JP2019148389A - 蒸発器 - Google Patents
蒸発器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019148389A JP2019148389A JP2018034486A JP2018034486A JP2019148389A JP 2019148389 A JP2019148389 A JP 2019148389A JP 2018034486 A JP2018034486 A JP 2018034486A JP 2018034486 A JP2018034486 A JP 2018034486A JP 2019148389 A JP2019148389 A JP 2019148389A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- tank
- evaporator
- supply chamber
- bubbles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】蒸発器において冷媒が内部を流通する際の異音の発生を抑制する。【解決手段】蒸発器10を構成する第1タンク12には、供給配管22と連通した冷媒供給室26に消音部材20が設けられ、この消音部材20は、冷媒供給室26の内壁面に当接する断面半円状のプレート部32と、該プレート部32の内周面から径方向内側に向かって突出した複数のリブ34とを有している。そして、冷媒供給室26内に供給される冷媒に気泡が含まれていた場合、複数のリブ34に接触させることで前記気泡を細かくし、該気泡の崩壊に伴ってリブ34が振動することで崩壊音を吸収できる。さらに、消音部材20のプレート部32によって第1タンク12の壁部36が厚くなるため、気泡の崩壊音が外部へと放出されることが抑制される。【選択図】図1
Description
本発明は、内部に冷媒を流通させ、空気を通過させることで該冷媒と熱交換を行うことが可能な蒸発器に関する。
従来から、自動車等の車両に搭載される空調用の冷凍サイクルでは、特許文献1に開示されるように、蒸発器等を循環する冷媒を圧縮するための可変容量圧縮機を用いたものが知られている。この可変容量圧縮機は、従来の圧縮機のようにエンジンからの動力伝達を切り替えるための内部クラッチのオン・オフ制御を行うことがなく、しかも、エンジンの回転数の影響を受けることなく冷媒を常時圧縮可能としているため、安定した温度制御やドライブフィーリングの向上を図ることができる。
しかしながら、上述したような可変容量圧縮機は、内部クラッチを備えておらずに常時駆動し続ける構造であるため、冷媒を圧縮させる必要の少ない低圧縮状態において、冷媒が凝縮器を通過しても全て液冷媒とならずに気体冷媒が残ってしまうことがある。そのため、凝縮器からの冷媒が下流側の膨張弁によって減圧された際に大きな気泡が発生することがあり、この気泡が膨張弁の下流側に配置された蒸発器へと供給され、該蒸発器のタンク内で崩壊することで異音が発生することがある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、冷媒が内部を流通する際の異音の発生を抑制することが可能な蒸発器を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、外部を流れる空気と冷媒との間で熱交換を行う蒸発器であって、
蒸発器は、冷媒を蓄える中空状の一組のタンクと、
一方のタンクと他方のタンクとを接続すると共に該タンクの延在方向に沿って並列に配置される複数のチューブと、
一方のタンクにおいて延在方向に沿ったいずれか一方の端部に接続され、冷媒の導入される冷媒導入口と、
タンクの内部において冷媒導入口近傍に設けられる消音部材と、
を備え、
消音部材は、タンクの内壁に沿って配置されるプレート部と、
プレート部からタンクの中央に向かって延在するリブと、
を有することを特徴とする。
蒸発器は、冷媒を蓄える中空状の一組のタンクと、
一方のタンクと他方のタンクとを接続すると共に該タンクの延在方向に沿って並列に配置される複数のチューブと、
一方のタンクにおいて延在方向に沿ったいずれか一方の端部に接続され、冷媒の導入される冷媒導入口と、
タンクの内部において冷媒導入口近傍に設けられる消音部材と、
を備え、
消音部材は、タンクの内壁に沿って配置されるプレート部と、
プレート部からタンクの中央に向かって延在するリブと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、蒸発器を構成するタンクには、その延在方向に沿った端部に冷媒を導入する冷媒導入口が接続されると共に、冷媒導入口近傍となるタンクの内部には、冷媒が内部を流れる際の異音を低減可能な消音部材が設けられ、消音部材は、タンクの内壁に沿って配置されるプレート部と、プレート部からタンクの中央に向かって延在するリブとを有している。
