JP2019147659A - 乗客コンベアの油漏れ経路特定方法および油漏れ経路特定支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、油漏れ経路の特定を容易に行うことができる乗客コンベアの油漏れ経路特定方法を提供することを目的とする。【解決手段】この発明に係る乗客コンベアの油漏れ経路特定方法は、乗客コンベアのチェーンに給油される潤滑油に蛍光剤を添加する蛍光剤添加工程と、給油状態での乗客コンベアの運転を一定時間以上継続する給油工程と、トラスの内部に紫外線を照射しながら潤滑油が移動した経路を探索する探索工程と、を備える。【選択図】図3

Description

この発明は、乗客コンベアの油漏れ経路特定方法および油漏れ経路特定支援システムに関する。
乗客コンベアのチェーンには、例えば、給油装置によって潤滑油が給油される。チェーンから滴下する潤滑油は、例えば、トラス内部に設けられたオイルパンで受け止められる。乗客コンベアのオイルパンとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2008−162772号公報
オイルパンでない場所へ潤滑油が移動した場合、トラス外部への油漏れが発生することがある。潤滑油がトラス内部でどのような経路を移動して油漏れ箇所に至ったのかを特定することは、容易でない。
この発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、油漏れ経路の特定を容易に行うことができる乗客コンベアの油漏れ経路特定方法および油漏れ経路特定支援システムを提供することである。
この発明に係る乗客コンベアの油漏れ経路特定方法は、乗客コンベアのチェーンに給油される潤滑油に蛍光剤を添加する蛍光剤添加工程と、給油状態での乗客コンベアの運転を一定時間以上継続する給油工程と、トラスの内部に紫外線を照射しながら潤滑油が移動した経路を探索する探索工程と、を備える。
この発明に係る乗客コンベアの油漏れ経路特定支援システムは、乗客コンベアのチェーンに給油される潤滑油に蛍光剤を添加する蛍光剤添加装置と、蛍光剤添加装置が動作した後に給油状態で乗客コンベアの運転を開始させ、一定時間経過後に給油を停止させる制御装置と、を備える。
これらの発明によれば、蛍光剤が添加された潤滑油がチェーンに給油される。このため、油漏れ経路の特定を容易に行うことができる。
エスカレーターの一例を示す斜視図である。 実施の形態1におけるエスカレーターの構成図である。 実施の形態1における油漏れ経路特定方法を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2における油漏れ経路特定支援システムの構成図である。 実施の形態2における油漏れ経路特定支援システムの動作例を示すフローチャートである。 制御装置のハードウェア構成図である。
以下、添付の図面を参照して実施の形態について説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号が付される。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態では、乗客コンベアの一例として、エスカレーターについて具体的に説明する。動く歩道等の他の乗客コンベアについては、説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、エスカレーターの一例を示す斜視図である。
図1に示すように、エスカレーターは、トラス1を備えている。トラス1は、上階と下階との間に架け渡されている。トラス1の内部には、駆動装置2、メインスプロケット3、下部スプロケット4および図示しない上部スプロケットが設けられている。駆動装置2、メインスプロケット3および上部スプロケットは、上部機械室に配置されている。下部スプロケット4は、下部機械室に配置されている。上部スプロケットは、メインスプロケット3と同軸に設けられている。
駆動装置2は、減速機スプロケット2aを備えている。減速機スプロケット2aおよびメインスプロケット3には、無端状の駆動チェーン5が巻き掛けられている。上部スプロケットおよび下部スプロケット4には、無端状のステップチェーン6が巻き掛けられている。
エスカレーターは、複数のステップ7および手摺8を備えている。複数のステップ7は、下階から上階へ向かって並ぶように、ステップチェーン6によって連結されている。手摺8は、無端状に形成されている。手摺8は、ステップ7の左右両側に設けられている。ステップ7および手摺8は、駆動装置2が動作することにより上階と下階との間を循環移動する。
