JP2014043615A - 水電解システム及びその制御方法 - Google Patents

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哲也 吉田
Koji Nakazawa
孝治 中沢
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Abstract

【課題】水素と液状水とを良好に分離するとともに、他のセンサを併用する必要がなく、簡単且つ経済的に、静電容量式水位検知装置の検知ずれを確実に検出することを可能にする。
【解決手段】水電解システム10は、高圧水電解装置14、気液分離装置18、静電容量式水位検知装置20、排水装置22及び制御装置24とを備える。気液分離装置18は、所定の高さ範囲に亘って同一の断面積を有する第1貯水部44と、該第1貯水部44の断面積より小さい断面積を有する第2貯水部46uとを有する。制御装置24は、第1貯水部44の範囲内で水位が変動するように、排水装置22を制御する水位制御部54を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水を電気分解して酸素と水素とを発生させる水電解装置と、前記水電解装置から排出された前記水素を気液分離する気液分離装置と、前記気液分離装置内の水位を検知する静電容量式水位検知装置と、前記気液分離装置から排水を行う排水装置と、制御装置とを備える水電解システム及びその制御方法に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池を発電させるために、燃料ガスとして水素ガスが使用されている。一般的に、水素ガスを製造する際に、水電解装置が採用されている。この水電解装置は、水を分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜(イオン交換膜)を用いている。固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側にアノード側給電体及びカソード側給電体が配設されて、ユニットが構成されている。
そこで、複数のユニットが積層された状態で、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、アノード側給電体に水が供給される。このため、電解質膜・電極構造体のアノード側では、水が分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が製造される。一方、アノード側では、水素と共に生成された酸素が、余剰の水を伴ってユニットから排出される。
上記の水電解装置では、カソード側には、製造された水素の他に、アノード側からの透過水が存在している。このため、通常、水電解装置のカソード側に連通して外部に延在する水素供給管の途上には、水素から水分(液状水)を除去する気液分離装置が配設されている。
この気液分離装置では、内部に水が貯留されており、規定量以上の水が貯留された際に、前記気液分離装置から排水する構成が採用されている。従って、気液分離装置には、内部の水位が所定水位以上にならないように、種々の水位センサが設けられている。水位センサとしては、例えば、気相部と液相部との静電容量の相違を利用して水面を検知する静電容量式水位センサが使用されている(特許文献1)。
特開2011−133426号公報
ところで、気液分離装置には、水に混在して金属イオン等の異物が進入し易く、水の比誘電率が大きく変化してしまう。しかも、比誘電率は、温度によっても変化することが知られている。従って、特に静電容量式水位センサにより水面の誤検知が発生するおそれがあり、例えば、気液分離装置から水が溢れてしまうという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、水素と液状水とを良好に分離するとともに、簡単且つ経済的に、静電容量式水位検知装置の検知ずれを確実に検出することが可能な気液分離装置を備える水電解システム及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、水を電気分解して酸素と水素とを発生させる水電解装置と、前記水電解装置から排出された前記水素を気液分離する気液分離装置と、前記気液分離装置内の水位を検知する静電容量式水位検知装置と、前記気液分離装置から排水を行う排水装置と、制御装置と、を備える水電解システムに関するものである。
気液分離装置は、所定の高さ範囲に亘って同一の断面積を有する第1貯水部と、前記第1貯水部の重力方向上方に連通して設けられ、該第1貯水部の断面積とは異なる断面積を有する第2貯水部と、を有する一方、制御装置は、前記第1貯水部の範囲内で水位が変動するように、排水装置を制御する水位制御部を有している。
また、この水電解システムでは、制御装置は、気液分離装置への注水速度が一定になるように水電解装置を制御する電解制御部と、静電容量式水位検知装置による所定時間毎の検出値の変化幅を検知する検出値変化幅検知部と、を有するとともに、前記制御装置は、前記検出値の変化幅が設定範囲外である際に、前記静電容量式水位検知装置が異常であると判定することが好ましい。
