JP2019149665A - 発振回路、半導体装置、及び、マイクロコンピューター - Google Patents

発振回路、半導体装置、及び、マイクロコンピューター Download PDF

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貴裕 菊地
Takahiro Kikuchi
貴裕 菊地
桑野 俊一
Shunichi Kuwano
俊一 桑野
祐之 阿部
Sukeyuki Abe
祐之 阿部
秀次 河口
Hideji Kawaguchi
秀次 河口
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Abstract

【課題】判定回路の閾値変動の影響を低減して発振周波数の安定性を向上させると共に、出力信号が第1のレベルになる期間と第2のレベルになる期間とを均一に制御可能な発振回路を提供する。【解決手段】この発振回路は、セット信号又はリセット信号の活性化に同期して出力信号を第1又は第2のレベルに設定する論理回路と、第1のキャパシターに電荷を充電する第1の充電回路と、第1のキャパシターの電圧が所定の電圧を超えたときにリセット信号を活性化する第1の判定回路と、リセット信号が活性化されたときに第1のキャパシターの電荷を放電する第1の放電回路と、第2のキャパシターに電荷を充電する第2の充電回路と、第2のキャパシターの電圧が所定の電圧を超えたときにセット信号を活性化する第2の判定回路と、セット信号が活性化されたときに第2のキャパシターの電荷を放電する第2の放電回路とを備える。【選択図】なし

Description

本発明は、充放電型の発振回路に関する。さらに、本発明は、そのような発振回路を内
蔵する半導体装置、及び、そのような発振回路を用いるマイクロコンピューター等に関す
る。
マイクロコンピューター等の半導体装置には、CPU(中央演算装置)や周辺回路にク
ロック信号を供給する発振回路が内蔵されている。発振回路としては、キャパシターの充
電及び放電のサイクルを利用して発振動作を行う充放電型の発振回路を用いることができ
る。例えば、定電流源からキャパシターに電荷を充電しながら判定回路によってキャパシ
ターの一端の電圧を判定することにより、キャパシターの一端の電圧が所定の電圧を超え
たときに、キャパシターに充電されている電荷の放電が開始される。
しかしながら、判定回路に含まれているトランジスターの閾値電圧は、温度やプロセス
ばらつきによって変動する。従って、キャパシターに充電されている電荷を完全に放電さ
せてから充電を再開する場合には、キャパシターの充電時間が判定回路の閾値変動の影響
を受けて変動し、発振周波数の精度が低下してしまう。また、キャパシターの一端の電圧
振幅が大きくなると、消費電力も大きくなってしまう。一方、差動対を有するコンパレー
ターを判定回路として用いる場合には、コンパレーターの応答速度が遅いので、発振動作
の高速化に対応できない。
関連する技術として、特許文献1の第1図には、負荷容量Coの充電及び放電のサイク
ルを利用して発振動作を行う発振回路が示されている。負荷容量Coの一端(ノードN1
)の電圧が、インバーターIV1及びIV2を介してNチャネルMOSFETQ8のゲー
トに帰還されて、負荷容量Coに充電されている電荷の放電が制御される。
特開昭62−195911号公報(第3−5頁、第1図)
特許文献1の第1図においては、負荷容量Coに充電されている電荷の放電中に、負荷
容量Coの一端(ノードN1)の電圧がインバーターIV1の閾値よりも下がると、Nチ
ャネルMOSFETQ8が非導通状態となって放電を停止するので、負荷容量Coに充電
されている電荷を完全に放電させなくて済む。
しかしながら、負荷容量Coに電荷を充電する際にはPチャネルMOSFETQ5が用
いられ、負荷容量Coから電荷を放電する際にはNチャネルMOSFETQ7及びQ8が
用いられるので、充電時と放電時とにおいてトランジスターの特性が異なり、発振回路に
おいて出力信号が第1のレベル(例えば、ローレベル)になる期間と出力信号が第2のレ
ベル(例えば、ハイレベル)になる期間とを均一に制御することは困難である。
そこで、上記の点に鑑み、本発明の第1の目的は、判定回路の閾値の変動がキャパシタ
ーの充電時間に与える影響を低減して発振周波数の安定性を向上させると共に、出力信号
が第1のレベルになる期間と出力信号が第2のレベルになる期間とを均一に制御すること
が可能な発振回路を提供することである。また、本発明の第2の目的は、そのような発振
回路を内蔵する半導体装置を提供することである。さらに、本発明の第3の目的は、その
ような発振回路を用いるマイクロコンピューター等を提供することである。
以上の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1の観点に係る発振回路は
、リセット信号が非活性化されているときに、セット信号の活性化に同期して出力信号を
第1のレベルに設定し、セット信号が非活性化されているときに、リセット信号の活性化
に同期して出力信号を第2のレベルに設定する論理回路と、第1のキャパシターと、論理
回路の出力信号が第1のレベルであるときに、第1のキャパシターに電荷を充電する第1
の充電回路と、第1のキャパシターの一端の電圧が所定の電圧を超えたときに、リセット
信号を活性化する第1の判定回路と、リセット信号が活性化されたときに、第1のキャパ
シターに充電されている電荷を放電してリセット信号を非活性化する第1の放電回路と、
