JP2019148589A - 温度計測装置及び温度計測装置の設置方法 - Google Patents
温度計測装置及び温度計測装置の設置方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019148589A JP2019148589A JP2019031696A JP2019031696A JP2019148589A JP 2019148589 A JP2019148589 A JP 2019148589A JP 2019031696 A JP2019031696 A JP 2019031696A JP 2019031696 A JP2019031696 A JP 2019031696A JP 2019148589 A JP2019148589 A JP 2019148589A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- measurement target
- temperature measuring
- measuring device
- measurement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000009529 body temperature measurement Methods 0.000 title claims abstract description 123
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 31
- 238000009434 installation Methods 0.000 title claims description 21
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims abstract description 202
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 claims description 61
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 49
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 37
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 25
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 22
- 230000005855 radiation Effects 0.000 abstract description 13
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 16
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 16
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 15
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 11
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 8
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 8
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 8
- 230000008569 process Effects 0.000 description 8
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 7
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 description 7
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 7
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 7
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 6
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 5
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 4
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 4
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 3
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 3
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 206010037660 Pyrexia Diseases 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 1
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
- 239000011888 foil Substances 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
- 238000011900 installation process Methods 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 1
- 230000005469 synchrotron radiation Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Radiation Pyrometers (AREA)
Abstract
Description
ボイラ火炉壁の温度を計測する温度計測装置には、例えば、火炉壁に穿孔して熱電対を挿入することで火炉壁の温度を計測するコーダル型熱電対がある。
なお、このような問題は、火炉壁の温度を計測する場合以外においても、高温の計測対象物の温度を計測する場合には起こり得る。
本開示の一態様に係る温度計測装置は、計測対象部位の温度を計測する温度計測装置であって、所定方向に延びて、一端に開口が形成されていて、該開口が前記計測対象部位と面するように配置される筒部と、前記筒部の内部であって、かつ、前記筒部の他端に設けられ、前記計測対象部位からの放射光を受光するセンサ部が受光した前記放射光の強度に基づいて、前記計測対象部位の温度を計測する温度計測手段と、前記温度計測手段と前記計測対象部位との間に設けられ、前記温度計測手段から見た視野を、主として前記計測対象部位を見るように、前記筒部の前記開口よりも限定する絞り部と、を備えている。
また、一端部に設けられた磁石によって筒部が計測対象部位側の部材に支持されるので、筒部がいわゆる片持ち梁状に支持されることとなる。筒部が片持ち梁状に支持されると、筒部に対して、磁石と計測対象部位側の部材との接触点を中心とした下方に向かう回転モーメントが生じるので、磁石の吸着が解除され易い。上記構成では、補助部によって、筒部が保温材に支持される。これにより、磁石のみでなく、保温材によっても筒部を支持することができる。したがって、磁石を利用した構成において、温度計測装置を計測対象部位側の部材に対して、強固に支持させることができる。また、磁石の補助に、計測対象部位を被覆する保温材を利用しているので、磁石の補助のための煩雑な構造を適用することなく、比較的簡易な構造で、磁石を補助し、温度計測装置を計測対象部位側の部材に対して強固に支持させることができる。
特に、固定対象部材によっては、溶接を行った後に損傷等がないかを調べる検査を行う必要があるが、上記構成では、係合部と凹部とを係合させることで筒部を固定しているので、固定後に検査等の必要がない。したがって、固定作業を簡易かつ短期とすることができる。
また、第2温度計測手段は、凹部の内面と接触し、温度を計測している。すなわち、固定対象部材の内部の温度を計測している。これにより、固定対象部材の表面の温度を計測する場合と比較して、固体対象部材の外側からの影響を受け難くすることができる。したがって、固定対象部材の表面の温度を計測する場合と比較して、より正確に温度を計測することができる。
特に、ボイラの炉壁等の高圧が作用する部材が計測対象部材である場合には、溶接を行った後に損傷等がないかを調べる検査を行う必要であるが、上記構成では、係合部と凹部とを係合させることで温度計測手段を固定しているので、固定後に検査等の必要がない。したがって、固定作業を簡易かつ短期とすることができる。
また、温度計測手段は、凹部の内面と接触し、温度を計測している。すなわち、計測対象部材の内部の温度を計測している。これにより、計測対象部材の表面の温度を計測する場合と比較して、計測対象部材の外側からの影響を受け難くすることができる。したがって、計測対象部材の表面の温度を計測する場合と比較して、より正確に温度を計測することができる。
以下、本開示の幾つかの実施形態における温度計測装置に係る第1実施形態について、図1から図11を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る温度計測装置1は、ボイラ2の火炉壁3に設置され、火炉壁3のうちの温度を計測したい部位(以下、「計測対象部位」という。)の温度を計測している。火炉壁3は、内部に水が流通するチューブ状の複数の伝熱管4と、隣接する伝熱管4を接続するフィン部5とを有し、ボイラ2に設けられた火炉6を取り囲んでいる。火炉壁3は、炉外側の面の略全域が保温材7によって被覆されている。保温材7の外面はケーシング8によって被覆されている。また、温度計測装置1は、制御装置9と情報の送受信を行っている。ケーシング8は、凹部と凸部とが連続する断面波型形状に形成されている。