さらに、この水電解システムでは、第2貯水部の断面積は、第1貯水部の断面積よりも小さい断面積に設定されることが好ましい。
さらにまた、この水電解システムでは、第2貯水部の断面積は、第1貯水部の断面積よりも大きい断面積に設定されることが好ましい。
また、この水電解システムでは、制御装置は、水電解装置への印加電流を検知する印加電流検知部と、検知された前記印加電流に基づいて、第1貯水部内での水位変化速度を推定する変化速度推定部と、静電容量式水位検知装置による検出値に基づいて、実際の検出値の水位変化速度を算出する変化速度算出部と、を有するとともに、前記制御装置は、推定された前記水位変化速度と実際の前記水位変化速度との差が、設定値以上に異なる際、前記静電容量式水位検知装置が異常であると判定することが好ましい。
さらに、本発明は、水を電気分解して酸素と水素とを発生させる水電解装置と、前記水電解装置から排出された前記水素を気液分離する気液分離装置と、前記気液分離装置内の水位を検知する静電容量式水位検知装置と、前記気液分離装置から排水を行う排水装置と、制御装置と、を備えるとともに、前記気液分離装置は、所定の高さ範囲に亘って同一の断面積を有する第1貯水部と、前記第1貯水部の重力方向上方に連通して設けられ、該第1貯水部の断面積とは異なる断面積を有する第2貯水部と、を有する水電解システムの制御方法に関するものである。
この制御方法は、気液分離装置への注水速度が一定になるように、水電解装置を制御する工程と、静電容量式水位検知装置による所定時間毎の検出値の変化幅を検知する工程と、前記検出値の変化幅が設定範囲内である際に、排水装置を制御する工程と、前記検出値の変化幅が設定範囲外である際に、前記静電容量式水位検知装置が異常であると判定する工程と、を有している。
本発明によれば、気液分離装置内には、互いに断面積の異なる第1貯水部と第2貯水部とが設けられている。従って、水位が上昇して水面が第1貯水部から第2貯水部に移動すると、断面積が変化するため、例えば、静電容量式水位検知装置により検知される水位の上昇速度が変動する。
これにより、静電容量式水位検知装置の検知誤差を把握するとともに、気液分離装置から貯留水が溢れることを可及的に阻止することができる。このため、水素と液状水とを良好に分離するとともに、他のセンサを併用する必要がなく、簡単且つ経済的に、静電容量式水位検知装置の検知ずれを確実に検出することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る水電解システムの概略構成説明図である。 前記水電解システムを構成する気液分離装置の概略断面説明図である。 前記水電解システムの制御方法を説明するフローチャートである。 前記制御方法を説明する正常時のセンサ検出値と実際の水面レベルとの説明図である。 前記正常時の水位制御の説明図である。 前記制御方法を説明する比誘電率変化時のセンサ検出値と実際の水面レベルとの説明図である。 前記比誘電率変化時の水位制御の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る水電解システムを構成する気液分離装置の概略断面説明図である。 前記制御方法を説明するセンサ検出値と実際の水面レベルとの説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る水電解システムの概略構成説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る水電解システム10は、純水供給装置12を介して市水から生成された純水が供給され、この純水を電気分解することによって高圧水素(酸素圧よりも高圧、例えば、1MPa〜70MPa)を製造する高圧水電解装置14を備える。なお、高圧水電解装置14に限定されるものではなく、例えば、常圧式(酸素圧と同圧の水素を製造する)の水電解装置を使用してもよい。
水電解システム10は、高圧水電解装置14から水素導出路16に導出される水素に含まれる水分(液状水)を気液分離する気液分離装置18と、前記気液分離装置18内の水位を検知する静電容量式水位検知装置20と、前記気液分離装置18から排水を行う排水装置22と、システム全体の制御を行う制御装置24とを備える。気液分離装置18の上部には、水分が分離された水素を導出させる水素配管26が接続される。水素配管26には、逆止弁27が配設される。
高圧水電解装置14は、複数の水分解セル28が積層されており、前記水分解セル28の積層方向両端には、エンドプレート30a、30bが配設される。高圧水電解装置14には、直流電源である電解電源32が接続される。
エンドプレート30aには、配管34aが接続されるとともに、エンドプレート30bには、配管34b、34cが接続される。配管34a、34bは、循環路36を介して純水供給装置12から純水の循環が行われる一方、水素排出口である配管34cは、水素導出路16から気液分離装置18に接続される。水素導出路16には、逆止弁38が配設される。
