JP2019145235A - 注液装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】注液後の電池の電極体内に気泡が含まれるのを抑制できる注液装置を提供すること。【解決手段】注液装置100は、真空チャンバ140と、真空ポンプ145と、注液孔13hを通じて電池ケース10内に挿入される注液ノズル110と、注液ノズル110よりも上流に設けられ、注液ノズル110に供給される電解液15に含まれる気体を脱気する、気体透過膜163を含む脱気装置160と、注液ノズル110と間隔KCをあけて配置される電極120と、注液された電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達したことを検知する検知部130とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、電池の製造過程において、注液孔を通じて電池ケース内に電解液を注液する注液装置に関する。
電池の製造過程において、注液孔を通じて電池ケース内に電解液を注液する注液装置が知られている。例えば特許文献1に、このような注液装置が開示されている(特許文献1の図4、請求項1等を参照)。特許文献1の注液装置は、注液ノズルを備え、この注液ノズルを注液孔を通じて電池ケース内に挿入して、電池ケース内に電解液を注入する。
特開2014−22073号公報
しかしながら、上述のような注液装置を用いて電解液の注液を行った電池では、電極体内に気泡が含まれていることが判ってきた。そして、注液後に電極体内に気泡が含まれている電池は、注液後に電極体内に気泡が含まれていない電池に比べて、電池の耐久性能が低くなる(容量劣化し易い)ことが判ってきた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、注液後の電池の電極体内に気泡が含まれるのを抑制できる注液装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、注液孔を有する電池ケース、及び、上記電池ケース内に収容された電極体を備える電池について、上記注液孔を通じて上記電池ケース内に電解液を注液する注液装置であって、上記電池を収容する真空チャンバと、上記真空チャンバ内を減圧する真空ポンプと、上記注液孔を通じて上記電池ケース内に挿入され、上記電池ケース内に上記電解液を注液する筒状で金属製の注液ノズルと、上記注液ノズルよりも上流に設けられ、上記注液ノズルに供給される上記電解液に含まれる気体を脱気する、気体透過膜を含む脱気装置と、上記注液孔を通じて上記電池ケース内に挿入され、上記注液ノズルと間隔をあけて配置される電極と、注液された上記電解液が上記注液ノズル及び上記電極に接触すると、上記注液ノズルと上記電極との間が導通することを利用して、注液された上記電解液の液面が上記注液ノズル及び上記電極の高さまで到達したことを検知する検知部と、を備える注液装置である。
上述の注液装置は、注液ノズルよりも上流に脱気装置を備えるので、脱気処理をした電解液を注液ノズルから電池ケース内に注液できる。このため、注液ノズルよりも上流に脱気装置を有しない注液装置に比べて、注液後の電池の電極体内に気泡が含まれるのを抑制できる。
加えて、この注液装置は、真空チャンバ及び真空ポンプを備える。このため、真空ポンプを作動させて真空チャンバ内を減圧しつつ、電解液を電池ケース内に注液できるため、注液後の電池の電極体内に気泡が含まれるのを更に抑制できる。また、電池ケース内に規定量の電解液を注液した後に、真空チャンバ内を減圧することにより、電池ケース内に注液済みの電解液に含まれる気体や電極体内に含まれる気体を脱気することもできる。これにより、注液後の電池の電極体内に気泡が含まれるのを更に効果的に抑制できる。
更に、この注液装置は、注液ノズル及び電極により電池ケース内の電解液の液面を検知する上述の検知部(液量センサ)を有する。このため、電解液の注液の際に電解液の液面を検知して、注液の際に電解液が電池ケースから溢れ出すことを防止できる。また、上述の減圧による脱気処理を行う際にも電解液の液面を検知して、脱気処理の際に電解液が電池ケースから溢れ出すことも防止できる。しかも、前述のように、注液される電解液を脱気装置により予め脱気処理できるので、注液時や減圧による脱気処理時における電解液の液面上昇を抑えることができる。このため、脱気装置と、注液ノズル、電極及び検知部とによって、電解液が電池ケースから溢れ出すことを防止しつつ、短い時間で、電解液を規定量注液したり、減圧による脱気処理を行うことができる。
また、この注液装置では、注液ノズルが液量センサの一方の電極を兼ねている。完全に別体とされた注液ノズル及び液量センサを注液孔内にそれぞれ挿入する場合には、注液ノズル及び一対の電極を注液孔内に挿入する必要がある。これに対して、この注液装置では、注液ノズル及び1つの電極を注液孔内に挿入すれば足りるので、必要な注液孔の開口の大きさを小さくできる。
