JP4561511B2 - 自動二輪車両におけるabs制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車両において、前後輪それぞれに備えられた車輪速度センサからの検出信号を用いて前後輪の車輪速度および車体速度(推定車体速度)を求め、これら前後輪の車輪速度および車体速度に基づいてABS制御を実行するABS制御装置に関するものである。
従来より、車輪スリップを回避することで車両の走行安全性の向上を図るABS制御装置が知られている。このABS制御装置では、各車輪の車輪速度を用いて車体速度を求め、その車体速度と各車輪の車輪速度の偏差((車体速度−車輪速度)/車体速度)がABS制御の開始しきい値(減圧開始しきい値)を超えた場合に、ABS制御が開始されるようになっている。
このようなABS制御装置において、前輪と後輪のABS制御における増圧制御の位相または減圧制御の位相が同期すると車両の減速度が大きく変化し、ドライバに不快感を与えることから、特許文献1において、前輪と後輪のABS制御における増圧制御の位相または減圧制御の位相が同期しないようにすることが提案されている。
特開2001−239931号公報
上記のように、前輪と後輪のABS制御における増圧制御の位相または減圧制御の位相が同期しないようにした場合、ABS制御中におけるドライバの違和感を低減できたとしても、ABS制御開始時にドライバに与える違和感を低減できない。すなわち、ABS制御が開始されるであろうとドライバが期待するような状況下においてもABS制御が開始されなかったりする違和感は、上記手法によって低減することはできない。
本発明は上記点に鑑みて、ABS制御開始時にドライバに与える違和感を低減できるABS制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らは、ABS制御開始時にドライバに違和感を与える理由について検討したところ、ABS制御の開始しきい値の設定の仕方がドライバに与える違和感に関連していることが確認された。
例えば、前輪と後輪が共に非制動中のときには、段差路や凹凸路等で車輪速度が急変しても、それによってABS制御が開始されてしまわないように、前輪と後輪共に、ABS制御の開始しきい値が高い値に設定されている。そして、前輪と後輪のいずれかが制動中になったときに、ABS制御の開始しきい値が制動中用の低めの値に設定され、ABS制御が開始され易くなるように調整される。
ところが、このとき、制動中ではない方の車輪に関しては、ABS制御の開始しきい値が非制動中のままとされるため、ドライバがABS制御が開始されるであろうと期待するような状況下においてもABS制御が開始されず、ドライバに違和感を与えることになるのである。
逆に、ABS制御の開始しきい値が低く設定され過ぎて、ドライバが期待していないのにもかかわらずABS制御が開始されてしまうような場合にも、同様に、ドライバに対して違和感を与えることになる。
そこで、請求項1に記載の発明では、前輪制動判定手段(110)と後輪制動判定手段(120、180)にて前輪(FW)もしくは後輪(RW)のうちいずれか一方の車輪に対して制動力を発生させる操作がされていることが判定されており、かつ、当該制動操作がされている車輪がABS制御中ではないことが前記ABS制御中判定手段(140、190、230、250)によって判定されている場合に、開始しきい値設定手段(100、150、160、200、210、240、260)により、もう一方の車輪のABS制御の開始しきい値を変更することを特徴としている。
このように、ドライバがABS制御を開始させ易くしたいか開始させ難くしたいかという要望を、ドライバのブレーキ操作が既に開始されている車輪があるか否かに基づいて判別し、制動操作がされている車輪がABS制御中ではない場合に、ABS制御の開始しきい値を変更するようにしている。このため、ドライバがABS制御が開始されるであろうと期待するような状況下においてもABS制御が開始されなかったり、ABS制御の開始しきい値が低く設定され過ぎて、ドライバが期待していないのにもかかわらずABS制御が開始されてしまうようなことが発生することを防ぐことが可能となる。これにより、ドライバに違和感を与えないようにでき、ドライバのブレーキフィーリングの向上を図ることが可能となる。
