JP2019145599A - 3次元積層造形のビア形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビアにおける回路配線層の接続信頼性を向上させること。【解決手段】第1絶縁層の平坦面に、第1環状部と、第1環状部内で第1環状部を架橋する第1線状部とで構成された第1形状で第1回路配線層を形成する第1工程と、第1絶縁層の平坦面及び第1回路配線層に積層される第2絶縁層を形成し、第2絶縁層にて、第1線状部の少なくとも一部が露出したビアホール部を造形する第2工程と、ビアホール部の上端に隣接する第2絶縁層の平坦面にある第2環状部と、ビアホール部内で露出した第1線状部に重ねた状態で第2環状部を架橋する第2線状部とで構成された第2形状で第2回路配線層を形成する第3工程と、ビアホール部に樹脂材を埋め込んで第3絶縁層を形成する第4工程と、第3絶縁層の平坦面に、第2環状部を架橋する第3線状部で構成された第3形状で第3回路配線層を形成する第5工程とを備える3次元積層造形のビア形成方法。【選択図】図7

Description

本開示は、3次元積層造形のビア形成方法に関するものである。
近年、3次元積層造形のビア形成方法に関して、ビアホール部に回路配線層を形成する技術が、種々提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載の技術は、配線形成方法であって、基材の上に金属微粒子を含有する金属含有液によって第1の配線を形成する第1配線形成工程と、前記第1の配線の一部に連続する第1の傾斜面を有する第1の樹脂層を形成する第1樹脂層形成工程と、前記第1の傾斜面に連続する前記第1の配線と連結するように、前記第1の樹脂層の上に前記金属含有液によって第2の配線を形成する第2配線形成工程とを含むことを特徴とする。
国際公開第2016/189577号
上記特許文献1に記載の技術では、第1の樹脂層に形成された第1の傾斜面において、基材の上に形成された第1の配線の一部と連結する、第2の配線が形成される。そのため、第2の配線の形成位置がずれたりすると、第1の配線と第2の配線の接続信頼性に支障を招く虞があった。
そこで、本開示は、上述した点を鑑みてなされたものであり、ビアにおける回路配線層の接続信頼性を向上させる3次元積層造形のビア形成方法を提供することを課題とする。
本明細書は、第1絶縁層の平坦面に、第1環状部と、第1環状部内にあって第1環状部を架橋する第1線状部とで構成された第1形状によって第1回路配線層を形成する第1工程と、第1絶縁層の平坦面及び第1回路配線層に積層される第2絶縁層を形成し、第2絶縁層において、第1線状部の少なくとも一部が露出したビアホール部を造形する第2工程と、ビアホール部の上端に隣接する第2絶縁層の平坦面にある第2環状部と、ビアホール部内で露出した第1線状部に重ねた状態で第2環状部を架橋する第2線状部とで構成された第2形状によって第2回路配線層を形成する第3工程と、ビアホール部に樹脂材を埋め込んで第3絶縁層を形成する第4工程と、第3絶縁層の平坦面に、第2環状部を架橋する第3線状部で構成された第3形状によって第3回路配線層を形成する第5工程とを備える3次元積層造形のビア形成方法を、開示する。
本開示によれば、3次元積層造形のビア形成方法は、ビアにおける回路配線層の接続信頼性を向上させる。
3次元積層造形のビア形成装置を示す図である。 制御装置を示すブロック図である。 3次元積層造形のビア形成方法の流れを示すフローチャートである。 (a)は、基板上の3次元積層造形物を(b)の線A−Aで切断した断面を示す図である。(b)は、同3次元積層造形物を示す平面図である。 (a)は、同3次元積層造形物を(b)の線A−Aで切断した断面を示す図である。(b)は、同3次元積層造形物を示す平面図である。 (a)は、同3次元積層造形物を(b)の線A−Aで切断した断面を示す図である。(b)は、同3次元積層造形物を示す平面図である。 (a)は、同3次元積層造形物を(b)の線A−Aで切断した断面を示す図である。(b)は、同3次元積層造形物を示す平面図である。 (a)は、同3次元積層造形物を(b)の線A−Aで切断した断面を示す図である。(b)は、同3次元積層造形物を示す平面図である。 同3次元積層造形物に設けられたビアの断面を示す図である。 第1形状及び第2形状の変形例を示す図である。 第1形状及び第2形状の変形例を示す図である。
以下、本開示の好適な実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(A)3次元積層造形のビア形成装置の構成
