JP2019147156A - 溶接装置及び溶接システム - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接物の全周を効率良く且つ溶接不良なくきれいに溶接することができる溶接装置を提供すること。【解決手段】搬送経路30の溶接域34に対応してその上方に配設された上支持フレーム50を支持する支持フレーム構造24と、この上支持フレーム50に取り付けられた溶接ロボット22と、溶接域34に対応して搬送経路30の両側に配設された一対の溶接物支持手段26,28とを備えた溶接装置。一対の溶接物支持手段26,28は、支持本体62に回動自在に支持された主軸と一体的に回動するチャック手段64を備え、一方の溶接物支持手段26のチャック手段64に溶接物2の一端部が第1支持治具80を介して着脱自在に保持され、他方の溶接物支持手段28のチャック手段64に溶接物2の他端部が第2支持治具82を介して着脱自在に保持される。【選択図】図2

Description

本発明は、溶接物をアーク溶接する溶接装置及びこの溶接装置を用いた溶接システムに関する。
例えば、二つの溶接部材(溶接物)を強固に連結するために、溶接ワイヤ(溶接棒)と溶接物(母材)との間にアークを発生させて溶接するアーク溶接が広く利用されている。近年、このアーク溶接を自動的に行うために溶接ロボットを用いた溶接装置が普及している(例えば、特許文献1参照)。この溶接装置では、溶接ロボットが例えば工場の床面(又は床面に設置された支持基台)に設置され、溶接物が例えば溶接用テーブルに載置され、溶接ロボットは溶接用テーブルに載置支持された溶接物に対して所要のアーク溶接を施して溶接部材を溶接固定している。
特開2010−172953号公報
しかしながら、このような溶接装置では、溶接ロボットが例えば工場の床面などに設置され、溶接物が溶接用テーブルに載置され、このような状態で溶接を行うために、この溶接物の全周を溶接することが難しく、例えば一対の筒状部材(溶接物)を溶接により接合するには、まず溶接用テーブルに載置した一対の筒状部材の片側(上側)を溶接し、次いで、これら筒状部材を裏返した後にそれらの他側(残りの側)を溶接している。それ故に、一対の筒状部材(溶接物)の全周を効率良く且つきれいに溶接するのが難しいという問題がある。
特に、比較的大きい溶接物の全周を溶接する場合、この溶接物の重量も重くなってその取扱いが容易でなく、例えば溶接物を裏返すなどの作業が非常に煩雑となる。また、溶接ロボットが溶接物の片側に設置される構成であるために、溶接ロボットの溶接ヘッドの移動範囲も制限され、溶接ロボットの設置側と反対側の溶接部位を溶接するのが難しいという問題がある。
本発明の目的は、溶接物の全周を効率良く且つ溶接不良なくきれいに溶接することができる溶接装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、比較的大きい溶接物を効率良く溶接することができる溶接システムを提供することである。
本発明の請求項1に記載の溶接装置は、溶接物の搬送経路の溶接域に対応してその上方に配設された上支持フレームを支持する支持フレーム構造と、前記上支持フレームに取り付けられた溶接ロボットと、前記溶接域に対応して前記搬送経路の両側に配設された一対の溶接物支持手段とを備え、前記一対の溶接物支持手段の各々は、支持本体に回動自在に支持された主軸と、前記主軸と一体的に回動するチャック手段とを備え、前記一対の溶接物支持手段のうちの一方の溶接物支持手段の前記チャック手段に前記溶接物の一端側が着脱自在に保持され、前記一対の溶接物支持手段のうちの他方の溶接物支持手段の前記チャック手段に前記溶接物の他端側が着脱自在に保持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の溶接装置では、前記溶接物の前記一端側には第1支持治具が取り付けられ、前記第1支持治具の支持突部が前記一方の溶接物支持手段の前記チャック手段に着脱自在に保持され、また前記溶接物の前記他端側には第2支持治具が取り付けられ、前記第2支持治具の支持突部が前記他方の溶接物支持手段の前記チャック手段に着脱自在に保持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の溶接装置では、前記第1支持治具は前記溶接物の前記一端側に偏心して取り付けられ、前記第2支持治具は前記溶接物の前記他端側に偏心して取り付けられ、前記溶接物は前記第1及び第2支持治具の前記支持突部を中心として回動されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の溶接装置では、前記溶接物として軸方向の長さが異なる複数種のものがあり、前記複数種の溶接物に対応して回転軸方向の長さが異なる複数種の第1及び第2支持治具が用意され、特定溶接物の前記軸方向の長さに対応する第1及び第2特定支持治具が選択され、前記特定溶接物の前記一端側に前記第1特定支持治具が装着され、前記特定溶接物の前記他端側に前記第2特定支持治具が装着されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の溶接装置では、前記両端支持フレーム構造は、前記上支持フレームの両端部を支持する一対の柱状部材を備え、前記一対の柱状部材の一方に、前記一対の溶接物支持手段のいずれか一つが取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の溶接システムは、前記搬送経路の前記搬送方向に沿って第1及び第2溶接域が配設され、前記第1溶接域に対応して請求項1〜3のいずれかに記載の第1溶接装置が配設され、前記第2溶接域に対応して請求項1〜3のいずれかに記載の第2溶接装置が配設され、前記第1溶接装置は、前記第1溶接域において前記溶接物に周方向の溶接を施し、前記第2溶接装置は、前記第2溶接域において前記溶接物に軸方向の溶接を施すことを特徴とする。
更に、本発明の請求項7に記載の溶接システムでは、前記搬送経路に沿って前記第1及び第2溶接域を通して搬送台車が移動され、前記搬送台車は、前記搬送経路に沿って移動する台車本体と、前記台車本体に搬送位置と前記搬送位置から上昇した装着位置との間を昇降動自在である載置テーブルを備え、前記載置テーブルに前記溶接物が載置支持されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の溶接装置によれば、支持フレーム構造の上支持フレームが溶接域の上方に配設され、この上支持フレームに溶接ロボットが取り付けられ、また溶接域に対応して搬送経路の両側に一対の溶接物支持手段が配設されているので、搬送経路を通して搬送される溶接物は一対の溶接物支持手段に支持され、かく支持された溶接物の上側から溶接ロボットが溶接を施すようになり、従って、溶接物を広範囲にわたって溶接することができる。
また、一対の溶接物支持手段は、支持本体に回動自在に支持された主軸と、主軸と一体的に回動するチャック手段とを備え、溶接物の一端側が一方の溶接物支持手段のチャック手段に着脱自在に保持され、その他端側が他方の溶接物支持手段のチャック手段に着脱自在に保持されるので、溶接物支持手段の主軸を回動させることにより、溶接物の溶接すべき部位を上側(即ち、溶接ロボットと対向する側)に位置付けることができ、これにより、溶接物を取り外すことなくその全周にわたって溶接を施すことができる。
また、本発明の請求項2に記載の溶接装置によれば、溶接物の一端側には第1支持治具が取り付けられ、また溶接物の他端側には第2支持治具が取り付けられるので、第1及び第2支持治具の支持突部を第1及び第2溶接物支持手段のチャック手段に保持することにより、種々の形状の溶接物の両端部を第1及び第2支持手段間に回転自在に支持することができる。
また、本発明の請求項3に記載の溶接装置によれば、第1支持治具は溶接物の一端側に偏心して取り付けられ、第2支持治具は溶接物の他端側に偏心して取り付けられるので、溶接物の両端側が偏心した形状であっても、その両端側に第1及び第2支持治具を取り付けることによって、それらの支持突部を中心として回動させることができる。
また、本発明の請求項4に記載の溶接装置によれば、溶接物として複数種のものがあり、またこれに対応して複数種の第1及び第2支持治具が用意され、特定溶接物の軸方向の長さに対応する第1及び第2特定支持治具が選択されて装着されるので、特定溶接物に第1及び第2特定支持治具を装着した状態での軸方向の長さは一定となり、これにより、軸方向の長さの異なる複数種の溶接物を所要の通りに溶接することができる。
また、本発明の請求項5に記載の溶接装置では、両端支持フレーム構造は、上支持フレームの両端部を支持する一対の柱状部材を備え、一対の柱状部材の一方に、一対の溶接物支持手段のいずれか一つが取り付けられているので、溶接装置の幅方向の大きさ、即ち一対の柱状部材間の間隔を小さくすることができ、これにより、装置全体の小型化を図ることができる。
また、本発明の請求項6に記載の溶接システムによれば、搬送経路の搬送方向に沿って第1及び第2溶接域が配設され、第1溶接域に対応して第1溶接装置が配設され、第2溶接域に対応して第2溶接装置が配設されているので、搬送経路を通して搬送する間に、溶接物に所望の溶接を施すことができる。また、第1溶接装置は、第1溶接域において溶接物に周方向の溶接を施し、第2溶接装置は、第2溶接域において溶接物に軸方向の溶接を施すので、溶接物に対して周方向の溶接及び軸方向の溶接を効率良く施すことができる。
更に、本発明の請求項7に記載の溶接システムによれば、第1及び第2溶接域を通して搬送台車が移動され、この搬送台車の載置テーブルは、搬送位置と装着位置との間を昇降動自在であるので、溶接物を搬送するときには載置テーブルを搬送位置に保持することにより、この載置テーブルに載置した状態の溶接物を安定して搬送することができ、また第1及び第2溶接域において搬送テーブルを装着位置に位置付けることにより、載置テーブルに載置した状態の溶接物を一対の溶接物支持手段間に容易に保持することができる。
