JP2019147401A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Satoshi Kasai
聡 笠井
水谷 卓明
Takaaki Mizutani
卓明 水谷
福田 忠司
Tadashi Fukuda
忠司 福田
吉美智 関
Yoshimichi Seki
吉美智 関
翔馬 樋口
Shoma Higuchi
翔馬 樋口
将仁 寺坂
Masahito Terasaka
将仁 寺坂
慎司 後迫
Shinji Ushirozako
慎司 後迫
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Abstract

【課題】複数の制動操作子を有し、少なくともそのいずれか一方の制動操作子の操作フィーリングを向上できるブレーキ装置を備えた鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】ブレーキ液圧制御装置は、ホイールシリンダに作用するブレーキ液圧を制御可能な電動式アクチュエータと、制動操作子の操作状態を検出する制動操作状態検出部と、制動操作子の操作状態と電動式アクチュエータの駆動信号の関係を規定し、制動操作子の操作状態に応じて電動式アクチュエータを駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、車両状態量を検出する車両状態量検出部とを含み、駆動信号生成部が、制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ車両状態量が所定の閾値を超えるときに、制動操作子の単位操作量に対するホイールシリンダに作用するブレーキ液圧の上昇量が小さくなるように、制動操作子の操作状態と電動式アクチュエータの駆動信号の関係を変更可能に構成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
自動二輪車のような鞍乗り型車両において、ポンプ等によりブレーキ液圧を加圧することで制動力を高めたブレーキ液圧制御装置が知られている。
しかしながら、ABS作動時、ポンプ等によりブレーキ液圧が加圧されると、ブレーキレバーが液圧により押し戻される、いわゆるキックバックが作用する。その結果、ブレーキレバーの操作フィーリングが低下することが知られている(下記特許文献1参照)。
自動二輪車のような鞍乗り型車両においては、ブレーキレバーの操作フィーリングを向上させることが望まれている。
特許5335512号公報
そこで、本発明の目的は、複数の制動操作子を有し、少なくともそのいずれか一方の制動操作子の操作フィーリングを向上できるブレーキ装置を備えた鞍乗り型車両を提供することである。
通常、鞍乗り型車両は、前輪制動操作子および後輪制動操作子を有する。前輪制動操作子を操作することで、前輪に制動力を発生させる。同様に、後輪制動操作子を操作することで、後輪に制動力を発生させる。このように、鞍乗り型車両では、複数の制動操作子を有し、これらの制動操作子を操作することで、前輪および後輪に対してそれぞれライダーの意思で制動力を発生することができる。
そのため、複数の制動操作子を有する鞍乗り型車両のブレーキ装置では、操作フィーリングが商品性のひとつとして、重要視される。
しかしながら、従来提案されているように、ABSが作動してキックバックが制動操作子に作用すると、制動操作子の操作フィーリングが低下する。
そこで、本発明者らは、複数の制動操作子を有する鞍乗り型車両のブレーキ装置について、その制動操作子の操作フィーリングの研究を行った。
研究する中で、複数の制動操作子を有する鞍乗り型車両のブレーキ装置において、制動操作子の操作フィーリングを向上できる技術思想を見出した。それは、ABS作動時など操作フィーリングが低下する操作領域の直前の操作領域において操作フィーリングを向上させることである。より具体的には、ABS作動時など操作フィーリングが低下する操作領域の直前の操作領域において、制動操作子を保持しやすくすることである。制動操作子を保持しやすくするには、ABS作動時など操作フィーリングが低下する操作領域に近づく制動操作子の操作に対して、その操作を阻害させる感覚を制動操作子に付与することである。しかも、その操作を阻害させる感覚を制動操作子に付与するときに、車輪に作用している制動力の変化を抑制することが必要である。
これらのことから、本発明者らは、複数の制動操作子を有する鞍乗り型車両のブレーキ装置において、以下のような構成を考えだした。
本発明に係る鞍乗り型車両は、車体フレームと、
前記車体フレームに支持される前輪および後輪と、
前記前輪に設けられ、前輪用ホイールシリンダを含み、前記前輪に制動力を発生させる前輪ブレーキと、
ライダーによって操作可能な前輪制動操作子と、
前記前輪制動操作子の操作により作動する前輪用マスターシリンダと、
前記後輪に設けられ、後輪用ホイールシリンダを含み、前記後輪に制動力を発生させる後輪ブレーキと、
ライダーによって操作可能な後輪制動操作子と、
前記後輪制動操作子の操作により作動する後輪用マスターシリンダと、