請求項2に記載の発明では、開始しきい値設定手段(100、150、160、200、210、240、260)により、前輪(FW)と後輪(RW)のいずれか一方の車輪に対して制動力を発生させる操作がされていることが判定されている場合において、当該制動操作がされている車輪がABS制御中ではないことが判定されている場合だけではなく、当該制動操作がされている車輪がABS制御中であることが判定されている場合にも、もう一方の車輪のABS制御の開始しきい値を変更し、制動操作がされている車輪がABS制御中ではないことがABS制御中判定手段(140、190、230、250)によって判定されている場合の開始しきい値が、制動操作がされている車輪がABS制御中であることがABS制御中判定手段(140、190、230、250)によって判定されている場合の開始しきい値よりも高くなるようにすることを特徴としている。
このように、制動中の車輪がABS制御中であるか否かに応じて、他方のABS制御の開始しきい値を変更するようにし、制動中の車輪がABS制御中ではない場合と比較してABS制御中である場合の開始しきい値が高くなるようにすることで、よりドライバがABS制御が開始され易くしたいと要望する場合、もしくは、ABS制御が開始され難くしたいと要望する場合に、それらに対処することが可能となる。
請求項に記載の発明では、前輪(FW)のABS制御の開始しきい値(A、A1〜A4)の変更度合と、後輪(RW)のABS制御の開始しきい値(B、B1〜B4)の変更度合を変えることを特徴とする。
このように、前輪(FW)と後輪(RW)のABS制御の開始しきい値の変更度合を変更することで、前輪(FW)と後輪(RW)それぞれの車輪特性に対応することが可能となる。
請求項に記載の発明では、前輪(FW)と後輪(RW)それぞれの走行路面の状態に応じて、前輪(FW)のABS制御の開始しきい値(A、A1〜A4)および後輪(RW)のABS制御の開始しきい値(B、B1〜B4)を設定することを特徴としている。
このように、走行路面の状態に応じて前輪(FW)と後輪(RW)のABS制御の開始しきい値を変更することもできる。例えば、路面摩擦係数μが高いと判定された高μ路時には開始しきい値が高くなるようにし、悪路判定時には開始しきい値が低くなるようにすることができる。
請求項に記載の発明では、開始しきい値設定手段(100、150、160、200、210、240、260)は、前輪(FW)のABS制御の開始しきい値(A、A1〜A4)および後輪(RW)のABS制御の開始しきい値(B、B1〜B4)として、最も高い値(A4、B4)を設定しておき、前輪(FW)と後輪(RW)のうちいずれか一方の車輪が制動中となった場合に、他方の車輪の開始しきい値を低くすることを特徴としている。
このように、ABS制御の開始しきい値の初期値としてABS制御が開始し難くなるように最も高い値が設定されるような場合には、いずれか一方の車輪が制動中となったときに開始しきい値を低くすることになる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態が適用された自動二輪車両用のABS制御装置1の全体構成を示したものである。このABS制御装置1は、前輪FWに対して制動力を発生させる第1配管系統と後輪RWに対して制動力を発生させる第2配管系統を有した構成となっている。
図1に示されるように、ABS制御装置1には、右側ハンドルに位置するブレーキレバー11と右足置き前方に位置するブレーキペダル12が備えられている。これらブレーキレバー11およびブレーキペダル12は、それぞれ前輪FWと後輪RWに対して制動力を発生させるためのブレーキ操作部材に相当するものであり、ドライバに独立して操作されるものである。これらブレーキレバー11およびブレーキペダル12は、図示しないマスタシリンダ(以下、M/Cという)などを介して、第1、第2配管系統を備えたブレーキ回路に接続されている。