第2のキャパシターと、論理回路の出力信号が第2のレベルであるときに、第2のキャパ
シターに電荷を充電する第2の充電回路と、第2のキャパシターの一端の電圧が所定の電
圧を超えたときに、セット信号を活性化する第2の判定回路と、セット信号が活性化され
たときに、第2のキャパシターに充電されている電荷を放電してセット信号を非活性化す
る第2の放電回路とを備える。
本発明の第1の観点によれば、第1のキャパシターに充電されている電荷を完全に放電
させることなくリセット信号が生成されると共に、第2のキャパシターに充電されている
電荷を完全に放電させることなくセット信号が生成されるので、温度変化等により第1及
び第2の判定回路の閾値が変動しても、第1及び第2のキャパシターの充電時間に与える
影響を低減でき、発振周波数の安定性を向上させることができる。
また、セット信号とリセット信号とが交互に活性化されることによって論理回路の出力
信号が第1のレベルと第2のレベルとに交互に変化するので、セット信号を生成する回路
とリセット信号を生成する回路とを同一構成とすることにより、発振回路において出力信
号が第1のレベルになる期間と出力信号が第2のレベルになる期間とを均一に制御するこ
とが可能となる。
ここで、第1の判定回路が、第1のキャパシターの一端の電圧が印加される入力端子を
有するインバーターを含み、第2の判定回路が、第2のキャパシターの一端の電圧が印加
される入力端子を有するインバーターを含むようにしても良い。インバーターは、応答速
度が速いので、発振動作の高速化に対応することができる。
また、発振回路が、発振周波数を温度補償するための制御電流を生成する制御電流生成
部をさらに備え、第1の充電回路が、論理回路の出力信号が第1のレベルであるときに、
制御電流に比例する電流を第1のキャパシターに供給し、第2の充電回路が、論理回路の
出力信号が第2のレベルであるときに、制御電流に比例する電流を第2のキャパシターに
供給するようにしても良い。それにより、第1及び第2の充電回路の充電動作を均一に制
御して、発振周波数を高精度に温度補償することができる。
さらに、第1の放電回路が、第1のキャパシターの一端と基準電位との間に直列接続さ
れた第1のトランジスター及び第2のトランジスターを含み、第1のトランジスターが、
トリプルウェル内に配置されて定電圧で制御されると共に、第2のトランジスターが、リ
セット信号で制御され、第2の放電回路が、第2のキャパシターの一端と基準電位との間
に直列接続された第3のトランジスター及び第4のトランジスターを含み、第3のトラン
ジスターが、トリプルウェル内に配置されて定電圧で制御されると共に、第4のトランジ
スターが、セット信号で制御されるようにしても良い。それにより、第1のキャパシター
の充電時における第1のトランジスターのリーク電流、及び、第2のキャパシターの充電
時における第3のトランジスターのリーク電流を低減して、発振周波数の変動を小さくす
ることができる。
本発明の第2の観点に係る半導体装置は、上記いずれかの発振回路を備える。また、本
発明の第3の観点に係るマイクロコンピューターは、上記いずれかの発振回路と、発振回
路から供給される第1のクロック信号に同期して動作するCPUと、第1のクロック信号
を分周して第2のクロック信号を生成する分周回路と、第2のクロック信号に同期してデ
ータの送信又は受信を行う外部インターフェースとを備える。
本発明の第2又は第3の観点によれば、判定回路の閾値の変動がキャパシターの充電時
間に与える影響を低減して発振周波数の安定性を向上させると共に、出力信号が第1のレ
ベルになる期間と出力信号が第2のレベルになる期間とを均一に制御することが可能な発
振回路を用いて、水晶発振回路等の高精度な外部発振回路を不要とした半導体装置又はマ
イクロコンピューターを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の構成例を示すブロック図。 図1に示す発振回路の構成例を示す回路図。 図2に示す充放電型発振部の構成例を示す回路図。 図3に示す第1のキャパシターC1の一端の電圧波形を示す波形図。 図3に示すトランジスターQN11の構造を示す断面図。 図2に示す制御電流生成部の構成例を示す回路図。 基準電圧生成回路によって生成される基準電圧の温度特性を示す図。 温度特性傾斜補正回路の出力電圧の温度特性を示す図。 電圧電流変換回路によって生成される制御電流の温度特性を示す図。 発振回路の温度特性が補償されてない状態における周波数誤差を示す図。 発振回路の温度特性が補償されている状態における周波数誤差を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の
構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
<半導体装置>
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の構成例を示すブロック図である。この
半導体装置は、本発明の一実施形態に係る発振回路を内蔵している。図1においては、半
導体装置の一例として、発振回路10と、CPU20と、不揮発性メモリー30と、RA
M(ランダムアクセス・メモリー)40と、分周回路50と、外部インターフェース60
と、周辺回路70とを含むマイクロコンピューターが示されている。
発振回路10は、発振動作を行うことにより、所定の周波数を有する第1のクロック信
号(高速クロック信号)CLK1を生成して、第1のクロック信号CLK1をCPU20