前記前輪制動操作子および前記後輪制動操作子のいずれか一方を操作したときに作動する一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧を制御可能なブレーキ液圧制御装置と、を備え、
前記一方のホイールシリンダが接続される一方のブレーキ液路は、他方のブレーキ液路に対して独立して形成され、
前記ブレーキ液圧制御装置は、
電気で駆動され、前記一方のブレーキ液路に設けられ、前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧を制御可能な電動式アクチュエータと、
前記一方の制動操作子の操作状態を検出する一方の制動操作状態検出部と、
前記一方の制動操作子の操作状態と前記電動式アクチュエータの駆動信号の関係を規定し、前記一方の制動操作状態検出部で検出された前記一方の制動操作子の操作状態に応じて、前記電動式アクチュエータを駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
車両の状態に関する車両状態量を検出する車両状態量検出部と、を含み、
前記駆動信号生成部が、前記一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量が所定の閾値を超えるときに、前記一方の制動操作子の単位操作量に対する前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧の上昇量が小さくなるように、前記一方の制動操作状態検出部で検出された前記一方の制動操作子の操作状態および前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量に応じて、前記一方の制動操作子の操作状態と前記電動式アクチュエータの駆動信号の関係を変更可能に構成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作されているときに、一方の制動操作子の単位操作量に対する一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧の上昇量が小さくなるため、ライダーが一方の制動操作子を保持しやすくなり操作フィーリングを向上できる。その結果、複数の制動操作子を有し、少なくともそのいずれか一方の制動操作子の操作フィーリングを向上できるブレーキ装置を備えた鞍乗り型車両を提供することができる。
前記駆動信号生成部は、
前記一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量が第1の閾値を超えるときに、前記一方の制動操作子の単位操作量に対する前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧の上昇量を第1の上昇量とし、
前記一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えるときに、前記一方の制動操作子の単位操作量に対する前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧の上昇量を前記第1の上昇量よりも小さい第2の上昇量とするものとしても構わない。
前記車両状態量は、前記一方のホイールシリンダが設けられる一方の車輪のスリップ量であり、前記車両状態量検出部は、前記一方の車輪のスリップ量を検出する一方の車輪スリップ量検出部であっても構わない。
前記一方の制動操作状態検出部が、前記一方の制動操作子の操作によって作動する一方のマスターシリンダが発生したブレーキ液圧を検出する一方のマスターシリンダブレーキ液圧検出部であり、
前記ブレーキ液圧制御装置は、
前記一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量が所定の閾値を超えるときに、前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧が、前記マスターシリンダブレーキ液圧検出部で検出された前記一方のマスターシリンダのブレーキ液圧以下となるように前記電動式アクチュエータを駆動させるものとしても構わない。
前記前輪制動操作子または前記後輪制動操作子の少なくともひとつが支持され、前記前輪の向きを変更可能に構成されるハンドルと、を備え、
前記一方の制動操作子は、前記ハンドルに支持されているものとしても構わない。
本発明の鞍乗り型車両によれば、複数の制動操作子を有し、少なくともそのいずれか一方の制動操作子の操作フィーリングを向上できるブレーキ装置を備えた鞍乗り型車両を提供することができる。