図2は、実施の形態1におけるエスカレーターの構成図である。
図2に示すように、エスカレーターは、制御装置9および給油装置10を備える。制御装置9および給油装置10は、例えば、上部機械室等に設けられている。駆動装置2および給油装置10は、制御装置9と電気的に接続されている。制御装置9は、例えば、運転制御部11および給油制御部12を備える。
給油装置10は、例えば、潤滑油のタンクおよびポンプ等を備える。給油装置10は、エスカレーターの各チェーンに潤滑油を給油する。給油装置10には、各チェーンに対応して分岐した配管が接続されている。各配管の端部には、上方から各チェーンに対向した給油ノズルが設けられている。エスカレーターの各チェーンには、例えば、駆動チェーン5、ステップチェーン6および図示しない手摺チェーン等が含まれる。
運転制御部11は、駆動装置2の動作を制御することで、エスカレーターの運転を制御する。つまり、運転制御部11は、ステップ7の循環移動を制御する。
給油制御部12は、給油装置10の動作を制御することで、各チェーンに対する給油を制御する。給油制御部12は、例えば、定期的に給油装置10による給油を行わせる。
給油装置10から送り出された潤滑油は、循環移動している各チェーンに給油される。通常、各チェーンから滴り落ちた潤滑油は、トラス1の内部の底面に設置された複数のオイルパンで受け止められる。複数のオイルパンは、例えば、上部機械室から傾斜部を経て下部機械室まで連続するように連結されている。
例えば、チェーンから潤滑油が飛散した場合、あるいは、潤滑油がほこりまたはケーブル等を伝ってオイルパン外に流れた場合、トラス1の外部への油漏れが発生し得る。油漏れを根本的に解決するためには、油漏れ経路を特定する必要がある。
図3は、実施の形態1における油漏れ経路特定方法を説明するためのフローチャートである。
ステップS101では、蛍光剤添加工程が実施される。
ステップS101において、保守員は、給油装置10の潤滑油に蛍光剤を添加する。蛍光剤は、紫外線を照射されると発光する。蛍光剤は、例えば、液剤である。例えば、蛍光剤の含有率が1%未満であれば、潤滑油の性能に影響はない。
ステップS102およびステップS103では、給油工程が実施される。
ステップS102において、保守員は、給油状態でエスカレーターを運転開始させる。保守員は、例えば、制御装置9自体または制御装置9に接続された保守用端末等を操作することで、手動で駆動装置2および給油装置10を動作させる。
ステップS103において、予め設定された一定時間が経過したか否かの判定が行われる。当該一定時間が経過していない場合、給油状態でのエスカレーターの運転が継続される。当該一定時間が経過した場合、ステップS104が実施される。つまり、給油工程では、給油状態でのエスカレーターの運転が当該一定時間以上継続される。
ステップS103における一定時間は、油漏れを再現するための時間である。ステップS103における判定は、例えば、保守員によって行われてもよいし、制御装置9によって自動で行われてもよい。
ステップS103における一定時間は、最低でも、ステップチェーン6が1回循環移動するのに要する時間以上に設定される。ステップチェーン6が1回循環移動するには、例えば、数分を要する。
ステップS103における一定時間は、例えば、潤滑油が約2リットル消費されるのに要する時間に設定されることが好適である。潤滑油が約2リットル消費されるには、例えば、30分から40分を要する。
なお、給油工程では、給油装置10のタンクに入っている潤滑油が全て消費されるまでエスカレーターの運転が継続されてもよい。この場合、ステップS103では、潤滑油が無くなったか否かの判定が行われればよい。
ステップS104では、給油工程が終了される。ステップS104において、給油装置10から各チェーンへの給油およびエスカレーターの運転が停止される。ステップS104における給油および運転の停止は、例えば、保守員によって手動で行われてもよいし、制御装置9によって自動で行われてもよい。
ステップS105では、探索工程が実施される。
ステップS105において、保守員は、トラス1の内部に紫外線を照射しながら潤滑油が移動した経路を探索する。蛍光剤が添加された潤滑油が付着している箇所は、紫外線を照射されると発光するため、容易に判別可能である。保守員は、例えば、トラス1の外部に油が漏れた箇所から潤滑油の流れた跡を遡るようにして油漏れ経路を特定する。紫外線を照射するための器具としては、例えば、携帯可能なブラックライトまたはUVランプ等が用いられる。
保守員は、特定された油漏れ経路に応じた対策を実施する。その後、保守員は、オイルパンから蛍光剤を含む潤滑油を除去し、給油装置10の潤滑油を蛍光剤が添加されていないものに入れ替える。