及び分周回路50に供給する。CPU20は、発振回路10から供給される第1のクロッ
ク信号CLK1に同期して動作し、プログラムに従って各種の信号処理や制御処理を行う
。不揮発性メモリー30は、CPU20が各種の信号処理や制御処理を行うためのプログ
ラムやデータ等を記憶している。
また、不揮発性メモリー30は、発振回路10の発振周波数を調整するために用いられ
る第1の制御信号及び第2の制御信号を含む制御データ(例えば、16ビット)を格納し
て発振回路10に供給する。なお、制御データを格納するために、不揮発性メモリー30
とは別個に複数のヒューズが設けられても良い。RAM40は、CPU20の作業領域と
して用いられ、不揮発性メモリー30から読み出されたプログラムやデータ、又は、CP
U20がプログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
分周回路50は、第1のクロック信号CLK1を分周して第2のクロック信号(分周ク
ロック信号)CLK2を生成する。外部インターフェース60は、第2のクロック信号C
LK2に同期して外部回路との間でデータの送信又は受信を行う。周辺回路70は、例え
ば、第2のクロック信号CLK2に同期して液晶パネルや有機EL(エレクトロルミネッ
センス)パネル等の表示パネルを駆動する表示ドライバー等を含んでいる。その場合に、
図1に示すマイクロコンピューターは、表示デバイスとして用いられる。
<発振回路>
図2は、図1に示す発振回路の構成例を示す回路図である。図2に示すように、本発明
の一実施形態に係る発振回路10は、充放電型発振部80と、制御電流生成部90とを含
んでおり、レギュレーター等から高電位側の電源電位VDD及び低電位側の電源電位VS
Sが供給されて動作する。本実施形態においては、電源電位VSSが接地電位(0V)で
あるものとする。
充放電型発振部80は、制御電流Icntの大きさに従う発振周波数で発振動作を行う
ことにより、発振信号Foutを生成する。発振信号Foutは、図1に示す第1のクロ
ック信号CLK1として用いられる。制御電流生成部90は、温度センサーの出力電圧に
基づいて、充放電型発振部80の発振周波数を温度補償するための制御電流Icntを生
成する。
<充放電型発振部>
図3は、図2に示す充放電型発振部の構成例を示す回路図である。図3に示すように、
充放電型発振部80は、PチャネルMOS(metal oxide semiconductor)トランジスタ
ーQP11〜QP23と、NチャネルMOSトランジスターQN10〜QN23と、第1
のキャパシターC1及び第2のキャパシターC2と、インバーター81〜85と、RSフ
リップフロップ(RSラッチ)86とを含んでいる。
RSフリップフロップ86は、リセット信号入力端子Rと、セット信号入力端子Sと、
出力端子Qと、反転出力端子Qバーとを有する論理回路であり、本実施形態においては、
反転出力端子Qバーから出力される出力信号(以下においては、単に「出力信号」という
)が、発振信号Foutとして用いられる。
RSフリップフロップ86は、リセット信号が非活性化されているときに、セット信号
の活性化に同期して出力信号を第1のレベル(本実施形態においては、ローレベル)に設
定し、セット信号が非活性化されているときに、リセット信号の活性化に同期して出力信
号を第2のレベル(本実施形態においては、ハイレベル)に設定する。インバーター81
は、RSフリップフロップ86の出力信号を反転する。
トランジスターQP11〜QP13及びQN13は、RSフリップフロップ86の出力
信号が第1のレベルであるときに(インバーター81の出力信号がハイレベルであるとき
に)、第1のキャパシターC1に電荷を充電する第1の充電回路を構成している。トラン
ジスターQP11は、電源電位VDDが供給されるノードN1に接続されたソースと、イ
ンバーター81の出力信号が印加されるゲートとを有しており、RSフリップフロップ8
6の出力信号が第1のレベルであるときに非導通状態となり、RSフリップフロップ86
の出力信号が第2のレベルであるときに導通状態となる。
トランジスターQP12は、ノードN1に接続されたソースと、トランジスターQP1
1のドレインに接続されたゲート及びドレインとを有している。トランジスターQP13
は、ノードN1に接続されたソースと、トランジスターQP12のゲート及びドレインに
接続されたゲートと、第1のキャパシターC1の一端(ノードN3)に接続されたドレイ
ンとを有している。トランジスターQN13は、トランジスターQP12のゲート及びド
レインに接続されたドレインと、電源電位VSSが供給されるノードN2に接続されたソ
ースとを有している。
トランジスターQN10は、制御電流生成部90(図2)と充放電型発振部80とを中
継するためのトランジスターであり、トランジスターQN13及びQN23のゲートに接
続されたドレイン及びゲートと、ノードN2に接続されたソースとを有している。トラン
ジスターQN10のドレインには、制御電流生成部90から制御電流Icntが供給され
る。
トランジスターQN10とトランジスターQN13とは、カレントミラー回路を構成し
ており、トランジスターQP12とトランジスターQP13とは、カレントミラー回路を
構成している。従って、第1の充電回路は、RSフリップフロップ86の出力信号が第1
のレベルであるときに、トランジスターQP11が非導通状態になると、制御電流Icn
tに比例する電流を第1のキャパシターC1に供給する。
トランジスターQP14及びQN14で構成されるインバーター82、及び、トランジ