溶接すべき溶接物を示す正面図。 図1の溶接物を溶接する溶接装置の第1の実施形態を簡略的に示す正面図。 図2の溶接装置を簡略的に示す平面図。 図2の溶接装置の一対の溶接物支持手段間に溶接物を保持した状態を示す正面図。 図4の溶接物支持手段を示す斜視図。 図5の溶接物支持手段を示す側面図。 溶接物を支持するために用いる支持治具を説明するための説明図であって、図7(a)は、第1の実施形態の支持治具を示し、図7(b)は、第2の実施形態の支持治具を示す。 本発明に従う溶接装置の第2の実施形態を簡略的に示す正面図。 本発明に従う溶接システムの一実施形態を簡略的に示す平面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う溶接装置及び溶接システムの実施形態について説明する。まず、図1〜図7を参照して、本発明に従う溶接装置の第1の実施形態について説明する。
本発明に従う溶接装置を説明する前に、この溶接装置によって溶接される溶接物の一例について説明する。図1において、図示の溶接物2は、ハウジング本体4と、このハウジング本体4の一端側(図1において左側)に設けられた流入側ハウジング6と、ハウジング本体4の他端側(図1において右側)に設けられた流出側ハウジング8とを備え、その溶接完成品(溶接した溶接物2)は、例えば、排気ガス浄化用の尿素SCR装置の一部のハウジングとして用いられ、その軸方向(図1において左右方向)の長さは250cmを超え、その重量は1000kgに近いものもある。
この実施形態では、流入側ハウジング6には第1流入部10及び第2流入部12が設けられ、これら第1及び第2流入部10,12に、上流側の配管(図示せず)に接続するための第1及び第2流入側フランジ14,16が設けられている。また、流出側ハウジング8に流出部18が設けられ、この流出部18に、下流側の配管(図示せず)に接続するための流出側フランジ20が設けられている。
このような溶接物2では、ハウジング本体4、流入側ハウジング6及び流出側ハウジング8が別個に製作された後に、ハウジング本体4の一端部と流入側ハウジング6とが仮溶接されて仮接合され、またハウジング本体4の他端部と流出側ハウジング8とが仮溶接されて仮接合され、その後、後述する溶接装置10を用いて、ハウジング本体4と流入側ハウジング6との接合部の全周にわたって、またこのハウジング本体4と流出側ハウジング8との接合部の全周にわたって溶接が施される。
次に、図2及び図3を参照して、この溶接物2を溶接するための溶接装置について説明する。図示の溶接装置は、溶接物2に溶接を施す溶接ロボット22と、この溶接ロボット22を支持するための支持フレーム構造24と、溶接物2を支持するための一対の溶接物支持手段26,28とを備えている。溶接物2を搬送する搬送方向に延びる搬送経路30が設けられ、この実施形態では、この搬送経路30の一端側(図3において左端側)に載置域32が設けられ、その中間に溶接域34が設けられ、その他端側(図3において右端側)に搬出域36が設けられている。
この実施形態では、工場の床面Fなどに一対の案内レール38,40が設置され、これら案内レール38,40が複数のレール支持部材43により支持され、これらレール支持部材43により一対の案内レール38,40の間隔が保たれる。この溶接装置は、一対の案内レール38,40(即ち、搬送経路30)に沿って移動される搬送台車42を含み、この搬送台車42は、溶接物2を載置する載置域32(このとき、実線42で示す位置に位置付けられる)から溶接物2を所要の通りに溶接する溶接域34(このとき、一点鎖線42Aで示す位置に位置付けられる)を通して溶接物2を搬出する搬出域36(このとき、一点鎖線42Bで示す位置に位置付けられる)までの間を往復動される。
図示の搬送台車42は、一対の案内レール38,40に沿って移動される台車本体44を備え、この台車本体44に載置テーブル46が昇降動自在に装着され、この載置テーブル46は、例えば、空圧シリンダ機構などにより、溶接物2を搬送する搬送位置(図2に実線で示す位置)と溶接物2を装着する装着位置(図2に一点鎖線で示す位置)との間を昇降動される。また、台車本体44の前側には一対の前輪(図示せず)が回転自在に装着され、その後側には一対の後輪(図示せず)が回転自在に支持され、これら前輪及び後輪が一対の案内レール38,40に載置され、これら案内レール38,40に沿って移動される。
この実施形態では、載置域32に対応して載置用リフト(図示せず)が配設され、溶接すべき溶接物2(ハウジング本体4に流入側ハウジング6及び流出側ハウジング8が仮溶接された溶接物)は、載置用リフトを用いて載置域32に位置する搬送台車42の載置テーブル46に載置支持される。
溶接域34に対応して搬送経路30の両側に一対の溶接物支持手段26,28が配設され、搬送台車42により搬送されてきた溶接物2は、この溶接域34において後述するようにして一対の溶接物支持手段26,28に着脱自在に保持される。このとき、搬送台車42の載置テーブル46は、図2に示すように、実線で示す搬送位置から一点鎖線で示す装着位置に上昇され、この装着位置にて一対の溶接物支持手段26,28に保持される。