従って、冷媒導入口からタンク内へと供給される冷媒中に気泡が含まれていた場合でも、この冷媒が消音部材を通過することでリブによって気泡を意図的に崩壊させ小さくすることができると共に、気泡の崩壊音がプレート部によって厚くなったタンクの外部へと放出されることが抑制される。さらに、リブに接触して気泡が崩壊する際のエネルギーがリブが振動することで好適に減衰されて吸音することができる。
その結果、タンクへと供給される冷媒中に気泡が含まれていた場合でも、タンク内に消音部材を設けることで、気泡の崩壊に起因した異音の発生を抑制することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、蒸発器を構成するタンクには、冷媒を導入する冷媒導入口近傍となる位置に消音部材が設けられ、この消音部材が、タンクの内壁に沿って配置されるプレート部と、プレート部からタンクの中央に向かって延在するリブとを有することで、冷媒導入口からタンク内へと供給される冷媒中に気泡が含まれていた場合でも、気泡をリブによって崩壊させて小さくすることができ、さらに気泡の崩壊音がプレート部によって厚くなったタンクの外部へと放出されることが抑制される。さらに、リブに接触して気泡が崩壊する際のエネルギーがリブが振動することで好適に減衰され吸音することができる。
その結果、タンクへと供給される冷媒中に気泡が含まれていた場合でも、タンク内に消音部材を設けることで、気泡の崩壊に起因した異音の発生を抑制することができる。
本発明に係る蒸発器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1A及び図1Bにおいて、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る蒸発器を示す。
この蒸発器10は、図1Aに示されるように、一組の第1及び第2タンク12、14と、前記第1タンク12と第2タンク14との間を接続する複数のチューブ16と、前記チューブ16の間に設けられ波状に折曲された複数のフィン18と、前記第1タンク12の内部に収納される消音部材20とを含む。
第1及び第2タンク12、14は、例えば、中空箱状に形成され、互いに平行となるように所定間隔離間して設けられる。この第1タンク12は、例えば、蒸発器10において上部側に設けられ、その長手方向に沿った一端部には、外部から冷媒の供給される供給配管(冷媒導入口)22と、該蒸発器10の内部を循環した前記冷媒が排出される排出配管24とが接続される。なお、供給配管22及び排出配管24は、蒸発器10の厚さ方向(図1A中、矢印A方向)に並列となるように配置され、この供給配管22は上流側となる膨張弁23に接続され、排出配管24は下流側となる圧縮機(図示せず)に接続されている。
また、第1タンク12の内部には、図1Bに示されるように、供給配管22と連通した冷媒供給室26と、排出配管24と連通した冷媒排出室28とが設けられ、前記冷媒供給室26及び冷媒排出室28は、それぞれ断面半円状に形成され、両者の境界部位には、該第1タンク12の長手方向に沿って延在する分離板30が設けられ厚さ方向(矢印A方向)に分離されている。
チューブ16は、図1Aに示されるように、例えば、金属製材料からなる薄板で中空状且つ一直線状に形成され、第1及び第2タンク12、14に対して略直交方向に延在し、その一端部が第1タンク12に接続され、他端部が第2タンク14に接続されて互いに連通している。また、複数のチューブ16は、第1及び第2タンク12、14の長手方向(矢印B、C方向)に沿って互いに等間隔離間して略平行に配置されている。
そして、供給配管22から第1タンク12の冷媒供給室26へと供給された冷媒が複数のチューブ16を経て第2タンク14へと循環した後に、再び前記第1タンク12の冷媒排出室28へと戻って排出配管24から排出される。
フィン18は、例えば、アルミニウム等の薄板を波状に折曲することで形成され、隣接する2つのチューブ16の間に設けられ、例えば、ろう付けによって前記チューブ16に対して固定される。
消音部材20は、図1A及び図1Bに示されるように、第1タンク12の冷媒供給室26において供給配管22側(矢印B方向)となる一端部側に収納される。この消音部材20は、例えば、金属製材料から形成され、板材から断面半円状に形成されたプレート部32と、該プレート部32の内周面から径方向内側へと突出した複数のリブ34とを有し、前記プレート部32は、その外周面が冷媒供給室26の内壁面に当接するように設けられている。