自動二輪車の概略構成を示す側面図である。 実施形態1のブレーキシステムの概略構成図である。 前輪のブレーキ液圧制御装置の機能ブロック図である。 後輪のブレーキ液圧制御装置の機能ブロック図である。 ブレーキ液圧制御装置による制御の一例を示すグラフである。 実施形態2のブレーキシステムの概略構成図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1につき、図面を参照して説明する。実施形態1における鞍乗り型車両として自動二輪車を例に挙げる。ただし、本発明の鞍乗り型車両は、自動二輪車に限定されず、前輪、後輪の数は問わない。例えば、3輪や4輪の鞍乗り型車両でもよい。なお、以下の説明で、前後および左右とは自動二輪車の前進する方向を基準とする。
図1は、自動二輪車の概略構成を示す側面図である。自動二輪車1は車体フレーム2、前輪3および後輪4を備えている。前輪3には、前輪3に制動力を発生させる前輪ブレーキ30が設けられている。後輪4には、後輪4に制動力を発生させる後輪ブレーキ40が設けられている。前輪ブレーキ30は、前輪ブレーキディスク31と前輪ブレーキキャリパ32から構成されたディスクブレーキである。前輪ブレーキキャリパ32には、前輪用ホイールシリンダ33が配置されている。後輪ブレーキ40は、後輪ブレーキディスク41と後輪ブレーキキャリパ42から構成されたディスクブレーキである。後輪ブレーキキャリパ42には、後輪用ホイールシリンダ43が配置されている。
車体フレーム2には、前輪3の向きを変更可能に構成されたハンドル20が取り付けられている。また、車体フレーム2には、自動二輪車1の各部の動作を制御するECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)21が設けられている。前輪3に前輪車輪速センサ34、後輪4に後輪車輪速センサ44が設けられている。
また、車体フレーム2上に、IMU(Inertial Measurement Unit)22が設けられている。IMU22は、車両の加速度および角速度を計測する。また、車体フレーム2上に、ジャイロセンサ23、縦加速度センサ24、車体速検出部25、ピッチ角検出部26およびロール角検出部27等が設けられてもよい。車体速検出部25は、前記前輪車輪速センサ34で検出された前輪車輪速度と、前記後輪車輪速センサ44で検出された後輪車輪速度とに基づいて、自動二輪車1の車体速を算出する。ピッチ角検出部26は、ジャイロセンサ23から自動二輪車1のピッチレートが入力される。ピッチ角検出部26は、これら入力値を基に自動二輪車1のピッチ角を検出する。ロール角検出部27は、ジャイロセンサ23から自動二輪車1のロールレートが入力される。ロール角検出部27は、これら入力値を基に自動二輪車1のロール角を検出する。
図2は、自動二輪車1が備えるブレーキシステム7の概略構成を示している。図3Aおよび図3Bは、ブレーキシステム7が備えるブレーキ液圧制御装置70,80の機能ブロック図を示す。なお、図3Aおよび図3Bにおいて、液圧回路を実線で示し、電気信号線を破線で示している。
ブレーキシステム7は、前輪3に設けられる前輪用ホイールシリンダ33と、後輪4に設けられる後輪用ホイールシリンダ43とを含む。また、ブレーキシステム7は、自動二輪車1を運転するライダーによって操作可能に構成された前輪制動操作子51および後輪制動操作子61を含む。本実施形態では、前輪制動操作子51および後輪制動操作子61の一例として、ハンドル20に支持されているブレーキレバーを示している。ただし、前輪制動操作子51および後輪制動操作子61は、これらの形態に限定されず、後輪制動操作子61は、例えば車体フレーム2に支持されているブレーキペダルの形態でも構わない。
ブレーキシステム7は、前輪制動操作子51に連結されてライダーによる前輪制動操作子51の操作力に応じたブレーキ液圧を発生する前輪用マスターシリンダ52と、後輪制動操作子61に連結されてライダーによる後輪制動操作子61の操作力に応じたブレーキ液圧を発生する後輪用マスターシリンダ62とを含む。前輪用マスターシリンダ52は、前輪用ブレーキ液路53により前輪用ホイールシリンダ33と接続されている。また、後輪用マスターシリンダ62は、後輪用ブレーキ液路63により後輪用ホイールシリンダ43と接続されている。前輪用ブレーキ液路53と後輪用ブレーキ液路63は、独立して形成されている。
また、ブレーキシステム7は、ブレーキ液圧制御装置70,80を含む。ブレーキ液圧制御装置は、前輪用ブレーキ液路53と後輪用ブレーキ液路63の一方または両方の液路上に設けられ、前輪用ホイールシリンダ33または後輪用ホイールシリンダ43に作用するブレーキ液圧を制御することができる。ここでは、ブレーキ液圧制御装置70が前輪用ブレーキ液路53上に設けられ、ブレーキ液圧制御装置80が後輪用ブレーキ液路63上に設けられている例を示す。
ブレーキ液圧制御装置70は、前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧を制御可能な電動式アクチュエータ71と、前輪制動操作子51の操作状態を検出する制動操作状態検出部72と、電動式アクチュエータ71を駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部73と、車両の状態に関する車両状態量を検出する車両状態量検出部74と、を含む。また、ブレーキ液圧制御装置70は、前輪用ブレーキ液路53に設けられ、前輪用ブレーキ液路53の断面積を変更可能な電動式バルブ75を含んでもよい。電動式バルブ75は、前輪用マスターシリンダ52と、電動式アクチュエータ71のブレーキ液路53への接続部位との間に配置される。