ブレーキレバー11は、M/Cなどを介し、前輪FWに対して制動力を発生させる第1配管系統に接続されている。第1配管系統には、ブレーキレバー11の操作に応じたブレーキ液圧を発生させるM/Cに接続された主管路としての管路Aを有し、この管路Aを通じて前輪FWに備えられたホイールシリンダ(以下、W/Cという)13に接続されている。このため、ブレーキレバー11の操作に伴ってM/Cに発生させられたM/C圧は、管路Aを通じてW/C13に伝えられるようになっている。
また、管路Aには、減圧管路としての管路Bが接続されている。この管路Bにはリザーバ14が接続されていると共に、管路Bのうちリザーバ14よりも上流側、つまり管路A側には減圧制御弁15が配設されている。また、リザーバ14と管路Aとの間を結ぶように還流管路となる管路Cが配設されている。この管路Cにはリザーバ14から管路Aに向けてブレーキ液を吸入吐出するように、モータ16によって駆動される自吸式のポンプ17が設けられている。
リザーバ14は、所定容量までブレーキ液を流入させることができるように構成されている。このリザーバ14のリザーバ室14a内には、所定ストロークを有するピストン14bとリザーバ室14a内のブレーキ液を排出させる方向にピストン14bを付勢するスプリング14cが備えられている。
このように構成されたリザーバ14は、W/C13に対してW/C圧を発生させているブレーキ液を逃がし、ポンプ17での吸入が行われると収容したブレーキ液をポンプ17に向けて排出するようになっている。
減圧制御弁15は、例えばW/C13とリザーバ14の間の連通・遮断状態を制御できる常閉型2位置電磁弁により構成されている。この減圧制御弁15は、通常ブレーキ時には、非励磁状態であるため、常時遮断状態とされている。
一方、ブレーキペダル12は、M/Cなどを介して後輪RWに対して制動力を発生させる第2配管系統に接続されている。第2配管系統は、ブレーキペダル12の操作に応じたブレーキ液圧を発生させるM/Cに接続された主管路としての管路Dを有し、この管路Dを通じて後輪RWに備えられたW/C18に接続されている。この第2配管系統は、第1配管系統と同様の構成とされているため、個々の構成要素についての詳細説明は行わないが、それぞれ、管路Dが管路A、管路Eが管路B、管路Fが管路C、減圧制御弁19が減圧制御弁15、リザーバ20がリザーバ14、ポンプ21がポンプ17に相当するものとして備えられている。
また、ABS制御装置1には、ブレーキECU22が備えられている。このブレーキECU22がABS制御を実行する制御部として機能するものであり、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従ってABS制御処理などの各種処理が実行される。
このブレーキECU22からの電気信号に基づいて、上記のように構成されたABS制御装置1における各減圧制御弁15、19及びポンプ17、21を駆動するためのモータ16への電圧印加制御が実行されるようになっている。これにより、各W/C13、18に発生させられるW/C圧が制御されるようになっている。
また、ABS制御装置1には、車輪速度センサ23、24も備えられている。車輪速度センサ23、24は、前輪FWおよび後輪RWそれぞれに対応して配設され、前輪FWおよび後輪RWの回転速度、すなわち車輪速度に比例するパルス数のパルス信号をブレーキECU22に向けて出力する。このため、ブレーキECU22では、各車輪速度センサ23、24からの検出信号に基づいて、前輪FWおよび後輪RWの車輪速度を求めると共に、この車輪速度を用いて車体速度を求め、これらに基づいてABS制御を実行するようになっている。
さらに、ブレーキ液圧制御装置1には、ストップスイッチ25、26も備えられている。ストップスイッチ25、26は、ブレーキレバー11とブレーキペダル12それぞれに対応して配設され、これらがドライバによって操作されているか否か、つまり前輪FWもしくは後輪RWが制動中であるか否かを示す検出信号をブレーキECU22に向けて出力する。
以上のようにして、本実施形態に示す自動二輪車両用のABS制御装置1が構成されている。
