JP2019147672A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な機構で給紙ニップの圧力を増圧できる給紙装置を提供する。【解決手段】給紙装置37は、給紙ローラー41を回転させて、前記給紙ローラー41と分離パッド61との間に形成される給紙ニップNに搬送された用紙を給送する。給紙装置37は、前記分離パッド61を支持するホルダー71と、前記ホルダー71を付勢して、前記分離パッド61を前記給紙ローラー41に接触させる付勢部材81と、前記ホルダー71を前記給紙ローラー41の方向に移動させて、前記分離パッド61を前記給紙ローラー41に押圧して前記給紙ニップNのニップ圧を変化させるニップ圧可変機構62と、前記ニップ圧可変機構62を駆動する制御部15と、を備える。前記制御部15は、前記給紙ローラー41の回転が開始されてから所定時間経過しても前記用紙が所定位置に到達しない場合、前記ニップ圧可変機構62を駆動し、前記ニップ圧を高める。【選択図】図4

Description

本発明は、用紙を送り出す給紙装置及び給紙装置を備える画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の画像形成装置には、給紙カセットや手差しトレイに積載された用紙を画像形成部に送り出す給紙装置が備えられている。給紙装置は、用紙に所定の圧力で接触して給紙ニップを形成する給紙ローラーを有している。給紙ローラーが回転することで、給紙ニップに搬送された用紙が送り出される。給紙装置には、給紙時に用紙がスリップした場合に、給紙ニップの圧力を増圧して用紙の搬送力を高めるニップ圧可変機構が設けられる場合がある。
特許文献1に記載されている給紙圧増圧手段(ニップ圧可変機構)は、用紙が載置される昇降台をリフトモーターで上昇させることで、用紙の給紙ローラーへの押付力を高めている。特許文献2に記載されている押付力変更手段(ニップ圧可変機構)は、ピックアップローラー(給紙ローラー)を用紙の方向へ押し付けるウェイトと、ウェイトを引っ張りばねを介して移動させるモーターと、を有し、モーターによってウェイトを移動させることで、ピックアップローラーの押付力を変化させている。
特開平3−102818号公報 特開平5−24680号公報
しかしながら上記特許文献1に記載の給紙装置のニップ圧可変機構は、構成が大型化するという問題がある。また、上記特許文献2に記載の給紙装置のニップ圧可変機構は、構成が複雑であり、部品点数が多いので、組み立て作業工数が増加するという問題がある。
本発明は上記事情を考慮し、簡易な機構で給紙ニップの圧力を増圧できる給紙装置及び給紙装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の給紙装置は、給紙ローラーを回転させて、前記給紙ローラーと分離パッドとの間に形成される給紙ニップに搬送された用紙を給送する給紙装置であって、前記分離パッドを支持するホルダーと、前記ホルダーを付勢して、前記分離パッドを前記給紙ローラーに接触させる付勢部材と、前記ホルダーを前記給紙ローラーの方向に移動させて、前記分離パッドを前記給紙ローラーに押圧して前記給紙ニップのニップ圧を変化させるニップ圧可変機構と、前記ニップ圧可変機構を駆動する制御部と、備え、前記制御部は、前記給紙ローラーの回転が開始されてから所定時間経過しても前記用紙が所定位置に到達しない場合に、前記ニップ圧可変機構を駆動して前記ニップ圧を高めることを特徴とする。
本発明の給紙装置において、前記ニップ圧可変機構は、回転軸を中心として回転するカムと、前記カムと前記ホルダーとの間に配置されて、前記カムの外周面に接触しながら昇降する押圧部材と、を有し、前記制御部は、前記回転軸を回転させることで前記カムによって前記押圧部材を介して前記ホルダーを押し上げ、前記分離パッドを前記給紙ローラーに下方から押圧させることを特徴としても良い。
本発明の給紙装置において、前記給紙ニップよりも給送方向の下流側において用紙を検知するセンサーを備え、前記制御部は、用紙が給送されてから所定の時間が経過した後に前記センサーが用紙を検知しない場合に前記ニップ圧可変機構を駆動することを特徴としても良い。
本発明の給紙装置において、前記制御部は、普通紙よりも厚い用紙、又は、用紙間の摩擦力が高い特殊紙の場合に、前記ニップ圧可変機構を駆動することを特徴としても良い。
本発明の給紙装置において、前記ニップ圧可変機構の押圧方向は、前記付勢部材の付勢方向と異なっていることを特徴としても良い。
本発明の給紙装置において、前記給紙ローラーに回転力を与える駆動源に連結された出力ギアと、前記回転軸に固定されて前記出力ギアからの回転が伝達される入力ギアと、前記出力ギアと前記入力ギアとの間に介装されて、前記出力ギアから前記入力ギアへ回転力を伝達又は遮断する電磁クラッチと、を備えていることを特徴としても良い。
