JP2019143857A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンク本体部に対するコアプレートのカシメ固定に際して、コアプレートの爪部との接触によるタンク本体部の局所変形の発生を抑制した熱交換器を提供する。【解決手段】ラジエータ1は、複数のチューブ6が積層配置されたコア部5と、ヘッダタンク10とを有しており、ヘッダタンク10は、コアプレート20と、タンク本体部30を有している。コアプレート20の外縁には、複数の爪部25が配置されており、当該爪部25は、タンク本体部30におけるフランジ部35の外形形状に沿って変形している。従って、当該ラジエータ1では、タンク本体部30に対してコアプレート20がカシメ固定されている。当該ラジエータ1において、各爪部25の先端には抑制部26が形成されており、爪部25により容器部31に対して作用する荷重を抑制すると共に、容器部31の塑性変形を抑制している。【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換器に関し、車両に搭載される車両用熱交換器に適用して有効である。
従来、ラジエータ等の熱交換器は、複数のチューブと複数のコルゲートフィンとが交互に積層されたコア部、チューブの長手方向端部に接合されてチューブに連通するヘッダタンク等を備えている。このような熱交換器に関する技術として、特許文献1に記載された発明が知られている。
特許文献1において、熱交換器のヘッダタンクは、チューブが挿入接合されるコアプレートと、コアプレートと共にヘッダタンクの内部空間を形成するタンク本体部を備えている。コアプレートは、チューブ挿入穴が設けられたチューブ接合面と、チューブ接合面の外周縁部に設けられた複数の爪部とを有している。
特許文献1におけるヘッダタンクは、タンク本体部の開口外縁部に形成されたフランジ部に沿って、コアプレートの爪部を変形させ、コアプレートをタンク本体部にカシメ固定することで構成されている。
米国特許第8181694号明細書
ここで、近年では、これらの熱交換器に係る搭載性の向上や軽量化を目的として、熱交換器の小型化が望まれており、その外部流体の通風方向に沿った巾寸法を小さくする構成が採用されている。
このような熱交換器の小型化に伴い、部材の間の空間は、できるだけ小さくするように設定される。この為、タンク本体部における容器部と、カシメ固定に際して変形した爪部の先端との間が狭くなる傾向にある。
この為、カシメ固定に際して、コアプレートの爪部がタンク本体部に接触してタンク本体部の局所変形を発生させてしまう可能性があり、熱交換器における不具合の要因となることが想定される。
本発明は、これらの点に鑑みてなされており、タンク本体部に対するコアプレートのカシメ固定に際して、コアプレートの爪部との接触によるタンク本体部の局所変形の発生を抑制した熱交換器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の熱交換器は、
積層配置されると共に、内部を流体が流通する複数のチューブ(6)と、
チューブの長手方向端部に配置されると共に、複数のチューブの積層方向に延びて複数のチューブに連通するヘッダタンク(10)とを有し、
ヘッダタンクは、複数のチューブが接合されるコアプレート(20)と、コアプレートに固定されるタンク本体部(30)とを有しており、
タンク本体部は、コアプレートが配置される開口を備え、ヘッダタンクの内部空間を形成する容器部(31)と、容器部の開口における外縁部に配置されたフランジ部(35)とを有し、
コアプレートの外縁には、タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形した複数の爪部(25)が配置され、
複数の爪部の先端には、当該爪部により容器部に対して作用する荷重を抑制する抑制部(26、26A、26B)が形成されている。
当該熱交換器は、複数のチューブと、ヘッダタンクとを有しており、当該ヘッダタンクは、コアプレートと、タンク本体部を有している。コアプレートの外縁には、複数の爪部が配置されており、当該爪部は、タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形している。従って、当該熱交換器では、タンク本体部に対してコアプレートがカシメ固定されている。そして、当該熱交換器において、各爪部の先端には抑制部が形成されている為、当該爪部により容器部に対して作用する荷重を抑制することができる。
これにより、当該熱交換器によれば、タンク本体部に対するコアプレートのカシメ固定に際して、コアプレートの爪部との接触によるタンク本体部の局所変形の発生を抑制することができ、局所変形に起因する熱交換器における不具合を防止することができる。
又、当該熱交換器によれば、各爪部の先端に抑制部を形成することで、薄型の熱交換器においても、爪部と容器部との接触を抑制しながら、爪部の長さをできるだけ長くすることができ、タンク本体部に対するコアプレートのカシメ固定を確実に行うことができる。
又、請求項2に記載の熱交換器は、
積層配置されると共に、内部を流体が流通する複数のチューブ(6)と、
チューブの長手方向端部に配置されると共に、複数のチューブの積層方向に延びて前記複数のチューブに連通するヘッダタンク(10)とを有し、
ヘッダタンクは、複数のチューブが接合されるコアプレート(20)と、コアプレートに固定されるタンク本体部(30)とを有しており、
タンク本体部は、コアプレートが配置される開口を備え、ヘッダタンクの内部空間を形成する容器部(31)と、容器部の開口における外縁部に配置されたフランジ部(35)とを有し、