このように構成されるABS制御装置1では、ブレーキECU22にてABS制御処理が実行されるようになっている。具体的には、車輪速度センサ23、24の検出信号に基づいて、前輪FWおよび後輪RWそれぞれの車輪速度の演算が行われると共に、これら前輪FWおよび後輪RWそれぞれの車輪速度に基づいて車体速度VS0が演算される。そして、車体速度VS0と前輪FWおよび後輪RWそれぞれの車輪速度との偏差((車体速度−車輪速度)/車体速度)がABS制御の開始しきい値を超えたことを検出したときに、該当する車輪と対応するABS制御開始フラグがセットされ、その車輪に対してのABS制御が実行される。
まず、ABS制御が実行されない通常のブレーキ時には、ブレーキECU22から減圧制御弁15、19およびモータ16を駆動するための制御電圧が印加されず、ブレーキレバー11やブレーキペダル12での操作量に応じたW/C圧が各W/C13、18に発生させられる。これにより、ブレーキレバー11やブレーキペダル12に応じた制動力が前輪FWや後輪RWに発させられる。
そして、ABS制御時には、必要に応じて、ブレーキECU22から減圧制御弁15、19およびモータ16を駆動するための制御電圧が印加され、その印加電圧に応じて各減圧制御弁15、19が駆動されると共に、モータ16が駆動される。これにより、管路B、Eを通じて管路A、Dとリザーバ14、18が連通状態になり、各W/C13、18に発生させられたW/C圧が減少させられ、車輪スリップが抑制されることで車輪ロックを回避することが可能となる。
なお、ABS制御開始フラグは、例えば車両が完全に停止した場合やブレーキ操作が解除された場合などにリセットされ、再度ABS制御が開始されたときまでリセットされたままとされる。
このようなABS制御を実行するにあたり、本実施形態のABS制御装置1では、ABS制御の開始しきい値の設定を行う開始しきい値設定処理が実行されるようになっている。以下、このABS制御の開始しきい値設定処理について説明する。なお、本実施形態のABS制御装置1のうち、従来と異なる部分はこの開始しきい値設定処理についてであり、ABS制御処理そのものについては従来と同じものであるため、異なる部分についてのみ説明する。
図2は、本実施形態のABS制御装置1におけるブレーキECU22で実行される開始しきい値設定処理のフローチャートである。この処理は、例えばイグニッションスイッチがOFF状態からON状態に切替えられたあと、所定の演算周期(例えば、60msもしくは80ms)毎に実行される。
まず、ステップ100では、前輪FWと後輪RWそれぞれのABS制御の開始しきい値として、ブレーキ時ではない通常走行中に設定される値が設定される。具体的には、前輪FWに対しては開始しきい値A4が設定され、後輪RWに対しては開始しきい値B4が設定される。
ここでいう開始しきい値A4、B4は、ABS制御が開始され難く(制御介入が鈍感に)される場合に設定され、最も大きな開始しきい値として設定されるものである。つまり、通常の走行中に、段差路や凹凸路によって車体速度に対して車輪速度が瞬間的に低下してしまうことで、ABS制御を開始すべきでないにも関わらず、ABS制御が開始されてしまうことを防止するために、ABS制御が開始され難くされる。
次に、ステップ110に進み、前輪FWのストップスイッチ25がONになっているか否かが判定される。前輪FWのストップスイッチ25がONになっている場合、ドライバの制動要求に基づいて前輪FWが制動中であると考えられる。したがって、このような場合には、喩え制動中とされているのが前輪FWだけであったとしても、ドライバは前輪FWと後輪RWの両方ともに対してABS制御が開始され易くなることを期待していると考えられる。このため、まずABS制御が開始され易くなることをドライバが望んでいるか否かを検出するために、前輪FWが制動中であるか否かが判定される。
このステップで否定判定された場合には、前輪FWを考慮しただけではABS制御が開始され易くなることをドライバが望んでいるか分からないものとして、ステップ120に進む。そして、ステップ120において、後輪RWのストップスイッチ26がONになっているか否かが判定される。
このとき、後輪RWのストップスイッチ26もONになっていなければ、ドライバは前輪FWと後輪RWの両方共に対してABS制御が開始され易くなることを望んでいないものと考えられる。このため、この場合にはそのまま処理が完了となり、最もABS制御が開始され難いように、前輪FWに対しては開始しきい値A4が設定され、後輪RWに対しては開始しきい値B4が設定された状態となる。