「注液ノズル」としては、例えば、白金、タンタル、ステンレス鋼など耐食性の高い材質からなる注液ノズルが好ましい。
「電極」としては、例えば、丸棒状などの棒状、細長い板状、円筒状などの筒状の電極が挙げられる。また、電極の径方向周囲に注液ノズルとの間を絶縁する絶縁パイプを設けてもよい。また、絶縁部材を介して電極と注液ノズルとを一体化させてもよい。また、注液ノズルの径方向周囲に、円筒状の絶縁パイプを介して円筒状の電極を同軸に配置して一体化することもできる。なお、「電極」としては、例えば、白金、タンタル、ステンレス鋼など耐食性の高い材質からなる注液ノズルが好ましい。
前述の注液装置を用いた電解液の注液手法としては、例えば、以下の手法が挙げられる。即ち、真空チャンバ内を減圧しつつ電解液を電池ケース内に注液する。その際、注液ノズル、電極及び検知部により、電解液の液面が検知された場合には、電解液の注液を一旦止めて、電解液の液面が下がるまで時間を置く、或いは、真空チャンバ内の気圧を上昇させて電解液の液面を下げる。その後、電解液の注液を再開する。これを繰り返して、電極体内に気泡が含まれるのを抑制しつつ、規定量の電解液を電池ケース内に注液する手法が挙げられる。
或いは、更にその後に、真空チャンバ内を所定気圧まで減圧して、電池ケース内に注液済みの電解液や電極体内に含まれる気体を脱気する。その際、注液ノズル、電極及び検知部により、電解液の液面が検知された場合には、真空チャンバ内の減圧を一旦止めて、電解液の液面が下がるまで時間を置く、或いは、真空チャンバ内の気圧を上昇させて電解液の液面を下げる。その後、真空チャンバ内の減圧を再開する。これを繰り返して、真空チャンバ内を所定気圧まで減圧して脱気することにより、電極体内に気泡が含まれるのを更に抑制する手法も挙げられる。
更に、上記の注液装置であって、前記検知部は、前記注液ノズルと前記電極との間に交流電圧を印加して、上記注液ノズルと上記電極との間の導通を検知する注液装置とするのが好ましい。
注液ノズルと電極との間に直流電圧を印加すると、注液された電解液が注液ノズル及び電極に接触したときに電解液が電気分解され、負極となる側の注液ノズルまたは電極の表面にLi金属等が析出するなどの不具合が生じるおそれがある。これに対し、上述の注液装置では、注液ノズルと電極との間に交流電圧を印加しているので、注液された電解液が注液ノズル及び電極に接触したときに注液ノズルまたは電極の表面にLi金属等が析出するなどの不具合を防止できる。
実施形態に係る電池の斜視図である。 実施形態に係る電池の縦断面図である。 実施形態に係る注液装置の説明図である。 実施形態に係る注液装置のうち、電池の注液孔内に挿入した注液ノズル及び電極の先端側部分を拡大して示す説明図である。 実施形態に係る注液装置のうち、脱気装置を示す説明図である。 実施形態に係る電池の製造方法のうち、注液工程のフローチャートである。 実施形態に係り、規定量注液工程サブルーチンのフローチャートである。 実施形態に係り、注液後脱気工程サブルーチンのフローチャートである。 変形形態1に係る注液装置のうち、電池の注液孔内に挿入した注液ノズル及び電極の先端側部分を拡大して示す説明図である。 変形形態2に係る注液装置のうち、電池の注液孔内に挿入した注液ノズル及び電極の先端側部分を拡大して示す説明図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1及び図2に、本実施形態に係る電池1の斜視図及び縦断面図を示す。なお、以下では、電池1の縦方向BH、横方向CH及び厚み方向DHを、図1及び図2に示す方向と定めて説明する。この電池1は、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池である。電池1は、電池ケース10と、この内部に収容された電極体20と、電池ケース10に支持された正極端子部材50及び負極端子部材60等から構成される(図1及び図2参照)。また、電池ケース10内には、電解液15が収容されており、その一部は電極体20内に含浸され、一部は電池ケース10の底部に溜まっている。
このうち電池ケース10は、直方体箱状で金属(本実施形態ではアルミニウム)からなる。この電池ケース10は、上側のみが開口した有底角筒状のケース本体部材11と、このケース本体部材11の開口を閉塞する形態で溶接された矩形板状のケース蓋部材13とから構成される。ケース蓋部材13には、注液孔13hが設けられており、封止部材17によって気密に封止されている。注液孔13hは、後述するように、電解液15を電池ケース10内に注液する際に用いられる。