図2に示すように、気液分離装置18は、円筒形(又は角筒形)の容器部材40と、前記容器部材40の上端開口部及び下端開口部に設けられる上蓋部材42a及び下蓋部材42bとを備える。容器部材40は、所定の高さ範囲(下限位置Kd〜上限位置Kuの範囲)に亘って同一の断面積を有する第1貯水部44と、前記第1貯水部44の重力方向上方に連通して設けられ、該第1貯水部44の断面積とは異なる断面積を有する第2貯水部46uとを有する。第1貯水部44の重力方向下方には、第3貯水部46dが連通する。上蓋部材42aには、水素導出路16及び水素配管26が接続される一方、下蓋部材42bには、後述する排水配管50が接続される。
第1貯水部44は、直径(又は一辺)D1を有するとともに、第2貯水部46u及び第3貯水部46dは、それぞれ直径(又は一辺)D2、D3を有する。直径D1>直径D2、直径D1>直径D3及び直径D2=直径D3の関係を有する。第1貯水部44では、後述するように、下端位置Xaと上端位置Yaとの間で水位が調整される。下端位置Xaは、下限位置Kdよりも上方に設定される一方、上端位置Yaは、上限位置Kuよりも下方に設定される。
静電容量式水位検知装置20は、電極部48が容器部材40内に第2貯水部46u及び第1貯水部44から第3貯水部46dに亘って重力方向(矢印G方向)に延在して配置される。
図1に示すように、排水装置22は、気液分離装置18の底部に接続される排水配管50を備える。排水配管50には、排水用電磁弁(ON/OFF弁)52が配設される。この排水配管50は、例えば、純水供給装置12に接続されるとともに、この純水供給装置12に水を供給してもよい。
制御装置24は、第1貯水部44の範囲(図2中、下限位置Kd〜上限位置Kuの範囲)内で水位が変動するように、排水装置22を制御する水位制御部54と、気液分離装置18への注水速度が一定になるように高圧水電解装置14を制御する電解制御部56と、静電容量式水位検知装置20による所定時間毎の検出値の変化幅を検知する検出値変化幅検知部58とを有する。
このように構成される水電解システム10の動作について、以下に説明する。
先ず、水電解システム10の始動時には、純水供給装置12を介して市水から生成された純水が高圧水電解装置14に供給される。この高圧水電解装置14では、電解電源32から通電されることにより、純水が電気分解されてアノード側に酸素が生成される一方、カソード側に水素が生成される。
高圧水電解装置14内に生成された水素は、水素導出路16を介して気液分離装置18に送られる。この気液分離装置18では、水素に含まれる液状水は、この水素から分離されるとともに、容器部材40内に水が貯留される。
液状水が除去された水素は、水素配管26に導出されるとともに、所定圧力の高圧水素に維持される。高圧水素は、図示しないが、燃料電池車両の燃料タンクに供給可能である。
次いで、第1の実施形態に係る制御方法について、図3に示すフローチャートに沿って、以下に説明する。
気液分離装置18では、静電容量式水位検知装置20により、容器部材40内の水位が検出されている。制御装置24では、静電容量式水位検知装置20による水位検出値が送られ、検出値変化幅検知部58により所定時間あたりの水位上昇率又は傾き(検出値の変化幅)(以下、変化値Aという)を検知している。なお、制御装置24は、一定注水速度で第1貯水部44に注水された場合の所定時間毎の変化幅を予め把握しており、注水速度(又は電解電流)と該変化幅とを対応させたマップを有している。
先ず、排水装置22を構成する電磁弁52が閉塞されていると判断されると(ステップS1中、YES)、ステップS2に進む。このステップS2では、変化値Aが、容器部材40の断面積変化率から設定される水位上昇率又は傾きの許容量である許容閾値αと比較される。許容閾値αは、例えば、以下のように設定される。
高圧水電解装置14に流す電流値と、アノード側からカソード側に透過する透過水量との関係を予め取得しておく。そして、容器部材40内の水位が第1貯水部44から第2貯水部46uに到達した際の水位変化率を、各電流値毎に算出し、その電流値以下の値に設定される。
そこで、変化値Aが、許容閾値α未満であると判断されると(ステップS2中、YES)、ステップS3に進む。ステップS3では、静電容量式水位検知装置20の出力値LSが、容器部材40内の水位の制限範囲上限Y(上端位置Yaに対応するセンサ出力値)と比較される。
出力値LSが、制限範囲上限Yを超えていると判断されると(ステップS3中、YES)、ステップS4に進んで、電磁弁52が開放される。そして、ステップS1に戻り、電磁弁52が開放されたと判断されると(ステップS1中、NO)、ステップS5に進む。
ステップS5では、出力値LSが、容器部材40内の水位が制限範囲下限X(下端位置Xaに対応するセンサ出力値)未満であると判断されると(ステップS5中、YES)、ステップS6に進んで、電磁弁52が閉じられる。
上記の制御は、実質的に、図4に示す正常時制御となる。具体的には、制御装置24では、電解制御部56を介して高圧水電解装置14に流れる電流を一定に維持することにより、気液分離装置18への注水速度が一定になるように制御している。