図1に、3次元積層造形のビア形成装置10を示す。3次元積層造形のビア形成装置10は、搬送装置20と、第1造形ユニット22と、第2造形ユニット24と、装着ユニット26と、制御装置(図2参照)27を備えている。それら搬送装置20と第1造形ユニット22と第2造形ユニット24と装着ユニット26とは、3次元積層造形のビア形成装置10のベース28の上に配置されている。ベース28は、概して長方形状をなしており、以下の説明では、ベース28の長手方向をX軸方向、ベース28の短手方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向と称して説明する。
搬送装置20は、X軸スライド機構30と、Y軸スライド機構32とを備えている。そのX軸スライド機構30は、X軸スライドレール34とX軸スライダ36とを有している。X軸スライドレール34は、X軸方向に延びるように、ベース28の上に配設されている。X軸スライダ36は、X軸スライドレール34によって、X軸方向にスライド可能に保持されている。さらに、X軸スライド機構30は、電磁モータ(図2参照)38を有しており、電磁モータ38の駆動により、X軸スライダ36がX軸方向の任意の位置に移動する。また、Y軸スライド機構32は、Y軸スライドレール50とステージ52とを有している。Y軸スライドレール50は、Y軸方向に延びるように、ベース28の上に配設されている。Y軸スライドレール50の一端部が、X軸スライダ36に連結されている。そのため、Y軸スライドレール50は、X軸方向に移動可能とされている。そして、そのY軸スライドレール50には、ステージ52が、Y軸方向にスライド可能に保持されている。さらに、Y軸スライド機構32は、電磁モータ(図2参照)56を有しており、電磁モータ56の駆動により、ステージ52がY軸方向の任意の位置に移動する。これにより、ステージ52は、X軸スライド機構30及びY軸スライド機構32の駆動により、ベース28上の任意の位置に移動する。
ステージ52は、基台60と、保持装置62と、昇降装置64とを有している。基台60は、平板状に形成され、上面に基板が載せられる。保持装置62は、基台60のX軸方向の両側部に設けられている。そして、基台60に載置された基板のX軸方向の両縁部が、保持装置62によって挟まれることで、基板が固定的に保持される。また、昇降装置64は、基台60の下方に配設されており、基台60をZ軸方向で昇降させる。
第1造形ユニット22は、ステージ52の基台60に載置された基板(図3参照)70の上に回路配線層を造形するユニットであり、第1印刷部72と、焼成部74とを有している。第1印刷部72は、インクジェットヘッド(図2参照)76を有しており、基台60に載置された基板70の上に、金属インクを線状に吐出する。金属インクは、金属の微粒子が溶剤中に分散されたものである。なお、インクジェットヘッド76は、例えば、圧電素子を用いたピエゾ方式によって複数のノズルから金属インクを吐出する。
焼成部74は、レーザ照射装置(図2参照)78を有している。レーザ照射装置78は、基板70の上に吐出された金属インクにレーザを照射する装置であり、レーザが照射された金属インクは焼成し、回路配線層が形成される。なお、金属インクの焼成とは、エネルギーを付与することによって、溶媒の気化や金属微粒子保護膜の分解等が行われ、金属微粒子が接触または融着をすることで、導電率が高くなる現象である。そして、金属インクが焼成することで、金属製の回路配線層が形成される。
また、第2造形ユニット24は、ステージ52の基台60に載せられた基板70の上に絶縁層を造形するユニットであり、第2印刷部84と、硬化部86とを有している。第2印刷部84は、インクジェットヘッド(図2参照)88を有しており、基台60に載せらされた基板70の上に紫外線硬化樹脂を吐出する。紫外線硬化樹脂は、紫外線の照射により硬化する樹脂である。なお、インクジェットヘッド88は、例えば、圧電素子を用いたピエゾ方式でもよく、樹脂を加熱して気泡を発生させ複数のノズルから吐出するサーマル方式でもよい。
硬化部86は、平坦化装置(図2参照)90と照射装置(図2参照)92とを有している。平坦化装置90は、インクジェットヘッド88によって基板70の上に吐出された紫外線硬化樹脂の上面を平坦化するものであり、例えば、紫外線硬化樹脂の表面を均しながら余剰分の樹脂を、ローラもしくはブレードによって掻き取ることで、紫外線硬化樹脂の厚みを均一させる。また、照射装置92は、光源として水銀ランプもしくはLEDを備えており、基板70の上に吐出された紫外線硬化樹脂に紫外線を照射する。これにより、基板70の上に吐出された紫外線硬化樹脂が硬化し、絶縁層が形成される。