なお、アパーチャ14は、センサ部25内の空間の軸方向の一部を狭くする部材であればよく、いわゆるカメラの絞り部のような構造であってもよく、また、オリフィスのような構造であってもよい。
このように、本実施形態では、ケーシング8と温度計測装置1とは固定されておらず、相対移動が可能となっている。
まず、温度計測装置1にて温度を計測したい計測対象部位近傍のケーシング8及び保温材7を除去し、計測対象部位を露出させる。
次に、図4に示すように、4つのL字部17の第2L字部17bに対して断熱スペーサ19を設置し、断熱スペーサ19に対して下板部18を接触させる。このとき、L字部17、断熱スペーサ19及び下板部18に形成されたボルト孔を連通させるように、各部材を配置する。なお、このとき、下板部18に形成された開口18aが、計測対象部位と対応する位置にとなるように、L字部17に対して下板部18を固定する必要がある。本実施形態では、第2L字部17bに形成されたボルト孔23が長円形状をしているので、長円の延在方向に、下板部18に形成された開口18aの位置を調整することができる。断熱スペーサ19及び下板部18を所定の位置に配置した後に、ボルト孔を挿通するボルト21をナット22と締結することで、L字部に対して下板部18を固定する。
次に、図6に示すように、筒部11に上板部15に形成された開口15aを挿通させ、筒部11の他端部と上板部15とを第2継手34で固定する。
次に、図8に示すように、保温材7とともに除去したケーシング8を復旧させて、保温材7をケーシング8で被覆する。なお、復旧させるケーシング8には、矩形の開口8aを形成し、筒部11とケーシング8とが干渉しないようにする。
次に、図9に示すように、無線送信機30、電池31、基板29、ソケット28及びセンサ部25を所定の位置に配置した温度計測部13をセンサ部25が筒部11の内部に位置するように、筒部11に対して固定する。
このようにして、温度計測装置1が、火炉壁3に対して設置される。
計測対象部位を判定する際には、計測対象部位判定装置36を用いる。図10に示すように、計測対象部位判定装置36は、火炉壁3の外面の温度を計測する光ファイバ温度計37と、光ファイバ温度計37の計測値に基づいて、火炉壁3のうち過熱損傷のリスクが高い部位を予測する予測部38と、を備える。光ファイバ温度計37は、火炉壁3のフィン部5に沿うように配置されている。
このように、本実施形態では、計測レンジの上限及びSN比に基づいて、アパーチャ14の開口径を1.5mmに設定している。なお、開口径の数値は一例であって、本開示はこれに限定されない。筒部11の形状や、計測対象物の温度等を考慮して、計測レンジの上限及びSN比に基づいて設定されればよい。
本実施形態では、計測対象部位からの放射光の強度に基づいて計測対象部位の温度を計測する温度計測部13によって、計測対象部位の温度を計測している。このように、計測対象部位に対して加工(例えば、穴あけ加工や溶接加工等)を施すことなく計測対象部位の温度を計測可能な温度計測手段を用いている。これにより、温度計測装置1を設置する際に、計測対象部位に対して、溶接等の温度計測のための特別な加工を施す必要がない。したがって、温度計測装置1の設置に要する期間を短くすることができるとともに、設置コストを低減することができる。
また、一般に、受光した放射光の強度に基づいて計測対象部位の温度を計測する温度計測部13では、温度計測部13自体の温度が上昇すると、温度計測部13自体の熱がノイズとなり、計測対象部位の温度を正確に計測できない可能性がある。上記構成では、計測対象部位の熱の影響を抑制することができるので、計測対象部位の温度を正確に計測することができる。
次に、本開示の第2実施形態について図12を用いて説明する。
本実施形態では、筒部11を火炉壁3に固定する固定部の構造が、主に第1実施形態と異なる。したがって、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る温度計測装置41の固定部42は、筒部11の一端部の外周面から放射状に延び、外周面に溶接固定される2枚の板状のタップ(板部)43を有する。各タップ43の火炉壁3側の端部は、筒部11の火炉壁3側の端部よりも、突出している。2枚のタップ43は、筒部11の外周面に周方向に等間隔(180度間隔)に設けられている。すなわち、2枚のタップ43は、筒部11を挟んで、略直線状に並んで配置されている。直線状に並んだタップ43を、火炉壁3のフィン部5に沿うように配置し、各タップ43の火炉壁3側の端部とフィン部5とを溶接固定する。なお、タップ43の数は2枚に限定されない。単数でもよく、3枚以上の複数であってもよい。また、タップ43を複数設ける場合、複数のタップ43を周方向に不等間隔に設けてもよい。