この状態で、水位制御部54は、容器部材40内の水位が、第1貯水部44内で下限位置Kdよりも上方に設定される下端位置Xaと、上限位置Kuよりも下方に設定される上端位置Yaとの間に維持されるように、排水装置22を制御している(図5参照)。
ところで、気液分離装置18内に貯留されている水には、金属の溶出や温度変化により比誘電率が変化し易い。このため、気液分離装置18内の水位を、第1貯水部44の高さ範囲内で制御している途上で、変化値Aが許容閾値αを超える場合がある(ステップS2中、NO)。すなわち、気液分離装置18内の水位が第1貯水部44を超えて第2貯水部46uに到達したことが検出される。
従って、制御装置24では、水位の誤検知であると判断し(ステップS7)、ステップS8に進んで、システム停止処理が行われる。具体的には、図6に示すように、気液分離装置18内の貯留水に比誘電率変化が発生すると、静電容量式水位検知装置20によるセンサ検出値が、実際の水位位置に対して誤差が生じる。これにより、正常時のセンサ検出曲線LSaに対して、傾きの大きなセンサ検出曲線LSbが得られてしまう。
このため、静電容量式水位検知装置20が制限範囲上限Yを検出する前に、容器部材40内の水位が上限位置Kuを超えると、水面位置は、断面積の大きな第1貯水部44から断面積の小さな第2貯水部46uに移動する。
従って、実際に検出される水位上昇率又は傾きである変化値Aは、許容閾値αを超えて大きな値となる。これにより、容器部材40内の水位が、実際の水面レベルである上端位置Yaを超えたことが検出され、システム停止処理が行われる。換言すれば、制御装置24の水位制御部54は、図7に示すように、実際の水面レベルでは、下端位置Xaと上端位置Yaを超えた上方位置Zとの間を制限範囲として、水位調整を行っている。
この場合、第1の実施形態では、図2に示すように、気液分離装置18内には、断面積の大きな第1貯水部44と断面積の小さな第2貯水部46uとが設けられている。このため、容器部材40内の水面が、第1貯水部44から第2貯水部46uに移動すると、上限位置Kuから断面積が小さくなるため、静電容量式水位検知装置20により検知される水位の上昇速度が速くなり、変化値Aが急激に大きな値に変化する(図6参照)。
従って、静電容量式水位検知装置20の検知誤差を把握するとともに、気液分離装置18内の貯留水が、水素配管26に溢れ出ることを確実に阻止することができる。これにより、気液分離装置18では、水素と液状水とを良好に分離するとともに、他のセンサを併用する必要がなく、簡単且つ経済的に、水位を正確に測定することが可能になるという効果が得られる。
さらに、第1の実施形態では、電解制御部56は、気液分離装置18への注水速度が一定になるように、高圧水電解装置14を制御しており、検出値変化幅検知部58は、静電容量式水位検知装置20による所定時間毎の検出値の変化幅(変化値A)を検知している。このため、注水速度(又は電解電流)と変化幅とを対応させたマップを有することにより、必要最小限のデバイスを利用して静電容量式水位検知装置20の異常を正確に検知することができる。
また、第2貯水部46uは、第1貯水部44よりも小さな断面積を有している。従って、水位が第2貯水部46uに至る際に水位変化幅が大きく変動し、検知が容易に遂行される。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る水電解システム60を構成する気液分離装置62の概略断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る水電解システム10を構成する気液分離装置18と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
気液分離装置62を構成する容器部材64は、第1貯水部66と前記第1貯水部66の重力方向上方に連通する第2貯水部68uとを有する。第2貯水部68uは、第1貯水部66よりも大きな断面積に設定される。第1貯水部66の重力方向下方には、第2貯水部68uと同形状の第3貯水部68dが連通する。
このように構成される第2の実施形態では、第2貯水部68uの断面積が、第1貯水部66の断面積よりも大きく設定されている。このため、図9に示すように、水位が上限位置Kuを超えると、水位上昇率や傾きである変化値Aの変動量が一挙に小さくなる。従って、静電容量式水位検知装置20の検知誤差を把握するとともに、気液分離装置62から貯留水が溢れることを阻止することができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る水電解システム70の概略構成説明図である。なお、第1の実施形態に係る水電解システム10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
水電解システム70は、制御装置72を備える。制御装置72は、高圧水電解装置14への印加電流を検知する印加電流検知部74と、検知された前記印加電流に基づいて、第1貯水部44内での水位変化速度を推定する変化速度推定部76と、静電容量式水位検知装置20による検出値に基づいて、実際の検出値の水位変化速度を算出する変化速度算出部78とを有する。