また、装着ユニット26は、ステージ52の基台60に載せられた基板70の上に電子部品(図3参照)94を装着するユニットであり、供給部100と、装着部102とを有している。供給部100は、テーピング化された電子部品94を1つずつ送り出すテープフィーダ(図2参照)110を複数有しており、供給位置において、電子部品94を供給する。なお、供給部100は、テープフィーダ110に限らず、トレイから電子部品94をピックアップして供給するトレイ型の供給装置でもよい。また、供給部100は、テープ型とトレイ型との両方、あるいはそれ以外の供給装置を備えた構成でもよい。
装着部102は、装着ヘッド(図2参照)112と、移動装置(図2参照)114とを有している。装着ヘッド112は、電子部品94を吸着保持するための吸着ノズル(図示省略)を有している。吸着ノズルは、正負圧供給装置(図示省略)から負圧が供給されることで、エアの吸引により電子部品94を吸着保持する。そして、正負圧供給装置から僅かな正圧が供給されることで、電子部品94を離脱する。また、移動装置114は、テープフィーダ110による電子部品94の供給位置と、基台60に載せられた基板70との間で、装着ヘッド112を移動させる。これにより、装着部102では、テープフィーダ110から供給された電子部品94が、吸着ノズルにより保持され、その吸着ノズルによって保持された電子部品94が、基板70の上に装着される。
また、制御装置27は、図2に示すように、コントローラ120と、複数の駆動回路122とを備えている。複数の駆動回路122は、上記電磁モータ38,56、保持装置62、昇降装置64、インクジェットヘッド76、レーザ照射装置78、インクジェットヘッド88、平坦化装置90、照射装置92、テープフィーダ110、装着ヘッド112、移動装置114に接続されている。コントローラ120は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路122に接続されている。これにより、搬送装置20、第1造形ユニット22、第2造形ユニット24、装着ユニット26の作動が、コントローラ120によって制御される。
(B)3次元積層造形のビア形成方法
次に、3次元積層造形のビア形成方法について説明する。図3に示すように、3次元積層造形のビア形成方法440は、樹脂積層体形成工程P10と、第1幅広配線形成工程P20と、ビアホール部形成工程P30と、第2幅広配線形成工程P40と、ビアホール部埋設工程P50と、第3幅広配線形成工程P60とを備えている。なお、図3のフローチャートで示された制御プログラムは、コントローラ120のROMに記憶されており、3次元積層造形のビア形成方法440が行われる際に、コントローラ120のCPUによって実行される。
(B−1)樹脂積層体形成工程
樹脂積層体形成工程P10では、図4(a)(b)に示すように、基板70の上において、第1絶縁層200が形成され、硬化される。その際は、ステージ52が第2造形ユニット24の下方に移動される。これにより、ステージ52の基台60に対してセットされている基板70は、第2造形ユニット24の下方に移動される。さらに、第2印刷部84において、インクジェットヘッド88が、基板70の上面に対して紫外線硬化樹脂を薄膜状に吐出する。続いて、硬化部86において、平坦化装置90が、その吐出された紫外線硬化樹脂を、その膜厚が均一となるように平坦化する。その後、照射装置92が、その平坦化された紫外線硬化樹脂に紫外線を照射する。これにより、紫外線硬化樹脂が硬化する。以後、紫外線硬化樹脂の吐出と平坦化と硬化とが繰り返されることによって、基板70の上では、第1絶縁層200が形成される。
さらに、本実施形態では、樹脂積層体形成工程P10において、電子部品94を装着するための空間部が第1絶縁層200に造形され、さらに、その第1絶縁層200の空間部に電子部品94が装着される。その際は、ステージ52が装着ユニット26の下方に移動される。装着ユニット26では、テープフィーダ110により供給された電子部品94が、装着ヘッド112の吸着ノズルに保持される。その保持された電子部品94は、装着ヘッド112が移動装置114で移動するに伴って、第1絶縁層200の空間部に装着される。その際、電子部品94の電極96は、上方を向く。