実施の形態1によれば、乗客コンベアの油漏れ経路特定方法は、蛍光剤添加工程、給油工程および探索工程を備える。蛍光剤添加工程は、乗客コンベアのチェーンに給油される潤滑油に蛍光剤を添加する工程である。給油工程は、給油状態での乗客コンベアの運転を一定時間以上継続する工程である。探索工程は、トラス1の内部に紫外線を照射しながら潤滑油が移動した経路を探索する工程である。このため、蛍光剤を含む潤滑油を使用して油漏れを再現することで、油漏れ経路の特定を容易に行うことができる。その結果、乗客コンベアの油漏れの原因を特定し、根本的な対策を実施することが可能となる。
実施の形態1によれば、給油工程では、少なくともステップチェーン6が1回循環移動するまで給油状態での乗客コンベアの運転が継続される。このため、油漏れを再現することができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2について説明する。実施の形態1と重複する説明は適宜省略する。
図4は、実施の形態2における油漏れ経路特定支援システムの構成図である。
図4に示すように、油漏れ経路特定支援システムは、例えば、監視センター13、蛍光剤添加装置14、紫外線照射装置15およびカメラ16を備える。蛍光剤添加装置14、紫外線照射装置15およびカメラ16は、制御装置9と電気的に接続されている。実施の形態2における制御装置9は、例えば、運転制御部11、給油制御部12、照射制御部17、撮像制御部18、判定部19および通信部20を備える。
監視センター13は、例えば、エスカレーターの保守会社に設置されたサーバー等である。監視センター13は、ネットワークを介して制御装置9と接続されている。
蛍光剤添加装置14は、蛍光剤を貯留する容器を備える。蛍光剤添加装置14は、例えば、給油装置10に対して取り付けられる。蛍光剤添加装置14は、例えば、動作すると給油装置10のタンクに蛍光剤を投入する。蛍光剤添加装置14は、例えば、投入する蛍光剤の量を調整可能に形成されている。
紫外線照射装置15は、トラス1の内部に紫外線を照射可能となるように設けられる。紫外線照射装置15は、例えば、少なくとも1つのステップ軸に取り付けられる。紫外線照射装置15は、例えば、トラス1の内部における可動部でない複数箇所に設置されてもよい。紫外線照射装置15としては、例えば、ブラックライトまたはUVランプ等が用いられる。
カメラ16は、トラス1の内部を撮像可能となるように設けられる。カメラ16は、例えば、少なくとも1つのステップ軸に取り付けられる。カメラ16は、例えば、紫外線照射装置15と同じステップ軸に取り付けられる。カメラ16は、紫外線照射装置15によって紫外線が照射される位置を撮像可能な向きで設けられる。カメラ16によって撮像される画像は、静止画でもよいし、動画でもよい。
照射制御部17は、紫外線照射装置15を制御する。
撮像制御部18は、カメラ16を制御する。
給油制御部12は、例えば、給油装置10および蛍光剤添加装置14を制御する。
給油制御部12は、例えば、給油装置10の潤滑油の残量に応じて、蛍光剤の含有率が1%未満となるように蛍光剤添加装置14を動作させる。給油装置10のタンクに入っている潤滑油の量は、例えば、図示しないセンサ等によって検出される。
給油制御部12は、例えば、制御装置9自体または制御装置9に接続された保守用端末等に対する操作に基づいて蛍光剤添加装置14を動作させてもよい。給油制御部12は、例えば、監視センター13からの指令に基づいて蛍光剤添加装置14を動作させてもよい。給油制御部12は、例えば、予め設定された条件に基づくタイミングで蛍光剤添加装置14を動作させてもよい。
給油制御部12は、蛍光剤添加装置14が動作した後に、給油装置10による給油を開始させる。このとき、エスカレーターの運転が停止している場合、運転制御部11は、エスカレーターの運転を開始させる。このとき、既にエスカレーターの運転が開始されている場合、運転制御部11は、エスカレーターの運転を継続させる。
給油制御部12は、蛍光剤添加装置14が動作した後であり且つ給油の開始から一定時間経過後に、給油を停止させる。このとき、運転制御部11は、例えば、エスカレーターの運転を停止させない。
照射制御部17は、蛍光剤添加装置14が動作した後に、紫外線照射装置15を動作させる。照射制御部17は、例えば、蛍光剤添加装置14が動作した後であり且つ給油が停止された後に、紫外線照射装置15による紫外線の照射を開始させる。
撮像制御部18は、蛍光剤添加装置14が動作した後に、カメラ16を動作させる。撮像制御部18は、例えば、蛍光剤添加装置14が動作した後であり且つ給油が停止された後に、カメラ16による撮像を開始させる。