コアプレートの外縁には、タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形した複数の爪部(25)が配置され、
複数の爪部の先端には、当該爪部が容器部に接触することによって容器部に塑性変形が生じることを抑制する抑制部(26、26A、26B)が形成されている。
当該熱交換器は、複数のチューブと、ヘッダタンクとを有しており、当該ヘッダタンクは、コアプレートと、タンク本体部を有している。コアプレートの外縁には、複数の爪部が配置されており、当該爪部は、タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形している。従って、当該熱交換器では、タンク本体部に対してコアプレートがカシメ固定されている。そして、当該熱交換器において、各爪部の先端には抑制部が形成されている為、当該爪部が容器部に接触することに起因する容器部の塑性変形を抑制することができる。
これにより、当該熱交換器によれば、タンク本体部に対するコアプレートのカシメ固定に際して、コアプレートの爪部との接触によるタンク本体部の局所的な塑性変形の発生を抑制することができ、局所的な塑性変形に起因する熱交換器における不具合を防止することができる。
又、当該熱交換器によれば、各爪部の先端に抑制部を形成することで、薄型の熱交換器においても、容器部における塑性変形の発生を抑制しながら、爪部の長さをできるだけ長くすることができ、タンク本体部に対するコアプレートのカシメ固定を確実に行うことができる。
そして、請求項6に記載の熱交換器は、
積層配置されると共に、内部を流体が流通する複数のチューブ(6)と、
チューブの長手方向端部に配置されると共に、複数のチューブの積層方向に延びて複数のチューブに連通するヘッダタンク(10)とを有し、
ヘッダタンクは、複数のチューブが接合されるコアプレート(20)と、コアプレートに固定されるタンク本体部(30)とを有し
タンク本体部は、コアプレートが配置される開口を備え、ヘッダタンクの内部空間を形成する容器部(31)と、容器部の開口における外縁部に配置されたフランジ部(35)とを有しており、
コアプレートの外縁には、タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形した複数の爪部(25)が配置され、
容器部の外側表面には、複数の爪部における先端を収容する為に窪んだ複数の収容部(32O)が配置されている。
当該熱交換器は、複数のチューブと、ヘッダタンクとを有しており、当該ヘッダタンクは、コアプレートと、タンク本体部を有している。コアプレートの外縁には、複数の爪部が配置されており、当該爪部は、タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形している。従って、当該熱交換器では、タンク本体部に対してコアプレートがカシメ固定されている。
そして、当該熱交換器において、容器部の外側表面には、複数の収容部が配置されており、各収容部は、爪部の先端を収容する為に窪んでいる。これにより、当該熱交換器によれば、収容部の内部に爪部の先端を収容することで、当該爪部により容器部に対して作用する荷重を抑制することができる。
この結果、当該熱交換器は、タンク本体部に対するコアプレートのカシメ固定に際し、コアプレートの爪部との接触によるタンク本体部の局所変形の発生を抑制し、局所変形に起因する熱交換器における不具合を防止することができる。
又、当該熱交換器によれば、容器部の外側表面に複数の収容部を形成することで、薄型の熱交換器においても、爪部と容器部との接触を抑制しながら、爪部の長さをできるだけ長くすることができ、タンク本体部に対するコアプレートのカシメ固定を確実に行うことができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係るラジエータを示す模式的な正面図である。 第1実施形態に係るラジエータのヘッダタンク周辺の内部構成を示す斜視図である。 図2におけるIII−III断面図である。 第1実施形態における爪部周辺の拡大図である。 第2実施形態に係るラジエータのヘッダタンク周辺の内部構成を示す斜視図である。 図5におけるVI−VI断面図である。 図5におけるVII−VII断面図である。 第3実施形態に係るラジエータにおける爪部周辺の拡大図である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の実施形態において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
先ず、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照しつつ説明する。第1実施形態においては、本発明に係る熱交換器を、車両に搭載された図示しない水冷式の内燃機関を冷却するラジエータ1に適用した例について説明する。
図1に示すように、本実施形態のラジエータ1は、車両に搭載可能にする為、薄型に形成されており、内燃機関の冷却水を外気と熱交換させる熱交換部であるコア部5を有している。コア部5は、複数組のチューブ6とフィン7とが上下方向に積層配置された積層体となっている。
各チューブ6は、その内部に図示しない内燃機関の冷却水が流通する流路が形成された管状部材である。各チューブ6は、長手方向が水平方向に沿って延びている。各チューブ6は、長手方向に直交する断面の長径方向がコア部5を通過する空気の流れ方向に沿って延びるように扁平形状に構成されており、具体的には、長円形状を示している。