また、ケース蓋部材13には、アルミニウムからなる正極端子部材50がケース蓋部材13と絶縁された状態で固設されている。この正極端子部材50は、電池ケース10内で電極体20のうち正極板21に接続し導通する一方、ケース蓋部材13を貫通して電池外部まで延びている。また、ケース蓋部材13には、銅からなる負極端子部材60がケース蓋部材13と絶縁された状態で固設されている。この負極端子部材60は、電池ケース10内で電極体20のうち負極板31に接続し導通する一方、ケース蓋部材13を貫通して電池外部まで延びている。
電極体20は、扁平状をなし、横倒しにした状態で電池ケース10内に収容されている。電極体20と電池ケース10との間には、絶縁フィルムからなる袋状の絶縁フィルム包囲体19が配置されている。電極体20は、帯状の正極板21及び帯状の負極板31を、帯状の一対のセパレータ41,41を介して互いに重ね、軸線周りに扁平状に捲回したものである。
次いで、上記電池1の製造方法について説明する。まず、「組立工程」において、電池1を組み立てる。具体的には、正極板21及び負極板31を、一対のセパレータ41,41を介して互いに重ねて捲回し、扁平状に圧縮して電極体20を形成する。次に、ケース蓋部材13を用意し、これに正極端子部材50及び負極端子部材60を固設する(図1及び図2参照)。その後、正極端子部材50及び負極端子部材60を、電極体20の正極板21及び負極板31にそれぞれ溶接する。次に、電極体20に絶縁フィルム包囲体19を被せて、これらをケース本体部材11内に挿入すると共に、ケース本体部材11の開口をケース蓋部材13で塞ぐ。そして、ケース本体部材11とケース蓋部材13とを溶接して電池ケース10を形成する。
次に、「注液工程」を行い(図6〜図8参照)、ケース蓋部材13に設けられた注液孔13hを通じて電池ケース10内に電解液15を規定量注液し、電解液15を電極体20内に含浸させる。この注液工程は、図3〜図5に示す注液装置100を用いて行う。この注液装置100は、真空チャンバ140、第1真空ポンプ145、注液ノズル110、電極120、検知装置(検知部)130、電解液タンク150、真空脱気モジュール(脱気装置)160、制御装置170等から構成される。
このうち真空チャンバ140は、上側のみが開口した有底角筒状のチャンバ本体部材141と、このチャンバ本体部材141の開口を閉塞する矩形板状のチャンバ蓋部材143とから構成される。この真空チャンバ140の内部には、電池1が収容される。真空チャンバ140には、第1真空ポンプ145が取り付けられており、この第1真空ポンプ145を作動させることで、真空チャンバ140内を減圧できる。また、真空チャンバ140には、大気開放バルブ147が取り付けられており、この大気開放バルブ147を開くことで、真空チャンバ140内を大気開放できる。また、真空チャンバ140には、圧力センサ149が取り付けられており、この圧力センサ149により真空チャンバ140内の気圧を測定できる。また、真空チャンバ140のチャンバ蓋部材143には、注液ノズル110と電極120が所定の間隔KC(図4参照)を空けて固設されている。
注液ノズル110は、円筒状で金属(具体的にはステンレス鋼)からなる。この注液ノズル110の内部は、電解液15が流通し、注液ノズル110の先端部110sから電解液15が放出される。注液ノズル110は、その延出方向が真空チャンバ140の鉛直方向FHと平行になるように、チャンバ蓋部材143に対して垂直に固設されている。
電極120は、丸棒状で金属(具体的にはステンレス鋼)からなる。この電極120は、その先端部120sを除いて、電極120の径方向周囲が絶縁パイプ121で覆われている。電極120及び絶縁パイプ121は、その延出方向が鉛直方向FHと平行になり、注液ノズル110と平行となるように、チャンバ蓋部材143に対して垂直に固設されている。これにより、電極120の先端部120sと注液ノズル110とは、所定の間隔KCを空けて配置されている。
検知装置130は、配線131を介して注液ノズル110に、配線133を介して電極120にそれぞれ電気的に接続されており、これらによって液量センサ105を構成している。検知装置130は、注液された電解液15が注液ノズル110及び電極120に接触すると、注液ノズル110と電極120との間が導通することを利用して、注液された電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達したことを検知する装置である。具体的には、検知装置130は、注液ノズル110と電極120との間に交流電圧を印加して、電解液15の接触時に注液ノズル110と電極120との間に流れる電流を検知することにより、注液された電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達したことを検知し、この検知信号を出力可能に構成されている。