(B−2)第1幅広配線形成工程
第1幅広配線形成工程P20では、図4(a)(b)に示すように、第1絶縁層200の平坦面202と電子部品94(の電極96)の上において、第1回路配線層210が形成され、硬化される。その際は、ステージ52が第1造形ユニット22の下方に移動される。さらに、第1印刷部72において、インクジェットヘッド76が、第1絶縁層200の平坦面202等に対して、金属インクを配線回路パターンに応じて線状に吐出する。これにより、第1絶縁層200の平坦面202等では、第1回路配線層210が形成される。その後、焼成部74において、レーザ照射装置78が、その線状に吐出された金属インクにレーザを照射する。これにより、金属インクが硬化する。このようにして、第1絶縁層200の平坦面202等では、第1回路配線層210が硬化される。
第1回路配線層210の配線回路パターンは、図4(b)に示すように、第1環状部212と、2本の第1線状部214とで構成された第1形状216を有している。第1環状部212は、正四角形状の環で構成されている。各第1線状部214は、第1環状部212の対辺に架け渡され、第1環状部212の中心で交わるように構成されている。第1形状216を構成する第1環状部212と各第1線状部214は、従来技術と比べて幅広に設けられる。
なお、第1回路配線層210には、第1環状部212と電子部品94の電極96とを接続する、線状接続部218が設けられている。線状接続部218は、第1環状部212から電子部品94の電極96に向けて突出した状態にあり、第1回路配線層210の配線回路パターンの一部を構成している。
(B−3)ビアホール部形成工程
ビアホール部形成工程P30では、図5(a)(b)に示すように、第1絶縁層200の平坦面202、第1回路配線層210、及び電子部品94(の電極96)の上において、第2絶縁層220が形成され、硬化される。なお、第2絶縁層220の形成及び硬化は、上記第1絶縁層200と同様にして行われる。
さらに、ビアホール部形成工程P30では、第2絶縁層220において、ビアホール部230が造形される。ビアホール部230は、すり鉢状の形状を有しており、その内周面である傾斜面232の上端234において、第2絶縁層220の平坦面222に連なっている。さらに、ビアホール部230では、第1回路配線層210の第1環状部212の中央領域が露出している。つまり、ビアホール部230では、第1回路配線層210の各第1線状部214の一部が露出している。
(B−4)第2幅広配線形成工程
第2幅広配線形成工程P40では、図6(a)(b)に示すように、第2絶縁層220の平坦面222、ビアホール部230の傾斜面232、第1回路配線層210(ビアホール部230から露出した各第1線状部214の一部(図5(b)参照)に限る)の上において、第2回路配線層240が形成され、硬化される。なお、第2回路配線層240の形成及び硬化は、上記第1回路配線層210と同様にして行われる。
第2回路配線層240の配線回路パターンは、図6(b)に示すように、第2環状部242と、2本の第2線状部244とで構成された第2形状246を有している。第2環状部242は、正四角形状の環で構成され、第2絶縁層220の平坦面222に設けられる。各第2線状部244は、第2環状部242の対辺に架け渡され、第2環状部242の中心で交わるように構成されている。そのような構成によって、各第2線状部244は、ビアホール部230において露出している各第1線状部214の全域(図5(b)参照)に重ねられ、さらに、ビアホール部230の傾斜面232に設けられる。第2形状246を構成する第2環状部242と各第2線状部244は、従来技術と比べて幅広に設けられる。
なお、第2回路配線層240によって形成された第2形状246は、第2絶縁層220の積層方向視(つまり、上下方向視)において、上記第1回路配線層210によって形成された第1形状216と一致する。
(B−5)ビアホール部埋設工程
ビアホール部埋設工程P50では、図7(a)(b)に示すように、第2絶縁層220のビアホール部230において、第3絶縁層250が形成され、硬化される。これにより、第2絶縁層220のビアホール部230には、紫外線硬化樹脂が埋め込まれる。さらに、第2絶縁層220のビアホール部230では、第2回路配線層240の各第2線状部244が第3絶縁層250で覆われる。なお、第3絶縁層250の形成及び硬化は、上記第1絶縁層200と同様にして行われる。その際、第3絶縁層250の平坦面252は、ビアホール部230の上端234において、第2絶縁層220の平坦面222と段差がなくフラットな状態になるように設けられる。