紫外線照射装置15およびカメラ16が同じステップ軸に取り付けられている場合、ステップ7と共に紫外線照射装置15およびカメラ16がトラス1の内部を移動する。紫外線照射装置15によって紫外線が照射される位置は、ステップ7の移動に伴って変化する。カメラ16は、移動しながらトラス1の内部を撮像する。
判定部19は、例えば、カメラ16で撮像された画像に基づいて、油漏れが発生しているか否かを判定する。
判定部19は、例えば、画像に写っているオイルパンの縁部分のうち発光している範囲が大きい場合に、油漏れが発生していると判定する。判定部19は、例えば、画像に写っているオイルパンの縁部分のうち発光している範囲が小さい場合に、油漏れが発生していないと判定する。発光している範囲が大きいか小さいかの判定基準は、予め設定される。
判定部19による判定の後、照射制御部17は、紫外線照射装置15による紫外線の照射を終了させてもよい。判定部19による判定の後、撮像制御部18は、カメラ16による撮像を終了させてもよい。
通信部20は、ネットワークを介して監視センター13と通信を行う。
通信部20は、例えば、カメラ16で撮像された画像のデータを監視センター13に送信する。通信部20は、例えば、判定部19による判定結果を監視センター13に送信する。
判定部19の機能は、例えば、監視センター13が有してもよい。この場合、監視センター13は、通信部20から送信された画像データに基づいて、油漏れが発生しているか否かを判定する。
図5は、実施の形態2における油漏れ経路特定支援システムの動作例を示すフローチャートである。
ステップS201において、蛍光剤添加装置14は、給油装置10の潤滑油に蛍光剤を添加する。
ステップS202において、制御装置9は、給油状態でエスカレーターを運転開始させる。
ステップS203において、制御装置9は、予め設定された一定時間が経過したか否かの判定を行う。当該一定時間が経過していない場合、制御装置9は、給油状態でのエスカレーターの運転を継続させる。当該一定時間が経過した場合、制御装置9は、ステップS204を実施する。
ステップS203における一定時間は、例えば、実施の形態1と同様に設定される。
ステップS204において、制御装置9は、給油装置10から各チェーンへの給油を停止させる。
ステップS205において、制御装置9は、紫外線照射装置15による紫外線の照射を開始させる。
ステップS206において、制御装置9は、カメラ16によるトラス1内部の撮像を開始させる。
ステップS207において、制御装置9は、油漏れが発生しているか否かの判定を行う。
ステップS208において、制御装置9は、画像データおよび判定結果を監視センター13に送信する。
保守員は、例えば、画像データおよび判定結果を参考にして、油漏れ経路を特定し、対策を実施する。その後、保守員は、オイルパンから蛍光剤を含む潤滑油を除去し、給油装置10の潤滑油を蛍光剤が添加されていないものに入れ替える。
なお、例えば、油漏れが発生しているか否かの判定を保守員が目視で行う場合は、ステップS205からステップS208までは省略されてもよい。この場合もステップS201からステップS204までは自動で実施されるため、保守作業の効率が向上する。
実施の形態2によれば、乗客コンベアの油漏れ経路特定支援システムは、蛍光剤添加装置14および制御装置9を備える。蛍光剤添加装置14は、乗客コンベアのチェーンに給油される潤滑油に蛍光剤を添加する。制御装置9は、蛍光剤添加装置14が動作した後に給油状態で乗客コンベアの運転を開始させ、一定時間経過後に給油を停止させる。このため、蛍光剤を含む潤滑油を使用して油漏れを再現することで、油漏れ経路の特定を容易に行うことができる。その結果、乗客コンベアの油漏れの原因を特定し、根本的な対策を実施することが可能となる。また、油漏れを再現する作業を自動化し、保守作業の効率を向上させることができる。
実施の形態2によれば、制御装置9は、蛍光剤添加装置14が動作した後に、少なくともステップチェーンが1回循環移動するまで給油状態での乗客コンベアの運転を継続させる。このため、油漏れを再現することができる。
実施の形態2によれば、紫外線照射装置15は、トラス1の内部に紫外線を照射する。カメラ16は、ステップ軸に取り付けられている。制御装置9は、蛍光剤添加装置14が動作した後に、紫外線照射装置15による紫外線の照射およびカメラ16による撮像を開始させる。このため、潤滑油が移動した経路を探索する作業を自動化し、保守作業の効率を向上させることができる。