この溶接域34に対応して、更に、搬送経路30の外側、具体的には片方の溶接物支持手段26の外側(図2参照)に支持フレーム構造24が配設されている。この支持フレーム構造24は、工場の床面Fに設置固定された下端部から上方に延びる柱状部材48と、この柱状部材48の上端部から搬送経路30の上方に延びる上支持フレーム50とを備え、この上支持フレーム50の一端部を支持する一端支持構造となっている。この支持フレーム構造24の上支持フレーム50の先端部に溶接ロボット22が取り付けられている。溶接ロボット22は、それ自体周知の構造のものであり、その溶接アーム52の先端部に溶接ワイヤ54(溶接棒)が取り付けられ、この溶接ワイヤ54と溶接物2の溶接部位との間にアークを発生させてアーク溶接を行う。溶接ロボット22による溶接については、後に詳述する。
溶接物2の溶接後、搬送台車42が再び溶接域34に位置付けられるとともに、載置テーブル46が装着位置に位置付けられ、かかる状態にて溶接物2が載置テーブル46に載置される。その後、載置テーブル46が搬送位置まで降下され、この搬送状態で搬出域36に移動される。
この搬出域36に対応して搬出用リフト(図示せず)が配設され、溶接済みの溶接物2(ハウジング本体4に流入側ハウジング6及び流出側ハウジング8が完全に溶接された溶接物)は、搬出用リフトを用いて搬出域32に位置する搬送台車42の載置テーブル46から搬出され、この溶接装置の外に搬出される。
この実施形態では、搬送経路30の一端側に載置域32が設けられ、その他端側に搬出域36が設けられ、搬送台車42が図3において左から右に移動して溶接域34にて溶接物2に溶接が施されるが、載置域32を搬出域36として機能させ、また載置用リフトを搬出用リフトとして機能させるようにしてもよく、この場合、載置用リフト(図示せず)を用いて載置域32にて溶接物2を搬送台車42に載置し、溶接域34にて溶接物2に溶接を施し、その後再び載置域32(搬出域36として機能する)に戻し、この載置域32にて載置用リフト(搬出用リストとして機能する)を用いて搬出するようになり、このように構成することにより、溶接装置の構成を簡単にすることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができる。
次に、溶接物2を支持するための一対の溶接物支持手段26,28について説明すると、これら溶接物支持手段26,28は実質上同一の構成であり、以下それらの一方の溶接物支持手段26(他方の溶接物支持手段28)について説明する。主として図2とともに図5及び図6を参照して、図示の溶接物支持手段26(28)は、工場の床面Fなどに設置固定される支持本体62を備え、この支持本体62の上部に主軸(図示せず)が回転自在に支持され、この主軸にチャック手段64が取り付けられ、チャック手段64は主軸と一体的に回動する。
このチャック手段64は、主軸(図示せず)と一体的に回動するチャックベース部材66を有し、このチャックベース部材66には周方向に間隔をおいて3つの支持ベース部68a,68b,68cが設けられ、これら支持ベース部68a,68b,68cにエアチャック部材70a,70b,70cが取り付けられている。エアチャック部材70a,70b,70cは、チャック本体72a,72b,72cと、チャック本体72a,72b,72cに径方向に移動自在に装着されたチャック爪74a,74b.74cとを有し、これらチャック爪74a,74b,74cは、圧力空気により径方向内方に移動して溶接物2の端部側を保持し、圧力空気の開放により径方向外方に移動して溶接物2の端部側の保持を解除する。
この実施形態では、溶接物2の第1及び第2流入部10,12の第1及び第2流入側フランジ14,16並びに流出部18の流出側フランジ20が溶接物2の中心軸に対して偏心して設けられており、それ故に、この溶接物2を一対の溶接物支持手段26,28間に保持するときには、第1及び第2支持治具80,82を介して保持される。
図3及び図4を参照して、図示の形態では溶接物2の一端側に第1支持治具80が取り付けられ、この第1支持治具80が一方の溶接物支持手段26に着脱自在に保持され、またその他端側に第2支持治具82が取り付けられ、この第2支持治具82が他方の溶接物支持手段28に着脱自在に保持される。
この実施形態では、第1支持治具80は、プレート状の第1治具本体84を有し、この第1治具本体84の背面側に円筒状の支持突部86が設けられている。溶接物2の一端側(この形態では、第1及び第2流入部10,12の流入側フランジ14,16)が第1治具本体84の前面側に取付ボルト(図示せず)などにより取り付けられ、第1溶接物支持手段26のチャック手段64(3つのチャック爪74a〜74c)は、溶接物2の一端部に取り付けられた第1支持治具80の支持突部86を保持する。
また、第2支持治具82は、プレート状の第2治具本体88を有し、この第2治具本体88の背面側に円筒状の支持突部90が設けられている。溶接物2の他端側(この形態では、流出部18の流出側フランジ20)が第2治具本体88の前面側に取付ボルト(図示せず)などにより取り付けられ、第2溶接物支持手段28のチャック手段64(3つのチャック爪74a〜74c)は、溶接物2の他端部に取り付けられた第2支持治具82の支持突部86を保持する。