また、リブ34は、例えば、プレート部32の内周面に沿って互いに等間隔離間して3本設けられ、前記プレート部32よりも薄い板状に形成されると共に、前記内周面からそれぞれ同一長さだけ突出するように形成される。すなわち、各リブ34が、冷媒供給室26(第1タンク12)の中心に向かって互いに接近するように突出している。
そして、消音部材20は、断面半円状のプレート部32、複数のリブ34を有した断面形状で長手方向に沿って所定長さで形成され、前記プレート部32の外周面が、冷媒供給室26の内壁面に当接した状態でろう付け等によって一体的に固定される。すなわち、第1タンク12において、冷媒供給室26における一端部側(図1A中、矢印B方向)の壁部36が消音部材20のプレート部32によって厚くなるように形成される。
本発明の実施の形態に係る蒸発器10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。ここでは、車両に搭載される空調用冷凍サイクルに蒸発器10が用いられた場合について説明する。
先ず、この空調用冷凍サイクルを構成する凝縮器(図示せず)において冷媒が凝縮されることで液状態となり、この液状態の冷媒が膨張弁23へと供給され減圧された後に、蒸発器10の供給配管22へと供給される。この液状態にある冷媒は、第1タンク12の冷媒供給室26から複数のチューブ16を通じて第2タンク14へと流れることで、前記蒸発器10を通過する空気との熱交換がなされ、該空気が冷却されて下流側へと供給されると共に、前記冷媒が徐々に加熱されて気化していく。
そして、冷媒は、第2タンク14から再び複数のチューブ16を通じて第1タンク12の冷媒排出室28へと循環した後、排出配管24を経て導出されて図示しない圧縮機へと供給されることで再び圧縮される。
一方、上述した空調用冷凍サイクルにおいて常時駆動している可変容量圧縮機が用いられた場合には、冷媒を圧縮する必要の少ない低圧縮時において、前記可変容量圧縮機によって圧縮された冷媒が完全に液化せずに気体を含んでおり、膨張弁23によって減圧されることで大きな気泡となって液冷媒と共に蒸発器10へと供給されることがある。
この場合には、気泡を含んだ冷媒が、膨張弁23から供給配管22を通じて第1タンク12の冷媒供給室26へと供給されると、上流側に設けられた消音部材20の内部を通過して下流側(図1A中、矢印C方向)へと流れることとなる。気泡を含んだ冷媒が、プレート部32の内側において複数のリブ34の間を流れることで前記気泡が前記リブ34に接触して崩壊し、少なくとも各リブ34の間隔よりも小さな気泡となる。
また、各リブ34に気泡が接触して崩壊する際、この崩壊によって前記リブ34が振動することでエネルギーが減衰され崩壊音が吸収されるため、該崩壊音に起因した異音の発生が抑制される。
さらに、消音部材20の内部で発生した崩壊音は、第1タンク12の壁部36に沿って設けられたプレート部32によって厚みが増しているため、前記崩壊音が冷媒供給室26から外部へと放出されることが抑制される。
そして、消音部材20に接触することで細かくなった気泡を含んだ冷媒が、第1タンク12内において消音部材20の下流側へと流れ、複数のチューブ16を通じて第2タンク14側へと流通する。
なお、上述したように、消音部材20を通過した冷媒中にも未だ気泡が含まれているが、供給配管22を通じて供給された際の気泡と比べて小さいため、崩壊した際に発生する崩壊音が小さく異音の原因となることはない。
以上のように、本実施の形態では、蒸発器10を構成する第1タンク12において、冷媒の供給される供給配管22の接続される冷媒供給室26に消音部材20を設け、この消音部材20は、第1タンク12の壁部36(冷媒供給室26の内壁面)に当接する断面半円状のプレート部32と、該プレート部32の内周面から径方向内側へと突出した複数のリブ34とを有している。
これにより、第1タンク12における冷媒供給室26の一端部側の壁部36の厚さをプレート部32を加えることで厚くできるため、気泡を含んだ冷媒が供給配管22から冷媒供給室26へと供給され、この気泡が崩壊した場合でも崩壊音の外部への放出が抑制される。
また、消音部材20の内部を液体と共に気泡が流通する際、この気泡が複数のリブ34に当たることで意図的に崩壊させ細かくすることができ、さらに前記気泡が崩壊した際に前記リブ34が振動することでエネルギーが好適に分散されて吸音することができる。
その結果、冷媒の供給される第1タンク12の冷媒供給室26に消音部材20を設けることで、第1タンク12への供給される冷媒中に気泡が含まれていた場合でも、気泡の崩壊に起因した異音の発生を確実に抑制することができる。
また、上述した消音部材20は金属製材料から形成され、第1タンク12に対してろう付けによって一体的に固定される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、消音部材20を樹脂製材料から形成して何らかの固定手段によって固定するようにしてもよい。