ここで、扁平形状とは、曲率半径の大きい円弧部と曲率半径の小さい円弧部とを結合した曲線形状からなる楕円形状や、円弧部と平坦部とを結合した形状からなる長円形状等を包含している。
第1実施形態においては、チューブ6の長手方向及びチューブ6の積層方向の双方に直交する方向をチューブ幅方向と定義する。チューブ幅方向は、チューブ6の長径方向及びコア部5を通過する空気の流れ方向と一致している。
フィン7は、外気との伝熱面積を増大させて、外気と冷却水との熱交換を促進する部材である。当該フィン7は、コルゲート状に成形されており、チューブ6の両側の平坦部に接合されている。
チューブ6及びフィン7は、熱伝導率や耐食性等に優れた金属(例えば、アルミニウム合金)で構成されている。チューブ6、フィン7、後述するサイドプレート8及びコアプレート20は、各部材の所定箇所に被覆されたろう材によって一体的にろう付けされている。
そして、コア部5におけるチューブ積層方向の両端部には、サイドプレート8が配置されている。当該サイドプレート8は、チューブ長手方向と平行に延びてその両端部がコアプレート20に接続されている。又、当該サイドプレート8は、アルミニウム合金等の金属で構成されており、コア部5を補強している。
各チューブ6のチューブ長手方向の両端部には、ヘッダタンク10が配置されている。当該ヘッダタンク10は、チューブ積層方向に延びており、その内部に内部空間としてのタンク空間が形成されている。当該ヘッダタンク10は、チューブ6が挿入接合されるコアプレート20と、コアプレート20と共にタンク空間を構成するタンク本体部30とを有して構成されている。
当該ヘッダタンク10において、コアプレート20は、コアプレート20の後述するチューブ挿入穴21Aに対してチューブ6のチューブ端部6Aが挿入された状態で、各チューブ6と接合されている。従って、各チューブ6の内部通路は、ヘッダタンク10の内部に形成されるタンク内空間に連通している。尚、チューブ端部6Aとは、チューブ6の長手方向端部を意味する。
図2に示すように、ヘッダタンク10は、コアプレート20と、タンク本体部30と、パッキン40とを有している。当該コアプレート20は、熱伝導率、耐食性等に優れた金属(例えば、アルミニウム合金)で構成されており、チューブ6及びサイドプレート8が挿入接合されている。
先ず、コアプレート20の具体的構成について説明する。図2等に示すように、コアプレート20は、チューブ接合部21と、収容溝部22と、複数の爪部25を有している。チューブ接合部21は、平坦状に形成されており、複数のチューブ6が挿入接合される部分である。
当該チューブ接合部21は、チューブ長手方向と交差し、チューブ幅方向に延びるように形成されている。そして、当該チューブ接合部21は、チューブ長手方向と直交し、チューブ幅方向に平行に形成されている。
そして、チューブ接合部21には、複数のチューブ挿入穴21Aが形成されている。複数のチューブ挿入穴21Aは、チューブ積層方向に沿って所定間隔を空けて並ぶように形成されている。各チューブ挿入穴21Aには、各チューブ6のチューブ端部6Aが挿入された状態でろう付け接合される。
そして、コアプレート20におけるチューブ接合部21の外周縁には、溝状の収容溝部22が形成されている。収容溝部22は、後述するタンク本体部30のフランジ部35及びパッキン40を収容可能に形成されている。
収容溝部22における外側壁部22Aは、コアプレート20の外縁に沿って形成されており、外側壁部22Aの端部からL字状に折り曲げられた底壁部と、収容溝部22を介して、外側壁部22Aと対向するように形成された内側壁部と共に、収容溝部22を構成している。
チューブ幅方向において、内側壁部は底壁部よりチューブ6に近い側に位置し、外側壁部22Aは底壁部よりチューブ6から遠い側に位置している。内側壁部は、チューブ幅方向において、チューブ6の外側に配置されている。
図2〜図4に示すように、当該コアプレート20には、複数の爪部25が予め定められた間隔をあけて配置されている。爪部25は、当該コアプレート20の外縁を構成する外側壁部22Aの端部から突出するように形成されている。又、各爪部25は、チューブ積層方向において、コアプレート20における隣り合うチューブ6同士の間(即ち、隣り合うチューブ挿入穴21A同士の間)に対応する部位に配置されている。
当該コアプレート20は、複数の爪部25を塑性変形させることで、タンク本体部30に対して組み付けられる。具体的には、コアプレート20とタンク本体部30との間に、パッキン40を挟んだ状態で、コアプレート20の各爪部25をタンク本体部30に押し付けるように、タンク本体部30の外形形状に沿って塑性変形させる。これにより、コアプレート20は、タンク本体部30に対してカシメ固定される。
尚、各爪部25の先端には、抑制部26がそれぞれ形成されている。この抑制部26の構成については、後に図面を参照しつつ説明する。
次に、タンク本体部30の具体的構成について説明する。タンク本体部30は、ガラス繊維で強化されたガラス強化ポリアミド等の樹脂で形成されており、コアプレート20と共にヘッダタンク10内の空間であるタンク内空間を構成する。
タンク本体部30は、容器部31と、フランジ部35とを有している。容器部31は、一面が開放された箱状に形成されており、チューブ積層方向に沿って延びる側壁部32を有している。側壁部32の内側表面はチューブ幅方向に関するチューブ端部6Aの端部よりもタンク内側(即ち、チューブ幅方向におけるチューブ6中心部に近い側)に位置している。この容器部31にて開放されている一面は、タンク本体部30の開口に相当する。