溶接物2の両端部に第1及び第2支持治具80,82を取り付けることにより、この溶接物2の両端側に所要のチャック把持部を設けることができ、またこのように設けたチャック把持部が溶接物2を回動させた際の回転中心となり、例えば第1及び第2流入部10,12(第1及び第2流入側フランジ14,16)並びに流出部18(流出側フランジ20)が溶接物2の中心軸に対して偏心して設けられている場合であっても、溶接物支持手段26,28の主軸(図示せず)(チャック手段64)を回動させることにより、溶接物2を所要の通りに回動させて後述する溶接を行うことができる。
この実施形態では、溶接物支持手段26,28に回動阻止手段92が設けられている。図示の回動阻止手段92は、支持本体62に取り付けられた支持ハウジング94を備え、この支持ハウジング94にピン部材96が装着されている。また、この支持ハウジング94内にシリンダ機構98(例えば、空圧シリンダ機構)が配設され、このシリンダ機構98の出力部100がピン部材96に連結されている。また、回動阻止手段92に関連して、第1支持治具80(第2支持治具82)の第1治具本体84(第2治具本体88)に受け孔102(104)が設けられている。
このように構成されているので、シリンダ機構98の出力部100が伸長すると、図6に示すように、ピン部材96が支持ハウジング94から突出して第1治具本体84(第2治具本体88)の受け孔102(104)に挿入される。ピン部材96のこの挿入状態においては、第1支持治具80(第2支持治具82)は、溶接物支持手段26(28)のチャック手段64及び回動阻止手段92のピン部材96により支持されるので、溶接物支持手段26(28)に対する第1支持治具80(第2支持治具82)の相対的回動、換言すると溶接物支持手段26(28)に対する溶接物2の相対的回動が確実に阻止され、この溶接物2を回動させたとしてもその位置ズレを抑えることができる。
この実施形態においては、溶接部2の一端部に第1支持治具80が取り付けられ、その他端部に第2支持治具82が取り付けられているが、溶接物2の両端部に、第1及び第2支持治具80,82の支持突部86,90に相当するチャック把持部が設けられている場合、これら第1及び第2支持治具80,82を省略することもできる。
この溶接装置による溶接は、例えば、次のようにして行われる。主として図2及び図4〜図6を参照して、溶接に際して、溶接物2の一端部(流入側ハウジング6)に第1支持治具80が取り付けられ、その他端部(流出側ハウジング8)に第2支持治具82が取り付けられる。このような状態の溶接物2を搬送台車42の載置テーブル46に載置すると、図2から理解されるように、溶接物2のハウジング本体4が載置テーブル46に載置支持され、その流入側ハウジング6は、この載置テーブル46から一方の溶接物支持手段26側に突出し、その流出側ハウジング8は、この載置テーブル46から他方の溶接物支持手段28側に突出した状態となる。
このような状態の溶接物2を載置した搬送台車42が溶接域34まで移動し、その載置テーブル46が装着位置に上昇すると、図2及び図4に示す状態となる(このとき、一対の溶接物支持手段26,28のチャック手段64)は開状態に保持されている)。即ち、溶接物2の一端部に取り付けられた第1支持治具80の支持突部86(チャック把持部として機能する)は、一方の溶接物支持手段26のチャック手段64に対向する(3つのチャック爪74a〜74cの中央部に位置する)とともに、その他端部に取り付けられた第2支持治具82の支持突部90(チャック把持部として機能する)は、他方の溶接物支持手段28のチャック手段64に対向する(3つのチャック爪74a〜74cの中央部に位置する)。
そして、このような状態において、溶接物支持手段26,28のチャック手段64のエアチャック部材70a〜70cが閉動作され、それらのチャック爪74a〜74cが径方向内側に移動し、一方の溶接物支持手段26のチャック爪74a〜74cが第1支持治具80の支持突部86をチャック保持し、他方の溶接支持手段28のチャック爪74a〜74cが第2支持治具82の支持突部90をチャック保持し、このようにして溶接物2は、図2及び図4に示すように、一対の溶接物支持手段26,28間に保持される。尚、このように保持された後、搬送台車42の載置テーブル46は、装着位置から搬送位置に下降される。
溶接物2への溶接は、第1及び第2支持治具80,82を介して一対の溶接物支持手段26,28に保持された状態で行われる。この溶接時には、例えば、溶接物支持手段26,28の主軸(チャック手段64)を回動させて溶接すべき表面が上側となるように溶接物2を位置付け、この状態で溶接ロボット22の溶接アーム52を動かしながら溶接を行う。このとき、溶接ロボット22が上支持フレーム50に取り付けられているので、溶接アーム52に装着された溶接ワイヤ54が溶接物2の溶接すべき部位に上側から近づけられるようになり、これにより、比較的効率よくきれいに溶接することができる。