(B−6)第3幅広配線形成工程
第3幅広配線形成工程P60では、図8(a)(b)に示すように、第3絶縁層250の平坦面252の上において、つまり、第2絶縁層220の平坦面222に設けられた第2回路配線層240の第2環状部242の内において、第3回路配線層260が形成され、硬化される。なお、第3回路配線層260の形成及び硬化は、上記第1回路配線層210と同様にして行われる。
第3回路配線層260の配線回路パターンは、図8(b)に示すように、2本の第3線状部264で構成された第3形状266を有している。各第3線状部264は、第2回路配線層240の第2環状部242の対辺に架け渡され、第2環状部242の中心で交わるように構成されている。第3形状266を構成する各第3線状部264は、従来技術と比べて幅広に設けられる。
(B−7)繰り返し処理
以上より、基板70の上には、図8(a)に示すように、第1絶縁層200等で構成される第1層310と、第2絶縁層220等で構成される第2層320とが設けられる。コントローラ120は、第3幅広配線形成工程P60を行った後、図3のステップ(以下、Sと表記する)10において、最上層まで設けたか否かを判定する。具体的には、コントローラ120は、第2層320が最上層であるか否かを判定する。
ここで、第2層320が最上層である場合には(S10;YES)、コントローラ120は、図3のフローチャートで示された制御プログラムを終了する。これに対して、第2層320が最上層でない場合には(S10;NO)、コントローラ120は、ビアホール部形成工程P30と、第2幅広配線形成工程P40と、ビアホール部埋設工程P50と、第3幅広配線形成工程P60とを繰り返して行う。
その際、コントローラ120は、図8(b)に示すように、第2回路配線層240の第2環状部242と、第3回路配線層260の各第3線状部264とで構成される、新たな第1形状270を、上記第1幅広配線形成工程P20における第1形状216とみなす。
なお、新たな第1形状270は、第2絶縁層220及び第3絶縁層250の積層方向視(つまり、上下方向視)において、上記第1回路配線層210によって形成された第1形状216や、上記第2回路配線層240によって形成された第2形状246と一致する。
その後、コントローラ120は、最上層が設けられると(S10;YES)、図3のフローチャートで示された制御プログラムを終了する。
(C)ビアの具体例
図9には、上記3次元積層造形のビア形成方法440で形成されたビア430の断面の一例が示されている。図9に示すように、基板70の上には、上記第1層310と上記第2層320に加えて、第3層330、第4層340、第5層350、第6層360、及び第7層370が順次に積層されている。
上記第1層310と上記第2層320では、上述したようにして、第1絶縁層200の上において第1回路配線層210が設けられ、さらに、第1回路配線層210の上において、第2絶縁層220、ビアホール部230、第2回路配線層240、第3絶縁層250、及び第3回路配線層260が設けられている。これにより、第1回路配線層210、第2回路配線層240、及び第3回路配線層260が積層されて電気的に接続されている。
さらに、第3層330乃至第7層370では、第1回路配線層210、第2回路配線層240、及び第3回路配線層260と同様にして、各回路配線層400,402,404,406,408,410,412,414,416(以下、各回路配線層400等と表記する)が積層されて電気的に接続されている。その際、回路配線層400は、第3回路配線層260に積層されることによって、第3回路配線層260と電気的に接続されている。これにより、ビア430は、第2層320乃至第7層370に亘って設けられている。
また、最上層である第7層370では、回路配線層416から延出した線状接続部418が、電子部品420の電極422に接続されている。これに対して、最下層である第1層310では、上述したようにして、第1回路配線層210から延出した線状接続部218(図4乃至図8参照参照)が、電子部品94の電極96に接続されている。これにより、第7層370にある電子部品420は、ビア430を介して、第1層310にある電子部品94と電気的に接続されている。
(D)まとめ