電動式アクチュエータ71は、電気で駆動され、前輪用ブレーキ液路53に設けられている。電動式アクチュエータ71としては、電動でブレーキ液圧を制御可能であれば特に限定されないが、電動式のギヤポンプ、電動式のトロコイドポンプ、電動式ピストンポンプ(斜板ポンプを含む)、または、電動式マスターシリンダが例示される。ただし、液圧変動が少ないポンプを用いることが好ましい。
制動操作状態検出部72は、前輪制動操作子51の操作状態を検出することができる。制動操作状態検出部72は、例えば、前輪制動操作子51の操作によって作動する前輪用マスターシリンダ52が発生したブレーキ液圧を検出するマスターシリンダブレーキ液圧検出部であってよい。マスターシリンダブレーキ液圧検出部としては、前輪用マスターシリンダ52が発生したブレーキ液圧を検出する圧力センサを用いることができる。制動操作状態検出部72は、検出した前輪制動操作子51の操作状態に応じた信号を出力する。
駆動信号生成部73は、前輪制動操作子51の操作状態と電動式アクチュエータ71の駆動信号の関係を規定し、制動操作状態検出部72で検出された前輪制動操作子51の操作状態に応じて、電動式アクチュエータ71を駆動する駆動信号を生成する。
駆動信号生成部73は、記憶部73aを含み、記憶部73aは、駆動信号生成情報を記憶している。駆動信号生成情報は、前輪制動操作子51の操作状態と電動式アクチュエータ71の駆動信号との関係を規定する情報であり、より具体的には、前輪制動操作子51の操作量に対する電動式アクチュエータ71の駆動信号の大きさに関する情報である。
また、駆動信号生成部73は、生成情報変更部73bを含み、生成情報変更部73bは、記憶部73aに記憶されている駆動信号生成情報を変更することができる。
車両状態量検出部74は、自動二輪車1の状態に関する車両状態量を検出することができる。ここで、車両状態量とは、例えば、車両の加速度および角速度、車輪のスリップ量、横滑り加速度、横滑り角、ロール角、ピッチ角等である。また、車両状態量検出部74は、IMU22、車体速検出部25、ピッチ角検出部26、ロール角検出部27等によって構成される。
駆動信号生成部73は、前輪制動操作子51が制動力を高める方向に操作され、かつ車両状態量検出部74で検出された車両状態量が所定の閾値を超えるときに、前輪制動操作子51の単位操作量に対する前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧の上昇量が小さくなるように、制動操作状態検出部72で検出された前輪制動操作子51の操作状態および車両状態量検出部74で検出された車両状態量に応じて、前輪制動操作子51の操作状態と電動式アクチュエータ71の駆動信号の関係を変更することができる。より具体的には、駆動信号生成部73は、前輪制動操作子51が制動力を高める方向に操作されているという情報を制動操作状態検出部72から受け、かつ車両状態量が予め設定された所定の閾値を超えたという情報を車両状態量検出部74から受けると、生成情報変更部73bが、前輪制動操作子51の単位操作量に対する前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧の上昇量が小さくなるように駆動信号生成情報を変更することができる。
これにより、前輪制動操作子51が制動力を高める方向に操作されているときに、前輪制動操作子51の単位操作量に対する前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧の上昇量が小さくなるため、ライダーが前輪制動操作子51を保持しやすくなり操作フィーリングを向上できる。
なお、本発明における所定の閾値は、従来のABSやIMUの信号を用いた制御が作動する閾値より小さい値となっている。例えば、ABS作動の閾値は一般的に10〜20%くらいのスリップが発生したときである(車体速度が100km/hであれば、車輪速度が90〜80km/hになったときにABSが作動する)が、本発明の閾値は、10%より十分に小さい、例えば1%〜5%程度のスリップが発生したときである。
また、駆動信号生成部73は、前輪制動操作子51が制動力を高める方向に操作され、かつ車両状態量検出部74で検出された車両状態量が第1の閾値を超えるときに、前輪制動操作子51の単位操作量に対する前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧の上昇量を第1の上昇量とし、前輪制動操作子51が制動力を高める方向に操作され、かつ車両状態量検出部74で検出された車両状態量が第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えるときに、前輪制動操作子51の単位操作量に対する前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧の上昇量を第1の上昇量よりも小さい第2の上昇量としてもよい。
