31は、本実施の形態における無線基地局100の構成例を示すブロック図である。図31の例では、図4の例と比べて、監視部104、タイマー機能部105、及びIDLE遷移開始部106が削除され、ブロック部107Hが追加されている。また、状態制御部103Hの機能は、図4を用いて説明した状態制御部103の機能と一部異なる。図31に示したその他の要素は、図4の対応する要素と同様である。
移動管理ノード200のポリシ管理部204Hは、ブロックポリシを移動端末300毎に管理する。ブロックポリシは、発明の実施の形態2で説明したように、移動端末300をCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移させる契機となる要求又はイベントをブロックするポリシである。ポリシ管理部204Bが管理する本実施の形態の状態制御ポリシの具体例を図32に示す。図32の例では、制御対象端末の端末IDを主キーとして、主キーに対応したブロックポリシが管理されている。
制御決定部202Hは、移動管理ノード200の管理下にいる無線基地局100に接続している移動端末300の中からブロック制御を開始する移動端末300を決定し、ポリシ管理部204Hから制御対象端末に対応する制御ポリシを取得し、ブロック開始通知部209にブロック開始対象端末の端末IDと適用する制御ポリシを通知する。また、制御決定部202Hは、ブロック制御を停止する移動端末300を決定し、ブロック停止通知部210にブロック制御を停止すべき移動端末300の端末IDを通知する。
ブロック開始通知部209は、制御決定部202Hからブロック開始対象端末の端末IDと適用する状態制御ポリシを取得すると、これらの端末ID及び状態制御ポリシを含むブロック開始要求を無線基地局100に対して送信する。
ブロック停止通知部210は、制御決定部202Hからブロック停止対象端末の端末IDシを取得すると、この端末IDを含むブロック停止要求を無線基地局100に対して送信する。
無線基地局100の状態制御部103Hは、移動管理ノード200からブロック開始要求を受信した場合に当該開始要求に含まれる端末IDと状態制御ポリシ内のブロックポリシをブロック部107Hにブロック開始要求として通知する。また、状態制御部103Hは、移動管理ノード200からブロック停止要求を受信した場合に当該停止要求に含まれる端末IDをブロック部107Hにブロック停止要求として通知する。
無線基地局100のブロック部107Hは、図9を用いて説明したブロック部107と同様の機能を持つ。具体的には、状態制御部103Hからブロック開始要求を取得した場合に当該開始要求に含まれる端末IDとブロックポリシに基づいてブロックを開始する。また、ブロック部107Hは、状態制御部103Hからブロック停止要求を取得した場合に当該停止要求に含まれる端末IDに対するブロックを停止する。
本実施の形態で述べた具体例によれば、コアネットワーク10(具体的には移動管理ノード200)からの指示に基づいて、移動端末300をCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移させる契機となる要求又はイベントをブロックする動作を無線基地局100に行わせることが可能となる。つまり、本実施の形態で述べた具体例によれば、移動端末300におけるCONNECTED−IDLE遷移のタイミングを、コアネットワーク10(つまり、移動管理ノード200)の判断に基づいて、コアネットワーク10が主体的に制御することができる。したがって、移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移の繰り返しに起因して生じるコアネットワーク10が処理すべきシグナリングをコアネットワーク10の判断に基づいて減らすことができる。
<その他の実施の形態>
発明の実施の形態1〜7で説明した具体例は、適宜組み合わせて実施してもよい。
発明の実施の形態1〜7で述べた“ポリシ供給システム”としての移動管理ノード200の機能、すなわち“移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移に関する状態制御ポリシを無線アクセスネットワーク20に供給する機能”は、移動管理ノードとは異なるコアネットワーク10内の他のノードに配置されてもよい。また、発明の実施の形態1〜7で述べた“ポリシ供給システム”としての移動管理ノード200の機能は、コアネットネットワーク10内の複数のノードに分散して配置されてもよい。つまり、発明の実施の形態1〜7で述べた“ポリシ供給システム”としての移動管理ノード200の機能の配置は、ネットワークアーキテクチャの設計思想に基づいて適宜決定されるものである。具体例を述べると、発明の実施の形態1〜7を3GPPのUMTSに適用する場合、上述した“ポリシ供給システム”としての移動管理ノード200の機能は、GGSN(Gateway GPRS Support Node)に配置されてもよい。また、発明の実施の形態1〜7で述べた移動管理ノード200の機能は、O&M(Operations & Maintenance)サーバに配置されてもよい。
発明の実施の形態1〜7で述べた“移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移に関する状態制御を行う制御装置”としての無線基地局100の機能は、無線基地局100とは異なる他のノードに配置されてもよい。具体的には、無線アクセスネットワーク20に配置され、無線リソース管理機能を持つノードに配置すればよい。具体例を述べると、発明の実施の形態1〜7を3GPPのUMTSに適用する場合、上述した無線基地局100の機能は、NB(NodeB)ではなく、RNC(Radio Network Controller)が持つスケジューリング機能、無線ベアラ管理機能の改良によって実現してもよい。また、本実施の形態をWiMAX Forumの通信システムに適用する場合、上述した無線基地局100の動作は、BS(Base Station)ではなく、ASN−GW(Access Service Network Gateway)持つ機能の改良によって実現してもよい。
発明の実施の形態1〜7では、コアネットワーク10(典型的には移動管理ノード200又はポリシ決定ノード500)から無線基地局100に状態制御ポリシを供給し、無線基地局100が状態制御ポリシに基づいて移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移の制御を行う例について説明した。しかしながら、コアネットワーク10が決定した状態制御ポリシを、コアネットワーク10から移動端末300に供給してもよい。この場合、移動端末300は、コアネットワーク10から受け取った状態制御ポリシに従って、自律的に、自身のCONNECTED−IDLE遷移を制御すればよい。つまり、発明の実施の形態1〜7で述べた“移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移に関する状態制御を行う制御装置”としての無線基地局100の機能は、移動端末300自身に配置されてもよい。このような変形によっても、移動端末の状態遷移(CONNECTED−IDLE遷移)の繰り返しに起因して生じるコアネットワークが処理すべきシグナリングを、コアネットワークの判断に基づいて減らすことができる。