図2に示すように、タンク本体部30における側壁部32の内側表面には、複数の凹部32Iが配置されている。当該凹部32Iは、タンク本体部30におけるチューブ6と対向する部位にそれぞれ配置されている。当該凹部32Iは、チューブ端部6Aから離間するように、タンク外方側に向けて窪んで形成されている。これにより、タンク本体部30の内側表面とチューブ6の外面とが接触しないように構成されている。
フランジ部35は、容器部31における開口の外縁部に沿って配置されており、タンク外方に向かって突出している。図2、図3に示すように、フランジ部35は、コアプレート20における収容溝部22の内部にパッキン40と共に配置される。
又、当該フランジ部35は、接触面35Aを有している。当該接触面35Aは、タンク本体部30の側壁部32と接続されたフランジ部35の一面により構成されており、カシメ固定に伴い塑性変形した爪部25の基部が接触する面である。
そして、フランジ部35における接触面35Aと逆側の面は、収容溝部22の底壁部と協働して、パッキン40が配置されるシール面を構成する。パッキン40は、例えば、シリコンゴムやEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)で形成されており、コアプレート20とタンク本体部30との間をシールするシール部材として機能している。
図2〜図4に示すように、当該ラジエータ1において、コアプレート20における複数の爪部25の先端には、抑制部26が形成されている。第1実施形態における抑制部26は、傾斜面26Aにより構成されている。
当該傾斜面26Aは、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定(即ち、後述するカシメ固定工程)の実行前の状態において、爪部25の先端に向かうほど、当該爪部25におけるタンク本体部30側の面から遠ざかるように傾斜している。傾斜面26Aの傾斜角度は、タンク本体部30にて側壁部32の外側表面と接触面35Aが為す角度に応じて定められる。
具体的には、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定の前の状態で、爪部25におけるタンク本体部30側の面と傾斜面26Aにより構成される傾斜角度は、側壁部32の外側表面と接触面35Aが為す角度よりも小さくなるように定められる。
ここで、当該ラジエータ1のように、チューブ幅方向に関して薄型に構成した場合、チューブ幅方向における部材間のクリアランスが小さくなる傾向にある。この為、当該爪部25の先端と、容器部31の側壁部32の距離が短くなる。
上述したように、当該爪部25の先端に傾斜面26Aを形成することによって、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定に際して、各爪部25の先端が、タンク本体部30の容器部31に接触することはない。即ち、図3、図4に示すように、各爪部25の抑制部26は、カシメ固定に際して、爪部25との接触によるタンク本体部30の局所的な塑性変形の発生を抑制することができる。
又、各爪部25の先端に抑制部26をそれぞれ形成することで、薄型のラジエータ1においても、爪部25と容器部31との接触及びそれに起因する容器部31の局所的な塑性変形を抑制しながら、爪部25の長さをできるだけ長くすることができる。
即ち、当該ラジエータ1によれば、フランジ部35の接触面35Aに沿って延びる爪部25の長さを充分に確保して、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定を確実に成立させることができる。
次に、上記構成を備えるラジエータ1の製造方法の概略について説明する。先ず、ラジエータ1を構成する各部品を準備する準備工程を行う。この準備工程には、チューブ接合部21、収容溝部22、複数の爪部25を有するコアプレート20を成形する工程が含まれる。
従って、この準備工程にて、コアプレート20の各爪部25の先端には、傾斜面26Aを有する抑制部26が形成される。尚、第1実施形態では、板状の金属材を抜き打ち加工(即ち、パンチング加工)することで、チューブ接合部21の平坦面にチューブ挿入穴21Aを形成している。
次に、コア部5等を仮組みする仮組工程が行われる。仮組工程では、準備工程で準備した複数のチューブ6、フィン7、サイドプレート8を作業台上で、チューブ積層方向に組み付け、コア部5等が仮組みされる。
続いて、仮組工程の後、ろう付け接合工程が行われる。ろう付け接合工程では、仮組されたコア部5に対して、複数のチューブ挿入穴21Aが形成されたコアプレート20を組付け、ワイヤ等の治具により組み付けた状態を保持する。そして、仮組のコア部5にコアプレート20を組み付けた組立体を、加熱された炉内に置くことで、コアプレート20、コア部5の各要素をろう付けにより接合する。
ろう付け接合工程の終了後、カシメ固定工程が行われる。カシメ固定工程では、先ず、コアプレート20の収容溝部22内にパッキン40が収容される。そして、パッキン40が収容されたコアプレート20の収容溝部22に対して、タンク本体部30のフランジ部35を配置する。これにより、パッキン40は、フランジ部と収容溝部22の間に挟み込まれた状態となる。
そして、図3、図4にて太線矢印で示すように、この状態において、プレス加工等によりコアプレート20の各爪部25を塑性変形させる。これにより、各爪部25は、フランジ部35の外形形状に沿って塑性変形し、タンク本体部30に対してコアプレート20がカシメ固定される。