図4は、ブレーキ液圧制御装置70による制御の一例を示すグラフである。図4の横軸はすべて時間となっている。
図4(a)は、車体速度と車輪速度の変化を示している。図4(a)において、車両の車体速度を実線で示し、公知のABS制御装置を備えた車両の車輪速度を点線で示し、本発明のブレーキ液圧制御装置70を備えた車両の車輪速度を破線で示している。
図4(b)は、前輪3の微小なスリップを検出した際に生成される検出信号を示している。
図4(c)は、前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧の変化を示している。図4(c)において、公知のABS制御装置を備えた車両のブレーキ液圧を実線で示し、本発明のブレーキ液圧制御装置70を備えた車両のブレーキ液圧を破線で示している。
図4(d)は、前輪用マスターシリンダ52が発生するブレーキ液圧の変化を示している。
この例では、図4(c)および図4(d)のように、時間t1にライダーによって前輪制動操作子51の操作が開始される。その後、前輪制動操作子51は、図4(d)のように制動力を高める方向に操作される。
その後、時間t2に図4(b)のように、前輪3に微小なスリップが発生する。このときのスリップ量を第1のスリップ量とする。この第1のスリップ量が予め設定された第1の閾値とすると、時間t2において、駆動信号生成部73は、前輪制動操作子51の操作状態と電動式アクチュエータ71の駆動信号の関係を変更して、前輪制動操作子51の単位操作量に対する前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧の上昇量を小さくして第1の上昇量とする(図4(c)参照)。
その後、時間t4にスリップ量が第2のスリップ量に達する。この第2のスリップ量が予め設定された第2の閾値とすると、時間t4において、駆動信号生成部73は、前輪制動操作子51の操作状態と電動式アクチュエータ71の駆動信号の関係を変更して、前輪制動操作子51の単位操作量に対する前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧の上昇量を小さくして第2の上昇量とする(図4(c)参照)。この第2の上昇量は、第1の上昇量よりも小さい。
その後、時間t6において、ブレーキ液圧制御装置70を備えた車両は、ABSが作動開始する。
一方、公知のABS制御を備えた車両では、図4(c)のように時間t3にABSが作動開始する。
ブレーキ液圧制御装置80は、後輪用ホイールシリンダ43に作用するブレーキ液圧を制御可能な電動式アクチュエータ81と、後輪制動操作子61の操作状態を検出する制動操作状態検出部82と、電動式アクチュエータ81を駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部83と、車両の状態に関する車両状態量を検出する車両状態量検出部84と、を含む。このように後輪用のブレーキ液圧制御装置80は、前輪用のブレーキ制御装置70と同様の構成を備えるため、詳細な説明は省略する。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係るブレーキシステムの概略構成を示している。このブレーキシステムでは、車両制動中は、前輪用マスターシリンダ52と前輪用ホイールシリンダ33のブレーキ液路を遮断したうえで、前輪用ホイールシリンダ33に作用するブレーキ液圧は、前輪用マスターシリンダ52が発生したブレーキ液圧に応じて電動式アクチュエータ71によって決定される、いわゆるバイワイヤタイプとなっている。後輪用のブレーキ液圧制御装置80についても同様である。
[別実施形態]
(1)ブレーキ液圧制御装置は、前述のように前輪3および後輪4の両方に対して設けられてもよいが、前輪3または後輪4に対してのみ設けてられてもよい。
(2)ブレーキ液圧制御装置は、ABS装置や連動ブレーキ装置と組み合わせてもよい。また、ブレーキ液圧制御装置の一部は、ABS装置や連動ブレーキ装置の一部を兼ねるようにしてもよい。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 前輪
4 後輪
20 ハンドル
30 前輪ブレーキ
33 前輪用ホイールシリンダ
40 後輪ブレーキ
43 後輪用ホイールシリンダ
51 前輪制動操作子
52 前輪用マスターシリンダ
53 前輪用ブレーキ液路
61 後輪制動操作子
62 後輪用マスターシリンダ
63 後輪用ブレーキ液路
70 ブレーキ液圧制御装置
71 電動式アクチュエータ
72 制動操作状態検出部
73 駆動信号生成部
74 車両状態量検出部
80 ブレーキ液圧制御装置
81 電動式アクチュエータ
82 制動操作状態検出部
83 駆動信号生成部
84 車両状態量検出部

Claims (5)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームに支持される前輪および後輪と、