例えば、ハウジング本体4と流入側ハウジング6との仮接合部(又はハウジング本体4と流出側ハウジング8との仮接合部)を全周にわたって溶接する場合、溶接物2を90度ずつ回動させながら溶接を行うことにより溶接不良が生じることなくきれいに溶接を行うことができる。特に、この仮接合部の角部を溶接するときには、仮接合部の上面を溶接しながらその角部を少し越える領域まで溶接することができ、このように溶接することにより、仮接合部の角部で発生しやすい溶接不良をなくし、ハウジングを密閉状態に溶接接合することができる。
尚、溶接物2の断面形状が例えば矩形状である場合、上述したように例えば90度ずつ回動させながら溶接することができ、またその断面形状が例えば六角形状である場合、例えば60度ずつ回動させながら溶接することができる。また、このように所定角度ずつ回動することに代えて、溶接物2を連続的に回動させ、この溶接物2の回動に連動して溶接ロボット22のアーム52を移動するようにして溶接物2の全周にわたって連続的に溶接するようにしてもよい。
この溶接装置は、複数種の第1及び第2支持治具を用いることにより、複数種の溶接物に対して溶接を行うことができる。尚、以下の説明において、上述した実施形態と同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図7(a)は、第1の実施形態の第1及び第2支持治具80,82を示し、これら第1及び第2支持治具80,82の構成は、図1〜図6に示す溶接装置に用いたものと実質上同一である。溶接物2を支持するための一対の溶接物支持手段80,82(例えば、図2参照)は工場の床面Fなどに設置固定されており、それ故に、かかる一対の溶接物支持手段80,82のチャック手段64間に溶接物2を保持するためには、これらチャック手段64間の間隔及び溶接物2の軸方向(図7(a)において左右方向)の長さを考慮して第1及び第2支持治具80,82の回転軸方向(図7(a)において左右方向)の長さが設定される。
この実施例では、図7(a)に示すように、溶接物2の軸方向の長さが長い場合、第1及び第2支持治具80,82の第1及び第2治具本体84,88に溶接物2の両端部(具体的には、第1及び第2流入側フランジ14,16並びに流出側フランジ20)が直接的に取り付けられる。
これに対して、図7(b)に示すように、溶接物2Aの軸方向の長さが図7(a)に示すもよりも短い場合、第2の実施形態の第1及び第2支持治具80A,82Aが用いられる。第1支持治具80Aは、プレート状の第1治具本体84と、この第1治具本体84の前面側に取り付けられる第1補助治具112とから構成される。この第1補助治具112は、プレート状の第1補助治具本体114と、第1治具本体84と第1補助治具本体114との間の間隔を調整する複数の第1スペーサ116とを備え、複数の第1スペーサ116が第1治具本体84の表面側に取り付けられ、この第1補助治具本体114の表面側に溶接物2Aの流入側ハウジング6Aの端部(具体的には、第1及び第2流入部10A,12Aの第1及び第2流入側フランジ14A,16A)が取り付けられる。
また、第2支持治具82Aは、プレート状の第2治具本体88と、この第2治具本体88の前面側に取り付けられる第2補助治具118とから構成される。この第2補助治具118は、プレート状の第2補助治具本体120と、第2治具本体88と第2補助治具本体120との間の間隔を調整する複数の第2スペーサ122とを備え、複数の第2スペーサ122が第2治具本体88の表面側に取り付けられ、この第2補助治具本体122の表面側に溶接物2Aの流出側ハウジング8Aの端部(具体的には、流出部18Aの流出側フランジ20A)が取り付けられる。
このように第1支持治具80Aにおいては第1治具本体84に第1補助治具112を取り付け、また第2支持治具82Aにおいては第2治具本体88に第2補助治具118を取り付けることによって、第1及び第2支持治具80A,82A間の間隔を溶接物2Aの軸方向の長さに対応させることができる。
例えば、溶接物の軸方向の長さが図7(b)に示す溶接物2Aよりも長い(又は短い)ときには、容易に理解される如く、第1支持治具においては、第1補助治具の複数の第1スペーサとして図7(b)で示すものよりも短いもの(又は長いもの)を用いるとともに、第2支持治具においては、第2補助治具の複数の第2スペーサとして図7(b)に示すものよりも短いもの(又は長いもの)を用いるようにすればよい。即ち、特定溶接物を溶接する場合、この特定溶接物の軸方向の長さに対応する第1及び第2特定支持治具を選択し、第1特定支持治具を特定溶接物の一端に取り付け、この第1特定支持治具を一方の溶接物支持手段26に着脱自在に保持し、また第2特定支持治具を特定溶接物の他端に取り付け、この第2特定支持治具を他方の溶接物支持手段28に着脱自在に保持するようになる。
次いで、図8を参照して、溶接装置の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態においては、支持フレーム構造及びこれに関連する構成に修正が施されている。