実施の形態2によれば、制御装置9は、カメラ16で撮像された画像に基づいて、油漏れが発生しているか否かを判定する。このため、油漏れの検出を自動化し、保守作業の効率を向上させることができる。
実施の形態2によれば、制御装置9は、カメラ16で撮像された画像のデータおよび油漏れが発生しているか否かを示す判定結果を監視センター13に送信する。このため、油漏れ経路を特定する手掛かりとなる情報を予め収集し、保守作業の効率を向上させることができる。
実施の形態2における油漏れ経路特定支援システムは、例えば、油漏れの対策が実施された後に動作させてもよい。これにより、油漏れが再発しているか否かを容易に確認できる。
図6は、制御装置のハードウェア構成図である。
制御装置9における運転制御部11、給油制御部12、照射制御部17、撮像制御部18、判定部19および通信部20の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア50であってもよい。処理回路は、プロセッサ51およびメモリ52を備えていてもよい。処理回路は、一部が専用ハードウェア50として形成され、更にプロセッサ51およびメモリ52を備えていてもよい。図6は、処理回路が、その一部が専用ハードウェア50として形成され、プロセッサ51およびメモリ52を備えている場合の例を示している。
処理回路の少なくとも一部が、少なくとも1つの専用ハードウェア50である場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ51および少なくとも1つのメモリ52を備える場合、制御装置9の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPとも呼ぶ。メモリ52は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、制御装置9の各機能を実現することができる。
1 トラス
2 駆動装置
2a 減速機スプロケット
3 メインスプロケット
4 下部スプロケット
5 駆動チェーン
6 ステップチェーン
8 手摺
9 制御装置
10 給油装置
11 運転制御部
12 給油制御部
13 監視センター
14 蛍光剤添加装置
15 紫外線照射装置
16 カメラ
17 照射制御部
18 撮像制御部
19 判定部
20 通信部
50 専用ハードウェア
51 プロセッサ
52 メモリ

Claims (8)

  1. 乗客コンベアのチェーンに給油される潤滑油に蛍光剤を添加する蛍光剤添加工程と、
    給油状態での乗客コンベアの運転を一定時間以上継続する給油工程と、
    トラスの内部に紫外線を照射しながら潤滑油が移動した経路を探索する探索工程と、
    を備えた乗客コンベアの油漏れ経路特定方法。
  2. 前記給油工程では、少なくともステップチェーンが1回循環移動するまで給油状態での乗客コンベアの運転が継続される請求項1に記載の乗客コンベアの油漏れ経路特定方法。
  3. 前記給油工程では、給油装置に入っている潤滑油が全て消費されるまで給油状態での乗客コンベアの運転が継続される請求項1または請求項2に記載の乗客コンベアの油漏れ経路特定方法。
  4. 乗客コンベアのチェーンに給油される潤滑油に蛍光剤を添加する蛍光剤添加装置と、
    前記蛍光剤添加装置が動作した後に給油状態で乗客コンベアの運転を開始させ、一定時間経過後に給油を停止させる制御装置と、
    を備えた乗客コンベアの油漏れ経路特定支援システム。
  5. 前記制御装置は、前記蛍光剤添加装置が動作した後に、少なくともステップチェーンが1回循環移動するまで給油状態での乗客コンベアの運転を継続させる請求項4に記載の乗客コンベアの油漏れ経路特定支援システム。
  6. トラスの内部に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
    ステップ軸に取り付けられたカメラと、
    を更に備え、
    前記制御装置は、前記蛍光剤添加装置が動作した後に、前記紫外線照射装置による紫外線の照射および前記カメラによる撮像を開始させる請求項4または請求項5に記載の乗客コンベアの油漏れ経路特定支援システム。
  7. 前記制御装置は、前記カメラで撮像された画像に基づいて、油漏れが発生しているか否かを判定する請求項6に記載の乗客コンベアの油漏れ経路特定支援システム。
  8. 前記制御装置は、前記カメラで撮像された画像のデータおよび油漏れが発生しているか否かを示す判定結果を監視センターに送信する請求項7に記載の乗客コンベアの油漏れ経路特定支援システム。
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