    前記前輪に設けられ、前輪用ホイールシリンダを含み、前記前輪に制動力を発生させる前輪ブレーキと、
    ライダーによって操作可能な前輪制動操作子と、
    前記前輪制動操作子の操作により作動する前輪用マスターシリンダと、
    前記後輪に設けられ、後輪用ホイールシリンダを含み、前記後輪に制動力を発生させる後輪ブレーキと、
    ライダーによって操作可能な後輪制動操作子と、
    前記後輪制動操作子の操作により作動する後輪用マスターシリンダと、
    前記前輪制動操作子および前記後輪制動操作子のいずれか一方を操作したときに作動する一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧を制御可能なブレーキ液圧制御装置と、を備え、
    前記一方のホイールシリンダが接続される一方のブレーキ液路は、他方のブレーキ液路に対して独立して形成され、
    前記ブレーキ液圧制御装置は、
    電気で駆動され、前記一方のブレーキ液路に設けられ、前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧を制御可能な電動式アクチュエータと、
    前記一方の制動操作子の操作状態を検出する一方の制動操作状態検出部と、
    前記一方の制動操作子の操作状態と前記電動式アクチュエータの駆動信号の関係を規定し、前記一方の制動操作状態検出部で検出された前記一方の制動操作子の操作状態に応じて、前記電動式アクチュエータを駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    車両の状態に関する車両状態量を検出する車両状態量検出部と、を含み、
    前記駆動信号生成部が、前記一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量が所定の閾値を超えるときに、前記一方の制動操作子の単位操作量に対する前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧の上昇量が小さくなるように、前記一方の制動操作状態検出部で検出された前記一方の制動操作子の操作状態および前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量に応じて、前記一方の制動操作子の操作状態と前記電動式アクチュエータの駆動信号の関係を変更可能に構成されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記駆動信号生成部は、
    前記一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量が第1の閾値を超えるときに、前記一方の制動操作子の単位操作量に対する前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧の上昇量を第1の上昇量とし、
    前記一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えるときに、前記一方の制動操作子の単位操作量に対する前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧の上昇量を前記第1の上昇量よりも小さい第2の上昇量とすることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記車両状態量は、前記一方のホイールシリンダが設けられる一方の車輪のスリップ量であり、前記車両状態量検出部は、前記一方の車輪のスリップ量を検出する一方の車輪スリップ量検出部であることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記一方の制動操作状態検出部が、前記一方の制動操作子の操作によって作動する一方のマスターシリンダが発生したブレーキ液圧を検出する一方のマスターシリンダブレーキ液圧検出部であり、
    前記ブレーキ液圧制御装置は、
    前記一方の制動操作子が制動力を高める方向に操作され、かつ前記車両状態量検出部で検出された前記車両状態量が所定の閾値を超えるときに、前記一方のホイールシリンダに作用するブレーキ液圧が、前記マスターシリンダブレーキ液圧検出部で検出された前記一方のマスターシリンダのブレーキ液圧以下となるように前記電動式アクチュエータを駆動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記前輪制動操作子または前記後輪制動操作子の少なくともひとつが支持され、前記前輪の向きを変更可能に構成されるハンドルと、を備え、
    前記一方の制動操作子は、前記ハンドルに支持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
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