発明の実施の形態1〜7で述べた移動管理ノード200による無線基地局100への状態制御の要求処理、無線基地局100による移動管理ノード200からの状態制御ポリシの指示に基づく移動端末300のCONNECTED−IDLE遷移の制御処理、ポリシ決定ノード500による移動端末300の状況に応じた状態制御ポリシの決定処理は、いずれもASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)等の半導体処理装置を用いて実現してもよい。また、これらの処理は、マイクロプロセッサ等のコンピュータにプログラムを実行させることによって実現してもよい。具体的には、図6、7、11、15、18、23、26、のうち少なくとも1つに示したアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含むプログラムを作成し、当該プログラムをコンピュータに供給すればよい。
このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2011年1月6日に出願された日本出願特願2011−000991を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 コアネットワーク
20 無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)
100 無線基地局
101 コア側インターフェース
102 無線インターフェース
103 状態制御部
104 監視部
105 タイマー機能
106 IDLE遷移開始部
103B 第2の実施の形態における状態制御部
107 第2の実施の形態におけるブロック部
113C 第3の実施の形態における状態制御部
108 第3の実施の形態に無線制御部
103H 第7の実施の形態における状態制御部
107H 第7の実施の形態におけるブロック部
200 移動管理ノード
201 インターフェース
202 制御決定部
203 端末管理部
204 ポリシ管理部
205 ポリシ通知部
204B 第2の実施の形態におけるポリシ管理部
204C 第3の実施の形態におけるポリシ管理部
202D 第4の実施の形態における制御決定部
203D 第4の実施の形態における端末管理部
204C 第5の実施の形態における制御決定部
206 第5の実施の形態における加入者サーバインターフェース
209 第7の実施の形態におけるブロック開始通知部
210 第7の実施の形態におけるブロック停止通知部
300 移動端末
400 加入者サーバ
500 ポリシ決定ノード
501 端末状況把握部
502 ポリシ決定部
503 ポリシ通知部

Claims (14)

  1. コアネットワークに配置された移動管理ノードによって行われる方法であって、前記方法は、
    移動端末の行動に関する第1の情報に基づいて、前記移動端末の状態遷移に関する第2の情報を決定することと、
    前記第2の情報を無線基地局に通知することと、を含み、
    前記状態遷移は、S1 Release Procedureによって前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移することを含む、方法。
  2. 前記第2の情報を、前記移動端末の移動パターンに基づいて決定することを含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記第2の情報は、加入者情報に関連する、請求項1または2のいずれかに記載の方法。
  4. 前記第2の情報は、前記無線基地局による前記状態遷移の抑制を補助する、請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記状態遷移は、NAS(Non Access Stratum)メッセージによって前記IDLE状態から前記CONNECTED状態への遷移を開始することを含む、請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記状態遷移は、前記移動端末と前記無線基地局との間のRRC(Radio Resource Control)接続の確立または解放のいずれかによって遷移することを含む、請求項1乃至5のいずれかに記載の方法。
  7. 無線基地局によって行われる方法であって、
    コアネットワークに配置された移動管理ノードと通信することと、
    移動端末の行動に関する第1の情報に基づいて、前記移動管理ノードによって決定された、前記移動端末の状態遷移に関する第2の情報を受信することと、を含み、
    前記状態遷移は、S1 Release Procedureによって前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移することを含む、方法。
  8. 前記第2の情報は、前記移動端末の移動パターンに基づいて決定される、請求項7記載の方法。
  9. 前記第2の情報は、加入者情報に関連する、請求項7または8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記第2の情報を用いて、前記状態遷移を抑制することを含む、請求項7乃至9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記状態遷移は、NAS(Non Access Stratum)メッセージによって前記IDLE状態から前記CONNECTED状態への遷移を開始することを含む、請求項7乃至10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記状態遷移は、前記移動端末と前記無線基地局との間のRRC(Radio Resource Control)接続の確立または解放のいずれかによって遷移することを含む、請求項7乃至11のいずれかに記載の方法。
  13. コアネットワークに配置された移動管理ノードであって、
    前記移動管理ノードは、
    移動端末の行動に関する第1の情報に基づいて、前記移動端末の状態遷移に関する第2の情報を決定し、
    前記第2の情報を無線基地局に通知するよう構成され、
    前記状態遷移は、S1 Release Procedureによって前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移することを含む、
    移動管理ノード。
  14. 無線基地局であって、
    コアネットワークに配置された移動管理ノードと通信し、
    移動端末の行動に関する第1の情報に基づいて、前記移動管理ノードによって決定された、前記移動端末の状態遷移に関する第2の情報を受信するよう構成され、
    前記状態遷移は、S1 Release Procedureによって前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態へ遷移することを含む、
    無線基地局。
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