図8において、図示の溶接装置の支持フレーム構造24Bは、工場の床面Fなどに固定された一対の柱状部材48Bを有し、これら一対の柱状部材48Bの上端部が上支持フレーム50Bにより接続され、上支持フレーム50Bの両端部を支持する両端支持構造となっている。そして、溶接ロボット22は、この上支持フレーム50Bの中間部に取り付けられ、このような両端支持構造とすることにより、支持フレーム構造24Bの強度を高めることができ、またその強度アップを利用して、上支持フレーム50Bに溶接ロボット22を軸方向(図8において左右方向)の所定範囲にわたって移動自在となるように構成することが可能となる。
また、この第2の実施形態では、一対の溶接物支持手段26B,28のうちの一方の溶接物支持手段26Bが支持フレーム構造24Bの一方の柱状部材48Bに取り付けられている。即ち、一方の溶接物支持手段26Bの支持本体62Bが一方の柱状部材48Bに取り付けられ、他方の溶接物支持手段28は、支持フレーム構造24Bの他方の柱状部材48Bの内側にて床面Fに設置固定される。この一対の溶接物支持手段26B,28を含む溶接装置のその他の構成は、上述した実施形態と実質上同一である。
この溶接装置では、一方の溶接物支持手段26Bが支持フレーム構造24Bの一方の柱状部材48Bに取り付けられているので、溶接装置の幅(即ち、搬送台車42の搬送方向に対して垂直な方向の長さ)を小さくすることができ、装置全体の小型化を図ることができる。
尚、上述したように構成することに代えて、他方の溶接物支持手段28を支持フレーム構造24Bの他方の柱状部材48Bに取り付けるようにしてもよく、或いは一対の溶接物支持手段26B,28を支持フレーム構造24Bの対応する柱状部材48Bに取り付けるようにしてもよい。
次に、図9を参照して、上述の溶接装置を複数(この実施例では、2台)用いた溶接システムについて説明する。図9において、この溶接システムにおいては、搬送台車42が搬送される搬送経路30Cの一端側(図9において左端側)に載置域32が設けられ、その他端側(図9において右端側)に搬出域36が設けられ、この載置域32と搬出域36との間に第1及び第2溶接域34,35が設けられている。尚、搬送経路30C及びこの搬送経路30Cに沿って移動される搬送台車42の構成は、上述した実施形態のものと同様でよい。
この実施形態の溶接システムでは、載置域32に対応して載置用リフト(図示せず)が配設され、溶接すべき溶接物2は、載置用リフトを用いて載置域32に位置する搬送台車42の載置テーブル46に載置支持される。溶接物2は、例えば、図1に示す形態のものであり、ハウジング本体4とその一端側に設けられた流入側ハウジング6とその他端側に設けられた流出側ハウジング8とを備え、溶接すべき溶接物2には、上述したように、流入側ハウジング6側に第1支持治具80が取り付けられ、流出側ハウジング8側に第2支持治具82が取り付けられる。
この実施形態では、第1溶接域34に対応して、例えば図2に示す第1溶接装置202が設置され、また第2溶接域35に対応して、例えば図8に示す第2溶接装置204が設置される。即ち、第1溶接域34(搬送台車42が一点鎖線42Cで示す位置に位置付けられる)においては、搬送台車42により搬送された溶接物2は、第1溶接装置202の一対の溶接物支持手段26,28に保持される。また、支持フレーム構造24の柱状部材48から第1溶接域34の上方に延びる上支持フレーム50の先端部に溶接ロボット(図示せず)が取り付けられ、この溶接ロボットは、一対の溶接物支持手段26,28間に保持された溶接物2に対して所定の溶接を施す。
この形態では、溶接物2を例えば90度ずつ回動させてその一側面毎に、ハウジング本体4と流入側ハウジング6との仮接合部及びハウジング本体4と流出側ハウジング8との仮接合部の溶接が行われ、かかる溶接は、これら仮接合部の全周にわたって行われ、このようにしてハウジング本体4と流入側ハウジング6及び流出側ハウジング8とが完全に溶接接合される。
また、第2溶接域35(搬送台車42が一点鎖線42Dで示す位置に位置付けられる)においては、搬送台車42により搬送された溶接物2は、第2溶接装置204の一対の溶接物支持手段26B,28に保持される。また、支持フレーム構造24Bの一対の柱状部材48Bの上端部には上支持フレーム50Bが接続され、かかる上支持フレーム50Bは第2溶接域35の上方を横方向(図9において上下方向であって、搬送経路30Cに対して垂直な方向)に延び、この上支持フレーム50Bの中間部に溶接ロボット(図示せず)が取り付けられ、この溶接ロボットは、一対の溶接物支持手段26B,28間に保持された溶接物2に対して所定の溶接を施す。
この形態では、溶接物2を例えば90度ずつ回動させてその一側面毎に、各一側面に仮接合された複数の補強用リブ(図示せず)とハウジング本体4との溶接が行われ、かかる補強用リブの溶接は、例えばハウジング本体4の全側面に対して行われ、このようにして複数の補強用リブが完全に溶接接合される。尚、この第2溶接装置204においては、溶接ロボット(図示せず)を支持フレーム構造24Bの上支持フレーム50Bにその軸方向(図9において上下方向)に移動自在に装着するようにしてもよく、このように構成することによって、第2溶接域35の溶接可能範囲を広くすることができる。