本発明の画像形成装置は、前記に記載の給紙装置と、前記給紙装置で給紙された用紙に画像を形成する画像形成部と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、カムを用いた簡単な機構で給紙ニップの圧力を増圧できるので、給紙装置の構成を簡易化できる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの内部構造を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置を、用紙の搬送方向の上流側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置を、用紙の搬送方向の下流側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、ホルダーとニップ圧可変機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、ホルダーとニップ圧可変機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの制御部を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置の給紙動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、カムと押圧部材とが接触した状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、押圧部材とホルダーとが接触した状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、押圧部材によってホルダーが押し上げられた状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置及び給紙装置について説明する。
まず、図1を参照して、画像形成装置としてのプリンター1の全体の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。以下の説明では、図1の紙面手前側をプリンター1の前側(正面側)とし、左右の向きはプリンター1を正面から見た方向を基準とする。各図に示すFr、Rr、L、Rは、プリンターの前側、後側、左側、右側をそれぞれ示す。
プリンター1の装置本体2には、用紙Sを送り出す給紙部3と、送り出された用紙Sにトナー像を形成する画像形成部5と、トナー像を用紙Sに定着する定着装置7と、用紙Sを排紙する排出装置9と、排紙された用紙Sが受け止められる排紙トレイ11と、が備えられている。さらに、装置本体2には、給紙部3から画像形成部5と定着装置7とを通って排出装置9に向かって用紙Sが搬送される搬送経路13が形成されている。さらに、装置本体2には、給紙部3と、画像形成部5と、定着装置7と、排出装置9と、を制御して画像形成動作を実行すると共に、画像形成動作に合わせて搬送経路13に沿って用紙Sの搬送動作を制御する制御部15が設けられている。
搬送経路13には、画像形成部5よりも搬送方向の上流側にレジストローラー対21が備えられている。レジストローラー対21は、搬送された用紙Sの先端のスキューを補正する。さらに、レジストローラー対21の上流側の検知位置にはレジストセンサー23が配置されている。レジストセンサー23は、検知位置に搬送された用紙Sを検知する。レジストセンサー23の出力は制御部15に送信される。
給紙部3は、カセット給紙部27と、手差し給紙部29と、を有している。カセット給紙部27は、装置本体2の下部に設けられ、手差し給紙部29は、装置本体2の右側面に設けられている。カセット給紙部27は、着脱可能に設けられて、用紙Sが積載される給紙カセット31と、給紙カセット31から用紙Sを給送する給紙ユニット33と、を備えられている。手差し給紙部29は、回動可能な手差しトレイ35と、手差しトレイ35から用紙Sを給送する給紙装置37と、が備えている。
給紙部3から給送された用紙Sは搬送経路13に沿って搬送され、画像形成部5においてトナー像が形成された後、定着装置7でトナー像が用紙Sに定着される。トナー像が定着された用紙Sは、排出装置9に搬送されて、排紙トレイ11に排出される。
次に、手差し給紙部29の給紙装置37について、図2〜図6を参照して説明する。図2及び図3は給紙装置の斜視図、図4は給紙装置の断面図、図5及び図6はホルダーと、ニップ圧可変機構と、を示す斜視図である。
給紙装置37は、図2〜図4に示されるように、上フレーム37Aと、上フレーム37Aの下方に組み付けられる下フレーム37Bと、を備えている。