電解液タンク150は、電解液15を貯留しておくタンクであり、液流通路151を介して注液ノズル110の基端部110tに繋がっている。液流通路151の途中には、流量計153、注液バルブ155及び真空脱気モジュール160がそれぞれ配置されている。流量計153は、液流通路151を流れた電解液15の液量を測定できるので、注液ノズル110の先端部110sから放出されて電池ケース10内に注液された電解液15の液量を測定できる。また、注液バルブ155は、これを開くと、液流通路151内を電解液15が流通し、注液ノズル110に電解液15が供給されて、注液ノズル110の先端部110sから電解液15が放出される。一方、注液バルブ155を閉じると、液流通路151内の電解液15の流通が止まるため、注液ノズル110の先端部110sからの電解液15の放出(注液)も止まる。
また、真空脱気モジュール160(図5参照)は、円筒状のハウジングケース161と、この内部に収容された複数の樹脂製中空糸の気体透過膜163とを有する。ハウジングケース161のうち、軸線方向の一端(図5中、上方)には、ハウジングケース161の外部から内部に電解液15を流入させるための第1開口部161aが設けられ、軸線方向の他端(図5中、上方)には、ハウジングケース161の内部から外部に電解液15を流出させるための第2開口部161bが設けられている。そして、この真空脱気モジュール160では、第1開口部161aを通じてハウジングケース161内に流入された電解液15が、各気体透過膜163の内部をそれぞれ流通して、第2開口部161bを通じてハウジングケース161の外部に流出するように構成されている。
また、ハウジングケース161の側部には、第3開口部161cが設けられ、この第3開口部161cには、第2真空ポンプ165(図3参照)が接続されている。この第2真空ポンプ165を作動させてハウジングケース161内を減圧しながら、上記のように電解液15を各気体透過膜163内に流通させると、電解液15に含まれている気体は、気体透過膜163を透過して気体透過膜163の外部に排出され、更に第3開口部161cを通じてハウジングケース161の外部に排出される。このようにして、電解液15に含まれている気体が脱気される。
制御装置170は、図示しないCPU、ROM及びRAMを含み、ROM等に記憶された所定の制御プログラムによって作動するマイクロコンピュータを有する。この制御装置170には、検知装置130、圧力センサ149、流量計153、第1真空ポンプ145、大気開放バルブ147、第2真空ポンプ165及び注液バルブ155がそれぞれ接続されている。制御装置170は、後述するように、検知装置130、圧力センサ149及び流量計153の各検知信号に基づいて、第1真空ポンプ145の作動、大気開放バルブ147の開閉、第2真空ポンプ165の作動、注液バルブ155の開閉をそれぞれ制御する。
次に、この注液装置100を用いた注液工程における制御装置170の制御について、図6〜図8のフローチャートを参照しつつ説明する。注液工程に先立ち、前述の電池1を、真空チャンバ140のチャンバ本体部材141内の所定位置に、電池1の縦方向BHが鉛直方向FHと平行になるように電池1を立てた状態で載置する。その後、チャンバ本体部材141の開口をチャンバ蓋部材143で閉塞すると共に、チャンバ蓋部材143に固設された注液ノズル110及び電極120を、電池1の注液孔13hを通じて電池ケース10内に挿入しておく(図3及び図4参照)。
そして、ステップS1において、規定量注液工程を行う(図6参照)。即ち、図7に示す規定量注液工程サブルーチンに進み、まずステップS11において、制御装置170は、大気開放バルブ147を閉める。
その後、ステップS12に進み、第1真空ポンプ145を作動させて、真空チャンバ140内を減圧する。また、第2真空ポンプ165も作動させて、真空脱気モジュール160のハウジングケース161内を減圧する。
その後、ステップS13に進み、圧力センサ149により測定される真空チャンバ140内の気圧が所定気圧(本実施形態では10kPa(abs))まで減圧されたか否かを判定する。ここでNO、即ち、真空チャンバ140内が所定気圧まで減圧されていない場合には、このステップS13を繰り返して、真空チャンバ140内が所定気圧に下がるまで待機する。
一方、ステップS13でYES、即ち、真空チャンバ140内が所定気圧まで減圧された場合には、ステップS14に進み、電解液15の電池ケース10内への注液を開始する。即ち、制御装置170は、圧力センサ149により測定される真空チャンバ140内の気圧が所定気圧以下であると判断した場合に、注液バルブ155を開く。これにより、電解液タンク150に貯留された電解液15が液流通路151を通じて注液ノズル110に供給され、注液ノズル110の先端部110sから電池ケース10内に電解液15が放出される。その際、液流通路151には、真空脱気モジュール160が設置されているため、注液ノズル110に供給される電解液15に含まれる気体を脱気できる。