上述したように、各爪部25の先端には、傾斜面26Aで構成される抑制部26が形成されている。図3、図4に示すように、各爪部25の塑性変形に際して、爪部25がタンク本体部30の容器部31に接触することはない。
この為、当該ラジエータ1によれば、爪部25との接触に起因する局所的な塑性変形を起こすことはなく、局所変形に起因するタンク本体部30の破損や内部流体の漏れ等を防止することができる。
又、各爪部25の先端に抑制部26をそれぞれ形成することで、フランジ部35の接触面35Aに沿って延びる爪部25の長さを充分に確保することができ、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定を確実に成立させることができる。
そして、カシメ固定工程の終了後、漏れ検査及び寸法検査等が行われ、ラジエータ1の各部品の接合箇所にろう付け不良やカシメ不良等が生じていないかが確認される。これらの検査を経てラジエータ1の製造が終了する。
以上説明したように、第1実施形態に係るラジエータ1によれば、当該ヘッダタンク10を構成するコアプレート20の外縁には、複数の爪部25が配置されており、当該爪部25は、タンク本体部30におけるフランジ部35の外形形状に沿って変形している。従って、当該ラジエータ1では、タンク本体部30に対してコアプレート20がカシメ固定されている。
そして、当該ラジエータ1において、各爪部25の先端には抑制部26が形成されている為、図3、図4に示すように、当該爪部25との接触による荷重が容器部31に対して作用しないように抑制することができる。これに伴い、当該ラジエータ1は、当該爪部25との接触による容器部31の塑性変形の発生を抑制することができる。
これにより、当該ラジエータ1によれば、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定に際して、コアプレート20の爪部25との接触によるタンク本体部30の局所的な塑性変形の発生を抑制することができ、局所変形に起因するラジエータ1の不具合を防止することができる。
又、当該ラジエータ1によれば、各爪部25の先端に抑制部26をそれぞれ形成することで、薄型のラジエータ1においても、爪部25と容器部31との接触及び、接触に起因する容器部31の塑性変形を抑制しながら、爪部25の長さをできるだけ長くすることができ、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定を確実に行うことができる。
そして、当該ラジエータ1において、抑制部26は、傾斜面26Aによって構成されている。当該傾斜面26Aは、上述したカシメ固定工程の実行前の状態において、爪部25の先端に向かうほど、当該爪部25におけるタンク本体部30側の面から遠ざかるように傾斜している。
従って、当該ラジエータ1によれば、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定に際して、各爪部25の先端が、タンク本体部30の容器部31に接触することはなく、容器部31に塑性変形を生じさせることもない。即ち、当該ラジエータ1は、傾斜面26Aにて抑制部26を構成することにより、カシメ固定に際して、爪部25との接触によるタンク本体部30の局所的な塑性変形の発生を確実に抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態とは異なる第2実施形態について、図5〜図7を参照しつつ説明する。第2実施形態は、上述した第1実施形態に対して、タンク本体部30の構成を変更したものである。従って、その他の構成については、上述した実施形態と同様である為、その説明を省略し、その相違点について説明する。
尚、図6は、第2実施形態に係るラジエータ1のヘッダタンク10に関して、チューブ6を含む位置で、チューブ6の長手方向に沿って設定した断面を示している。図7は、第2実施形態に係るラジエータ1のヘッダタンク10に関して、隣り合うチューブ6の間となる位置で、チューブ6の長手方向に沿って設定した断面を示している。図7における隣り合うチューブ6には、図6におけるチューブ6が含まれている。
第2実施形態に係るラジエータ1は、第1実施形態と同様に、コア部5と、ヘッダタンク10を有しており、図5に示すように、ヘッダタンク10は、コアプレート20と、タンク本体部30と、パッキン40によって構成されている。
当該コアプレート20は、第1実施形態と同様に、複数のチューブ挿入穴21Aが形成されたチューブ接合部21と、当該チューブ接合部21の外縁に配置された収容溝部22と、外側壁部22Aの端部にて間隔をあけて配置された複数の爪部25とを有している。
図5〜図7に示すように、各爪部25は、第1実施形態と同様に、上述したカシメ固定工程にて、タンク本体部30におけるフランジ部35の外形形状に沿って塑性変形されている。従って、第2実施形態においても、各爪部25は、タンク本体部30に対してコアプレート20をカシメ固定する役割を果たしている。
当該爪部25の先端には、第1実施形態と同様に、傾斜面26Aからなる抑制部26が形成されている。傾斜面26Aは、上述したカシメ固定工程の実行前の状態において、爪部25の先端に向かうほど、当該爪部25におけるタンク本体部30側の面から遠ざかるように傾斜している。
第2実施形態に係るタンク本体部30は、容器部31とフランジ部35を有しており、その基本的な構成は、第1実施形態と同様である。即ち、図5に示すように、容器部31における側壁部32の内側表面には、複数の凹部32Iが配置されている。