上フレーム37Aは、図2及び図3に示されるように、用紙Sの搬送方向Dと直交する幅方向Wに長い部材であり、給紙ローラー41が保持されている。
給紙ローラー41は、図4に示されるように、ローラー体41aと、回転軸41bと、を有している。図2に示されるように、ローラー体41aは、上フレーム37Aの幅方向Wにおける中央部に配置され、回転軸41bの両端部は、上フレーム37Aに回転可能に支持されている。回転軸41bの後端部には、入力ギア47(図3参照)が固定されている。入力ギア47は、2つのアイドルギア49、51を介して、出力ギア53に噛み合っている。出力ギア53は、駆動源としてのモーター54に接続している。出力ギア53がモーター54で駆動されて回転すると、2つのアイドルギア51、49を介して入力ギア47が回転して、給紙ローラー41が回転するようになっている。駆動モーター54は、制御部15に制御されて回転する。
出力ギア53は、上フレーム37Aの後端部に配置されたソレノイド43と共に、出力ギア53から給紙ローラー41の回転軸41bへ回転を伝達あるいは遮断するクラッチを構成している。ソレノイド43は、非通電状態では入力ギア47に係合して、出力ギア53から回転軸41bへの回転の伝達を遮断する。一方、通電状態では入力ギア47から離間して、出力ギア53から回転軸41bへ回転を伝達する。ソレノイド43は、制御部15によって制御されて通電状態と非通電状態とに切り替えられる。
下フレーム37Bは、図2及び図3に示されるように、幅方向Wに長い部材であり、分離パッド61(図4及び図6参照)と、ニップ圧可変機構62としての押圧部材63(図4〜図6参照)及びカム組立65(図3〜図6参照)と、駆動機構67(図3及び図4参照)と、リフト板69(図2及び図4参照)と、が支持されている。
分離パッド61は、図4及び図6に示されるように、摩擦係数の大きい材料(例えば、ゴム)で形成された、幅方向Wに長い矩形片である。分離パッド61は、ホルダー71に保持されている。
ホルダー71は、図4及び図6に示されるように、断面が略Z字状の部材であり、一端に設けられて、分離パッド61を保持する保持部73と、他端に設けられて、下フレーム37Bに支持される支持部75と、保持部73と支持部75とを接続する接続部76と、を有している。保持部73は、分離パッド61を平らに保持可能な矩形状を成している。保持部73の下面には、一対のフック79が形成されている。一対のフック79は、下面の幅方向の両端から下方に突出している。接続部76は、保持部73を水平に保持した姿勢において、支持部75が保持部73に対して傾斜した姿勢となるように両者を接続している。支持部75の端部には、幅方向Wの外側に突出する突片75aが形成されている。各突片75aは、下フレーム37Bに揺動可能に支持されている。支持部75の下面には、円形の凹部が形成されている。
図4に示されるように、ホルダー71の支持部75と下フレーム37Bとの間には、付勢部材としてのコイルバネ81が介装されている。コイルバネ81の一端は、下フレーム37Bに形成された円柱状の突部の周囲を囲み、他端は、ホルダー71の支持部75の凹部に嵌め込まれている。コイルバネ81は、ホルダー71を給紙ローラー41に向かって斜め上方向に付勢している。これにより、ホルダー71は、支持部75の突片75aを中心として揺動する。すると、保持部73に保持された分離パッド61は、下フレーム37Bに形成された開口37x(図5参照)を通って、下方から給紙ローラー41に押し付けられて、分離パッド61と給紙ローラー41との間に給紙ニップNを形成する。この際の給紙ニップNのニップ圧を第1の圧力とする。なお、ホルダー71は、保持部73の各フック79が下フレーム37Bの開口37xの周囲に係合することで、上方向への揺動が規制される。
押圧部材63は、図4〜図6に示されるように、断面がL字形状であり、矩形状のベース片85と、ベース片85の一方の長辺から垂直に立ち上がる当接片87と、を有している。ベース片85の幅方向Wの両側には、外方向に突出する突片85aが形成されている。図5に示されるように、各突片85aは、下フレーム37Bの開口37xの下方に形成された係合穴37yに挿入されている。これにより、押圧部材63が下フレーム37Bに支持される。押圧部材63は、各突片85aが係合穴37yの下壁に当接する下位置に保持されている(図4参照)。押圧部材63は、各突片85aが係合穴37yの上壁に当接するまで上方向に移動可能である。図4に示されるように、押圧部材63が下位置に保持されると、当接片87の上端は、鉛直方向の下方からホルダー71の保持部73に所定の間隔C1を開けて対向している。