このように構成される第3の実施形態では、高圧水電解装置14の電解電流が変更される場合、すなわち、気液分離装置18への注水速度が変更される場合にも容易に対応することができる。すなわち、高圧水電解装置14に印加される電流値が変動すると、変化速度推定部76は、変動する電流値に基づいて、第1貯水部44における水位変化速度を推定している。
一方、変化速度算出部78は、静電容量式水位検知装置20の検出値に基づいて、実際の検出値の水位変化速度を算出している。そして、制御装置72では、推定された水位変化速度と算出された水位変化速度との差が、設定値以上(誤差範囲を超えた値)と異なる場合に、前記静電容量式水位検知装置20が異常であると判定する。
このため、第3の実施形態では、必要最低限のデバイスを利用して、静電容量式水位検知装置20の異常を正確に検知するとともに、気液分離装置18内の貯留水が水素配管26に溢れ出ることを確実に防止できる等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
10、60、70…水電解システム 12…純水供給装置
14…高圧水電解装置 16…水素導出路
18、62…気液分離装置 20…静電容量式水位検知装置
22…排水装置 24、72…制御装置
26…水素配管 32…電解電源
34a〜34c…配管 40、64…容器部材
44、46d、46u、66、68d、68u…貯水部
48…電極部 50…排水配管
54…水位制御部 56…電解制御部
58…検出値変化幅検知部 74…印加電流検知部
76…変化速度推定部 78…変化速度算出部

Claims (6)

  1. 水を電気分解して酸素と水素とを発生させる水電解装置と、
    前記水電解装置から排出された前記水素を気液分離する気液分離装置と、
    前記気液分離装置内の水位を検知する静電容量式水位検知装置と、
    前記気液分離装置から排水を行う排水装置と、
    制御装置と、
    を備える水電解システムであって、
    前記気液分離装置は、所定の高さ範囲に亘って同一の断面積を有する第1貯水部と、
    前記第1貯水部の重力方向上方に連通して設けられ、該第1貯水部の断面積とは異なる断面積を有する第2貯水部と、
    を有する一方、
    前記制御装置は、前記第1貯水部の範囲内で水位が変動するように、前記排水装置を制御する水位制御部を有することを特徴とする水電解システム。
  2. 請求項1記載に水電解システムにおいて、前記制御装置は、前記気液分離装置への注水速度が一定になるように前記水電解装置を制御する電解制御部と、
    前記静電容量式水位検知装置による所定時間毎の検出値の変化幅を検知する検出値変化幅検知部と、
    を有するとともに、
    前記制御装置は、前記検出値の変化幅が設定範囲外である際に、前記静電容量式水位検知装置が異常であると判定することを特徴とする水電解システム。
  3. 請求項1又は2記載の水電解システムにおいて、前記第2貯水部の断面積は、前記第1貯水部の断面積よりも小さい断面積に設定されることを特徴とする水電解システム。
  4. 請求項1又は2記載の水電解システムにおいて、前記第2貯水部の断面積は、前記第1貯水部の断面積よりも大きい断面積に設定されることを特徴とする水電解システム。
  5. 請求項1記載に水電解システムにおいて、前記制御装置は、前記水電解装置への印加電流を検知する印加電流検知部と、
    検知された前記印加電流に基づいて、前記第1貯水部内での水位変化速度を推定する変化速度推定部と、
    前記静電容量式水位検知装置による検出値に基づいて、実際の検出値の水位変化速度を算出する変化速度算出部と、
    を有するとともに、
    前記制御装置は、推定された前記水位変化速度と実際の前記水位変化速度との差が、設定値以上に異なる際、前記静電容量式水位検知装置が異常であると判定することを特徴とする水電解システム。
  6. 水を電気分解して酸素と水素とを発生させる水電解装置と、
    前記水電解装置から排出された前記水素を気液分離する気液分離装置と、
    前記気液分離装置内の水位を検知する静電容量式水位検知装置と、
    前記気液分離装置から排水を行う排水装置と、
    制御装置と、
    を備えるとともに、
    前記気液分離装置は、所定の高さ範囲に亘って同一の断面積を有する第1貯水部と、
    前記第1貯水部の重力方向上方に連通して設けられ、該第1貯水部の断面積とは異なる断面積を有する第2貯水部と、
    を有する水電解システムの制御方法であって、
    前記気液分離装置への注水速度が一定になるように、前記水電解装置を制御する工程と、
    前記静電容量式水位検知装置による所定時間毎の検出値の変化幅を検知する工程と、
    前記検出値の変化幅が設定範囲内である際に、前記排水装置を制御する工程と、
    前記検出値の変化幅が設定範囲外である際に、前記静電容量式水位検知装置が異常であると判定する工程と、
    を有することを特徴とする水電解システムの制御方法。
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