当該凹部32Iは、タンク本体部30における側壁部32の内側表面において、チューブ積層方向に併設されたチューブ6と同じ予め定められた間隔をあけて配置されている。従って、当該凹部32Iは、タンク本体部30内にてチューブ6と対向する部位に配置されている。
これにより、図6に示すように、タンク本体部30の内側表面とチューブ6の外面とが接触しないように、両者の間を離して配置することができる。従って、ラジエータ1のタンク本体部30内部における冷却水の流通抵抗を低減させることができ、ラジエータ1の熱交換性能を向上させることができる。
又、第2実施形態においては、タンク本体部30における側壁部32の外側表面に、複数の収容部32Oが配置されている。当該収容部32Oは、側壁部32の外側表面からチューブ幅方向中心側(即ち、ヘッダタンク10の内部側)に向かって窪んだ溝状に形成されており、チューブ長手方向に沿って延びている。
図5、図6に示すように、各収容部32Oの内部には、カシメ固定工程にてフランジ部35の外形形状に沿って塑性変形した爪部25の先端が配置される。ここで、当該収容部32Oは、ヘッダタンク10の内部側に向かって窪んでいる為、塑性変形した爪部25の先端から側壁部32の外側表面よりも離れる。
この為、図6に示すように、カシメ固定工程における各爪部25の塑性変形に際して、爪部25がタンク本体部30の容器部31に接触することはない。そして、上述したように、各爪部25の先端には、傾斜面26Aで構成される抑制部26が形成されている。従って、カシメ固定に際して、爪部25とタンク本体部30との接触を確実に防止することができる。
この為、当該ラジエータ1によれば、爪部25との接触に起因する局所的な塑性変形を容器部31が起こすことはなく、局所変形に起因するタンク本体部30の破損や内部流体の漏れ等を確実に防止することができる。
又、容器部31における側壁部32の外側表面に形成した収容部32O内に、各爪部25の先端を配置することができる為、フランジ部35の接触面35Aに沿って延びる爪部25の長さを充分に確保することができる。これにより、当該ラジエータ1は、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定を確実に成立させることができる。
第2実施形態に係るタンク本体部30における側壁部32の外側表面において、複数の収容部32Oは、チューブ積層方向に関して、その内側表面にて並んで配置された凹部32Iの間となるように配置されている。
つまり、図6に示すように、側壁部32にて収容部32Oの裏側(即ち、内側表面側)には、隣り合う凹部32Iの間にあたる部分が配置されている。又、図7に示すように、側壁部32にて凹部32Iの裏側(即ち、外側表面側)には、隣り合う収容部32Oの間にあたる部分が配置されている。
換言すると、第2実施形態に係るタンク本体部30の側壁部32において、内側表面の凹部32Iと、外側表面の収容部32Oは、チューブ積層方向に重複して配置されることはない。
従って、当該ラジエータ1によれば、タンク本体部30の側壁部32に、複数の凹部32I及び複数の収容部32Oが形成された構成であっても、側壁部32の厚みが極端に薄くなる部分をなくすことができ、タンク本体部30の剛性を確保することができる。これにより、当該ラジエータ1は、ヘッダタンク10の破損やヘッダタンク10からの冷却水の漏れを防止することができる。
以上説明したように、第2実施形態に係るラジエータ1によれば、第1実施形態と共通の構成及び作動から奏される作用効果を、第1実施形態と同様に得ることができる。
図5、図6に示すように、第2実施形態において、タンク本体部30における容器部31の側壁部32には、その外側表面に、複数の収容部32Oが形成されている。当該収容部32Oは、側壁部32の外側表面からヘッダタンク10内部側に窪んで形成され、フランジ部35の外形形状に沿って塑性変形した爪部25の先端を収容している。
従って、当該ラジエータ1によれば、収容部32Oの内部に爪部25の先端を配置することで、タンク本体部30の容器部31に爪部25の先端を接触させることはない。つまり、当該ラジエータ1は、当該爪部25との接触による荷重が容器部31に作用しないように抑制しつつ、タンク本体部30に対してコアプレート20をカシメ固定することができる。
これにより、当該ラジエータ1によれば、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定に際して、コアプレート20の爪部25との接触に起因するタンク本体部30における局所的な塑性変形の発生を抑制し、局所変形に起因するラジエータ1の不具合を防止することができる。
又、当該ラジエータ1によれば、容器部31における側壁部32の外側表面に、複数の収容部32Oを形成することで、薄型のラジエータ1においても、爪部25と容器部31との接触及びこれに起因する容器部31の塑性変形の発生を抑制しながら、爪部25の長さをできるだけ長くすることができる。
そして、第2実施形態に係るラジエータ1によれば、第1実施形態と同様に、傾斜面26Aからなる抑制部26を各爪部25の先端部に有している為、より確実に、爪部25とタンク本体部30の接触及びこの接触に起因するタンク本体部30の局所的な塑性変形の発生を抑制しつつ、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定を成立させることができる。
図5〜図7に示すように、タンク本体部30における側壁部32の内側表面には、複数の凹部32Iが形成されており、側壁部32の外側表面には、複数の凹部32Iが形成されている。当該収容部32Oは、側壁部32におけるチューブ積層方向に関して、隣り合う凹部32Iの間となる位置にて、側壁部32の外側表面に配置されている。