カム組立65は、図3〜図6に示されるように、カム91と、回転軸93と、を有している。カム91の外周面は、回転中心からの径が一定の大径部91aと、外周面の一部を周方向に沿って徐々に回転中心に接近するように切り欠いた小径部91bと、を有している。回転軸93の前端部には、入力ギア95が固定されている。
カム組立65は、カム91が押圧部材63のベース片85の下方に配置されて、回転軸93の両端部が下フレーム37Bに回転可能に支持されている。図4に示されるように、カム91の小径部91bは、下位置に保持されている押圧部材63のベース片85の下方に所定の間隔C2を開けて対向している。
駆動機構67は、図3に示されるように、回転軸101と、回転軸101の後端部に固定された電磁クラッチ103と、回転軸101の前端部に固定された出力ギア105と、を有している。電磁クラッチ103は、クラッチ軸が回転軸101の後端部に固定され、回転子が、出力ギア53に近い側のアイドルギア51に噛み合っている。電磁クラッチ103は、通電状態では、クラッチ軸と回転子が係合し、アイドルギア51の回転を回転軸101に伝達する。一方、非通電状態では、クラッチ軸と回転子との係合が解除され、アイドルギア51から回転軸101への回転の伝達を遮断する。出力ギア105は、カム組立65の入力ギア95に噛み合っている。電磁クラッチ103が通電状態に切り替えられると、アイドルギア51を介して回転軸101に回転が伝達され、この回転が出力ギア105と入力ギア95を介してカム組立65の回転軸93に伝達されて、カム組立65が回転するようになっている。電磁クラッチ103は、制御部15によって制御されて通電状態と非通電状態とに切り替えられる。
リフト板69は、図2及び図4に示されるように、給紙ローラー41よりも搬送方向Dの上流側において、上下方向に回動可能に下フレーム37Bに支持されている。下フレーム37Bとリフト板69との間には、圧縮バネ(図示省略)が配置されている。また、下フレーム37Bには、リフト板69の幅方向Wの両端部を上側から押さえるカム(図示省略)が設けられている。リフト板69には、手差しトレイ35の給送方向下流側に配置された手差しトレイ35に載置された用紙Sの先端部が支持される。制御部15がカムを回転させることにより、リフト板69は圧縮バネによって付勢されて上昇する。図4の二点鎖線で示されるように、リフト板69が上昇すると、用紙Sの先端部が給紙ローラー41に接触する。その後給紙ローラー41が回転することで、用紙Sが手差しトレイ35から給紙ニップNに送り出される。
次に、制御部15について、図7のブロック図を参照して説明する。制御部15には、前述のように、レジストセンサー23の出力が入力される。さらに、制御部15は、出力ギア53の回転、リフト板69の上下方向への回動、ソレノイド43の通電状態と非通電状態との切り替え、及び、電磁クラッチ103の通電状態と非通電状態との切り替え、を制御する。
上記構成を有する給紙装置37による給紙動作について、図8のフローチャートと、図4及び図9A〜図9Cとを参照して説明する。図9A〜図9Cは、ニップ圧可変機構と、ホルダーと、を示す側面図である。給紙開始前は、図4に示されるように、リフト板69は下方に回動して、手差しトレイ35に積載された用紙Sの先端部が支持されている。ホルダー71はコイルバネ81で付勢されて、分離パッド61は第1の圧力で給紙ローラー41に接触している。ソレノイド43は非通電状態に切り替えられて入力ギア47に係合し、出力ギア53から回転軸41bへの回転の伝達を遮断して給紙ローラー41の回転を規制している。電磁クラッチ103は非通電状態に切り替えられて、アイドルギア51から駆動機構67の回転軸101への回転の伝達を遮断している。
また、図4に示されるように、押圧部材63のベース片85とカム91の小径部91bとの間には、所定の間隔C2が開いている。さらに、図4及び図9Aに示されるように、ホルダー71の保持部73と押圧部材63の当接片87との間には所定の間隔C1が開いている。
画像形成動作の実行が開始されると、ステップS1において、制御部15がリフト板69を制御して上昇させる。これにより、用紙Sの先端部がリフト板69で押し上げられて給紙ローラー41に接触する(図4の二点鎖線参照)。その後、ステップS2において、制御部15が、出力ギア53を制御して回転させた後、S3において、制御部15が、ソレノイド43を通電状態に切り替えて入力ギア47から離間させる。これにより、出力ギア53から回転軸41bへアイドルギア51、49を介して回転が伝達され、給紙ローラー41が回転して用紙Sが送り出される。送り出された用紙Sは、給紙ローラー41と分離パッド61との間の給紙ニップNに搬送される。給紙ニップNにおいて、用紙Sは一枚ずつ分離されて、搬送経路13に沿って画像形成部5へ向かって搬送される。送り出された用紙Sが下流側の搬送ローラー(図示省略)に達すると、ソレノイド43が非通電状態に切り替えられて入力ギア47に係合し、出力ギア53から回転軸41bへの回転の伝達が遮断される。なお、給紙ローラー41にはワンウェイクラッチが内蔵されており、給紙ローラー41は空転する。