本実施形態では、タップ43の火炉壁3側の端部をフィン部5に溶接固定することで、温度計測装置41を火炉壁3に固定することができる。また、筒部11に2枚のタップ43を固定するだけなので、簡易な構成によって、固定部42を形成することができる。
次に、本開示の第3実施形態について図13を用いて説明する。
本実施形態では、筒部11を火炉壁3に固定する固定部の構造と、本体部の構造及び設置場所とが、主に第1実施形態と異なる。したがって、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、リング部53によって、保温材7を支持するピン54に筒部11を固定している。これにより、保温材7を支持するピン54を利用して、温度計測装置51を火炉壁3に設置することができる。したがって、温度計測装置51を火炉壁3に設置するための煩雑な構造を適用することなく、比較的簡易な構造で温度計測装置51を支持させることができる。
また、本実施形態では、ピン54を介して温度計測装置51を火炉壁3に支持させている。ピン54は比較的細く形成されているため、変形等し易い。本実施形態では、基板や電池等を収容した筐体56を筒部11に設けずに、ケーシング8に設置している。これにより、筒部11に作用する重量が軽減される。したがって、変形等し易いピン54に対して温度計測装置を支持する構成としても、ピン54の変形等を抑制し、好適に温度計測装置51を火炉壁3に支持させることができる。
次に、本開示の第4実施形態について図14を用いて説明する。
本実施形態では、筒部11を火炉壁3に固定する固定部の構造が主に第1実施形態と異なる。したがって、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る温度計測装置61の固定部62は、筒部11の外周面に固定される螺旋部63を有している。螺旋部63は、筒部11の外周面から突出し、かつ、筒部11の延在方向に沿って螺旋状に延びている。
なお、筒部11と螺旋部63とは一体的に形成してもよい。
本実施形態では、筒部11の外周面に、螺旋状に延びる螺旋部63が設けられている。これにより、火炉壁3を被覆する比較的柔らかい保温材7に対して、中心軸を中心として筒部11を回転させながら押圧することで、保温材7に筒部11がねじり込まれ、螺旋部63と保温材7とを係合させることができる。螺旋部63と保温材7とを係合させることで、温度計測装置61を保温材7に設置することができる。したがって、保温材7を除去する作業や溶接作業等の煩雑な作業を行うことなく、簡易に温度計測装置61を火炉壁3に設置し、計測対象部位の温度を計測することができる。
次に、本開示の第5実施形態について図15を用いて説明する。
本実施形態では、筒部11を火炉壁3に固定する固定部の構造が主に第1実施形態と異なる。したがって、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る温度計測装置71の固定部72は、筒部11の一端部に設けられた磁石73と、上板部15に固定されて保温材7を貫通するロッド(補助部)74と、磁石73と火炉壁3とを接着する接着剤75と、磁石73を含んだ磁気回路76とを有している。
本実施形態では、筒部11の一端部に磁石73が設けられている。これにより、例えば、火炉壁3は磁石73が吸着可能な金属製であるので、磁石73の吸着力によって、温度計測装置71を火炉壁3に支持させることができる。したがって、溶接等の煩雑な作業を行うことなく、簡易に温度計測装置71を火炉壁3に設置することができる。
また、一端部に設けられた磁石73によって筒部11が火炉壁3に支持されるので、筒部11がいわゆる片持ち梁状に支持されることとなる。筒部11が片持ち梁状に支持されると、筒部11に対して、磁石73と火炉壁3との接触点を中心とした下方に向かう回転モーメントが生じるので、磁石73の吸着が解除され易い。本実施形態では、ロッド74によって、筒部11が保温材7に支持される。これにより、磁石73のみでなく、保温材7によっても筒部11を支持することができる。したがって、磁石73を利用した構成において、温度計測装置71を火炉壁3に対して、強固に支持させることができる。また、磁石73の補助に、保温材7を利用しているので、磁石73の補助のための煩雑な構造を適用することなく、比較的簡易な構造で、磁石73を補助し、温度計測装置71を火炉壁3に対して強固に支持させることができる。
次に、本開示の第6実施形態について図16Aから図16Cを用いて説明する。
本実施形態に係る温度計測装置91は、筒部11を火炉壁(固定対象部材)3に固定する固定部の構造及び本体部の構造が主に第1実施形態と異なる。また、上板部15を設けていない点で第1実施形態と異なる。したがって、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