逆に、後輪RWのストップスイッチ26がONになっていれば、ABS制御が開始され易くなることをドライバが望んでいるものと考えられる。このため、ステップ130において、後輪RWに対しては制動中にABS制御の開始しきい値として設定される一般的な開始しきい値Bがセットされたのち、ステップ140に進む。
ステップ140では、後輪RWに対して既にABS制御が開始されているか否かが判定される。ここでのABS制御が開始されているか否かの判定は、ABS制御処理において、後輪RWに対応するABS制御開始フラグがセットされているか否かに基づいて判定される。
後輪RWが制動中である場合、喩え前輪FWが制動中でなかったとしても、前輪FWに対してもABS制御が開始され易くなることをドライバが期待すると考えられる。しかも、後輪RWに対してABS制御処理が開始されたような状況下においては、より一層、ABS制御が開始され易くなることをドライバが期待する。
したがって、後輪RWが制動中であれば、制動中で無い場合よりもABS制御が開始され易くなるようにABS制御の開始しきい値を変更し、かつ、後輪RWに対してABS制御が開始されているか否かに基づき、更に前輪FWに対するABS制御の開始しきい値を変更する。具体的には、ステップ140で否定判定された場合には、後輪RWが制動中ではあるものの、後輪RWに対してABS制御が開始されている場合ほど、ABS制御の開始しきい値を低くする必要はないものとして、ステップ150において前輪FWに対して開始しきい値A3が設定される。逆に、ステップ140で肯定判定された場合には、後輪RWが単に制動中とされた場合よりも、より一層、ABS制御が開始され易くなることをドライバが期待しているものとして、ステップ160において前輪FWに対して開始しきい値A3よりも低い開始しきい値A2が設定される。
なお、ステップ150、160において、基本的には前輪FWに対して開始しきい値A2、A3が設定されることになるが、ブレーキECU22にて周知の路面状態判別などが行われている場合には、その路面状態に応じて開始しきい値A2、A3を調整することも可能である。例えば、図2中に示したように、路面摩擦係数μが高いことが判別された高μ判定時には、開始しきい値A2、A3よりも高く(ABS制御が開始され難く)なる開始しきい値A2a、A3aが設定され、悪路であることが判別された悪路判定時には、開始しきい値A2、A3よりも低く(ABS制御が開始され易く)なる開始しきい値A2b、A3bが設定されるようにすることもできる。
一方、ステップ110で肯定判定された場合には、前輪FWが制動中とされており、ABS制御が開始され易くなることをドライバが望んでいるものとして、ステップ170に進む。そして、ステップ170において、前輪FWに対して制動中にABS制御の開始しきい値として設定される一般的な開始しきい値Aがセットされたのち、ステップ180に進む。
ステップ180では、ステップ120と同様に、後輪RWのストップスイッチ26がONになっているか否かが判定される。
このとき、後輪RWのストップスイッチ26がONになっていなければ、ドライバは前輪FWと後輪RWの両方共に対してABS制御が開始され易くなることを望んでいるものの、後輪RWが制動中の場合程、その要望が大きなものではないと考えられる。このため、この場合にはステップ190に進み、前輪FWに対して既にABS制御が開始されているか否かが判定される。ここでのABS制御が開始されているか否かの判定は、ABS制御処理において、前輪FWに対応するABS制御開始フラグがセットされているか否かに基づいて判定される。
上述したように、前輪FWが制動中である場合、喩え後輪RWが制動中でなかったとしても、前輪FWに対してもABS制御が開始され易くなることをドライバが期待すると考えられる。しかも、前輪FWに対してABS制御処理が開始されたような状況下においては、より一層、ABS制御が開始され易くなることをドライバが期待する。