用紙Sが給紙ニップNから送り出された後、ステップS4において、制御部15が、ソレノイド43が通電状態に切り替わって出力ギア53から回転軸41bに回転が伝達された時刻、すなわち、給紙ローラー41が回転を開始した時刻から、レジストセンサー23が用紙Sを検知するまでの時刻までの搬送時間T1が、所定の時間Tよりも長いかどうかを判定する。制御部15が、搬送時間T1が所定の時間Tよりも長いと判定すると、ステップS5に進む。搬送時間T1が所定の時間Tよりも長い場合とは、用紙Sがスリップして検知位置に搬送されていない場合である。
ステップS5では、制御部15が、電磁クラッチ103を通電状態に切り替えて、出力ギア53の回転を、アイドルギア51を介して駆動機構67の回転軸101へ伝達し、回転軸101を回転させる。回転軸101が回転すると、出力ギア105と入力ギア95とを介してカム組立65の回転軸93が回転する。これにより、カム組立65は、カム91の小径部91bの径が大きくなる方向へ回転する。
カム組立65が、カム91の小径部91bの径が大きくなる方向へ回転すると、やがて、図9Aに示されるように、カム91の小径部91bが、押圧部材63のベース片85に当接する。さらにカム組立65が同方向に回転すると、押圧部材63がカム91の小径部91bによって押し上げられて、図9Bに示されるように、押圧部材63の当接片87がホルダー71の保持部73に当接する。さらにカム組立65が同方向に回転すると、図9Cに示されるように、カム91の小径部91bと大径部91aとの境91cによって押圧部材63が押し上げられて、ホルダー71の保持部73を上方に押し上げ、分離パッド61を給紙ローラー41に押し付ける。これにより給紙ローラー41と分離パッド61との食い込み量が大きくなり、給紙ニップNのニップ圧は、第1の圧力よりも高い第2の圧力に増圧される。この結果、用紙Sの搬送力が高められて、給紙ニップNにスリップしていた用紙Sが送り出される。なお、カム91が一回転すると、カム91が押圧部材63から離間して押圧部材63が下位置へ下降し、給紙ニップNのニップ圧は第1の圧力に戻る。
上記説明したように本発明の給紙装置37においては、給紙ニップNで用紙Sがスリップすると、給紙ニップNの圧力を増圧して再度給紙動作が行われるので、スリップしていた用紙Sを確実に送り出すことができる。この際、カム組立65を用いた簡単な機構で給紙ニップNの圧力を増圧できるので、給紙装置37の構成を簡易化できる。
なお、再給紙時に給紙ニップNの圧力を増圧する方法として、分離パッド61を保持するホルダー71を付勢するコイルバネ81をより圧縮させてコイルバネ81の付勢力を高めることもできる。しかし、本実施形態のように、カム組立65によって押圧部材63を介してホルダー71の保持部73を押し上げることで、分離パッド61が下方に逃げないように維持されるので、給紙ローラー41と分離パッド61とによって、スリップしている用紙Sを確実に把持して送り出すことができる。
また、給紙ニップNよりも給送方向の下流側に配置されたレジストセンサー23を用いることで、速い段階でスリップを判定できるので、スリップによる給紙不良を速やかに解決することができる。また、給紙される用紙Sが、普通紙よりも厚い用紙や、普通紙よりも用紙間の摩擦が高い特殊紙であることが制御部15で判定された場合に、前述と同様に給紙ニップNの圧力を増圧してもよい。この場合、スリップし易い特殊紙を確実に給紙することができる。
さらに、分離パッド61はコイルバネ81によって斜め上方向に付勢されて、所定の圧力(第1の圧力)で給紙ローラー41に押し付けられている。一方、押圧部材63は、カム組立65によって上方向に移動して、分離パッド61を鉛直方向の下方から給紙ローラー41に押し付けている。すなわち、コイルバネ81による分離パッド61の付勢方向と、押圧部材63を介したカム組立65による分離パッド61の押圧方向とが異なっている。これにより、ホルダー71と、押圧部材63及びカム組立65との配置の自由度が広がったり、省スペース内に収容したりすることができる。
さらに、ホルダー71の保持部73とカム組立65のカム91との間には、押圧部材63が介装されている。押圧部材63は、カム91の外周面に当接するベース片85と、保持部73に下方から当接する当接片87と、を有している。ベース片85とカム91の外周面とは広い面積で接触するので、カム91の回転によって押圧部材63を安定して押し上げることができる。さらに、当接片87の先端がホルダー71の保持部73に下方から当接することで、カム組立65の回転による押し上げ力を分散させずに保持部73に確実に伝えることができる。