一般に、溶接によってボイラ2の火炉壁3に部材を固定する場合には、溶接作業を行う前に、溶接箇所を研磨する必要がある。また、ボイラ2の火炉壁3は、高圧が作用するため、溶接を行った後に、損傷等がないかを調べる検査を行う必要がある。また、部材によっては高圧が作用しない場合であっても、安全面から溶接後に検査を行う場合がある。このように、溶接によってボイラ2の火炉壁3に部材を固定する場合には、溶接作業のほかに、研磨作業や検査工程が必要であるため、工期が長くなり、それに伴ってコストが増大するという問題が発生する可能性があった。また、溶接作業には、特殊な装置や技量が必要であることから、特殊な装置の準備をする必要や、技量を有した作業員を動員する必要がある。こののように、溶接作業自体も煩雑であることから、工期の長期化の一因となっていた。
次に、本開示の第7実施形態について図17及び図18を用いて説明する。
本実施形態では、温度計測装置81が、温度計測部13及び固定部12を備えておらず、代わりに、熱電対88及び係合部83を備えている点で、第1実施形態と主に異なっている。また、筒部11を備えていない点で、第1実施形態と異なっている。また、本体部の構造が第1実施形態と異なっている。その他の点では、第1実施形態と略同様であるので、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
係合部83は、図18に示すように、火炉壁3に形成された凹部84と係合する先端部85aを有する本体部85と、本体部85と螺合する押えボルト86と、本体部85と押えボルト86との間に設けられるかしめ部87と、本体部85等を上下方向に貫通するように設けられる熱電対88と、を有している。
突出部86bの外周面には、雄ネジが形成されている。この雄ネジは、凹み部85dに形成された雌ネジと螺合可能に形成されている。突出部86bの外径は、凹み部85dの直径よりもわずかに小さく設定され、突出部86bが凹み部85dに挿入可能に構成されている。突出部86bの内径は、基部85bの内径と同じ長さとされており、熱電対88の直径C3よりも大きく設定されている。突出部86bの内周面と基部85bの内周面とは、面一となっている。
基礎部86aの外径は、基部85bの外径と略同一に設定されている。基礎部86aの内径は、突出部86bの内径と同じ長さとされており、熱電対88の直径C3よりも大きく設定されている。基礎部86aの内周面と突出部86bの内周面とは、面一となっている。
凹部84の直径L1は、3mm以上であって、6mm以下に設定されている。また、凹部84の深さ(フィン部5の外面から凹部84の底面までの長さ)L2は、凹部84を形成した箇所のフィン部5の厚さL5が1.5mm以上となるように設定されている。すなわち、凹部84は、フィン部5の残りの厚さL5が1.5mm以上となるように、形成される。
まず、ドリル等で、フィン部5を穿孔する。次に、穿孔作業によって形成された凹部84にタップを挿入し、タップを手動で動かすことで、凹部84の内周面に雌ネジを形成する。このように、凹部84は形成される。
一般に、溶接によってボイラ2の火炉壁3に部材を固定する場合には、溶接作業を行う前に、溶接箇所を研磨する必要がある。また、ボイラ2の火炉壁3は、高圧が作用するため、溶接を行った後に、損傷等がないかを調べる検査を行う必要がある。また、部材によっては高圧が作用しない場合であっても、安全面から溶接後に検査を行う場合がある。このように、溶接によってボイラ2の火炉壁3に部材を固定する場合には、溶接作業のほかに、研磨作業や検査工程が必要であるため、工期が長くなり、それに伴ってコストが増大するという問題が発生する可能性があった。また、溶接作業には、特殊な装置や技量が必要であることから、特殊な装置の準備をする必要や、技量を有した作業員を動員する必要がある。こののように、溶接作業自体も煩雑であることから、工期の長期化の一因となっていた。
一方、凹部84の直径L1を小さくしすぎてしまうと、凹部84に挿入される先端部85aの外径も小さくする必要があり、また、それに伴って、先端部85aの肉厚L4を薄くする必要があり、先端部85aの強度が必要な強度よりも低くなってしまう可能性がある。本実施形態では、凹部84の直径L1が3mm以上に設定されている。このように、凹部84を形成することで、先端部85aの強度を必要な強度よりも高くすることができる。先端部85aが必要な強度とは、通常の使用態様で係合部83が損傷しない厚さであって、例えば、係合部83自体の自重で損傷しない厚さや、先端部85aと凹部84とを螺合する際に作用する荷重では損傷しない厚さ等が挙げられる。
次に、本実施形態の変形例(変形例1)について図19を用いて説明する。
本変形例では、中間部85cの外径が、先端部85aと外径と略同一の長さとされている点及び、中間部85cの外周面に当接部89が螺合している点で、第7実施形態と異なっている。第7実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本変形例では、係合部83が、火炉壁3と当接する当接部89を有している。これにより、係合部83に対して、凹部84の中心軸線Cと交差する方向への荷重が作用した場合であっても、当接部89が火炉壁3と当接しているので、当接部89によって係合部83を支えることができる。したがって、係合部83が凹部84の中心軸線Cに対して傾斜し難くすることができる。よって、係合部83と凹部84との係合を解除され難くすることができる。