次に、ステップS15において、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達しているか否かを判断する。具体的には、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達すると、液量センサ105の検知装置130は、注液ノズル110と電極120との間に流れる電流を検知して、この検知信号を制御装置170に出力する。これにより、制御装置170は、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達したと判断する。なお、注液される電解液15は、真空脱気モジュール160により予め脱気処理がなされるため、注液時の電解液15の液面15mの上昇が抑えられる。
ステップS15おいてNO、即ち、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達していないと判断された場合には、ステップS21に進み、電解液15の注液量が規定量に到達したか否かを判断する。具体的には、制御装置170は、流量計153で測定された液流通路151を流れた電解液15の流量が、即ち、電池1内に注入された電解液15の液量が、規定量に到達したか否かを判断する。このステップS21においてNO、即ち、電解液15の注液量が規定量に到達していないと判断された場合には、ステップS15に戻る。
一方、前述のステップS15においてYES、即ち、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達したと判断された場合には、ステップS16に進み、電解液15の注液を一旦止める。具体的には、制御装置170は、注液バルブ155を閉じて、液流通路151内を流れる電解液15の流通を止め、電池ケース10内への電解液15の注液を止める。これにより、注液の際に電解液15が注液孔13hから電池外部に溢れ出るのを防止できる。
ステップS16の後は、ステップS17に進み、制御装置170は、大気開放バルブ147を開けて、真空チャンバ140内の気圧を高める。これにより、注液された電解液15の電極体20への含浸が促進されるため、電解液15の液面15mは、徐々に低下していく。
次に、ステップS18に進み、ステップS15と同様にして、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達しているか否かを判断する。ここでYES、即ち、未だ電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さに到達した状態である場合には、このステップS18を繰り返して、電解液15の液面15mが、注液ノズル110及び電極120に接触しない高さに下がるまで待機する。
次に、ステップS18でNO、即ち、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さに到達していないと判断された場合には、ステップS19に進み、大気開放バルブ147を閉じる。なお、電解液15の液面15mが下がって、電極体20の一部が電解液15の液面15mから突出すると、電極体20の内部に空気が侵入し易くなる。このため、後述する注液後脱気工程(ステップS3)を行わない場合には、注液後の電池1の電極体20内に気泡が含まれ易くなる。
次に、ステップS20に進み、注液バルブ155を開いて、電解液15の電池ケース10内への注液を再開する。このように電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達した場合には、電解液15の注液を一旦停止し、電解液15の液面15mが下がってから注液を再開する。
なお、前述のステップS14で開始した電解液15の注液は、その前のステップS13で真空チャンバ140内の気圧が所定気圧(本実施形態では10kPa(abs))まで減圧されるのを待ってから行っている。これに対し、このステップS20で再開する電解液15の注液は、ステップS19で大気開放バルブ147を閉じた直後から行っているため、真空チャンバ140内の気圧が前述の所定気圧(10kPa(abs))よりの高い状態(例えば、20〜30kPa(abs))で行われる。
次に、前述のステップS21に進み、YES、即ち、電解液15の注液量が規定量に到達したと判断された場合には、ステップS22に進み、電解液15の注液を終了する。具体的には、制御装置170は、注液バルブ155を閉じて、液流通路151内を流れる電解液15の流通を止め、注液ノズル110への電解液15の供給を止めて、電池ケース10内への電解液15の注液を終了する。このようにすることで、電解液15が注液孔13hから電池外部に溢れ出るのを防止しつつ、電解液15を規定量注液できる。かくして、規定量注液工程(ステップS1)が終了する。