スターQP15及びQN15で構成されるインバーター83は、第1のキャパシターC1
の一端(ノードN3)の電圧が所定の電圧(インバーター82の閾値)を超えたときに、
リセット信号を活性化する第1の判定回路を構成している。インバーターは、応答速度が
速いので、発振動作の高速化に対応することができる。
トランジスター(第1のトランジスター)QN11及びトランジスター(第2のトラン
ジスター)QN12は、リセット信号が活性化されたときに、第1のキャパシターC1に
充電されている電荷を放電してリセット信号を非活性化する第1の放電回路を構成してい
る。トランジスターQN11は、第1のキャパシターC1の一端(ノードN3)に接続さ
れたドレインと、定電圧Vconが印加されるゲートとを有しており、定電圧Vconで
制御される。トランジスターQN12は、トランジスターQN11のソースに接続された
ドレインと、リセット信号が印加されるゲートと、ノードN2に接続されたソースとを有
しており、リセット信号で制御される。
以上の構成において、RSフリップフロップ86の出力信号が第1のレベル(ローレベ
ル)になると、トランジスターQP13がノードN1からノードN3に電流を流すことに
より、第1のキャパシターC1に電荷が充電される。ノードN3の電圧が上昇して所定の
電圧を超えると、リセット信号がハイレベルに活性化されて、RSフリップフロップ86
の出力信号が第2のレベル(ハイレベル)になり、第1のキャパシターC1の充電が停止
する。
また、リセット信号がハイレベルに活性化されると、トランジスターQN12が導通状
態となり、トランジスターQN11が定電圧Vconに従ってノードN3からノードN2
に電流を流すことにより、第1のキャパシターC1に充電されている電荷が放電される。
ノードN3の電圧が下降して所定の電圧よりも低くなると、リセット信号がローレベルに
非活性化されて、第1のキャパシターC1の放電が停止する。従って、第1のキャパシタ
ーC1に充電されている電荷を完全に放電させなくて済み、次の充電がこの状態から開始
される。このようにして、リセット信号の活性化及び非活性化が繰り返される。
図4は、図3に示す第1のキャパシターC1の一端の電圧波形を示す波形図である。図
4において、横軸は、時間(μs)を表しており、縦軸は、制御電流Icntを一定にし
た場合における第1のキャパシターC1の一端の電圧(V)のシミュレーション値を表し
ている。また、実線は、−40℃における波形を表しており、一点鎖線は、25℃におけ
る波形を表しており、破線は、85℃における波形を表している。
第1のキャパシターC1に電荷が充電されて、第1のキャパシターC1の一端の電圧が
インバーター82の閾値を超えると、リセット信号が活性化されるので、第1のキャパシ
ターC1の充電が終了して放電が開始される。図4に示すように、温度が高い場合には、
温度が低い場合と比較して、インバーター82の閾値が高くなるので、第1のキャパシタ
ーC1の一端の電圧のピーク値も高くなる。
その後、第1のキャパシターC1の一端の電圧がインバーター82の閾値よりも低くな
ると、リセット信号が非活性化されるので、第1のキャパシターC1に充電されている電
荷を完全に放電させることなく放電が停止する。従って、放電停止時の第1のキャパシタ
ーC1の一端の電圧が、電源電位VSS(0V)まで低下せずにインバーター82の閾値
に対応する電圧に留まっており、その電圧が、次に充電を開始する際の初期電圧となる。
即ち、インバーター82の閾値電圧が温度によって変動し、第1のキャパシターC1の電
荷の放電を開始する電圧が変動しても、充電を開始する電圧もそれに対応して変動する。
その結果、温度変化によりインバーター82の閾値が変動しても、第1のキャパシター
C1の充電時間に与える影響を低減でき、図3に示す充放電型発振部80の発振周波数の
安定性を向上させることができる。この効果は、温度変化のみならず、プロセスばらつき
に対しても同様に発揮することができる。
再び図3を参照すると、トランジスターQP21〜QP23及びQN23は、RSフリ
ップフロップ86の出力信号が第2のレベル(ハイレベル)であるときに、第2のキャパ
シターC2に電荷を充電する第2の充電回路を構成している。トランジスターQP21は
、ノードN1に接続されたソースと、RSフリップフロップ86の出力信号が印加される
ゲートとを有しており、RSフリップフロップ86の出力信号が第2のレベルであるとき
に非導通状態となり、RSフリップフロップ86の出力信号が第1のレベルであるときに
導通状態となる。
トランジスターQP22は、ノードN1に接続されたソースと、トランジスターQP2
1のドレインに接続されたゲート及びドレインとを有している。トランジスターQP23
は、ノードN1に接続されたソースと、トランジスターQP22のゲート及びドレインに
接続されたゲートと、第2のキャパシターC2の一端(ノードN4)に接続されたドレイ
ンとを有している。トランジスターQN23は、トランジスターQP22のゲート及びド
レインに接続されたドレインと、ノードN2に接続されたソースとを有している。
トランジスターQN10とトランジスターQN23とは、カレントミラー回路を構成し
ており、トランジスターQP22とトランジスターQP23とは、カレントミラー回路を
構成している。従って、第2の充電回路は、RSフリップフロップ86の出力信号が第2
のレベルであるときに、トランジスターQP21が非導通状態になると、制御電流Icn