したがって、前輪FWが制動中であれば、制動中で無い場合よりもABS制御が開始され易くなるようにABS制御の開始しきい値を変更し、かつ、前輪FWに対してABS制御が開始されているか否かに基づき、更に後輪RWに対するABS制御の開始しきい値を変更する。具体的には、ステップ190で否定判定された場合には、前輪FWが制動中ではあるものの、前輪FWに対してABS制御が開始されている場合ほど、ABS制御の開始しきい値を低くする必要はないものとして、ステップ200において後輪RWに対して開始しきい値B3が設定される。逆に、ステップ190で肯定判定された場合には、前輪FWが単に制動中とされた場合よりも、より一層、ABS制御が開始され易くなることをドライバが期待しているものとして、ステップ210において後輪RWに対して開始しきい値B3よりも低い開始しきい値B2が設定される。
なお、ステップ200、210において、基本的には後輪RWに対して開始しきい値B2、B3が設定されることになるが、ブレーキECU22にて周知の路面状態判別などが行われている場合には、上記ステップ150、160の場合と同様に、その路面状態に応じて開始しきい値B2、B3を調整することも可能である。例えば、図2中に示したように、高μ判定時には、開始しきい値B2、B3よりも高く(ABS制御が開始され難く)なる開始しきい値B2a、B3aが設定され、悪路であることが判別された悪路判定時には、開始しきい値B2、B3よりも低く(ABS制御が開始され易く)なる開始しきい値B2b、B3bが設定されるようにすることもできる。
さらに、ステップ180で肯定判定された場合には、前輪FWと後輪RWの双方が制動中であることになる。このため、この場合には、ステップ220において、後輪RWに対して制動中にABS制御の開始しきい値として設定される一般的な開始しきい値Bがセットされ、その後ステップ230に進む。
そして、ステップ230でステップ190と同様の手法により、前輪FWに対して既にABS制御が開始されているか否かが判定される。そして、ステップ230で肯定判定された場合には、前輪FWが単に制動中とされた場合よりも、より一層、ABS制御が開始され易くなることをドライバが期待しているものとして、ステップ240において後輪RWに対して開始しきい値Bよりも低い開始しきい値B1が設定される。
逆に、ステップ230で否定判定された場合には、後輪RWのABS制御の開始しきい値として、今設定されている開始しきい値Bを変更する必要は無いものとして、ステップ250に進み、今度は、ステップ140と同様の手法により、後輪RWに対して既にABS制御が開始されているか否かが判定される。そして、ステップ250で肯定判定された場合には、後輪RWが単に制動中とされた場合よりも、より一層、ABS制御が開始され易くなることをドライバが期待しているものとして、ステップ260において前輪FWに対して開始しきい値Aよりも低い開始しきい値A1が設定される。
なお、ステップ240、260において、基本的には前輪FWに対して開始しきい値A1、後輪RWに対して開始しきい値B1が設定されることになるが、ブレーキECU22にて周知の路面状態判別などが行われている場合には、上記ステップ150、160の場合と同様に、その路面状態に応じて開始しきい値A1、B1を調整することも可能である。例えば、図2中に示したように、高μ判定時には、開始しきい値A1、B1よりも高く(ABS制御が開始され難く)なる開始しきい値A1a、B1aが設定され、悪路であることが判別された悪路判定時には、開始しきい値A1、B1よりも低く(ABS制御が開始され易く)なる開始しきい値A1b、B1bが設定されるようにすることもできる。
以上のようにして、本実施形態のABS制御装置1によるABS制御の開始しきい値設定処理が完了となる。なお、図2中に示したステップは、ブレーキECU22における各種処理を実行する手段に対応している。具体的には、ステップ100、150、160、200、210、240、260の処理を実行する部分が開始しきい値設定手段、ステップ110の処理を実行する部分が前輪制動判定手段、ステップ120、180の処理を実行する部分が後輪制動判定手段、ステップ140、190、230、250の処理を実行する部分がABS制御中判定手段に相当するものとなっている。