なお、本発明に係る蒸発器10は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…蒸発器 12…第1タンク
16…チューブ 20…消音部材
22…供給配管 26…冷媒供給室
32…プレート部 34…リブ
36…壁部
16…チューブ 20…消音部材
22…供給配管 26…冷媒供給室
32…プレート部 34…リブ
36…壁部
Claims (1)
- 外部を流れる空気と冷媒との間で熱交換を行う蒸発器であって、
前記蒸発器は、前記冷媒を蓄える中空状の一組のタンクと、
一方のタンクと他方のタンクとを接続すると共に該タンクの延在方向に沿って並列に配置される複数のチューブと、
一方の前記タンクにおいて前記延在方向に沿ったいずれか一方の端部に接続され、前記冷媒の導入される冷媒導入口と、
前記タンクの内部において前記冷媒導入口近傍に設けられる消音部材と、
を備え、
前記消音部材は、前記タンクの内壁に沿って配置されるプレート部と、
前記プレート部から前記タンクの中央に向かって延在するリブと、
を有することを特徴とする蒸発器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018034486A JP2019148389A (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 蒸発器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018034486A JP2019148389A (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 蒸発器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019148389A true JP2019148389A (ja) | 2019-09-05 |
Family
ID=67850437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018034486A Pending JP2019148389A (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 蒸発器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019148389A (ja) |
-
2018
- 2018-02-28 JP JP2018034486A patent/JP2019148389A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4396753B2 (ja) | 冷凍サイクル用消音器 | |
JP4259478B2 (ja) | 蒸発器構造およびエジェクタサイクル | |
JP4259531B2 (ja) | エジェクタ式冷凍サイクル用ユニット | |
JP2008202830A (ja) | 蒸発器ユニット | |
JP2013178007A (ja) | パラレルフロー型熱交換器及びそれを備えた機器 | |
JP5920190B2 (ja) | 熱交換器の固定構造 | |
JP6569814B2 (ja) | 空調ユニット | |
JP2009058221A (ja) | エジェクタ式冷凍サイクル用ユニット | |
JP4265677B2 (ja) | エジェクタ式冷凍サイクル用ユニット | |
KR101525857B1 (ko) | 차량용 공조장치의 소음기 | |
JP2019148389A (ja) | 蒸発器 | |
JP2008138895A (ja) | 蒸発器ユニット | |
JP6044477B2 (ja) | 車両用熱交換器 | |
JP7014584B2 (ja) | 冷凍サイクルシステム用の吸音要素、それを備えた減圧部、および冷凍サイクルシステム | |
JP2003042597A (ja) | 一体型熱交換器 | |
WO2019093050A1 (ja) | 冷凍機 | |
KR101935771B1 (ko) | 차량용 공조장치의 소음기 | |
JP2018124024A (ja) | 凝縮器 | |
JP2020067188A (ja) | 蒸発器 | |
KR20140001437A (ko) | 차량용 공조장치의 소음기 | |
JP2005233455A (ja) | 配管振動防止構造 | |
JP2009058179A (ja) | エジェクタ式冷凍サイクル用ユニット | |
JP2008281338A (ja) | エジェクタサイクル | |
JP4407729B2 (ja) | エジェクタ式サイクル | |
JP4144124B2 (ja) | 熱交換器 |