この為、当該タンク本体部30の側壁部32に関して、内側表面における凹部32Iと外側表面における収容部32Oが、チューブ積層方向に重複して配置されることはない。この結果、側壁部32の厚みが凹部32I及び収容部32Oによって極端に薄くなることはなく、タンク本体部30としての剛性を確保することができる。これにより、当該ラジエータ1は、ヘッダタンク10の破損やヘッダタンク10からの冷却水の漏れを防止することができる。
尚、第2実施形態に係る各爪部25の先端には、図6に示すように、傾斜面26Aからなる抑制部26が形成されていたが、この態様に限定されるものではない。タンク本体部30における側壁部32の外側表面に、複数の収容部32Oを配置した構成においては、爪部25の先端に抑制部26を有していない構成を採用することができる。
爪部25の先端に抑制部26を有していない構成においても、側壁部32の外側表面には、複数の収容部32Oが形成されている為、爪部25の先端が容器部31に接触することはない。この為、この構成に係るラジエータ1も、上述した第2実施形態と同様の効果を発揮することができる。
(第3実施形態)
続いて、上述した各実施形態とは異なる第3実施形態について、図8を参照しつつ説明する。第3実施形態に係るラジエータ1は、上述した第1実施形態に対して、各爪部25における抑制部26の構成を変更したものである。従って、その他の構成は、上述した実施形態と同様である為、その説明を省略し、その相違点について説明する。
第3実施形態において、コアプレート20は、上述した実施形態と同様に、複数のチューブ挿入穴21Aが形成されたチューブ接合部21と、当該チューブ接合部21の外縁に配置された収容溝部22と、外側壁部22Aの端部にて間隔をあけて配置された複数の爪部25とを有している。
当該爪部25は、上述したカシメ固定工程において、タンク本体部30におけるフランジ部35の外形形状に沿って塑性変形されている。従って、各爪部25は、タンク本体部30に対してコアプレート20をカシメ固定する役割を果たしている。
図8に示すように、第3実施形態における爪部25の先端には、曲面26Bからなる抑制部26が形成されている。当該曲面26Bは、上述したカシメ固定工程の実行前の状態において、爪部25の先端に向かうほど、当該爪部25におけるタンク本体部30側の面から遠ざかるように曲がっている。
曲面26Bの曲率半径は、タンク本体部30にて側壁部32の外側表面と接触面35Aを接続する部分の形状に応じて定められる。例えば、曲面26Bの曲率半径は、側壁部32の外側表面と接触面35Aとを接続する部分の曲率半径以下になるように定められる。
これにより、第3実施形態において、爪部25の先端に曲面26Bからなる抑制部26を形成することで、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定に際して、各爪部25の先端がタンク本体部30の容器部31に接触したとしても、タンク本体部30に作用する荷重を分散させ、当該荷重の集中及びこれに起因する容器部31の局所的な塑性変形を抑制することができる。
即ち、第3実施形態においては、各爪部25の抑制部26を曲面26Bにて構成することで、カシメ固定に際して、爪部25との接触によるタンク本体部30の局所的な塑性変形の発生を抑制することができる。
ここで、第3実施形態においても、コアプレート20は、第1実施形態と同様に、準備工程にて、板状の金属材を抜き打ち加工(即ち、パンチング加工)することで形成されている。そして、抜き打ち加工に伴って、コアプレート20の各爪部25が形成され、同時に、各爪部25の先端には、曲面26Bからなる抑制部26が形成される。
この金属材の抜き打ち加工にて、パンチは、爪部25を形成する際に、外側壁部22Aの外側表面に向かって金属材を貫通する。これにより、爪部25の先端におけるタンク本体部30側の面に、曲面26Bを有する抑制部26を形成することができる。
又、このように抜き打ち加工を行うと、抜き打ち加工に伴うバリが生じたとしても、当該バリは、爪部25におけるタンク本体部30側の面と逆側に向かって突出するように発生する。
従って、カシメ固定工程にて、バリを有する爪部25を、フランジ部35の外形形状に沿って塑性変形させたとしても、バリは、タンク本体部30から離れる方向へ突出することになり、タンク本体部30を傷つけることはない。即ち、第3実施形態に係るラジエータ1によれば、バリを有する爪部25の用いたカシメ固定に際して、バリとの接触によるタンク本体部30の損傷を防止することができる。
以上説明したように、第3実施形態に係るラジエータ1によれば、上述した実施形態と共通の構成及び作動から奏される作用効果を、上述した実施形態と同様に得ることができる。
第3実施形態に係るラジエータ1において、抑制部26は、曲面26Bによって構成されている。当該曲面26Bは、上述したカシメ固定工程の実行前の状態において、爪部25の先端に向かうほど、当該爪部25におけるタンク本体部30側の面から遠ざかるように曲がっている。
従って、当該ラジエータ1によれば、タンク本体部30に対するコアプレート20のカシメ固定に際して、各爪部25の先端が、タンク本体部30の容器部31に接触したとしても、タンク本体部30に対して作用する荷重を分散させ、当該荷重が集中して作用することはない。
即ち、当該ラジエータ1は、曲面26Bにて抑制部26を構成することで、カシメ固定に際して、爪部25との接触による荷重の集中に起因した容器部31の局所的な塑性変形の発生を確実に抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した各実施形態を適宜組み合わせても良いし、上述した実施形態を種々変形することも可能である。
(1)上述した実施形態においては、ラジエータ1に適用して説明したが、これに限定されるものではなく、熱交換器であれば、種々の態様に適用することができる。例えば、熱交換器として、蒸発器や冷媒放熱器(冷媒凝縮器)に対しても本発明を適用することができる。
(2)又、上述の各実施形態においては、図2、図3等に示すように、各爪部25をフランジ部35の接触面35Aに接触するように、フランジ部35の外形形状に沿って塑性変形させていたが、この態様に限定されるものではない。爪部25は、フランジ部35の外形形状に沿って変形していればよく、フランジ部35の接触面35Aと爪部25との間に空間を有する状態(いわゆる、接触面35Aから爪部25が浮いた状態)であっても良い。
(3)そして、上述した第2実施形態においては、爪部25の先端に、傾斜面26Aからなる抑制部26を形成していたが、この態様に限定されるものではない。第2実施形態に係る構成において、各爪部25の先端における抑制部26を、第3実施形態のような曲面26Bで構成することも可能である。せ
1 ラジエータ
6 チューブ
10 ヘッダタンク
20 コアプレート
25 爪部
26 抑制部
26A 傾斜面
30 タンク本体部
31 容器部
35 フランジ部

Claims (7)

  1. 積層配置されると共に、内部を流体が流通する複数のチューブ(6)と、
    前記チューブの長手方向端部に配置されると共に、前記複数のチューブの積層方向に延びて前記複数のチューブに連通するヘッダタンク(10)とを有し、
    前記ヘッダタンクは、前記複数のチューブが接合されるコアプレート(20)と、前記コアプレートに固定されるタンク本体部(30)とを有しており、
    前記タンク本体部は、前記コアプレートが配置される開口を備え、前記ヘッダタンクの内部空間を形成する容器部(31)と、前記容器部の開口における外縁部に配置されたフランジ部(35)とを有し、
    前記コアプレートの外縁には、前記タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形した複数の爪部(25)が配置され、
    前記複数の爪部の先端には、当該爪部により前記容器部に対して作用する荷重を抑制する抑制部(26、26A、26B)が形成されている熱交換器。
  2. 積層配置されると共に、内部を流体が流通する複数のチューブ(6)と、
    前記チューブの長手方向端部に配置されると共に、前記複数のチューブの積層方向に延びて前記複数のチューブに連通するヘッダタンク(10)とを有し、
    前記ヘッダタンクは、前記複数のチューブが接合されるコアプレート(20)と、前記コアプレートに固定されるタンク本体部(30)とを有しており、
    前記タンク本体部は、前記コアプレートが配置される開口を備え、前記ヘッダタンクの内部空間を形成する容器部(31)と、前記容器部の開口における外縁部に配置されたフランジ部(35)とを有し、
    前記コアプレートの外縁には、前記タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形した複数の爪部(25)が配置され、
    前記複数の爪部の先端には、当該爪部が前記容器部に接触することによって前記容器部に塑性変形が生じることを抑制する抑制部(26、26A、26B)が形成されている熱交換器。
  3. 前記抑制部は、前記爪部の先端に向かうほど、当該爪部における前記タンク本体部の側から遠ざかるように傾斜した傾斜面(26A)によって構成されている請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 前記抑制部は、前記爪部の先端に向かうほど、当該爪部における前記タンク本体部の側から遠ざかるように曲がった曲面(26B)によって構成されている請求項1又は2に記載の熱交換器。
  5. 前記容器部の外側表面には、前記複数の爪部における先端を収容する為に窪んだ複数の収容部(32O)が配置されている請求項1ないし4の何れか1つに記載の熱交換器。
  6. 積層配置されると共に、内部を流体が流通する複数のチューブ(6)と、
    前記チューブの長手方向端部に配置されると共に、前記複数のチューブの積層方向に延びて前記複数のチューブに連通するヘッダタンク(10)とを有し、
    前記ヘッダタンクは、前記複数のチューブが接合されるコアプレート(20)と、前記コアプレートに固定されるタンク本体部(30)とを有し
    前記タンク本体部は、前記コアプレートが配置される開口を備え、前記ヘッダタンクの内部空間を形成する容器部(31)と、前記容器部の開口における外縁部に配置されたフランジ部(35)とを有しており、
    前記コアプレートの外縁には、前記タンク本体部におけるフランジ部の外形形状に沿って変形した複数の爪部(25)が配置され、
    前記容器部の外側表面には、前記複数の爪部における先端を収容する為に窪んだ複数の収容部(32O)が配置されている熱交換器。
  7. 前記容器部の内側表面には、前記コアプレートに接合された複数のチューブの先端から離間するように窪んだ複数の凹部(32I)が形成されており、
    前記収容部は、隣り合う凹部の間となる位置にて、前記容器部の外側表面に形成されている請求項5又は6に記載の熱交換器。
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