このようにして行われるABS制御の開始しきい値の設定についてまとめると、前輪FWに対しては、前輪FWが制動中に設定される開始しきい値A、前輪FWが非制動中に設定される開始しきい値A4に加えて、前輪FWおよび後輪RWが制動中かつ後輪RWがABS制御中に設定される開始しきい値A1、前輪FWが非制動中かつ後輪RWが制動中に設定される開始しきい値A3、前輪FWが非制動中で後輪RWが制動中かつABS制御中に設定される開始しきい値A2という複数種類の異なる開始しきい値が設定される。これらの大小関係は、A1<A<A2<A3<A4となる。
後輪RWに対しても、同様に、後輪RWが制動中に設定される開始しきい値B、後輪RWが非制動中に設定される開始しきい値B4に加えて、後輪RWおよび前輪FWが制動中かつ前輪FWがABS制御中に設定される開始しきい値B1、後輪RWが非制動中かつ前輪FWが制動中に設定される開始しきい値B3、後輪RWが非制動中で前輪FWが制動中かつABS制御中に設定される開始しきい値B2という複数種類の異なる開始しきい値が設定される。これらの大小関係は、B1<B<B2<B3<B4となる。
そして、これら前輪FWと後輪RWの各開始しきい値の大小関係は、前輪FWが後輪RWよりも先にロックしてしまうような状態を防止するために、前輪FWのABS制御の開始しきい値の方が後輪RWのABS制御の開始しきい値よりも低い値とされている。
なお、これら前輪FWと後輪RWの各開始しきい値に関しては、同様の変更度合であっても構わないが、車輪特性に対応した別々の値とすることも可能である。
以上説明したような本実施形態のABS制御装置1によれば、ドライバがABS制御を開始させ易くしたいか開始させ難くしたいかという要望を、ドライバのブレーキ操作やABS制御が既に開始されている車輪があるか否かに基づいて判別し、その結果に応じてABS制御の開始しきい値を変更するようにしている。
このため、ドライバがABS制御が開始されるであろうと期待するような状況下においてもABS制御が開始されなかったり、ABS制御の開始しきい値が低く設定され過ぎて、ドライバが期待していないのにもかかわらずABS制御が開始されてしまうようなことが発生することを防ぐことが可能となる。これにより、ドライバに違和感を与えないようにでき、ドライバのブレーキフィーリングの向上を図ることが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、ABS制御の開始しきい値を変更する指標として、いずれかの車輪が制動中であるか否かを判定し、さらに、制動中の車輪が既にABS制御が開始されているか否かを判定するようにしているが、少なくとも、いずれかの車輪が制動中であるか否かを判定し、これに基づいて開始しきい値を変更すれば足りる。
また、上記実施形態では、ストップスイッチ25、26からの検出信号を制動輪と非制動輪の検出用の信号として用いているが、車輪速度センサ23、24の検出信号から求められた前輪FWと後輪RWそれぞれの車輪速度の変化量(時間微分値)から車輪加減速度を求め、減速度が制動中と想定される所定のしきい値を超えるか否かを判定することで、制動輪と非制動輪の検出を行うことも可能である。
本発明の第1実施形態における自動二輪車両用のABS制御装置1の全体構成を示した図である。 図1に示すABS制御装置1のブレーキECU22で実行されるABS制御許可判定処理のフローチャートである。
符号の説明
1…ブレーキ液圧制御装置、11…ブレーキレバー、12…ブレーキペダル、13、18…W/C、14、20…リザーバ、15、19…減圧制御弁、16…モータ、17、21…ポンプ、23…車輪速度センサ(前輪用車輪速度センサ)、24…車輪速度センサ(後輪用車輪速度センサ)、25…ストップスイッチ、26…ストップスイッチ、A〜F…管路、FW…前輪、RW…後輪。

Claims (5)

  1. 従動輪となる前輪(FW)と駆動輪となる後輪(RW)それぞれに対して設けられた前輪用車輪速度センサ(23)および後輪用車輪速度センサ(24)からの検出信号を受け取り、前記前輪(FW)の車輪速度と前記後輪(RW)の車輪速度を求め、これら前記前輪(FW)の車輪速度と前記後輪(RW)の車輪速度とに基づいて車体速度の演算を行うと共に、該車体速度と前記前輪(FW)の車輪速度もしくは前記後輪(RW)の車輪速度の偏差に基づいて、車輪ロック傾向を回避すべくABS制御を実行する様に構成された自動二輪車両のABS制御装置であって、