規定量注液工程(ステップS1)後は、注液後脱気工程(ステップS3)を行う(図6参照)。即ち、図8に示す注液後脱気工程サブルーチンに進み、まずステップS31において、前述のステップS15及びステップS18と同様にして、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達しているか否かを判断する。なお、注液される電解液15は、真空脱気モジュール160により予め脱気処理がなされるため、この注液後脱気工程(ステップS3)における電解液15の液面15mの上昇が抑えられる。
ここでNO、即ち、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達していないと判断された場合には、ステップS35に進み、ステップS13と同様に、真空チャンバ140内の気圧が所定気圧(本実施形態では10kPa(abs))まで減圧されたか否かを判定する。ここでNO、即ち、真空チャンバ140内が所定気圧まで減圧されていない場合には、ステップS31に戻る。
一方、前述のステップS31においてYES、即ち、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達したと判断された場合には、ステップS32に進み、制御装置170は、大気開放バルブ147を開けて、真空チャンバ140内の気圧を高める。これにより、電解液15の液面15mは、徐々に低下していく。
次に、ステップS33に進み、ステップS31と同様にして、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さまで到達しているか否かを判断する。ここでYES、即ち、未だ電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さに到達した状態である場合には、このステップS33を繰り返して、電解液15の液面15mが、注液ノズル110及び電極120に接触しない高さに下がるまで待機する。
次に、ステップS33でNO、即ち、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極120の高さに到達していないと判断された場合には、ステップS34に進み、大気開放バルブ147を閉じる。
次に、前述のステップS35に進み、YES、即ち、真空チャンバ140内の気圧が所定気圧(本実施形態では10kPa(abs))まで減圧された場合には、ステップS36に進む。このように、真空チャンバ140内を再び所定気圧まで減圧することによって、注液済みの電解液15に含まれている気体や電極体20内に含まれている気体を脱気できる。
その後、ステップS36において、制御装置170は、第1真空ポンプ145の作動を止める。その後、ステップS37に進み、制御装置170は、大気開放バルブ147を開けて、真空チャンバ140内を大気圧に戻す。かくして、注液後脱気工程(ステップS3)が終了する。その後は、チャンバ蓋部材143をチャンバ本体部材141から取り外すと共に、これに固設された注液ノズル110及び電極120を、電池1の注液孔13hから取り出す。その後、チャンバ本体部材141内から電池1を取り出す。かくして、注液工程が終了する。
注液工程を終えたら、「封止工程」において、封止部材17で注液孔13hを封止する。その後は、この電池1に初充電を行う。また、この電池1について各種検査を行う。かくして、電池1が完成する。
(実施例及び比較例)
次いで、本発明の効果を検証するために行った試験の結果について説明する。実施例として、実施形態と同様に注液工程を行って、実施形態と同様な電池1を製造した。即ち、注液工程において、注液ノズル110よりも上流に配置した真空脱気モジュール(脱気装置)160によって、注液前の電解液15について脱気処理を行った(表1参照)。また、規定量注液工程(ステップS1)において、液量センサ105を用いて電解液15の液面15mを検知しつつ、減圧下で、電解液15の注液を行った。また、規定量注液工程(ステップS1)後に、液量センサ105を用いて電解液15の液面15mを検知しつつ、注液後の脱気処理(注液後脱気工程(ステップS3))を行った。
なお、規定量注液工程(ステップS1)において、液量センサ105を用いることなく電解液15の注液を行うと、電解液15が電池ケース10から溢れ出る場合がある。このため、液量センサ105を用いることなく電解液15の注液を行うのは好ましくない。
また、注液後脱気工程(ステップS3)において、液量センサ105を用いることなく脱気処理を行う場合も、電解液15が電池ケース10から溢れ出ることがある。このため、液量センサ105を用いることなく注液後脱気工程(ステップS3)を行うことも好ましくない。
Figure 2019145235
一方、比較例1では、注液前の電解液15について真空脱気モジュール160による脱気処理を行うことなく、電解液15の注液を行った。それ以外は、実施例と同様に注液工程を行って電池1を製造した。