次に、本実施形態の変形例(変形例2)について図20を用いて説明する。
本変形例では、本変形例の係合部96は、先端部97及び中間部98の外周面に雄ネジが形成されていない点で、第7実施形態と異なる。また、凹部99に雌ネジが形成されていない点で第7実施形態と異なる。第7実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本変形例では、凹部99に先端部97を挿入したあとに、凹部99の縁部Pを先端部97方向(図20の矢印方向)へ押圧することで、凹部99と先端部97とをかしめる。このように構成することでも、凹部99と先端部97とを固定することができる。
次に、本実施形態の変形例(変形例3)について図21を用いて説明する。
本変形例では、係合部101が、基部85b、押えボルト86及びかしめ部87を備えておらず、代わりに袋ナット102及びバネ(付勢部)103を備えている点で第7実施形態と相違している。第7実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、図21では、図示の関係上、先端部85a及び中間部85cの外周面に形成された雄ネジと、凹部84及び袋ナット102の内周面に形成された雌ネジとの図示を省略している。
本変形例では、係合部101が、熱電対88を凹部84の方向へ付勢するバネ103を有している。これにより、バネ103が熱電対88を凹部84の方向へ付勢するので、例えば、係合部101が熱伸びした場合であっても、熱電対88を凹部84の内面と接触させることができ、温度を計測することができる。
例えば、アパーチャ14が設けられていない温度計測装置を改良して、アパーチャ14を設けた温度計測装置とした場合には、制御装置9において、温度計測装置によって計測された温度を、アパーチャ14の開口率に基づいて補正し、計測対象部位の温度を算出してもよい。すなわち、アパーチャ14が設けられていない温度計測装置にアパーチャ14を追加した場合には、温度計測装置が計測する温度は、アパーチャ14で受光量を低減した分だけ、実際の計測対象部位の温度よりも低い温度となる。したがって、制御装置9に、アパーチャ14の開口率(すなわち、アパーチャ14によってどれだけ受光量を低減するか)に基づいた換算表や換算式を記憶させておき、温度計測装置が計測した温度を換算表や換算式によって補正し、補正後の温度を計測対象部位の温度としてもよい。この場合には、センサ部25と、基板29と、制御装置9とによって温度計測手段が構成される。
3 火炉壁
4 伝熱管
5 フィン部
7 保温材
8 ケーシング
9 制御装置
11 筒部
12 固定部
13 温度計測部(温度計測手段)
14 アパーチャ(絞り部)
15 上板部
17 L字部
18 下板部
19 断熱スペーサ
20 第1継手
21 ボルト
22 ナット
23 ボルト孔
25 センサ部
26 本体部
27 筐体
28 ソケット
29 基板
30 無線送信機
31 電池
34 第2継手
36 計測対象部位判定装置
37 光ファイバ温度計
38 予測部
41 温度計測装置
42 固定部
43 タップ(板部)
51 温度計測装置
52 固定部
53 リング部(固定手段)
54 ピン
55 本体部
56 筐体
61 温度計測装置
62 固定部
63 螺旋部
71 温度計測装置
72 固定部
73 磁石
74 ロッド(補助部)
75 接着剤
76 磁気回路
81 温度計測装置
82 本体部
82a 筐体
83 係合部
84 凹部
85 本体部
85a 先端部
85b 基部
85c 中間部
85d 凹み部
86 押えボルト
86a 基礎部
86b 突出部
87 かしめ部
88 熱電対
89 当接部
90 第5ケーブル
91 温度計測装置
92 固定部
92a 平行板部
92b 垂直板部
92c フランジ部
92d ボルト
93 本体部
93a 筐体
94 凹部
95 第4ケーブル
96 係合部
97 先端部
98 中間部
99 凹部
101 係合部
102 袋ナット
103 バネ
104 円筒部
105 閉鎖部
106 押圧板
Claims (14)
- 計測対象部位の温度を計測する温度計測装置であって、
所定方向に延びて、一端に開口が形成されていて、該開口が前記計測対象部位と面するように配置される筒部と、
前記筒部の内部であって、かつ、前記筒部の他端に設けられ、前記計測対象部位からの放射光を受光するセンサ部が受光した前記放射光の強度に基づいて、前記計測対象部位の温度を計測する第1温度計測手段と、
前記第1温度計測手段と前記計測対象部位との間に設けられ、前記第1温度計測手段から見た視野を、主として前記計測対象部位を見るように前記開口よりも限定する絞り部と、を備えた温度計測装置。 - 前記筒部の一端部の外周面から放射状に延び、前記外周面に溶接固定される板部を備え、