更に、搬出域36(搬送台車42は、一点鎖線42Eで示す位置に位置付けられる)には搬出用リフト(図示せず)が配設され、溶接済みの溶接物2は、搬出用リフトを用いて搬出域36に位置する搬送台車42Eの載置テーブル46から搬出され、この溶接システムの外に搬出される。この溶接システムにおいては、搬送台車42が載置域32から第1及び第2溶接域34,35を通して搬出域36に搬送される間に溶接物2を所要の通りに溶接することができる。
上述した溶接システムでは、搬送経路30Cに沿って2つの溶接装置(第1及び第2溶接装置202,204)を設置しているが、3つ以上の溶接装置を設置して溶接物2を溶接するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、第1溶接域34に第1溶接装置202(周方向の溶接を行う装置)を設置し、第2溶接域35に第2溶接装置204(回動軸方向の溶接を行う装置)を設置しているが、これとは反対に、第1溶接域34に第2溶接装置204を設置し、第2溶接域204に第1溶接装置202を設置するようにしてもよく、或いは第1及び第2溶接域34,35にそれぞれ第1溶接装置202を設置してもよく、第1溶接装置202に代えて第2溶接装置204をそれぞれ設置するようにしてもよい。
以上、本発明に従う溶接装置及び溶接システムの実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
2,2A 溶接物
22 溶接ロボット
24,24B 支持フレーム構造
26,26B,28 溶接物支持手段
30,30C 搬送経路
32 載置域
34 溶接域、第1溶接域
35 第2溶接域
36 搬出域
42 搬送台車
50,50B 上支持フレーム
64 チャック手段
80,80A,82,82A 支持治具
84,88 治具本体
92 回動阻止手段
112,118 補助支持治具
202 第1溶接装置
204 第2溶接装置


Claims (7)

  1. 溶接物の搬送経路の溶接域に対応してその上方に配設された上支持フレームを支持する支持フレーム構造と、前記上支持フレームに取り付けられた溶接ロボットと、前記溶接域に対応して前記搬送経路の両側に配設された一対の溶接物支持手段とを備え、前記一対の溶接物支持手段の各々は、支持本体に回動自在に支持された主軸と、前記主軸と一体的に回動するチャック手段とを備え、前記一対の溶接物支持手段のうちの一方の溶接物支持手段の前記チャック手段に前記溶接物の一端側が着脱自在に保持され、前記一対の溶接物支持手段のうちの他方の溶接物支持手段の前記チャック手段に前記溶接物の他端側が着脱自在に保持されることを特徴とする溶接装置。
  2. 前記溶接物の前記一端側には第1支持治具が取り付けられ、前記第1支持治具の支持突部が前記一方の溶接物支持手段の前記チャック手段に着脱自在に保持され、また前記溶接物の前記他端側には第2支持治具が取り付けられ、前記第2支持治具の支持突部が前記他方の溶接物支持手段の前記チャック手段に着脱自在に保持されることを特徴とする請求項1に記載の溶接装置。
  3. 前記第1支持治具は前記溶接物の前記一端側に偏心して取り付けられ、前記第2支持治具は前記溶接物の前記他端側に偏心して取り付けられ、前記溶接物は前記第1及び第2支持治具の前記支持突部を中心として回動されることを特徴とする請求項2に記載の溶接装置。
  4. 前記溶接物として軸方向の長さが異なる複数種のものがあり、前記複数種の溶接物に対応して回転軸方向の長さが異なる複数種の第1及び第2支持治具が用意され、特定溶接物の前記軸方向の長さに対応する第1及び第2特定支持治具が選択され、前記特定溶接物の前記一端側に前記第1特定支持治具が装着され、前記特定溶接物の前記他端側に前記第2特定支持治具が装着されることを特徴とする請求項3に記載の溶接装置。
  5. 前記両端支持フレーム構造は、前記上支持フレームの両端部を支持する一対の柱状部材を備え、前記一対の柱状部材の一方に、前記一対の溶接物支持手段のいずれか一つが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の溶接装置。
  6. 前記搬送経路の前記搬送方向に沿って第1及び第2溶接域が配設され、前記第1溶接域に対応して請求項1〜3のいずれかに記載の第1溶接装置が配設され、前記第2溶接域に対応して請求項1〜3のいずれかに記載の第2溶接装置が配設され、前記第1溶接装置は、前記第1溶接域において前記溶接物に周方向の溶接を施し、前記第2溶接装置は、前記第2溶接域において前記溶接物に軸方向の溶接を施すことを特徴とする溶接システム。
  7. 前記搬送経路に沿って前記第1及び第2溶接域を通して搬送台車が移動され、前記搬送台車は、前記搬送経路に沿って移動する台車本体と、前記台車本体に搬送位置と前記搬送位置から上昇した装着位置との間を昇降動自在である載置テーブルを備え、前記載置テーブルに前記溶接物が載置支持されることを特徴とする請求項6に記載の溶接システム。





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