比較例2では、規定量注液工程(ステップS1)において、真空チャンバ140内を減圧することなく、大気圧下で、電解液15の注液を行った。それ以外は、実施例と同様に注液工程を行って電池1を製造した。
比較例3では、規定量注液工程(ステップS1)後に、注液後脱気工程(ステップS3)を行わなかった。それ以外は、実施例と同様に注液工程を行って電池1を製造した。
次に、実施例及び比較例1〜3の各電池1について、それぞれ、製造後の電池1を解体して負極板31を取り出し、負極板31の表面に泡状のLi析出が生じているか否かを目視にて調査した。その結果を表1に示す。なお、負極板31の表面に泡状のLi析出が生じている電池1では、電池の耐久性能が低くなる(容量劣化し易い)ことが判っている。
比較例1〜3の各電池1では、負極板31の表面に泡状のLi析出が生じていたのに対し、実施例の電池1では、負極板31の表面にそのような泡状のLi析出は生じていなかった。このような結果となった理由は、以下であると考えられる。
比較例1では、注液前の電解液15について真空脱気モジュール160による脱気処理を行っていない。このため、脱気が十分ではなく、電解液15中に残っていた気体により、負極板31の表面に泡状のLi析出が生じた。
また、比較例2では、規定量注液工程(ステップS1)において、大気圧下で電解液15の注液を行っている。このため、注液時に電解液15や電極体20の中に空気が入り込んで、これにより負極板31の表面に泡状のLi析出が生じた。
また、比較例3では、規定量注液工程(ステップS1)後に注液後脱気工程(ステップS3)を行っていない。このため、脱気が十分ではなく、電解液15や電極体20内に含まれていた気体により、負極板31の表面に泡状のLi析出が生じたと考えられる。
これに対し、実施例では、注液前の電解液15について真空脱気モジュール160による脱気処理を行い、規定量注液工程(ステップS1)において減圧下で電解液15の注液を行い、かつ、規定量注液工程(ステップS1)後に注液後脱気工程(ステップS3)を行っている。このため、電解液15及び電極体20について脱気が十分になされているので、負極板31の表面に泡状のLi析出が生じなかったと考えられる。
以上で説明したように、注液装置100は、注液ノズル110よりも上流に真空脱気モジュール160を備えるので、脱気処理をした電解液15を注液ノズル110から電池ケース10内に注液できる。このため、注液ノズル110よりも上流に脱気装置を有しない注液装置に比べて、注液後の電池1の電極体20内に気泡が含まれるのを抑制できる。
加えて、この注液装置100は、真空チャンバ140及び第1真空ポンプ145を備える。このため、第1真空ポンプ145を作動させて真空チャンバ140内を減圧しつつ、電解液15を電池ケース10内に注液できるため、注液後の電池1の電極体20内に気泡が含まれるのを更に抑制できる。また、電池ケース10内に規定量の電解液15を注液した後に、真空チャンバ140内を減圧することにより、電池ケース10内に注液済みの電解液15に含まれる気体や電極体20内に含まれる気体を脱気することができる。これにより、注液後の電池1の電極体20内に気泡が含まれるのを更に効果的に抑制できる。
更に、この注液装置100は、注液ノズル110及び電極120により電池ケース10内の電解液15の液面15mを検知する検知装置130を有する。このため、電解液15の注液の際に電解液15の液面15mを検知して、注液の際に電解液15が電池ケース10から溢れ出すことを防止できる。また、前述の減圧による脱気処理(注液後脱気工程(ステップS3))を行う際にも電解液15の液面15mを検知して、脱気処理の際に電解液15が電池ケース10から溢れ出すことも防止できる。しかも、注液される電解液15を真空脱気モジュール160により予め脱気処理できるので、注液時や減圧による脱気処理(注液後脱気工程)時における電解液15の液面15mの上昇を抑えることができる。このため、真空脱気モジュール160と、注液ノズル110、電極120及び検知装置130とによって、電解液15が電池ケース10から溢れ出すことを防止しつつ、短い時間で、電解液15を規定量注液したり、減圧による脱気処理(注液後脱気工程)を行うことができる。
また、この注液装置100では、注液ノズル110が液量センサ105の一方の電極を兼ねている。完全に別体とされた注液ノズル110及び液量センサ105を注液孔13h内にそれぞれ挿入する場合には、注液ノズル110及び一対の電極を注液孔13h内に挿入する必要がある。これに対して、この注液装置100では、注液ノズル110及び1つの電極120を注液孔13h内に挿入すれば足りるので、必要な注液孔13hの開口の大きさを小さくできる。
更に、本実施形態の注液装置100は、注液ノズル110と電極120との間に交流電圧を印加しているので、注液された電解液15が注液ノズル110及び電極120に接触したときに注液ノズル110または電極120の表面にLi金属が析出する不具合を防止できる。