    前記前輪(FW)に対して制動力を発生させる操作がドライバによってされているか否か判定する前輪制動判定手段(110)と、
    前記後輪(RW)に対して制動力を発生させる操作がドライバによってされているか否か判定する後輪制動判定手段(120、180)と、
    前記前輪(FW)がABS制御中であるか否かを判定すると共に、前記後輪(RW)がABS制御中であるか否かを判定するABS制御中判定手段(140、190、230、250)と、
    前記前輪制動判定手段(110)と前記後輪制動判定手段(120、180)によって、前記前輪(FW)と前記後輪(RW)のうちいずれか一方の車輪に対して制動力を発生させる操作がされていることが判定されており、かつ、当該制動操作がされている車輪がABS制御中ではないことが前記ABS制御中判定手段(140、190、230、250)によって判定されている場合に、もう一方の車輪のABS制御の開始しきい値を変更する開始しきい値設定手段(100、150、160、200、210、240、260)と、を備えていることを特徴とする自動二輪車両のABS制御装置。
  2. 記開始しきい値設定手段(100、150、160、200、210、240、260)は、前記前輪制動判定手段(110)と前記後輪制動判定手段(120、180)によって、前記前輪(FW)と前記後輪(RW)のうちいずれか一方の車輪に対して制動力を発生させる操作がされていることが判定されている場合において、当該制動操作がされている車輪がABS制御中ではないことが判定されている場合だけではなく、当該制動操作がされている車輪がABS制御中であることが判定されている場合にも、もう一方の車輪のABS制御の開始しきい値を変更するものであって、
    前記制動操作がされている車輪がABS制御中ではないことが前記ABS制御中判定手段(140、190、230、250)によって判定されている場合の開始しきい値が、前記制動操作がされている車輪がABS制御中であることが前記ABS制御中判定手段(140、190、230、250)によって判定されている場合の開始しきい値よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車両のABS制御装置。
  3. 前記開始しきい値設定手段(100、150、160、200、210、240、260)は、前記前輪(FW)のABS制御の開始しきい値(A、A1〜A4)の変更度合と、前記後輪(RW)のABS制御の開始しきい値(B、B1〜B4)の変更度合を変えていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車両のABS制御装置。
  4. 前記開始しきい値設定手段(100、150、160、200、210、240、260)は、前記前輪(FW)と前記後輪(RW)それぞれの走行路面の状態に応じて、前記前輪(FW)のABS制御の開始しきい値(A、A1〜A4)および前記後輪(RW)のABS制御の開始しきい値(B、B1〜B4)を設定することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の自動二輪車両のABS制御装置。
  5. 前記開始しきい値設定手段(100、150、160、200、210、240、260)は、前記前輪(FW)のABS制御の開始しきい値(A、A1〜A4)および前記後輪(RW)のABS制御の開始しきい値(B、B1〜B4)として、最も高い値(A4、B4)を設定しておき、前輪(FW)と前記後輪(RW)のうちいずれか一方の車輪が制動中となった場合に、他方の車輪の開始しきい値を低くすることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の自動二輪車両のABS制御装置。
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