tに比例する電流を第2のキャパシターC2に供給する。それにより、第1及び第2の充
電回路の充電動作を均一に制御して、発振周波数を高精度に温度補償することができる。
トランジスターQP24及びQN24で構成されるインバーター84、及び、トランジ
スターQP25及びQN25で構成されるインバーター85は、第2のキャパシターC2
の一端(ノードN4)の電圧が所定の電圧(インバーター84の閾値)を超えたときに、
セット信号を活性化する第2の判定回路を構成している。
トランジスター(第3のトランジスター)QN21及びトランジスター(第4のトラン
ジスター)QN22は、セット信号が活性化されたときに、第2のキャパシターC2に充
電されている電荷を放電してセット信号を非活性化する第2の放電回路を構成している。
トランジスターQN21は、第2のキャパシターC2の一端(ノードN4)に接続された
ドレインと、定電圧Vconが印加されるゲートとを有しており、定電圧Vconで制御
される。トランジスターQN22は、トランジスターQN21のソースに接続されたドレ
インと、セット信号が印加されるゲートと、ノードN2に接続されたソースとを有してお
り、セット信号で制御される。
以上の構成において、RSフリップフロップ86の出力信号が第2のレベル(ハイレベ
ル)になると、トランジスターQP23がノードN1からノードN4に電流を流すことに
より、第2のキャパシターC2に電荷が充電される。ノードN4の電圧が上昇して所定の
電圧を超えると、セット信号がハイレベルに活性化されて、RSフリップフロップ86の
出力信号が第1のレベル(ローレベル)になり、第2のキャパシターC2の充電が停止す
る。
また、セット信号がハイレベルに活性化されると、トランジスターQN22が導通状態
となり、トランジスターQN21が定電圧Vconに従ってノードN4からノードN2に
電流を流すことにより、第2のキャパシターC2に充電されている電荷が放電される。ノ
ードN4の電圧が下降して所定の電圧よりも低くなると、セット信号がローレベルに非活
性化されて、第2のキャパシターC2の放電が停止する。従って、第2のキャパシターC
2に充電されている電荷を完全に放電させなくて済み、次の充電がこの状態から開始され
る。このようにして、セット信号の活性化及び非活性化が繰り返される。
本実施形態によれば、第1のキャパシターC1に充電されている電荷を完全に放電させ
ることなくリセット信号が生成されると共に、第2のキャパシターC2に充電されている
電荷を完全に放電させることなくセット信号が生成されるので、温度変化等によりインバ
ーター82及び84の閾値が変動しても、第1のキャパシターC1及び第2のキャパシタ
ーC2の充電時間に与える影響を低減でき、発振周波数の安定性を向上させることができ
る。
また、セット信号とリセット信号とが交互に活性化されることによってRSフリップフ
ロップ86の出力信号が第1のレベルと第2のレベルとに交互に変化するので、セット信
号を生成する回路とリセット信号を生成する回路とを同一構成とすることにより、発振回
路において出力信号が第1のレベルになる期間と出力信号が第2のレベルになる期間とを
均一に制御することが可能となる。さらに、そのような発振回路を用いて、水晶発振回路
等の高精度な外部発振回路を不要とした半導体装置又はマイクロコンピューターを提供す
ることができる。
<トリプルウェル構造>
図3に示すNチャネルMOSトランジスターQN11及びQN21の各々は、トリプル
ウェル内に配置されても良い。その場合には、トランジスターQN11のバックゲートが
ソースに電気的に接続され、トランジスターQN21のバックゲートがソースに電気的に
接続される。以下においては、一例として、トランジスターQN11の構造について説明
する。
図5は、図3に示すトランジスターQN11の構造を示す断面図である。図5に示すよ
うに、P型の半導体基板100内に、ディープNウェル101と、P型のコンタクト領域
111とが設けられている。また、ディープNウェル101内に、Pウェル102と、N
型のコンタクト領域112とが設けられている。半導体基板100には、P型のコンタク
ト領域111を介して電源電位VSSが供給され、ディープNウェル101には、N型の
コンタクト領域112を介して電源電位VDDが供給される。
さらに、Pウェル102内に、トランジスターQN11のドレイン及びソースをそれぞ
れ構成するN型の不純物領域113及び114と、P型のコンタクト領域115とが設け
られている。Pウェル102は、トランジスターQN11のバックゲートに相当する。P
ウェル102上には、ゲート絶縁膜を介して、トランジスターQN11のゲート電極11
6が配置されている。従って、トランジスターQN11は、第1のキャパシターC1の一
端(ノードN3)に接続されたドレインと、定電圧Vconが印加されるゲート電極11
6と、トランジスターQN12を介してノードN2に接続されたソース及びバックゲート
とを有している。
シングルウェル構造又はツインウェル構造を用いてトランジスターQN11を形成する
場合には、温度が上昇すると、ドレイン又はソースから電源電位VSSの半導体基板又は
Pウェルに向けて流れるリーク電流が増加する。一方、トリプルウェル構造を用いてトラ
ンジスターQN11を形成する場合には、Pウェル102とディープNウェル101との
間、及び、ディープNウェル101と半導体基板100との間に逆バイアス電圧が印加さ
れるので(VSS≦ノードN3の電位<VDD)、トランジスターQN11の非導通時に
おけるリーク電流を低減することができる。
同様に、図3に示すトランジスターQN21は、第2のキャパシターC2の一端(ノー
ドN4)に接続されたドレインと、定電圧Vconが印加されるゲート電極と、トランジ
スターQN22を介してノードN2に接続されたソース及びバックゲートとを有している
。このように、トランジスターQN11及びQN21の各々がトリプルウェルに配置され
る場合には、第1のキャパシターC1の充電時におけるトランジスターQN11のリーク
電流、及び、第2のキャパシターC2の充電時におけるトランジスターQN21のリーク
電流を低減して、発振周波数の変動を小さくすることができる。
さらに、インバーター82を構成するトランジスターQP14及びQN14のゲート長
を長くすることにより、第1のキャパシターC1の充電時におけるトランジスターQP1
4及びQN14のリーク電流を低減したり、インバーター84を構成するトランジスター
QP24及びQN24のゲート長を長くすることにより、第2のキャパシターC2の充電
時におけるトランジスターQP24及びQN24のリーク電流を低減したりすることも有
効である。
<制御電流生成部>
図6は、図2に示す制御電流生成部の構成例を示す回路図である。図6に示すように、
制御電流生成部90は、基準電圧生成回路91と、温度特性傾斜補正回路92と、電圧電
流変換回路93とを含んでいる。
<基準電圧生成回路>
基準電圧生成回路91は、例えば、PNPバイポーラトランジスターQB1と、差動増
幅回路AMP1とを含み、第1の温度特性を有する基準電圧V1を生成する。トランジス
ターQB1は、定電流Irefが供給されるエミッターと、電源電位VSSの配線に接続
されたコレクター及びベースとを有している。トランジスターQB1のベースがコレクタ
ーに接続されているので、トランジスターQB1はダイオードと等価である。
差動増幅回路AMP1は、トランジスターQB1のエミッターに接続された非反転入力
端子と、出力端子に接続された反転入力端子とを有しており、非反転入力端子に印加され
る電圧をバッファーして出力端子から出力するボルテージフォロワーとして動作する。従
って、基準電圧生成回路91は、トランジスターQB1のエミッターとベース及びコレク
ターとの間の電圧に基づいて基準電圧V1を生成する。それにより、バイポーラトランジ
スターで温度センサーを構成し、温度センサーの出力電圧に基づいて、第1の温度特性を
有する基準電圧V1を生成することができる。
図7は、図6に示す基準電圧生成回路によって生成される基準電圧の温度特性を模式的
に示す図である。図7において、横軸は、温度Tを表し、縦軸は、基準電圧生成回路91
によって生成される基準電圧V1を表している。図7に示す例においては、温度Tの上昇
に伴って基準電圧V1が低下している。
定電流Irefが極めて低い温度依存性を有する場合には、主にトランジスターQB1
の温度特性によって基準電圧V1の温度特性が定まるが、最終的に制御電流生成部90か
ら出力される制御電流Icntの温度特性は調整可能であるので、定電流Irefの温度
依存性は所定の範囲内で許容される。
<温度特性傾斜補正回路>
温度特性傾斜補正回路92は、例えば、定電圧生成回路92aと、差動増幅回路AMP
2と、抵抗R1及びR2とを含み、図1に示す制御データに含まれている第2の制御信号
(例えば、6ビットのデータ)に従って基準電圧V1の温度特性の傾斜を補正し、第2の
温度特性を有する出力電圧V2を生成する。
定電圧生成回路92aは、例えば、バンドギャップリファレンス回路等で構成され、定
電圧Vrefを生成する。定電圧Vrefは、極めて低い温度依存性を有することが望ま
しいが、最終的に制御電流生成部90から出力される制御電流Icntの温度特性は調整
可能であるので、定電圧Vrefの温度依存性は所定の範囲内で許容される。
差動増幅回路AMP2は、定電圧Vrefが印加される非反転入力端子と、抵抗R1を
介して基準電圧生成回路91の出力端子に接続されると共に抵抗R2を介して差動増幅回
路AMP2の出力端子に接続された反転入力端子とを有しており、定電圧Vrefを基準
として基準電圧V1を増幅することにより、出力端子から出力電圧V2を出力する。
ここで、抵抗R1及びR2の内の少なくとも1つ(図8においては、抵抗R2)は、差
動増幅回路AMP2の増幅率(クローズドループゲイン)を調整するために用いられる可
変抵抗であり、第1の制御信号に従って設定される抵抗値を有する。温度特性傾斜補正回
路92は、抵抗R2(又は、R1)の抵抗値に基づいて、基準電圧V1の温度特性の傾斜
を所望の傾斜に補正することができる。
差動増幅回路AMP2の出力電圧V2は、差動増幅回路AMP2のオープンループゲイ
ンが十分大きいとして、次のように求められる。
V2−Vref=−(R2/R1)(V1−Vref)
∴V2=Vref−(R2/R1)(V1−Vref) ・・・(1)
図8は、図6に示す温度特性傾斜補正回路の出力電圧の温度特性を模式的に示す図であ
る。図8において、横軸は、温度Tを表し、縦軸は、温度特性傾斜補正回路92の出力電
圧V2を表している。図8に示す例においては、温度Tの上昇に伴って出力電圧V2が上
昇している。
式(1)から、所定の温度(例えば、25℃)において基準電圧V1と定電圧Vref
とが等しくなるように制御電流生成部90を構成することにより、所定の温度における差
動増幅回路AMP2の出力電圧V2を変化させることなく、差動増幅回路AMP2の出力
電圧V2の温度特性の傾斜を変化させることができる。
<電圧電流変換回路>
電圧電流変換回路93は、例えば、差動増幅回路AMP3と、NチャネルMOSトラン
ジスターQN3と、PチャネルMOSトランジスターQP3及びQP4と、抵抗R3とを
含み、温度特性傾斜補正回路92の出力電圧V2を制御電流Icntに変換すると共に、
図1に示す制御データに含まれている第2の制御信号(例えば、10ビットのデータ)に
従って制御電流Icntの大きさを補正する。
差動増幅回路AMP3は、温度特性傾斜補正回路92の出力電圧V2が印加される非反
転入力端子と、帰還電圧FBが印加される反転入力端子とを有しており、出力端子から出
力電圧V3を出力する。トランジスターQN3は、差動増幅回路AMP3の出力電圧V3
が印加されるゲートと、抵抗R3を介して電源電位VSSの配線に接続されたソースとを
有している。
トランジスターQP3及びQP4は、カレントミラー回路を構成している。トランジス
ターQP3は、電源電位VDDの配線に接続されたソースと、トランジスターQN3のド
レインに接続されたドレイン及びゲートとを有している。トランジスターQP4は、電源
電位VDDの配線に接続されたソースと、トランジスターQP3のドレイン及びゲートに
接続されたゲートとを有している。トランジスターQP3に流れる電流に比例する電流が
トランジスターQP4に流れることにより、トランジスターQP4のドレインから制御電
流Icntが出力される。
ここで、トランジスターQN3は、温度特性傾斜補正回路92の出力電圧V2に従って
トランジスターQP3に電流を供給する。トランジスターQN3に電流が流れると、抵抗
R3の一端に帰還電圧FBが発生する。帰還電圧FBは、差動増幅回路AMP3の反転入
力端子に印加されるので、非反転入力端子に印加される温度特性傾斜補正回路92の出力
電圧V2と帰還電圧FBとが略等しくなる。
従って、制御電流Icntは、トランジスターQN3に流れる電流I3を用いて、次式
(2)で表される。
Icnt=αI3=αV2/R3 ・・・(2)
ここで、αは、カレントミラー回路を構成するトランジスターQP3及びQP4のサイズ
の比によって定まる比例定数である。
抵抗R3は、トランジスターQN3の電圧電流変換率を調整するために用いられる可変
抵抗であり、第2の制御信号に従って設定される抵抗値を有する。電圧電流変換回路93
は、抵抗R3の抵抗値に基づいて、トランジスターQP4から出力される制御電流Icn
tの大きさを調整する。それにより、所定の温度における発振周波数を所望の周波数に設
定することができる。
図9は、図6に示す電圧電流変換回路によって生成される制御電流の温度特性を模式的
に示す図である。図9において、横軸は、温度Tを表し、縦軸は、電圧電流変換回路93
によって生成される制御電流Icntを表している。図9に示す例においては、温度Tの
上昇に伴って制御電流Icntが上昇している。
<発振周波数の調整>
図6〜図9を参照すると、発振回路の発振周波数を調整するためには、まず、所定の温
度(例えば、25℃)における発振周波数が目標値に一致するように、電圧電流変換回路
93における抵抗R3の抵抗値を調整して制御電流Icntの大きさを調整する(図9)
。次に、高温(例えば、85℃)又は低温(例えば、−40℃)において周波数誤差が小
さくなるように、温度特性傾斜補正回路92における抵抗R2(又は、R1)の抵抗値を
調整して出力電圧V2の温度特性を調整する(図8)。
それらの抵抗値が決定されたら、それらの抵抗値を設定するための第1及び第2の制御
信号が、図1に示す不揮発性メモリー30(又は、ヒューズ)に制御データとして格納さ
れ、発振回路の起動時に自動的に読み出されて使用される。このように、個々の発振回路
に対応する制御データを格納部に保存することによって、個々の発振回路の特性を向上さ
せることができる。
図10は、発振回路の温度特性が補償されてない状態における周波数誤差の例を示す図
であり、図11は、発振回路の温度特性が補償されている状態における周波数誤差の例を
示す図である。図10及び図11において、横軸は、発振回路周辺の環境温度Ta[℃]
を表しており、縦軸は、周波数誤差[%]の測定値を表している。
発振回路の温度特性が補償されてない状態においては、図2に示す充放電型発振部80
に供給される制御電流Icntが温度によらずに一定とされる。その場合には、図10に
示すように、充放電型発振部80が、環境温度Taの上昇に伴って発振周波数が低下する
温度依存性を有している。一方、図2に示す制御電流生成部90によって制御電流Icn
tに適切な温度特性を与える場合には、図11に示すように、制御電流Icntの温度特
性によって充放電型発振部80の発振周波数の温度依存性が抑制される。
また、発振回路の温度特性が補償されてない状態において、図2に示す充放電型発振部
80が、環境温度Taの上昇に伴って発振周波数が上昇する温度依存性を有する場合もあ
る。そのような場合には、図6に示す基準電圧生成回路91において、PNPバイポーラ
トランジスターの替りにNPNバイポーラトランジスターを用いても良い。NPNバイポ
ーラトランジスターは、電源電位VDD側に接続される。
さらに、PNPバイポーラトランジスターとNPNバイポーラトランジスターとの両方
を基準電圧生成回路91に搭載して、それらを切り替えて使用しても良い。あるいは、図
6に示す温度特性傾斜補正回路92において、反転増幅回路を追加したり、又は、差動増
幅回路AMP2が非反転増幅動作を行うようにしても良い。
発振回路において発振動作に使用される抵抗素子又は容量素子を温度変化に伴って切り
換える場合にはノイズ又はジッター等が増加するおそれがあるが、本実施形態によれば、