以上詳細に説明したように、本実施形態において、3次元積層造形のビア形成方法440は、第1回路配線層210、第2回路配線層240、及び第3回路配線層260と同様にして、各回路配線層400等を積層して電気的に接続させることによって、ビア430における各回路配線層400等(第1回路配線層210、第2回路配線層240、及び第3回路配線層260を含む)の接続信頼性を向上させる。
この点は、第1回路配線層210、第2回路配線層240、及び第3回路配線層260でビアを構成しても、同様である。
ちなみに、本実施形態において、第1幅広配線形成工程P20は、本開示の第1工程の一例である。ビアホール部形成工程P30は、本開示の第2工程の一例である。第2幅広配線形成工程P40は、本開示の第3工程の一例である。ビアホール部埋設工程P50は、本開示の第4工程の一例である。第3幅広配線形成工程P60は、本開示の第5工程の一例である。第2絶縁層220のビアホール部230に埋め込まれる紫外線硬化樹脂は、本開示の樹脂材の一例である。
(E)変更例
尚、本開示は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、第1形状216を形成する第1回路配線層210(線状接続部218を除く)や、第2形状246を形成する第2回路配線層240は、例えば、図10に示す回路配線層500に代えてもよい。回路配線層500は、環状部502と、2本の線状部504とで構成された形状506を有している。環状部502は、円環で構成されている。各線状部504は、環状部502の中心で交わり、環状部502に架け渡されるように構成されている。
また、第1形状216を形成する第1回路配線層210(線状接続部218を除く)や、第2形状246を形成する第2回路配線層240は、例えば、図11に示す回路配線層510に代えてもよい。回路配線層510は、環状部512と、2本の線状部514とで構成された形状516を有している。環状部512は、正四角形状の環で構成されている。各線状部514は、環状部512の対角に架け渡され、環状部512の中心で交わるように構成されている。
さらに、第1形状216の第1環状部212や、第2形状246の第2環状部242は、環状であればよく、例えば、多角形状等であってもよい。
また、第1形状216の各第1線状部214や、第2形状246の各第2線状部244は、3本以上あってもよく、さらに、互いに交わらない状態で設けられてもよい。これらの点は、上記形状506の各線状部504や、上記形状516の各線状部514についても、同様である。
200 第1絶縁層
202 第1絶縁層の平坦面
210 第1回路配線層
212 第1環状部
214 第1線状部
216 第1形状
220 第2絶縁層
222 第2絶縁層の平坦面
230 ビアホール部
234 ビアホール部の上端
240 第2回路配線層
242 第2環状部
244 第2線状部
246 第2形状
250 第3絶縁層
252 第3絶縁層の平坦面
260 第3回路配線層
264 第3線状部
266 第3形状
270 第1形状
440 3次元積層造形のビア形成方法
P20 第1幅広配線形成工程
P30 ビアホール部形成工程
P40 第2幅広配線形成工程
P50 ビアホール部埋設工程
P60 第3幅広配線形成工程

Claims (2)

  1. 第1絶縁層の平坦面に、第1環状部と、前記第1環状部内にあって前記第1環状部を架橋する第1線状部とで構成された第1形状によって第1回路配線層を形成する第1工程と、
    前記第1絶縁層の前記平坦面及び前記第1回路配線層に積層される第2絶縁層を形成し、前記第2絶縁層において、前記第1線状部の少なくとも一部が露出したビアホール部を造形する第2工程と、
    前記ビアホール部の上端に隣接する前記第2絶縁層の平坦面にある第2環状部と、前記ビアホール部内で露出した前記第1線状部に重ねた状態で前記第2環状部を架橋する第2線状部とで構成された第2形状によって第2回路配線層を形成する第3工程と、
    前記ビアホール部に樹脂材を埋め込んで第3絶縁層を形成する第4工程と、
    前記第3絶縁層の平坦面に、前記第2環状部を架橋する第3線状部で構成された第3形状によって第3回路配線層を形成する第5工程とを備える3次元積層造形のビア形成方法。
  2. 前記第2回路配線層で形成された前記第2形状の前記第2環状部と、前記第3回路配線層で形成された前記第3形状の前記第3線状部とで、前記第1形状を構成して、更に、前記第2工程乃至前記第5工程を繰り返す請求項1に記載の3次元積層造形のビア形成方法。
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