(変形形態1)
次いで、上記実施形態の第1の変形形態について説明する。実施形態の注液装置100では、電極120のうち、先端部120sを除いた部分の径方向周囲が、絶縁パイプ121で覆われていた(図4参照)。これに対し、本変形形態1の注液装置200は、実施形態と同様な丸棒状の電極220を有するが、この電極220は絶縁パイプで覆われていない点が異なる(図9参照)。本変形形態1においても、検知装置130は、注液ノズル110と電極220との間に交流電圧を印加して、電解液15の接触時に注液ノズル110と電極220との間に流れる電流を検知することにより、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極220の高さまで到達したことを検知できる。また、その他、実施形態と同様な部分は、同様な作用効果を奏する。
(変形形態2)
次いで、上記実施形態の第2の変形形態について説明する。実施形態の注液装置100では、注液ノズル110と電極120とが別体とされていた(図4参照)。これに対し、本変形形態2の注液装置300は、注液ノズル110と電極320とが一体とされている点が異なる(図10参照)。具体的には、本変形形態2では、注液ノズル110は、その先端部110sを除いて、注液ノズル110の径方向周囲が絶縁パイプ321で覆われている。更に、この絶縁パイプ321の径方向周囲には、円筒状の電極320が注液ノズル110及び絶縁パイプ321と同軸に配置されており、これら注液ノズル110、絶縁パイプ321及び電極320が一体化されている。
このように注液ノズル110、絶縁パイプ321及び電極320を一体化することで、実施形態や変形形態1のように注液ノズル110と電極120,220とが別体である場合に比べて、注液ノズル110及び電極320の取り扱いが容易となる。また、本変形形態2においても、検知装置130は、注液ノズル110と電極320との間に交流電圧を印加して、電解液15の接触時に注液ノズル110と電極320との間に流れる電流を検知することにより、電解液15の液面15mが注液ノズル110及び電極320の高さまで到達したことを検知できる。また、その他、実施形態と同様な部分は、同様な作用効果を奏する。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態1,2に即して説明したが、本発明は上述の実施形態及び変形形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態等の検知装置130は、電解液15が接触したときに注液ノズル110と電極120,220,320との間に流れる電流を検知しているが、注液ノズル110と電極120,220,320との間の静電容量を検知してもよい。
また、実施形態等では、電解液タンク150と注液ノズル110との間を結ぶ液流通路151に流量計153を配置して、この流量計153で電解液15の電池ケース10内への注液量を測定したが、これに限られない。例えば、流量計153に代えて、チャンバ本体部材141内に重量計を設置し、この重量計の上に電池1を載置する。そして、この重量計で電解液15の電池ケース10内への注液量を測定することもできる。
1 電池
10 電池ケース
13h 注液孔
15 電解液
15m (電解液の)液面
20 電極体
100,200,300 注液装置
105 液量センサ
110 注液ノズル
120,220,320 電極
130 検知装置(検知部)
140 真空チャンバ
145 第1真空ポンプ
147 大気開放バルブ
149 圧力センサ
150 電解液タンク
153 流量計
155 注液バルブ
160 脱気装置(真空脱気モジュール)
170 制御装置
KC 間隔

Claims (1)

  1. 注液孔を有する電池ケース、及び、上記電池ケース内に収容された電極体を備える電池について、上記注液孔を通じて上記電池ケース内に電解液を注液する注液装置であって、
    上記電池を収容する真空チャンバと、
    上記真空チャンバ内を減圧する真空ポンプと、
    上記注液孔を通じて上記電池ケース内に挿入され、上記電池ケース内に上記電解液を注液する筒状で金属製の注液ノズルと、
    上記注液ノズルよりも上流に設けられ、上記注液ノズルに供給される上記電解液に含まれる気体を脱気する、気体透過膜を含む脱気装置と、
    上記注液孔を通じて上記電池ケース内に挿入され、上記注液ノズルと間隔をあけて配置される電極と、
    注液された上記電解液が上記注液ノズル及び上記電極に接触すると、上記注液ノズルと上記電極との間が導通することを利用して、注液された上記電解液の液面が上記注液ノズル及び上記電極の高さまで到達したことを検知する検知部と、を備える
    注液装置。
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