前記板部の一端は、前記筒部の一端よりも一端側に位置する請求項1に記載の温度計測装置。 - 前記計測対象部位を被覆する保温材を前記計測対象部位側の部材に支持するピンに対して、前記筒部を固定する固定手段を備えた請求項1に記載の温度計測装置。
- 前記筒部の外周面には、該外周面から突出し、かつ、前記所定方向に沿って螺旋状に延びる螺旋部が設けられている請求項1に記載の温度計測装置。
- 前記筒部の一端部に設けられた磁石と、
前記筒部に対して接続されており、前記計測対象部位を被覆する保温材に前記筒部を支持させる補助部と、を備えている請求項1に記載の温度計測装置。 - 前記磁石と、前記計測対象部位側の部材とを接着する接着剤を備え、
前記接着剤は、所定の温度以上で接着力が生じる請求項5に記載の温度計測装置。 - 前記補助部は、前記計測対象部位側の部材と接触していて、
前記筒部及び前記補助部には、前記磁石を含んだ磁気回路が形成されている請求項5または請求項6に記載の温度計測装置。 - 固定対象部材に対して前記筒部を固定する固定部を備え、
前記固定部は、前記固定対象部材に形成された凹部と係合する係合部を有する請求項1から請求項7のいずれかに記載の温度計測装置。 - 前記固定対象部材は、前記計測対象部位を有する部材である計測対象部材であり、
前記固定部は、前記凹部の内面と接触し、接触する部材の温度を計測する第2温度計測手段を有する請求項8に記載の温度計測装置。 - 計測対象部材の温度を計測する温度計測装置であって、
接触する部材の温度を計測する温度計測手段と、
前記温度計測手段を支持し、前記計測対象部材に形成された凹部と係合する係合部と、を備え
前記温度計測手段は、前記凹部の内面と接触する温度計測装置。 - 前記係合部は、前記凹部の内周面と螺合するネジ部と、前記計測対象部材と当接する当接部を有する請求項10に記載の温度計測装置。
- 前記係合部は、前記温度計測手段を前記凹部の方向へ付勢する付勢部を有する請求項10または請求項11に記載の温度計測装置。
- 保温材によって被覆されている計測対象部位の温度を検知するセンサ部と、前記センサ部に接続された本体部と、所定方向に延びて長手方向の両端部に開口を有する筒部とを有し、前記計測対象部位の温度を計測する温度計測装置の設置方法であって、
前記計測対象部位を被覆する前記保温材を除去する保温材除去工程と、
前記保温材を除去した空間に、前記筒部を、一端に形成された開口が前記計測対象部位と面するように設ける筒部設置工程と、
前記筒部の内部の空間を利用して前記計測対象部位の温度を検知するように、前記センサ部を前記筒部に対して設けるセンサ設置工程と、
前記筒部の他端であって、前記保温材の外表面よりも外側に前記本体部を設ける本体部設置工程と、を備えた温度計測装置の設置方法。 - 前記計測対象部位を含んだ温度計測対象のうち異なる複数の部位の温度を計測し、計測した前記温度計測対象の温度に基づいて、前記計測対象部位を判定した後に、前記計測対象部位の温度を監視する前記温度計測装置を設置する請求項13に記載の温度計測装置の設置方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018032777 | 2018-02-27 | ||
JP2018032777 | 2018-02-27 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2024043675A Division JP2024089674A (ja) | 2018-02-27 | 2024-03-19 | 温度計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019148589A true JP2019148589A (ja) | 2019-09-05 |
JP7460326B2 JP7460326B2 (ja) | 2024-04-02 |
Family
ID=67850532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019031696A Active JP7460326B2 (ja) | 2018-02-27 | 2019-02-25 | 温度計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7460326B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0368824A (ja) * | 1989-08-09 | 1991-03-25 | Chikuma Koki Kk | 配管等の表面温度測定装置 |
JPH06147989A (ja) * | 1992-11-09 | 1994-05-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 比較的低温物体の表面温度測定方法及び装置 |