さらに、給紙ローラー41を回転させる出力ギア53とカム組立65の回転軸93とは、駆動機構67の電磁クラッチ103を介して接続して、電磁クラッチ103を非通電状態から通電状態へ切り替えることで、出力ギア53の回転がカム組立65の回転軸93に伝達される。これにより、カム組立65を回転させるための駆動源が不要となる。
本実施形態では、図9Cに示されるように、カム91の小径部91bと大径部91aとの境91cによって押圧部材63が押し上げられることで、ホルダー71の保持部73が上方に押し上げられて、分離パッド61が給紙ローラー41に押し付けられている。しかし、カム組立65の回転によって、押圧部材63を介してホルダー71が徐々に押し上げられて、給紙ニップNの圧力を増圧するようにしても良い。
なお、本実施形態では、手差し給紙部29の給紙装置37に本発明を適用した場合について説明したが、カセット給紙部27の給紙ユニット33に本発明を適用することもできる。あるいは、原稿送り装置の給紙部に本発明を適用することもできる。
上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る給紙装置及び画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
5 画像形成部
15 制御部
23 レジストセンサー
37 給紙装置
41 給紙ローラー
53 出力ギア
54 モーター(駆動源)
61 分離パッド
62 ニップ圧可変機構
63 押圧部材
71 ホルダー
81 コイルバネ(付勢部材)
85 ベース片
87 当接片
91 カム
93 回転軸
95 入力ギア
103 電磁クラッチ

Claims (7)

  1. 給紙ローラーを回転させて、前記給紙ローラーと分離パッドとの間に形成される給紙ニップに搬送された用紙を給送する給紙装置であって、
    前記分離パッドを支持するホルダーと、
    前記ホルダーを付勢して、前記分離パッドを前記給紙ローラーに接触させる付勢部材と、
    前記ホルダーを前記給紙ローラーの方向に移動させて、前記分離パッドを前記給紙ローラーに押圧して前記給紙ニップのニップ圧を変化させるニップ圧可変機構と、
    前記ニップ圧可変機構を駆動する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記給紙ローラーの回転が開始されてから所定時間経過しても前記用紙が所定位置に到達しない場合に、前記ニップ圧可変機構を駆動して前記ニップ圧を高めることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記ニップ圧可変機構は、
    回転軸を中心として回転するカムと、
    前記カムと前記ホルダーとの間に配置されて、前記カムの外周面に接触しながら昇降する押圧部材と、を有し、
    前記制御部は、前記回転軸を回転させることで前記カムによって前記押圧部材を介して前記ホルダーを押し上げ、前記分離パッドを前記給紙ローラーに下方から押圧させることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記給紙ニップよりも給送方向の下流側において用紙を検知するセンサーを備え、
    前記制御部は、用紙が給送されてから所定の時間が経過した後に前記センサーが用紙を検知しない場合に前記ニップ圧可変機構を駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記制御部は、普通紙よりも厚い用紙、又は、用紙間の摩擦力が高い特殊紙の場合に、前記ニップ圧可変機構を駆動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の給紙装置。
  5. 前記ニップ圧可変機構の押圧方向は、前記付勢部材の付勢方向と異なっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  6. 前記給紙ローラーに回転力を与える駆動源に連結された出力ギアと、
    前記回転軸に固定されて前記出力ギアからの回転が伝達される入力ギアと、
    前記出力ギアと前記入力ギアとの間に介装されて、前記出力ギアから前記入力ギアへ回転力を伝達又は遮断する電磁クラッチと、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置で給紙された用紙に画像を形成する画像形成部と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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