可変抵抗の抵抗値が制御信号によって設定された後は、その抵抗値を用いて温度センサー
の出力電圧に基づいて制御電流が生成される。それによって発振回路の発振周波数が制御
されるので、発振動作に使用される抵抗素子又は容量素子を切り換えることなく、温度変
化に伴って発振周波数を連続的に温度補償して、ノイズ又はジッター等を低減させた発振
回路を提供することができる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野において通
常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
10…発振回路、20…CPU、30…不揮発性メモリー、40…RAM、50…分周
回路、60…外部インターフェース、70…周辺回路、80…充放電型発振部、81〜8
5…インバーター、86…RSフリップフロップ、90…制御電流生成部、91…基準電
圧生成回路、92…温度特性傾斜補正回路、92a…定電圧生成回路、93…電圧電流変
換回路、100…半導体基板、101…ディープNウェル、102…Pウェル、111、
115…P型のコンタクト領域、112…N型のコンタクト領域、113、114…N型
の不純物領域、116…ゲート電極、AMP1〜AMP3…差動増幅回路、QP3〜QP
25…PチャネルMOSトランジスター、QN3〜QN25…NチャネルMOSトランジ
スター、QB1…PNPバイポーラトランジスター、C1…第1のキャパシター、C2…
第2のキャパシター、R1〜R3…抵抗

Claims (6)

  1. リセット信号が非活性化されているときに、セット信号の活性化に同期して出力信号を
    第1のレベルに設定し、前記セット信号が非活性化されているときに、前記リセット信号
    の活性化に同期して前記出力信号を第2のレベルに設定する論理回路と、
    第1のキャパシターと、
    前記論理回路の前記出力信号が前記第1のレベルであるときに、前記第1のキャパシタ
    ーに電荷を充電する第1の充電回路と、
    前記第1のキャパシターの一端の電圧が所定の電圧を超えたときに、前記リセット信号
    を活性化する第1の判定回路と、
    前記リセット信号が活性化されたときに、前記第1のキャパシターに充電されている電
    荷を放電して前記リセット信号を非活性化する第1の放電回路と、
    第2のキャパシターと、
    前記論理回路の前記出力信号が前記第2のレベルであるときに、前記第2のキャパシタ
    ーに電荷を充電する第2の充電回路と、
    前記第2のキャパシターの一端の電圧が所定の電圧を超えたときに、前記セット信号を
    活性化する第2の判定回路と、
    前記セット信号が活性化されたときに、前記第2のキャパシターに充電されている電荷
    を放電して前記セット信号を非活性化する第2の放電回路と、
    を備える発振回路。
  2. 前記第1の判定回路が、前記第1のキャパシターの前記一端の電圧が印加される入力端
    子を有するインバーターを含み、
    前記第2の判定回路が、前記第2のキャパシターの前記一端の電圧が印加される入力端
    子を有するインバーターを含む、
    請求項1記載の発振回路。
  3. 発振周波数を温度補償するための制御電流を生成する制御電流生成部をさらに備え、
    前記第1の充電回路が、前記論理回路の前記出力信号が前記第1のレベルであるときに
    、前記制御電流に比例する電流を前記第1のキャパシターに供給し、
    前記第2の充電回路が、前記論理回路の前記出力信号が前記第2のレベルであるときに
    、前記制御電流に比例する電流を前記第2のキャパシターに供給する、
    請求項1又は2記載の発振回路。
  4. 前記第1の放電回路が、前記第1のキャパシターの前記一端と基準電位との間に直列接
    続された第1のトランジスター及び第2のトランジスターを含み、前記第1のトランジス
    ターが、トリプルウェル内に配置されて定電圧で制御されると共に、前記第2のトランジ
    スターが、前記リセット信号で制御され、
    前記第2の放電回路が、前記第2のキャパシターの前記一端と前記基準電位との間に直
    列接続された第3のトランジスター及び第4のトランジスターを含み、前記第3のトラン
    ジスターが、トリプルウェル内に配置されて前記定電圧で制御されると共に、前記第4の
    トランジスターが、前記セット信号で制御される、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の発振回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の発振回路を備える半導体装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項記載の発振回路と、
    前記発振回路から供給される第1のクロック信号に同期して動作するCPUと、
    前記第1のクロック信号を分周して第2のクロック信号を生成する分周回路と、
    前記第2のクロック信号に同期してデータの送信又は受信を行う外部インターフェース
    と、
    を備えるマイクロコンピューター。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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