JPH06317476A (ja) * | 1993-05-10 | 1994-11-15 | Anritsu Keiki Kk | 温度測定装置 |
JP3063513U (ja) * | 1999-04-28 | 1999-11-09 | 株式会社佐藤計量器製作所 | 表面温度計 |
-
2019
- 2019-02-25 JP JP2019031696A patent/JP7460326B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0368824A (ja) * | 1989-08-09 | 1991-03-25 | Chikuma Koki Kk | 配管等の表面温度測定装置 |
JPH06147989A (ja) * | 1992-11-09 | 1994-05-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 比較的低温物体の表面温度測定方法及び装置 |
JPH06317476A (ja) * | 1993-05-10 | 1994-11-15 | Anritsu Keiki Kk | 温度測定装置 |
JP3063513U (ja) * | 1999-04-28 | 1999-11-09 | 株式会社佐藤計量器製作所 | 表面温度計 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7460326B2 (ja) | 2024-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6423417B2 (ja) | ばね付勢型温度センサ | |
CN105716732B (zh) | 一种表面温度测量装置及其安装方法 | |
TWI721432B (zh) | 溫度感測探針及溫度感測總成 | |
TW201804137A (zh) | 熱通量計及異常診斷裝置 | |
KR101958502B1 (ko) | 다이아프램을 센서 하우징에 연결하는 방법 | |
JP2019148589A (ja) | 温度計測装置及び温度計測装置の設置方法 | |
JP2018100965A (ja) | 高温排出センサ | |
US20190310166A1 (en) | Sensor | |
JP2024089674A (ja) | 温度計測装置 | |
TWI823995B (zh) | 溫度感測器系統 | |
WO2023098643A1 (zh) | 一种可移动式的测温结构及充电装置 | |
JP2015052504A (ja) | 圧力検出装置及びその製造方法 | |
JP2003287464A (ja) | 熱電対ウェル | |
US20220252465A1 (en) | System and method for improving temperature detectors using expansion/contraction devices | |
JP2009257985A (ja) | 圧力センサ | |
JP6075398B2 (ja) | 温度センサ及び温度センサの製造方法 | |
CN211011304U (zh) | 管路组件及具有其的锅炉组件 | |
JP7133120B1 (ja) | センサ装置 | |
KR101831682B1 (ko) | 기체 온도 측정 장치 및 방법 | |
KR102405786B1 (ko) | 보일러 화염측 상태감지 장치 및 이를 이용한 시스템 | |
KR101961738B1 (ko) | 화력발전소 보일러 수관 벽 튜브에 설치되는 열유속 센서 | |
WO2022201871A1 (ja) | センサ装置 | |
JP5359647B2 (ja) | 筒内圧検出装置 | |
JP2019105620A (ja) | ガスセンサ | |
CN217586094U (zh) | 荧光测温探头及环网柜堵头 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20220121 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20220121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221101 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230710 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230926 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240321 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7460326 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |