JP2019143522A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遠心圧縮機において、装置の小型化を図る一方で性能の低下を抑制する。【解決手段】ケーシング11と、回転軸12と、第1段インレットガイドベーン13と、第1段インペラ14と、ディフューザ15と、戻り流路16と、複数のリターンベーン26と、第2段インレットガイドベーン17と、第2段インペラ18とを備え、リターンベーン26を流体が導入される前縁26aから流体を排出する後縁26bに向けた子午面距離にて、前縁26aから所定位置までの領域で羽根角度を変化させ、所定位置から後縁26bまでの領域で羽根角度を一定とする。【選択図】図3

Description

本発明は、流体を昇圧して圧縮流体とする遠心圧縮機に関するものである。
ターボ冷凍機は、電気電子関連工場のようなクリーンルームを有する大型の工場空調、地域冷暖房などの用途に幅広く仕様されている大容量の熱源機器である。ターボ冷凍機は、羽根車を用いて冷媒ガスを圧縮する圧縮機、蒸発器、凝縮器、エコノマイザから構成されている。そして、圧縮機は、第1段インレットガイドベーン、第1段インペラ、ディフューザ、戻り流路、第2段インレットガイドベーン、第2段インペラ、ディフューザ、吐出スクロールから構成されている。
このような遠心圧縮機としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2009−264305号公報
遠心圧縮機は、外径の大きさがディフューザの出口部における外径により設定されるものであり、戻り流路の圧力損失を小さくするためにディフューザの出口部における外径を可能な限り大きく設定している。一方で、材料コストの削減や搭載性の向上を図るため、遠心圧縮機の小型化が望まれている。遠心圧縮機を小型化する方法として、ディフューザの出口部における外径を小さくすることが考えられる。ところが、ディフューザの出口部における外径を小さくすると流路長が短くなり、ディフューザでの圧力回復が不十分となる。圧力回復が不十分な流体が戻り流路へ流入すると、その流体の流速が大きくなり、戻り流路に配置されているリターンベーンの圧力損失が大きくなってしまう。この対策として、リターンベーンにおける入口部の羽根高さ(流路幅)を大きくして流体の流入速度を小さくすることが考えられる。しかし、リターンベーンへ流入する流体の速度が小さくなると、圧縮機全体の効率が低下してしまい、圧縮機全体の性能改善効果は小さい。
本発明は上述した課題を解決するものであり、装置の小型化を図る一方で性能の低下を抑制する遠心圧縮機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の遠心圧縮機は、回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持すると共に前記回転軸における軸方向の一方に吸入口が設けられて他方に排出口が設けられる中空形状をなすケーシングと、前記吸入口に配置される第1段インレットガイドベーンと、前記ケーシング内で前記第1段インレットガイドベーンより下流側に配置される第1段インペラと、前記ケーシング内で前記第1段インペラより下流側に配置されるディフューザと、前記ディフューザを通過して前記回転軸の径方向内側から径方向外側に向かって流通する流体を径方向内側に反転させる戻り流路と、前記戻り流路に配置されるリターンベーンと、前記ケーシング内で前記リターンベーンより下流側に配置される第2段インレットガイドベーンと、前記ケーシング内で前記第2段インレットガイドベーンより下流側に配置される第2段インペラと、を備え、前記リターンベーンは、前記回転軸の周方向に所定間隔を空けて配置され、流体が導入される前縁から流体を排出する後縁に向けた子午面距離にて、前記前縁から所定位置までの領域で羽根角度が変化し、前記所定位置から前記後縁までの領域で前記羽根角度が一定である、ことを特徴とするものである。
従って、リターンベーンの前縁から所定位置までの領域で羽根角度を変化させ、所定位置から後縁までの領域で羽根角度を一定とする。そのため、第1段インレットガイドベーンの開度が100%の近傍で、第1段インペラの大流量側の効率を向上することができると共に、逆旋回側で、第1段インペラの大流量側の効率を改善することができる。また、第1段インレットガイドベーンの逆旋回側で、第2段インペラの大流量側の効率を改善することができる。その結果、ディフューザの出口部における外径を小さくすることで装置の小型化を図ることができる一方で、効率の改善により圧縮機全体の性能の低下を抑制することができる。
本発明の遠心圧縮機では、前記所定位置は、前記前縁から50%から70%の領域に設定されることを特徴としている。
従って、羽根角度が一定となる領域を適正領域に設定することから、第1段インペラの大流量側の効率を改善することができる。
本発明の遠心圧縮機では、前記所定位置から前記後縁までの領域での前記羽根角度は、前記回転軸の径方向に沿った角度に設定されることを特徴としている。
従って、羽根角度が一定となる角度を回転軸の径方向に沿った角度に設定することから、第1段インペラの大流量側の効率を改善することができる。
本発明の遠心圧縮機では、前記リターンベーンの前記後縁における流体の流路面積は、前記リターンベーンの前記前縁における流体の流路面積より大きく設定されることを特徴としている。
従って、リターンベーンを流通する流体の圧力損失を低減することができる。
本発明の遠心圧縮機では、前記第2段インレットガイドベーンにおける前記回転軸の径方向の長さは、前記リターンベーンにおける前記回転軸の径方向の長さより短く設定されることを特徴としている。
従って、第2段インレットガイドベーンの径方向の長さをリターンベーンの径方向の長さより短く設定することから、第2段インペラの大流量側の効率を改善することができる。
本発明の遠心圧縮機では、前記リターンベーンの前記後縁と前記第2段インレットガイドベーンの前縁は、前記回転軸の周方向にずれて配置されることを特徴としている。
従って、リターンベーンの後縁と第2段インレットガイドベーンの前縁が周方向にずれていることから、リターンベーンの圧力面側の後縁の流れが第2段新レットベーンの前縁に衝突することが抑制され、損失を低減することができる。
本発明の遠心圧縮機によれば、装置の小型化を図ることができる一方で、性能の低下を抑制することができる。
図1は、第1実施形態の遠心圧縮機の概略断面図である。 図2は、遠心圧縮機における内部通路を表す概略図である。 図3は、リターンベーンを表す概略図である。 図4は、無次元子午面距離に対するリターンベーンの羽根角度を表すグラフである。 図5は、第1段IGVでの効率を表すグラフ図である。 図6は、圧縮機全体(第2段IGV)での効率を表すグラフ図である。 図7は、第2実施形態の遠心圧縮機におけるリターンベーンを表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る遠心圧縮機の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の遠心圧縮機の概略断面図である。
第1実施形態において、遠心圧縮機10は、ケーシング11と、回転軸12と、モータ(図示略)と、第1段インレットガイドベーン13と、第1段インペラ14と、ディフューザ15と、戻り流路16と、第2段インレットガイドベーン17と、第2段インペラ18と、ディフューザ19と、吐出スクロール20を有している。
回転軸12は、中心軸心が中心線Oに沿って配置されるようにケーシング11に回転自在に支持されている。モータは、出力軸が回転軸に駆動連結され、駆動軸を駆動回転することができる。第1段インペラ14と第2段インペラ18は、回転軸12の外周部に軸方向に所定間隔を空けて固定されている。
ケーシング11は、中心線Oにおける一方側に冷媒ガスを外部から流入させる吸込口21が設けられ、吸込口21に第1段インレットガイドベーン13が配置されている。第1段インレットガイドベーン13は、可動ベーンである。また、ケーシング11は、中心線Oにおける他方側に冷媒ガスを排出する吐出スクロール(排出口)20が設けられている。そして、ケーシング11は、この吸込口21と吐出スクロール20とを連通させる内部通路22が形成されている。
第1段インペラ14と第2段インペラ18は、この内部通路22に配置されている。第1段インペラ14は、第1圧縮段を形成し、第2段インペラ18は、第2圧縮段を形成する。第1段インペラ14と第2段インペラ18は、それぞれ回転軸12の外周部から径方向の外側に向かって延びる複数のブレード14a,18aが設けられている。
この複数のブレード14a,18aは、中心線Oに対する周方向に所定間隔(好ましくは、均等間隔)を空けて配列されている。周方向で互いに隣り合うブレード14a,18a同士の間に冷媒ガスが流通するための流路が形成されている。この流路は、中心線Oの一方側(冷媒ガスの流れ方向の上流側)から他方側に向かうに従って、径方向内側から外側(冷媒ガスの流れ方向の下流側)に向かって次第に湾曲している。
内部通路22は、戻り流路16と吸込流路23が設けられている。戻り流路16は、第1段インペラ14の流路の下流側に接続され、吸込流路23は、戻り流路16の下流側と第2段インペラ18の流路の上流側を接続する。
戻り流路16は、第1段インペラ14の径方向外側の流路出口から、第2段インペラ18の径方向内側の流路入口に向かって冷媒ガスを流通させる。戻り流路16は、ディフューザ15と、リターンベンド部24と、ストレート流路25と、リターンベーン26と、中間吸込口27とを有している。ディフューザ15は、第1段インペラ14によって圧縮された冷媒ガスを径方向外側に案内する。
ディフューザ15は、径方向内側から径方向外側に向かうに伴って径方向から見た流路面積が次第に拡大している。中心線Oを含む断面上では、ディフューザ15における中心線O方向の両側の壁面は、径方向内側から外側に向かって互いに平行に延びている。ディフューザ15は、径方向における外側の端部がリターンベンド部24を介して径方向の内側に向かって反転された後、ストレート流路25に連通されている。
リターンベンド部24は、中心線Oを含む断面上で、その中央部が径方向外側に向かって湾曲している。即ち、リターンベンド部24は、ディフューザ15の出口と、ストレート流路25の入口を結ぶ円弧状をなしている。ストレート流路25は、リターンベンド部24の下流側の端部から径方向内側に向かって延びている。ストレート流路25は、複数のリターンベーン26が中心線Oを中心として放射状に配列されている。このストレート流路25により、流体が径方向内側に向かって導かれる。中間吸込口27は、複数のリターンベーン26の位置に設けられ、チャンパ28が接続されている。
複数のリターンベーン26が配置されたストレート流路25の下流側に第2段インレットガイドベーン17が配置されている。第2段インレットガイドベーン17は、可動ベーンである。この第2段インレットガイドベーン17は、下流側に吸込流路23を介して第2段インペラ18の流路の上流側に接続され、第2段インペラ18の流路の下流側にディフューザ19が配置されている。
このように構成された遠心圧縮機10は、製造コストや搭載性を考慮して小型化が望まれている。本実施形態では、ディフューザ15の出口部における外径を小さくすることで小型化を可能とし、リターンベーン26の形状を変更することで性能の低下を抑制する。なお、以下の説明では、従来の大型の遠心圧縮機を符号01で表し、小型化した従来の遠心圧縮機を符号02で表す。
図2は、遠心圧縮機における内部通路を表す概略図、図3は、リターンベーンを表す概略図である。
本実施形態の遠心圧縮機10は、図1及び図2に示すように、ケーシング11と、回転軸12と、第1段インレットガイドベーン13と、第1段インペラ14と、ディフューザ15と、戻り流路16と、リターンベーン26と、第2段インレットガイドベーン17と、第2段インペラ18とを備えている。図2では、従来の遠心圧縮機におけるディフューザの出口部における外径、つまり、戻り流路016の位置に対して、本実施形態の遠心圧縮機10におけるディフューザ15の出口部における外径が小径であり、戻り流路16の位置が中心線O側となり、全体として小型化されている。
そして、本実施形態の遠心圧縮機10にて、リターンベーン26は、回転軸12の周方向に所定間隔を空けて複数配置され、流体が導入される前縁から流体を排出する後縁に向けた子午面距離にて、前縁から所定位置までの領域で羽根角度が変化し、所定位置から後縁までの領域で羽根角度が一定となっている。
即ち、図3に示すように、回転軸12(図1参照)の径方向D及び周方向Cに対して、リターンベーン26は、中心線26Aが前縁26aから後縁26bに向けて湾曲した形状であり、後縁26bの手前から後縁26bに向けて径方向Dに沿って平行な形状である。そして、リターンベーン26は、腹部26cが凹状の湾曲断面形状をなし、背部26dが凸状の湾曲断面形状をなしている。
図4は、無次元子午面距離に対するリターンベーンの羽根角度を表すグラフである。
図4にて、横軸は、リターンベーン26の前縁26aからの無次元子午面距離であり、縦軸は、回転軸12(図2参照)の径方向Dに対する羽根角度である。従来の遠心圧縮機01,02のリターンベーンは、この子午面距離にて、前縁から後縁までの領域で羽根角度が60度から0度まで減少するように連続的に変化している。一方、本実施形態の遠心圧縮機10のリターンベーン26は、この子午面距離にて、前縁26aから所定位置となる60%近傍までの領域で羽根角度が60度から減少するように連続的に変化し、所定位置となる60%近傍から後縁26bまでの領域で羽根角度が一定である0度となっている。この所定の位置は、子午面距離にて、前縁26aから50%〜70%の領域に設定されることが好ましい。
また、図2に示すように、本実施形態にて、戻り流路16は、リターンベーン26の後縁26bにおける流体の流路面積がリターンベーン26の前縁26aにおける流体の流路面積より大きく設定されている。ここで、経験的に、後縁26bにおける流体の流路面積と前縁26aにおける流体の流路面積との比率は2〜3倍であり、前縁流路高さに対するリターンベーン26のコード長の比率が3〜10倍に設定されている。
更に、第2段インレットガイドベーン17における回転軸12の径方向の長さは、リターンベーン26における回転軸12の径方向の長さより短く設定されている。ここで、経験的に、第2段インレットガイドベーン17の径方向長さはリターンベーン26の径方向長さの1/2未満であり、リターンベーン26の直線区間の距離は回転軸からリターンベーン26の後縁までの距離の25%〜35%としている。
図5は、第1段IGVでの効率を表すグラフ図、図6は、圧縮機全体(第2段IGV)での効率を表すグラフ図である。
図5に示すように、本実施形態の遠心圧縮機10は、第1段インレットガイドベーン(IGV)13の開度が100%の近傍で、第1段インペラ14の大流量側の効率が従来の遠心圧縮機01,02に対して向上している。一方、第1段インレットガイドベーン(IGV)13の逆旋回側で、第1段インペラ14の大流量側の効率が従来の遠心圧縮機02に対して改善されている。
また、図6に示すように、本実施形態の遠心圧縮機10は、第1段インレットガイドベーン(IGV)13の開度が100%の近傍で、第2段インペラ18の大流量側の効率が従来の遠心圧縮機02に対して改善されている。一方、第1段インレットガイドベーン(IGV)13の逆旋回側で、第2段インペラ14の大流量側の効率が従来の遠心圧縮機02に対して改善されている。
遠心圧縮機10は、第1段インレットガイドベーン(IGV)13を正旋回側に調整して流量を減少させたり、逆旋回側に調整して流量を増加させたりすることができる。遠心圧縮機10は、流体の吸い込み量が増加すると、効率が向上するものであり、流体の最大吸い込み量により性能が決まる。そのため、本実施形態の遠心圧縮機10では、第1段インレットガイドベーン(IGV)13の逆旋回側で、各インペラ14,18の大流量側の効率が向上するため、遠心圧縮機10の性能が向上することとなる。
このように第1実施形態の遠心圧縮機にあっては、ケーシング11と、回転軸12と、第1段インレットガイドベーン13と、第1段インペラ14と、ディフューザ15と、戻り流路16と、複数のリターンベーン26と、第2段インレットガイドベーン17と、第2段インペラ18とを備え、リターンベーン26を流体が導入される前縁26aから流体を排出する後縁26bに向けた子午面距離にて、前縁26aから所定位置までの領域で羽根角度を変化させ、所定位置から後縁26bまでの領域で羽根角度を一定としている。
従って、ディフューザ15の出口部における外径を小さくすることで、遠心圧縮機10の外径が小さくなり、装置の小型化を図ることができる。また、ディフューザ15の出口部における外径が小さくなっても、効率の改善により圧縮機全体の性能の低下を抑制することができる。
第1実施形態の遠心圧縮機では、所定位置を前縁26aから50%〜70%の領域に設定している。従って、羽根角度が一定となる領域を適正領域に設定することから、第1段インペラ14の大流量側の効率を改善することができる。
第1実施形態の遠心圧縮機では、所定位置から後縁26bまでの領域での羽根角度を回転軸12の径方向に沿った角度に設定している。従って、第1段インペラ14の大流量側の効率を改善することができる。
第1実施形態の遠心圧縮機では、リターンベーン26の後縁26bにおける流体の流路面積を前縁26aにおける流体の流路面積より大きく設定している。従って、リターンベーン26を流通する流体の圧力損失を低減することができる。
第1実施形態の遠心圧縮機では、第2段インレットガイドベーン17における回転軸12の径方向の長さをリターンベーン26における回転軸12の径方向の長さより短く設定している。従って、第2段インペラ18の大流量側の効率を改善することができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態の遠心圧縮機におけるリターンベーンを表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態にて、図7に示すように、リターンベーン26は、回転軸12の周方向に所定間隔を空けて複数(図示は、2個)配置され、流体が導入される前縁から流体を排出する後縁に向けた子午面距離にて、前縁から所定位置までの領域で羽根角度が変化し、所定位置から後縁までの領域で羽根角度が一定となっている。即ち、リターンベーン26は、中心線26Aが前縁26aから後縁26bに向けて湾曲した形状であり、後縁26bの手前から後縁26bに向けて径方向Dに沿って平行な形状である。そして、リターンベーン26は、腹部26cが凹状の湾曲断面形状をなし、背腹部26dが凸状の湾曲断面形状をなしている。
このリターンベーン26は、子午面距離にて、前縁26aから所定位置(50%〜70%)までの領域で羽根角度が60度から減少するように連続的に変化し、所定位置(50%〜70%)から後縁26bまでの領域で羽根角度が一定である0度となっている。また、第2段インレットガイドベーン17は、中心線17Aがリターンベーン26の中心線26Aに対して、周方向におけるリターンベーン26の背部26d側(負圧面側)にずれて配置されている。即ち、リターンベーン26の後縁26bと第2段インレットガイドベーン17の前縁17aが周方向にずれている。このずれ量は、複数のリターンベーン26間の周方向における間隔(中心線26Aの間隔)の10%〜20%の位置とすることが好ましい。なお、第2段インレットガイドベーン17は、図示の位置から時計回り方向(矢印方向)に稼働することができる。
このように第2実施形態の遠心圧縮機にあっては、リターンベーン26の後縁26bと第2段インレットガイドベーン17の前縁17aが周方向にずれて配置される。
従って、第2段インレットガイドベーン17の開度100%で、リターンベーン26の背部26cである圧力面側に沿って流れる流体が後縁26bから第2段インレットガイドベーン17側に流れるとき、この流れが第2段インレットガイドベーン17の前縁17aに衝突することが抑制され、損失を低減することができる。
10 遠心圧縮機
11 ケーシング
12 回転軸
13 第1段インレットガイドベーン
14 第1段インペラ
15 ディフューザ
16 戻り流路
17 第2段インレットガイドベーン
17a 前縁
18 第2段インペラ
19 ディフューザ
20 吐出スクロール
21 吸込口
22 内部通路
23 吸込流路
24 リターンベンド部
25 ストレート流路
26 リターンベーン
26a 前縁
26b 後縁
27 中間吸込口
28 チャンパ
O,17A,26A 中心線

Claims (6)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支持すると共に前記回転軸における軸方向の一方に吸入口が設けられて他方に排出口が設けられる中空形状をなすケーシングと、
    前記吸入口に配置される第1段インレットガイドベーンと、
    前記ケーシング内で前記第1段インレットガイドベーンより下流側に配置される第1段インペラと、
    前記ケーシング内で前記第1段インペラより下流側に配置されるディフューザと、
    前記ディフューザを通過して前記回転軸の径方向内側から径方向外側に向かって流通する流体を径方向内側に反転させる戻り流路と、
    前記戻り流路に配置されるリターンベーンと、
    前記ケーシング内で前記リターンベーンより下流側に配置される第2段インレットガイドベーンと、
    前記ケーシング内で前記第2段インレットガイドベーンより下流側に配置される第2段インペラと、
    を備え、
    前記リターンベーンは、前記回転軸の周方向に所定間隔を空けて配置され、流体が導入される前縁から流体を排出する後縁に向けた子午面距離にて、前記前縁から所定位置までの領域で羽根角度が変化し、前記所定位置から前記後縁までの領域で前記羽根角度が一定である、
    ことを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記所定位置は、前記前縁から50%から70%の領域に設定されることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 前記所定位置から前記後縁までの領域での前記羽根角度は、前記回転軸の径方向に沿った角度に設定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠心圧縮機。
  4. 前記リターンベーンの前記後縁における流体の流路面積は、前記リターンベーンの前記前縁における流体の流路面積より大きく設定されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遠心圧縮機。
  5. 前記第2段インレットガイドベーンにおける前記回転軸の径方向の長さは、前記リターンベーンにおける前記回転軸の径方向の長さより短く設定されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遠心圧縮機。
  6. 前記リターンベーンの前記後縁と前記第2段インレットガイドベーンの前縁は、前記回転軸の周方向にずれて配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遠心圧縮機。
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